JP6856230B1 - 生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラム - Google Patents

生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6856230B1
JP6856230B1 JP2020016205A JP2020016205A JP6856230B1 JP 6856230 B1 JP6856230 B1 JP 6856230B1 JP 2020016205 A JP2020016205 A JP 2020016205A JP 2020016205 A JP2020016205 A JP 2020016205A JP 6856230 B1 JP6856230 B1 JP 6856230B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
physical quantity
production equipment
monitoring
acquired
series information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020016205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021124816A (ja
Inventor
英行 武藤
英行 武藤
尚裕 鈴木
尚裕 鈴木
祐児 鬼頭
祐児 鬼頭
敏 水上
敏 水上
伸也 森
伸也 森
理恵 藤井
理恵 藤井
Original Assignee
株式会社名張ホールディングス
日本電子計算株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社名張ホールディングス, 日本電子計算株式会社 filed Critical 株式会社名張ホールディングス
Priority to JP2020016205A priority Critical patent/JP6856230B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6856230B1 publication Critical patent/JP6856230B1/ja
Publication of JP2021124816A publication Critical patent/JP2021124816A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】稼働中に、生産設備の状態を、簡単に把握できると共に、生産設備にとって異常な振動や音を発する不具合の原因を、簡単に究明することができる生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラムを提供する。【解決手段】監視装置1は、CPU23と、第1の外付け記憶手段21等と、生産設備90の稼働中、処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得し、第1の外付け記憶手段21に記録するデータ収集手段61と、監視対象が振動物理量の場合、データ収集手段61が取得した振動物理量の時系列情報に、高速フーリエ変換解析を施すFFT解析手段64と、監視対象の物理量の時系列情報に対し、閾値を設定する閾値設定手段65と、その閾値に基づき取得した物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断するデータ異常判断手段66と、取得した物理量の時系列情報に異常事象が含まれている場合に、警告を発する異常データ報知手段67と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、部品の加工等を行う生産設備に対し、稼働中の状態を、リアルタイムに把握する生産設備監視装置、及びその装置で用いる生産設備監視プログラムに関する。
部品の機械加工を行う工場には、例えば、切削加工を行うマシニングセンタ、研削加工を行う研削盤、プレス加工を行うプレス機等のように、加工工程に対応した加工機が、設備されている。このような加工現場では一般的に、何らかの理由により、加工機に不具合が生じることは、頻繁に起こり得る。部品が、不具合を伴った加工機で加工されてしまうと、その部品は、不良品になってしまう場合もある。そのため、保全員は、現場にある加工機の状態に異常が生じていないかの監視や管理を行い、必要に応じて加工機にメンテナンスを施している。その監視に用いる装置の一例が、特許文献1,2に開示されている。
特許文献1は、加工時に、加工設備の駆動モータに供給される電流値(負荷)を、電流センサで検出し、検出したその電流値のデータをメモリに取込んで記録しておき、メモリに収集した電流値のデータに基づき、刃具の状態を演算部で演算し、演算部で順次演算される新たな基礎演算データを、基礎対称比として、刃具の状態が異常の範囲内か否かを、制御部で判断する加工異常検出装置である。
特許文献2は、電力データ取得部により、生産機器の実行時に消費する電力データを取得し、1サイクル検出部により、取得したこの電力データの1サイクル部分を検出しておき、検出した1サイクル部分の期間であるサイクルタイムに基づいて、生産機器のメンテナンスを行うべきかを、メンテナンス判断部で判断する監視装置である。1サイクル検出部は、製造現場の担当者等に設定されるサイクルタイム設計値と、電力データの周波数解析(FFT)を利用して、電力データから1サイクルの開始時点を検出することにより、1サイクルの電力データを検出する。
特開2019−119015号公報 特開2010−250384号公報
特許文献1,2の技術は、双方とも、加工機の稼働時に、駆動モータ等で消費される電力に関する電気的情報(電流値、電力値等)に依拠して、工具の寿命や、工具に生じそうな突発的な異常事象、加工機のメンテナンス時期等、工具を含む加工機の状態を、前もって予測することができる。
しかしながら、実際の加工現場で、加工機本体や、工具を装着した加工機に、異常な振動事象や異音が生じた場合には、特許文献1,2の技術は、その振動事象等の状況を的確に把握することができないばかりか、振動箇所や異音箇所も全く特定できず、振動事象等の対策が、保全員にとって困難であった。
すなわち、加工機で加工する部品の加工精度は、加工機自体の不具合に起因する内的要因と、加工機の加工環境に起因する外的要因により、顕著に影響を受ける。特に、加工現場は、例えば、隣接する加工機の稼働に伴う振動や騒音、工場内の天井に据え付けられたクレーン等の動作により生じる振動や騒音のほか、工場内の雰囲気では、加工機の稼働に伴う温度や湿度の変化等、加工精度に影響を及ぼす種々の阻害要因を有した環境下にある。
異常な振動事象や異音が、例えば、加工機の駆動軸を軸支するベアリングの損傷や摩耗に起因して生じていた場合、保全員は、前述の環境下にある加工現場の中で、振動事象や異音の原因として、内的要因または外的要因のいずれによるものかの判断に、困難を伴うことがある。また、振動事象や異音の原因が内的要因にあると判明した後でも、保全員は、加工機に対し、どのような状態にあるときに、どの部分で、振動事象や異音を起こしているのかについて、検討をつけることすらできないことも多々ある。そのため、保全員は、不具合となった加工機のメンテナンスを行うのにあたり、メンテナンス作業に相当な時間と手間がかかり、問題となっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、稼働中に、生産設備の状態を、簡単に把握できると共に、生産設備で異常な振動や音を発する不具合の原因を、簡単に究明することができる生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る生産設備監視装置は、以下の構成を有する。
(1)処理を実行する生産設備の状態を監視する生産設備監視装置において、制御手段と、記憶手段と、前記生産設備の稼働中、前記処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得し、前記記憶手段に記録する物理量収集手段と、監視対象に指定された前記物理量が、前記処理で発現する振動に係る振動物理量である場合に、前記物理量収集手段が取得した前記振動物理量の時系列情報に、選択可能な周波数帯域で高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)解析を施す物理量解析手段と、個々に物性が異なる複数種の前記物理量のうち、監視対象に指定された前記物理量の時系列情報に対し、閾値を設定する物理量閾値設定手段と、前記物理量閾値設定手段により設定された前記閾値に基づき、取得した前記物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断する物理量異常判断手段と、取得した前記物理量の時系列情報に前記異常事象が含まれている場合に、警告を発する異常事象報知手段と、を備えること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する生産設備監視装置において、取得した前記物理量の時系列情報を知らせる取得情報通知手段を備え、前記取得情報通知手段は、前記異常事象と共に、取得した前記物理量の時系列情報の結果、または、前記物理量解析手段による変換後の前記振動物理量の情報に含まれる前記異常事象と共に、前記物理量解析手段による変換後の前記振動物理量の結果を、前記生産設備の稼働中、リアルタイムに通知可能であること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する生産設備監視装置において、前記処理の実行時に、前記生産設備の状態を監視するのに必要なセンサとして、前記生産設備に設けた監視センサと導通する外部ケーブルの端子が、着脱自在に接続可能な入力ポートを、複数備え、前記入力ポートを通じて入力された前記監視センサの出力信号に基づき、前記監視センサの種類を判別するセンサ種判別手段を備えること、を特徴とする。
(4)(3)に記載する生産設備監視装置において、前記物理量収集手段で取得可能となる適合対象の前記物理量が複数種、前記記憶手段に登録され、前記センサ種判別手段で判別した前記監視センサが対応する前記物理量と、前記適合対象の物理量との照合に基づき、前記物理量収集手段で取得される前記物理量の特定を行う物理量特定手段を備えること、を特徴とする。
(5)(2)乃至(4)のいずれか1つに記載する生産設備監視装置において、画面を有する端末と接続され、前記取得情報通知手段は、前記物理量解析手段による変換後の前記振動物理量の結果である第1監視結果、及び前記物理量収集手段により取得した前記物理量の時系列情報の結果である第2監視結果のうち、監視対象に指定された前記物理量に関する監視結果を、前記端末の前記画面に表示可能な画面表示手段であること、を特徴とする。
(6)(5)に記載する生産設備監視装置において、無線を介して、通信可能な通信手段を具備し、前記画面表示手段は、前記通信手段により接続された状態にある前記端末の前記画面に、前記監視結果を表示すること、を特徴とする。
(7)(3)乃至(6)のいずれか1つに記載する生産設備監視装置において、前記物理量収集手段は、前記監視センサの出力信号を、前記外部ケーブル及び前記入力ポートを通じて伝送することにより、前記物理量の時系列情報を取得すること、を特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る生産設備監視プログラムは、以下の構成を有する。
(8)処理を実行する生産設備の状態を監視する生産設備監視装置の制御部に格納された生産設備監視プログラムにおいて、前記生産設備の稼働中、前記処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得し、記憶手段に記録するステップと、監視対象に指定された前記物理量が、前記処理で発現する振動に係る振動物理量である場合に、前記物理量収集手段が取得した前記振動物理量の時系列情報に、選択可能な周波数帯域で高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)解析を施すステップと、個々に物性が異なる複数種の前記物理量のうち、監視対象に指定された前記物理量の時系列情報に対し、閾値を設定するステップと、前記物理量閾値設定手段により設定された前記閾値に基づき、取得した前記物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断するステップと、取得した前記物理量の時系列情報に前記異常事象が含まれている場合に、警告を発するステップと、を有すること、を特徴とする。
上記構成を有する本発明の生産設備監視装置に係る作用・効果について説明する。
(1)処理を実行する生産設備の状態を監視する生産設備監視装置において、制御手段と、記憶手段と、生産設備の稼働中、処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得し、記憶手段に記録する物理量収集手段と、監視対象に指定された物理量が、処理で発現する振動に係る振動物理量である場合に、物理量収集手段が取得した振動物理量の時系列情報に、選択可能な周波数帯域で高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)解析を施す物理量解析手段と、個々に物性が異なる複数種の物理量のうち、監視対象に指定された物理量の時系列情報に対し、閾値を設定する物理量閾値設定手段と、物理量閾値設定手段により設定された閾値に基づき、取得した物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断する物理量異常判断手段と、取得した物理量の時系列情報に異常事象が含まれている場合に、警告を発する異常事象報知手段と、を備えること、を特徴とする。
この特徴により、本発明の生産設備監視装置は、生産設備において、例えば、モータ等に生じ得る振動事象、異音の発生等による故障事象について、その予兆を管理することができるほか、生産設備に生じた故障のメンテナンスを行う場合でも、保全員による作業を容易にすることができる。また、本発明の生産設備監視装置の使用により、保全員は、その異常事象の原因を、特定し易く、簡単に究明することができる。
従って、本発明に係る生産設備監視装置によれば、稼働中に、生産設備の状態を、簡単に把握できると共に、生産設備で異常な振動や音を発する不具合の原因を、簡単に究明することができる、という優れた効果を奏する。
(2)に記載する生産設備監視装置において、取得した物理量の時系列情報を知らせる取得情報通知手段を備え、取得情報通知手段は、異常事象と共に、取得した物理量の時系列情報の結果、または、物理量解析手段による変換後の振動物理量の情報に含まれる異常事象と共に、物理量解析手段による変換後の振動物理量の結果を、生産設備の稼働中、リアルタイムに通知可能であること、を特徴とする。
この特徴により、何らかの理由により、生産設備に不具合が生じたまま、オペレータが、生産設備で、加工対象物(部品)の加工を継続してしまうことを抑制することができ、部品の不良品化の発生を、低減することができる。
(3)に記載する生産設備監視装置において、処理の実行時に、生産設備の状態を監視するのに必要なセンサとして、生産設備に設けた監視センサと導通する外部ケーブルの端子が、着脱自在に接続可能な入力ポートを、複数備え、入力ポートを通じて入力された監視センサの出力信号に基づき、監視センサの種類を判別するセンサ種判別手段を備えること、を特徴とする。
この特徴により、監視対象となる監視センサの物理量毎に、それぞれ独立したハードウエアを、本発明の生産設備監視装置に設ける必要がないため、本発明の生産設備監視装置の構成を簡素化することができる。
(4)に記載する生産設備監視装置において、物理量収集手段で取得可能となる適合対象の物理量が複数種、記憶手段に登録され、センサ種判別手段で判別した監視センサが対応する物理量と、適合対象の物理量との照合に基づき、物理量収集手段で取得される物理量の特定を行う物理量特定手段を備えること、を特徴とする。
この特徴により、監視センサが、複数種のセンサバリエーションから所望の物理量に対応したセンサを選択して、生産設備に後付けで装着される場合でも、本発明の生産設備監視装置は、選択された監視センサの物理量を、自動で特定することが可能になる。
(5)に記載する生産設備監視装置において、画面を有する端末と接続され、取得情報通知手段は、物理量解析手段による変換後の振動物理量の結果である第1監視結果、及び物理量収集手段により取得した物理量の時系列情報の結果である第2監視結果のうち、監視対象に指定された物理量に関する監視結果を、端末の画面に表示可能な画面表示手段であること、を特徴とする。
この特徴により、保全員は、端末で、WEBブラウザの操作を行うことにより、監視対象に指定された物理量に関する監視結果や、そのアラート情報について、例えば、視認し易いグラフ等を含めて、端末の画面で簡単に確認することができる。
(6)に記載する生産設備監視装置において、無線を介して、通信可能な通信手段を具備し、画面表示手段は、通信手段により接続された状態にある端末の画面に、監視結果を表示すること、を特徴とする。
この特徴により、無線環境が整備されていない工場内に、生産設備が設置され、その近くの場所で、本発明の生産設備監視装置を使用する場合でも、本発明の生産設備監視装置は、通信手段によって使用することができる。
(7)に記載する生産設備監視装置において、物理量収集手段は、監視センサの出力信号を、外部ケーブル及び入力ポートを通じて伝送することにより、物理量の時系列情報を取得すること、を特徴とする。
この特徴により、監視センサの出力信号が、入力ポートに伝送されるまでの間に、生産設備周囲の環境下で存在するノイズ発生源より、悪影響を受け難くなっている。そのため、データ収集手段により取得される物理量データは、このような外乱による影響を抑えたものとなり、監視結果の信頼性を、より高く維持することができている。
また、上記構成を有する本発明に係る生産設備監視プログラムの作用・効果について、説明する。
(8)処理を実行する生産設備の状態を監視する生産設備監視装置の制御部に格納された生産設備監視プログラムにおいて、生産設備の稼働中、処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得し、記憶手段に記録するステップと、監視対象に指定された物理量が、処理で発現する振動に係る振動物理量である場合に、物理量収集手段が取得した振動物理量の時系列情報に、選択可能な周波数帯域で高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)解析を施すステップと、個々に物性が異なる複数種の物理量のうち、監視対象に指定された物理量の時系列情報に対し、閾値を設定するステップと、物理量閾値設定手段により設定された閾値に基づき、取得した物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断するステップと、取得した物理量の時系列情報に異常事象が含まれている場合に、警告を発するステップと、を有すること、を特徴とする。
この特徴により、本発明の生産設備監視プログラムを格納した生産設備監視装置は、生産設備において、例えば、モータ等に生じ得る振動事象、異音の発生等による故障事象について、その予兆を管理することができるほか、生産設備に生じた故障をメンテナンスする場合でも、保全員による作業を容易にすることができる。また、この生産設備監視装置の使用により、保全員は、その異常事象の原因を、特定し易く、簡単に究明することができる。
従って、本発明に係る生産設備監視プログラムによれば、稼働中に、生産設備の状態を、簡単に把握できると共に、生産設備にとって異常な振動や音を発する不具合の原因を、簡単に究明することができる、という優れた効果を奏する。
実施形態に係る監視装置の装置本体を示す斜視図である。 図1中、矢視A側から示した装置本体の正面図である。 図1中、矢視B側から示した装置本体の背面図である。 実施形態に係る監視装置の使用時の様子を模式的に示す説明図である。 実施形態に係る監視装置の制御部の構成を示す模式図である。 実施形態に係る監視装置で、監視センサからの信号を取得して処理するまでの一連の過程の流れを示すフローチャート図である。 図6に示すフローチャートのうち、データ処理過程の内容を示すフローチャート図である。 実施形態に係る監視装置に接続されている複数の監視センサの詳細が一覧で表示された画面を、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。 実施形態に係る監視装置に接続させる監視センサに対し、その動作条件を設定する画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。 実施形態に係る監視装置に接続する監視センサから、取得された信号情報に基づく物理量データを記録するための設定画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。 実施形態に係る監視装置を用いて、生産設備内のベアリングの状態を検査した結果を示すグラフであり、(a)はベアリングの状態が正常である場合、(b)はベアリングに異常振動を生じている場合を示す。 実施形態に係る監視装置の閾値設定手段で、監視センサから取得される信号情報に関する物理量データに対し、その閾値等を設定する画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。 実施形態に係る監視装置で、データ異常判断手段による処理過程を示すフローチャート図である。 生産設備側の異常に関し、実施形態に係る監視装置の異常データ報知手段により、検出された最新のアラート情報をグラフで表示した画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。 生産設備側の異常に関し、実施形態に係る監視装置の異常データ報知手段により、生産設備の稼働中に検出されたアラート情報の一覧を表示した画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。 生産設備側の異常に関し、実施形態に係る監視装置の異常データ報知手段により、過去に検出されたアラート情報の履歴を表示した画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。
以下、本発明に係る生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラムについて、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明に係る生産設備監視装置は、処理を実行する生産設備の状態を監視する装置であり、本実施形態では、工場で部品の加工等を行う生産設備に対し、稼働中の状態を、リアルタイムに把握して監視する目的で用いられる。また、本発明に係る生産設備監視プログラムは、この生産設備監視装置(以下、「監視装置」と称する。)の制御部に格納されたプログラムである。
はじめに、監視装置の概要について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、実施形態に係る監視装置の装置本体を示す斜視図である。図2は、図1中、矢視A側から示した装置本体の正面図であり、図1中、矢視B側から示した装置本体の背面図を、図3に示す。図4は、実施形態に係る監視装置の使用時の様子を模式的に示す説明図である。図5は、実施形態に係る監視装置の制御部の構成を示す模式図である。
監視装置1は、図4に示すように、工場に既設されている生産設備90に近接して配設される。生産設備90は、例えば、切削加工を行うマシニングセンタ、研削加工を行う研削盤、プレス加工を行うプレス機等、工場で行われる加工工程に対応した周知の加工機である。生産設備90による加工処理の実行時に、生産設備90の状態を監視するのに必要なセンサとして、監視センサ80が、生産設備90に外付けで装着される。監視センサ80は、例えば、加速度センサ(3軸対応・6軸対応)、温度センサ(接触式・非接触式)、熱電対、電流センサ(直流対応・交流対応)、圧力センサ、気圧センサ、気温センサ、湿度センサ、汎用FAセンサ等、種々の市販のセンサであり、センサの種類は、特に限定されない。
具体的に説明する。図4に例示した生産設備90には、例えば、気温センサである第1の監視センサ80A(80)と、湿度センサである第2の監視センサ80B(80)が、それぞれ取付けられている。また、電流センサである第3の監視センサ80C(80)が、コラムの送り用等のモータに取付けられている。また、微弱電流を検出可能な第4の監視センサ80Dが、主軸ヘッドのモータケーブルに取付けられている。また、圧力センサである第5の監視センサ80Eが、クーラントの供給管路に取付けられている。
また、6軸対応の加速度センサである第6の監視センサ80Fは、主軸ヘッドに取付けられている。また、3軸対応の加速度センサである第7の監視センサ80Gは、モータ91のケースに取付けられている。また、非接触式の温度センサである第8の監視センサ80Hは、クーラントタンク92に取付けられている。このように、生産設備90の稼働中、生産設備90の状態を知得する上で、監視対象に適す特性を有したセンサが、このような監視センサ80群の中から選択されて装着される。
監視装置1は、図4及び図5に示すように、装置本体2と、処理端末50(端末)に設けた端末側制御部60とからなる。処理端末50は、図示しないCPU(マイクロプロセッサ)や記憶部等を構成した制御ユニットを有し、通信回線により、インターネット接続を可能としたパーソナルコンピュータ(通称「パソコン」)や、ワークステーション等、周知技術で構成された端末である。処理端末50は、制御ユニットにWebコンソール機能を搭載している。
Webコンソールは、ウェブページに関する情報、ネットワークリクエスト、JavaScript(登録商標)、CSS、セキュリティのエラーや警告のほか、ページ内で実行されている JavaScript コードによって記録されたエラー、警告、情報メッセージを記録する機能や、ページコンテキスト内でJavaScript の式を実行することにより、ウェブページとの対話等の機能を有している。端末側制御部60は、後述する複数のアプリケーションからなり、処理端末50の制御ユニットの記憶部に格納されている。
処理端末50は、監視装置1の稼働に伴い、必要な情報を表示するための画面52を、モニタ51に有している。なお、一例として、デスクトップタイプの処理端末50が、図4に図示されているが、端末がラップトップタイプの場合には、画面52は、端末本体の画面である。
装置本体2は、図1〜図3に示すように、扁平した略直方体形状に形成されたアルミニウム製の筐体内に、図4に示す本体側制御部20を有している。装置本体2の筐体は、その上方側にフィン3を有し、本体側制御部20で発熱した熱は、フィン3を通じて外部に放熱される。図2に示すように、装置本体2の筐体の正面2aには、入力ポート4が、本実施形態では、上段に4つ、下段に4つ、合計8つ(複数)設けられている。
入力ポート4では、LANケーブル81(本発明の外部ケーブルに対応)の端子が、着脱自在に接続可能となっており、監視装置1の装置本体2と監視センサ80とは、LANケーブル81を介して、接続される。入力ポート4は、8つとも、接続する監視センサ80の種類を特定せず、汎用性を有した接続ポートである。また、入力ポート4は、監視センサ80の出力信号の受信以外にも、電圧の印加、電流の入力、接点の入力、アナログ信号の入力、デジタルI/Oの装着等、様々な用途で使用される。
なお、監視センサ80は、アナログ仕様、デジタル仕様の双方で使用可能であるが、アナログ仕様のセンサを用いる場合には、監視センサ80の出力信号を、予めA/D変換を行ってデジタル化した上で、入力ポート4に伝送する必要がある。
また、例示した図4には、8つの監視センサ80(第1の監視センサ80A〜第8の監視センサ80H)が、1台の生産設備90に取り付けられているが、8本のLANケーブル81を介して、8つの入力ポート4に接続する監視センサ80は、複数台の生産設備90に分配して取り付けられていても良い。また、図4に例示した1台の生産設備90には、8つの監視センサ80が取り付けられているが、生産設備90に装着する監視センサ80の数は、実際に生産設備90の状態を監視するのに必要な数であり、生産設備90の監視対象に応じて適宜変更されるものである。
図3に示すように、装置本体2の筐体の背面2bには、USBコネクタレセプタクル5が4つ、LANケーブルコネクタレセプタクル6が1つ、それぞれ設けられている。LANケーブルコネクタレセプタクル6には、取得した物理量データを保存するUSBメモリ等の第1の外付け記憶手段21(本発明の記憶手段に対応)が装着可能である。装置本体2と処理端末50とを有線で接続する場合には、LANケーブルが、LANケーブルコネクタレセプタクル6に接続される。
次に、本体側制御部20について、説明する。前述したように、本体側制御部20は、装置本体2の筐体内に内蔵されている。本体側制御部20は、第1の外付け記憶手段21と、第2の外付け記憶手段22(本発明の記憶手段に対応)と、CPU23(マイクロプロセッサ)(本発明の制御手段に対応)と、通信手段24と、図示しない電源として、二次電池によるバッテリ及びAC電源等を有している。8つの入力ポート4と、第2の外付け記憶手段22と、USBコネクタレセプタクル5と、LANケーブルコネクタレセプタクル6は、いずれも本体側制御部20の回路と電気的に接続されている。
第2の外付け記憶手段22は、例えば、SDメモリーカード等、大容量のデータを書き換え可能に記憶する小型のユニットである。第2の外付け記憶手段22には、監視に必要なパラメータ等が格納されている。CPU23は、処理端末50において、その制御ユニットと伴に、ウエブブラウザを立上げて、端末側制御部60内のアプリケーションを起動させる。また、CPU23は、Webコンソール機能によるパラメータの設定や、監視センサ80の出力信号に基づいて取得したデータを、起動した端末側制御部60内のアプリケーションに取り込みや、端末側制御部60内のアプリケーションの実行等、処理端末50側との間で相互に情報交換を行う。
通信手段24は、本実施形態では、無線LANの規格の一つとして、いわゆるWi−Fi(登録商標)に相当した通信機能を有するほか、装置本体2自体にも、通信可能な無線を発する機能を具備している。
次に、端末側制御部60について、説明する。端末側制御部60は、図5に示すように、データ収集手段61(本発明の物理量収集手段に対応)と、センサ種判別手段62と、物理量特定手段63と、FFT解析手段64(本発明の物理量解析手段に対応)と、閾値設定手段65(本発明の物理量閾値設定手段に対応)と、データ異常判断手段66(本発明の物理量異常判断手段に対応)と、異常データ報知手段67(本発明の異常事象報知手段に対応)と、取得情報通知手段68と、画面表示手段69と、データ演算処理手段71等のアプリケーションを備えている。
具体的に説明する。データ収集手段61は、生産設備90の稼働中、処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得して、前述したUSBメモリ等の第1の外付け記憶手段21に記録する機能である。具体的には、監視装置1により、監視対象に指定可能な物理量は、例えば、電流値、温度、圧力、加速度等である。データ収集手段61は、監視対象となり得るこれらの物理量について、監視センサ80により検出した物理量データを、経時的に取得して外付け記憶装置に時系列で記録する。データ収集手段61は、監視センサ80の出力信号を、LANケーブル81及び入力ポート4を通じて伝送することにより、物理量の時系列情報を取得する。
ここで、データ収集手段61が物理量データを取得するにあたり、監視センサ80の出力信号をデータ収集手段61に入力する上で、監視対象に選択された監視センサ80とその動作条件の設定等について、図8〜図10を用いて説明する。図8は、実施形態に係る監視装置に接続されている複数の監視センサの詳細が一覧で表示された画面を、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。図13は、実施形態に係る監視装置に接続させる監視センサに対し、その動作条件を設定する画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。図10は、実施形態に係る監視装置に接続する監視センサから、取得された信号情報に基づく物理量データを記録するための設定画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。
監視対象に指定した全ての物理量は、データ収集手段61により取得する物理量として、図8に示すように、監視対象に対応した監視センサ80等の情報が、センサ毎に分けて、処理端末50の画面52に一覧で表示される。監視対象に指定された監視センサ80に対し、その動作条件は、図13に示すように、設定画面上で設定される。また、監視対象に指定された前述の監視センサ80で、生産設備90の状態を監視するにあたり、後述するデータ異常判断手段66による異常事象の検出や、取得した時系列情報を第1の外付け記憶手段21に記録するための動作条件は、図10に示すように、設定画面上で設定される。
センサ種判別手段62は、入力ポート4を通じて入力された監視センサ80の出力信号に基づき、監視センサ80の種類を判別する機能である。具体的には、例えば、電流値、温度、圧力、加速度等、種々の物理量に対し、監視センサ80は、物理量毎に固有の信号態様で検出した信号を出力する。監視センサ80の種別毎に異なる出力信号の態様は、予め本体側制御部20の第2の外付け記憶手段22に登録されている。CPU23は、センサ種判別手段62により、第2の外付け記憶手段22に登録された監視センサ80の種別情報に基づいて、入力ポート4に入ってきた監視センサ80の出力信号を特定し、この監視センサ80の種類を判別する。
物理量特定手段63は、センサ種判別手段62で判別した監視センサ80の物理量と、第2の外付け記憶手段22に登録された適合対象の物理量との照合に基づき、データ収集手段61で取得される物理量の特定を行う機能である。具体的には、データ収集手段61で取得可能となる適合対象の物理量(例えば、電流値、温度、圧力、加速度等)が複数種、予め第2の外付け記憶手段22に登録されている。物理量特定手段63は、CPU23によって実行される。
監視対象に指定された物理量が、生産設備90において、回転を伴った処理で発現する振動や、周辺から生産設備90に伝播する工場内の振動に係る振動物理量である場合、FFT解析手段64は、データ収集手段61によって取得された振動物理量の時系列情報に、選択可能な周波数帯域で高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)解析を施す機能である。FFT解析手段64では、高速フーリエ変換を行う周波数帯域の幅は、任意に設定可能である。
ここで、監視装置1の有意性を検証する目的で行った実証試験について、説明する。実証試験では、生産設備90において、回転を伴った処理で発現し易い振動事象を、監視装置1で生産設備90を監視し続けて、実際に振動事象を解析した。異常な振動事象は、生産設備90のうち、モータの出力軸に連結したシャフト部を軸支するベアリングの損傷に起因して発現する。図11は、実施形態に係る監視装置を用いて、生産設備内のベアリングの状態を検査した結果を示すグラフであり、(a)はベアリングの状態が正常である場合、(b)はベアリングに異常振動を生じている場合を示す。
図11(a)に示すように、本来、ベアリングに損傷がなく、生産設備90による処理で、シャフト部が、適切に回転している場合、設備共通の振動帯域以外に、ベアリングによる振動帯域は生じない。しかしながら、シャフト部が、適切に回転していても、ベアリングが損傷したままになっていると、図11(b)に示すように、設備共通の振動帯域以外に、ベアリングによる異常な振動帯域が発現している。この異常事象は、所望の周波数帯域にFFT解析を施すことで、その異常事象の原因を特定することが可能になる。
図12は、実施形態に係る監視装置の閾値設定手段で、監視センサから取得される信号情報に関する物理量データに対し、その閾値等を設定する画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。閾値設定手段65は、個々に物性が異なる複数種の物理量のうち、監視対象に指定された物理量の時系列情報に対し、取得した物理量データに閾値を設定する機能である。具体的には、物理量データに閾値は、図12に示すように、画面表示手段69により処理端末50の画面52に表示される設定画面上で、設定される。
データ異常判断手段66は、閾値設定手段65により設定された閾値に基づき、取得した物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断する機能である。具体的には、閾値設定手段65によって設定される閾値は、例えば、電流値、温度、圧力、加速度等、種々の物理量のうち、それぞれ物理量毎に、本体側制御部20の第1の外付け記憶手段21に、予め設定され、登録されている。CPU23は、入力ポート4を通じて監視センサ80から取得した物理量データに対し、データ異常判断手段66により、第1の外付け記憶手段21に登録された閾値に基づいて、その許容範囲に入っているか否かを判断する。
図14は、生産設備側の異常に関し、実施形態に係る監視装置の異常データ報知手段により、検出された最新のアラート情報をグラフで表示した画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。異常データ報知手段67は、取得した物理量データの時系列情報に、異常事象を含む場合に、警告を発する機能である。具体的には、CPU23は、取得した物理量データの時系列情報のうち、データ異常判断手段66による判断で、許容範囲外とされた異常の物理量データを発見した場合に、異常の物理量データの存在を、処理端末50の画面52に表示して警告を発する。その警告例として、異常な物理量データは、例えば、図14に示すように、アラート時におけるデータ情報を、数値や管理図を用いたグラフで表示される。
取得情報通知手段68は、取得した物理量データの時系列情報を知らせる機能である。具体的には、取得情報通知手段68は、異常事象として、許容範囲外とされた異常の物理量データを発見した旨と共に、取得した物理量データの時系列情報の結果を、生産設備90の稼働中、リアルタイムに通知可能な機能である。また、監視対象に指定された物理量が、振動物理量である場合には、取得情報通知手段68は、FFT解析手段64による変換後の振動物理量の情報に含まれる異常事象と共に、FFT解析手段64による変換後の振動物理量の結果を、生産設備90の稼働中、リアルタイムに通知可能な機能である。取得情報通知手段68は、CPU23によって実行される。
図15は、生産設備側の異常に関し、実施形態に係る監視装置の異常データ報知手段により、生産設備の稼働中に検出されたアラート情報の一覧を表示した画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。図16は、生産設備側の異常に関し、実施形態に係る監視装置の異常データ報知手段により、過去に検出されたアラート情報の履歴を表示した画面が、処理端末のモニタに表示されている様子を示す図である。なお、図15及び図16に表示したアラート情報は、説明の便宜上、例示されたものである。
また、この取得情報通知手段68は、取得した物理量データの時系列情報に対し、生産設備90の稼働中に生じる時系列情報以外にも、図15に例示するように、生産設備90の稼働中に、異常データ報知手段67によって警告されたアラート情報を時系列で、処理端末50の画面52に表示する機能を有する。さらに、取得情報通知手段68は、図16に例示するように、生産設備90において、過去に異常データ報知手段67によって警告されたアラート情報の履歴やその対応結果の履歴を、時系列で処理端末50の画面52に表示する機能を有する。
画面表示手段69は、データ収集手段61により取得した物理量データに対し、FFT解析手段64による変換後の振動物理量の結果である第1監視結果、及び物理量収集手段により取得した物理量データの時系列情報の結果である第2監視結果のうち、監視対象に指定された物理量に関する監視結果を、処理端末50の画面52に表示可能な機能である。
また、画面表示手段69は、データ収集手段61により取得される物理量の情報や、それに用いる監視センサ80の情報等を、処理端末50の画面52に表示可能な機能も有する。監視装置1では、装置本体2と処理端末50とが、通信手段24により、無線で通信可能に接続されており、CPU23による制御の下で、画面表示手段69は、通信手段24により接続された状態にある処理端末50の画面52に、第1監視結果や第2監視結果を表示する。
監視センサ80の出力信号は、物理量の時系列情報として、データ収集手段61により取り込まれ、この物理量の時系列データは、データ演算処理手段71により、記録用データとして演算処理される。また、データ演算処理手段71は、データ収集手段61により取り込まれた物理量の時系列データを基に、演算処理された記録用データを、所定のサンプリング時間毎に第1の外付け記憶手段21に保存し、表計算、スプレッドシート等の作成が可能なエクセル下で、データ分析を可能としたCSV形式に変換する機能を有する。また、データ演算処理手段71は、記録用データに対し、周知の統計手法である管理図(平均・標準偏差)の作成と、移動平均の集計等を施す機能を有する。
次に、監視装置1の使い方について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、実施形態に係る監視装置で、監視センサからの信号を取得して処理するまでの一連の過程の流れを示すフローチャート図であり、図6に示すフローチャートのうち、データ処理過程の内容を示すフローチャート図を、図7に示す。
物理量データに閾値は、画面表示手段69により、予め設定されている。図6に示すように、S1では、物理量データの取得にあたり、「ロギングモード」または「アクションモード」の何れかを読み込む。「ロギングモード」は、物理量データをコンスタントに取得し続ける。「アクションモード」は、閾値設定手段65により設定された閾値の許容範囲外で、データ異常判断手段66により、異常事象に該当するトリガー信号を取得した場合に作動する。
次に、S2では、データ収集手段61が物理量データを取得するにあたり、監視センサ80の出力信号をデータ収集手段61に入力する。これにより、CPU23は、センサ種判別手段62により、第2の外付け記憶手段22に登録された監視センサ80の種別情報に基づいて、入力ポート4に入ってきた監視センサ80の出力信号を特定し、この監視センサ80の種類を判別する。
次に、S3では、CPU23は、物理量の時系列情報の取得にあたり、8つの入力ポート4の中で、第k(1≦k≦8、kは自然数)番目の入力ポート4に対し、有効に機能しているか否かを判断する。有効に機能している場合(YES)には、S4に進む。有効に機能していない場合(NO)には、S2に戻り、第k番目の入力ポート4には、監視センサ80の出力信号が伝送されていないと、CPU23は判断する。
次に、S4では、取得する物理量の時系列情報を、第1の外付け記憶手段21に記録するタイミングを設定する。次に、S5では、データ収集手段61が、監視センサ80の出力信号を、LANケーブル81及び、第k番目の入力ポート4を通じて伝送することにより、物理量の時系列情報を取得する。次に、S6では、取得した物理量の時系列情報について、データを分析可能な形式に演算処理を行う。具体的な演算処理過程は、次述する図7に示す。
図7に示すように、S21では、監視センサ80の出力信号は、前述したように、物理量データとして、データ収集手段61により取り込まれた後、S22では、データ演算処理手段71により、記録用データとして演算処理される。演算処理では、記録用データは、監視センサ80からの物理量データに、センサ種毎に設定された固有の係数を乗算したものであり、例えば、電流値、温度、圧力、加速度等、それぞれの物理量に対応した単位換算を行ったものである(S23)。
再び、図6に示すフローチャート図に戻り、S6において、演算処理後の取得データは、第1の外付け記憶手段21に保存される(S7)。次いで、この取得データは、データ演算処理手段71により、CSV形式に書き込まれる(S8)。
次に、S9では、CPU23は、8つの入力ポート4の中で、第k(1≦k≦8、kは自然数)番目以外の入力ポート4で、物理量の時系列情報の取得に使用されている入力ポート4の有無について、判断する。第k番目以外にも使用している入力ポート4がある場合(YES)には、S4に戻って、S5以降の過程を行う。第k番目以外には、使用している入力ポート4がない場合(NO)には、S10に進み、S10では、画面表示手段69により、監視対象に指定された物理量に関する監視結果を、処理端末50の画面52に表示させる。かくして、監視装置1は、生産設備90による加工処理の実行時に、生産設備90の状態を監視する。
次に、異常な物理量データを警告するまでの過程について、図13を用いて説明する。図13は、実施形態に係る監視装置で、データ異常判断手段による処理過程を示すフローチャート図である。
S51では、オペレータは、取得情報通知手段68を実行するか否かを判断する。実行を要する場合(YES)には、S52に進む。S52では、CPU23は、第1の外付け記憶手段21に保存された記録用データを読込む。実行が不要な場合(NO)には、CPU23は、次に取得情報通知手段68を実行するタイミングまで待機する。
次に、S53では、オペレータは、記録用データの管理図を、処理端末50の画面52に表示するための設定の要否について、判断する。管理図の表示が必要な場合には、S54に進む。S54では、CPU23は、データ演算処理手段71により、記録用データを集計して管理図を作成し、第1の外付け記憶手段21に保存する。他方、管理図の表示が不要な場合には、S55に進む。
次に、S55では、オペレータは、記録用データの移動平均を、処理端末50の画面52に表示するための設定の要否について、判断する。移動平均の表示を必要とする場合には、S56に進む。S56では、CPU23は、データ演算処理手段71により、記録用データを集計して移動平均を算出し、第1の外付け記憶手段21に保存する。他方、移動平均の表示が不要な場合には、S57に進む。
次に、S57では、記録用データは振動物理量であると、CPU23が判断した上で、オペレータは、この記録用データにFFT解析を実施するか否かについて、判断する。FFT解析を必要とする場合(YES)には、S58に進む。S58では、CPU23は、データ収集手段61により取得された振動物理量の時系列情報に、前述した演算処理を施した記録用データを、FFT解析手段64により、FFT解析を実施し、FFT解析手段64による変換後の振動物理量を、FFT解析結果として第1の外付け記憶手段21に保存する。他方、FFT解析が不要な場合(NO)には、S59に進む。
次に、S59では、CPU23は、閾値設定手段65により設定され、第1の外付け記憶手段21に保存されている物理量データの閾値を読込む。次に、S60では、CPU23は、S52で読み込まれた記録用データに対し、データ異常判断手段66による異常事象の有無について、判断する。異常事象が存在しない場合(NO)には、S67に進む。他方、異常事象が存在する場合(YES)には、S61に進む。
次に、S61では、オペレータは、過去に異常データ報知手段67によって警告されたアラート情報の履歴やその対応結果の履歴を、取得情報通知手段68を通じて確認するか否かについて、判断する。確認しない場合(NO)には、S64に進み、新規のアラート情報を作成する(S64)。確認する場合(YES)には、S62に進む。
S62では、オペレータは、警告されたアラート情報に対する対応状況の詳細を確認するか否かについて、判断する。既に対応が完了している場合(YES)には、S64に進み、アラート情報の対応が完了していない場合(NO)には、S63に進む。S63では、オペレータは、対応が完了していない旨を、図16に例示するように、メモ欄に追記する。
次に、S65では、オペレータは、S64で作成された新規のアラート情報を、第1の外付け記憶手段21に保存して記録しておく。次に、S66では、オペレータは、S64で作成された新規のアラート情報以外にも、それに関連する前後データについても、第1の外付け記憶手段21に保存して記録しておく。
次に、S67では、CPU23は、取得した物理量データの時系列情報に対し、データ異常判断手段66による判断で、許容範囲外とされる警告条件を、第1の外付け記憶手段21から読込む。次に、S68では、CPU23は、警告の有無について、判断する。警告がある場合(YES)には、S61に進み、S61を実行する。警告がない場合(NO)には、S69に進み、S69において、CPU23は、画面表示手段69により、監視対象に指定された物理量に関する監視結果を、処理端末50の画面52に表示する。
次に、本実施形態の監視装置1、及び生産設備監視プログラムの作用・効果について説明する。
本実施形態の監視装置1は、処理を実行する生産設備90の加工状態を監視する生産設備監視装置において、CPU23と、第1の外付け記憶手段21及び第2の外付け記憶手段22と、生産設備90の稼働中、処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得し、第1の外付け記憶手段21に記録するデータ収集手段61と、監視対象に指定された物理量が、回転を伴った処理で発現する振動に係る振動物理量である場合等に、データ収集手段61が取得した振動物理量の時系列情報に、選択可能な周波数帯域で高速フーリエ変換解析を施すFFT解析手段64と、個々に物性が異なる複数種の物理量のうち、監視対象に指定された物理量の時系列情報に対し、閾値を設定する閾値設定手段65と、閾値設定手段65により設定された閾値に基づき、取得した物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断するデータ異常判断手段66と、取得した物理量の時系列情報に異常事象が含まれている場合に、警告を発する異常データ報知手段67と、を備えること、を特徴とする。
また、本実施形態に係る生産設備監視プログラムでは、処理を実行する生産設備90の加工状態を監視する監視装置1の制御部(本体側制御部20、端末側制御部60)に格納された生産設備監視プログラムにおいて、生産設備90の稼働中、処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得し、第1の外付け記憶手段21に記録するステップと、監視対象に指定された物理量が、回転を伴った処理で発現する振動に係る振動物理量である場合等に、データ収集手段61が取得した振動物理量の時系列情報に、選択可能な周波数帯域で高速フーリエ変換解析を施すステップと、個々に物性が異なる複数種の物理量のうち、監視対象に指定された物理量の時系列情報に対し、閾値を設定するステップと、閾値設定手段65により設定された閾値に基づき、取得した物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断するステップと、取得した物理量の時系列情報に異常事象が含まれている場合に、警告を発するステップと、を有すること、を特徴とする。
これらの特徴により、監視装置1は、生産設備90において、モータ等に生じ得る振動事象、異音の発生等による故障事象について、その予兆を管理することができるほか、生産設備90に生じた故障をメンテナンスする場合でも、保全員による作業を容易にすることができる。特に、例示した実証試験のように、設備共通の振動帯域以外に、ベアリングによる異常な振動帯域が発現している場合等でも、監視装置1の使用により、保全員は、その異常事象の原因を、特定し易く、簡単に究明することができる。そのため、保全員は、生産設備90のメンテナンス時に、異常事象の対策を、より短い時間で簡単に行うことができる。また、監視装置1は、生産設備90に対し、稼働中、加工状態を遠隔で監視することができるほか、加工対象物の良品条件を監視することもできる。さらに、生産設備90において、AI技術を採り入れた加工を行う場合でも、監視装置1は、AI技術で用いられる各種の物理量データの活用に、貢献することができるほか、IoTを用いた生産設備90に対しても、活用することができる。
従って、本実施形態に係る監視装置1やその生産設備監視プログラムによれば、稼働中に、生産設備90の状態を、簡単に把握できると共に、生産設備90で異常な振動や音を発する不具合の原因を、簡単に究明することができる、という優れた効果を奏する。
また、本実施形態に係る監視装置1では、取得した物理量の時系列情報を知らせる取得情報通知手段68を備え、取得情報通知手段68は、異常事象と共に、取得した物理量の時系列情報の結果、または、FFT解析手段64による変換後の振動物理量の情報に含まれる異常事象と共に、FFT解析手段64による変換後の振動物理量の結果を、生産設備90の稼働中、リアルタイムに通知可能であること、を特徴とする。
この特徴により、何らかの理由により、生産設備90に不具合が生じたまま、オペレータが、生産設備90で、加工対象物(部品)の加工を継続してしまうことを抑制することができ、部品の不良品化の発生を、低減することができる。
また、本実施形態に係る監視装置1では、処理の実行時に、生産設備90の状態を監視するのに必要なセンサとして、生産設備に設けた監視センサ80と導通するLANケーブル81の端子82が、着脱自在に接続可能な入力ポート4を、複数(本実施形態では、8個)備え、入力ポート4を通じて入力された監視センサ80の出力信号に基づき、監視センサ80の種類を判別するセンサ種判別手段62を備えること、を特徴とする。
この特徴により、監視対象となる監視センサ80の物理量毎に、それぞれ独立したハードウエアを、本体側制御部20に設ける必要がないため、本体側制御部20の構成を簡素化することができる。ひいては、装置本体2を小型化することができているため、生産設備90周辺のスペースがより狭い場所でも、装置本体2を配置することができる。
また、本実施形態に係る生産設備監視装置1では、データ収集手段61で取得可能となる適合対象の物理量が複数種、第2の外付け記憶手段22に登録され、センサ種判別手段62で判別した監視センサ80が対応する物理量と、適合対象の物理量との照合に基づき、データ収集手段61で取得される物理量の特定を行う物理量特定手段63を備えること、を特徴とする。
この特徴により、監視センサ80が、複数種のセンサバリエーションから所望の物理量に対応したセンサを選択して、生産設備90に後付けで装着される場合でも、監視装置1は、選択された監視センサ80物理量を、自動で特定することができる。
また、本実施形態に係る監視装置1では、画面52を有する処理端末50と接続され、取得情報通知手段68は、FFT解析手段64による変換後の振動物理量の結果である第1監視結果、及びデータ収集手段61により取得した物理量の時系列情報の結果である第2監視結果のうち、監視対象に指定された物理量に関する監視結果を、処理端末50の画面52に表示可能な画面表示手段69であること、を特徴とする。
この特徴により、保全員は、処理端末50で、WEBブラウザの操作を行うことにより、監視対象に指定された物理量に関する監視結果や、そのアラート情報について、視認し易いグラフを含めて、処理端末50の画面52で簡単に確認することができる。そのため、保全員は、必要となる対策を策定し易い。また、監視装置1は、既設の処理端末50の画面52を利用した構成となっているため、装置本体2は、内部構成を簡素化して小さくコンパクトにできている上、小型で軽量に構成できていることから、保全員は、生産設備90を設置した工場内で、手軽に装置本体2の持ち運ぶことができる。しかも、装置本体2を安価に製造することができる利点もある。
また、本実施形態に係る監視装置1では、無線を介して、通信可能な通信手段24を具備し、画面表示手段69は、通信手段24により接続された状態にある処理端末50のモニタ51の画面52に、監視結果を表示すること、を特徴とする。
この特徴により、無線環境が整備されていない工場内に、生産設備90が設置され、その近接する場所に装置本体2を配置する場合でも、装置本体2は、通信手段24によって処理端末50と協働することができる。
また、本実施形態に係る監視装置1では、データ収集手段61は、監視センサ80の出力信号を、LANケーブル81の端子82及び入力ポート4を通じて伝送することにより、物理量の時系列情報を取得すること、を特徴とする。
この特徴により、監視センサ80の出力信号が、監視装置1の入力ポート4に伝送されるまでの間に、生産設備90周囲の環境下で存在するノイズ発生源より、悪影響を受け難くなっている。そのため、データ収集手段61により取得される物理量データは、このような外乱による影響を抑えたものとなり、監視結果の信頼性を、より高く維持することができている。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できる。
(1)例えば、実施形態では、入力ポート4を8つ設けた監視装置1を挙げたが、生産設備監視装置に設ける入力ポートの数は、実施形態に限定されるものではなく、種々変更可能である。
(2)また、実施形態では、1台の処理端末50と1台の監視装置1とが、1対1の関係で接続されている場合を挙げたが、1台の端末と接続する1台のゲートウェイ機器に、複数の生産設備監視装置が分散して接続されていても良い。
1 生産設備監視装置
4 入力ポート
21 第1の外付け記憶手段(記憶手段)
22 第2の外付け記憶手段(記憶手段)
23 通信手段
50 処理端末(端末)
52 画面
61 データ収集手段(物理量収集手段)
62 センサ種判別手段
63 物理量特定手段
64 FFT解析手段(物理量解析手段)
65 閾値設定手段(物理量閾値設定手段)
66 データ異常判断手段(物理量異常判断手段)
67 異常データ報知手段(異常事象報知手段)
68 取得情報通知手段
69 画面表示手段
80 監視センサ
81 外部ケーブル
82 端子
90 生産設備

Claims (6)

  1. 処理を実行する生産設備の状態を監視する生産設備監視装置において、
    制御手段と、
    記憶手段と、
    前記生産設備の稼働中、前記処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得し、前記記憶手段に記録する物理量収集手段と、
    監視対象に指定された前記物理量が、前記処理で発現する振動に係る振動物理量である場合に、前記物理量収集手段が取得した前記振動物理量の時系列情報に、選択可能な周波数帯域で高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)解析を施す物理量解析手段と、
    個々に物性が異なる複数種の前記物理量のうち、監視対象に指定された前記物理量の時系列情報に対し、閾値を設定する物理量閾値設定手段と、
    前記物理量閾値設定手段により設定された前記閾値に基づき、取得した前記物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断する物理量異常判断手段と、
    取得した前記物理量の時系列情報に前記異常事象が含まれている場合に、警告を発する異常事象報知手段と、を備えること、
    前記処理の実行時に、前記生産設備の状態を監視するのに必要なセンサとして、前記生産設備に設けた監視センサと導通する外部ケーブルの端子が、着脱自在に接続可能な入力ポートを、複数備え、
    前記入力ポートを通じて入力された前記監視センサの出力信号に基づき、前記監視センサの種類を判別するセンサ種判別手段を備えること、
    前記物理量収集手段で取得可能となる適合対象の前記物理量が複数種、前記記憶手段に登録され、
    前記センサ種判別手段で判別した前記監視センサが対応する前記物理量と、前記適合対象の物理量との照合に基づき、前記物理量収集手段で取得される前記物理量の特定を行う物理量特定手段を備えること、
    を特徴とする生産設備監視装置。
  2. 請求項1に記載する生産設備監視装置において、
    取得した前記物理量の時系列情報を知らせる取得情報通知手段を備え、
    前記取得情報通知手段は、前記異常事象と共に、取得した前記物理量の時系列情報の結果、または、前記物理量解析手段による変換後の前記振動物理量の情報に含まれる前記異常事象と共に、前記物理量解析手段による変換後の前記振動物理量の結果を、
    前記生産設備の稼働中、リアルタイムに通知可能であること、
    を特徴とする生産設備監視装置。
  3. 請求項に記載する生産設備監視装置において、
    画面を有する端末と接続され、
    前記取得情報通知手段は、前記物理量解析手段による変換後の前記振動物理量の結果である第1監視結果、及び前記物理量収集手段により取得した前記物理量の時系列情報の結果である第2監視結果のうち、監視対象に指定された前記物理量に関する監視結果を、前記端末の前記画面に表示可能な画面表示手段であること、
    を特徴とする生産設備監視装置。
  4. 請求項に記載する生産設備監視装置において、
    無線を介して、通信可能な通信手段を具備し、
    前記画面表示手段は、前記通信手段により接続された状態にある前記端末の前記画面に、前記監視結果を表示すること、
    を特徴とする生産設備監視装置。
  5. 請求項乃至請求項のいずれか1つに記載する生産設備監視装置において、
    前記物理量収集手段は、前記監視センサの前記出力信号を、前記外部ケーブル及び前記入力ポートを通じて伝送することにより、前記物理量の時系列情報を取得すること、
    を特徴とする生産設備監視装置。
  6. 処理を実行する生産設備の状態を監視する生産設備監視装置の制御部に格納された生産設備監視プログラムにおいて、
    前記生産設備の稼働中、前記処理の実行に伴う物理量の時系列情報を取得するにあたり、
    前記生産設備に設けた監視センサの出力信号を入力し、入力された前記監視センサの前記出力信号に基づいて、前記監視センサの種類を判別する第1のステップと、
    前記第1のステップで判別した前記監視センサに対応する物理量と、予め登録されている適合対象の前記物理量との照合により、取得される前記物理量を特定する第2のステップと、
    取得した前記物理量の時系列情報を、記憶手段に記録する第3のステップと、
    監視対象に指定された前記物理量が、前記処理で発現する振動に係る振動物理量である場合に、取得した前記振動物理量の時系列情報に、選択可能な周波数帯域で高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)解析を施す第4のステップと、
    個々に物性が異なる複数種の前記物理量のうち、監視対象に指定された前記物理量の時系列情報に対し、閾値を設定する第5のステップと、
    設定された前記閾値に基づき、取得した前記物理量の時系列情報に、異常事象を含むか否かを判断する第6のステップと、
    取得した前記物理量の時系列情報に前記異常事象が含まれている場合に、警告を発する第7のステップと、を有すること、
    を特徴とする生産設備監視プログラム。
JP2020016205A 2020-02-03 2020-02-03 生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラム Active JP6856230B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020016205A JP6856230B1 (ja) 2020-02-03 2020-02-03 生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020016205A JP6856230B1 (ja) 2020-02-03 2020-02-03 生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6856230B1 true JP6856230B1 (ja) 2021-04-07
JP2021124816A JP2021124816A (ja) 2021-08-30

Family

ID=75267949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020016205A Active JP6856230B1 (ja) 2020-02-03 2020-02-03 生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6856230B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114326554A (zh) * 2021-12-24 2022-04-12 贵州盘江精煤股份有限公司 一种机电设备智能监测管理系统
JP2023072469A (ja) * 2021-11-12 2023-05-24 株式会社名張ホールディングス 生産設備管理装置、及び生産設備管理プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH102843A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Syst Sogo Kaihatsu Kk 製造工程管理システム
JP2001027504A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Aida Eng Ltd 距離検出装置およびこれを具備するプレス機械
JP2006285884A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Yaskawa Electric Corp 故障診断方法およびそれを備えた制御装置
JP2016207859A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 放熱構造、排出方法、放熱システムおよび情報処理装置
JP2018088052A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 日本電気株式会社 管理装置と方法及びプログラム
JP2018197904A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 株式会社日立製作所 センサデータセットの出力を制御する装置、システム及び方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH102843A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Syst Sogo Kaihatsu Kk 製造工程管理システム
JP2001027504A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Aida Eng Ltd 距離検出装置およびこれを具備するプレス機械
JP2006285884A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Yaskawa Electric Corp 故障診断方法およびそれを備えた制御装置
JP2016207859A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 放熱構造、排出方法、放熱システムおよび情報処理装置
JP2018088052A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 日本電気株式会社 管理装置と方法及びプログラム
JP2018197904A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 株式会社日立製作所 センサデータセットの出力を制御する装置、システム及び方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023072469A (ja) * 2021-11-12 2023-05-24 株式会社名張ホールディングス 生産設備管理装置、及び生産設備管理プログラム
JP7289555B2 (ja) 2021-11-12 2023-06-12 株式会社名張ホールディングス 生産設備管理装置、及び生産設備管理プログラム
CN114326554A (zh) * 2021-12-24 2022-04-12 贵州盘江精煤股份有限公司 一种机电设备智能监测管理系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021124816A (ja) 2021-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW305931B (ja)
US7735374B2 (en) Equipment comprising at least one rotary member and means for measuring vibrational frequencies of said member to determine its wear condition, corresponding control unit and method
US6694286B2 (en) Method and system for monitoring the condition of an individual machine
CN105573251B (zh) 圆盘式刀库及自动换刀系统综合性能检测平台
US10402246B2 (en) Method for generating a machine heartbeat
WO2008142386A1 (en) Machining process monitor
JP6856230B1 (ja) 生産設備監視装置、及び生産設備監視プログラム
US7571022B2 (en) System and method for monitoring machine health
CN112727965B (zh) 采煤机制动器的故障监测方法及装置
CN204143226U (zh) 一种生产线数据采集系统
JP7193599B2 (ja) 分析装置、分析方法及び分析プログラム
CN105716664A (zh) 基于标幺化算法的电缆状态监测多参数关联分析方法
US6696660B2 (en) Method and system for weld process monitoring
CN113126563A (zh) 数控机床数据管理系统及方法
KR20210012200A (ko) 환경시험 장비의 성능이상 감지장치를 이용한 유지관리 시스템 및 그 제어방법
CN112580858A (zh) 设备参数预测分析方法及系统
KR100952619B1 (ko) 공작기계 취급시의 불량 검출방법
Siddhartha et al. IoT enabled real-time availability and condition monitoring of CNC machines
CN108363822A (zh) 刀具刚性预测用于抑制切削颤振的装置及方法
KR101917477B1 (ko) 권취 설비 이상 사전 감지 장치
CN108375733A (zh) 一种数控伺服电机多参数性能测试系统及方法
TWM575133U (zh) Robotic arm dynamic monitoring system
CN110065091A (zh) 一种机械手臂动态监测系统及其实施方法
WO2023089773A1 (ja) 異常診断装置、異常診断システム、及び記憶媒体
CN117332233B (zh) 一种电机智能化维护系统

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20200225

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200409

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200409

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200827

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201218

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20201218

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210113

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6856230

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250