JP5783131B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸発燃料処理装置に関し、特に、蒸発燃料が大気に放出されることを抑制するための蒸発燃料処理装置に関する。
液体燃料を貯留する燃料タンクにあっては、燃料タンク内に貯留された燃料の液面から燃料が揮発し、燃料タンク内に蒸発燃料が発生する。このため、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を、エンジンの吸気管に導入して燃焼させる蒸発燃料処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この蒸発燃料処理装置にあっては、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタに導き、キャニスタに内蔵された吸着材に一時的に吸着させる。そして、エンジンの運転中に、吸気管の負圧を利用してキャニスタ内の空気を吸気管に吸い出すとともに大気導入管からキャニスタに空気を導入することにより、吸着材に吸着している燃料が脱離(パージ)して空気と共に吸気管に導入され、吸着材から脱離した燃料がエンジンで燃焼されるようになる。
すなわち、蒸発燃料処理装置によれば、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を、大気中に放出させずに燃焼除去することができるようになる。
ところで、この蒸発燃料処理装置にあっては、キャニスタや大気導入管等が必要となるため、蒸発燃料処理装置の構成が複雑、かつ大型化してしまうことになる。
そこで、キャニスタや大気導入管等を廃止して構成を簡素化、かつ小型化することができる蒸発燃料処理装置として、特許文献2に記載されたものが知られている。
この蒸発燃料処理装置は、外気に開放された吸気開口部およびエンジンの吸気管に繋がった排気開口部を有するエアクリーナと、エアクリーナ内と燃料タンク内とを連通し、燃料タンク内で生じた蒸発燃料をエアクリーナ内に導くベント配管と、エアクリーナに内蔵され、ベント配管を介して導かれた蒸発燃料を吸着する吸着材とを備えている。
この蒸発燃料処理装置は、燃料タンクの蒸発燃料がベント配管を通してエアクリーナに導かれて吸着材に一時的に吸着され、エンジンの運転中に、吸気管の負圧を利用してエアクリーナ内の空気を吸気管に吸い出すことにより、吸着材に吸着している蒸発燃料が吸着材から脱離して空気と共に吸気管に導入され、吸着材から脱離した燃料がエンジンで燃焼される。
特開2006−118473号公報 特開2007−16654号公報
しかしながら、このような従来の蒸発燃料処理装置にあっては、ベント配管がエアクリーナ内と燃料タンク内とを連通しているため、エンジン運転中に燃料タンクの蒸発燃料がベント配管を通してエアクリーナに導入されてしまい、吸着材に蒸発燃料が吸着されてしまう。
したがって、エンジン停止中およびエンジン運転中にかかわらず、燃料タンクの蒸発燃料を常時、吸着できる大きさの吸着材が必要になってしまい、結果的にエアクリーナが大型化してしまうという問題が発生してしまう。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、吸着材が大型化するのを防止してエアクリーナを小型化しつつ、燃料蒸気が大気に放出されるのを防止することができる蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る蒸発燃料処理装置は、上記目的を達成するため、(1)内燃機関に供給される吸入空気量を調整するスロットルバルブを有する吸気管に設けられた蒸発燃料処理装置であって、前記スロットルバルブに対して吸気方向下流側に設けられるとともに、前記吸気管の吸気通路と燃料タンクとを連通し、前記燃料タンクから蒸発燃料が導入されるベーパ通路を有するベーパ管と、前記スロットルバルブに対して吸気方向上流側の前記吸気管に設けられ、蒸発燃料を吸着する吸着材が内蔵されたエアクリーナと、前記ベーパ通路と前記エアクリーナとを連通する連通部とを含んで構成され、前記連通部が、前記吸気管に設けられ、前記スロットルバルブに対して吸気方向下流側の前記吸気通路と吸気方向上流側の前記吸気通路とを前記蒸発燃料の流れを阻止する弁を介さずに連通する連通管から構成されている。
この蒸発燃料処理装置は、スロットルバルブに対して吸気方向下流側で吸気管の吸気通路と燃料タンクとを連通し、燃料タンクから蒸発燃料が導入されるベーパ通路を有するベーパ管が設けられるので、吸気管の吸気通路内に負圧が発生しない内燃機関の停止中には、燃料タンクの蒸発燃料がベーパ通路から連通部を通してエアクリーナに導入され、吸着材に吸着される。このため、蒸発燃料が大気に放出されない。
また、吸気通路内に負圧が発生する内燃機関の運転中には、燃料タンクの蒸発燃料がベーパ通路を介してスロットルバルブの吸気方向下流側において吸気通路に導入され、吸気通路内の負圧によって吸着材に吸着されずに内燃機関にそのまま導入され、内燃機関によって燃焼される。
したがって、内燃機関の停止中のみに吸着材に蒸発燃料が吸着されるので、内燃機関の運転中の蒸発燃料の吸着を考慮して吸着材を大型化するのを防止することができる。この結果、吸着材を小型化してエアクリーナを小型化することができる。
また、従来のようにキャニスタや大気導入管等を設けるのを不要にできるため、蒸発燃料処理装置の構成を簡素化して蒸発燃料処理装置を小型化することができる。
上記(1)に記載の蒸発燃料処理装置において、(2)前記ベーパ管は、前記燃料タンク内の圧力が大気圧よりも高い所定正圧値以上に上昇したことを条件として開弁する正圧弁を有するものから構成されている。
この蒸発燃料処理装置は、外気温等の上昇によって燃料タンク内の温度が上昇して燃料タンク内の燃料の気化が活発になり、燃料タンク内の蒸気圧が高くなることで燃料タンク内の圧力が上昇する。
本発明では、ベーパ管が、燃料タンク内の圧力が大気圧よりも高い所定正圧値以上に上昇したことを条件として正圧弁が開弁するので、燃料タンク内の圧力が上昇した場合に、正圧弁を開弁させて燃料タンク内の圧力を低下させることができる。このため、燃料タンクが変形して損傷するのを防止することができる。
また、燃料タンク内の圧力が所定正圧値未満である場合には、正圧弁が閉弁されるため、内燃機関の停止中に蒸発燃料を燃料タンク内に閉じ込めることができ、蒸発燃料が常時、吸着材に吸着されて吸着材が飽和状態になることを抑制することができるとともに、燃料蒸気が大気に放出されるのを抑制することができる。
上記(1)または(2)に記載の蒸発燃料処理装置において、(3)前記ベーパ管は、前記燃料タンク内の圧力が大気圧よりも低い所定負圧値以上に低下したことを条件として開弁する負圧弁を有するものから構成されている。
この蒸発燃料処理装置は、燃料タンク温度が低下したり、燃料タンク内の燃料が減少することで燃料タンク内の圧力が低下する。本発明では、ベーパ管が、前記燃料タンク内の圧力が大気圧よりも低い所定負圧値以上に低下したことを条件として負圧弁が開弁するので、燃料タンク内の圧力が低下した場合に、負圧弁が開弁して燃料タンク内の圧力を低下させることができる。このため、燃料タンクが変形して損傷するのを防止することができる。
上記(1)に記載の蒸発燃料処理装置において、(4)前記連通部が、前記スロットルバルブが全閉状態となったときに、前記スロットルバルブと前記吸気管との間に形成される隙間から構成されている。
この蒸発燃料処理装置は、スロットルバルブが全閉状態となったときにスロットルバルブと吸気管との間に形成される隙間から連通部を構成するので、内燃機関の停止中に、燃料タンクの蒸発燃料をベーパ通路からこの連通部を通してエアクリーナに導入して、吸着材に吸着させることができる。このため、蒸発燃料が大気に放出されるのを確実に防止することができる。
また、スロットルバルブが全閉状態となったときにスロットルバルブと吸気管との間に形成される隙間を利用して連通部を構成することで、専用の連通部を設けるのを不要にでき、蒸発燃料処理装置の構成をより一層簡素化することができる。
本発明によれば、吸着材が大型化するのを防止してエアクリーナを小型化しつつ、燃料蒸気が大気に放出されるのを防止することができる蒸発燃料処理装置を提供することができる。
本発明に係る蒸発燃料処理装置の第1の実施の形態を示す図であり、蒸発燃料処理装置を備えたエンジンの構成図である。 本発明に係る蒸発燃料処理装置の第1の実施の形態を示す図であり、スロットルバルブ部分の拡大断面図である。 本発明に係る蒸発燃料処理装置の第1の実施の形態を示す図であり、燃料タンク内の燃料の温度と燃料タンク内の圧力との変動を示す図である。 本発明に係る蒸発燃料処理装置の第2の実施の形態を示す図であり、蒸発燃料処理装置を備えたエンジンの構成図である。
以下、本発明に係る蒸発燃料処理装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は、本発明に係る蒸発燃料処理装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、液体燃料(以下、単に燃料という)が貯留される燃料タンク1にはポンプモジュール2が設けられており、このポンプモジュール2は、燃料タンク1内に貯留された燃料を汲み上げるようになっている。
燃料タンク1の上部には、燃料タンク1内の圧力を検知する圧力センサ3が設けられており、この圧力センサ3は、燃料タンク1内の圧力を検知するようになっている。
ポンプモジュール2は、燃料供給管4を介して内燃機関としてのエンジン5の燃料噴射弁6に接続されている。このため、ポンプモジュール2によって燃料タンク1から汲み上げられた燃料は、燃料供給管4を通じて燃料噴射弁6に供給されるようになっている。
また、ポンプモジュール2には、燃料タンク1内に貯留された燃料に浮かぶフロート7の位置に応じて燃料タンク1内に貯留された燃料の液面の位置を検知するフューエルセンダーゲージ8が設けられている。
燃料タンク1には、給油管9が取付けられており、この給油管9の先端に位置する給油口9aは、車両のボディに設けられたフューエルインレットボックス11内に収容されている。なお、給油管9には燃料タンク1の上部と給油管9の上流部とを接続する循環配管10が設けられている。
フューエルインレットボックス11には、フューエルリッド12が設けられており、燃料の給油時には、このフューエルリッド12を開放し、給油口9aに取付けられたキャップ9bを取り外すことにより、給油口9aから燃料タンク1内に燃料を注入するようになっている。
エンジン5にはエンジン5の燃焼室に吸入空気を導入する吸気通路13を有する吸気管14が設けられており、この吸気管14には燃料タンク1から供給された燃料を噴射する燃料噴射弁6が設けられている。
また、吸気管14におけるサージタンク16よりも吸気方向上流側の部分には、モータ17によって吸気通路13の開度が調整され、エンジン5に吸入される吸入空気量を調整するスロットルバルブ18が設けられている。
スロットルバルブ18に対して吸気方向上流側の吸気管14にはエアクリーナ15が設けられており、このエアクリーナ15には吸気管14に吸入される空気に含まれる細かな塵等を取り除くエアフィルタ15aが内蔵されている。サージタンク16には、吸入空気量を検知するエアフロメータ19が設けられている。なお、図1に吸気方向をGAで示す。
一方、吸気管14には燃料タンク1内に発生する燃料蒸気を処理する蒸発燃料処理装置20が設けられている。
この蒸発燃料処理装置20は、燃料蒸気を吸着する活性炭シート等からなる吸着材21が内蔵されたエアクリーナ15と、スロットルバルブ18に対して吸気方向下流側に設けられ、吸気管14と燃料タンク1とを連通し、燃料タンク1から蒸発燃料が導入されるベーパ通路22を有するベーパ管23と、ベーパ管23に設けられた封鎖弁24とを含んで構成されている。吸着材21は、エアフィルタ15aよりも吸気方向下流側に位置してエアクリーナ15に内蔵されている。
封鎖弁24は、燃料タンク1の圧力を一定の範囲で保持する正圧弁25および負圧弁26からなる双方向チェック弁が設けられており、正圧弁25および負圧弁26は、常時閉弁している。
封鎖弁24は、封鎖弁24に対して上流側のベーパ管23から分岐されるとともに、封鎖弁24に対して下流側が合流される分岐通路24a、24bを備えている。
正圧弁25は、分岐通路24aに設けられた弁体25aと、分岐通路24aに設けられ、弁体25aを分岐通路24aの上流部を閉止する方向に付勢するコイルスプリング25bとを備えている。
正圧弁25は、燃料タンク1内の圧力が大気圧よりも高い所定正圧値以上になると、弁体25aがコイルスプリング25bの付勢力に抗して分岐通路24aの上流部を開放することにより、吸気通路13と燃料タンク1とを連通する。
また、負圧弁26は、分岐通路24bに設けられた弁体26aと、分岐通路24bに設けられ、弁体26aを分岐通路24bの下流部を閉止する方向に付勢するコイルスプリング26bとを備えている。
負圧弁26は、燃料タンク1内の圧力が大気圧よりも低い所定負圧値以上になったときに弁体26aがコイルスプリング26bの付勢力に抗して分岐通路24bの下流部を開放することにより、吸気通路13と燃料タンク1とを連通する。
この所定正圧値および所定負圧値は、燃料タンク1の損傷防止の観点によって設定されており、燃料タンク1内の圧力は、図3に示すように、所定正圧値Ppと所定負圧値Pnとの間の圧力で保持されるように制御される。
また、正圧弁25は、低い圧力で開放されると、燃料タンク1からベーパ通路22に導入される蒸発燃料が過多となるおそれがあるため、所定正圧値は、燃料タンク1が損傷しない範囲で燃料タンク1内に蒸発燃料を閉じ込めておくことができる値に設定されている。
また、燃料タンク1内におけるベーパ管23の入口部分には、カットオフバルブ(以下、単にCOVという)27が設けられており、COV27は、給油時の液面上昇により閉弁し、ベーパ通路22と燃料タンク1との接続を遮断する。
また、COV27は、車両が大きく傾いたときに、ベーパ通路22と燃料タンク1との接続を遮断し、ベーパ通路22を介して大量の燃料が外部に漏れることを防止する機能を有している。
一方、車両を統括的に制御する電子制御装置であるECU(Electronic Control Unit)31には、エアフロメータ19、圧力センサ3、フューエルセンダーゲージ8が接続されているとともに、運転者によるアクセル操作量を検知するアクセルポジションセンサ32、エンジン回転数を検知するクランクポジションセンサ33等の各種センサが接続されている。
ECU31は、これら各種センサから出力される信号に基づいて、各部に制御信号を出力し、蒸発燃料処理装置20を含む車両の各部を統括的に制御する。例えば、エンジン5の運転中には、クランクポジションセンサ33によって検知されるエンジン回転数とアクセルポジションセンサ32によって検知されるアクセル操作量に基づいてモータ17を制御することにより、スロットルバルブ18を駆動して吸入空気量を調整する。
また、吸入空気量に合わせて燃料噴射弁6の開弁期間を制御して燃料噴射量を制御する。また、ECU31は、給油時に、圧力センサ3によって検知される燃料タンク1内の圧力に基づいて燃料タンク1内の圧力が十分に低下したことを条件として、フューエルリッド12のロックを解除する。
このように燃料タンク1内の圧力が十分に低下したときにフューエルリッド12のロックを解除するようにすれば、給油口9aが開放されたときに、燃料タンク1内の燃料蒸気が給油管9を通じて大気中に放出されてしまうことを抑制することができる。
次に、作用を説明する。
エンジン5の停止中に正圧弁25が閉弁状態となるため、エンジン5の停止中には蒸発燃料が燃料タンク1内に閉じ込められ、ベーパ管23に導入されることがない。また、外気温等の上昇によって燃料タンク1内の燃料の温度が上昇し、燃料タンク1内の圧力が所定正圧値以上となると、正圧弁25が開放する。
正圧弁25が開放すると、燃料タンク1内の蒸発燃料がベーパ通路22を通してスロットルバルブ18に対して吸気方向下流側の吸気通路13に導入される。吸気通路13に導入される蒸発燃料は、全閉状態になるスロットルバルブ18と吸気管14との間の隙間からエアクリーナ15に導入され、吸着材21に吸着される。
すなわち、本実施の形態の蒸発燃料処理装置20は、スロットルバルブ18が開放状態(図2で破線で示す)から全閉状態(図2で実線で示す)となったときに、スロットルバルブ18と吸気管14との間に形成される隙間Sが連通部を構成している。但し、図2では、隙間Sを分かりやすいように隙間Sを大きく形成しているが、実際の隙間Sは、図示よりも小さいことは、言うまでもない。
このようにスロットルバルブ18と吸気管14との間に形成される隙間Sを連通部から構成できるのは、スロットルバルブ18に対して吸気方向下流側に、吸気管14の吸気通路13と燃料タンク1とを連通するベーパ通路22を有するベーパ管23を設けたからである。
また、エンジン5の運転中に正圧弁25が開放されると、燃料タンク1内の蒸発燃料がベーパ通路22を通してスロットルバルブ18に対して吸気方向下流側の吸気通路13に導入される。
スロットルバルブ18は、ECU31からの制御信号によってモータ17が駆動されることでエンジン5の運転状態に応じた開度で開放され、吸気通路13にはエンジン5の運転による負圧が発生する。このため、吸気通路13に導入された蒸発燃料は、この負圧によって吸着材21に吸着されずにエンジン5に導入される。
また、吸着材21に吸着された蒸発燃料は、吸気通路13に発生する負圧によってエアクリーナ15から吸気方向下流側に吸い出されることにより、吸着材21から脱離(パージ)されて吸入空気と共にエンジン5に導入される。そして、エンジン5に導入される蒸発燃料は、エンジン5で燃焼される。
一方、外気温等が低下して燃料タンク1内の燃料の温度が低下すると、燃料タンク1内の圧力が大気圧に対して負圧になる。燃料タンク1内の圧力が所定負圧値以上となると、負圧弁26が開放し、ベーパ管23のベーパ通路22と燃料タンク1とが連通し、燃料タンク1の圧力が上昇する。
このように本実施の形態の蒸発燃料処理装置20は、スロットルバルブ18に対して吸気方向下流側で吸気通路13と燃料タンク1とを連通し、燃料タンク1から蒸発燃料が導入されるベーパ通路22を有するベーパ管23を有するので、吸気通路13内に負圧が発生しないエンジン5の停止中には、燃料タンク1の蒸発燃料をベーパ通路22からスロットルバルブ18と吸気管14との間の隙間Sを通してエアクリーナ15に導入して、吸着材21に吸着させることができる。このため、蒸発燃料が大気に放出されるのを防止することができる。
また、吸気通路13内に負圧が発生するエンジン5の運転中には、燃料タンク1の蒸発燃料がベーパ通路22を介してスロットルバルブ18の吸気方向下流側において吸気通路13に導入されるので、吸気通路13内の負圧によって吸着材21に吸着させずエンジン5にそのまま導入してエンジン5によって燃焼させることができる。
したがって、エンジン5の停止中のみに吸着材21に蒸発燃料を吸着させることができ、エンジン5の運転中の蒸発燃料の吸着を考慮して吸着材21を大型化するのを防止することができる。この結果、吸着材21を小型化することができ、エアクリーナ15を小型化することができる。
また、従来のようにキャニスタや大気導入管等を設けるのを不要にできるため、蒸発燃料処理装置20の構成を簡素化して蒸発燃料処理装置20を小型化することができる。
また、本実施の形態の蒸発燃料処理装置20は、ベーパ管23が、燃料タンク1内の圧力が大気圧よりも高い所定正圧値以上に上昇したことを条件として開弁する正圧弁25を有するので、燃料タンク1内の圧力が上昇した場合に、正圧弁25が開弁して燃料タンク1内の圧力を低下させることができる。このため、燃料タンク1が変形して損傷するのを防止することができる。
また、燃料タンク1内の圧力が所定正圧値未満である場合には、正圧弁25が閉弁されるため、エンジン5の停止中に蒸発燃料を燃料タンク1内に閉じ込めることができ、蒸発燃料が常時、吸着材21に吸着されて吸着材21が飽和状態になることを抑制することができるとともに、燃料蒸気が大気に放出されるのを抑制することができる。
また、本実施の形態の蒸発燃料処理装置20は、ベーパ管23が、燃料タンク1内の圧力が大気圧よりも低い所定負圧値以上に低下したことを条件として開弁する負圧弁26を有するので、燃料タンク1内の圧力が低下した場合に、負圧弁26を開弁させて燃料タンク1内の圧力を低下させることができる。このため、燃料タンク1が変形して損傷するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、連通部を、スロットルバルブ18が全閉状態となったときにスロットルバルブ18と吸気管14との間に形成される隙間Sから構成しているので、エンジン5の停止中に、燃料タンク1の蒸発燃料をベーパ通路22から隙間Sを通してエアクリーナ15に導入して、吸着材21に吸着させることができる。このため、蒸発燃料が大気に放出されるのを確実に防止することができる。
また、スロットルバルブ18が全閉状態となったときにスロットルバルブ18と吸気管14との間に形成される隙間Sを利用して連通部を構成することで、専用の連通部を設けるのを不要にでき、蒸発燃料処理装置20の構成をより一層簡素化することができる。
ここで、本実施の形態の蒸発燃料処理装置20は、エンジン5のみを駆動源として搭載した車両、エンジン5および図示しないモータを駆動源として搭載したハイブリッド車両に適用することができる。
ハイブリッド車両には、モータに供給する電力を蓄えるバッテリ等の蓄電装置が搭載されており、バッテリには、エンジン5によって駆動される発電機が発電した電力および車両の減速時にモータを用いて回生された電力等が充電される。また、プラグインハイブリッド車両では、車両の外部の電源から供給された電力によってバッテリを充電することができる。
ここで、ハイブリッド車両は、モータ走行時にエンジン5が運転されないので、吸気通路13内に負圧が発生せず、吸着材21から蒸発燃料を脱離させ難い。
図3に示すように、燃料タンク1内の燃料の温度(燃温)の上昇と共に燃料タンク1内の圧力(内圧)が上昇する。
そして、この圧力が所定正圧値Pp以上に上昇したときに正圧弁25が開放されることで蒸発燃料がベーパ管23に放出された後には、エンジン5の停止中や運転中の外気温等の変化に伴う燃料の温度変化ΔTに応じた燃料タンク1内の圧力変化ΔPとなる。
図3では、一例として長期間停車中の外気温の変動に伴う燃料タンク1内の圧力および燃料の温度の変動を表しており、温度変化ΔT1が同じであれば、圧力変化ΔP1が同じであり、温度変化ΔT2が大きく変動すると、それに対応してΔP2が変動する。
ここで、モータ走行中は、排気管から高温の排気ガスが排出されることがないため、燃料タンク1内の燃料の温度が排気管の排気熱の影響によって急激に上昇することはなく、燃料タンク1内の燃料の圧力および温度は、外気温に依存して図3に示すように変動することになる。
このため、モータ走行中に燃料タンク1内の圧力が所定正圧値Pp未満である場合には、正圧弁25が閉弁されるため、エンジン5の停止中に蒸発燃料を燃料タンク1内に閉じ込めることができる。
そして、モータ走行中に燃料タンク1内の圧力が所定負圧値Pn未満である場合には、負圧弁26が閉弁されるため、エンジン5の停止中に蒸発燃料を燃料タンク1内に閉じ込めることができる。
このように燃料タンク1内の圧力が所定正圧値Ppおよび所定負圧値Pnの範囲内にある場合に、エンジン5の停止中に蒸発燃料を燃料タンク1内に閉じ込めることができるため、蒸発燃料が常時、吸着材21に吸着されることがなく、吸着材21が飽和状態になることを抑制することができるとともに、燃料蒸気が大気に放出されるのを抑制することができる。この結果、吸着材21を小型化することができ、エアクリーナ15を小型化することができる。
このように本実施の形態の蒸発燃料処理装置20は、モータ走行を行うハイブリッド車両に適用した場合であっても、簡素な構成で蒸発燃料を大気に放出するのを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明に係る蒸発燃料処理装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図4において、蒸発燃料処理装置20は、連通路41aを有する連通管41を備えており、連通管41は、連通部を構成している。この連通管41の一端部は、スロットルバルブ18の吸気方向下流側の吸気管14に接続されているとともに、連通管41の他端部は、スロットルバルブ18に対して吸気方向下流側の吸気管14に接続されており、連通路41aは、スロットルバルブ18に対して吸気方向下流側の吸気通路13と上流側の吸気通路13とを連通している。
このように本実施の形態の蒸発燃料処理装置20は、吸気管14に設けられ、スロットルバルブ18の吸気方向下流側の吸気通路13と上流側の吸気通路13とを連通する連通路41aを有する連通管41を備えているため、エンジン5の停止中に、燃料タンク1の蒸発燃料をベーパ通路22から連通路41aを通してエアクリーナ15に導入して、吸着材21に吸着させることができる。このため、蒸発燃料が大気に放出されるのを確実に防止することができる。
また、吸気通路13内に負圧が発生するエンジン5の運転中には、燃料タンク1の蒸発燃料がベーパ通路22を介してスロットルバルブ18の吸気方向下流側において吸気通路13に導入されるので、吸気通路13内の負圧によって吸着材21に吸着させずエンジン5にそのまま導入してエンジン5によって燃焼させることができる。
したがって、エンジン5の停止中のみに吸着材21に蒸発燃料を吸着させることができ、エンジン5の運転中の蒸発燃料の吸着を考慮して吸着材21を大型化するのを防止することができる。この結果、吸着材21を小型化することができ、エアクリーナ15を小型化することができる。
以上のように、本発明に係る蒸発燃料処理装置は、吸着材が大型化するのを防止してエアクリーナを小型化しつつ、燃料蒸気が大気に放出されるのを防止することができるという効果を有し、蒸発燃料が大気に放出されることを抑制するための蒸発燃料処理装置等として有用である。
1 燃料タンク
5 エンジン(内燃機関)
13 吸気通路
14 吸気管
15 エアクリーナ
18 スロットルバルブ
20 蒸発燃料処理装置
21 吸着材
22 ベーパ通路
23 ベーパ管
25 正圧弁
26 負圧弁
41 連通管(連通部)
S 隙間(連通部)

Claims (4)

  1. 内燃機関に供給される吸入空気量を調整するスロットルバルブを有する吸気管に設けられた蒸発燃料処理装置であって、
    前記スロットルバルブに対して吸気方向下流側に設けられるとともに、前記吸気管の吸気通路と燃料タンクとを連通し、前記燃料タンクから蒸発燃料が導入されるベーパ通路を有するベーパ管と、
    前記スロットルバルブに対して吸気方向上流側の前記吸気管に設けられ、蒸発燃料を吸着する吸着材が内蔵されたエアクリーナと、
    前記ベーパ通路と前記エアクリーナとを連通する連通部とを含んで構成され
    前記連通部が、前記吸気管に設けられ、前記スロットルバルブに対して吸気方向下流側の前記吸気通路と吸気方向上流側の前記吸気通路とを前記蒸発燃料の流れを阻止する弁を介さずに連通する連通管から構成されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 前記ベーパ管は、前記燃料タンク内の圧力が大気圧よりも高い所定正圧値以上に上昇したことを条件として開弁する正圧弁を有することを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 前記ベーパ管は、前記燃料タンク内の圧力が大気圧よりも低い所定負圧値以上に低下したことを条件として開弁する負圧弁を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記連通部が、前記スロットルバルブが全閉状態となったときに、前記スロットルバルブと前記吸気管との間に形成される隙間から構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の蒸発燃料処理装置。
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