JP6038662B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸発燃料処理装置に関する。
従来の蒸発燃料処理装置としては、外壁面と内壁面とを備え、内壁面の内側が空洞としてなるケーシングを有し、外壁面と内壁面との間の部位を、気化された燃料を吸着する吸着材を収納する吸着材収納部としてキャニスタを構成する一方、内壁面の内側に形成された空洞を、燃料をくみ取る燃料ポンプを配置するポンプ設置部として構成して、キャニスタと燃料ポンプとを一体化したユニットとして構成し、燃料タンク内に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成により、従来の蒸発燃料処理装置は、燃料ポンプの作動により発生する熱がキャニスタ(以下、「吸着器」ともいう)に伝達され、吸着器内の吸着材に吸着された燃料をパージされやすくしていた。
特開2006−257935号公報
しかしながら、従来の蒸発燃料処理装置においては、燃料ポンプの作動により発生する熱が吸着器だけでなく、燃料にも伝わってしまうことにより、吸着器に伝達される熱量が低減してしまうため、吸着器の蒸発燃料の脱離性能を十分に発揮させることができないといった課題があった。
そこで、本発明は、従来のものと比較して、吸着器の脱離性能を十分に発揮させることができる蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
本発明の蒸発燃料処理装置は、上記目的を達成するため、(1)内燃機関の燃料を貯留する燃料タンクと、内蔵モータにより駆動され前記燃料タンクから前記内燃機関に供給する燃料を汲み上げる燃料ポンプと、前記燃料タンク内に設けられ、前記燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着器と、前記吸着器から蒸発燃料を前記内燃機関の吸気管内に吸入させるパージ動作を実行するパージ機構と、前記燃料ポンプの内蔵モータの通電を制御する燃料ポンプ制御部と、を備えた蒸発燃料処理装置において、前記燃料ポンプは、前記吸着器の近傍に配置され、前記内蔵モータは、複数相のブラシレスモータで構成され前記燃料ポンプ制御部は、前記複数相の通電の制御により前記燃料ポンプをポンプ作動させる一方、前記内燃機関の間欠運転中における前記内燃機関が停止していることを条件に、前記複数相の一部の特定の相にのみ通電し、前記内蔵モータを停止させつつ前記燃料ポンプおよび前記吸着器の温度を上昇させる制御を実行する構成を有している。
この構成により、本発明の蒸発燃料処理装置は、内燃機関の停止中に燃料ポンプをポンプ作動させずに燃料ポンプの温度を上昇させることで、吸着器の温度を上昇させておくことができ、燃料ポンプがポンプ作動したときの吸着器の脱離性能を十分に発揮させることができる。さらに、ハイブリッド車両やいわゆるアイドルストップ機能を有する車両における内燃機関の間欠運転に際しても、吸着器の脱離性能を十分に発揮させることができる。
上記(1)に記載の蒸発燃料処理装置において、(2)前記燃料ポンプ制御部は、前記燃料ポンプをポンプ作動させるとき、前記複数相の各相を所定時間ずつ通電し、前記複数相の一部の特定の相にのみ通電するとき、前記所定時間より長い時間連続する通電を実行するようにしてもよい。
この構成により、本発明の蒸発燃料処理装置は、吸着器の脱離性能を十分に発揮させつつ、燃料ポンプの温度が過度に上昇してしまうことを抑制することができる。
また、上記(2)に記載の蒸発燃料処理装置において、(3)前記燃料ポンプ制御部は、前記連続通電を間欠に実行するようにしてもよい。
この構成により、本発明の蒸発燃料処理装置は、燃料ポンプの温度が過度に上昇してしまうことを抑制することができる。
また、上記(1)ないし(3)に記載の蒸発燃料処理装置において、(4)前記燃料ポンプと前記吸着器とは、前記燃料タンク内に設けられた内部タンク内に配置されていてもよい。
この構成により、本発明の蒸発燃料処理装置は、燃料ポンプが配置される内部タンク内に吸着器が配置されているため、燃料ポンプから発生した熱を燃料を介して吸着器に効率よく伝達させることができる。また、本発明の蒸発燃料処理装置は、燃料ポンプが作動したときには、燃料ポンプが停止しているときに加熱された燃料によって吸着器を効率よく加熱することができる。
また、上記(1)ないし(4)に記載の蒸発燃料処理装置において、(5)前記吸着器は、前記燃料ポンプの外周に接触していてもよい。
この構成により、本発明の蒸発燃料処理装置は、燃料ポンプと吸着器との接触面積を大きくとることができ、燃料ポンプから吸着器に伝達される熱量を大きくすることができる。
本発明によれば、従来のものと比較して、吸着器の脱離性能を十分に発揮させることができる蒸発燃料処理装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置を搭載した車両における走行駆動用の内燃機関とその燃料系システムとを含む要部の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置における燃料ポンプが有する内蔵モータにおいて、通常運転時に各相に生じさせる誘起電圧を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置における燃料ポンプが有する内蔵モータにおいて、間欠運転時に各相に生じさせる誘起電圧の第1の例を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置における燃料ポンプが有する内蔵モータにおいて、間欠運転時に各相に生じさせる誘起電圧の第2の例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置を搭載した車両における走行駆動用の内燃機関とその近傍の構成を示す概略構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置を搭載した車両における走行駆動用の内燃機関とその近傍の構成を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る蒸発燃料処理装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置を搭載した車両の要部構成、すなわち、走行駆動用の内燃機関とその燃料供給および燃料パージを行う燃料系システムとの機構を示している。本実施の形態の内燃機関は、揮発性の高い燃料を使用するもので、走行駆動用に車両に搭載されている。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両1は、エンジン2と、燃料タンク31を有する燃料供給機構3と、蒸発燃料処理装置を構成する燃料パージシステム4およびECU(Electronic Control Unit)5と、を含んで構成されている。
エンジン2は、ECU5によって制御される点火プラグ20を用いた火花点火式の多気筒内燃機関、例えば、4サイクルの直列4気筒エンジンによって構成されている。
エンジン2の4つの気筒2a(図1中に1つのみ図示する)の吸気ポート部分には、それぞれインジェクタ21(燃料噴射弁)が装着されており、複数のインジェクタ21は、デリバリーパイプ22に接続されている。
デリバリーパイプ22には、後述する燃料ポンプ32から、揮発性の高い燃料(例えばガソリン)がエンジン2に要求される燃圧(燃料圧力)に加圧されて供給されるようになっている。
また、エンジン2の吸気ポート部分には吸気管23が接続されており、この吸気管23には、吸気脈動や吸気干渉を抑える所定容積のサージタンク23aが設けられている。
吸気管23の内部には吸気通路23bが形成されており、吸気通路23b上には、スロットルアクチュエータ24aにより開度調整可能に駆動されるスロットルバルブ24が設けられている。
このスロットルバルブ24は、ECU5からの制御により吸気通路23bの開度を調整することにより、エンジン2の吸入空気量を調整するようになっている。また、スロットルバルブ24には、その開度を検出するスロットルセンサ24bが設けられている。
燃料供給機構3は、燃料タンク31と、燃料タンク31内に設置された内部タンク80と、燃料ポンプ32と、デリバリーパイプ22および燃料ポンプ32を接続する燃料供給管33と、燃料ポンプ32の上流側に設けられた吸入配管38とを含んで構成されている。
燃料タンク31は、車両1の車体の下部側に配置されており、エンジン2で消費される燃料を補給可能に貯留するようになっている。内部タンク80は、略円筒状かつ有底に形成され、燃料タンク31の内部に設けられている。
内部タンク80は、内部に燃料を貯留させることができるようになっている。具体的には、内部タンク80には、燃料タンク31内の燃料を内部タンク80内に吸引するジェットポンプ81が設けられている。
ジェットポンプ81は、燃料ポンプ32の作動に応じて内部タンク80内に燃料を吸引するようになっている。また、ジェットポンプ81の出力側には、内部タンク80内の燃料が流出することを防止するための逆止弁81aが設けられている。
内部タンク80の形状としては、円筒状に限らず角筒状や箱型形状であってもよく、特にその形状が限定されるものではない。内部タンク80の内部には、燃料ポンプ32に加えて、キャニスタ41と、サクションフィルタ38bと、燃料フィルタ82と、プレッシャレギュレータ83が収容されている。
燃料ポンプ32は、キャニスタ41の近傍に配置されている。ここで、燃料ポンプ32は、燃料ポンプ32が発生した熱がキャニスタ41に伝達される位置に配置されていればよい。
本実施の形態においては、燃料ポンプ32が配置される内部タンク80内にキャニスタ41が配置することにより、燃料ポンプ32から発生した熱を燃料を介してキャニスタ41に効率よく伝達させるようになっている。また、燃料ポンプ32が作動したときには、燃料ポンプ32が停止しているときに加熱された燃料によってキャニスタ41を効率よく加熱するようになっている。
また、本実施の形態においては、燃料ポンプ32をキャニスタ41の下に近接して配置することにより、燃料ポンプ32から発生した熱をキャニスタ41に伝達させやすくしている。
燃料ポンプ32は、燃料タンク31内の燃料を汲み上げて所定のフィード燃圧以上に加圧することができる吐出能力(吐出量および吐出圧)可変タイプのもので、例えば円周流ポンプによって構成されている。この燃料ポンプ32は、詳細な内部構成を図示しないが、ポンプ作動用の羽根車と、その羽根車を駆動する内蔵モータとを有している。
本実施の形態において、内蔵モータは、U相、V相およびW相の3相のブラシレスモータによって構成され、例えば、4極6スロットモータによって構成される。この場合、通常運転時の各相は、図2に示すように、180度の位相差で正極(+)の誘起電圧と負極(−)の誘起電圧とが生じるよう通電され、3つの相は、120度の位相差で通電制御される。
図1において、燃料ポンプ32は、内蔵モータの駆動電圧と負荷トルクとに応じてポンプ作動用の羽根車の回転速度および回転トルクのうち少なくとも一方を変化させることで、その単位時間当りの吐出能力を変化させることができるようになっている。
このように燃料ポンプ32の吐出能力を制御するため、燃料供給機構3には、ECU5の制御に応じて燃料ポンプ32の駆動電圧を制御するFPC(Fuel Pump Controller)84が設けられている。
燃料フィルタ82は、その筐体が保持機構70によって燃料ポンプ32と一体に内部タンク80内に保持されている。燃料フィルタ82は、燃料ポンプ32から吐出された燃料をろ過するようになっている。本実施の形態において、燃料フィルタ82は、筐体が燃料ポンプ32を取り囲むように形成され、燃料ポンプ32から吐出された燃料をろ過する公知のものである。
プレッシャレギュレータ83は、燃料フィルタ82の下流側に設けられたエマージェンシー用の常閉型のバルブによって構成され、燃料フィルタ82内の燃圧が予め定められた燃圧以上になったときに開弁し、余剰燃料を内部タンク80内に戻すようになっている。
燃料供給管33は、プレッシャレギュレータ83の出力ポートと、デリバリーパイプ22内とを相互に連通させる燃料供給通路を形成している。燃料供給管33には、燃料ポンプ32から吐出された燃料の少なくとも一部を燃料タンク31内で還流させることによって、ジェットポンプ81に駆動流を与えるためのパイロット配管85が接続されている。
ここで、図1中では、パイロット配管85と燃料供給管33を略同等な配管として図示しているが、燃料供給管33内の燃料の最大流量に対するパイロット配管85内の燃料の最大流量の設定比率に応じて、パイロット配管85と燃料供給管33の通路断面積を相違させたり、適当な絞りを設けたりしてもよい。
吸入配管38は、燃料ポンプ32の上流側に吸入通路38aを形成しており、吸入通路38aの最上流部分には、サクションフィルタ38bが設けられている。このサクションフィルタ38bは、燃料ポンプ32に吸入される燃料をろ過する公知のものである。
一方、燃料タンク31には、燃料タンク31から車両1の側方または後方側に延びるように、給油管34が突出して設けられている。給油管34の突出方向の先端には、給油口34aが形成されている。この給油口34aは、車両1の図示しないボディに設けられたフューエルインレットボックス35内に収容されている。
また、給油管34には、燃料タンク31の上部と給油管34内の上流部分とを連通させる循環配管36が設けられている。フューエルインレットボックス35には、燃料の給油時に外部に対して開放されるフューエルリッド37が設けられている。
燃料の給油時には、フューエルリッド37を開放し、給油口34aに着脱可能に取り付けられたキャップ34bを取り外すことにより、給油口34aから燃料タンク31内に燃料を注入できるようになっている。
燃料パージシステム4は、燃料タンク31と吸気管23との間、より詳しくは、燃料タンク31とサージタンク23aとの間に介装されている。燃料パージシステム4は、燃料タンク31内で発生する蒸発燃料をエンジン2の吸気時に吸気通路23bに放出させて燃焼させることができるようになっている。
燃料パージシステム4は、燃料タンク31内で生じた蒸発燃料を吸着するキャニスタ41(吸着器)と、キャニスタ41に空気を通してキャニスタ41から脱離した燃料および空気を含むパージガスをエンジン2の吸気管23内に吸入させるパージ動作を実行するパージ機構42と、パージガスの吸気管23内への吸入量を制御してエンジン2における空燃比の変動を抑制するパージ制御機構45と、を含んで構成されている。
キャニスタ41は、キャニスタケース41aの内部に活性炭等の吸着材41bを内蔵したものであり、内部タンク80内にその内底面80aから離間するよう設置されている。このキャニスタ41の内部(吸着材収納空間)は、エバポ配管48および気液分離バルブ49を介して燃料タンク31内の上部空間に連通するようになっている。
したがって、キャニスタ41は、燃料タンク31内で燃料が蒸発し、燃料タンク31内の上部空間に蒸発燃料が溜まるとき、吸着材41bによって蒸発燃料を吸着することができる。また、燃料タンク31内の燃料の液面上昇や液面変動時には、逆止弁機能を有する気液分離バルブ49が浮上してエバポ配管48の先端部を閉止するようになっている。
パージ機構42は、キャニスタ41の内部を吸気管23の吸気通路23bのうちサージタンク23aの内部部分に連通させるパージ配管43と、キャニスタ41の内部を大気側、例えばフューエルインレットボックス35の内方の大気圧空間に開放させる大気配管44とを有している。
このパージ機構42は、エンジン2の運転時にサージタンク23aの内部に吸気負圧が発生するとき、キャニスタ41の内部の一端側にパージ配管43を通して吸気負圧を導入させつつ、キャニスタ41の内部の他端側に大気配管44を通して大気を導入させることができる。
したがって、パージ機構42は、キャニスタ41の吸着材41bに吸着されてキャニスタ41内に保持されている燃料を、キャニスタ41から脱離(放出)させてサージタンク23aの内部に吸入させることができる。
パージ制御機構45は、ECU5によって制御されるパージ用のバキュームソレノイドバルブ(以下、「パージ用VSV」という)46を含んで構成されている。
パージ用VSV46は、パージ配管43の途中に設けられている。このパージ用VSV46は、パージ配管43の途中の開度を変化させることで、キャニスタ41から脱離させる燃料量を可変制御できるようになっている。
具体的には、パージ用VSV46は、その励磁電流がECU5によってデューティ制御されることで開度を変化させることができ、そのデューティ比に応じたパージ率で、吸気管23内の吸気負圧によりキャニスタ41から脱離した燃料を空気と共にパージガスとしてサージタンク23a内に吸入させることができる。
本実施の形態では、サクションフィルタ38bと燃料ポンプ32とを接続している吸入配管38の一部が、キャニスタ41の内部を通るように構成されている。
具体的には、吸入配管38は、燃料ポンプ32の吸入ポートに接続するポンプ側接続部61と、サクションフィルタ38bに接続するフィルタ側接続部62と、これらポンプ側接続部61とフィルタ側接続部62との間に位置する熱伝達管部63とから構成されている。
特に、熱伝達管部63は、キャニスタ41の内部に配置されている。熱伝達管部63は、キャニスタ41の内部において例えば蛇行形状とされている。これにより、燃料ポンプ32に吸入される燃料と燃料が吸着したキャニスタ41の吸着材41bとの接触面積を大きくとることができ、熱伝達量を大きくすることができる。
なお、熱伝達管部63の形状は、吸着材41bとの接触面積を大きくすることができるものであれば、蛇行形状に限らず、例えば吸着材41b内で複数経路に分岐し、これら複数経路を並列に配置した形状や渦巻き形状等、種々の形状を採用することができる。
燃料供給管33と吸入配管38との間には、燃料ポンプ32から吐出された燃料、より詳しくは、燃料ポンプ32から吐出され燃料供給管33およびパイロット配管85内に供給されなかった燃料を燃料タンク31内でキャニスタ41より上流側の吸入通路38aに還流させる還流配管39が接続されている。
具体的には、還流配管39は、燃料タンク31内に配置されており、還流配管39の還流方向上流側の一端が、燃料供給管33から分岐し、還流配管39の還流方向下流側の一端が、吸入配管38のフィルタ側接続部62に接続されている。
この還流配管39は、燃料ポンプ32によって吐出された燃料を燃料タンク31内で燃料ポンプ32の吸入側に還流させることができる還流機構を構成しており、本実施の形態では、燃料ポンプ32から吐出された燃料をキャニスタ41より上流側の吸入配管38内に還流させるものとなっている。
なお、図1中では、還流配管39と燃料供給管33を略同等な配管として図示しているが、燃料供給管33内の燃料の最大流量に対する還流配管39内の燃料の最大流量の設定比率に応じて、還流配管39と燃料供給管33の通路断面積を相違させたり、適当な絞りを設けたりすることができる。
還流配管39には、燃圧調整用電磁弁53が設けられている。燃圧調整用電磁弁53は、還流配管39の途中の開度を変化させることで、デリバリーパイプ22内の燃圧を可変制御できるようになっている。
具体的には、燃圧調整用電磁弁53は、ECU5からの開弁信号に基づいて開弁状態に切り替えられる常閉型のものである。例えば、燃圧調整用電磁弁53は、圧縮スプリング等の付勢部材により弁体を常時閉弁側に付勢し、ECU5からの開弁信号に応じて電磁ソレノイドを励磁することで弁体を開弁方向に付勢する公知の常閉型の電磁弁で構成される。なお、燃圧調整用電磁弁53は、ECU5からの閉弁信号に基づいて閉弁状態に切り替えられる常閉型のものであってもよい。
ECU5は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、フラッシュメモリと、入出力ポートと、を備えたマイクロプロセッサによって構成されている。
ECU5のROMには、当該マイクロプロセッサをECU5として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、ECU5のCPUがRAMを作業領域としてROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該マイクロプロセッサは、ECU5として機能する。
ECU5の入出力ポートの入力側には、スロットルセンサ24bに加えて、デリバリーパイプ22の燃圧を検知する燃圧センサ50を含む各種センサ類が接続されている。また、ECU5の入出力ポートの出力側には、点火プラグ20、スロットルアクチュエータ24a、パージ用VSV46、燃圧調整用電磁弁53およびFPC84等の各種制御対象類が接続されている。
ECU5は、各種センサ情報に基づいて、パージ用VSV46をデューティ制御することにより、パージ率を制御することができるようになっている。例えば、ECU5は、エンジン2が所定の運転状態にあるときに、スロットルセンサ24bより得られるスロットルバルブ24の開度が予め設定された設定開度より小さい状態となることを条件として、パージ用VSV46を作動させることによりパージ機構42にパージ動作を実行させるようになっている。
また、本実施の形態において、ECU5は、FPC84を制御し、燃料ポンプ32の内蔵モータにおける複数相の一部の特定な相に連続通電を実行することができるようになっている。このように、ECU5は、FPC84と協働し、燃料ポンプ制御部を構成する。
ここで、3相のブラシレスモータにおける特定な相とは、U相、V相、W相、U相とV相、V相とW相、または、W相とU相のいずれかのことをいう。また、本実施の形態における特定な相は、U相とV相のことをいう。
具体的には、ECU5は、エンジン2が停止していることを条件として、連続通電を実行するようになっている。例えば、ECU5は、エンジン2を間欠運転するときに、エンジン2に対する燃料の供給を停止すると共に、インジェクタ21による燃料の噴射を停止させる。
ここで、ECU5は、例えば、図3に示すように、正極の誘起電圧が生じるようU相を通電し、負極の誘起電圧が生じるようW相を通電するようになっている。なお、ECU5は、負極の誘起電圧が生じるようU相を通電し、正極の誘起電圧が生じるようW相を通電するようにしてもよい。
このように、ECU5は、連続通電を実行することにより、燃料ポンプ32を作動させずにU相およびW相を形成するコイルを発熱させるため、燃料ポンプ32の近傍に配置されたキャニスタ41を加熱することができる。
以上に説明したように、本実施の形態は、燃料ポンプ32を作動させずに燃料ポンプ32の温度を上昇させ、キャニスタ41の温度を上昇させておくことにより、燃料ポンプ32が作動したときのキャニスタ41の脱離性能を向上させるため、従来のものと比較して、キャニスタ41の脱離性能を十分に発揮させることができる。
なお、図4に示すように、ECU5は、連続通電を間欠に実行するようにしてもよい。このように構成することで、燃料ポンプ32の温度が過度に上昇してしまうことを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置を搭載した車両の要部構成、すなわち、走行駆動用の内燃機関とその燃料供給および燃料パージを行う燃料系システムとの機構を示している。
本実施の形態は、キャニスタおよびその近傍の構成が第1の実施の形態と相違するものの、他の主要構成は第1の実施の形態と同様なものである。したがって、第1の実施の形態と同様な構成要素については、同一の符号で示し、第1の実施の形態との相違点について、以下に説明する。
本実施の形態では、還流配管39が、燃料ポンプ32の吐出側近傍の一端側において燃料供給管33から分岐し、他端側において燃料タンク31の内底部付近に下向きに開放されている。
また、キャニスタ41が、内部タンク80を構成する。内部タンク80、すなわち、キャニスタ41は、略円筒状かつ有底に形成され、燃料タンク31の内部に設けられている。
キャニスタ41は、筒内部に燃料を貯留させることができるようになっている。具体的には、キャニスタ41には、燃料タンク31内の燃料をキャニスタ41によって形成された筒内に吸引するジェットポンプ81が設けられている。ジェットポンプ81は、燃料ポンプ32の作動に応じて内部タンク80内に燃料を吸引するようになっている。
キャニスタ41の形状としては、円筒状に限らず角筒状や箱型形状であってもよく、特にその形状が限定されるものではない。キャニスタ41によって形成された筒内部には、燃料ポンプ32、サクションフィルタ38b、燃料フィルタ82およびプレッシャレギュレータ83が収容される。
ECU5のROMには、本発明の第1の実施の形態におけるECU5のROMと同一なプログラムが記憶されている。すなわち、本実施の形態におけるECU5は、本発明の第1の実施の形態におけるECU5と同様に機能する。
以上に説明したように、本実施の形態は、本発明の第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。特に、本実施の形態は、燃料ポンプ32から吐出された燃料を積極的にキャニスタ41の筒内に吸入させるため、燃料タンク31内の燃料が少なくなったとしても、キャニスタ41を筒内部から加熱することができる。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置を搭載した車両の要部構成、すなわち、走行駆動用の内燃機関とその燃料供給および燃料パージを行う燃料系システムとの機構を示している。
本実施の形態は、キャニスタおよびその近傍の構成が第1の実施の形態と相違するものの、他の主要構成は第1の実施の形態と同様なものである。したがって、第1の実施の形態と同様な構成要素については、同一の符号で示し、第1の実施の形態との相違点について、以下に説明する。
本実施の形態では、還流配管39が、燃料ポンプ32の吐出側近傍の一端側において燃料供給管33から分岐し、他端側において燃料タンク31の内底部付近に下向きに開放されている。
また、キャニスタ41が、燃料ポンプ32の外周に接触している。具体的には、キャニスタ41は、燃料ポンプ32を取り囲むように構成されている。例えば、キャニスタ41は、燃料ポンプ32を取り囲むように筒状に構成されている。これにより、燃料ポンプ32とキャニスタ41との接触面積を大きくとることができ、燃料ポンプ32からキャニスタ41に伝達される熱量を大きくすることができる。
ECU5のROMには、本発明の第1の実施の形態におけるECU5のROMと同一なプログラムが記憶されている。すなわち、ECU5は、本発明の第1の実施の形態におけるECU5と同様に機能する。
以上に説明したように、本実施の形態は、本発明の第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。特に、本実施の形態は、キャニスタ41が燃料ポンプ32と接触しているため、加熱した燃料ポンプ32からキャニスタ41に熱伝達が直接になされることにより、キャニスタ41を加熱することができる。
なお、本実施の形態においては、キャニスタ41が燃料ポンプ32と接触するように構成した例について説明したが、キャニスタ41と燃料ポンプ32との間に若干の空間があってもよい。また、キャニスタ41と燃料ポンプ32とが高熱伝導率の金属素材等を介して接触していてもよい。
また、本発明の第1ないし第3の実施の形態において、ECU5が燃料ポンプ32からキャニスタ41に熱を伝達させる各構成について説明したが、本発明に係る蒸発燃料処理装置は、加熱した燃料ポンプ32からキャニスタ41に熱を伝達させることができる構成であれば、他の構成を採用してもよい。
以上のように、本発明に係る蒸発燃料処理装置は、従来のものと比較して、吸着器の脱離性能を十分に発揮させることができるという効果を奏するものであり、燃料タンク内に吸着器が設けられた蒸発燃料処理装置に有用である。
1…車両、2…エンジン(内燃機関)、3…燃料供給機構、4…燃料パージシステム、5…ECU(燃料ポンプ制御部)、20…点火プラグ、21…インジェクタ、22…デリバリーパイプ、23…吸気管、23b…吸気通路、24…スロットルバルブ、24b…スロットルセンサ、31…燃料タンク、32…燃料ポンプ、33…燃料供給管、38…吸入配管、38a…吸入通路、39…還流配管、41…キャニスタ(吸着器)、41b…吸着材、42…パージ機構、43…パージ配管、44…大気配管、45…パージ制御機構、46…パージ用VSV、53…燃圧調整用電磁弁、80…内部タンク、81…ジェットポンプ、84…FPC(燃料ポンプ制御部)

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃料を貯留する燃料タンクと、
    内蔵モータにより駆動され前記燃料タンクから前記内燃機関に供給する燃料を汲み上げる燃料ポンプと、
    前記燃料タンク内に設けられ、前記燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着器と、
    前記吸着器から蒸発燃料を前記内燃機関の吸気管内に吸入させるパージ動作を実行するパージ機構と、
    前記燃料ポンプの内蔵モータの通電を制御する燃料ポンプ制御部と、
    を備えた蒸発燃料処理装置において、
    前記燃料ポンプは、前記吸着器の近傍に配置され、
    前記内蔵モータは、複数相のブラシレスモータで構成され、
    前記燃料ポンプ制御部は、前記複数相の通電の制御により前記燃料ポンプをポンプ作動させる一方、前記内燃機関の間欠運転中における前記内燃機関が停止していることを条件に、前記複数相の一部の特定の相にのみ通電し、前記内蔵モータを停止させつつ前記燃料ポンプおよび前記吸着器の温度を上昇させる制御を実行することを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 前記燃料ポンプ制御部は、前記燃料ポンプをポンプ作動させるとき、前記複数相の各相を所定時間ずつ通電し、前記複数相の一部の特定の相にのみ通電するとき、前記所定時間より長い時間連続する通電を実行することを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 前記燃料ポンプ制御部は、前記連続通電を間欠に実行することを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記燃料ポンプと前記吸着器とは、前記燃料タンク内に設けられた内部タンク内に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の蒸発燃料処理装置。
  5. 前記吸着器は、前記燃料ポンプの外周に接触していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の蒸発燃料処理装置。
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