JPWO2019159323A1 - 電力分配合成回路及び電力増幅モジュール - Google Patents

電力分配合成回路及び電力増幅モジュール Download PDF

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Abstract

結合伝送線路(4−1)〜(4−N)のそれぞれが、インピーダンス変成線路(3−1)〜(3−N)の中のいずれか1つのインピーダンス変成線路の他端と一端が接続され、他端が接地されている第1の伝送線路(4a−n)と、一端が接続点(5)と接続され、終端抵抗器(6−1)〜(6−N)の中のいずれか1つの終端抵抗器の一端と他端が接続されており、第1の伝送線路(4a−n)と電気的に結合される第2の伝送線路(4b−n)とを備えるように、電力分配合成回路を構成した。

Description

この発明は、インピーダンス変成線路及び結合伝送線路を備える電力分配合成回路と、信号分配回路及び信号合成回路を備える電力増幅モジュールとに関するものである。
電力分配合成回路は、高周波信号を分配する回路、あるいは、複数の高周波信号を合成する回路である。
以下の非特許文献1には、入出力端子間のアイソレーション特性を有し、かつ、耐電力が優れている電力分配合成回路として、Gysel型電力分配合成回路が開示されている。
Gysel型電力分配合成回路は、以下の(1)〜(6)の構成要素を備えている。
(1)分配対象の高周波信号を入力、あるいは、合成した高周波信号を出力するための共通端子、
(2)分配したそれぞれの高周波信号を出力、あるいは、合成対象のそれぞれの高周波信号を入力するための複数の入出力端子
(3)一端が共通端子と接続され、複数の入出力端子のそれぞれと他端が接続されている複数のインピーダンス変成線路
(4)複数のインピーダンス変成線路におけるそれぞれの他端と一端が接続されている複数の第1の接続線路
(5)複数の第1の接続線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が互いに接続されている複数の第2の接続線路
(6)複数の第1の接続線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が接地されている複数の終端抵抗器
U. H. Gysel, "A new N-way power divider/combiner suitable for high-power applications," IEEE MTT-S Int. Microw. Sym., pp. 116-118, May 1975.
非特許文献1に開示されている従来の電力分配合成回路において、インピーダンス変成線路、第1の接続線路及び第2の接続線路におけるそれぞれの線路長が、使用周波数で4分の1波長の奇数倍(以下、「n・λ/4」と称する)の長さであるとする。nは、奇数、λは、波長、使用周波数は、分配対象の所望の高周波信号の周波数又は合成対象の所望の高周波信号の周波数である。
従来の電力分配合成回路は、それぞれの線路長がn・λ/4の長さであれば、複数の入出力端子から同相等振幅の高周波信号が入力されると、共通端子から複数の高周波信号を合成した信号を出力する。
従来の電力分配合成回路は、複数の入出力端子から入力された高周波信号が同相等振幅ではなく、振幅又は位相にばらつきがあれば、振幅又は位相のばらつきに応じて、高周波信号の電力の一部が終端抵抗器で消費される。終端抵抗は、電力を消費することで、熱を発生する。終端抵抗は、グランドと物理的に接続されているため、終端抵抗から発生した熱は、グランドを介して放熱される。
しかしながら、従来の電力分配合成回路は、それぞれの線路長がn・λ/4の長さからずれている場合、複数の入出力端子から同相等振幅の高周波信号が入力されても、高周波信号の電力の一部が終端抵抗器で消費される。また、従来の電力分配合成回路は、複数の入出力端子から入力された高周波信号の振幅又は位相にばらつきがある場合も、振幅又は位相のばらつきに応じて、高周波信号の電力の一部が終端抵抗器で消費される。
従来の電力分配合成回路は、複数の入出力端子から、使用周波数から周波数がずれている高周波信号が入力された場合、入力された高周波信号が同相等振幅であっても、入力された高周波信号の電力に応じて、高周波信号の電力の一部が終端抵抗器で消費される。
したがって、従来の電力分配合成回路は、複数の入出力端子から入力される高周波信号の振幅又は位相のばらつきに加えて、高周波信号の周波数が、使用周波数からずれている場合でも、電力損失が大きくなってしまうという課題があった。
終端抵抗器で電力が消費されることで発生した熱は、終端抵抗器からグランドに伝搬され、グランドから放熱される。また、複数の入出力端子から入力された高周波信号を伝搬する経路においても、導体損などによって熱が発生し、発生した熱が、終端抵抗器を介してグランドに伝搬される。
したがって、終端抵抗器には、熱が集中して、終端抵抗器の温度上昇を招いてしまうため、従来の電力分配合成回路の耐電力が劣化してしまうことがあるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、電力損失の増加及び耐電力の劣化のそれぞれを抑えることができる電力分配合成回路を得ることを目的とする。
また、この発明は、信号合成回路として、電力損失の増加及び耐電力の劣化のそれぞれを抑えることができる回路を備える電力増幅モジュールを得ることを目的とする。
この発明に係る電力分配合成回路は、一端が共通端子と接続され、複数の入出力端子のそれぞれと他端が接続されている複数のインピーダンス変成線路と、複数のインピーダンス変成線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が接続点と接続されている複数の結合伝送線路とを備え、複数の結合伝送線路のそれぞれが、複数のインピーダンス変成線路の中のいずれか1つのインピーダンス変成線路の他端と一端が接続され、他端が接地されている第1の伝送線路と、一端が接続点と接続されており、第1の伝送線路と電気的に結合される第2の伝送線路とを備え、複数の結合伝送線路に含まれる第2の伝送線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が接地されている複数の終端抵抗器を備えるようにしたものである。
この発明によれば、複数の結合伝送線路のそれぞれが、複数のインピーダンス変成線路の中のいずれか1つのインピーダンス変成線路の他端と一端が接続され、他端が接地されている第1の伝送線路と、一端が接続点と接続され、複数の終端抵抗器の中のいずれか1つの終端抵抗器の一端と他端が接続されており、第1の伝送線路と電気的に結合される第2の伝送線路とを備えるように、電力分配合成回路を構成した。したがって、この発明に係る電力分配合成回路は、電力損失の増加及び耐電力の劣化のそれぞれを抑えることができる。
実施の形態1による電力分配合成回路を示す構成図である。 図1に示す電力分配合成回路において、N=2である場合の電力分配合成回路を示す構成図である。 図3Aは、線分T−T’に対して線対称な電力分配合成回路を示す説明図、図3Bは、図3Aに示す対称面に磁気壁面が適用された偶モード等価回路を示す説明図、図3Cは、図3Aに示す対称面に電気壁面が適用された奇モード等価回路を示す説明図である。 図4Aは、結合伝送線路4−1の終端条件に着目して、図3Bに示す偶モード等価回路を等価変換した回路を示す説明図、図4Bは、結合伝送線路4−1の終端条件に着目して、図3Cに示す奇モード等価回路を等価変換した回路を示す説明図である。 図5Aは、実施の形態1による電力分配合成回路の計算モデルを示す説明図、図5Bは、非特許文献1に開示されている従来の電力分配合成回路の計算モデルを示す説明図である。 図6Aは、実施の形態1による電力分配合成回路及び非特許文献1に開示されている従来の電力分配合成回路におけるそれぞれの電力損失のシミュレーション結果を示す説明図、図6Bは、実施の形態1による電力分配合成回路及び非特許文献1に開示されている従来の電力分配合成回路におけるそれぞれの出力電力のシミュレーション結果を示す説明図である。 実施の形態2による電力分配合成回路を示す構成図である。 実施の形態2による他の電力分配合成回路を示す構成図である。 図9Aは、実施の形態3による対称トーナメント形の電力分配合成回路を示す構成図、図9Bは、実施の形態3による非対称トーナメント形の電力分配合成回路を示す構成図である。 実施の形態4による電力増幅モジュールを示す構成図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による電力分配合成回路を示す構成図である。
図1において、共通端子1は、電力分配合成回路が分配回路として用いられる場合、分配対象の高周波信号を入力するための端子である。
また、共通端子1は、電力分配合成回路が合成回路として用いられる場合、合成した高周波信号を出力するための端子である。
入出力端子2−n(n=1,・・・,N)は、電力分配合成回路が分配回路として用いられる場合、分配した高周波信号を出力するための端子である。Nは、2以上の整数である。
また、入出力端子2−nは、電力分配合成回路が合成回路として用いられる場合、合成対象の高周波信号を入力するための端子である。
インピーダンス変成線路3−nは、一端が共通端子1と接続され、他端が入出力端子2−nと接続されている線路である。
インピーダンス変成線路3−nの線路長は、入出力端子2−nから入出力される高周波信号の周波数で4分の1波長(以下、「λ/4」と称する。)の長さである。
結合伝送線路4−nは、第1の伝送線路4a−n及び第2の伝送線路4b−nを備えている。
結合伝送線路4−nは、一端がインピーダンス変成線路3−nの他端と接続され、他端が接続点5と接続されている線路である。
第1の伝送線路4a−nは、一端がインピーダンス変成線路3−nの他端と接続され、他端が接地されている線路である。
第1の伝送線路4a−nの一端は、結合伝送線路4−nの一端と対応している。
第2の伝送線路4b−nは、一端が接続点5と接続され、他端が終端抵抗器6−nの一端と接続されており、第1の伝送線路4a−nと電気的に結合される線路である。
第2の伝送線路4b−nの一端は、結合伝送線路4−nの他端と対応している。
第1の伝送線路4a−n及び第2の伝送線路4b−nにおけるそれぞれの線路長は、λ/4の長さであり、第1の伝送線路4a−nの線路長と第2の伝送線路4b−nの線路長とは等しい。
接続点5は、第2の伝送線路4b−1〜4b−Nの一端を互いに接続している点である。
終端抵抗器6−nは、一端が第2の伝送線路4b−nの他端と接続され、他端が接地されている抵抗器である。
次に、図1に示す電力分配合成回路の動作を説明する。
図2は、図1に示す電力分配合成回路において、N=2である場合の電力分配合成回路を示す構成図である。
以下、説明の簡単化のため、N=2である場合の電力分配合成回路の動作を説明する。
図2に示す電力分配合成回路は、入出力端子2−1及び入出力端子2−2におけるそれぞれの規格化負荷インピーダンスが共に1であれば、図3Aに示すように、線分T−T’に対して、線対称な回路となる。
図3Aに示す線対称な回路の特性は、回路を対称面で分割することで得られる半割りの回路の反射特性に基づいて計算することができる。
図3Bは、図3Aに示す対称面に磁気壁面が適用された偶モード等価回路を示す説明図である。
図3Cは、図3Aに示す対称面に電気壁面が適用された奇モード等価回路を示す説明図である。
図3A、図3B及び図3Cにおいて、Zは、インピーダンス変成線路3−1及びインピーダンス変成線路3−2におけるそれぞれの規格化特性インピーダンスを示している。
0eは、結合伝送線路4−1及び結合伝送線路4−2におけるそれぞれの規格化偶モードインピーダンスを示し、Z0oは、結合伝送線路4−1及び結合伝送線路4−2におけるそれぞれの規格化奇モードインピーダンスを示している。
インピーダンス変成線路3−1,3−2、第1の伝送線路4a−1,4a−2及び第2の伝送線路4b−1,4b−2におけるそれぞれの線路長は、θである。
図3Aに示す線対称な回路において、共通端子1の規格化内部インピーダンスは、1である。
図3Aに示す対称面に磁気壁面が適用された場合、図3Bに示すように、接続点5は、開放端となり、共通端子1の規格化内部インピーダンスは、2のように見える。
図3Aに示す対称面に電気壁面が適用された場合、図3Cに示すように、接続点5は、短絡端となり、共通端子1は、短絡される。
図4Aは、結合伝送線路4−1の終端条件に着目して、図3Bに示す偶モード等価回路を等価変換した回路を示す説明図である。
図4Bは、結合伝送線路4−1の終端条件に着目して、図3Cに示す奇モード等価回路を等価変換した回路を示す説明図である。
図4A及び図4Bにおいて、Y0eは、規格化偶モードインピーダンスZ0eの逆数で表される規格化偶モードアドミタンスである。
0oは、規格化奇モードインピーダンスZ0oの逆数で表される規格化奇モードアドミタンスである。
図4Bに示す回路では、結合伝送線路4−1が、規格化偶モードアドミタンスがY0eである2つの線路と、規格化特性アドミタンスが(Y0o−Y0e)/2である1つの線路とで表される。
図2に示す電力分配合成回路は、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから、同相等振幅の高周波信号が入力される場合、電圧電流分布が、図3Aに示す対称面に対して偶対称になるため、対称面が磁気壁面となる。
したがって、図2に示す電力分配合成回路における半割りの回路は、図4Aに示す回路と等価になる。
図4Aに示す回路では、入出力端子2−1と終端抵抗器6−1が電気的に接続されていないため、終端抵抗器6−1では、高周波信号の周波数に依らず、電力損失が生じない。
図2に示す電力分配合成回路は、共通端子1の規格化内部インピーダンスが2に見えて、入出力端子2−1の規格化負荷インピーダンス及び入出力端子2−2の規格化負荷インピーダンスのそれぞれが1であるとする。
このとき、インピーダンス変成線路3−1及びインピーダンス変成線路3−2におけるそれぞれの規格化特性インピーダンスZは、(2×1)1/2=21/2となる。
したがって、規格化内部インピーダンスが2に見えて、規格化負荷インピーダンスが1であるとき、線路長θがλ/4の長さであれば、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから入力された高周波信号は、反射されることなく共通端子1へ出力される。
線路長θが、高周波信号の周波数で、λ/4の長さからずれている場合、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから入力された高周波信号の電力の一部は、反射される。しかし、入出力端子2−1と終端抵抗器6−1が電気的に接続されていないため、終端抵抗器6−1では、電力損失がなく、発熱しない。また、入出力端子2−2と終端抵抗器6−2が電気的に接続されていないため、終端抵抗器6−2では、電力損失がなく、発熱しない。
図2に示す電力分配合成回路は、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから、逆相等振幅の高周波信号が入力される場合、電圧電流分布が、図3Aに示す対称面に対して奇対称になるため、対称面が電気壁面となる。
したがって、図2に示す電力分配合成回路における半割りの回路は、図4Bに示す回路と等価になる。
図4Bに示す回路では、共通端子1が短絡されているため、入出力端子2−1から入力された高周波信号が共通端子1へ出力されることはない。
図2に示す電力分配合成回路は、規格化特性アドミタンス(Y0o−Y0e)/2が1であり、終端抵抗器6−1及び終端抵抗器6−2におけるそれぞれの規格化抵抗値Rが1であるとする。
図2に示す電力分配合成回路は、インピーダンス変成線路3−1,3−2、第1の伝送線路4a−1,4a−2及び第2の伝送線路4b−1,4b−2におけるそれぞれの線路長が、θであるとする。
このとき、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから入力された高周波信号は、反射されることなく、終端抵抗器6−1及び終端抵抗器6−2のそれぞれで消費される。
図2に示す電力分配合成回路の特性は、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから、同相等振幅の高周波信号が入力される場合の特性と、逆相等振幅の高周波信号が入力される場合の特性との重ね合わせとして考えられる。
したがって、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから入力された高周波信号のうち、それぞれの同相成分は、電力合成されて、共通端子1へ出力される。
入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから入力された高周波信号のうち、それぞれの逆相成分は、終端抵抗器6−1及び終端抵抗器6−2のそれぞれで消費される。
ここでは、図2に示す電力分配合成回路が、合成回路として用いられる場合の動作を示したが、図2に示す電力分配合成回路が、分配回路として用いられる場合、電力分配合成回路は、図3B及び図4Aに示す偶モードの回路で考えることができる。
図5Aは、実施の形態1による電力分配合成回路の計算モデルを示す説明図であり、図5Bは、非特許文献1に開示されている従来の電力分配合成回路の計算モデルを示す説明図である。
実施の形態1では、図5A及び図5Bに示す計算モデルのそれぞれについて、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから同相等振幅である500[W]の高周波信号が入力された場合の出力電力及び電力損失をそれぞれシミュレーションしている。
出力電力及び電力損失におけるそれぞれのシミュレーションは、例えば、コンピュータによって行われる。
図6Aは、実施の形態1による電力分配合成回路及び非特許文献1に開示されている従来の電力分配合成回路におけるそれぞれの電力損失のシミュレーション結果を示す説明図である。
図6Bは、実施の形態1による電力分配合成回路及び非特許文献1に開示されている従来の電力分配合成回路におけるそれぞれの出力電力のシミュレーション結果を示す説明図である。
従来の電力分配合成回路は、図6Aに示すように、規格化周波数が1.0以外の周波数では、2つの終端抵抗器のそれぞれで電力損失が生じている。
実施の形態1による電力分配合成回路は、図6Aに示すように、規格化周波数が1.0以外の周波数においても、終端抵抗器6−1及び終端抵抗器6−2のそれぞれで電力損失が生じていない。
また、実施の形態1による電力分配合成回路は、図6Bに示すように、従来の電力分配合成回路よりも、広帯域に大きな出力電力が得られている。
なお、図5Aで示す計算モデルの回路定数は、一例である。
例えば、電力不等分配合成回路については、インピーダンス変成線路3−1及びインピーダンス変成線路3−2におけるそれぞれの規格化特性インピーダンスZ等の回路定数を所望の電力分配合成比に応じて設計すればよい。
したがって、実施の形態1の電力分配合成回路において、インピーダンス変成線路3−1とインピーダンス変成線路3−2とにおける規格化特性インピーダンス又は抵抗の抵抗値などの回路定数が非対称であってもよい。また、実施の形態1の電力分配合成回路において、結合伝送線路4−1の規格化偶モードインピーダンス及び規格化奇モードインピーダンスと、結合伝送線路4−2の規格化偶モードインピーダンス及び規格化奇モードインピーダンスとが異なっていてもよい。
以上の実施の形態1は、結合伝送線路4−1〜4−Nのそれぞれが、インピーダンス変成線路3−1〜3−Nの中のいずれか1つのインピーダンス変成線路の他端と一端が接続され、他端が接地されている第1の伝送線路4a−nと、一端が接続点5と接続され、終端抵抗器6−1〜6−Nの中のいずれか1つの終端抵抗器の一端と他端が接続されており、第1の伝送線路4a−nと電気的に結合される第2の伝送線路4b−nとを備えるように、電力分配合成回路を構成した。したがって、電力分配合成回路は、電力損失の増加及び耐電力の劣化のそれぞれを抑えることができる。
図2に示す電力分配合成回路では、インピーダンス変成線路3−1,3−2、第1の伝送線路4a−1,4a−2及び第2の伝送線路4b−1,4b−2におけるそれぞれの線路長θが、高周波信号の周波数で、λ/4の長さである例を示している。
しかし、これは一例に過ぎず、それぞれの線路長θが、高周波信号の周波数で、λ/4の奇数倍の長さであればよい。
図1に示す電力分配合成回路では、インピーダンス変成線路3−nと、結合伝送線路4−nに含まれる第1の伝送線路4a−n及び第2の伝送線路4b−nとのそれぞれは、どのような線路であってもよい。
それぞれの線路は、例えば、誘電体基板の表面に形成された信号導体、裏面に地導体を有する基板の表面に形成されたマイクロストリップ線路、多層基板の内層に形成された信号導体、上下層に地導体を有する多層基板の内層に形成されたストリップ線路であってもよい。
また、それぞれの線路は、例えば、誘電体基板の一方の面に信号導体と地導体とが形成されたコプレーナ線路、同軸線路、あるいは、例示している線路を複数組み合わせた線路であってもよい。
実施の形態2.
実施の形態2では、結合伝送線路4−nと終端抵抗器6−nの間に、第3の伝送線路7−nが挿入されている電力分配合成回路について説明する。
図7は、実施の形態2による電力分配合成回路を示す構成図である。
図7において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
第3の伝送線路7−nは、結合伝送線路4−nに含まれる第2の伝送線路の他端と一端が接続され、終端抵抗器6−nの一端と他端が接続されている。
第3の伝送線路7−nの線路長は、任意であり、第3の伝送線路7−1〜7−Nにおけるそれぞれの線路長は、互いに異なっていてもよい。
放熱機構8−nは、終端抵抗器6−nを実装しており、終端抵抗器6−nから発生した熱を放熱する機構である。
放熱機構8−nは、熱伝導性の良い金属で形成されている筐体などで実現される。
次に、図7に示す電力分配合成回路の動作を説明する。
図7に示す電力分配合成回路では、第2の伝送線路4b−nと第3の伝送線路7−nとの接続点から、第3の伝送線路7−n側を見込んだ規格化入力インピーダンスが1であるものとする。
図7に示す電力分配合成回路では、第3の伝送線路7−n側を見込んだ規格化入力インピーダンスが1となるように、第3の伝送線路7−nの特性インピーダンス及び線路長と、終端抵抗器6−nの抵抗値とがそれぞれ決定されている。
図7に示す電力分配合成回路は、第3の伝送線路7−n側を見込んだ規格化入力インピーダンスが1であれば、図1に示す電力分配合成回路と同様の回路応答が実現される。
したがって、図7に示す電力分配合成回路において、N=2である場合、図7に示す電力分配合成回路の特性は、図2に示す電力分配合成回路の特性と同様になる。
具体的には、図7に示す電力分配合成回路の特性は、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから、同相等振幅の高周波信号が入力される場合の特性と、逆相等振幅の高周波信号が入力される場合の特性との重ね合わせとして考えられる。
したがって、入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから入力された高周波信号のうち、それぞれの同相成分は、電力合成されて、共通端子1へ出力される。
入出力端子2−1及び入出力端子2−2のそれぞれから入力された高周波信号のうち、それぞれの逆相成分は、終端抵抗器6−1及び終端抵抗器6−2のそれぞれで消費される。
図7に示す電力分配合成回路は、結合伝送線路4−nと終端抵抗器6−nの間に、第3の伝送線路7−nが挿入されているので、図1に示す電力分配合成回路よりも、回路のレイアウトの自由度が増している。
例えば、図7に示す電力分配合成回路は、図1に示す電力分配合成回路と比べて、終端抵抗器6−1〜6−Nの間隔を広げて配置することができる。したがって、図7に示す電力分配合成回路は、図1に示す電力分配合成回路よりも、熱の集中を緩和させることができる。
図7に示す電力分配合成回路は、終端抵抗器6−nが放熱機構8−nに実装されているので、図1に示す電力分配合成回路よりも、放熱性が良くなる。
したがって、図7に示す電力分配合成回路は、図1に示す電力分配合成回路よりも、終端抵抗器6−nの温度上昇が小さくなり、回路の耐電力の向上が見込まれる。
図7に示す電力分配合成回路では、放熱機構8−1〜8−Nが別々の機構である例を示しているが、これに限るものではなく、図8に示すように、放熱機構8−1〜8−Nが纏まっている1つの放熱機構8であってもよい。
図8は、実施の形態2による他の電力分配合成回路を示す構成図である。
実施の形態3.
実施の形態3では、図1に示す電力分配合成回路において、N=2である電力分配合成回路(電力2分配合成回路)が、複数個トーナメント型に接続されている電力分配合成回路について説明する。
図9Aは、実施の形態3による対称トーナメント形の電力分配合成回路を示す構成図である。
図9Bは、実施の形態3による非対称トーナメント形の電力分配合成回路を示す構成図である。
図9A及び図9Bにおいて、共通端子10は、高周波信号を入出力するための端子であり、電力2分配合成回路21−1の共通端子1と接続されている。
入出力端子11−1〜11−5は、高周波信号を入出力するための端子である。
入出力端子11−1は、電力2分配合成回路21−2の入出力端子2−1と接続されている。
入出力端子11−2は、電力2分配合成回路21−2の入出力端子2−2と接続されている。
入出力端子11−3は、電力2分配合成回路21−3の入出力端子2−1と接続されている。
入出力端子11−4は、電力2分配合成回路21−3の入出力端子2−2と接続されている。
入出力端子11−5は、第4の伝送線路22−3の他端と接続されている。
電力2分配合成回路21−1〜21−3のそれぞれは、N=2である場合の図1に示す電力分配合成回路である。
第4の伝送線路22−1は、一端が電力2分配合成回路21−1の入出力端子2−1と接続され、他端が電力2分配合成回路21−2の共通端子1と接続されている線路である。
第4の伝送線路22−2は、一端が電力2分配合成回路21−1の入出力端子2−2と接続され、他端が電力2分配合成回路21−3の共通端子1と接続されている線路である。
第4の伝送線路22−3は、一端が電力2分配合成回路21−1の入出力端子2−1と接続され、他端が入出力端子11−5と接続されている線路である。
図1に示す電力合成分配回路は、1つの共通端子1と、N個の入出力端子2−1〜2−Nを有する電力N分配合成器回路である。
共通端子1と、N個のインピーダンス変成線路3−1〜3−Nとの接続点である分岐部は、1つであり、図1に示す電力合成分配回路は、高周波信号のN分配合成を一度に行うことが可能である。
高周波信号のN分配合成を一度に行う場合、インピーダンス整合を図るには、インピーダンス変成線路3−1〜3−Nのそれぞれが、大きな特性インピーダンスを有している必要がある。
例えば、N=4である場合の図1に示す電力合成分配回路において、共通端子1の内部インピーダンス及び入出力端子2−1,2−2の負荷インピーダンスのそれぞれが50Ωであるものとする。
それぞれのインピーダンスが50Ωである場合、インピーダンス変成線路3−1,3−2のそれぞれは、100Ωの特性インピーダンスを有している必要がある。
図1に示す電力合成分配回路は、分配合成数が多いほど、インピーダンス変成線路3−1〜3−Nの特性インピーダンスを大きくする必要がある。したがって、分配合成数が多い場合、マイクロストリップ線路及びストリップ線路などの線路では、インピーダンス変成線路3−1〜3−Nの特性インピーダンスを実現することが困難な場合がある。
図1に示に電力合成分配回路が誘電体基板に形成される場合を想定する。
誘電体基板に形成される電力合成分配回路は、Nが3以上であれば、少なくとも1つ以上の交差配線が発生するため、両面に銅箔が張り付けられた誘電体基板(以下、「両面基板」と称する。)だけでは実現できない。
したがって、Nが3以上であれば、図1に示す電力合成分配回路は、例えば、多層誘電体基板に形成される必要があり、製造コストが増加する。
図9Aに示す電力分配合成回路は、N=2である電力分配合成回路21−1〜21−3が対称トーナメント型に接続されている。
また、図9Bに示す電力分配合成回路は、N=2である電力分配合成回路21−1,21−3が非対称トーナメント型に接続されている。
電力分配合成回路21−1〜21−3において、共通端子1の内部インピーダンス及び入出力端子2−1,2−2の負荷インピーダンスのそれぞれが50Ωであるものとする。
図9A及び図9Bに示す電力分配合成回路では、それぞれのインピーダンスが50Ωであれば、インピーダンス変成線路3−1,3−2の特性インピーダンスのそれぞれは、約70.7Ωであればよい。
したがって、インピーダンス変成線路3−1,3−2のそれぞれは、マイクロストリップ線路及びストリップ線路などの線路を用いて実現することが可能である。
N=2であれば、電力分配合成回路21−1〜21−3は、両面基板に実現することが可能である。また、電力分配合成回路21−1〜21−3は、トーナメント型に接続される場合でも、両面基板に実現することが可能である。
以上の実施の形態3は、N=2である電力分配合成回路21−1〜21−3がトーナメント型に接続されている電力分配合成回路を構成した。したがって、電力分配合成回路は、実施の形態1と同様に、電力損失の増加及び耐電力の劣化のそれぞれを抑えることができるほか、両面基板などの平面回路に容易に実現できるため、製造コストを削減することができる。
実施の形態3の電力分配合成回路では、図1に示す電力分配合成回路において、N=2である電力分配合成回路が、複数個トーナメント型に接続されている例を示しているが、これに限るものではない。
実施の形態3では、図7に示す電力分配合成回路において、N=2である電力分配合成回路が、複数個トーナメント型に接続されている電力分配合成回路であってもよい。
実施の形態3の電力分配合成回路は、図9Aに示すように、対称トーナメント形の電力4分配合成回路である例と、図9Bに示すように、非対称トーナメント形の電力3分配合成回路である例とを示している。
実施の形態3の電力分配合成回路において、図1又は図7に示すN=2である電力分配合成回路の組み合わせは、任意である。したがって、実施の形態3では、分配合成数が任意の電力分配合成回路を実現することができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、図1又は図7に示す電力分配合成回路を備える電力増幅モジュールについて説明する。
図10は、実施の形態4による電力増幅モジュールを示す構成図である。
入力端子31は、高周波信号を入力するための端子である。
信号分配回路32は、入力端子31から入力された高周波信号を4つに分配し、分配した高周波信号のそれぞれを第5の伝送線路33−1〜33−4に出力する回路である。
ここでは、信号分配回路が、高周波信号を4つに分配する例を示しているが、高周波信号の分配数は、4つに限るものではなく、高周波信号の分配数は、2つ又は3つでもよいし、5つ以上でもよい。
信号分配回路32としては、図1又は図7に示す電力分配合成回路を用いてもよいし、非特許文献1に開示されている従来の電力分配合成回路を用いてもよい。例えば、信号分配回路32が、図1又は図7に示す電力分配合成回路であれば、入力端子31と接続される信号分配回路32の入力端子は、図1又は図7に示す電力分配合成回路における共通端子1と対応する。第5の伝送線路33−1〜33−4におけるそれぞれの一端と接続される信号分配回路32におけるそれぞれの出力端子は、図1又は図7に示す電力分配合成回路における入出力端子2−1〜2−4と対応する。
第5の伝送線路33−1〜33−4のそれぞれは、一端が信号分配回路32におけるそれぞれの出力端子と接続され、他端が電力増幅器34−1〜34−4のそれぞれの入力端子と接続されている線路である。
電力増幅器34−1〜34−4のそれぞれは、入力端子が第5の伝送線路33−1〜33−4におけるそれぞれの他端と接続され、出力端子が第6の伝送線路35−1〜35−4におけるそれぞれの一端と接続されている。
電力増幅器34−1〜34−4のそれぞれは、入力端子から入力された高周波信号を増幅し、出力端子から増幅した高周波信号のそれぞれを第6の伝送線路35−1〜35−4に出力する。
第6の伝送線路35−1〜35−4のそれぞれは、一端が電力増幅器34−1〜34−4におけるそれぞれの出力端子と接続され、他端が信号合成回路36におけるそれぞれの入力端子と接続されている線路である。
信号合成回路36は、図1又は図7に示す電力分配合成回路で実現される。
信号合成回路36におけるそれぞれの入力端子は、図1又は図7に示す電力分配合成回路における入出力端子2−1〜2−4と対応する。
出力端子37と接続される信号合成回路36の出力端子は、図1又は図7に示す電力分配合成回路における共通端子1と対応する。
信号合成回路36は、それぞれの入力端子から入力された高周波信号を合成し、合成した高周波信号を出力端子37に出力する回路である。
出力端子37は、信号合成回路36により合成された高周波信号を出力するための端子である。
次に、図10に示す電力増幅モジュールの動作について説明する。
入力信号を増幅し、増幅した信号を出力する電力増幅器は、入力信号の電力が大きくなると、出力信号の電力が大きくなる。
しかし、電力増幅器の出力信号は、電力が大きくなると、歪みを生じることがある。また、電力増幅器の耐電力には、限りがある。
したがって、1つの電力増幅回路で得られる出力信号の電力には、限りがある。
そこで、図10に示す電力増幅モジュールでは、大電力が得られるように、複数の電力増幅器34−1〜34−4を並列に接続している。
信号分配回路32は、入力端子31から高周波信号が入力されると、高周波信号を4つに分配し、分配した高周波信号(以下、「分配高周波信号」と称する。)のそれぞれを第5の伝送線路33−1〜33−4に出力する。
第5の伝送線路33−1〜33−4は、信号分配回路32からそれぞれ出力された分配高周波信号のそれぞれを電力増幅器34−1〜34−4まで伝送する。
電力増幅器34−1〜34−4は、第5の伝送線路33−1〜33−4によってそれぞれ伝送された分配高周波信号をそれぞれ増幅し、増幅した分配高周波信号のそれぞれを第6の伝送線路35−1〜35−4に出力する。
電力増幅器34−1〜34−4のそれぞれは、入力端子31から入力された高周波信号よりも電力が小さい分配高周波信号を増幅している。
電力増幅器34−1〜34−4におけるそれぞれの出力信号の電力は、入力端子31から入力された高周波信号を1つの電力増幅器のみで増幅した場合の出力信号の電力よりも、小さくなる。したがって、電力増幅器34−1〜34−4におけるそれぞれの出力信号は、入力端子31から入力された高周波信号を1つの電力増幅器のみで増幅した場合の出力信号よりも、歪みが小さい出力信号となる。
第6の伝送線路35−1〜35−4は、電力増幅器34−1〜34−4からそれぞれ出力された増幅後の分配高周波信号のそれぞれを信号合成回路36まで伝送する。
信号合成回路36は、第6の伝送線路35−1〜35−4によってそれぞれ伝送された増幅後の分配高周波信号を合成し、合成した分配高周波信号である高周波信号を出力端子37に出力する。
信号合成回路36によって複数の分配高周波信号が合成されることで、大電力の高周波信号が得られる。
ただし、信号合成回路36は、電力増幅器34−1〜34−4によってそれぞれ増幅された分配高周波信号が入力されるため、大きな耐電力を有し、かつ、低損失であることが求められる。
非特許文献1に開示されている従来の電力分配合成回路は、終端抵抗器で損失が発生するとともに、終端抵抗器での発熱に伴って耐電力が劣化する。したがって、従来の電力分配合成回路は、信号合成回路36に適していない。
図1、図7又は図9に示す電力分配合成回路は、電力損失の増加及び耐電力の劣化のそれぞれを抑えることができるため、信号合成回路36に適しており、信号合成回路36として、図1、図7又は図9に示す電力分配合成回路が用いられる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明は、インピーダンス変成線路及び結合伝送線路を備える電力分配合成回路に適している。
また、この発明は、信号分配回路及び信号合成回路を備える電力増幅モジュールに適している。
1 共通端子、2−1〜2−N 入出力端子、3−1〜3−N インピーダンス変成線路、4−1〜4−N 結合伝送線路、4a−1〜4a−N 第1の伝送線路、4b−1〜4b−N 第2の伝送線路、5 接続点、6−1〜6−N 終端抵抗器、7−1〜7−N 第3の伝送線路、8,8−1〜8−N 放熱機構、10 共通端子、11−1〜11−5 入出力端子、21−1〜21−3 電力2分配合成回路、22−1〜22−3 第4の伝送線路、31 入力端子、32 信号分配回路、33−1〜33−4 第5の伝送線路、34−1〜34−4 電力増幅器、35−1〜35−4 第6の伝送線路、36 信号合成回路、37 出力端子。

Claims (7)

  1. 一端が共通端子と接続され、複数の入出力端子のそれぞれと他端が接続されている複数のインピーダンス変成線路と、
    前記複数のインピーダンス変成線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が接続点と接続されている複数の結合伝送線路とを備え、
    前記複数の結合伝送線路のそれぞれが、
    前記複数のインピーダンス変成線路の中のいずれか1つのインピーダンス変成線路の他端と一端が接続され、他端が接地されている第1の伝送線路と、
    一端が前記接続点と接続されており、前記第1の伝送線路と電気的に結合される第2の伝送線路とを備え、
    前記複数の結合伝送線路に含まれる前記第2の伝送線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が接地されている複数の終端抵抗器を備えたことを特徴とする電力分配合成回路。
  2. 前記複数の結合伝送線路に含まれる前記第2の伝送線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、前記複数の終端抵抗器におけるそれぞれの一端と他端が接続されている複数の第3の伝送線路を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力分配合成回路。
  3. 前記複数の終端抵抗器のそれぞれを実装する複数の放熱機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力分配合成回路。
  4. 前記複数の終端抵抗器を実装する放熱機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力分配合成回路。
  5. 前記複数のインピーダンス変成線路におけるそれぞれの線路長が、前記複数の入出力端子から入出力される信号の周波数で4分の1波長の奇数倍の長さであり、
    前記第1の伝送線路及び前記第2の伝送線路におけるそれぞれの線路長が、前記4分の1波長の奇数倍の長さであることを特徴とする請求項1記載の電力分配合成回路。
  6. 複数の電力2分配合成回路がトーナメント型に接続されており、
    前記複数の電力2分配合成回路のそれぞれは、
    一端が共通端子と接続され、2つの入出力端子のそれぞれと他端が接続されている2つのインピーダンス変成線路と、
    前記2つのインピーダンス変成線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が接続点と接続されている2つの結合伝送線路とを備え、
    前記2つの結合伝送線路のそれぞれが、
    前記2つのインピーダンス変成線路の中のいずれか1つのインピーダンス変成線路の他端と一端が接続され、他端が接地されている第1の伝送線路と、
    一端が前記接続点と接続されており、前記第1の伝送線路と電気的に結合される第2の伝送線路とを備え、
    前記2つの結合伝送線路に含まれる前記第2の伝送線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が接地されている2つの終端抵抗器を備えたことを特徴とする電力分配合成回路。
  7. 入力された信号を分配する信号分配回路と、
    前記信号分配回路により分配された複数の信号のそれぞれを増幅する複数の電力増幅器と、
    前記複数の電力増幅器によりそれぞれ増幅された信号を合成する信号合成回路とを備え、
    前記信号合成回路は、
    一端が共通端子と接続され、前記複数の電力増幅器におけるそれぞれの出力側と他端が接続されている複数のインピーダンス変成線路と、
    前記複数のインピーダンス変成線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が接続点と接続されている複数の結合伝送線路とを備え、
    前記複数の結合伝送線路のそれぞれが、
    前記複数のインピーダンス変成線路の中のいずれか1つのインピーダンス変成線路の他端と一端が接続され、他端が接地されている第1の伝送線路と、
    一端が前記接続点と接続されており、前記第1の伝送線路と電気的に結合される第2の伝送線路とを備え、
    前記複数の結合伝送線路に含まれる前記第2の伝送線路におけるそれぞれの他端と一端が接続され、他端が接地されている複数の終端抵抗器を備えたことを特徴とする電力増幅モジュール。
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