JP2006178832A - モータ駆動用パルス出力ic、および電子カム制御システム - Google Patents

モータ駆動用パルス出力ic、および電子カム制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】 電子カム制御において、CPUの負担を軽減すると共に、従節駆動用モータの応答性を向上させると共に、従節駆動用モータを動作させるために設けられていた、単に回転するだけの主軸駆動用モータやエンコーダを不要にする。

【解決手段】 モータ駆動用パルス出力IC20、および電子カム制御システム1は、電子カムの形状データを記憶するカムデータ記憶部24aと、電子カムの主軸回転角度を管理する主軸情報管理部24bと、カムデータ及び主軸情報をもとに、カム半径及びモータ目標位置の計算を行うカム半径・モータ目標位置計算部24dと、従節駆動用モータ10に対して、モータ目標位置まで動作させるためのモータ駆動用パルスを出力するモータ駆動用パルス出力部24eとを備える電子カム従節制御回路10を、仮想主軸のモータ駆動用パルス信号を主軸情報として取り込むことにより自律的に駆動制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力データに応じたパターンのモータ駆動用パルスを出力するモータ駆動用パルス出力ICに関し、詳しくは、電子カムの従節駆動用モータを自律的に駆動制御可能なモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システムに関する。
ステッピングモータやサーボモータに代表されるパルス信号で駆動制御されるモータ(以下、単にモータという。)の普及に伴い、その駆動パルスを発生させるモータ駆動用パルス出力ICが種々提案されている。この種のモータ駆動用パルス出力ICは、制御データ(動作コマンド、目標位置データ、動作速度データなど)の入力に応じて、所定パターンのモータ駆動用パルスを出力するように構成されるため、モータを容易に制御できる。
上記のモータ駆動用パルス出力ICは、いわゆる電子カム制御システムにも適用することができる。電子カムとは、機械的なカム動作をモータの駆動制御によって再現するものであり、エンコーダ信号を取り込み、この信号に同期して予め設定されたカム形状のパルスを出力する機能を有し、そのカム形状はパソコン等で簡単に作成しカム形状データとして取り入れることができ、特に、与えられた速度指令にしたがって回転し、同時に変化回転量にも同期して多軸制御できることから工作機械分野で広く採用されている(例えば、特許文献1参照。)。以下、電子カムの概念について説明する。
図4の(A)、(B)は、電子カムの概念を示す説明図である。図4の(A)に示すように、機械カム100は、主軸101、カム102及び従節103から構成されており、カム102は、回転運動を直線運動に変える一つの手段として、1サイクル中の所望の動作カーブ(変位曲線)に対応した形状で作成され、その周上に従節103をおき、カム102を回転させることで所望の直線運動を得ることによって、主軸101の回転を機械的に従節103の変位に変換するものである。一方、電子カムは、図4の(B)に示すように、主軸回転角度(例えばエンコーダ信号)に対する従節位置(従節駆動用モータのA〜Dの目標位置)をデータ(電子カム形状データ)として保持し、カム形状の制御対象となる従節駆動用モータを、任意の主軸回転角度に対して、その回転角度に対応する位置まで駆動制御することにより、機械カム100と同等の従節動作を実現するものである。
図5は、従来のモータ駆動用パルス出力ICを、特許文献1の主軸回転制御回路部に採用した工作機械に適用させた例を示している。この図に示される電子カム制御システム200は、CPU201や記憶部202を備える制御ユニット203と、ステッピングモータとしての主軸駆動用モータ204及び複数の従節駆動用モータ205と、主軸の回転角度を検出するエンコーダ206と、主軸駆動用モータ204や従節駆動用モータ205の駆動パルスを出力するモータ駆動用パルス出力IC207、208と、モータ駆動用パルス出力IC207、208の出力パルスに応じて主軸駆動用モータ204や従節駆動用モータ205を駆動させる駆動回路209とを備えて構成されている。
CPU201は、まず、記憶部202に記憶される動作手順データをもとに、主軸駆動用の制御データをモータ駆動用パルス出力IC207に出力し、主軸駆動用モータ204を所定のパターンで駆動させる。主軸駆動用モータ204が駆動すると、主軸の回転角度がエンコーダ206により検出され、CPU201にフィードバックされる。エンコーダ信号を入力したCPU201は、記憶部202に記憶されるカムデータを参照して、主軸回転角度に応じた各従節駆動用モータ205の目標位置を計算し、これをモータ駆動用パルス出力IC208にデータ出力する。これにより、従節駆動用モータ205は、主軸回転に同期しながら、所定のパターンで駆動し、所定のカム形状パターンで従節を変位させる。
しかしながら、上記のように構成された電子カム制御システム200では、従節駆動用モータ205の目標位置を、CPU201が計算し、このデータに基づいて各従節駆動用モータ205をソフトウエア制御しているため、CPU201の負担が大きい。これは、制御対象の従節駆動用モータ205が多くなるほど顕著となり、ソフトウエア処理時間の遅れ等により同期制御処理が遅延するなどの問題を招来する。そのため、主軸回転に対する従節駆動用モータ205の応答性能がCPU201の処理能力に依存してしまい、処理能力の高い高価なCPUが必要になるという問題がある。
また、一般的な電子カム制御システムを含め、従来では、主軸情報を得るために、主軸駆動用モータ204とその回転角度を検出するエンコーダ206を必要としているため、主軸駆動用モータ204が回転するだけの単純な機構のものであっても、従節駆動用モータ205を動作させるために、単に回転するだけの主軸駆動用モータやエンコーダを残し主軸動作として機能させなければならず、電子カム化のメリットが薄くなり、かつ、コスト高の要因となるという問題がある。

特開2003−58211号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、主軸回転に応じて従節駆動用モータを所定のカム形状パターンで駆動制御するにあたり、従節駆動用モータを自律的に駆動制御することにより、CPUの負担を軽減でき、しかも、主軸駆動用モータそのもの(駆動回路、エンコーダを含む)の省略を可能ならしめるモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システムの提供を目的とする。
上記課題を解決するために本発明のモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システムは、入力データに応じたパターンのモータ駆動用パルスを出力するモータ駆動用パルス出力ICであって、電子カムの形状データを記憶するカムデータ記憶部と、電子カムの主軸回転角度又は主軸回転位置を入力し、これを主軸情報として管理する主軸情報管理部と、電子カムの形状データ及び主軸情報をもとに、適用するカム半径の計算を行うと共に、このカム半径に対応するモータ目標位置の計算を行うカム半径・モータ目標位置計算部と、電子カムの従節駆動用モータに対して、前記モータ目標位置まで動作させるためのモータ駆動用パルスを出力するモータ駆動用パルス出力部とにより電子カム従節制御回路を構成し、該電子カム従節制御回路は、電子カムの仮想主軸を駆動制御する電子カム主軸制御回路から出力されるモータ駆動用パルス信号を、主軸情報として取り込むことにより、前記従節駆動用モータを自律的に駆動制御されることを特徴とする。
本発明におけるモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システムは、主軸回転角度に応じて従節駆動用モータを所定のカム形状パターンで駆動制御するにあたり、モータ駆動用パルス出力ICによって従節駆動用モータを自律的に駆動制御することが可能になる。これにより、主軸回転に対する従節駆動用モータの応答性能がCPUの処理能力に依存しないだけでなく、主軸情報を主軸エンコーダからの入力信号を待つことなく、主軸モータ駆動用に供されていた駆動パルス信号を主軸エンコーダ信号に相当する仮想主軸信号として直接的に取り込むことができ、その結果、必要に応じてエンコーダを含む主軸駆動用モータそのものを不要とすることが可能となるばかりか、ICによる高速処理によって従節駆動用モータの応答性能を飛躍的に高めることができる。しかも、ソフトウエア処理時間の遅れ等を生じることもなく、処理能力の高い高価なCPUを用いる必要もなくなり、もって、電子カム制御システムの大幅なコストダウンが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示するモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システムを図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るモータ駆動用パルス出力ICを適用した電子カム制御システムのブロック図である。この図に示すように、電子カム制御システム1は、電子カムの従節を駆動させる複数の従節駆動用モータ10と、従節駆動用モータ10の駆動パルスを出力するモータ駆動用パルス出力IC20と、該モータ駆動用パルス出力IC20に制御データを入力するCPU30と、モータ駆動用パルス出力IC20の出力パルスに応じて、従節駆動用モータ10を動作させる駆動回路50とを備えて構成されている。なお、仮想主軸(駆動回路、主軸駆動用モータ、主軸の回転角度又は回転位置を検出するエンコーダ)は設けられておらず、実装される場合には、モータ駆動用パルス出力IC20の出力パルスに応じて動作することができる。
モータ10は、ステッピングモータ、サーボーモータなどのパルス駆動モータである。本実施形態で採用されるステッピングモータは、駆動パルスの周波数に比例する速度で回転し、その回転量が駆動パルス数に比例するという特性を備える。
CPU30は、例えば、16ビットのデータ入出力端子及び4ビットのアドレス出力端子を備える。データ入出力端子は、モータ駆動用パルス出力IC20との間で制御データの入出力を行い、また、アドレス出力端子は、制御データの書き込み先指定や読み込み先指定に使用される。CPU30が出力する制御データには、動作コマンド、レジスタ制御コマンド、レジスタ書き込みデータなどがある。
前記モータ駆動用パルス出力IC20は、CPUインタフェース回路21、入出力ラインインタフェース回路22、後述する仮想の主軸モータ用として駆動パルスを出力する電子カム主軸制御回路23、および複数の電子カム従節制御回路24を備えて構成される。
動作コマンドは、仮想の主軸モータや従節モータ10の動作を指定するコマンドであり、スタートコマンド、停止コマンド、速度変更コマンドなどが含まれる。レジスタ書き込みデータは、仮想の主軸モータや従節モータ10の動作条件を指定するデータであり、目標位置データ、初期速度データ、目標速度データ、加速レートデータ、減速レートデータ、減速開始位置データなどの主軸制御用データや、カム形状データなどの従節制御用データが含まれる。これらのレジスタ書き込みデータをモータ駆動用パルス出力IC20に書き込む際には、レジスタ制御コマンドによって書き込み先のレジスタが指定される。
CPUインタフェース回路21は、CPU30が出力した動作コマンド、レジスタ制御コマンドなどを格納するコマンド格納部や、CPU30が出力したレジスタ書き込みデータなどを一時的に格納する入出力バッファを備えており、入出力バッファに格納されたレジスタ書き込みデータは、レジスタ制御コマンドに基づいて、所定のレジスタに書き込まれる。また、入出力バッファに格納された動作コマンドは、モータ停止時であれば、直ちに各制御回路23、24へ送られ、モータ動作中であれば、次動作用として待機する。
入出力ラインインタフェース回路22は、制御回路23から出力される駆動パルスの各制御回路24……への出力や、各制御回路24……から出力される駆動パルスをモータ10(駆動回路50)に出力する出力回路、および制御回路23から出力される駆動パルス信号(仮想主軸が実装された際には、エンコーダの信号)を入力する入力回路を備える。なお、サーボーモータ等の動作の監視を要するモータを用いる場合には、特許文献1に開示された如くセットされたエンコーダにより、その動作結果(位置データ)を各駆動回路50へフィードバック出力するようにする。
図2は、本発明の実施形態に係るモータ駆動用パルス出力ICの電子カム主軸制御回路を示すブロック図である。この図に示すように、電子カム主軸制御回路23は、データ記憶部23a、コントロール部23b、モータ駆動用パルス出力部23c、カウンタ部23dなどを備え、実装されない主軸モータを実装されていると仮想し、実装の主軸モータを駆動制御するごとく機能する。
データ記憶部23aは、目標位置データ、初期速度データ、動作速度データ、加速レートデータ、減速レートデータ、減速開始位置データなどのモータ動作パラメータを記憶保持する各種のレジスタを備える。各レジスタには、モータ動作完了時(一つの動作ブロック完了時)にFIFO動作(ファーストイン・ファーストアウト動作)する第一プリレジスタ及び第二プリレジスタが接続されており、各プリレジスタに、次動作、次々動作のデータを予め書き込むことができる。これにより、動作条件が異なる複数の位置決め動作を連続的に実行することが可能になる。
コントロール部23bは、動作コマンド、レジスタ値、カウンタ値などに基づいて、モータ駆動用パルス出力部23cにモータ駆動パルスの出力を指示する部分である。モータ駆動用パルス出力部23cは、コントロール部23bからの指示に従い、各種パラメータに応じた速度、移動量のモータ駆動パルスを発生させ、これを入出力ラインインタフェース回路22、或いは、外部の従節駆動回路や別の電子カムシステムの主軸エンコーダ入力に接続させるなどして(図示しない)出力する部分である。この外部接続により多数の電子カムが同期して動作させることが可能となっている。カウンタ部23dは、モータ駆動用パルス出力部23cが出力するモータ駆動パルス、或いは、前記仮想主軸が実装された際にエンコーダのモータ回転検出パルスをカウントする部分である。
図3は、本発明の実施形態に係るモータ駆動用パルス出力ICの電子カム従節制御回路を示すブロック図である。この図に示すように、電子カム従節制御回路24は、カムデータ記憶部24a、主軸情報管理部24b、コントロール部24c、カム半径・モータ目標位置計算部24d、モータ駆動用パルス出力部24eなどを備える。
カムデータ記憶部24aは、電子カムの形状データを記憶保持するレジスタを備える。電子カムの形状データは、主軸回転角度に対する従節駆動用モータ10の目標位置(カム半径)を示すものである。例えば、図4の(B)に示すカム動作(従節動作)を行う場合は、カム形状の変化点となる5点(A〜E)のデータ(主軸回転角度データと、それに対応するカム半径データで1点分)がカムデータ記憶部24aに書き込まれる。
主軸情報管理部24bは、主軸回転角度又は主軸回転位置を入力し、これを主軸情報として管理する部分である。本実施形態では、従来実装されていたエンコーダの検出パルスに替えて、電子カム主軸制御回路23のカウンタ部23dにおいてカウントされる仮想の主軸駆動用モータの駆動パルスカウント値を主軸情報として入力するようになっている。コントロール部24cは、動作コマンドに応じて、カムデータ記憶部24aや主軸情報管理部24bからデータ(電子カム形状データや主軸情報)を読み出し、これらのデータをカム半径・モータ目標位置計算部24dに出力する部分である。
カム半径・モータ目標位置計算部24dは、電子カムの形状データ及び主軸情報をもとに、適用するカム半径の計算を行うと共に、このカム半径に対応する従節駆動用モータ10の目標位置計算を行う部分である。ここで計算されたモータ目標位置をモータ駆動用パルス出力部24eに出力すると、従節駆動用モータ10を目標位置まで動作させるためのモータ駆動用パルスがモータ駆動用パルス出力部24eから出力される。これにより、従節駆動用モータ10は、主軸(仮想/実装)の回転に同期しながら、所定のカム形状パターンで駆動制御される。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、電子カム制御を行う場合、まず、主軸駆動用モータ(仮想/実装)の動作パラメータ及び各従節駆動用モータ10……のカムデータを、CPU30からモータ駆動用パルス出力IC20に送る。このとき、主軸駆動用モータ(仮想/実装)の動作パラメータは、電子カム主軸制御回路23のデータ記憶部23aに記憶され、各従節駆動用モータ10のカムデータは、電子カム従節制御回路24のカムデータ記憶部24aに記憶される。その後、CPU30からモータ駆動用パルス出力IC20にスタートコマンドを送ると、電子カム主軸制御回路23が動作パラメータに応じたモータ駆動パルスを入出力インターフェース22に出力し、主軸駆動用モータが設けられない場合には主軸情報として提供され、実装された場合には主軸を動作させる。
一方、電子カム従節制御回路24は、電子カム主軸制御回路23からのモータ駆動パルスを、従来実装されていた主軸エンコーダのパルスカウント信号に代用した主軸情報として取り込むことで主軸回転角度を認識する。なお、主軸駆動用モータが実装された場合にはエンコーダの検出パルスにより主軸回転角度を認識することもできる。この主軸回転角度と記憶したカムデータをもとに、カム半径及びモータ目標位置の計算を行い、モータ目標位置に対応するモータ駆動パルスを出力する。これにより、従節駆動用モータ10は、速度指令により与えられる主軸回転に同期し、かつ回転量変化に追随しながら、所定のカムパターンに応じた従節動作を実行することになる。
上記のように構成された本発明によれば、主軸回転角度に応じて従節駆動用モータ10を所定のカム形状パターンで駆動制御するにあたり、従来の主軸モータ駆動用に供されていた駆動パルス信号を、主軸エンコーダのパルスカウント信号に相当する仮想化された主軸信号として代用し、直接的に主軸回転角度データ(主軸情報)として入出力ラインインターフェース回路22へ出力させ、或いは外部に同様に出力させて取り込むハードウエア構成により行うことができ、そのシステムを極めて容易に構築することが可能となり、CPU30でカム半径やモータ目標位置の計算を行うことなく、電子カム制御システム1、およびモータ駆動用パルス出力IC20によって、従節駆動用モータ10を、CPU30からの指令によらず、自身の従節動作情報に従って自律的(自立的)に駆動制御することができる。
その結果、主軸エンコーダのパルス信号と主軸モータ駆動用パルス信号の何れの信号も主軸情報として用いることができるようになり、従来、従節駆動用モータ10を動作させるために設けられていた、単に回転するだけのエンコーダや駆動回路を含む主軸駆動用モータそのものを、必要に応じて不要とすることが可能となるばかりか、仮想/実装を問わず主軸回転に対する従節駆動用モータ10の応答性能がCPU30の処理能力に依存しなくなり、ICによる高速処理によって従節駆動用モータ10の応答性能を飛躍的に高めることができるだけでなく、CPUによるソフトウエア処理時間の遅れ等を生じることもないので、処理能力の高い高価なCPUを不要にして、電子カム制御システムの大幅なコストダウンを図ることができる。
また、電子カム主軸制御回路23は、モータ駆動用パルス出力部23cが出力するモータ駆動パルスをカウントするカウンタ部23dを備え、該パルスカウント値を主軸情報として出力するため、主軸駆動用モータが実装された際には、そのエンコーダ信号を取り込み、主軸モータ駆動用パルス信号を主軸駆動用としてモータ入出力ラインインターフェース回路22へ出力することが可能であり、主軸モータの要・不要に応じた切換え構成の構築が容易に行える。
また、前記主軸情報は、前記主軸情報管理部24bに入力されるため、駆動パルスカウント値や、実装された際のエンコーダの検出パルス値の何れかを、選択的に主軸回転角度又は主軸回転位置の主軸情報として管理することができる。
また、電子カム従節制御回路24を複数備え、複数の従節駆動用モータ10を自律的に同期制御することが可能であるため、複数の従節駆動用モータ10が含まれる電子カム制御システムのコストダウンや省配線に寄与することができる。
また、本実施形態のモータ駆動用パルス出力IC20は、電子カムの仮想主軸駆動用モータを駆動制御する電子カム主軸制御回路23を備えるため、電子カム主軸制御回路を別に設ける場合に比べて、電子カム制御システムのコストダウンや省配線が可能になる。
本発明の実施形態に係るモータ駆動用パルス出力ICを適用した電子カム制御システムのブロック図である。 本発明の実施形態に係るモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システムの電子カム主軸制御回路を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システムの電子カム従節制御回路を示すブロック図である。 (A)は機械カムの説明図、(B)は電子カムのカムデータを示す説明図である。 電子カム制御システムの従来例を示すブロック図である。
符号の説明
1 電子カム制御システム
10 従節駆動用モータ
20 モータ駆動用パルス出力IC
21 インタフェース回路
22 入出力ラインインタフェース回路
23 電子カム主軸制御回路
23a データ記憶部
23b コントロール部
23c モータ駆動用パルス出力部
23d カウンタ部
24 電子カム従節制御回路
24a カムデータ記憶部
24b 主軸情報管理部
24c コントロール部
24d カム半径・モータ目標位置計算部
24e モータ駆動用パルス出力部
30 CPU
50 駆動回路
100 機械カム
101 主軸
102 カム
103 従節
200 電子カム制御システム
201 CPU
202 記憶部
203 制御ユニット
204 主軸駆動用モータ
205 従節駆動用モータ
206 エンコーダ
207、208 モータ駆動用パルス出力IC
209 駆動回路

Claims (5)

  1. 入力データに応じたパターンのモータ駆動用パルスを出力するモータ駆動用パルス出力ICおよび電子カム制御システムであって、
    電子カムの形状データを記憶するカムデータ記憶部と、
    電子カムの主軸回転角度又は主軸回転位置を入力し、これを主軸情報として管理する主軸情報管理部と、
    電子カムの形状データ及び主軸情報をもとに、適用するカム半径の計算を行うと共に、このカム半径に対応するモータ目標位置の計算を行うカム半径・モータ目標位置計算部と、
    電子カムの従節駆動用モータに対して、前記モータ目標位置まで動作させるためのモータ駆動用パルスを出力するモータ駆動用パルス出力部とにより電子カム従節制御回路を構成し、
    該電子カム従節制御回路は、電子カムの仮想主軸を駆動制御する電子カム主軸制御回路から出力されるモータ駆動用パルス信号を、主軸情報として取り込むことにより、前記従節駆動用モータを自律的に駆動制御されることを特徴とするモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システム。
  2. 請求項1記載において、前記電子カム主軸制御回路は、モータ駆動用パルス出力部が出力するモータ駆動パルスをカウントするカウンタ部を備え、該パルスカウント値を主軸情報として出力することを特徴とするモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システム。
  3. 請求項1または2において、前記主軸情報は、前記主軸情報管理部に入力されることを特徴とするモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システム。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記電子カム従節制御回路を複数備え、複数の前記従節駆動用モータを自律的に同期制御することを特徴とするモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システム。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、電子カムの仮想主軸駆動用モータを駆動制御する電子カム主軸制御回路を備えることを特徴とするモータ駆動用パルス出力IC、および電子カム制御システム。
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