JP6038222B1 - 放熱構造、排出方法、放熱システムおよび情報処理装置 - Google Patents

放熱構造、排出方法、放熱システムおよび情報処理装置 Download PDF

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【課題】騒音の低減を図った放熱構造を提供する。【解決手段】放熱ファン103を含む放熱ユニット101は、GPU11とヒート・パイプ111a、111bで結合している。放熱ファン203を含む放熱ユニット201は、CPUとヒート・パイプ211で結合している。GPU11とCPU21は、ヒート・パイプ311で結合している。放熱ファン103、203は、温度センサ51a〜51dの温度で制御される。たとえば、GPU11の温度が高いときは、その熱がヒート・パイプ311およびヒート・パイプ211を経由して放熱ユニット201からも排出される。ヒート・パイプ311で2つの系統を熱的に結合することで、一方の熱が他方の放熱ユニットに分散されて放熱ファン103、203の回転速度が抑制される。【選択図】図1

Description

本発明は、放熱ファンで情報処理装置の筐体から熱を排出する技術に関する。
ノートブック型パーソナル・コンピュータ(ノートPC)、ワークステーションまたはサーバのような情報処理装置には、筐体に収納するデバイスが放熱する熱を排出するための放熱ファンを含んだ放熱システムを搭載する。コンピュータが搭載するデバイスのなかで特に発熱量が大きいのはセントラル・プロセッシング・ユニット(CPU)およびグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)である。放熱システムはこれらのデバイスの温度を許容値に収めながら、筐体の温度をユーザが触れても問題がない程度まで抑制するために筐体内部から熱を放出する。
近年、CPUやGPUの消費電力が増加してきたことに伴い、コンピュータが複数の放熱ファンを搭載する場合がある。特許文献1は、ヒート・シンクを通じてCPUを冷却するCPU用冷却ファンと、他の回路素子を冷却するシステム冷却ファンを搭載するパーソナル・コンピュータを開示する。CPU用冷却ファンは、隔壁部で囲まれた空間に配置されており、CPUを冷却するヒート・シンクに空気を送る。CPU用冷却ファンとシステム冷却ファンは、独立した温度制御系で回転数が制御される。
特開2004−246403号公報
放熱ファンを搭載する情報処理装置では、騒音の低減が1つの課題になる。騒音は放熱ファンの回転速度が低いほど低下する。コンピュータの発熱量の大部分は、CPUとGPUが占めるためこれらの発熱体を1台の大型の放熱ファン(シングル・ファン)で放熱する場合と、2台の小型の放熱ファン(デュアル・ファン)で放熱する場合を比較してみる。筐体の内部に放熱量に余裕をもたせた大型のシングル・ファンを設けて、低い回転速度で動作させておくことができれば騒音は抑制できる。
しかし放熱ファンは、他のデバイスとの干渉を避けながら情報処理装置の筐体に収納する必要があるため現実的なサイズすなわち放熱量が制約を受ける。したがって、筐体に現実的に搭載が可能なシングル・ファンでCPUとGPUの合計の発熱量を放熱しようとすれば回転速度が高くなって騒音が大きくなる。
これに対して、もし、デュアル・ファンがCPUとGPUの合計の発熱量を均等に分担して放熱できれば、それぞれの回転速度をシングル・ファンより低くできる。複数の音源が重畳された騒音の合成はデシベル(dB)で計算するため、たとえばそれぞれ50%で回転する2台の放熱ファンの騒音の合成値は、80%で回転する1台の放熱ファンの騒音よりも小さくなる。
情報処理装置の動作を観察すると、CPUとGPUの負荷すなわち発熱量は均等である場合よりも、一方が非常に大きく他方が非常に小さい場合がある。特許文献1に記載されたデュアル・ファンは、被冷却物体および冷却ファンが相互に熱的に分離しているため、一方の熱負荷が増加すれば当該熱負荷を冷却する冷却ファンの回転速度が上昇するため騒音が高くなる。また、CPUとGPUの合計の発熱量が1台の放熱ファンでも放熱できる程度まで小さい場合でも、分離している2つの冷却系の放熱ファンが動作して消費電力の損失が発生する。
そこで本発明の目的は、騒音の低減を図った放熱構造を提供することにある。さらに本発明の目的は、消費電力の低減が可能な放熱構造を提供することにある。さらに本発明の目的は、そのような放熱構造を採用した放熱システムおよび情報処理装置を提供することにある。
本発明の第1の態様は、情報処理装置の筐体の内部の熱を排出する放熱構造を提供する。放熱構造は、第1の発熱体と第1の放熱ファンを含む第1の放熱系統と、第2の発熱体と第2の放熱ファンを含む第2の放熱系統と、第1の放熱系統と第2の放熱系統を熱的に結合する結合部材とを有する。第1の放熱系統と第2の放熱系統が熱的に結合されているため、一方の放熱系統の温度が高くなったときに他方の放熱系統からも放熱できるため、一方の放熱系統に帰属する放熱ファンの回転速度の上昇を抑制して騒音の低減を図ることができる。
第1の発熱体と第2の発熱体はプロセッサとすることができる。さらに、第1の発熱体をGPUとし、第2の発熱体をCPUとすることができる。放熱構造は、第1の発熱体と熱的に結合し第1の放熱ファンで熱交換される第1のヒート・シンクと、第2の発熱体と熱的に結合し第2の放熱ファンで熱交換される第2のヒート・シンクとを含むことができる。
結合部材は、第1の発熱体と第2の発熱体を結合するヒート・パイプとすることができる。ヒート・パイプを採用することで、第1の放熱系統と第2の放熱系統の間の熱輸送を効率よく行うことができる。第1のヒート・シンクと第1の発熱体をヒート・パイプで結合し、第2のヒート・シンクと第2の発熱体を第2のヒート・パイプで結合することができる。第1の放熱ファンのチャンバを、第1のヒート・シンクに直接結合し、第2の放熱ファンのチャンバを第2のヒート・シンクに直接結合することができる。第1の放熱ファンと第2の放熱ファンは、それぞれ遠心式の放熱ファンとすることができる。
本発明の第2の態様は、情報処理装置の筐体の内部の熱を排出する放熱システムを提供する。放熱システムは、第1の発熱体と第1の放熱ファンを含む第1の放熱系統と、第2の発熱体と第2の放熱ファンを含む第2の放熱系統と、第1の放熱系統と第2の放熱系統を熱的に結合する結合部材と、筐体内部の温度を検出する複数の温度センサと、温度センサの検出温度に基づいて第1の放熱ファンと第2の放熱ファンの回転速度を制御するコントローラとを有する。
コントローラは、第1の放熱ファンと第2の放熱ファンの回転速度をステップ状に同時に制御することができる。2つの放熱系統が熱的に結合されているため、温度が高くなった発熱体に対応する放熱ファンの回転速度を抑制することができる。複数の温度センサが第1の放熱系統に属する第1の温度センサと第2の放熱系統に属する第2の温度センサを含む場合は、コントローラは第1の温度センサの検出温度で第1の放熱ファンの回転速度を制御し、第2の温度センサの検出温度で第2の放熱ファンの回転速度を制御することができる。
本発明の第3の態様は、情報処理装置の筐体の内部の熱を排出する方法を提供する。第1の発熱体が生成した熱を第1の放熱ファンが筐体の外部に排出し、第2の発熱体が生成した熱を第2の放熱ファンが筐体の外部に排出する第1の排出ステップと、第1の排出ステップにおいて、第1の発熱体の温度が第2の発熱体の温度より高いときに第1の発熱体が生成した熱の一部を第2の放熱ファンが筐体の外部に排出する第2の排出ステップとを有する。
第2の排出ステップは、第1の発熱体と第2の発熱体を結合するヒート・パイプを通じて行うことができる。第1の排出ステップにおいて、第2の発熱体の温度が第1の発熱体の温度より高いときに第2の発熱体が生成した熱の一部を第1の放熱ファンが筐体の外部に排出する第3の排出ステップを有していてもよい。
本発明により、騒音の低減を図った放熱構造を提供することができた。さらに本発明により、消費電力の低減が可能な放熱構造を提供することができた。さらに本発明により、そのような放熱構造を採用した放熱システムおよび情報処理装置を提供することができた。
情報処理装置10の筐体の内部を模式的に示した平面図である。 放熱ユニット101、201の平面図である。 放熱モデル301〜305を対比して作用の相違を説明するための図である。 放熱システム350の構成を説明するための概略の機能ブロック図である。 TAT353の一例を説明するための図である。 他の放熱モデル400の例を説明するための図である。
図1は、ワークステーションまたはノートPCのような情報処理装置10の筐体の内部を模式的に示した平面図である。筐体の内部には情報処理装置の機能部品として、GPU11、放熱ユニット101、CPU21、放熱ユニット201および多数の電子部品などを実装するマザーボード(図示せず。)などを配置している。図2は、放熱ユニット101、201の平面図である。図2において、放熱ユニット101は、放熱ファン103とヒート・シンク105a、105bで構成している。放熱ファン103は、薄型のチャンバの中にファン・モータの軸に取り付けられたブレードを収納している。
ヒート・シンク105a、105bは、チャンバの側面に形成した開口に位置が整合するようにチャンバに直接取り付けられている。放熱ユニット101は、ファン・モータを回転させると、チャンバの上面と下面に形成した吸入口から取り込んだ周囲の空気をヒート・シンク105a、105bの複数のフィンの間を通過させて排出することで熱交換をする。放熱ユニット201は放熱ユニット101と同様の構造で、チャンバの中にブレードが取り付けられたファン・モータを含む放熱ファン203とヒート・シンク205a、205bで構成している。
放熱ユニット101、201が排気する空気は、筐体の側面に形成した排気口から放出される。また、筐体10には、周囲の空気を取り入れるための図示しない吸気口が形成されている。GPU11は、描画処理を専用に行うプロセッサで、CPU21はアプリケーション・プログラムを実行して全般的な処理を行うプロセッサである。ここでは、一例として、ともに最大負荷で動作したときに、GPU11の発熱量がCPU21の発熱量より大きく、放熱ユニット101が放熱ユニット201より放熱量が多い場合を例示して説明する。ただし、本発明は、GPU11とCPU21の発熱量および放熱ユニット101、201の放熱量の相対的な関係は特に限定する必要はない。
GPU11、CPU21はそれぞれ、下面に設けた受熱板113、213と熱的に結合している。受熱板113とヒート・シンク105a、105bは、2本のヒート・パイプ111a、111bで熱的に結合している。受熱板213は、ヒート・パイプ211でヒート・シンク205a、205bに熱的に結合している。受熱板113と受熱板213は、相互にヒート・パイプ311で熱的に結合している。受熱板113、213は、相互に直接熱的に結合したり、他の受熱板を介在させて熱的に結合したりすることができるが、その方法ではヒート・パイプ311より熱輸送量が遙かに小さいため、以下に説明するような放熱量の均等化を図るという本発明の効果が限定的になる。
筐体には、温度センサ51a〜51dを配置している。温度センサ51a〜51dの位置および個数は、本発明を説明するために例示したものである。温度センサ51a〜51dは、外付け型として対象となる電子デバイスの近辺に配置するか、または埋め込み型として当該電子デバイスのダイの中に形成する。GPU11およびCPU21をそれぞれ監視する温度センサ51a、51bは埋め込み型で、その他の電子デバイスおよび筐体表面を監視する温度センサ51c、51dは外付け型である。外付け型の温度センサ51c、51dは、マザーボードに実装している。各温度センサ51a〜51dの検出温度は、対応するデバイスの温度を監視したり、筐体の表面温度を所定値以内に維持したりするための放熱ユニット101、201の制御に使用する。
図3(A)は、図1に示した本実施の形態にかかる放熱構造に対応する放熱モデル301を示している。図3(B)、(C)は、本実施の形態にかかる放熱構造と対比するために用意した仮想的な放熱モデルを示している。放熱モデル301には、GPU11、ヒート・パイプ111、放熱ユニット101で構成した第1の放熱系統と、CPU21、ヒート・パイプ211および放熱ユニット201で構成した第2の放熱系統が存在する。2つの放熱系統は、発熱源であるGPU11とCPU21がヒート・パイプ311で結合している。
図3(B)の放熱モデル303は、放熱モデル301からヒート・パイプ311を取り除いて、2つの放熱系統を分離したものである。図3(C)の放熱モデル305は、放熱モデル303に対して、CPU21をヒート・パイプ351で放熱ユニット101に結合したものである。放熱モデル305は、2つの放熱系統が第1の放熱系統の放熱源である放熱ユニット101で結合している。
ここで、3つの放熱モデル301〜303において、GPU11とCPU21が放熱ユニット101、201を両方動作させる必要がある程度まで発熱したと想定したときの騒音を比較する。熱的なバランスを単純化するために、GPU11とCPU21は最大負荷のときの許容温度が同じで、許容温度に維持するための放熱ユニット101、201の回転速度も同じと想定する。また、放熱ユニット101、201は、GPU11とCPU21の温度が上昇または下降したときに、同じタイミングで回転速度を上昇または下降させるものとする。
すなわち、放熱ユニット101、201は、GPU11およびCPU21の温度のうちいずれかが現在の回転速度に対する閾値を超えたときに、同時に回転速度を上昇させ、GPU11およびCPU21の温度の両方が現在の回転速度に対する閾値を下回ったときに同時に回転速度を下降させることにする。
たとえば第1の放熱系統と第2の放熱系統の発熱量がともに50%のときは、各放熱モデル301〜303は、放熱ユニット101、201の回転速度をほぼ同じにすることができ結果的に騒音レベルも同じになる。つぎにGPU11の発熱量が100%になり、CPU21の発熱量が20%になった場合を検討する。放熱モデル301では、GPU11の熱は放熱ユニット101で放熱されCPU21の熱は放熱ユニット201で放熱されるが、GPU11の温度はCPU21の温度より高くなる。GPU11とCPU21は相互にヒート・パイプ311で結合しているため、GPU11の熱はCPU21を経由して放熱ユニット201にも運ばれる。
したがって、第1の放熱系統の熱は第2の放熱系統からも放熱されるため、放熱ユニット101は第2の放熱系統からの放熱がない場合に比べて回転速度が低下する。逆に第2の放熱系統は第1の放熱系統の熱を放熱しない場合に比べて放熱ユニット201の回転速度が上昇するが、合成した騒音は第1の放熱系統が支配するため、第2の放熱系統からも放熱した方が下がる。
これに対して、2つの放熱系統が分離している放熱モデル303では、放熱ユニット101が最大の回転速度で回転するため、放熱ユニット201の回転速度が放熱モデル301より低くても合成した騒音は放熱モデル301より高くなる。放熱モデル305では、GPU11の熱はヒート・パイプ351、CPU21、ヒート・パイプ211を経由して放熱ユニット201まで運ばれて、放熱ユニット101の回転速度を抑制できるが、ヒート・パイプ351の長さが長くなる分だけ輸送効率が低下するため放熱ユニット101の回転速度の抑制の程度は小さくなる。
つぎにCPU21の発熱量が100%になり、GPU11の発熱量が20%になった場合を検討する。放熱モデル301は、放熱ユニット101がCPU21の熱を放散して放熱ユニット201の回転速度を抑制する。放熱モデル303は、放熱ユニット201が最大の回転速度で回転するため、放熱ユニット301の回転速度は放熱モデル301より低くても合成した騒音は放熱モデル301より高くなる。放熱モデル305では、CPU21の熱が効率よく放熱ユニット101に運ばれるため、放熱ユニット201の回転速度を抑制することができる。第1の放熱系統と第2の放熱系統が熱的に分離している放熱モデル303は本発明の範囲から除外するが、第1の放熱系統と第2の放熱系統が熱的に結合している放熱モデル305は本発明の範囲に含む。
図4は、放熱モデル301で構成した放熱システム350の概略的な機能ブロック図である。放熱システム350は、制御部351、第1の放熱系統150、および第2の放熱系統250で構成している。第1の放熱系統150、250はそれぞれ、駆動回路151、251および放熱ファン103、203を含んでいる。
また、第1の放熱系統150は温度センサ51a、51cを含み、第2の放熱系統25は、温度センサ51b、51dを含んでいる。ここで、GPU11の周辺に配置する温度センサ51cは、放熱ユニット101の放熱効果を強く受け、CPU21の周辺に配置する温度セン51dは、放熱ユニット201の放熱効果を強く受けるものとする。
駆動回路151、251は、制御部351の指示で放熱ファン103、203の回転速度を一例においてステップ状にPWM制御する。制御部351は、プロセッサ、RAM、ROMおよびファームウェアを含むコントローラである。制御部351は、サーマル・アクション・テーブル(TAT)353を保有しており、温度センサ51a〜51dの温度に対してTAT353を参照して、駆動回路151、251に回転速度の設定をする。
図5は、TAT353の構成の一例を説明するための図である。TAT353には、最高速(HH)から最低速(LL)までの回転ステージを定義している。回転ステージに対応して、放熱ファン103にはr1〜r5の回転速度を設定し、放熱ファン203にはs1〜s5の回転速度を設定している。たとえば、温度センサ51aには、温度が高い方から順番に温度T1a〜T5aを設定している。他の温度センサ51b〜51dにも同様に、回転ステージに対応させて温度T1b〜T5dを設定している。温度T1a〜T5dは、回転速度を上昇させる制御と下降させる制御の間にヒステリシスを備えている。
つぎに、制御部351がTAT353を参照して放熱ファン103、203の回転速度を制御する方法を説明する。第1の制御方法は、温度センサ51a〜51dを第1の放熱系統と第2の放熱系統に区分しないで制御する方法である。放熱ファン103、203が停止しているときに、温度センサ51a〜51dのいずれかが最低速(LL)の回転ステージに対応する温度T5a〜T5dを越えると、制御部351は放熱ファン103、203を同時にそれぞれ回転速度r5、s5で回転させるように駆動回路151、251を制御する。同様に最低速(LL)の回転ステージで回転しているときに、温度センサ51a〜51dのいずれかが低速(L)の回転ステージに対応する温度T4a〜T4dを越えると、制御部351は放熱ファン103、203を同時にそれぞれ回転速度r4、s4で回転させるように駆動回路151、251を制御する。
このようにして、温度センサ51a〜51dの検出温度が上昇すると回転ステージは最高速(HH)に到達する。最高速(HH)で回転しているときにすべての温度センサ51a〜51dが最高速(HH)の回転ステージに対応する温度T1a〜T1dを下回ると制御部351は放熱ファン103、203を同時にそれぞれ高速(H)の回転ステージで回転させるように駆動回路151、251を制御する。このように放熱ファン103、203は、温度の上昇時および下降時に同時に回転ステージが制御される。このとき、第1の放熱系統150と第2の放熱系統250が熱的に結合されているため、GPU11とCPU21の発熱量の差が大きくなっても発熱量が多くなった放熱系統の回転ステージが上がる機会が減って騒音を抑制できる。
第2の制御方法は、温度センサ51a〜51dを第1の放熱系統と第2の放熱系統に区分して制御する方法である。制御部351は、放熱ファン103の回転速度を温度センサ51a、51cだけを利用して制御し、放熱ファン203の回転速度を温度センサ51b、51dだけを利用して制御する。2つの放熱系統は、個別に制御されるが、一方の制御系統の発熱量が大きくなったときに他方の制御系統からも放熱するため一方の制御系統の回転ステージが上がる機会が減って騒音を抑制できる。
この場合、温度が下がってたとえば最低速(LL)の回転ステージに到達したときに、一方の放熱ファンを停止することができる。放熱ファンを停止した放熱系統の温度は上昇するが、両者を熱的に結合しているため他方の放熱ファンから放熱することができる。一方の放熱ファンを停止することで、熱負荷が小さいときの消費電力を低減することができる。
これまで2つの放熱系統で構成した放熱モデルを説明したが、本発明は3つ以上の放熱系統を含む放熱モデルに適用することもできる。図6は、3つの放熱系統で構成した放熱モデル400を説明するための図である。放熱モデル400は、放熱モデル301に対して、CPU41、放熱ユニット401およびヒート・パイプ411a〜411cで構成した第3の放熱系統を追加している。
CPU41は、ヒート・パイプ411aで第1の放熱系統のGPU11に熱的に結合され、ヒート・パイプ411bで第2の放熱系統のCPU21に熱的に結合される。CPU41は、ヒート・パイプ411cで放熱ユニット401に熱的に結合される。放熱構造400では、発熱量が多くなったいずれかの放熱系統の熱を、他の2つの放熱系統から放熱できるため、放熱量にバラツキがあっても放熱ファンの回転速度の上昇を抑制して騒音を軽減できる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
10 情報処理装置
11 GPU
21、41 CPU
51a〜51d 温度センサ
101、201 放熱ユニット
103、203 放熱ファン
105a、105b、205a、205b ヒート・シンク
111、111a、111b、211、311、351、411a〜411c ヒート・パイプ
113、213 受熱板
150 第1の放熱系統
250 第2の放熱系統
301、303、305、400 放熱モデル
350 放熱システム
353 サーマル・アクション・テーブル(TAT)

Claims (12)

  1. 情報処理装置の筐体の内部の熱を排出する放熱構造であって、
    第1の発熱体と第1の放熱ファンを含む第1の放熱系統と、
    第2の発熱体と第2の放熱ファンを含む第2の放熱系統と、
    前記第1の放熱系統と前記第2の放熱系統を結合するヒート・パイプと
    を有する放熱構造。
  2. 前記第1の発熱体と前記第2の発熱体がプロセッサである請求項1に記載の放熱構造。
  3. 前記第1の発熱体がGPUで前記第2の発熱体がCPUである請求項1に記載の放熱構造。
  4. 前記第1の発熱体と熱的に結合し前記第1の放熱ファンで熱交換される第1のヒート・シンクと、前記第2の発熱体と熱的に結合し前記第2の放熱ファンで熱交換される第2のヒート・シンクとを含む請求項1に記載の放熱構造。
  5. 前記第1のヒート・シンクと前記第1の発熱体をヒート・パイプで結合し、前記第2のヒート・シンクと前記第2の発熱体を第2のヒート・パイプで結合した請求項4に記載の放熱構造。
  6. 前記第1の放熱ファンのチャンバを前記第1のヒート・シンクに直接結合し、前記第2の放熱ファンのチャンバを前記第2のヒート・シンクに直接結合した請求項4に記載の放熱構造。
  7. 前記第1の放熱ファンと前記第2の放熱ファンがそれぞれ遠心式の放熱ファンである請求項1に記載の放熱構造。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の放熱構造を搭載した情報処理装置。
  9. 情報処理装置の筐体の内部の熱を排出する放熱システムであって、
    第1の発熱体と第1の放熱ファンを含む第1の放熱系統と、
    第2の発熱体と第2の放熱ファンを含む第2の放熱系統と、
    前記第1の放熱系統と前記第2の放熱系統を熱的に結合する結合部材と、
    前記筐体内部の温度を検出する複数の温度センサと、
    前記温度センサの検出温度に基づいて前記第1の放熱ファンと前記第2の放熱ファンの回転速度をステップ状に同時に制御する制御するコントローラと
    を有する放熱システム。
  10. 前記複数の温度センサが前記第1の放熱系統に属する第1の温度センサと前記第2の放熱系統に属する第2の温度センサを含み、前記コントローラは前記第1の温度センサの検出温度で前記第1の放熱ファンの回転速度を制御し、前記第2の温度センサの検出温度で前記第2の放熱ファンの回転速度を制御する請求項9に記載の放熱システム。
  11. 情報処理装置の筐体の内部から熱を排出する方法であって、
    第1の発熱体が生成した熱を第1の放熱ファンが前記筐体の外部に排出し、第2の発熱体が生成した熱を第2の放熱ファンが前記筐体の外部に排出する第1の排出ステップと、
    前記第1の排出ステップにおいて、前記第1の発熱体の温度が前記第2の発熱体の温度より高いときに前記第1の発熱体が生成した熱の一部を前記第2の放熱ファンが前記第1の発熱体と前記第2の発熱体を結合するヒート・パイプを通じて前記筐体の外部に排出する第2の排出ステップと
    を有する方法。
  12. 前記第1の排出ステップにおいて、前記第2の発熱体の温度が前記第1の発熱体の温度より高いときに前記第2の発熱体が生成した熱の一部を前記第1の放熱ファンが前記筐体の外部に排出する第3の排出ステップを有する請求項11に記載の方法。
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