JP5998094B2 - 飲料水ディスペンサ - Google Patents

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Description

本発明は、ボトルの飲料水をコップなどに取り分けて供給するための飲料水ディスペンサに関するものである。
昨今、日本国内では、健康面や安全面に対する人々の意識が高まっている。それに連れ、飲用のミネラルウォーターの利用が急速に伸び、一般の生活に浸透している。このようなミネラルウォーターは、細菌などが十分に処理されたり、飲用時の不快臭を吸着材などで取り除くなどといった処理が施されている。その上で、人体へ必須のミネラル分を水分と同時に摂取することができるように調製されている。このような傾向は、従来から飲料水を購入する習慣の多かった欧米だけでなく、経済発展が著しい中国、韓国、インドなどのアジア諸国にも波及の兆しがある。
ミネラルウォーターには、個人消費型のコンパクトなタイプがある。容量500mL〜2L程度のPETボトルで、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどに広く流通している。一方、もっと大容量のボトル容器を使用し、メーカー側で充填したミネラルウォーターを、家庭や飲食店、病院、各種オフィスなどに配送して利用する消費形態が増えている。
ここで使用されるボトルは、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂製で、10〜12L程度の容量のものである。ディスペンサやサーバと称される給水装置にそのボトルをセットし、必要な時に必要な量だけコップなどに取り出して飲用される。
このような業態では、回収したボトルを洗浄して再使用するリターナブル方式が取られる事が多い。この方式では、業者サイドにおいてユーザーの元まで満タンのボトルを宅配し、使用後の空ボトルを回収する。このリターナブル方式では、ボトルを繰り返し利用することから、硬質樹脂製のボトルが用いられる。
一方、最近は全国各地のさまざまな顧客に対応するため、ワンウェイ方式と称される形態も出現している。ワンウェイ方式とは、PETのように、ユーザーが各自治体で一般廃棄物として処分できる素材を用いたボトルを使用する。満タンのボトルは一般の宅配便業者を介してユーザー側へ届け、ユーザー自身が給水装置に装填して飲用に供する。使用後のボトルはユーザー自身が一般廃棄物として処分するものである。
特許文献1は、上述したリターナブル方式やワンウェイ方式で供給されるボトルを使用する飲料水ディスペンサの一例である。
特許文献1の図1には、つぎの飲料水ディスペンサが開示されている。括弧内の符号は公報に記載されたものである。
ハウジング(2)内にタンク(3)が固定され、このタンク(3)の上方に、水ボトル(4)を逆さにして支持するプローブ組立体(5)が設けられる。プローブ組立体(5)は、水ボトル(4)のバルブキャップ(4a)に係合してこれを開く直立管状のプローブ(6)を含んでいる。タンク(3)に接続される図示しない蛇口から水が分配され、分配されたと同量の水が逐次ボトル(4)からプローブ(6)を通してタンク(3)に供給される。
プローブ組立体(5)は、逆さにしたボトル(4)を内側に支持できるように上向きに広がる漏斗(7)と、漏斗(7)の内側下部の中心に起立するように固定されるプローブ(6)と、漏斗(7)の下部外周に嵌合固定されるアダプタスリーブ(8)と、漏斗(7)の上部とアダプタスリーブ(8)との間に固定されるカバープレート(9)とを具備する。
漏斗(7)は、上方に広がった上部リム部(7a)と、その下方にラッパ状に滑らかに連続して下方へ延びる円筒状の受部(7b)とを具備する。
アダプタスリーブ(8)は、漏斗の受部(7b)の外周に嵌合されるほぼ円筒状の本体(8a)と、その上端から半径方向外側に、タンク(3)の直径よりやや小さい寸法で広がる鍔部(8b)と、鍔部上に設けられる浮きバルブ保持部(8c)と、鍔部(8b)の外縁から円筒状に下方へ延びる嵌合部(8d)とを具備する。嵌合部(8d)は、パッキング(11)を介してタンク(3)の上部開口に気密に嵌合する。浮きバルブ保持部(8c)は、上端に開口(8e)を備え、内側に浮きバルブ(12)を昇降自在に保持する。
浮きバルブ(12)は、タンク(3)内の水位が異常に上昇したときに浮き上がり、開口(8e)を閉じることで、それ以上の水位の上昇を防止する。
カバープレート(9)は、ハウジング(2)の上に気密に嵌合され、中央に円形の開口(9a)を有する。開口(9a)の縁から円筒部(9b)が下方へ延出する。漏斗(7)は、上部において開口(9a)に気密に嵌合し、開口(9a)を貫通して円筒部(9b)内を下方へ延びる。円筒部(9b)の下端は、アダプタスリーブ(8)の嵌合部(8d)の上部に気密に嵌合する。カバープレート(9)は、アダプタスリーブ(8)の通気用の開口(8e)と協働してタンク(3)を外気に通じるための通気路(9c)を具備する。
特許文献1の図2および図3には、つぎの飲料水ディスペンサが開示されている。括弧内の符号は公報に記載されたものである。
ボトル(32)内に収容された水は、重力によって、管状プローブ(35)を通り、下にあるタンク(37)へ下方に流れ、水面が管状プローブ(35)の下端と同じレベル(L)に達した満杯状態で止まる。ハウジング(36)の適当な位置に取り付けられた蛇口(42)からタンク(37)内の水が分配される。分配によりタンク(37)内の水が水位を下げる間、通気路(43)から外気がタンク(37)内へ進入し、プローブ(35)を通してボトル(32)内へ空気が入ることにより、ボトル(32)から水が流出し、水位がレベル(L)に達するまでタンク(37)に水が供給される。
タンク(37)内を適切に外気に通じ、それにより、ボトル(32)から蛇口(42)への適切な水の流れを確保する目的の通気路(43)がプローブ組立体(33)内に設けられる。
通気路(43)は、漏斗(45)とアダプタスリーブ(46)とにより一体に形成された、互いに嵌合している管状部分(48,49)によって構成される。管状部分(48)の先端には保持キャップ(50)が設けられ、内部に浮きバルブ(51)が挿入される。
ボトル(32)に破損箇所等があって、内部へ空気が進入すると、水がタンク(37)内に過剰に流入する。タンク(37)内の水位が所定以上に達すると、浮きバルブ(51)が浮き上がり、通気路(43)の制御ポート(52)を閉じる。これにより、タンク(37)内の空気が空気通路(43)から抜けなくなるので、タンク(37)内への水の流入が止められる。
空気通路(43)の途上には、汚染物質の進入を排除するための空気フィルタ(53)が設けられる。
特開2009―40470号公報
一般に、リターナブル方式では、硬質のボトルを使用する。このため、ミネラルウォーターの消費によって冷水タンク内の水位が低下すると、外部から冷水タンク内に空気を流入させる。その空気をボトル内に入れて、相当量のミネラルウォーターを冷水タンクに流下させる。こうして、冷水タンク内の水位を維持する構造になっている。このような構造では、冷水タンクの内部に内部圧力の開放と吸気のためにフロート弁が取り付けられる。また、外部の空気を取り込むときにごみや細菌が侵入するのを防ぐ意味で、その部分にフィルタを設置することが行われている。
一方、ワンウェイ式では、薄いPET製のボトルを使用する。このため、ミネラルウォーターの消費が進むにつれて、ボトルが徐々に凹んでいくことになる。ボトルが凹んでいるうちは外気を取り込まないが、残量が少なくなるとボトルが凹みにくくなり、残りのミネラルウォーターは冷水タンクに移りにくくなる。こうなる残量は、個体差はあるが、多い場合はボトルの1/3程度にもなる。そのため、結局は、その残量を取り出すために、外気を取り込む構造が採られている。したがって、リターナブル方式におけるディスペンサと同様に、フロート弁やフィルタが設置される。
ところが、ワンウェイ方式では、宅配業者などから配送されてきたミネラルウォーター入りのボトルを、ユーザー自身が持ち上げ、注水口が下になるよう反転させてディスペンサに装填しなければならない。また、水を出し切った空ボトルを引き抜く作業もユーザー自身が行なう。
ボトルの注水口は逆止弁になっているため基本的には水洩れしない構造ではある。しかし、作業者の取り扱い如何によっては、その水漏れが起こってしまうことがある。特に、専門業者ではない一般消費者はボトルの着脱作業に長けているわけではないし、ボトルの破損に気づかないこともある。したがって、知らない間に多量の水が洩れてしまうこともある。
ここで、上記特許文献1の図1に記載された飲料水ディスペンサは、別体に製作した漏斗(7)とアダプタスリーブ(8)を組み合わせて構成している。このため、部品点数が多く、組み立て作業も煩雑である。また、漏斗(7)とアダプタスリーブ(8)の組み付けは気密に嵌合するため、その精度の確保も不利な構造である。さらに、タンク(3)に外気を入れるときは、アダプタスリーブ(8)に設けた小さな通気路(9c)によって流通抵抗を制御する構造である。このため、流通抵抗の変動要因となるフィルタを配置できず、外気と一緒に細菌や塵埃やタンク(3)内に取り込んでしまうという問題がある。
上記特許文献1の図2および図3に記載された飲料水ディスペンサは、別体に製作した漏斗(45)とアダプタスリーブ(46)を組み合わせて構成している。このため、部品点数が多く、組み立て作業も煩雑である。また、漏斗(45)とアダプタスリーブ(46)の組み付けは気密が必要なため、その精度の確保も不利である。また、空気フィルタ(53)は空気通路(43)の途上に設けられるため、メンテナンスが行ないにくいという問題がある。
このように、従来のディスペンサは、構造が複雑でコストが嵩み、メンテナンス性に問題があった。
ところで、上述したような飲料水ディスペンサにおいて、外気の取り込み口に設けられるフィルタには、さまざまなものが用いられる。一般に、特許文献1に開示されたようなディスペンサには、ポリエチレン製の不織布やスポンジが用いられている。主として、孔径が0.1〜1mm程度ものが使われる。
しかしながら、この程度の孔径のフィルタでは、空気中の細菌類まで充分に捕捉できない。外気と一緒に取り込まれた細菌は、タンク内で増殖するため、衛生上甚だ問題がある。
そこで、さらに細かい孔径の細孔フィルタで細菌類まで十分に捕捉することも検討されている。このような細孔フィルタには、ガラス繊維で構成されたものが知られている。
ガラス繊維の細孔フィルタは、壊れやすく取り扱いが難しいため、飲料水ディスペンサのユーザーである一般消費者には向いていない。また、ガラス繊維の細孔フィルタは、圧力損失が大きく、十分に外気を取り込めなかったり、目詰まりが起こりやすかったりする。さらに、耐水性能にも劣るという問題もある。
さらに、細孔フィルタは高価な特殊フィルタであるため、フィルタのトラブルはユーザーに委ねず、メンテナンス員が訪問して作業を行うことになる。このため、ユーザー側には、メンテナンス員が訪問して作業を完了するまでディスペンサを使用できなくなるという問題がある。メーカー側には、人員派遣にともなうメンテナンスコストが嵩むという問題があった。
フィルタのメンテナンス性を向上するための構造として、つぎのようなものも検討できる。例えば、フロート弁の上部に設けた外気との通気口にフィルタを設け、その上を密閉しないカバーで覆う。このカバーを漏斗の上部に配置することにより、フィルタのメンテナンス性を向上させることができる。
しかしながら、慣れない一般消費者による作業でボトル中の水がカバーに掛かってしまうと、内部のフィルタまで濡れるおそれがある。そうなると、特に目の細かい細孔フィルタでは、想定どおりのフィルタ性能を発揮しなくなるおそれがある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、シンプルな構造で高性能フィルタも容易にメンテナンスできる飲料水ディスペンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の飲料水ディスペンサは、
ディスペンサ筐体と、上記ディスペンサ筐体の天井部でボトルの注水口を受ける注水口受けと、上記ディスペンサ筐体の内部に配置されてボトルから供給された飲料水を貯留する貯留槽と、上記貯留槽に貯留された飲料水を取り分けるための給水機構とを備え、
上記注水口受けは、上広がりの受水器と、上記受水器の窄まった部分の外側において貯留槽を蓋するフランジ状の蓋部とが一体になって形成され、
上記蓋部には、貯留槽内と外気を連通させるための通気ユニットが、受水器の上広がり部の下側で着脱可能に設けられ、
上記通気ユニットは、通気路を通過して貯留槽内に取り込まれる外気をろ過するフィルタと、貯留槽内の水位の上昇によって通気路を遮断し水位の下降によって通気路を開放するフロート弁とを有している
ことを要旨とする。
本発明の飲料水ディスペンサは、上記注水口受けは、受水器とフランジ状の蓋部とが一体になって形成されている。また、上記蓋部に、通気ユニットが受水器の上広がり部の下側になるよう設けられ、フィルタが受水器の上広がり部の下側に隠れる構造になっている。また、蓋部に着脱可能に設けられている。
したがって、ボトルの脱着に不慣れな一般消費者が誤って受水器に飲料水を漏洩させても、フィルタを濡らすことにならない。そのため、フィルタの性能を劣化させることがなくなる。また、受水器とフランジ状の蓋部とを一体にした注水口受けとしたため、これら部品の脱着やメンテナンス性が向上した。したがって、従来問題であったユーザー作業に伴うフィルタ等のトラブルが極めて発生しにくくなる。作業員の緊急出動が無くなり、ユーザー側も安定して使用できる。また、仮にフロート弁やフィルタにトラブルが起こったとしても、通気ユニットごと簡単に交換でき、メンテナンス性に優れている。
本発明の第1実施形態の飲料水ディスペンサの全体構成を示す図である。 注水口受けの詳細を説明するための断面図である。 通気ユニットの詳細を説明するための断面図である。
つぎに、本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明の飲料水ディスペンサの第1実施形態を示す概略図である。
この飲料水ディスペンサは、ディスペンサ筐体4と、上記ディスペンサ筐体4の天井部でボトル1の注水口10を受ける注水口受け9と、上記ディスペンサ筐体4の内部に配置されてボトル1から供給された飲料水を貯留する貯留槽2と、上記貯留槽2に貯留された飲料水を取り分けるための給水機構3とを備えている。
上記ディスペンサ筐体4は、上部にボトル1を逆さまにして取り付け、前面に設けた給水機構3を構成するコック5から飲料水を供給するようになっている。この例では、ディスペンサ筐体4の内部に、ボトル1から供給された飲料水を貯留する貯留部が2つ設けられている。すなわち、上記貯留槽2は、飲料水を冷やして冷水として貯留し、この貯留槽とは別に、飲料水を加熱して温水として貯留する温水槽6が設けられている。そして、貯留槽2の冷水は冷水供給管7を介して冷水用のコック5から取り出され、温水槽6の温水は温水供給管8を介して温水用のコック(図では隠れて見えない)から取り出される。
上記ボトル1は、例えばPET製のガロンボトルを使用することができる。ボトル1を逆さまにして注水口10を下向けにした状態で、ディスペンサ筐体4の天井部に設けられた注水口受け9に取り付けられる。上記注水口受け9には、その中央部に、ボトル1の注水口10から差し込まれて飲料水を取り入れるための取水管11が立設されている。上記取水管11によって取り込まれた飲料水は、貯留槽2に貯留される。
上記貯留槽2には、ボトル1から取水管11を通して飲料水の供給を受ける上側受水層12と、上側受水層12に供給された飲料水を貯めて冷却するための下側冷水層13とを仕切るセパレータ14が設けられている。
上記セパレータ14は、貯留槽2の内部空間を上側空間である上側受水層12と下側空間である下側冷水層13に仕切るもので、セパレータ14の周囲と貯留槽2の内面との間には隙間15が形成されて、ボトル1から上側受水層12に受け入れられた飲料水は上記隙間15を通って下側冷水層13に流れるようになっている。
上記貯留槽2の外周には、セパレータ14で仕切られた下側冷水層13に対応する部分に、冷却管21が巻回され、下側冷水層13に貯留された飲料水を冷却する。また、貯留槽2の底部には、下側冷水層13に連通するように冷水供給管7が接続され、下側冷水層13において冷却された冷水を冷水用のコック5から取り出せるようになっている。
また、セパレータ14の中央部には、二次供給管17を介して温水槽6に通じる貫通管16が垂下していて、上側受水層12に受け入れられて貯留されている飲料水を、貫通管16および二次供給管17を通して、貯留槽2の下側に設けられた温水槽6に供給するようになっている。
温水槽6は、貯留槽2の下側に設けられ、上記二次供給管17および貫通管16を介して、貯留槽2の上側受水層12と連通し、上側受水層12に受け入れられて貯留されている飲料水が、貫通管16および二次供給管17を通してほとんど冷却されることなく温水槽6に供給されるようになっている。上記温水槽6には、内部に貯留された飲料水を加熱するヒータ22が設けられている。上記温水槽6の上部には、温水供給管8が接続されて温水用のコック(図では隠れて見えない)から温水を取り出せるようになっている。このとき、温水槽6に貯留された温水には、二次供給管17および貫通管16を介して上部の貯留槽2に貯留された水の水圧がかかっているため、コックを開けるとその水圧で温水が取り出される。また、上記温水槽6の底部には、ドレン管23が接続されている。
図2は、上記注水口受け9を詳細に説明する図である。
上記注水口受け9は、上広がりの受水器18と、上記受水器18の窄まった部分の外側において貯留槽2を蓋するフランジ状の蓋部19とが一体になって形成されている。
上記受水器18は、上半部が略ラッパ状の上広がり部18Aに形成され、下半部が上半部に比べて窄まった筒状部18Bに形成されている。受水器18の底部には、取水管11が起立している。受水器18の底部下面に形成された環状の雌ねじ部と、取水管11の下端を拡径させて形成された雄ねじ部11Aがねじ結合することにより、受水器18と取水管11が組み付けられている。受水器18と取水管11の組み付け部分には、パッキン27が介在して水密と気密を保つようになっている。上記取水管11の先端部近傍には、ボトル内の飲料水を取り込むための取水穴11Bが形成されている。
上記蓋部19は、上広がりの上半部18Aと筒状の下半部18Bの境目の窄まった部分に形成されている。上記蓋部19は、外側に向かって張り出したフランジ状に形成され、貯留槽2の開口を覆うようになっている。上記蓋部19の外周部近傍には、貯留槽2の開口部近傍の内周面に内嵌する環状の嵌め合い部19Aが垂下している。貯留槽2の内周面と嵌め合い部19Aの外周面の間には、パッキン28が介在して水密と気密を保つようになっている。
上記蓋部19には、貯留槽2内と外気を連通させるための通気ユニット20が、受水器18の上広がり部18Aの下側で着脱可能に設けられている。通気ユニット20は全体として大略円筒状を呈したユニットであり、上記蓋部19に形成された取り付け穴19Bに下側から差し込まれて取り付けられている。上記通気ユニット20には、蓋部19より上側に突き出た部分に抜け止めリング29がネジ29Aによって取り付けられ、蓋部19の下に抜け落ちるのを防止している。また、通気ユニット20と取り付け穴19Bとの隙間には、パッキン30が介在して水密と気密を保つようになっている。
図3は、通気ユニット20の詳細を説明するための断面図である。
上記通気ユニット20は、通気路26を通過して貯留槽2内に取り込まれる外気をろ過するフィルタ24と、貯留槽2内の水位の上昇によって通気路26を遮断し水位の下降によって通気路を開放するフロート弁25とを有している。
上記通気ユニット20は、略円筒状を呈するスリーブ31の上部空間31Aにフィルタ24が収容され、下部空間31Bにフロート弁25が収容されて構成されている。上記スリーブ31には、上下方向の中ほどに、フロート弁25が着座する弁座部32が形成されている。上記弁座部32は、上方に向かって縮径するテーパー面32Aを有し、このテーパー面32Aの中心部に通気路26が形成されている。
上記フロート弁25は、大略円筒状を呈する中空体であり、スリーブ31の弁座部32より下側の下部空間31Bに上下スライド自在に収容されている。上記フロート弁25の上端部には、通気路26内にある程度のガタを持って挿通され、フロート弁25が抜け落ちないように抜け止めする抜け止め部25Aが突出形成されている。上記抜け止め部25Aの根元部には、弁座部32に着座してフロート弁25が浮き上がったときに通気路26を遮断するパッキン25Bが取り付けられている。
一方、上記スリーブ31の通気路26より上側の上部空間31Aには、フィルタ24が収容されている。上記フィルタ24は、スリーブ31の上部空間31Aの上側開口を覆うように配置されている。これにより、通気路26を通って貯留槽2内に取り込まれる空気をフィルタ24でろ過するようになっている。上記スリーブ31の上部には、フィルタ24を覆うカバーが取り付けられている。
ここで、上記フィルタ24としては、不織布、紙、スポンジ等から形成された各種のものを使用することができる。好ましくは、細孔フィルタが用いられる。上記細孔フィルタとしては、例えば、Ultra Low Penetration Air(ULPA)フィルタを用いることができる。
ULPAフィルタは、JIS Z 8122によって、「定格風量で粒径が0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と規定されたものである。
ULPAフィルタには、ガラス繊維のものとフッ素樹脂を用いたものがある。特に好ましいのは、フッ素樹脂を用いて構成されたULPAフィルタ(例えばダイキン工業株式会社製の商品名「ニューロファイン」)である。フッ素樹脂のULPAフィルタは、フィルタ強度が強いために壊れにくく、圧力損失はガラス素材の50%以下であって、さらに耐水性にも優れている。細孔径は0.2〜0.5μmであり、大腸菌やブドウ球菌などの飲用には有害な菌などを十分に捕集できる。
上記注水口受け9は、貯留槽2の上部に取り付けられて、上述したように、ボトル1の注水口10を受けるようになっている。上記注水口受け9にボトル1が取り付けられた状態で、貯留槽2の上部開口が蓋部19で蓋される。この状態で、上記貯留槽2内の気密と水密が確保されるようになっている。
このような構成により、上記通気ユニット20は、貯留槽2内に取り込む外気をフィルタ24でろ過し、貯留槽2の水位に応じてフロート弁25が通気路26を開閉するようになっている。
すなわち、上記通気ユニット20はつぎのように動作する。
上記フロート弁25は、通常は開弁しており、貯留槽2の水位が一定以上に上がると水面によって押し上げられて通気路26を遮断するようになっている。通常時に、冷水または温水が給水機構3によって取り出されると、通気路26から内部空間に外気を取り入れて給水機構3による水の供給を停止させないようになっている。このとき取り込まれる外気はフィルタ24によってろ過される。
貯留槽2の水位が一定以上下がって取水管11の下端開口より水面が下がると、ボトル1内の飲料水が取水管11を通じて上側受水層12内に導入される。再び取水管11の下端開口より水面が上がると、ボトル1からの取水管11を通じた水の導入は停止する。このとき、水位の上昇による上部空間内の圧力は通気路26を通じて外に逃がすようになっている。
一方、ボトル1に万一クラックなどが入っていた場合は、上述した水位の変動によるボトル1からの導入と停止がうまく働かなくなる。ボトル1から貯留槽2に水がどんどん流れ落ち、そのままでは貯留槽2があふれてしまう。そこで、一定以上水位が上昇したときに、フロート弁25が押し上げられて通気路26を遮断する。これにより、上記貯留槽2内を気密空間にしてボトル1から貯留槽2へ水が流れ落ちるのを停止し、貯留槽2があふれるの防止するようになっている。
このように、上記通気ユニット20は、貯留槽2の内部圧力の開放と吸気を行ない、吸気の際には取り込む外気をフィルタ24でろ過する。また、万一のリークトラブル発生時には、貯留槽2内の水位によってフロート弁25を動作させて止水する止水弁として機能するのである。
以上のように、本実施形態は、注水口受け9を受水器18と蓋部19からなる一体物の樹脂で形成した。受水器18より下側にフランジ状の蓋部19を設け、それに形成された取り付け穴19Bに通気ユニット20を着脱可能に取り付けた。
カバー33を掛けたフィルタ24とフロート弁25を有する通気ユニット20が、上記受水器18の上広がり部18Aの下側に配置するようにした。すなわち、フィルタ24が受水器18の上広がり部18Aの下側に隠れる形とした。
カバー33を掛けたフィルタ24とフロート弁25をユニット化している。フィルタ24の下に通気路26を設け、通気路26を通る空気は、必ずフィルタ24を透過するように構成している。
上記実施形態によれば、ボトル1の脱着に不慣れな一般消費者が誤って受水器18に飲料水を漏洩させても、フィルタ24を濡らすことにならない。そのため、フィルタ24の性能を劣化させることがなくなる。また、受水器18とフランジ状の蓋部19とを一体にした注水口受け9としたため、これら部品の脱着やメンテナンス性が向上した。したがって、従来問題であったユーザー作業に伴うフィルタ24等のトラブルが極めて発生しにくくなる。作業員の緊急出動が無くなり、ユーザー側も安定して使用できる。また、仮にフロート弁25やフィルタ24にトラブルが起こったとしても、通気ユニット20ごと簡単に交換でき、メンテナンス性に優れている。
特に目の細かいULPAフィルタを採用したとしても、注水口受け9の上に洩れた水がフィルタ24にかかることがない。そのため、フィルタ性能の低下を引き起こすこともない。
なお、本発明の飲料水ディスペンサが対象とする飲料水は、ミネラルウォーターに限定するものではない。例えば、スポーツドリンクのような清涼飲料水のほか、アルコール飲料等にも適用できる趣旨である。
1:ボトル
2:貯留槽
3:給水機構
4:ディスペンサ筐体
5:コック
6:温水槽
7:冷水供給管
8:温水供給管
9:注水口受け
10:注水口
11:取水管
11A:雄ねじ部
11B:取水穴
12:上側受水層
13:下側冷水層
14:セパレータ
15:隙間
16:貫通管
17:二次供給管
18:受水器
18A:上広がり部
18B:筒状部
18C:雌ねじ部
19:蓋部
19A:嵌め合い部
19B:取り付け穴
20:通気ユニット
21:冷却管
22:ヒータ
23:ドレン管
24:フィルタ
25:フロート弁
25A:抜け止め部
25B:パッキン
26:通気路
27:パッキン
28:パッキン
29:抜け止めリング
29A:ネジ
30:パッキン
31:スリーブ
31A:上部空間
31B:下部空間
32:弁座部
32A:テーパー面
33:カバー

Claims (1)

  1. ディスペンサ筐体と、上記ディスペンサ筐体の天井部でボトルの注水口を受ける注水口受けと、上記ディスペンサ筐体の内部に配置されてボトルから供給された飲料水を貯留する貯留槽と、上記貯留槽に貯留された飲料水を取り分けるための給水機構とを備え、
    上記注水口受けは、上広がりの受水器と、上記受水器の窄まった部分の外側において貯留槽を蓋するフランジ状の蓋部とが一体になって形成され、
    上記蓋部には、貯留槽内と外気を連通させるための通気ユニットが、受水器の上広がり部の下側で着脱可能に設けられ、
    上記通気ユニットは、通気路を通過して貯留槽内に取り込まれる外気をろ過するフィルタと、貯留槽内の水位の上昇によって通気路を遮断し水位の下降によって通気路を開放するフロート弁とを有している
    ことを特徴とする飲料水ディスペンサ。
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