JPH07332244A - 手圧しポンプの自動供給停止装置 - Google Patents
手圧しポンプの自動供給停止装置Info
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- JPH07332244A JPH07332244A JP12862794A JP12862794A JPH07332244A JP H07332244 A JPH07332244 A JP H07332244A JP 12862794 A JP12862794 A JP 12862794A JP 12862794 A JP12862794 A JP 12862794A JP H07332244 A JPH07332244 A JP H07332244A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 手圧しポンプの自動供給停止装置を提供す
る。 【構成】 自動供給停止装置20は、圧力室1及び弁2
a、2bと、汲み上げ管3と、排出管4と、からなりサ
イホンの原理を利用して汲み上げる手圧しポンプ10に
おける前記排出管4の排出口先端部分6の周囲に先端側
が開口されて上昇した液面によって室内の空気を閉じこ
める閉塞室7と、該閉塞室7内奥に配設した前記排出管
4と通じる小孔8と、からなり、溜容器の上昇する液面
によって閉塞された前記閉塞室内の空気が前記小孔8を
通じて排出管4を逆流することによりサイホンの原理を
解消させて供給を停止させる構成である。
る。 【構成】 自動供給停止装置20は、圧力室1及び弁2
a、2bと、汲み上げ管3と、排出管4と、からなりサ
イホンの原理を利用して汲み上げる手圧しポンプ10に
おける前記排出管4の排出口先端部分6の周囲に先端側
が開口されて上昇した液面によって室内の空気を閉じこ
める閉塞室7と、該閉塞室7内奥に配設した前記排出管
4と通じる小孔8と、からなり、溜容器の上昇する液面
によって閉塞された前記閉塞室内の空気が前記小孔8を
通じて排出管4を逆流することによりサイホンの原理を
解消させて供給を停止させる構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイホンの原理を利用
した手圧しポンプの自動供給停止装置に関し、特に空気
の逆流を起こすことにより上記原理を解消させ供給を停
止するように構成された手圧しポンプの自動供給停止装
置に関するものである。
した手圧しポンプの自動供給停止装置に関し、特に空気
の逆流を起こすことにより上記原理を解消させ供給を停
止するように構成された手圧しポンプの自動供給停止装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手圧しポンプは一般家庭の石油ス
トーブへの給油等の場合に広く利用されているポンプで
あり、サイホンの原理を利用した極めて簡単な構造を有
する安価なポンプである。
トーブへの給油等の場合に広く利用されているポンプで
あり、サイホンの原理を利用した極めて簡単な構造を有
する安価なポンプである。
【0003】図5は上記従来の手圧しポンプの構造を示
すもので、手圧しポンプ10は圧力室1及び弁2a、2
bと、汲み上げ管3と、排出管4と、からなり、サイホ
ンの原理を利用して容器Aから汲み上げて溜容器Bへ液
体Eを移動させるようになっている。材質は全てポリプ
ロピレン、ポリエチレンその他の合成樹脂である。
すもので、手圧しポンプ10は圧力室1及び弁2a、2
bと、汲み上げ管3と、排出管4と、からなり、サイホ
ンの原理を利用して容器Aから汲み上げて溜容器Bへ液
体Eを移動させるようになっている。材質は全てポリプ
ロピレン、ポリエチレンその他の合成樹脂である。
【0004】尚、弁2aは上方には開くが下方には開か
ず、弁2bは左方(排出方向)には開くが反対方向には
開かないようになっている。
ず、弁2bは左方(排出方向)には開くが反対方向には
開かないようになっている。
【0005】したがって、使用の際には、先ず圧力室1
をつまんで空気を押し出して弁2bが開いて排出側へ空
気を吐き出し、次に圧力室1が自己の復元力にて戻る際
に、弁2aが開いて(弁2bは閉じる)汲み上げ管3か
ら液体Eを吸い上げる。この動作を2〜3回繰り返すと
液体Eは汲み上げ管3を満たすとともに圧力室1にまで
入ってくる。さらに再度圧力室1をつまんで圧縮すると
液体Eは弁2bから排出管4を通して流出され始め、圧
力室1が復元した後で汲み上げ管3と排出管4は液体E
で満たされサイホンの原理の成立条件が整うことにな
る。上記状態では弁2a、2bは共に開いている。
をつまんで空気を押し出して弁2bが開いて排出側へ空
気を吐き出し、次に圧力室1が自己の復元力にて戻る際
に、弁2aが開いて(弁2bは閉じる)汲み上げ管3か
ら液体Eを吸い上げる。この動作を2〜3回繰り返すと
液体Eは汲み上げ管3を満たすとともに圧力室1にまで
入ってくる。さらに再度圧力室1をつまんで圧縮すると
液体Eは弁2bから排出管4を通して流出され始め、圧
力室1が復元した後で汲み上げ管3と排出管4は液体E
で満たされサイホンの原理の成立条件が整うことにな
る。上記状態では弁2a、2bは共に開いている。
【0006】念のために付言すれば、サイホンの原理は
容器A側と溜容器B側の圧力差で液体Eを押し出す働き
をいう。即ち容器Aの液面と溜容器Bの液面の高さの差
hに液体Eの密度ρを掛けたρhの圧力差が弁2a付近
の分岐点に生じ、これにより液体Eが圧力の低い溜容器
B側へ押し出されるのである。この点空気が圧力室1に
外部より入ってしまうと分岐点に液体Eが満たされず分
断されてサイホンの原理は働かなくなる。この意味で圧
力室1上方の空気栓5は圧力室1に外気を入れてサイホ
ンの原理を停止する役目のつまみである。
容器A側と溜容器B側の圧力差で液体Eを押し出す働き
をいう。即ち容器Aの液面と溜容器Bの液面の高さの差
hに液体Eの密度ρを掛けたρhの圧力差が弁2a付近
の分岐点に生じ、これにより液体Eが圧力の低い溜容器
B側へ押し出されるのである。この点空気が圧力室1に
外部より入ってしまうと分岐点に液体Eが満たされず分
断されてサイホンの原理は働かなくなる。この意味で圧
力室1上方の空気栓5は圧力室1に外気を入れてサイホ
ンの原理を停止する役目のつまみである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手圧しポンプ10は一旦サイホンの原理の成立条件
が整うと、上記サイホンの原理の条件が崩れるまで液体
Eは流れ続けることになり、誤って溜容器Bから溢れ出
してしまうまで供給し続けたりする失敗が起き易いとい
う問題点がある。
来の手圧しポンプ10は一旦サイホンの原理の成立条件
が整うと、上記サイホンの原理の条件が崩れるまで液体
Eは流れ続けることになり、誤って溜容器Bから溢れ出
してしまうまで供給し続けたりする失敗が起き易いとい
う問題点がある。
【0008】したがって、石油ストーブの灯油缶等に給
油する場合には液面がどの程度上昇してきたかを常時見
張って、満杯近くになったのを見計らって空気栓5を回
して供給を停止する必要があるが、小さな覗き窓やメー
ターでは見にくく、暗い所での給油作業では特に給油状
況が判らず不便である。
油する場合には液面がどの程度上昇してきたかを常時見
張って、満杯近くになったのを見計らって空気栓5を回
して供給を停止する必要があるが、小さな覗き窓やメー
ターでは見にくく、暗い所での給油作業では特に給油状
況が判らず不便である。
【0009】上記手圧しポンプの供給が溜容器に満杯に
なった状態で自動的に供給を停止する安価な装置があれ
ば便利なこと明白であるが、未だそのような装置は無
い。
なった状態で自動的に供給を停止する安価な装置があれ
ば便利なこと明白であるが、未だそのような装置は無
い。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構成で手圧しポンプによる給油を始めとす
る液体の移し替えに際して満杯になると自動的に供給を
停止するようにし、上述の問題点を解決した手圧しポン
プの自動供給停止装置を提供するものである。
あり、簡単な構成で手圧しポンプによる給油を始めとす
る液体の移し替えに際して満杯になると自動的に供給を
停止するようにし、上述の問題点を解決した手圧しポン
プの自動供給停止装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧力室及び弁
と、汲み上げ管と、排出管と、からなりサイホンの原理
を利用して汲み上げる手圧しポンプにおける前記排出管
の排出口先端部分の周囲に先端側が開口されて上昇した
液面によって室内の空気を閉じこめる閉塞室と、該閉塞
室内奥に配設した前記排出管と通じる小孔と、からなる
ことを特徴とする手圧しポンプの自動供給停止装置を提
供することにより上記目的を達成するものである。
と、汲み上げ管と、排出管と、からなりサイホンの原理
を利用して汲み上げる手圧しポンプにおける前記排出管
の排出口先端部分の周囲に先端側が開口されて上昇した
液面によって室内の空気を閉じこめる閉塞室と、該閉塞
室内奥に配設した前記排出管と通じる小孔と、からなる
ことを特徴とする手圧しポンプの自動供給停止装置を提
供することにより上記目的を達成するものである。
【0012】また、溜容器開口部を螺着密閉するキャッ
プ本体と、該キャップ本体略中央を穿設するとともに手
圧しポンプの排出管先端が密着連結されるように構成さ
れた嵌合部と、溜容器開口面に対して垂直に所定の範囲
で上下自在に動くとともに溜容器内側にフロートと排出
管へ通じる小孔を配設した直管と、キャップ内側の前記
直管の周囲に周設されて前記直管を支持するとともに外
部への通気路を配した突起部と、からなり、前記突起部
の頂部近傍が溜容器液面の上昇に伴い上昇する前記フロ
ートと満杯状態で密着当接することを特徴とする手圧し
ポンプの自動供給停止装置を提供することにより上記目
的を達成するものである。
プ本体と、該キャップ本体略中央を穿設するとともに手
圧しポンプの排出管先端が密着連結されるように構成さ
れた嵌合部と、溜容器開口面に対して垂直に所定の範囲
で上下自在に動くとともに溜容器内側にフロートと排出
管へ通じる小孔を配設した直管と、キャップ内側の前記
直管の周囲に周設されて前記直管を支持するとともに外
部への通気路を配した突起部と、からなり、前記突起部
の頂部近傍が溜容器液面の上昇に伴い上昇する前記フロ
ートと満杯状態で密着当接することを特徴とする手圧し
ポンプの自動供給停止装置を提供することにより上記目
的を達成するものである。
【0013】
【作用】本発明における自動供給停止装置を従来の手圧
しポンプに装着すると、排出管の排出口先端部分の周囲
に先端側が開口されて上昇した液面によって室内の空気
を閉じこめる閉塞室に空気が溜まり、液面の上昇によっ
て圧力が高くなって、閉塞室内奥に配設した前記排出管
と通じる小孔を通して空気が排出管から上方の圧力室へ
逆流して上がっていき圧力室に至る。その結果、あたか
も空気栓を開けた状態と同じようにサイホンの原理の成
立条件が崩れ以後の供給が停止されることになる。
しポンプに装着すると、排出管の排出口先端部分の周囲
に先端側が開口されて上昇した液面によって室内の空気
を閉じこめる閉塞室に空気が溜まり、液面の上昇によっ
て圧力が高くなって、閉塞室内奥に配設した前記排出管
と通じる小孔を通して空気が排出管から上方の圧力室へ
逆流して上がっていき圧力室に至る。その結果、あたか
も空気栓を開けた状態と同じようにサイホンの原理の成
立条件が崩れ以後の供給が停止されることになる。
【0014】また、上記閉塞された空気を排出管を通し
て逆流させることは溜容器側の開口部に満杯状態になっ
た時のみ溜容器内の残余空気を密封状態になるようにし
て該残余空気に圧力を掛けて排出管に通じる小孔を通し
て排出管から空気を逆流させても実現できる。換言すれ
ば前記閉塞室の代わりに溜容器自身を利用するのであ
る。
て逆流させることは溜容器側の開口部に満杯状態になっ
た時のみ溜容器内の残余空気を密封状態になるようにし
て該残余空気に圧力を掛けて排出管に通じる小孔を通し
て排出管から空気を逆流させても実現できる。換言すれ
ば前記閉塞室の代わりに溜容器自身を利用するのであ
る。
【0015】これは溜容器の開口部のキャップとして見
れば、通常のキャップ本体の略中央を穿設した穴に長さ
数センチの直管を溜容器開口面に対して垂直に所定の範
囲で上下自在に動くようにするとともに手圧しポンプの
排出管先端が密着連結されるように構成された嵌合部を
設けているので、キャップ本体の開口縁との密着ととも
に通気路以外は外気と遮断される。
れば、通常のキャップ本体の略中央を穿設した穴に長さ
数センチの直管を溜容器開口面に対して垂直に所定の範
囲で上下自在に動くようにするとともに手圧しポンプの
排出管先端が密着連結されるように構成された嵌合部を
設けているので、キャップ本体の開口縁との密着ととも
に通気路以外は外気と遮断される。
【0016】直管の溜容器内側に配設したフロートによ
って、汲み上げ管→排出管→嵌合部→直管と流れて溜容
器に供給された液体の液面の上昇に伴いフロートの浮力
が生じて直管を垂直に持ち上げる。
って、汲み上げ管→排出管→嵌合部→直管と流れて溜容
器に供給された液体の液面の上昇に伴いフロートの浮力
が生じて直管を垂直に持ち上げる。
【0017】キャップ内側の前記直管の周囲に周設され
た突起部は前記直管を垂直に支持するとともにキャップ
本体上面へ外部への通気路を配しているので、溜容器が
満杯に到らない状態では溜容器内の空気は閉塞されず圧
力は掛からない。
た突起部は前記直管を垂直に支持するとともにキャップ
本体上面へ外部への通気路を配しているので、溜容器が
満杯に到らない状態では溜容器内の空気は閉塞されず圧
力は掛からない。
【0018】液面が上昇して満杯近くなるとフロートが
上昇して前記突起部の頂部近傍と当接することになる
が、この当接面はゴムパッキン等で密着するように構成
され、且つ前記通気路も遮断するように構成されている
ので、溜容器内の空気は閉塞され圧力が掛かってフロー
ト上方の直管に配した小孔を通して排出管へ逆流するよ
うになる。
上昇して前記突起部の頂部近傍と当接することになる
が、この当接面はゴムパッキン等で密着するように構成
され、且つ前記通気路も遮断するように構成されている
ので、溜容器内の空気は閉塞され圧力が掛かってフロー
ト上方の直管に配した小孔を通して排出管へ逆流するよ
うになる。
【0019】即ち、この状態で通気路は塞がれ溜容器内
の空気は直管の小孔を通して排出管へ逃げる道以外に抜
け得る所がなくなり、該閉塞された空気は手圧しポンプ
の排出管を通して圧力室へ逆流することになる。
の空気は直管の小孔を通して排出管へ逃げる道以外に抜
け得る所がなくなり、該閉塞された空気は手圧しポンプ
の排出管を通して圧力室へ逆流することになる。
【0020】前者の自動供給停止装置を手圧しポンプに
装着する構成は極めて簡単であり製造コストは安い。ま
た、溜容器のキャップ側に付設する後者の構成は従来の
手圧しポンプがそのまま使用でき、閉塞された空気の量
も多いので確実な供給停止が作動する。
装着する構成は極めて簡単であり製造コストは安い。ま
た、溜容器のキャップ側に付設する後者の構成は従来の
手圧しポンプがそのまま使用でき、閉塞された空気の量
も多いので確実な供給停止が作動する。
【0021】
【実施例】本発明の手圧しポンプの自動供給停止に関す
る実施例を図1乃至図4に基いて説明する。尚、従来の
手圧しポンプと変わらない部分は同符合にて示すものと
する。
る実施例を図1乃至図4に基いて説明する。尚、従来の
手圧しポンプと変わらない部分は同符合にて示すものと
する。
【0022】図1は本発明に係わる手圧しポンプに装着
した自動供給停止装置の斜視図であり、図2は前記自動
供給停止装置の動作を説明するための図である。また、
図3はキャップに付設した自動供給停止装置で溜容器に
供給中の状態を示す図であり、図4は前記キャップに付
設した自動供給停止装置で空気の逆流を起こす状態を説
明するための図である。
した自動供給停止装置の斜視図であり、図2は前記自動
供給停止装置の動作を説明するための図である。また、
図3はキャップに付設した自動供給停止装置で溜容器に
供給中の状態を示す図であり、図4は前記キャップに付
設した自動供給停止装置で空気の逆流を起こす状態を説
明するための図である。
【0023】図1において、自動供給停止装置20は、
圧力室1及び弁2a、2bと、汲み上げ管3と、排出管
4と、からなりサイホンの原理を利用して汲み上げる手
圧しポンプ10における前記排出管4の排出口先端部分
の周囲に先端側が開口されて上昇した液面によって室内
の空気を閉じこめる閉塞室7と、該閉塞室7内奥に配設
した前記排出管4と通じる小孔8と、からなり、図2に
示されるように溜容器Bの上昇する液面Sによって閉塞
された前記閉塞室7内の空気Fが前記小孔8を通じて排
出管4を逆流することによりサイホンの原理を解消させ
て供給を停止させる構成である。
圧力室1及び弁2a、2bと、汲み上げ管3と、排出管
4と、からなりサイホンの原理を利用して汲み上げる手
圧しポンプ10における前記排出管4の排出口先端部分
の周囲に先端側が開口されて上昇した液面によって室内
の空気を閉じこめる閉塞室7と、該閉塞室7内奥に配設
した前記排出管4と通じる小孔8と、からなり、図2に
示されるように溜容器Bの上昇する液面Sによって閉塞
された前記閉塞室7内の空気Fが前記小孔8を通じて排
出管4を逆流することによりサイホンの原理を解消させ
て供給を停止させる構成である。
【0024】即ち、上昇した液面Sによって閉塞室7内
の空気が閉塞され、液面Sのさらなる上昇によって圧力
が高くなって、前記排出管と通じる小孔を通して空気が
排出管から上方の圧力室へ逆流して上がっていき圧力室
に至る。その結果、あたかも空気栓5を開けた状態と同
じようにサイホンの原理の成立条件(液体Eが分岐点で
連続し分岐点の圧力差によって押し出す関係)が崩れ、
以後の供給が停止されることになるのである。
の空気が閉塞され、液面Sのさらなる上昇によって圧力
が高くなって、前記排出管と通じる小孔を通して空気が
排出管から上方の圧力室へ逆流して上がっていき圧力室
に至る。その結果、あたかも空気栓5を開けた状態と同
じようにサイホンの原理の成立条件(液体Eが分岐点で
連続し分岐点の圧力差によって押し出す関係)が崩れ、
以後の供給が停止されることになるのである。
【0025】尚、排出管4先端部の閉塞室7は排出管が
液面に対して概ね垂直になって開口面が水平となり固定
するように手で支持固定してもよいが、例えば図2のよ
うにバケツのごとき溜容器Bでは洗濯挟みのような支持
具11で容器Bに適度な高さで固定するのが望ましい。
液面に対して概ね垂直になって開口面が水平となり固定
するように手で支持固定してもよいが、例えば図2のよ
うにバケツのごとき溜容器Bでは洗濯挟みのような支持
具11で容器Bに適度な高さで固定するのが望ましい。
【0026】次に、上記閉塞された空気を排出管4を通
して逆流させることは溜容器B側の開口部に満杯状態に
なった時のみ溜容器内の残余空気を密封状態になるよう
にして該残余空気に圧力を掛けて排出管に通じる小孔を
通して排出管から空気を逆流させても実現できる。換言
すれば前記閉塞室7の代わりに溜容器B自身を利用する
のである。
して逆流させることは溜容器B側の開口部に満杯状態に
なった時のみ溜容器内の残余空気を密封状態になるよう
にして該残余空気に圧力を掛けて排出管に通じる小孔を
通して排出管から空気を逆流させても実現できる。換言
すれば前記閉塞室7の代わりに溜容器B自身を利用する
のである。
【0027】これは溜容器Bが石油ストーブを始めとす
る燃料缶のように注入口が直径数センチの場合に有効で
ある。
る燃料缶のように注入口が直径数センチの場合に有効で
ある。
【0028】例えば図3に示されるように、自動供給停
止装置30は、通常のキャップ本体12の略中央を穿設
するとともに手圧しポンプの排出管4先端が密着連結さ
れるように構成された嵌合部13を設け、溜容器B開口
面uに対して垂直に所定の範囲yで上下自在に動くとと
もに溜容器B内側にフロート14と排出管4へ通じる小
孔15を配設した直管16と、キャップ内側の前記直管
16の周囲に周設されて前記直管16を上下自在に動く
ように支持するとともに外部への通気路17を配した突
起部18と、から構成され、キャップとして溜容器Bの
開口部に螺着取り付けて、これに従来の手圧しポンプ1
0の排出管4を前記嵌合部13に連結するようになって
いる。
止装置30は、通常のキャップ本体12の略中央を穿設
するとともに手圧しポンプの排出管4先端が密着連結さ
れるように構成された嵌合部13を設け、溜容器B開口
面uに対して垂直に所定の範囲yで上下自在に動くとと
もに溜容器B内側にフロート14と排出管4へ通じる小
孔15を配設した直管16と、キャップ内側の前記直管
16の周囲に周設されて前記直管16を上下自在に動く
ように支持するとともに外部への通気路17を配した突
起部18と、から構成され、キャップとして溜容器Bの
開口部に螺着取り付けて、これに従来の手圧しポンプ1
0の排出管4を前記嵌合部13に連結するようになって
いる。
【0029】上記構成の自動供給停止機構を説明する
と、排出管4→嵌合部13→直管16と流れて溜容器B
に供給された液体Eの液面Sの上昇によって図3に示さ
れるように、液面Sがフロート14に至り該フロートの
浮力で直管16を持ち上げつつフロートの上面が前記突
起部18の頂部近傍と液体Eがほぼ満杯状態になった時
点で密着当接する。この状態で通気路17は塞がれ溜容
器B内の空気Nは直管16の小孔15を通して排出管4
へ逃げる道以外に抜け得る所がなくなり、該閉塞された
空気Nは排出管4を通して逆流することになる。
と、排出管4→嵌合部13→直管16と流れて溜容器B
に供給された液体Eの液面Sの上昇によって図3に示さ
れるように、液面Sがフロート14に至り該フロートの
浮力で直管16を持ち上げつつフロートの上面が前記突
起部18の頂部近傍と液体Eがほぼ満杯状態になった時
点で密着当接する。この状態で通気路17は塞がれ溜容
器B内の空気Nは直管16の小孔15を通して排出管4
へ逃げる道以外に抜け得る所がなくなり、該閉塞された
空気Nは排出管4を通して逆流することになる。
【0030】当然ながら前記フロート14の上面とキャ
ップ本体内側の突起部18の頂部近傍とは完全密着して
閉塞空気Nの他の逃げ道がないようにする必要があるの
で図のようにゴムパッキン19を両者当接面に配すべき
である。
ップ本体内側の突起部18の頂部近傍とは完全密着して
閉塞空気Nの他の逃げ道がないようにする必要があるの
で図のようにゴムパッキン19を両者当接面に配すべき
である。
【0031】また、フロート14の材質は比重の軽いも
のであればよく、コルクや発泡スチロール、またはピン
ポン玉や前記閉塞室7のような空気を閉塞して浮力を得
るようなものであってもよい。小孔8、15は供給中に
液体Eが通らない程度に小さく且つ孔の向きや孔周壁を
考慮すべきである。
のであればよく、コルクや発泡スチロール、またはピン
ポン玉や前記閉塞室7のような空気を閉塞して浮力を得
るようなものであってもよい。小孔8、15は供給中に
液体Eが通らない程度に小さく且つ孔の向きや孔周壁を
考慮すべきである。
【0032】尚、念のために付言すれば、本発明の主眼
とするところは、閉塞された空気Nを排出管4を通して
逆流させることにより手圧しポンプ10のサイホンの原
理を解消させて供給を停止するところにあり、上記実施
例に示した閉塞室7の形状やキャップに付設した嵌合
部、通気路、突起部、フロート等の形状は何等実施例に
限定されるものではない。
とするところは、閉塞された空気Nを排出管4を通して
逆流させることにより手圧しポンプ10のサイホンの原
理を解消させて供給を停止するところにあり、上記実施
例に示した閉塞室7の形状やキャップに付設した嵌合
部、通気路、突起部、フロート等の形状は何等実施例に
限定されるものではない。
【0033】
【発明の効果】本発明に係わる手圧しポンプは上記のよ
うに構成されているため以下に記載するような効果を有
する。
うに構成されているため以下に記載するような効果を有
する。
【0034】(1)手圧しポンプの供給を溜容器が満杯
になった時点で自動的に停止されるので灯油等の液体の
移し替え時の失敗がないという優れた効果を有する。
になった時点で自動的に停止されるので灯油等の液体の
移し替え時の失敗がないという優れた効果を有する。
【0035】(2)製造コストが極めて安くできるとい
う優れた効果を有する。
う優れた効果を有する。
【0036】(3)既存の手圧しポンプが利用できると
いう優れた効果を有する。
いう優れた効果を有する。
【図1】 本発明に係わる手圧しポンプに装着した自動
供給停止装置の斜視図である。
供給停止装置の斜視図である。
【図2】 手圧しポンプに装着した自動供給停止装置の
動作を説明するための図である。
動作を説明するための図である。
【図3】 キャップに付設した自動供給停止装置で溜容
器に供給中の状態を示す図である。
器に供給中の状態を示す図である。
【図4】 キャップに付設した自動供給停止装置で空気
の逆流を起こす状態を説明するための図である。
の逆流を起こす状態を説明するための図である。
【図5】 従来の手圧しポンプの構造を示す斜視図であ
る。
る。
1 圧力室 2a、2b 弁 3 汲み上げ管 4 排出管 5 空気栓 7 閉塞室 8、15 小孔 10 手圧しポンプ 11 支持具 12 キャップ本体 13 嵌合部 14 フロート 16 直管 17 通気路 18 突起部 19 ゴムパッキン 20、30 自動供給停止装置 A 容器 B 溜容器 E 液体 F 閉塞室内の空気 N 溜容器内の閉塞空気 S 溜容器の液面 ρ 密度 h 液面高さの差
Claims (2)
- 【請求項1】 圧力室及び弁と、汲み上げ管と、排出管
と、からなりサイホンの原理を利用して汲み上げる手圧
しポンプにおける前記排出管の排出口先端部分の周囲に
先端側が開口されて上昇した液面によって室内の空気を
閉じこめる閉塞室と、該閉塞室内奥に配設した前記排出
管と通じる小孔と、からなることを特徴とする手圧しポ
ンプの自動供給停止装置。 - 【請求項2】 溜容器開口部を螺着密閉するキャップ本
体と、該キャップ本体略中央を穿設するとともに手圧し
ポンプの排出管先端が密着連結されるように構成された
嵌合部と、溜容器開口面に対して垂直に所定の範囲で上
下自在に動くとともに溜容器内側にフロートと排出管へ
通じる小孔を配設した直管と、キャップ内側の前記直管
の周囲に周設されて前記直管を支持するとともに外部へ
の通気路を配した突起部と、からなり、前記突起部の頂
部近傍が溜容器液面の上昇に伴い上昇する前記フロート
と満杯状態で密着当接することを特徴とする手圧しポン
プの自動供給停止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12862794A JPH07332244A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 手圧しポンプの自動供給停止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12862794A JPH07332244A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 手圧しポンプの自動供給停止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07332244A true JPH07332244A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=14989484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12862794A Pending JPH07332244A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 手圧しポンプの自動供給停止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07332244A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NO334577B1 (no) * | 2011-07-28 | 2014-04-14 | Klaus Hoseth | Utmatingsarrangement for skruetank for utmating av næringsmidler, og fremgangsmåte for transport av næringsmidler ut av en skruetank |
CN104405608A (zh) * | 2014-12-08 | 2015-03-11 | 常州市家虹包装有限公司 | 调节型手摇油泵 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP12862794A patent/JPH07332244A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NO334577B1 (no) * | 2011-07-28 | 2014-04-14 | Klaus Hoseth | Utmatingsarrangement for skruetank for utmating av næringsmidler, og fremgangsmåte for transport av næringsmidler ut av en skruetank |
CN104405608A (zh) * | 2014-12-08 | 2015-03-11 | 常州市家虹包装有限公司 | 调节型手摇油泵 |
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