JP6038189B2 - 同期制御装置 - Google Patents
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Description
また、電子カム制御において,動作時間が不定の補機動作との同期制御を行うために、補機動作終了時の信号を基にカム動作をシフトさせる制御が知られている(例えば、特許文献2参照)。
実施の形態1.
本発明は、マスタ軸の角度や動作命令の完了、外部・内部信号の変更に同期してサーボ軸の動作命令を実行することで、サーボ軸の同期制御を柔軟に実行できるようにしたものであり、先ず、その概要について説明する。
図示のように、同期制御装置は、変化量情報算出部1、動作命令実行制御部2、動作命令実行部3を有する制御部100を備えている。変化量情報算出部1は、変化量情報として、マスタ軸の角度を検出するマスタエンコーダ200からの信号に基づいて、同期制御装置として使用するマスタ軸の角度を計算する演算部である。すなわち、変化量情報算出部1は、マスタエンコーダ200から制御部100への通信遅れや、制御部100から制御対象となる軸端への通信・制御遅れの補償も含む処理を行うものであり、これら補償は既知の遅れ時間とマスタ軸の回転速度から現在の制御周期で想定すべきマスタ軸の角度を計算する処理である。なお、これらの処理については既知の技術であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
先ず、変化量情報算出部1は、マスタ軸の角度計算を実行する(ステップST1)。この処理は、上述したように、マスタエンコーダ200からの制御部100への通信遅れや、制御部100から軸端への通信・制御遅れの補償も含む処理であり、これら補償は既知の遅れ時間とマスタ軸の回転速度から現在の制御周期で想定すべきマスタ軸の角度を計算することで行う。
ステップST3において角度条件と信号条件は省略をしても良く、その場合は該当条件がそれぞれ真であるとする。
実行される動作命令は、カム命令や位置決め命令などである。ただし、本発明のカム命令では、カムデータのカム長はマスタ軸の一周とは一致せず、カム長だけ動作を実行したら該当する動作命令は完了する。例えば、図4のようなカム長さがwのカムデータC1があり、図5のようにマスタ軸の角度がA1の時にC1のカムデータで制御するカム命令が実行された場合、マスタ軸の角度がA1+wを通過するまでは該当するカム命令が実行され、マスタ軸の角度がA1+wで該当する動作命令が完了する。
実施の形態2は、実施の形態1の制御を実現するのに好適なデータ構造と処理方式についての例を示すものである。実施の形態2では、動作命令実行制御部2に保持された、軸毎に動作命令が動作実行順に格納された動作タイミングテーブル4について説明する。
図6は、制御部100(CPU1)の軸1の動作タイミングテーブルの例、図7は実現される動作軌跡の例である。角度0でカムデータ1のカム動作を実行し、角度90でサーボ1の位置決め命令を実行する。サーボ1の位置決め命令完了後に2sec軸の位置を保持した後に、サーボ2の位置決め命令を実行する。
ステップST1で計算される角度がwを超える最初の処理周期では、ステップST2で動作完了の処理を実行し、次の動作命令を受入れ可能な状態に移る。続けて、ステップST3では動作タイミングテーブルで次の動作命令である動作番号2の動作命令の開始条件の判定を実行する。ここではw<90とすると、この処理周期では判定は偽となるため、動作命令は実行されない。今回の処理周期で計算されたマスタ軸の角度は、動作番号2の角度条件を超えていないため、次の動作命令の開始条件の判定には移らずにステップST3は終了する。ステップST4も動作命令が開始されていないので何も処理しない。
ステップST1で計算される角度が動作番号2の角度条件である90に達する最初の処理では、ステップST3は動作番号2の開始条件に真の判定を行い、動作命令を起動する。ステップST4ではサーボ1に基づいた位置決め命令を処理して指令値を生成する。
ステップST2において動作番号2の位置決め命令が完了判定されるまでは、ステップST2で指令値を生成し、次の動作命令を受入れ可能な状態ではないのでステップST3とステップST4では何も処理をしない。
以降は、マスタ軸の一周期と合わせて動作命令が実行されていく。
また、動作番号3,4においても、開始条件判定に移った処理周期において、マスタ軸の角度がそれぞれ180,270を超えていた場合には、動作を実行せずに次の動作番号に移行するか、警告を出力した上で動作を実行しても良い。
複数の制御部100を用いた設備での同期制御を考えた場合、他の制御部100で管理するメモリを参照するには通信遅れが発生する。一方で、マスタ軸に同期した制御では、マスタ軸のマスタエンコーダ200と制御部100、制御部100と軸端との間にある通信遅れを補償するために、制御部100への入力信号より先んじた指令を生成している。よって、動作完了のような他の制御部100の管理するメモリを参照して動作命令を開始すると、メモリ参照の通信遅れだけ制御部間の同期がずれてしまうという問題がある。
すなわち、動作命令を実行する各制御部が、動作命令が完了するマスタ軸の角度を計算し、計算された角度を他の制御部が参照することによって、各制御部は指定した動作命令の完了タイミングに遅れることなく動作命令を開始することができる。一意に定まるマスタ軸の角度を動作開始タイミングにすることで、複数の制御部を用いた場合でも、動作命令完了を動作命令の開始タイミングに指定した同期制御が可能になる。
動作命令として、速度命令やトルク命令、ギア命令などを追加しても良い。これらの命令は、一方向に対して軸が回転し続ける動作であり、終了のタイミングを指定するか停止指令が入るまで動作し続けるものである。
速度命令やトルク命令は指定した速度や加速度、トルクでモータを制御する命令であり、マスタ軸の速度とは無関係に動作する、ギア命令はマスタ軸とのギア比を指定してマスタ軸の速度と比例した速度で軸を動作させる命令である。ギア命令では,動作命令開始時や終了時の過度な加速度を抑えるためにスムージング動作を導入しても良い。
図8のように内部メモリD0の値によって実行する動作命令を変更する条件分岐を実現するために、図9のように動作命令のグループ化を行っても良く、これを実施の形態5として次に説明する。
動作命令として、動作タイミングテーブル4の変更や動作番号の変更を追加しても良い。装置の不良や制作する製品の変更等で実行する動作命令を大きく変更したい場合に、指定した動作タイミングテーブル4へ変更する。または、次の実行する動作番号を指定して動作順序を変更したい場合に用いる。
このように構成することで、他の動作命令と同様に、開始条件が真になった場合に命令が実行されて、指定した動作タイミングテーブル4に変更したり、指定した動作番号に変更したりする。
出力デバイスや内部メモリの値の変更を動作タイミングテーブル4で記述しても良い。マスタ軸の角度や軸の動作完了などに同期して、変更を実行したい出力デバイスや内部メモリを選択し、動作タイミングテーブル4を作成する。開始条件の記述はサーボ軸と同じである。実行される命令としては、デバイスのON/OFFやパルス出力、メモリの値変更などである。
マスタ軸の角度でタイミングが定義されている出力デバイスや内部メモリの値の変更命令を、デバイスやメモリ毎には分割せずにまとめてテーブルで記述しても良く、これを実施の形態8として次に説明する。
このように構成された動作タイミングテーブル4を用いて、動作命令実行制御部2では、前回の処理周期でのマスタ軸の角度から今回の処理周期でのマスタ軸の角度までに該当する動作命令だけを条件判定し、命令を実行する。
データの入力や動作確認をグラフィカルに表現するエディタ(グラフィカル編集部)で実現しても良く、これを実施の形態9として次に説明する。
図12は、実施の形態9の同期制御装置の構成図であり、図2に示した同期制御装置の構成に対してエディタであるグラフィカル編集部400が追加されている。このグラフィカル編集部400は、動作命令実行制御部2の実行制御状態をグラフィカルに表示すると共に、表示されている内容に対する動作命令または内部メモリの値の変更の編集入力を受け付ける機能を有するものである。
グラフィカル編集部400では、装置全体の運転速度であるマスタ軸の想定速度を入力する。図13では運転速度と表示している。入力された運転速度と動作タイミングテーブル4を基にサーボ軸やデバイスの状態を表示する。
サーボ軸はマスタ軸の角度に応じた位置が表示される。各軸の命令実行状態によって色や線種が変更される。例えば、命令実行待ちの状態は灰、カム動作中は黒、位置決め命令中は緑、時間待機命令中は橙など、実行中の命令種別を含めて視覚的に区別がつくように表現される。動作開始タイミングが動作命令完了である命令は、その対応関係が視覚的に分かるように矢印などの線分で表現される。
ON/OFFなどの2値を取るデバイスの状態も、図13のY0軸のようにグラフ表現される。整数値などの値を保持するデバイスの状態は、図13のD0軸のように格納されている値が表現される。
速度命令やトルク命令,ギア命令などのように、モータを一方向に回し続ける命令は、変位ではなく、On/OFFや速度をグラフで表現しても良い。図14は速度で表現したものであり、グラフの縦軸が速度となっている。
時間を表現する軸を表示できるようにしても良い。グラフィカル編集部400における表示上の横軸はマスタ軸の角度に対応しているが、角度表示を時間表示に変更したり、時間または角度を表示する補助軸を追加で表現したりしても良い。
プログラム上にあるサーボ軸やデバイスの表示ON/OFFや入れ替え、グループ化をしても良い。グラフィカル編集部400において、表現するグラフが多くなった場合に調整や編集を容易にするため、注目したい箇所を適切に表現できるようにする機能が求められる。そこで、実施の形態12では、グラフィカル編集部400において、例えば、サーボ軸やデバイスを選択してグラフ表示のON/OFFを切替可能にする機能、グラフをドラッグアンドドロップで表示する上下の順番を入れ替える機能、複数のグラフをグループ化しておき、纏めて表示のON/OFFや順番の入れ替えを行う機能などを実現する。
グラフィカル編集部400は、サーボ軸やデバイスの表現をグラフ表示ではなくラインで表現しても良い。グラフで表現すると、視覚的に軸やデバイスの変位が理解し易いが、画面上に多くの数を表現できないという課題がある。そこで、ラインで表現し、動作命令の状態や位置をラインの色や線種で区別する。例えば、実施の形態9で説明したように、動作種別毎に色や線種を変える機能や、サーボ軸の位置毎に色や線種を変える機能、移動中と停止時のサーボ軸の位置で色や線種を変える機能である。また、デバイスのON/OFFで色や線種を変える機能や、デバイスに格納されている値で色を変える機能である。
グラフィカル編集部400は、サブプログラムの呼び出しをグラフで表現しても良い。演算処理や外部入力信号のチェックなどを、マスタ軸の角度やサーボ軸の動作に同期して実行したい場合に利用する。図17はグラフ表示の例である。ここでSPRG1は、例えば入力信号を確認する命令で、外部センサからの入力値を特定のタイミングで取込む処理である。また、SPRG2は一定期間だけ内部メモリの状態を監視するプログラム処理である。つまり、SPRG1は一度だけ実行される処理で、SPRG2は一定期間だけ繰返し処理される処理である。
これらタイミングは、デバイスの命令と同様にグラフィカル編集部400で編集可能とする。
グラフィカル編集部400は、入力信号や内部メモリの値を設定可能にし、それらの状態の基での動作をグラフ表現できるようにしても良い。グラフィカル編集部400において、入力信号や内部メモリの値の指定できる入力画面を用意し、入力された状態でのプログラム実行状態をグラフィカルに表現する(例えば図13に示すような表示)機能や、グループ化された動作命令に対しグラフィック画面上で実行する動作命令を選択できるようにする機能を追加する。
グラフィカル編集部400において、入力信号や内部メモリの値を指定した角度や時間で変更するシナリオを入力し、入力したシナリオに沿って複数周期に跨る動作パターンをグラフィカルに表現しても良い。ここで、シナリオは、外部機器や他の制御部100からの入力を模擬するものであり、例えば、次のように構成されている。
=120 Then X0 = OFF 角度120で外部入力X0がOFF
Y0=ON+300msec Then X1=ON 出力Y0がONの300msec後にX1がON
Y0=OFF+10msec Then X1=OFF 出力Y0がOFFの10msec後にX1がOFF
Time=0 Then D0=1000 シミュレーション時間0でD0に1000を代入
Time=3000msec Then D0=1500 シミュレーション時間3000でD0に1500を代入
Time=Loop(3)+200msec Then D0=500 ループ3週目のシミュレーション時間200でD0に500を代入
サーボ軸の動作タイミングテーブル4の整合性を確認し、整合しない場合は、グラフィカル編集部400において、その警告をテキストかグラフィック画面上で表現しても良い。すなわち、動作命令の受入れ可能状態であるかを考慮せずに、サーボ軸の動作命令の開始タイミングと完了タイミングを比較し、他の動作命令の動作完了前に動作開始が行われている動作命令がある場合、グラフィカル編集部400において、開始される動作命令に対する警告を表示する。なお、整合性の確認は動作命令実行制御部2で行っても良い。
実施の形態17では、動作タイミングテーブル4の整合性を確認し、動作命令が重複する区間が存在する場合は警告を表示したが、どこの動作タイミングを調整すれば良いかをグラフィカル編集部400で提示しても良い。
そこで、グラフィカル編集部400で、動作命令が重複する区間が存在する動作命令を抽出し、重複する動作命令の動作開始タイミングを決定付けている動作命令を確認して表示する。なお、整合性の確認は動作命令実行制御部2で行っても良い。
実施の形態18では、タイミングを調整可能な動作命令をグラフィカル編集部400で表示したが、動作タイミングの調整機能を追加しても良い。例えば、位置決め命令や時間固定命令は、運転速度を上げると、マスタ軸の角度から見た命令完了タイミングが遅れていく。よって、運転速度を上げすぎると動作タイミングテーブル4の整合性が崩れる可能性があり、該当する動作命令の開始タイミングを調整する必要が出てくる。
実機を動作させた場合の動作パターンとプログラムをグラフィカル編集部400上で比較して表示しても良い。実施の形態20では、実機を自動運転させた場合の、サーボ軸の指令値やフィードバック信号(サーボアンプ300から制御部100にフィードバックされるモータの現在位置等のサーボ軸の運転状況を示す信号)、および内部メモリの値を動作命令実行制御部2でモニタリングし、グラフィカル編集部400上にグラフィカルに表現する。モニタした内部メモリの値から動作プログラムをシミュレーションした結果の軸や出力の動作と、実際の指令値やフィードバック信号と並べてまたは重畳して表示やデータ保存を行う。
位置決め命令からカムデータを作成しても良い。想定する運転速度と位置決め命令のパラメータから、指定した想定したラインでマスタ軸が動作した時にサーボ軸が位置決め命令を実行した時と同じ軌跡を描くカムデータをグラフィカル編集部400で作成する。または、動作を開始するマスタ軸の角度と動作を完了するマスタ軸の角度とストロークを指定し、その2点を急激な負荷がかからないような曲線を描くカムデータを作成する。そして、制御部100は該当するカムデータでカム制御として動作命令を実行する。また、想定する運転速度が変更されるなど、カムデータが変更される場合には、カムデータも同時に変更される。
想定運転速度とスムージング時間、またはスムージングのすべり量を設定し、選択したカムデータに対して設定したスムージングを実行した場合の動作パターンからカムデータを作成しても良い。高速回転している主軸に停止している従軸がスムージング無しに連結した場合、アンプやモータが過負荷となる。そこで、本実施の形態では、グラフィカル編集部400において、想定運転速度とスムージングパラメータからカムデータを補正し、スムージングを設定・実行しなくても動作命令実行制御部2で同等の制御を行えるようにしている。
Claims (21)
- マスタ軸の角度変化または基準時からの経過時間を変化量情報とし、当該変化量情報に同期してスレーブ軸の動作命令の実行を制御する制御部を備える同期制御装置であって、
前記制御部は、
前記変化量情報を算出する変化量情報算出部と、
前記スレーブ軸の動作命令に対して、前記マスタ軸の角度範囲を定めた角度条件または時間範囲を定めた前記基準時からの時間条件と、前記制御部の内部メモリの値に基づいて定められる信号条件とが開始条件として定義され、前記変化量情報が前記角度条件または前記時間条件を満たしており、かつ、前記信号条件が真となり、前記開始条件が真となった場合は、対応する動作命令の開始を判定すると共に、当該動作命令の予め定められた完了条件に基づいて動作完了の判定を行う動作命令実行制御部と、
前記動作命令実行制御部で開始と判定された動作命令を実行し、かつ、前記動作命令実行制御部で動作完了と判定された場合は当該動作命令を停止する動作命令実行部とを備えたことを特徴とする同期制御装置。 - 前記マスタ軸一周分または前記基準時からの一周期分の開始条件と動作命令を実行順に並べた動作タイミングテーブルを備え、
前記動作命令実行制御部は、いずれかの動作命令が実行されるか、前記変化量情報が前記開始条件の値を通過した場合に、次に実行する動作命令の判定に移行し、前記動作タイミングテーブルの実行順の最後を過ぎた場合は、当該動作タイミングテーブルの最初の実行順の判定に移行することを特徴とする請求項1記載の同期制御装置。 - 前記信号条件として、ON/OFFの2値で表現されるデバイスからの入力信号、数値または文字列を扱えるデバイスからの入力信号、タイマを扱えるデバイスからの入力信号、および外部入力機器からの入力信号のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1記載の同期制御装置。
- 複数の前記制御部を備え、前記複数の制御部のうちの任意の制御部が、これとは異なる特定の前記制御部の動作命令の完了を自身の前記信号条件としている場合、前記特定の制御部が前記動作命令の完了タイミングを算出すると共に、前記任意の制御部は、前記特定の制御部における前記動作命令の完了タイミングに基づいて自身の動作命令の開始判定を行うことを特徴とする請求項1記載の同期制御装置。
- 動作命令は、請求項1の前記動作命令に代えて、自身が完了条件を有さず、他の動作命令によって停止する命令であることを特徴とする請求項1記載の同期制御装置。
- 任意の動作命令がグループ化され、前記動作命令実行制御部は、前記グループ内のいずれかの動作命令が条件を満たした場合に当該条件を満たした動作命令の開始を判定することを特徴とする請求項2記載の同期制御装置。
- 前記動作命令として、他の動作タイミングテーブルへの変更、または現在の動作タイミングテーブルにおける動作命令の実行順序の変更を含むことを特徴とする請求項2記載の同期制御装置。
- 前記動作タイミングテーブルは、同期制御対象とする出力デバイスまたは同期制御を実行する際に用いる値である前記内部メモリの値の変更を含むことを特徴とする請求項2記載の同期制御装置。
- 前記出力デバイスまたは前記内部メモリの値の変更命令を、一つの前記動作タイミングテーブルで保持することを特徴とする請求項8記載の同期制御装置。
- マスタ軸の角度変化または基準時からの経過時間を変化量情報とし、当該変化量情報に同期してスレーブ軸の動作命令の実行を制御する同期制御装置であって、
前記スレーブ軸の動作命令に対応して設けられた命令実行条件、または、制御に用いる任意のデバイスの値を示す内部メモリの値の変更実行条件に対して、前記変化量情報と自身が有する所定の信号値とを照合し、これらが共に前記命令実行条件または変更実行条件を満たしていた場合に、前記動作命令または前記内部メモリの値の変更を実行するよう制御を行う動作命令実行制御部と、
前記動作命令実行制御部の実行制御状態をグラフィカルに表示すると共に、当該表示されている内容に対する動作命令または前記内部メモリの値の変更の編集入力を受け付けるグラフィカル編集部とを備えたことを特徴とする同期制御装置。 - 制御対象とする前記スレーブ軸への動作命令がモータを一方向に回し続ける命令であった場合、変化量に対する速度または前記スレーブ軸の動作中か否かを表すオン/オフ状態でグラフィカル表示することを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 前記変化量情報として、前記マスタ軸の角度変化と前記基準時からの経過時間のうちいずれか一方または両方を表示することを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 前記グラフィカル編集部は、制御対象とする前記スレーブ軸または任意のデバイスのうち少なくとも一方の表示のオン/オフ、入れ替え、またはグループ化のうち少なくともいずれかを行って表示することを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 前記グラフィカル編集部は、前記動作命令実行制御部が制御を行うための外部機器からの入力信号と前記内部メモリの値を設定する設定入力を受け付けると共に、グループ化された動作命令に対して実行する動作命令を選択する選択入力を受け付け、これらの入力に対する前記動作命令実行制御部の制御結果を表示することを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 前記グラフィカル編集部は、前記動作命令実行制御部が制御を行うための外部機器からの入力信号および前記内部メモリの値のうち少なくとも一方の値を、指定した変化量に従って変更するシナリオを入力し、当該入力したシナリオに沿って動作する前記動作命令実行制御部のシミュレーション結果をグラフィカル表示することを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 複数の動作命令の整合性を検査し、整合しない場合は前記グラフィカル編集部で警告を発生させることを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 複数の動作命令の整合性を検査し、いずれかの動作命令が重複する区間が存在する場合は、どの動作命令の動作タイミングを調整するかを前記グラフィカル編集部で提示することを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 前記グラフィカル編集部は、前記動作命令実行制御部が制御対象とする前記スレーブ軸の動作命令の開始タイミングが他の動作命令の完了タイミングに影響され、かつ、これら動作命令の整合性が得られない場合は、整合性が取れる範囲で最大の運転速度とそれを実現する動作命令の開始タイミングを表示することを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 前記グラフィカル編集部は、前記動作命令実行制御部が命令実行をシミュレーションした結果と、実際の制御対象から得た値を表示することを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 前記グラフィカル編集部は、想定する運転速度と位置決め命令からカムデータを作成し、前記動作命令実行制御部は、前記カムデータに基づいて実行制御を行うことを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
- 前記グラフィカル編集部は、想定する運転速度と、予め設定したスムージング時間またはスムージングのすべり量に基づき、前記運転速度で前記設定したスムージングを実行した場合の動作パターンからカムデータを作成し、前記動作命令実行制御部は、前記カムデータに基づいて実行制御を行うことを特徴とする請求項10記載の同期制御装置。
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