JP6041187B2 - 熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ - Google Patents
熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6041187B2 JP6041187B2 JP2012112133A JP2012112133A JP6041187B2 JP 6041187 B2 JP6041187 B2 JP 6041187B2 JP 2012112133 A JP2012112133 A JP 2012112133A JP 2012112133 A JP2012112133 A JP 2012112133A JP 6041187 B2 JP6041187 B2 JP 6041187B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- liquid
- heat exchange
- pipe
- riser pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
熱媒液Lとの熱交換が可能な部位として、受熱部Hとしても放熱部Cとしても使用でき、かつ、上部に蒸気の滞留スペースSを有する第一熱交換部1と;この第一熱交換部1よりも上側に配置され、かつ、上部に蒸気の滞留スペースSを有する高位タンク2と;前記第一熱交換部1よりも下側に配置され、かつ、受熱部Hおよび放熱部Cに兼用できる第二熱交換部3とを具備する一方、
これらの部位を繋ぐ配管として、前記第一熱交換部1と高位タンク2とを連結する第一の液上昇管4と;高位タンク2と第二熱交換部3とを連結する第一の液下降管5と;第二熱交換部3と第一熱交換部1とを連結する第二の液上昇管6とを配設し、
更に、前記第一熱交換部1と第二熱交換部3に、受熱に応じて各熱交換部から上側に熱媒液Lを移動させる液上昇管中に気泡Bを導入する手段を設けると共に、第一熱交換部1内において、第二の液上昇管6の端部から放出された気泡Bが第一の液上昇管4に入り込まないように、第一の液上昇管4の端部を、第二の液上昇管6の端部と水平、若しくは水平よりも低い位置に下向きに配置して構成したことにより、
前記第一熱交換部1が受熱部Hとなるトップヒートの温度環境や第二熱交換部3が受熱部Hとなるボトムヒートの温度環境に応じて、熱媒液Lの熱輸送方向が自動的に切り替わるようにした点に特徴がある。
本発明の実施例1について、図1及び図2に基いて説明する。同図において、符号1で指示するものは、第一熱交換部であり、符号2で指示するものは、高位タンクである。また符号3で指示するものは、第二熱交換部であり、符号4で指示するものは、第一の液上昇管である。また符号5で指示するものは、第一の液下降管であり、符号6で指示するものは、第二の液上昇管である。
まず、熱媒液Lの熱交換を行う部位として、第一熱交換部1と、この第一熱交換部1の上側に配置される高位タンク2と、第一熱交換部1の下側に配置される第二熱交換部3とを設ける(図1参照)。なお、第一熱交換部1と第二熱交換部3は、一方が受熱部Hになるとき、他方が放熱部Cとして機能する。
次に、上記ヒートパイプにおける熱輸送方向の自動切替機能について説明する。まず、第一熱交換部1の周囲が高温で、第二熱交換部3の周囲が低温のトップヒート環境の場合、自動的に第一熱交換部1が受熱部Hとなり、第二熱交換部3が放熱部Cとなる。
次に、本発明の実施例2について、図3及び図4に基いて説明する。この実施例2では、実施例1で採用した第一の熱交換部1内の配管の構成に替えて、第一の熱交換部1内に、第一の液上昇管4と第二の液上昇管6の間を遮るように仕切り部11を設けた状態で、第一の液上昇管4の端部を下向きに取り付ける構成を採用した(図3)。
次に、本発明の実施例3について、図5及び図6に基いて説明する。なお図中、符号7で指示するものは、ショートカット管である。この実施例3では、実施例2の第一の液上昇管4と第一の液下降管5との間に、高位タンク2を経由せずに両者を繋ぐショートカット管7を配設した(図5参照)。
次に、上記実施例1〜3のヒートパイプについて行った熱輸送効果の実証試験について説明する。なお、この実証試験では、熱媒液Lにエタノール(70%)・水(30%)の混合液を使用し、この熱媒液Lをヒートパイプ内に充填した後、真空引きを行ってヒートパイプ内に残った不凝縮気体(空気等)をできる限り排除した。
次に、本発明の実施例4について、図8に基いて説明する。この実施例4では、実施例3のショートカット管7に対し、第一の液上昇管4側から第一の液下降管5側にのみ熱媒液Lが流れる逆止弁Vを設けて構成した。
11 仕切り部
11a 貫通孔
2 高位タンク
3 第二熱交換部
4 第一の液上昇管
5 第一の液下降管
6 第二の液上昇管
7 ショートカット管
L 熱媒液
H 受熱部
C 放熱部
P 気泡生成部
V 逆止弁
B 気泡
S 滞留スペース
Claims (4)
- 受熱部(H)と放熱部(C)の間で熱媒液(L)を循環させて熱輸送を行うヒートパイプであって、
熱媒液(L)との熱交換が可能な部位として、受熱部(H)としても放熱部(C)としても使用でき、かつ、上部に蒸気の滞留スペース(S)を有する第一熱交換部(1)と;この第一熱交換部(1)よりも上側に配置され、かつ、上部に蒸気の滞留スペース(S)を有する高位タンク(2)と;前記第一熱交換部(1)よりも下側に配置され、かつ、受熱部(H)および放熱部(C)に兼用できる第二熱交換部(3)とを備える一方、
これらの部位を繋ぐ配管として、前記第一熱交換部(1)と高位タンク(2)とを連結する第一の液上昇管(4)と;高位タンク(2)と第二熱交換部(3)とを連結する第一の液下降管(5)と;第二熱交換部(3)と第一熱交換部(1)とを連結する第二の液上昇管(6)とを配設し、
更に、前記第一熱交換部(1)と第二熱交換部(3)に、受熱に応じて各熱交換部から上側に熱媒液(L)を移動させる液上昇管中に気泡(B)を導入する手段を設けると共に、第一熱交換部(1)内において、第二の液上昇管(6)の端部から放出された気泡(B)が第一の液上昇管(4)に入り込まないように、第一の液上昇管(4)の端部を、第二の液上昇管(6)の端部と水平、若しくは水平よりも低い位置に下向きに配置して構成したことにより、
前記第一熱交換部(1)が受熱部(H)となるトップヒートの温度環境や第二熱交換部(3)が受熱部(H)となるボトムヒートの温度環境に応じて、熱媒液(L)の熱輸送方向が自動的に切り替わることを特徴とする熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ。 - 受熱部(H)と放熱部(C)の間で熱媒液(L)を循環させて熱輸送を行うヒートパイプであって、
熱媒液(L)との熱交換が可能な部位として、受熱部(H)としても放熱部(C)としても使用でき、かつ、上部に蒸気の滞留スペース(S)を有する第一熱交換部(1)と;この第一熱交換部(1)よりも上側に配置され、かつ、上部に蒸気の滞留スペース(S)を有する高位タンク(2)と;前記第一熱交換部(1)よりも下側に配置され、かつ、受熱部(H)および放熱部(C)に兼用できる第二熱交換部(3)とを備える一方、
これらの部位を繋ぐ配管として、前記第一熱交換部(1)と高位タンク(2)とを連結する第一の液上昇管(4)と;高位タンク(2)と第二熱交換部(3)とを連結する第一の液下降管(5)と;第二熱交換部(3)と第一熱交換部(1)とを連結する第二の液上昇管(6)とを配設し、
更に、前記第一熱交換部(1)と第二熱交換部(3)に、受熱に応じて各熱交換部から上側に熱媒液(L)を移動させる液上昇管中に気泡(B)を導入する手段を設けると共に、第一熱交換部(1)内において、第一の液上昇管(4)と第二の液上昇管(6)の間に仕切り部(11)を設けた状態で、第一の液上昇管(4)の端部を下向きに配置して構成したことにより、
前記第一熱交換部(1)が受熱部(H)となるトップヒートの温度環境や第二熱交換部(3)が受熱部(H)となるボトムヒートの温度環境に応じて、熱媒液(L)の熱輸送方向が自動的に切り替わることを特徴とする熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ。 - 受熱部(H)と放熱部(C)の間で熱媒液(L)を循環させて熱輸送を行うヒートパイプであって、
熱媒液(L)との熱交換が可能な部位として、受熱部(H)としても放熱部(C)としても使用でき、かつ、上部に蒸気の滞留スペース(S)を有する第一熱交換部(1)と;この第一熱交換部(1)よりも上側に配置され、かつ、上部に蒸気の滞留スペース(S)を有する高位タンク(2)と;前記第一熱交換部(1)よりも下側に配置され、かつ、受熱部(H)および放熱部(C)に兼用できる第二熱交換部(3)とを備える一方、
これらの部位を繋ぐ配管として、前記第一熱交換部(1)と高位タンク(2)とを連結する第一の液上昇管(4)と;高位タンク(2)と第二熱交換部(3)とを連結する第一の液下降管(5)と;第二熱交換部(3)と第一熱交換部(1)とを連結する第二の液上昇管(6)とを配設し、
更に、前記第一熱交換部(1)と第二熱交換部(3)に、受熱に応じて各熱交換部から上側に熱媒液(L)を移動させる液上昇管中に気泡(B)を導入する手段を設けると共に、第一熱交換部(1)内において、第二の液上昇管(6)の端部から放出される気泡(B)の拡大上昇エリアに入らないように、第一の液上昇管(4)の端部を水平方向にズラして下向きに配置したことにより、
前記第一熱交換部(1)が受熱部(H)となるトップヒートの温度環境や第二熱交換部(3)が受熱部(H)となるボトムヒートの温度環境に応じて、熱媒液(L)の熱輸送方向が自動的に切り替わることを特徴とする熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ。 - 高位タンク(2)内において、第一の液上昇管(4)の端部がタンク内の液面よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012112133A JP6041187B2 (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | 熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012112133A JP6041187B2 (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | 熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013238362A JP2013238362A (ja) | 2013-11-28 |
JP6041187B2 true JP6041187B2 (ja) | 2016-12-07 |
Family
ID=49763547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012112133A Active JP6041187B2 (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | 熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6041187B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016159056A1 (ja) * | 2015-03-30 | 2018-01-25 | 日本電気株式会社 | 熱媒体分配装置および熱媒体分配方法 |
JP7330502B2 (ja) * | 2019-10-23 | 2023-08-22 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 熱交換器、装置、および温度制御方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63247595A (ja) * | 1987-04-01 | 1988-10-14 | Takuma Sogo Kenkyusho:Kk | サ−モサイフオン |
JP3303644B2 (ja) * | 1995-12-28 | 2002-07-22 | 古河電気工業株式会社 | ループ式熱輸送システム |
JP3374171B2 (ja) * | 1999-04-16 | 2003-02-04 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 熱輸送装置 |
US20100061062A1 (en) * | 2005-01-03 | 2010-03-11 | Noise Limit Aps | Multi-orientational cooling system with a bubble pump |
JP4771964B2 (ja) * | 2007-01-15 | 2011-09-14 | 財団法人若狭湾エネルギー研究センター | ループ型ヒートパイプ |
JP5067692B2 (ja) * | 2007-08-23 | 2012-11-07 | 財団法人若狭湾エネルギー研究センター | サイフォン式循環型ヒートパイプ |
PL217073B1 (pl) * | 2010-07-26 | 2014-06-30 | Univ Warmińsko Mazurski W Olsztynie | Sposób samoczynnego przekazywania ciepła w kierunku odwrotnym do konwekcji naturalnej i urządzenie do samoczynnego przekazywania ciepła w kierunku odwrotnym do konwekcji naturalnej |
-
2012
- 2012-05-16 JP JP2012112133A patent/JP6041187B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013238362A (ja) | 2013-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6529151B2 (ja) | 地下水熱利用システム | |
RU2012126403A (ru) | Накопительный резервуар с разделительными перегородками | |
CN109945528B (zh) | 一种智能通信控制的太阳能系统 | |
JP6164461B2 (ja) | 地中熱利用システム | |
JP6041187B2 (ja) | 熱輸送方向が自動反転するヒートパイプ | |
JP5464195B2 (ja) | 太陽熱利用ヒートポンプ給湯システム | |
JP6442712B2 (ja) | 熱利用装置 | |
JP2008196834A (ja) | 地熱利用装置 | |
CN204102056U (zh) | 一种vpx机箱散热结构 | |
JP2015055365A (ja) | 地中熱ヒートポンプシステム用採熱管 | |
JP5887682B2 (ja) | 熱輸送方向を切替可能なヒートパイプ、及び逆止弁により熱輸送方向の自動切替が可能なヒートパイプ | |
CN110017624A (zh) | 具有不同焓的双同心管的系统 | |
JP4614897B2 (ja) | 融雪システム | |
KR101602755B1 (ko) | 태양열을 이용한 온수,난방용 하이브리드 전기보일러 | |
JP2014105894A (ja) | 貯湯給湯装置 | |
JP5641106B2 (ja) | 給湯装置 | |
CN206321087U (zh) | 换热器及相变蓄热式热水器 | |
JP5387320B2 (ja) | 給湯装置 | |
JP3123180U (ja) | 給湯槽 | |
JP5028638B1 (ja) | 地熱利用構造および地熱熱交換器埋設構造 | |
KR20160035905A (ko) | 상변화물질을 이용하는 축열탱크 | |
JP4161669B2 (ja) | 給湯装置 | |
KR101240451B1 (ko) | 태양열을 이용한 난방 및 온수공급 시스템 | |
JP2008121909A (ja) | ヒートパイプ | |
JP2017211171A (ja) | 地滑り防止機能等をも有する高密度型地熱回収装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150417 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160328 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161011 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161027 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6041187 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |