JP6040851B2 - 逆相電力合成分配器および差動増幅器 - Google Patents

逆相電力合成分配器および差動増幅器 Download PDF

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この発明は、分布定数伝送線路と結合線路から構成される高周波用の逆相電力合成分配器(バラン)、および、これを用いた差動増幅器に関するものである。
分布定数伝送線路と結合線路から構成される平面回路型の逆相電力合成分配回路として、2つの結合線路から構成されるマーチャントバランが広く用いられてきた。
図7には従来の逆相電力合成分配回路として、特許文献1「180°移相器」にて引用されているマーチャントバランを示す。同バランは長さ1/4波長(λ/4)の2つの結合線路から構成され、図中に示すように線路の終端を電気的短絡あるいは開放としてかつ分配端子(OUT+、OUT−)を設けることで、共通端子(IN)から入力された信号が上記分配端子に等振幅かつ逆相で分配される。
特開2000−183601号公報
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。
上述したマーチャントバランは、その動作帯域幅が結合線路の結合度によって決まり、動作帯域幅を大きくするためにはその結合度を大きくする必要がある。しかしマイクロストリップ線路などの平面回路で結合線路を構成した場合、線路を立体的に配置することが難しいため線路間の結合は結合度が比較的小さな側結合とせざるを得ず、大きな結合度を取ることができない。従ってマーチャントバランの広帯域化を図ることが難しくなる問題があった。
また、マーチャントバランの通過、反射特性は結合線路の結合度、つまり結合線路を構成する2つの線路間隔に強く依存するが、その設計誤差あるいは製造誤差がどうしても不可避となるため、所望のバラン特性を得ることが難しくなる問題があった。
この発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、マーチャントバランで用いられる結合線路と同等の結合度を有する結合線路を用いつつも、マーチャントバランよりも広い動作帯域幅を得るとともに、結合線路という設計、製造誤差の大きな要素回路に対する依存度を低減した、より実用性の高い逆相電力合成分配器を得るためのものである。
この発明に係る逆相電力合成分配器は、
第1の端子と、
第2の端子と、
第3の端子と、
一端が前記第1の端子に接続され他端が高周波接地され所定の動作周波数における1/4波長の長さを有する第1の伝送線路、前記第1の伝送線路に隣接配置され前記第1の伝送線路の前記一端に隣接する一端が高周波接地され前記第1の伝送線路の前記他端に隣接する他端が前記第2の端子に接続され前記所定の動作周波数における1/4波長の長さを有する第2の伝送線路、からなる結合線路と、
一端が前記第1の端子に接続され他端が前記第3の端子に接続され前記所定の動作周波数における1/4波長の長さを有する第3の伝送線路と、
一端が前記第3の端子に接続され他端が高周波接地され前記所定の動作周波数における1/4波長の長さを有する第4の伝送線路と、
を備えたことを特徴とするものである。
この発明に係る逆相電力合成分配器は、2組の結合線路のみから構成される従来のマーチャントバランに代えて、1組の結合線路ならびに伝送線路からなる逆相電力合成分配器を構成することで、同等の結合度の結合線路を用いたときにマーチャントバランよりも広い動作帯域幅が得られるとともに、単純な構造からなる伝送線路を回路構成要素として用いることで製造誤差に対する耐性を高くし、かつ製造後の回路調整を比較的容易とできる、という効果がある。
この発明の実施の形態1による逆相電力合成分配器を示す図である。 この発明の実施の形態1による逆相電力合成分配器の等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態1による逆相電力合成分配器に含まれる結合線路の等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態1による逆相電力合成分配器の等価回路である図2をさらに変形した等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態1による逆相電力合成分配器の具体回路例を示す図である。 この発明の実施の形態1による逆相電力合成分配器の具体回路例の分配振幅位相偏差、反射特性を示す図である。 従来の逆相電力合成分配器であるマーチャントバランを示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による逆相電力合成分配器を示す。図中1は誘電体基板である。2aは第1の伝送線路、2bは第2の伝送線路、3は第3の伝送線路、4は第4の伝送線路で、これらの伝送線路はいずれも電力合成分配器として動作する中心周波数(所定の動作周波数)でおよそ1/4波長(λ/4)の長さを有している。また2a、2bは互いに電磁結合するよう近接して配置されることで結合線路2を構成している。また図中5aは第1の端子である、共通端子(IN)、5b、5cはそれぞれ第2の端子、第3の端子である二つの分配出力端子(OUT’+、OUT’−)となる伝送線路で、うち後者の二つは本回路の実質的な分配出力端子(OUT+、OUT−)から基板端まで端子を引き出すための引出線として機能しており、互いに同一の線路長δを有している。
また図中6a、6b、6cはDC(直流)成分阻止用のキャパシタ、7a、7b、7cは誘電体基板1の裏面の地板と電気的接触を得るためのスルーホールである。キャパシタ6a、6b、6cとスルーホール7a、7b、7cはそれぞれの組によって、対応する伝送線路の端部を高周波接地している。また8a、8bは図中に示すように外部のDC電源回路から上述した分配出力端子(OUT’+、OUT’−)に共通のDC(直流)電圧を印加するために設けられた線路である伝送線路である。
次に、この発明の実施の形態1による逆相電力合成分配器の動作について説明する。
図2に、図1に対応する本実施の形態1による逆電力合成分配器の等価回路を示す。なお同図は、図1において共通端子5a、分配出力端子5b、5cの引出線部、およびDC電圧を印加するための伝送線路8a、8bを除いた部分に対応しており、これらは本実施の形態による逆相電力合成分配器の動作に対して本質的な寄与はしていないため、以下の説明においては除外して考えることとする。また図2の等価回路において、図1に含まれるキャパシタ6a、6b、6cおよびスルーホール7a、7b、7cも除去されている。これらは高周波においてはインピーダンスがほぼ0となり、ほぼ電気的短絡状態にあると見なせ、高周波接地されているためである。
本実施の形態は、図2に示すようにその先端が高周波的に短絡された一対の1/4波長結合線路2(2a、2b)、その一端に接続された1/4波長線路3、そしてその1/4波長線路3の一端にシャントに接続された1/4波長先端短絡線路(先端短絡スタブ)4により構成される。
図2中、z11、z22、z、zは、それぞれ、伝送線路2a、2b、3、4の自己特性インピーダンスであり、z12は、伝送線路2a、2b間の相互特性インピーダンスである。このとき、結合線路2の結合係数kは、k=√(z11・z22)/z12で表すことができる。
図2に示す伝送線路2a、2b、3、4のうち、前者の1/4波長結合線路2は、図3に示すように一対の並列共振回路と負値のJ値を有するJインバータと等価となることが知られている(参考文献:電子情報通信学会英文論文誌、H.Uchidaほか、”An Elliptic−Function Bandpass Filter Utilizing Left−Handed Operations of an Inter−Digital Coupled Line”、IEICE Trans.ELECTRON、VOL.E91−C、No.11、NOVEMBER 2008)。
一方、同結合線路2に接続された別の1/4波長線路3は正値のJ値を有するJインバータと等価となり、さらに同1/4波長線路3にシャントに接続された1/4波長先端短絡線路4は並列共振回路と等価となる。従って、図2の回路、すなわち本実施の形態の逆相電力合成分配器は、さらに図4に示す別の等価回路により表現される。
同図からわかるように、並列共振回路が並列共振状態となる周波数を中心として、一方の経路(INからOUT+)はJ<0のJインバータにより+90°の位相進みが、またもう一方の経路(INからOUT−)はJ>0のJインバータにより−90°の位相遅れが生じる。このため、その結果として二つの分配出力端子へは180°の位相差をもつ信号が出力される。また、前出したJインバータのJ値を、分配出力端子5b、5cに接続される負荷インピーダンスに応じて適切に決めることで共通端子5aからみた反射を抑圧することができる。
次に、本実施の形態による逆相電力合成分配器の特性に関する具体計算例を示す。図5に、図2に示した回路と従来回路の具体回路例、図6に、図5に示した回路の通過、反射特性の計算結果を示す。
図5に、計算に用いたパラメータを合わせて示している。本実施の形態による回路とマーチャントバランによる従来回路において、結合線路2の結合係数kは、共に0.4となるようにした。
図6において、反射量−20dB以下が得られる帯域を比べると、従来回路では比帯域16%程度であるのに対し、本実施の形態による回路では39%程度と、従来回路の倍以上の帯域が得られている。
このように、従来からある同種の回路であるマーチャントバランで用いられる結合線路と同等の結合度(結合係数k)を有する結合線路を用いた場合、本実施の形態によればマーチャントバランに比べてより広帯域にわたり反射量を抑圧できており、かつ同一の分配振幅位相特性が得られていることが分かる。このことは、マーチャントバランと同等の動作帯域幅を得ようとした場合、本実施の形態によれば必要となる結合線路の結合度をより小さく、すなわち結合線路の結合線路間隔をより大きくできることを意味しており、製造誤差に対する耐性の強い逆相電力合成分配器が得られることを意味している。
なお図5に具体例として示した線路の自己特性インピーダンスならびに相互特性インピーダンスは、アルミナなどの誘電体基板からなるマイクロストリップ線路で充分実現可能な値である。
またさらに、本実施の形態においては、共通端子(IN)5aから二つの分配出力端子(OUT+、OUT−)5b、5cへの経路のうち一方のみに結合線路が用いられており、残る一方には結合線路が用いられていない点が注目される。結合線路はその特性が比較的小さな値とせざるを得ない結合線路間隔に大きく依存する。このため、一般に設計、製造誤差が大きくなる傾向にあり、かつ製造後の回路調整が比較的難しい問題がある。したがって、結合線路を多用した従来のマーチャントバランはその製造誤差による特性劣化が生じたり、また製造後の回路調整が難しい、等の問題があった。
一方、本実施の形態による逆相電力合成分配器においては、結合線路2を用いない経路(INからOUT−に至る経路)は比較的単純な構造からなる1/4伝送線路3のみから構成されるため、製造誤差が小さくかつ製造後の回路調整も比較的容易である利点を有している。
また、本実施の形態においては、図1に示すように伝送線路8a、8bを介してDC電源回路を接続することで、第2の伝送線路及2bと第4の伝送線路4に直流電圧を印加することができ、二つの分配出力端子5b、5cに共通のDC電圧を印加することができる。この際、伝送線路8a、8bを高インピーダンス線路で構成すれば、高周波への影響を抑圧することができる。
逆相電力合成分配器の用途の一つとして、同合成分配器を介して同一の増幅器や増幅素子(図示せず)を二つ接続した差動型増幅器があり、本実施の形態によれば差動増幅器を構成する二つの増幅器に共通のバイアス電圧を印加しつつ広帯域に動作する差動増幅器を得ることが可能となる。
このように本実施の形態によれば、一対の1/4波長結合線路2、1/4波長線路3と1/4波長先端短絡スタブ4により逆相電力合成分配器を構成することにより、従来のマーチャントバランに比べてより広帯域に動作し、かつ製造後の回路調整がより容易な逆相電力合成分配器を得ることができる。
1 誘電体基板、2 結合線路、2a、2b 伝送線路、3 伝送線路、4 伝送線路、5a共通端子、5b、5c 分配出力端子、6a、6b、6c キャパシタ、7a、7b、7c スルーホール、8a、8b 伝送線路

Claims (3)

  1. 第1の端子と、
    第2の端子と、
    第3の端子と、
    一端が前記第1の端子に接続され他端が高周波接地され所定の動作周波数における1/4波長の長さを有する第1の伝送線路、前記第1の伝送線路に隣接配置され前記第1の伝送線路の前記一端に隣接する一端が高周波接地され前記第1の伝送線路の前記他端に隣接する他端が前記第2の端子に接続され前記所定の動作周波数における1/4波長の長さを有する第2の伝送線路、からなる結合線路と、
    一端が前記第1の端子に接続され他端が前記第3の端子に接続され前記所定の動作周波数における1/4波長の長さを有する第3の伝送線路と、
    一端が前記第3の端子に接続され他端が高周波接地され前記所定の動作周波数における1/4波長の長さを有する第4の伝送線路と、
    を備えたことを特徴とする逆相電力合成分配器。
  2. 前記第2の伝送線路の前記一端に設けたキャパシタと、
    前記第4の伝送線路の前記他端に設けたキャパシタと
    前記第2の伝送線路及び前記第4の伝送線路に直流電圧を印加する線路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の逆相電力合成分配器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の逆相電力合成分配器と、
    前記第2の端子と前記第3の端子のそれぞれに接続した増幅素子と、
    を備えたことを特徴とする差動増幅器。
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