JP6040742B2 - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents
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Description
直径1mm、長さ2mmのダイスを装着した高化式フローテスターにより測定温度315℃、荷重10kgの条件下で測定した。
直径1mm、長さ60mmのダイスを装着したキャピラリーレオメータにて測定温度300℃、剪断速度10〜1000(秒−1)に対する剪断応力をそれぞれ測定し、それらの対数プロットの傾きから計算した。
ASTM D−790(1990)に従って測定を行った。
厚さ1.0mm、幅10mmのバーでスパイラル状の目盛りのついた金型を装着した射出成型機を用い、シリンダー温度310℃、金型温度140℃、射出圧力183MPaで成形した際のスパイラル長を測定した。
PPS樹脂組成物を試験片に射出成形し、冷却後、金型コアからの該試験片の離型性を評価した。金型コアからまったく抵抗無く離型できる状態を○、抵抗はあるものの離型に手間取らない状態、抵抗が大きく離型に手間取る状態を×として判定した。離型性が○である状態を離型性に優れると判断した。
試験片を射出成形により連続して100個成形し、その後の金型キャビティー内に付着する汚染物の有無を観察した。汚染物が認められないものを○、僅かでも汚染物が認められるものを×として判定した。金型汚染性は、○である状態を金型汚染が無く優れると判断した。
得られた試験片の表面状態を目視にて観察した。表面全体に艶のあるものを○、表面の一部に艶のあるもの、表面にまったく艶のないものを×として判定した。成形品外観が○であるものを成形品外観に優れると判断した。
攪拌機を装備する15リットルオートクレーブに、Na2S・2.9H2O1866g及びN−メチル−2−ピロリドン5リットルを仕込み、窒素気流下攪拌しながら徐々に205℃まで昇温して、407gの水を留去した。この系を140℃まで冷却した後、p−ジクロロベンゼン2150gとN−メチル−2−ピロリドン1500gを添加し、窒素気流下に系を封入した。この系を2時間かけて225℃に昇温し、225℃にて2時間重合させた後、30分かけて250℃に昇温し、さらに250℃にて3.0時間重合を行った。重合終了後、室温まで冷却しポリマーを遠心分離機により単離した。温水でポリマーを繰り返し洗浄し100℃で一昼夜乾燥することにより280ポイズのPPS樹脂(PPS樹脂(1))を得た。PPS樹脂(1)の非ニュートン指数は、1.03であった。
合成例1で得られたPPS樹脂(1)を、さらに空気雰囲気下250℃で3時間硬化を行ったところ溶融粘度1800ポイズ、非ニュートン指数1.48のPPS樹脂(2)を得た。
合成例1で得られたPPS樹脂(1)を、さらに空気雰囲気下250℃で5時間硬化を行ったところ、溶融粘度3000ポイズ、非ニュートン指数1.68のPPS樹脂(3)を得た。
合成例2で得られたPPS樹脂(2)100重量部に対し、脂肪酸金属塩としてステアリン酸カルシウム0.6重量部、ステリン酸ナトリウム0.3重量部をあらかじめヘンシェルミキサーにて均一に混合した。その後、スクリュー径37mmφの二軸押出機((東芝機械(株)製、TEM−35B−102B)を用い、PPS樹脂(2)100重量部に対し繊維径10μm、繊維長3mmのガラス繊維70重量部をサイドフィーダーから供給しながら、シリンダー温度300℃で溶融混練してペレット化しPPS樹脂組成物を得た。得られたペレットは175℃で5時間乾燥した。
ポリアリーレンスルフィド(PPS樹脂(1)、(2)、(3))、脂肪酸金属塩(ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウム)、充填剤(ガラス繊維、炭素繊維、金属ケイ素)、カルナバワックスの配合割合を表1に示すものに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、PPS樹脂組成物を得た。
ポリアリーレンスルフィド(PPS樹脂(2)、(3))、脂肪酸金属塩(ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウム、ステリン酸マグネシウム、オレイン酸カルシウム)、充填剤(ガラス繊維)、カルナバワックスの配合割合を表2に示すものに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、樹脂組成物を得た。
Claims (5)
- ポリアリーレンスルフィド樹脂100重量部に対し、充填剤10〜150重量部、脂肪酸金属塩0.3〜15重量部を配合してなり、該脂肪酸金属塩がステアリン酸カルシウム/ステアリン酸ナトリウム(重量比)=2/8〜8/2の配合割合よりなり、充填剤が、繊維長0.1〜6mm、繊維径3〜20μmを有するガラス繊維及び/又は繊維長0.1〜9mm、繊維径1〜15μmを有する炭素繊維である、ことを特徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
- ポリアリーレンスルフィド樹脂が、直径1mm、長さ60mmのダイスを装着したキャピラリーレオメーターを用い300℃で測定した非ニュートン指数1.1〜1.7を有するポリフェニレンスルフィド樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
- 充填剤が、さらに金属ケイ素を併用するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
- ポリアリーレンスルフィド樹脂100重量部に対し、さらにカルナバワックス、ポリプロピレンワックス、ポリエチレンワックスからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の離型剤0.05〜5重量部を配合してなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を射出成形してなることを特徴とする成形品。
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