JPH10104394A - 貯槽のシール装置 - Google Patents
貯槽のシール装置Info
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- JPH10104394A JPH10104394A JP8258602A JP25860296A JPH10104394A JP H10104394 A JPH10104394 A JP H10104394A JP 8258602 A JP8258602 A JP 8258602A JP 25860296 A JP25860296 A JP 25860296A JP H10104394 A JPH10104394 A JP H10104394A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中間通水管と給水管とに溜まっている残留水
がなくなっても、貯槽の内部と給水管との間をシールす
る。 【解決手段】 上下方向の給水管9と、給水管9の下端
から上方へ向けて接続された中間通水管11と、中間通
水管11の上端から下方へ向けて接続され下端が貯槽3
に連通した端末通水管13と、給水管9内の給水管下部
弁座17と、給水管9内の弁座17よりも上方に取り付
けられた給水管上部ストッパ18と、弁座17とストッ
パ18との間に挿入され水の比重よりも軽い第1の弁体
19と、中間通水管11内の中間通水管下部弁座20
と、中間通水管11内の弁座20よりも上方に取り付け
られた中間通水管上部ストッパ21と、弁座20とスト
ッパ21との間に挿入され水の比重よりもやや重い第2
の弁体22とを備える。
がなくなっても、貯槽の内部と給水管との間をシールす
る。 【解決手段】 上下方向の給水管9と、給水管9の下端
から上方へ向けて接続された中間通水管11と、中間通
水管11の上端から下方へ向けて接続され下端が貯槽3
に連通した端末通水管13と、給水管9内の給水管下部
弁座17と、給水管9内の弁座17よりも上方に取り付
けられた給水管上部ストッパ18と、弁座17とストッ
パ18との間に挿入され水の比重よりも軽い第1の弁体
19と、中間通水管11内の中間通水管下部弁座20
と、中間通水管11内の弁座20よりも上方に取り付け
られた中間通水管上部ストッパ21と、弁座20とスト
ッパ21との間に挿入され水の比重よりもやや重い第2
の弁体22とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯槽内のガスが、
貯槽の給水管から外部へ洩れないようにした貯槽のシー
ル装置に関するものである。
貯槽の給水管から外部へ洩れないようにした貯槽のシー
ル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子炉関係の設備から出た放射性廃液
は、貯槽内で液体の状態で貯蔵することが行われてい
る。
は、貯槽内で液体の状態で貯蔵することが行われてい
る。
【0003】このような用途に従来から用いられている
貯槽の一例を図2によって説明すると、コンクリート隔
壁1で囲まれた区画室2の内部には貯槽3が設けられて
いて、該貯槽3には給液管4aにより放射性廃液5が供
給されて貯蔵されるようになっており、また排液管4b
によって貯槽3の放射性廃液5が外部に排出できるよう
になっている。6は、貯槽3の上部空間をブロア吸引し
て負圧を保持することにより貯槽3からのガスの漏出を
防止するためのベント管である。
貯槽の一例を図2によって説明すると、コンクリート隔
壁1で囲まれた区画室2の内部には貯槽3が設けられて
いて、該貯槽3には給液管4aにより放射性廃液5が供
給されて貯蔵されるようになっており、また排液管4b
によって貯槽3の放射性廃液5が外部に排出できるよう
になっている。6は、貯槽3の上部空間をブロア吸引し
て負圧を保持することにより貯槽3からのガスの漏出を
防止するためのベント管である。
【0004】貯槽3には区画室2の外部に設けてある貯
水タンク7から水を供給して、放射性廃液5に水を混合
することができるようになっている。7aは貯水タンク
7に給水操作弁7bを介して水を供給する導水管、7c
はベント管、7dはレベルゲージである。
水タンク7から水を供給して、放射性廃液5に水を混合
することができるようになっている。7aは貯水タンク
7に給水操作弁7bを介して水を供給する導水管、7c
はベント管、7dはレベルゲージである。
【0005】貯水タンク7から貯槽3への水の供給系統
には、常時開の給水弁8、上下方向に設けた給水管9、
給水管9の下端のU字状の下部屈曲部10から上方へ向
けて接続した中間通水管11、中間通水管11の上端の
上部屈曲部12から下方へ向けて接続した端末通水管1
3を一連につないだUシールと称されるものが形成され
ている。
には、常時開の給水弁8、上下方向に設けた給水管9、
給水管9の下端のU字状の下部屈曲部10から上方へ向
けて接続した中間通水管11、中間通水管11の上端の
上部屈曲部12から下方へ向けて接続した端末通水管1
3を一連につないだUシールと称されるものが形成され
ている。
【0006】貯槽3には、放射性廃液5の液面を計測す
るためのパージ式液面計14等が接続されている。パー
ジ式液面計14は、貯槽3内の底部近傍と上部空間とに
開口するエアパージ管15a,15bと、該エアパージ
管15a,15bの上端に備えた差圧伝送器15cに接
続された液面計15e、及び差圧伝送器15cに接続さ
れた圧力計15fを備えて貯槽3内放射性廃液5の背圧
を検出することにより液位を計測するようになってい
る。
るためのパージ式液面計14等が接続されている。パー
ジ式液面計14は、貯槽3内の底部近傍と上部空間とに
開口するエアパージ管15a,15bと、該エアパージ
管15a,15bの上端に備えた差圧伝送器15cに接
続された液面計15e、及び差圧伝送器15cに接続さ
れた圧力計15fを備えて貯槽3内放射性廃液5の背圧
を検出することにより液位を計測するようになってい
る。
【0007】上述の構成を備えた貯槽3では、給液管4
aによって貯槽3内に所要量の放射性廃液5を供給する
ことにより貯蔵する。
aによって貯槽3内に所要量の放射性廃液5を供給する
ことにより貯蔵する。
【0008】給水操作弁7bを開いて導水管7aにより
貯水タンク7に水を供給すると、貯水タンク7の水は、
前記給水管9、下部屈曲部10、中間通水管11、上部
屈曲部12、端末通水管13を通って貯槽3内に流入
し、放射性廃液5と混合する。
貯水タンク7に水を供給すると、貯水タンク7の水は、
前記給水管9、下部屈曲部10、中間通水管11、上部
屈曲部12、端末通水管13を通って貯槽3内に流入
し、放射性廃液5と混合する。
【0009】貯槽3内に所要量の水を流入させた後、給
水操作弁7bを閉じると、貯水タンク7から給水管9に
流入する水は止まり、下部屈曲部10を中心として中間
通水管11側と給水管9側とに、シール水16が溜まっ
た状態になる。そしてこのシール水16によって貯槽3
の内部と給水管9側とはシールされる。
水操作弁7bを閉じると、貯水タンク7から給水管9に
流入する水は止まり、下部屈曲部10を中心として中間
通水管11側と給水管9側とに、シール水16が溜まっ
た状態になる。そしてこのシール水16によって貯槽3
の内部と給水管9側とはシールされる。
【0010】貯槽3の内部はベント管6で吸引して圧力
を下げ、負圧を保持することにより、ガスが貯槽3の外
に洩れないようにする。パージ式液面計14は、空気を
吹き出しながら貯槽3内の放射性廃液5の背圧を検出し
て液位を計測する。
を下げ、負圧を保持することにより、ガスが貯槽3の外
に洩れないようにする。パージ式液面計14は、空気を
吹き出しながら貯槽3内の放射性廃液5の背圧を検出し
て液位を計測する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】下部屈曲部10を中心
として中間通水管11と給水管9とに溜まっているシー
ル水16によって、貯槽3の内部と給水管9側とはシー
ルされ、且つ貯槽3内が負圧に保たれることにより汚染
されたガスが貯槽3の外部に洩れないようにされている
が、シール水16が蒸発したりしてなくなってしまう
と、貯槽3の内部と給水管9側とはシールされなくなっ
て、連通状態になってしまう。
として中間通水管11と給水管9とに溜まっているシー
ル水16によって、貯槽3の内部と給水管9側とはシー
ルされ、且つ貯槽3内が負圧に保たれることにより汚染
されたガスが貯槽3の外部に洩れないようにされている
が、シール水16が蒸発したりしてなくなってしまう
と、貯槽3の内部と給水管9側とはシールされなくなっ
て、連通状態になってしまう。
【0012】このような状態になると、給水管9から外
気が吸引されてしまうことにより貯槽3の内圧が上昇
し、貯槽3内の負圧が保持できなくなった場合には、貯
槽3内の汚染されたガスが給水管9を通って外部に洩れ
るおそれが生ずる。
気が吸引されてしまうことにより貯槽3の内圧が上昇
し、貯槽3内の負圧が保持できなくなった場合には、貯
槽3内の汚染されたガスが給水管9を通って外部に洩れ
るおそれが生ずる。
【0013】本発明はこのような問題を解決し、中間通
水管と給水管とに溜まっているシール水がなくなって
も、貯槽の内部と給水管との間をシールし、貯槽内の負
圧を保持すると共に、貯槽内の汚染されたガスが給水管
を通って外部に洩れないようにした貯槽のシール装置を
提供することを目的とするものである。
水管と給水管とに溜まっているシール水がなくなって
も、貯槽の内部と給水管との間をシールし、貯槽内の負
圧を保持すると共に、貯槽内の汚染されたガスが給水管
を通って外部に洩れないようにした貯槽のシール装置を
提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下方向に設
けられた給水管と、該給水管の下端から上方へ向けて接
続された中間通水管と、該中間通水管の上端から下方へ
向けて接続され下端が貯槽に連通した端末通水管と、前
記給水管内の下部近傍に取り付けられた給水管下部弁座
と、前記給水管内の前記給水管下部弁座よりも上方に取
り付けられた給水管上部ストッパと、前記給水管下部弁
座と給水管上部ストッパとの間の給水管内に挿入され水
の比重よりも軽い第1の弁体と、前記中間通水管内の下
部近傍に取り付けられた中間通水管下部弁座と、前記中
間通水管内の前記中間通水管下部弁座よりも上方に取り
付けられた中間通水管上部ストッパと、前記中間通水管
下部弁座と中間通水管上部ストッパとの間の中間通水管
内に挿入され水の比重よりもやや重い第2の弁体と、を
備えたことを特徴とする貯槽のシール装置に係り、貯槽
の負圧が保たれていて中間通水管と給水管とに溜まって
いるシール水がなくなると、第1の弁体は給水管下部弁
座に吸着されて貯槽と給水管との間をシールし、中間通
水管と給水管とに溜まっているシール水がない状態で貯
槽の圧力が高くなると、第2の弁体は中間通水管下部弁
座に押し付けられて貯槽と給水管との間をシールし、給
水管から水を供給すると、第1の弁体は給水管を流下し
て来た水に浮かんで給水管下部弁座から離れ、第2の弁
体は中間通水管を上昇する水に押し上げられて中間通水
管下部弁座から離れるため、給水管から貯槽には支障な
く水が送られる。
けられた給水管と、該給水管の下端から上方へ向けて接
続された中間通水管と、該中間通水管の上端から下方へ
向けて接続され下端が貯槽に連通した端末通水管と、前
記給水管内の下部近傍に取り付けられた給水管下部弁座
と、前記給水管内の前記給水管下部弁座よりも上方に取
り付けられた給水管上部ストッパと、前記給水管下部弁
座と給水管上部ストッパとの間の給水管内に挿入され水
の比重よりも軽い第1の弁体と、前記中間通水管内の下
部近傍に取り付けられた中間通水管下部弁座と、前記中
間通水管内の前記中間通水管下部弁座よりも上方に取り
付けられた中間通水管上部ストッパと、前記中間通水管
下部弁座と中間通水管上部ストッパとの間の中間通水管
内に挿入され水の比重よりもやや重い第2の弁体と、を
備えたことを特徴とする貯槽のシール装置に係り、貯槽
の負圧が保たれていて中間通水管と給水管とに溜まって
いるシール水がなくなると、第1の弁体は給水管下部弁
座に吸着されて貯槽と給水管との間をシールし、中間通
水管と給水管とに溜まっているシール水がない状態で貯
槽の圧力が高くなると、第2の弁体は中間通水管下部弁
座に押し付けられて貯槽と給水管との間をシールし、給
水管から水を供給すると、第1の弁体は給水管を流下し
て来た水に浮かんで給水管下部弁座から離れ、第2の弁
体は中間通水管を上昇する水に押し上げられて中間通水
管下部弁座から離れるため、給水管から貯槽には支障な
く水が送られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しつつ説明する。
を参照しつつ説明する。
【0016】図1は本発明の実施の形態の一例を示す要
部の断面図で、図2と同一部分には同一符号を付してあ
る。
部の断面図で、図2と同一部分には同一符号を付してあ
る。
【0017】本発明においては、上下方向に設けられた
給水管9内の下端近傍に給水管下部弁座17を取り付
け、更にこの給水管下部弁座17の上方で、上部屈曲部
12の高さとほぼ等しい高さの位置の給水管9内に、弁
座状の給水管上部ストッパ18を取り付け、給水管9内
の上記給水管下部弁座17と給水管上部ストッパ18と
の間には、球状で水の比重よりもやや軽い比重の第1の
弁体19を移動可能に挿入している。
給水管9内の下端近傍に給水管下部弁座17を取り付
け、更にこの給水管下部弁座17の上方で、上部屈曲部
12の高さとほぼ等しい高さの位置の給水管9内に、弁
座状の給水管上部ストッパ18を取り付け、給水管9内
の上記給水管下部弁座17と給水管上部ストッパ18と
の間には、球状で水の比重よりもやや軽い比重の第1の
弁体19を移動可能に挿入している。
【0018】また、給水管9の下端のU字状の下部屈曲
部10から上方へ向けて接続した中間通水管11内の下
端近傍に中間通水管下部弁座20を取り付け、この中間
通水管下部弁座20の上方の上部屈曲部12に近い箇所
の中間通水管11内に、弁座状の中間通水管上部ストッ
パ21を取り付け、中間通水管11内の上記中間通水管
下部弁座20と中間通水管上部ストッパ21との間に
は、球状で水の比重よりもやや重い比重の第2の弁体2
2を移動可能に挿入している。
部10から上方へ向けて接続した中間通水管11内の下
端近傍に中間通水管下部弁座20を取り付け、この中間
通水管下部弁座20の上方の上部屈曲部12に近い箇所
の中間通水管11内に、弁座状の中間通水管上部ストッ
パ21を取り付け、中間通水管11内の上記中間通水管
下部弁座20と中間通水管上部ストッパ21との間に
は、球状で水の比重よりもやや重い比重の第2の弁体2
2を移動可能に挿入している。
【0019】そして中間通水管11の上端は従来の装置
と同様に、上部屈曲部12から下方へ向けて端末通水管
13を接続して、端末通水管13の下端を貯槽3の上部
に連通している。
と同様に、上部屈曲部12から下方へ向けて端末通水管
13を接続して、端末通水管13の下端を貯槽3の上部
に連通している。
【0020】次に、上述した図1の装置の作用を説明す
る。
る。
【0021】給水管9の上方から水を供給すると、水よ
りも比重の軽い第1の弁体19は、給水管9内を下方に
流れる水の中に浮く傾向を生じて給水管下部弁座17か
ら離れるようになり、給水管9に供給された水は給水管
下部弁座17、下部屈曲部10を通過して中間通水管1
1の下端に達する。水よりも比重の軽い第1の弁体19
は給水管9内の水に浮いても、給水管上部ストッパ18
から上方へ行くことは阻止される。
りも比重の軽い第1の弁体19は、給水管9内を下方に
流れる水の中に浮く傾向を生じて給水管下部弁座17か
ら離れるようになり、給水管9に供給された水は給水管
下部弁座17、下部屈曲部10を通過して中間通水管1
1の下端に達する。水よりも比重の軽い第1の弁体19
は給水管9内の水に浮いても、給水管上部ストッパ18
から上方へ行くことは阻止される。
【0022】中間通水管11の下端に達した水は、流れ
る勢いで第2の弁体22を中間通水管下部弁座20から
押し上げて中間通水管下部弁座20を通過し、中間通水
管11内を上昇して上部屈曲部12、端末通水管13を
通り、貯槽3内に流入する。第2の弁体22は上方に押
し上げられても、中間通水管上部ストッパ21から上方
へ行くことは阻止される。
る勢いで第2の弁体22を中間通水管下部弁座20から
押し上げて中間通水管下部弁座20を通過し、中間通水
管11内を上昇して上部屈曲部12、端末通水管13を
通り、貯槽3内に流入する。第2の弁体22は上方に押
し上げられても、中間通水管上部ストッパ21から上方
へ行くことは阻止される。
【0023】給水管9の上方からの水の供給が止まる
と、下部屈曲部10を中心として中間通水管11側と給
水管9側とに、上部屈曲部12までの高さでシール水1
6が溜まった状態になり、このシール水16が貯槽3の
内部と給水管9側との間をシールして、貯槽3内の負圧
を保持すると共に、貯槽3内の汚染されたガスが給水管
9の方に洩れないようにする。
と、下部屈曲部10を中心として中間通水管11側と給
水管9側とに、上部屈曲部12までの高さでシール水1
6が溜まった状態になり、このシール水16が貯槽3の
内部と給水管9側との間をシールして、貯槽3内の負圧
を保持すると共に、貯槽3内の汚染されたガスが給水管
9の方に洩れないようにする。
【0024】給水管9に水を長時間供給せずにいて、シ
ール水16が蒸発してしまった等の理由でシール水16
がなくなり、そのまま気が付かずにいた場合には、第1
の弁体19は給水管下部弁座17の設置箇所まで下降
し、貯槽3の負圧に吸引されて第1の弁体19は給水管
下部弁座17に密着し、貯槽3と給水管9側との間をシ
ールして貯槽3内の負圧を保持すると共に、貯槽3内の
汚染されたガスが給水管9の方に洩れないようにする。
ール水16が蒸発してしまった等の理由でシール水16
がなくなり、そのまま気が付かずにいた場合には、第1
の弁体19は給水管下部弁座17の設置箇所まで下降
し、貯槽3の負圧に吸引されて第1の弁体19は給水管
下部弁座17に密着し、貯槽3と給水管9側との間をシ
ールして貯槽3内の負圧を保持すると共に、貯槽3内の
汚染されたガスが給水管9の方に洩れないようにする。
【0025】シール水16がなくなった状態のままで、
第1の弁体19と給水管下部弁座17との間の気密性の
漏洩、パージ式液面計14による連続パージ、ベント管
6側の故障等の理由で貯槽3内の圧力が大気圧よりも高
くなるようなことが発生した場合には、第2の弁体22
が中間通水管下部弁座20に押し付けられる傾向になっ
て中間通水管下部弁座20に密着し、貯槽3と給水管9
側との間をシールして貯槽3内の汚染されたガスが給水
管9の方に洩れないようにする。
第1の弁体19と給水管下部弁座17との間の気密性の
漏洩、パージ式液面計14による連続パージ、ベント管
6側の故障等の理由で貯槽3内の圧力が大気圧よりも高
くなるようなことが発生した場合には、第2の弁体22
が中間通水管下部弁座20に押し付けられる傾向になっ
て中間通水管下部弁座20に密着し、貯槽3と給水管9
側との間をシールして貯槽3内の汚染されたガスが給水
管9の方に洩れないようにする。
【0026】シール水16がなくなっていることに気が
付いて給水管9の上方から水を供給すると、水よりも比
重の軽い第1の弁体19は給水管9内を下方に流れる水
に浮く傾向を生じて給水管下部弁座17から離れ、第2
の弁体22は供給された水により押し上げられて中間通
水管下部弁座20から離れるため、給水管9に供給され
た水は貯槽3内に流入することができる。
付いて給水管9の上方から水を供給すると、水よりも比
重の軽い第1の弁体19は給水管9内を下方に流れる水
に浮く傾向を生じて給水管下部弁座17から離れ、第2
の弁体22は供給された水により押し上げられて中間通
水管下部弁座20から離れるため、給水管9に供給され
た水は貯槽3内に流入することができる。
【0027】そして給水管9への水の供給を止めると、
再び下部屈曲部10を中心として中間通水管11側と給
水管9側とにシール水16が溜まった状態になり、貯槽
3の内部と給水管9側との間はシール水16によってシ
ールされ、貯槽3内の負圧の保持と貯槽3内の汚染され
たガス洩れの防止とが確保される。
再び下部屈曲部10を中心として中間通水管11側と給
水管9側とにシール水16が溜まった状態になり、貯槽
3の内部と給水管9側との間はシール水16によってシ
ールされ、貯槽3内の負圧の保持と貯槽3内の汚染され
たガス洩れの防止とが確保される。
【0028】以上説明した本発明の実施の形態は、貯槽
3内に放射性廃液5を貯蔵する場合について説明した
が、本発明は放射性廃液を貯蔵する場合に限られるもの
ではなく、貯槽内の圧力が負圧と正圧との間で変動し、
貯蔵液のガスが外部に洩れてはならないものを貯蔵する
場合には、全て適用することが可能である。
3内に放射性廃液5を貯蔵する場合について説明した
が、本発明は放射性廃液を貯蔵する場合に限られるもの
ではなく、貯槽内の圧力が負圧と正圧との間で変動し、
貯蔵液のガスが外部に洩れてはならないものを貯蔵する
場合には、全て適用することが可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明は、下部屈曲部を中心として中間
通水管と給水管とに溜まっているシール水がなくなった
場合においても、貯槽の負圧に吸引されて第1の弁体は
給水管下部弁座に密着し、貯槽と給水管側との間をシー
ルして貯槽内の負圧を保持すると共に、貯槽内の汚染さ
れたガスが給水管の方に洩れないようにする効果があ
る。
通水管と給水管とに溜まっているシール水がなくなった
場合においても、貯槽の負圧に吸引されて第1の弁体は
給水管下部弁座に密着し、貯槽と給水管側との間をシー
ルして貯槽内の負圧を保持すると共に、貯槽内の汚染さ
れたガスが給水管の方に洩れないようにする効果があ
る。
【0030】またシール水がなくなった状態のままで貯
槽内の圧力が大気圧よりも高くなった場合には、第2の
弁体が中間通水管下部弁座に密着し、貯槽と給水管側と
の間をシールして貯槽内の汚染されたガスが給水管の方
に洩れないようにする効果がある。
槽内の圧力が大気圧よりも高くなった場合には、第2の
弁体が中間通水管下部弁座に密着し、貯槽と給水管側と
の間をシールして貯槽内の汚染されたガスが給水管の方
に洩れないようにする効果がある。
【0031】更に給水管から水を供給した場合には、水
は第1の弁体にも第2の弁体にも阻止されずに貯槽内に
流入することができる効果がある。
は第1の弁体にも第2の弁体にも阻止されずに貯槽内に
流入することができる効果がある。
【図1】本発明の実施の形態の一例の要部を示す断面図
である。
である。
【図2】従来装置の断面図である。
3 貯槽 9 給水管 11 中間通水管 13 端末通水管 17 給水管下部弁座 18 給水管上部ストッパ 19 第1の弁体 20 中間通水管下部弁座 21 中間通水管上部ストッパ 22 第2の弁体
Claims (1)
- 【請求項1】 上下方向に設けられた給水管と、該給水
管の下端から上方へ向けて接続された中間通水管と、該
中間通水管の上端から下方へ向けて接続され下端が貯槽
に連通した端末通水管と、前記給水管内の下部近傍に取
り付けられた給水管下部弁座と、前記給水管内の前記給
水管下部弁座よりも上方に取り付けられた給水管上部ス
トッパと、前記給水管下部弁座と給水管上部ストッパと
の間の給水管内に挿入され水の比重よりも軽い第1の弁
体と、前記中間通水管内の下部近傍に取り付けられた中
間通水管下部弁座と、前記中間通水管内の前記中間通水
管下部弁座よりも上方に取り付けられた中間通水管上部
ストッパと、前記中間通水管下部弁座と中間通水管上部
ストッパとの間の中間通水管内に挿入され水の比重より
もやや重い第2の弁体と、を備えたことを特徴とする貯
槽のシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8258602A JPH10104394A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 貯槽のシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8258602A JPH10104394A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 貯槽のシール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10104394A true JPH10104394A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17322560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8258602A Pending JPH10104394A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 貯槽のシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10104394A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257429A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 水封装置 |
JP2009257430A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 水封装置 |
CN103628535A (zh) * | 2013-10-25 | 2014-03-12 | 挪亚圣诺(太仓)生物科技有限公司 | 双向水封装置 |
JP2015184198A (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-22 | 三菱重工業株式会社 | 汚染水の貯蔵装置 |
WO2021235337A1 (ja) * | 2020-05-22 | 2021-11-25 | 株式会社神戸製鋼所 | 中間媒体式熱交換器 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP8258602A patent/JPH10104394A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257429A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 水封装置 |
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