JP6037953B2 - ウェビング装着機構 - Google Patents

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Description

本発明は、バックルが移動されてウェビングが乗員に装着されるウェビング装着機構に関する。
下記特許文献1に記載のシートベルト装置では、ベルトにタングが設けられると共に、バックルがリンク機構の作動によって移動可能にされており、タングがバックルに係合されることで、バックルがリンク機構の作動によって収納状態に移動されて、シートに着座した乗員にベルトが装着される。
しかしながら、このシートベルト装置では、例えば、シートに子供用シートが接近及び配置される際に、バックルが収納状態以外の位置において配置又は移動されると、子供用シートにバックルが干渉する可能性がある。さらに、例えば、シートに子供用シートをベルトによって固定するためにバックルがバックルに係合された際に、バックルがリンク機構の作動によって移動されると、ベルトが弛む可能性がある。
このため、所定の機会には、バックルの移動を禁止できるのが好ましい。
特開2011−16482号公報
本発明は、上記事実を考慮し、バックルの移動を禁止できるウェビング装着機構を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング装着機構は、ウェビングに設けられたタングと、前記タングが係合されるバックルと、作動されて前記バックルを移動可能にされ、前記タングが前記バックルに係合された際に作動されて前記バックルを装着位置に移動させることで前記ウェビングが車両のシートに着座した乗員に装着される移動手段と、前記移動手段の作動を禁止する禁止手段と、前記シートに子供用シートが固定されることを検知して前記シートに乗員が着座しないことを検知することで前記禁止手段が前記移動手段の作動を禁止する検知手段と、を備えている。
請求項2に記載のウェビング装着機構は、請求項1に記載のウェビング装着機構において、操作されることで前記禁止手段が前記移動手段の作動を禁止する操作手段を備えている。
請求項3に記載のウェビング装着機構は、請求項1又は請求項2に記載のウェビング装着機構において、前記禁止手段が前記移動手段の作動を禁止する前に前記移動手段が前記バックルを装着位置に移動させる。
請求項1に記載のウェビング装着機構では、移動手段が作動されてバックルを移動可能にされており、ウェビングに設けられたタングがバックルに係合された際に、移動手段が、作動されて、バックルを装着位置に移動させることで、ウェビングが車両のシートに着座した乗員に装着される。
ここで、禁止手段が移動手段の作動を禁止する。このため、バックルの移動を禁止できる。
また、検知手段がシートに乗員が着座しないことを検知することで、禁止手段が移動手段の作動を禁止する。このため、バックルの移動が必要でない際に、バックルの移動を禁止できる。
さらに、検知手段が、シートに子供用シートが固定されることを検知して、シートに乗員が着座しないことを検知する。このため、シートに子供用シートが固定される際に、バックルの移動を禁止できる。
請求項2に記載のウェビング装着機構では、操作手段が操作されることで、禁止手段が移動手段の作動を禁止する。このため、バックルの移動が必要でない際に、バックルの移動を禁止できる。
請求項3に記載のウェビング装着機構では、禁止手段が移動手段の作動を禁止する前に、移動手段がバックルを装着位置に移動させる。このため、禁止手段が移動手段の作動を禁止した際に、バックルが装着位置以外の位置に配置されることを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るウェビング装着機構においてタングがバックルに係合された際を示す車両左方から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング装着機構において乗員にウェビングが装着された際を示す車両左方から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング装着機構における巻取装置のELRモード時を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング装着機構における巻取装置のELRモードからALRモードへの切替時を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング装着機構における巻取装置のALRモード時を示す側面図である。 本発明の第1実施形態における車両の主要部を示す車両後斜め右方から見た斜視図である。 (A)は、本発明の第1実施形態における車両のオフインジケータを示す車両後斜め右方から見た斜視図であり、(B)は、本発明の第1実施形態における車両のカットオフスイッチを示す車両後斜め左方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態における車両のシート及びチャイルドシートを示す車両前斜め右方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態における車両のシート及びチャイルドシートを示す車両前斜め右方から見た斜視図である。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るウェビング装着機構10が車両左方から見た側面図にて示されており、図6には、ウェビング装着機構10が適用された車両12の主要部が車両後斜め右方から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示している。
図1に示す如く、本実施形態における車両12では、車室12A内の車両前側かつ車両右側の部分において、シート14が設置されており、シート14の前方、右方及び上方は、それぞれ車両12の前方、右方及び上方に向けられている。シート14の下側部分には、シートクッション14Aが設けられると共に、シート14の上側部分には、シートバック14Bが設けられており、シートバック14Bは、シートクッション14Aの後端から上側に起立されている。
シート14は、助手席にされており、シート14には、車両12の乗員16(本実施形態では助手)が着座可能にされている。シート14(例えばシートクッション14A)には、第1検出手段としての着座センサ18が設けられており、着座センサ18は、例えば乗員16からの荷重を検出して、シート14に乗員16が着座したことを検出可能にされている。また、着座センサ18は、車両12の検知手段及び禁止手段としての制御装置20に電気的に接続されている。
車両12には、シート14の車両右側(車幅方向外側)において、ドア22(本実施形態ではフロントサイドドア)が開閉可能に設けられており、乗員16は、ドア22を開放することで、車両12(車室12A内)に乗車して、シート14に着座可能にされている。ドア22には、第1検出手段としての開放センサ(図示省略)が設けられており、開放センサは、ドア22が開放されたことを検出可能にされている。また、開放センサは、制御装置20に電気的に接続されている。
シート14には、ウェビング装着機構10(シートベルト装置)が装備されている。
ウェビング装着機構10には、格納手段としての巻取装置24(リトラクタ)が設けられており、巻取装置24は、シート14の後部の車両右側かつ下側において、車体(シート14でもよい)に固定されている。巻取装置24には、略円柱状のスプール(図示省略)が回転可能に設けられており、スプールには、長尺帯状のウェビング26(ベルト)の基端が係止されて、ウェビング26が基端側から巻取られている。このため、スプールが巻取方向に回転されることで、ウェビング26がスプールに巻取られると共に、ウェビング26がスプールから引出されることで、スプールが引出方向に回転される。また、巻取装置24は、スプールに巻取方向への付勢力を作用させており、これにより、ウェビング26にスプールへの巻取方向への付勢力が作用されている。
ウェビング26の先端には、下支持部としてのアウタアンカ28(アンカ)が取付けられており、アウタアンカ28は、シート14の後部の車両右側かつ下側において、車体(シート14でもよい)に固定されている。これにより、ウェビング26の先端がアウタアンカ28に支持されている。
ウェビング26は、巻取装置24とアウタアンカ28との間において、上支持部としてのショルダアンカ30(スリップジョイント)に移動可能に挿通されており、ショルダアンカ30は、シート14の後部の車両右側かつ上側において、車体(シート14でもよい)に回動可能に支持されている。これにより、ウェビング26が、巻取装置24とアウタアンカ28との間において、ショルダアンカ30に支持されている。
ウェビング26は、アウタアンカ28とショルダアンカ30との間において、タング32に移動可能に挿通されている。
ウェビング装着機構10には、内支持部としてのバックル34(インナアンカ、イージーアクセスバックル)が設けられている。バックル34は、シート14の車両左側(車幅方向内側)かつ下側に配置されており、バックル34は、シート14のシートクッション14Aの上側に突出されている。バックル34に対しては、タング32が係合及び係合解除可能にされており、タング32がバックル34に係合されることで、ウェビング26が、ショルダアンカ30とアウタアンカ28との間において、タング32を介してバックル34に支持される。
バックル34内には、第2検出手段としてのバックルスイッチ34Aが設けられており、バックルスイッチ34Aは、バックル34にタング32が係合されたことを検出可能にされている。また、バックルスイッチ34Aは、制御装置20に電気的に接続されている。
バックル34は、移動手段としての移動機構36(スライド機構)に支持されており、移動機構36は、シート14の車幅方向内側かつ下側において、車体(シート14でもよい)に固定されている。移動機構36は、制御装置20に電気的に接続されており、移動機構36は、制御装置20の制御により作動されて、バックル34を移動(スライド)可能にされている。これにより、バックル34が、シートクッション14Aの前側(前側及び上側の少なくとも一方であればよい)の係合位置(図1参照)と、シートクッション14Aの後側(後側及び下側の少なくとも一方であればよい)の装着位置(図2参照)と、に配置可能にされている。
図3に示す如く、上記巻取装置24には、ロック機構38が設けられており、ロック機構38には、略円板状のVギヤ40が設けられている。Vギヤ40は、スプールと同軸上に配置されて、スプールに追従回転可能にされており、Vギヤ40は、通常、スプールと共に巻取方向(図3の矢印Aの方向)及び引出方向(図3の矢印Bの方向)に回転可能にされている。また、Vギヤ40の外周には、ラチェット歯40Aが設けられている。
巻取装置24が通常のELR(エマージェンシ・ロッキング・リトラクタ)モードにされる場合には、車両12の緊急時(車両が急激に減速された際及びウェビング26がスプールから急激に引出されてスプールが急激に引出方向に回転された際)に、スプールがVギヤ40に対し引出方向に回転されて、ロック機構38が作動されることで、スプールの引出方向への回転がロックされて(スプールの巻取方向への回転は許容される)、スプールからのウェビング26の引出しがロックされる。
巻取装置24には、切替機構42が設けられており、切替機構42には、略円板状のキャリアギヤ44が設けられている。キャリアギヤ44は、スプールと同軸上に配置されると共に、スプールに減速機構46を介して連絡されており、スプールが巻取方向及び引出方向に回転されることで、キャリアギヤ44が減速機構46によって減速されてそれぞれ引出方向及び巻取方向に回転される。キャリアギヤ44の側面には、押圧片44Aが突出形成されており、押圧片44Aは、キャリアギヤ44と一体回転可能にされている。
キャリアギヤ44の押圧片44A側の側方には、略円板状のコントロールディスク48が設けられており、コントロールディスク48は、スプールと同軸上に回転可能に配置されている。コントロールディスク48の外周の一部には、湾曲板状の保持片48Aが設けられており、保持片48Aは、コントロールディスク48の径方向外側に突出されている。保持片48Aの引出方向側の端部は、第1当接部48Bにされており、保持片48Aの巻取方向側の端部は、第2当接部48Cにされている。
Vギヤ40、キャリアギヤ44及びコントロールディスク48の外周外側には、切替部材としての切替パウル50が回動可能に配置されており、切替パウル50は、Vギヤ40、キャリアギヤ44及びコントロールディスク48の側へ回動される方向に付勢されている。切替パウル50には、当接片50Aが設けられており、当接片50Aは、切替パウル50からコントロールディスク48側に突出されている。切替パウル50には、係合歯50Bが設けられており、係合歯50Bは、切替パウル50からVギヤ40側に突出されている。
巻取装置24が通常のELRモードにされる場合には、切替パウル50への付勢力によって、切替パウル50の当接片50Aがコントロールディスク48の保持片48A外周に当接されることで、切替パウル50の係合歯50BがVギヤ40から離間されている。
巻取装置24がELRモードにされる状態から、ウェビング26がスプールから引出されて、スプールが引出方向に回転されることで、キャリアギヤ44が減速されて巻取方向に回転される。そして、ウェビング26がスプールから全て引出される直前になった際に、キャリアギヤ44の押圧片44Aがコントロールディスク48の保持片48Aの第1当接部48Bに当接することで、押圧片44Aが第1当接部48Bを押圧して、コントロールディスク48が巻取方向に回転される。
このため、図4に示す如く、ウェビング26がスプールから全て引出された際には、切替パウル50の当接片50Aがコントロールディスク48の保持片48A外周から脱落されることで、切替パウル50への付勢力によって、切替パウル50の当接片50Aがキャリアギヤ44の押圧片44Aに当接される。
その後、図5に示す如く、ウェビング26がスプールに巻取られて、スプールが巻取方向に回転されることで、キャリアギヤ44が減速されて引出方向に回転される。このため、切替パウル50の当接片50Aがキャリアギヤ44の押圧片44Aから脱落されることで、切替パウル50が付勢力により回動されて、切替パウル50の係合歯50BがVギヤ40の外周に当接される。これにより、巻取装置24がELRモードからALR(オートマチック・ロッキング・リトラクタ)モードに切替えられることで、切替パウル50の係合歯50BがVギヤ40のラチェット歯40Aに係合されて、Vギヤ40の引出方向への回転が規制される(Vギヤ40の巻取方向への回転は許容される)。
巻取装置24がALRモードにされる場合には、ウェビング26にスプールからの引出力が作用されて、スプールがVギヤ40に対し引出方向に回転された際に、ロック機構38が作動されることで、スプールの引出方向への回転がロックされて(スプールの巻取方向への回転は許容される)、スプールからのウェビング26の引出しがロックされる。
一方、巻取装置24がALRモードにされる状態から、ウェビング26がスプールに巻取られて、スプールが巻取方向に回転されることで、キャリアギヤ44が減速されて引出方向に回転される。このため、キャリアギヤ44の押圧片44Aがコントロールディスク48の保持片48Aの第2当接部48Cに当接することで、押圧片44Aが第2当接部48Cを押圧して、コントロールディスク48が引出方向に回転される。これにより、図3に示す如く、コントロールディスク48の保持片48Aの第1当接部48Bが切替パウル50の当接片50Aを引出方向に押圧して、切替パウル50が付勢力に抗して回動されることで、切替パウル50の当接片50Aがコントロールディスク48の保持片48A外周に当接されて、切替パウル50の係合歯50BがVギヤ40の外周から離間される。したがって、巻取装置24がALRモードからELRモードに切替えられる(復帰される)。
切替パウル50の近傍には、ALR検知手段としてのALRセンサ52が設けられており、ALRセンサ52は、切替パウル50が係合歯50BをVギヤ40の外周に当接される位置に回動されたことを検知して、巻取装置24がALRモードにされたことを検知可能にされている。また、ALRセンサ52は、制御装置20に電気的に接続されている。
図6に示す如く、車室12A内の車両前側端部には、インストルメントパネル54が設けられており、インストルメントパネル54の車両右側部分には、シート14の前側において、エアバッグ装置56が設けられている。エアバッグ装置56は、内部に袋体(図示省略)が設けられると共に、制御装置20に電気的に接続されており、車両12の緊急時(衝突時等)には、エアバッグ装置56が制御装置20の制御により作動されて、袋体が瞬時に高圧ガスによってエアバッグ装置56の車両後側に膨張展開されることで、シート14に着座した乗員16の運動エネルギーが袋体によって吸収されて、乗員16が保護される。
エアバッグ装置56には、カットオフ機構58が装備されている。
カットオフ機構58には、オフ検知手段及び操作手段としてのカットオフスイッチ60(図7(B)参照)が設けられており、カットオフスイッチ60は、例えば、インストルメントパネル54の車両右側部分の下側に配置されている。カットオフスイッチ60は、車両12のキー62によってON操作とOFF操作とを可能にされると共に、制御装置20を介して電気的に接続されており、カットオフスイッチ60がON操作されることで、制御装置20の制御によりエアバッグ装置56の作動が許可されると共に、カットオフスイッチ60がOFF操作されることで、制御装置20の制御によりエアバッグ装置56の作動が禁止される。
カットオフスイッチ60には、制御装置20を介して、報知手段としてのオフインジケータ64(図7(A)参照)が電気的に接続されており、オフインジケータ64は、例えば、インストルメントパネル54の車両左側部分(運転席の前側)の上側に配置されている。カットオフスイッチ60がOFF操作された際には、オフインジケータ64が、制御装置20の制御により点灯されて、エアバッグ装置56の作動が禁止されたことを報知する。
車室12A内(例えばインストルメントパネル54の車両右側部分)には、操作手段としてのオフスイッチ66が設けられており、オフスイッチ66は、制御装置20を介して移動機構36に電気的に接続されている。オフスイッチ66は、例えば押圧操作によって、ON操作とOFF操作とを可能にされており、オフスイッチ66がON操作されることで、制御装置20の制御により移動機構36の作動が許可されると共に、オフスイッチ66がOFF操作されることで、制御装置20の制御により移動機構36の作動が禁止される。
図8に示す如く、シート14には、子供用シートとしてのチャイルドシート68を固定可能にされている。シート14にチャイルドシート68が固定される際には、巻取装置24がELRモードからALRモードに切替えられてスプールからのウェビング26の引出しがロックされると共に、チャイルドシート68にウェビング26が引掛けられた状態で、ウェビング26が巻取装置24のスプールに必要量巻取られると共に、バックル34にタング32が係合されることで、ウェビング26の張力によってシート14にチャイルドシート68が押付けられる。
チャイルドシート68には、固定検知手段を構成する送信手段としてのトランスポンダ70が設けられると共に、シート14(例えばシートクッション14A)には、固定検知手段を構成する受信手段としてのアンテナ72が設けられており、トランスポンダ70が送信する無線信号をアンテナ72が受信することで、シート14へのチャイルドシート68の接近及び配置を検知可能にされている。また、アンテナ72は、制御装置20に電気的に接続されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のウェビング装着機構10では、乗員16が、車両12のドア22を開放することで、車両12(車室12A内)に乗車して、シート14に着座する。
ドア22が開放されたことを開放センサが検出した際及びシート14に乗員16が着座したことを着座センサ18が検出した際の少なくとも1つの際には、移動機構36が制御装置20の制御により作動されて、バックル34が装着位置(図2参照)から係合位置(図1参照)に移動される。
そして、乗員16が、ELRモードにされた巻取装置24のスプールからウェビング26を引出して、タング32をバックル34に係合させる。これにより、乗員16がタング32をバックル34に係合させる際には、バックル34が係合位置に配置されるため、乗員16がタング32をバックル34に容易に係合させることができる。
バックル34にタング32が係合されたことをバックルスイッチ34Aが検出した際には、移動機構36が制御装置20の制御により作動されて、バックル34が係合位置から装着位置に移動される。このため、乗員16にウェビング26が装着されて、ウェビング26のショルダアンカ30とタング32との間の部分が乗員16の右側(一側)の肩部から腰部の左側(他側)に斜め方向に装着されると共に、ウェビング26のタング32とアウタアンカ28との間の部分が乗員16の腰部の左側から右側に横方向に装着される。
車両12の緊急時には、巻取装置24のロック機構38が作動されることで、スプールの引出方向への回転がロックされて、スプールからのウェビング26の引出しがロックされる。このため、乗員16がウェビング26によって拘束される。
さらに、車両12の緊急時には、エアバッグ装置56が制御装置20の制御により作動されて、エアバッグ装置56の袋体が瞬時に高圧ガスによってエアバッグ装置56の車両後側に膨張展開されることで、乗員16の運動エネルギーが袋体によって吸収されて、乗員16が保護される。
また、シート14にチャイルドシート68が固定される際には、チャイルドシート68のトランスポンダ70が送信する無線信号をシート14のアンテナ72が受信することで、シート14へのチャイルドシート68の接近及び配置が検知される。
さらに、巻取装置24がELRモードからALRモードに切替えられてスプールからのウェビング26の引出しがロックされると共に、チャイルドシート68にウェビング26が引掛けられた状態で、ウェビング26が巻取装置24のスプールに必要量巻取られると共に、バックル34にタング32が係合されることで、ウェビング26の張力によってシート14にチャイルドシート68が押付けられて、シート14にチャイルドシート68が固定される。
上述の如く、巻取装置24がELRモードからALRモードに切替えられた際には、巻取装置24のALRセンサ52が、切替パウル50が係合歯50BをVギヤ40の外周に当接される位置に回動されたことを検知して、巻取装置24がALRモードにされたことを検知する。
また、カットオフ機構58のカットオフスイッチ60がOFF操作されることで、制御装置20の制御によりエアバッグ装置56の作動が禁止される。
ここで、シート14にチャイルドシート68が固定される際(アンテナ72がシート14へのチャイルドシート68の接近又は配置を検知した際及び巻取装置24がALRモードにされたことをALRセンサ52が検知した際の少なくとも1つの際)及びエアバッグ装置56の作動が禁止された際(カットオフスイッチ60がOFF操作された際)の少なくとも1つの際には、制御装置20が、シート14に乗員16が着座しないことを検知することで、移動機構36の作動を禁止(キャンセル)する。このため、シート14に乗員16が着座せずにバックル34の移動が必要でない際に、自動でバックル34の移動を禁止できる。
さらに、オフスイッチ66がOFF操作されることで、制御装置20が移動機構36の作動を禁止(キャンセル)する。このため、バックル34の移動が必要でない際に、手動でバックル34の移動を禁止できる。
また、制御装置20が移動機構36の作動を禁止する際に、バックル34が装着位置以外の位置に配置される場合には、制御装置20が移動機構36の作動を禁止する前に、制御装置20の制御により移動機構36が作動されて、バックル34が装着位置に移動される。このため、制御装置20が移動機構36の作動を禁止した際に、バックル34が装着位置以外の位置に配置されることを防止できる。
以上により、例えば、シート14にチャイルドシート68や荷物等が接近及び配置される際に、チャイルドシート68や荷物等に装着位置以外の位置において配置又は移動されるバックル34が干渉することを抑制でき、シート14にチャイルドシート68や荷物等を容易に接近及び配置させることができる。
さらに、例えば、シート14にチャイルドシート68が固定される際には、バックル34にタング32が係合されることでバックル34が移動されてウェビング26が弛むことを抑制でき、シート14にチャイルドシート68を容易に固定できる。
また、カットオフ機構58では、カットオフスイッチ60がOFF操作された際に、オフインジケータ64が制御装置20の制御により点灯される。このため、カットオフスイッチ60がOFF操作された際に制御装置20が移動機構36の作動を禁止する場合には、オフインジケータ64によって、エアバッグ装置56の作動が禁止されたこと、ひいては、移動機構36の作動が禁止されたことを報知できる。
[第2実施形態]
図9には、本発明の第2実施形態に係るウェビング装着機構80が適用された車両12のシート14及びチャイルドシート68が車両前斜め右方から見た斜視図にて示されている。
本実施形態における車両12は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点でことなる。
本実施形態における車両12では、シート14及びチャイルドシート68が所謂ISO−FIXに対応されている。
シート14には、シートバック14B下部の前端において、固定手段を構成するアンカ82が複数(本実施形態では2個)固定されている。
チャイルドシート68には、下部の後端において、固定手段を構成する固定部84が複数(本実施形態では2個)突出された状態で固定されており、固定部84がシート14のアンカ82に固定されることで、チャイルドシート68がシート14に固定される。
シート14には、アンカ82の近傍において、固定検知手段としての固定スイッチ86が設けられており、固定スイッチ86は、アンカ82に固定部84が固定されることでON操作されると共に、アンカ82から固定部84が離脱されることでOFF操作される。また、固定スイッチ86は、制御装置20に電気的に接続されている。
ここで、シート14にチャイルドシート68が固定される際(シート14のアンカ82にチャイルドシート68の固定部84が固定されて固定スイッチ86がON操作される際)には、制御装置20が、シート14に乗員16が着座しないことを検知することで、移動機構36の作動を禁止(キャンセル)する。
このため、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態では、シート14を助手席にしたが、シート14を後席や運転席にしてもよい。
10 ベルト装着機構
12 車両
14 シート
16 乗員
20 制御装置(検知手段、禁止手段)
26 ウェビング
32 タング
34 バックル
36 移動機構(移動手段)
60 カットオフスイッチ(操作手段)
66 オフスイッチ(操作手段)
68 チャイルドシート(子供用シート)
80 ベルト装着機構

Claims (3)

  1. ウェビングに設けられたタングと、
    前記タングが係合されるバックルと、
    作動されて前記バックルを移動可能にされ、前記タングが前記バックルに係合された際に作動されて前記バックルを装着位置に移動させることで前記ウェビングが車両のシートに着座した乗員に装着される移動手段と、
    前記移動手段の作動を禁止する禁止手段と、
    前記シートに子供用シートが固定されることを検知して前記シートに乗員が着座しないことを検知することで前記禁止手段が前記移動手段の作動を禁止する検知手段と、
    を備えたウェビング装着機構。
  2. 操作されることで前記禁止手段が前記移動手段の作動を禁止する操作手段を備えた請求項1記載のウェビング装着機構。
  3. 前記禁止手段が前記移動手段の作動を禁止する前に前記移動手段が前記バックルを装着位置に移動させる請求項1又は請求項2記載のウェビング装着機構。
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