JP6037865B2 - 展示用住宅建築物 - Google Patents

展示用住宅建築物 Download PDF

Info

Publication number
JP6037865B2
JP6037865B2 JP2013019023A JP2013019023A JP6037865B2 JP 6037865 B2 JP6037865 B2 JP 6037865B2 JP 2013019023 A JP2013019023 A JP 2013019023A JP 2013019023 A JP2013019023 A JP 2013019023A JP 6037865 B2 JP6037865 B2 JP 6037865B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foundation
model
wall
plate
residential building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013019023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014149466A (ja
Inventor
宏 高嶋
宏 高嶋
通洋 細野
通洋 細野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP2013019023A priority Critical patent/JP6037865B2/ja
Publication of JP2014149466A publication Critical patent/JP2014149466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6037865B2 publication Critical patent/JP6037865B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)

Description

本発明は、住宅展示場等において設置され、住宅の発注者に対して住宅の外観、内装、構造等を展示し、説明するために用いられる展示用住宅建築物に関するものである。
注文住宅の建築を請け負う者が住宅展示場において展示用住宅建築物を設置し、住宅を発注しようとする者つまり顧客に対して提供する住宅の外観、内装、構造等を展示することが広く行われている。このような展示用住宅建築物において、一般住宅と同様に外装及び内装を完成した状態で展示するものが広く採用されてきたが、耐震性、耐久性、断熱性能等についての関心が高まるのにともなって、構造に関する説明に資する展示が求められる。
このような状況において、壁や床の断面構成を観察することができるように展示する展示用住宅建築物が提案されており、基礎構造についても断面構成を展示するものが特許文献1から特許文献4までに記載されている。
特開平11−167340号公報 特開2001−183965号公報 特開平10−39744号公報 特開平10―123925号公報
展示用住宅建築物において、基礎の断面構成を展示するものとして、特許文献1には屋内に基礎の模型を展示することが提案されている。しかし、実物と同じ大きさの基礎模型を作成し、屋内に展示すると、屋内空間の大きな範囲を占有することになり、内装等の展示に支障を生じることがある。また、基礎が実際に設けられる高さに設置して展示しないと、地盤上に設けられて構造躯体を支持する状態を認識し難いという問題がある。
一方、実際に設けられる高さの地盤上に設けた基礎の断面を露出し、基礎の断面の全域及び基礎の下の地盤の状態まで展示するものとすると、展示する断面付近では展示用の住宅建築物を支持するための基礎として機能しないものとなる。また、基礎の下面より下側に掘り下げて基礎の断面を展示すると、地盤から湿気や冷気が屋内に侵入し、展示用住宅建築物の屋内環境を阻害することになる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、安定した基礎を構築して良好な屋内環境を維持するとともに、実際に基礎が設けられる高さの位置で屋内に基礎の構造を展示することができる展示用住宅建築物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 地盤上に形成された鉄筋コンクリートの版状部と、該版状部から立ち上げられた鉄筋コンクリートの壁状部と、を有する基礎と、 前記基礎上に支持された構造躯体と、を有する展示用住宅建築物であって、 前記基礎は、該展示用住宅建築物が占める平面領域の一部が、前記版状部を他の標準部分より深い位置に形成した深基礎部分となっており、 前記深基礎部分の前記版状部上における前記標準部分の基礎とほぼ同じ高さの位置に基礎模型が形成され、 該基礎模型が該展示用住宅建築物の内側から観察できるように露出されている展示用住宅建築物を提供する。
この展示用住宅建築物では、基礎の構造を展示する部分でも実際の基礎が鉄筋コンクリートの版状部とこの上に立ち上げられた鉄筋コンクリートの壁状部とで構成されるので、構造躯体を強固に支持して充分な耐震性、耐久性を有するものとすることができる。そして、深基礎部分の版状部の上で標準部分の基礎と同じ高さの位置に基礎模型が形成されているので、深基礎部分の版状部で地盤からの湿気の上昇を防ぐとともに、基礎模型を実際に基礎が設けられる高さの位置に構造躯体を支持する形態で展示することができる。したがって、観察者は、良好な環境の屋内で基礎の構造を観察し、理解することが容易となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の展示用住宅建築物において、 前記基礎模型は、前記深基礎部分の版状部から立ち上げられた壁状部の側面と連続するように形成されているものとする。
この展示用住宅建築物では、基礎模型を実際に構造躯体を支持する基礎の壁状部と一体として観察することができ、観察者が構造躯体を支持する基礎の態様を容易に理解することが可能となる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の展示用住宅建築物において、 前記深基礎部分の版状部上に、断熱層が形成され、該断熱層の上に前記基礎模型が形成されているものとする。
この展示用住宅建築物では、屋内の良好な環境のもとで、実際に構造躯体を支持する位置にある基礎模型を観察することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の展示用住宅建築物において、 前記標準部分の版状部の上に床が形成され、 前記深基礎部分の前記基礎模型が形成された領域との境界部における前記床の下側から前記基礎模型に光を照射する照明装置が設けられているものとする。
一般に、屋内で実際に構造躯体を支持する位置に基礎模型を設けると、基礎模型の位置は床面より下方となり、薄暗くなりやすい。しかし、本発明に係る展示用住宅建築物では、基礎模型が設けられた位置と隣接した床面上から基礎模型を観察したときに、観察者がいる床面の下方から照明が基礎模型に照射されるので、まぶしさを感じることなく、明るい状態で基礎模型を観察することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の展示用住宅建築物において、 前記深基礎部分の一部又は全部に透明板による床が形成され、該透明板の上側から該透明板を透して前記基礎模型の一部又は全部が観察できるものとする。
この展示用住宅建築物では、実際に基礎が設けられる位置に形成された基礎模型を、透明板よる床の上から直下に観察することができ、基礎模型に接近した観察が可能となる。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の展示用住宅建築物において、 前記基礎模型の前記壁状部を模した部分が透明な材料で形成され、 該壁状部を模した部分の上に前記構造躯体を模して透明な材料で形成された躯体模型が設けられ、 前記基礎と前記構造躯体とを接合するために使用される金具が、前記透明な材料で形成された壁状部を模した部分及び前記躯体模型の中に、前記基礎又は前記構造躯体の中に埋め込まれて該基礎及び該構造躯体を接合する状態を模して配置され、前記壁状部を模した部分又は前記躯体模型の外側から観察が可能となっているものとする。
この展示用住宅建築物では、基礎や構造躯体の柱等に埋め込まれて基礎と構造躯体とを接合するための金具が、実際に基礎と構造躯体とを接合した状態と同じ配置で観察することができる。したがって、接合する構造の理解を容易とすることができる。
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の展示用住宅建築物において、 前記深基礎部分は、該展示用住宅建築物の外壁に沿った位置に設けられ、 前記深基礎部分の版状部から立ち上げられ、外壁面に沿った方向に伸びた壁状部と該壁状部の上に支持される前記構造躯体との接合部が、該展示用住宅建築物の屋内側へ露出するように、外壁が前記構造躯体及び前記外壁面に沿った方向に伸びた壁状部の外側に設けられているものとする。
この展示用住宅建築物では、深基礎部分に設けられた基礎模型と、深基礎部分の壁状部上に支持された構造躯体と、壁状部と構造躯体との接合部とを同時に観察することができ、観察者が基礎上に支持される構造躯体の形態を容易に理解することが可能となる。
以上説明したように、本発明の展示用住宅建築物では、基礎の構造を展示する部分でも、構造躯体を強固に支持する基礎とするとともに、基礎模型を実際に基礎が設けられる高さの位置に設置することができる。これにより、観察者が良好な環境の屋内で基礎の構造を観察し、理解することが容易となる。
本発明の一実施形態である展示用住宅建築物の一階部分の概略平面図である。 図1に示す展示用住宅建築物内における基礎構造を展示する部分の概略断面図である。 図1に示す展示用住宅建築物内における基礎構造を展示する部分の概略斜視図である。 展示用住宅建築物内における基礎構造を展示する部分の他の例を示す概略断面図である。 図1に示す展示用住宅建築物内における基礎構造を展示する部分で柱を支持する構造を示す概略断面図である。 図1に示す展示用住宅建築物内において展示された基礎模型、柱を支持する基礎及び基礎と柱との接合構造を示す概略斜視図である。 図1に示す展示用住宅建築物における基礎構造を展示する部分の外壁及び構造躯体を示す概略断面図である。 本発明の他の実施形態である展示用住宅建築物内における基礎構造を展示する部分の概略断面図である。
以下、本発明に係る展示用住宅建築物の実施の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である展示用住宅建築物の一階部分の概略平面図である。
この展示用住宅建築物は、入り口1から入った部分が談話室2となっており、訪れた顧客を受け付けるテーブル3等が設けられている。談話室2の奥には映写室4が設けられており、住宅に関する映画の上映や静止画の映写を行うことができる部屋となっている。
談話室2に隣接した位置には住宅の基礎や構造躯体等を展示するための展示室5が設けられており、その奥には事務室6が設けられている。また、二階への階段7がこの展示室5に設けられている。
展示室2の外壁に沿った隅角部には、基礎及び構造躯体等を展示する構造展示部8が設けられている。この構造展示部8は、床が形成されておらず、構造躯体を支持する基礎を模した基礎模型及び実際にこの展示用住宅建築物の基礎の一部が露出して、展示室5内から観察できるように展示されている。また、この構造展示部8の上部は、図1中に一点鎖線で示す範囲が、一階から二階まで吹き抜けとなっている。
図2は、上記構造展示部8の概略断面図である。また、図3は、構造展示部8の展示室5内からの概略斜視図である。
この展示用住宅建築物の基礎11は、地盤上に該建築物が占める平面領域のほぼ全域に鉄筋コンクリートの版状部12を有し、この上に壁状部13を立ち上げて、その上に構造躯体を支持する、いわゆるベタ基礎が採用されている。このような基礎11は、一般の住宅建築物で広く用いられるものであり、締め固めた地盤上に割栗石層又は砕石層14を形成し、その上に防水シート15を敷設する。そして、この上に鉄筋16を配置してコンクリートを打設することによって形成されたものである。
この展示用住宅建築物の基礎11は、版状部12の一部が標準部分Aより低い位置に形成された深基礎部分Bを有するものとなっており、この深基礎部分Bの版状部12bの上に基礎模型20が形成されている。つまり、版状部12は標準部分Aと深基礎部分Bとの境界で上面に段差が設けられている。展示室5の床31は標準部分Aの全域と深基礎部分Bの一部に設けられており、この床31は版状部12aの上に断熱材層32aを形成し、その上に床板33が敷設したものである。一方、深基礎部分Bは、版状部12bの上に断熱材層32bを形成し、その上に基礎模型20が設けられている。深基礎部分Bの断熱材層32bは標準部分Aで床板33の下側に敷設された断熱材層32aと段差部を経て連続するものとなっている。この断熱材層32bは、基礎模型20を支持することができ、基礎模型を設置するための作業を許容する程度の圧縮強度を有するものが採用される。
上記基礎模型20は、地盤を模した層21と、基礎の下側に敷設される割栗石層又は砕石層を模した層22と、防水シート23と、基礎の版状部を模した版状部模型24と、版状部に埋め込まれる鉄筋を模した鉄筋模型25とを有するものである。そして、これらの断面が露出しているように、配置されている
地盤を模した層21は、合成樹脂を土の色に合わせて着色したものを層状に形成したものである。合成樹脂には適宜に砂、礫等を混合することもできる。
砕石層を模した層22は、実際の砕石を敷きならして形成している。
防水シート23は、実際の基礎を設置するときに基礎の下側に敷設するものを使用している。
版状部模型24は、木材を箱状に成形して設置したものであり、表面に塗装を施すことによってコンクリート部材であるかのように見えるものとしている。また、木材を箱状にしたものに限らず、合成樹脂の発泡体等、その他の材料から形成されるものであってよい。この版状部模型24は、外壁に沿った位置で深基礎部分Bの版状部12bから立ち上げられた壁状部13と密接するように設けられている。これにより、版状部模型24は実際に基礎として機能している壁状部13と一体となった基礎のような外観となっている。
実際の基礎は、地盤上に砕石層14、防水シート15、コンクリートの版状部12が積層されるものであるが、上記基礎模型20は、標準部分Aの床上から観察したときに、上記のように積層された基礎と同様に見えるように形成されていればよく、本実施の形態では上記地盤を模した層21、砕石層を模した層22、及び版状部を模した版状部模型24は積層されていない。つまり、地盤を模した層21、砕石層を模した層22、版状部模型24は隣接した領域に敷設されたものであり、防水シート23も砕石層を模した層22上にのみ敷設されている。また、鉄筋模型25も版状部模型24から突き出しているように見えるが、実際には版状部模型24の外側部分のみに設けられている。
このように設置された版状部模型24の上面は、実際の基礎11の標準部分Aにおける版状部12aの上面とほぼ同じ高さに設定され、鉄筋模型25も標準部分Aの版状部12aに配置される鉄筋16aとほぼ同じ高さの位置に設置される。また、砕石層を模した層22も同じ高さで同じ層厚に形成される。したがって、上記基礎模型20は、実際に住宅建築物を構築するときに形成される基礎と同じ大きさで地盤に対してほぼ同じ高さの位置に設置されるものである。
上記基礎模型は、実際の基礎と対応する複数のタイプについて平面方向で区分して形成されている。一般の住宅建築物の基礎として形成されるときには、版状部の厚さ方向におけるほぼ中心部分に鉄筋が配置された標準タイプ、補強のために鉄筋の配置量を増大した補強タイプ、版状部を増厚して鉄筋を二段配置とした増厚タイプ等が使い分かられるが、これらのタイプをそれぞれ区分して形成したものとなっている。
なお、上記基礎模型20では、地盤を模した層21、砕石層を模した層22及び版状部を模した版状部模型24が積層されていないが、図4に示すように、鉄筋コンクリートからなる版状部模型94を砕石層を模した層92、防水シート93等と積層して基礎模型とすることもできる。
図4に示す基礎模型では、深基礎部分の版状部12a上に断熱材層32bが形成され、その上に砕石層を模した層92、防水シート93を積層して敷設し、その上に鉄筋95を配置して、コンクリートを打設したものである。地盤を模した層91は、見える部分のみに形成しているが砕石層を模した層92の下側に積層するものであっても良い。このように砕石層を模した層92、防水シート93等をコンクリートからなる版状部模型94と積層して基礎模型とすることによってより実際の基礎に近い質感を有する基礎模型とすることができる。
上記構造展示部8における隅角部には、図2及び図3に示すように、上記基礎模型20の上に床構造模型40が設けられている。この床構造模型40は、版状部模型24の上に立設された束模型41と、この束模型41の上に支持された大引き模型42と、この大引き模型42の上に設けられた床板模型43とを有するものである。
束模型41は、金属で形成されたものであり、実際の一般住宅において束として用いられるものと同じものが使用されている。大引き模型42は、実際の一般住宅で大引きとして用いられる木材と同じ断面寸法の木材が用いられ、上記束模型41に支持されるとともに、一端が壁状部13の上に支持された木材からなる土台44と接合されている。床板模型43も実際の一般住宅で床板として用いられるものと同じものを使用しており、上記大引き模型42と上記土台44との上にわたって固定されている。
上記大引き模型42と床板模型43との端面は、展示室5の内側に向かって露出されており、床の断面構造が展示室5内から観察することができるものとなっている。
上記展示室5の床31が形成された領域と構造展示部8との境界部分では、図2に示すように、床31の端縁から床面より低い位置にある構造展示部の断熱材層32bの上面にかけて鉛直板45が取り付けられ、この鉛直板45に開口が設けられている。そして、この開口に嵌め入れるように照明装置46が設けられており、鉛直板45の表面より開口の奥側から基礎模型20に照明を照射するものとなっている。
また、図2には示されていないが、床31が形成された領域と構造展示部8との境界付近における床面上には手すりを設けるのが望ましい。また、手すりには透明板等を用いて床31の上から基礎模型20を観察するのを阻害しない構造とするのがよい。
図5は、上記構造展示部8の周辺で構造躯体である柱51を支持する構造の概略断面図であり、図6は概略斜視図である。
上記柱51は、断面形状が扁平な長方形となっており、長辺を外壁に沿った方向と直角となる方向に向けて立設されている。このため、この柱51を支持する部分では外壁に沿った方向に立ち上げられた壁状部13から直角方向に分岐するように突き出した壁状部13aを形成して、この上に柱51を立設している。
突き出すように設けられた壁状部13aは、深基礎部分の版状部12bから立ち上げられているが、図6に示すように、基礎模型の版状部を模した版状部模型24が密接するように形成され、展示室5内からは版状部模型24と突き出すように設けられた壁状部13aとが一体となった基礎であるかのような外観となっている。
なお、本実施の形態では、版状部模型24と連続する壁状部の模型は設けられていないが、外壁に沿った壁状部13から張り出すような形状で、もしくはその他の形状で版状部模型と一体となった壁状部の模型を作成しても良い。
また、上記柱51は、断面の長辺の方向を外壁に沿った方向と直角にして立設したものであるが、扁平な長方形断面を有する柱の長辺を外壁に沿った方向と平行にして立設するものであってもよい。
上記柱51は、外壁に沿った位置から突き出すように設けられた壁状部13aの上に、以下のように接合して支持される。
基礎の壁状部13aには、2本のアンカーボルト52が埋め込まれ、壁状部13aの上面から先端部が突き出している。このアンカーボルト52に螺合されたナット53によって箱形の接合金具54が基礎に固定される。一方、木材からなる柱51の下端部は長辺方向の両端部に上記接合金具が納まる切り欠き51aが設けられており、この切り欠き51a内から柱51の軸線方向にスクリューボルト55がねじ込まれている。このスクリューボルト55の端面には軸線方向にボルト穴が穿設されており、このボルト穴にねじ込まれた頭なしボルト56と、この頭なしボルト56に螺合されたナット57とによって柱51の下端が接合金具54に固着される。したがって、柱51の断面の長辺方向における両端部で柱51の下端と基礎11の壁状部13aとが接合され、柱51の下端で断面の長辺に沿った方向の曲げモーメントに対して抵抗できる構造となる。このような基礎11と柱51との接合構造が、構造展示部8において展示室5の内側に露出される基礎11の一部と基礎模型20とともに観察することができ、基礎11と基礎上に支持される構造躯体の形態を理解することが容易となる。
さらに、基礎と柱との接合構造は、透明な材料で形成された透明基礎模型81及び透明柱模型82とによって接合部分の内部構造も展示することができる。
上記透明基礎模型81は、図3に示すように、基礎模型が備える版状部模型24の上又は隣接する位置に、基礎の壁状部13の形状に模して形成されたものである。また、透明柱模型82は、基礎の壁状部13の上に支持される柱51に模して透明基礎模型81の上に支持される。これらの透明基礎模型81及び透明柱模型82は、例えばアクリル板を用いて組み立てられたものとすることができ、一般の住宅建築物で使用される基礎の壁状部及び柱とほぼ同じ寸法とされている。そして、透明基礎模型81内には鉄筋及び図6に示す基礎11と柱51との接合構造で用いられるアンカーボルト52と同じものが配置され、透明柱模型82内には図6に示す基礎11と柱51との接合構造で用いられるスクリューボルト55と同じものが配置されて、頭なしボルト56、ナット53,57、接合金具54によって接合される。これらの接合のための金物は、基礎11又は構造躯体を構成する柱51の中に埋め込まれて該基礎11及び該柱51を接合する状態を模して配置されており、上記壁状部を模した透明基礎模型81及び前記柱模型82の外側から金物を使用した接合構造の内部まで観察が可能となっている。
なお、透明柱模型82の上には、透明な材料で形成された透明梁模型83を接合するものとし、柱と梁との接合部に用いられる金物を、透明柱模型82と透明基礎模型81との接合部と同様に、展示室内から観察できるものとしても良い。
一方、構造展示部8の外壁61は、図7に示すように、上記柱51とは離隔して柱51の外側に支持されている。
外壁61は、ガラス62をはめ込んだ金属の枠体63を組み立てることによって形成されており、基礎の壁状部13の外側に断熱材64を介して隣接するように設けられた外壁用基礎65の上に支持されている。そして、この外壁61は基礎11の壁状部13の上に立設された柱51又は柱の上に支持される梁58と間隔を開けて設けられ、上記柱51又は梁58と連結部材66を介して連結することによって保持されている。また、この外壁61の上部は、柱51及び梁58等からなる構造躯体によって支持された屋根(図示しない)の軒下に納まるように設けられている。
このように外壁61が構造躯体を構成する柱51又は梁58と間隔を開けて外側に設けられることにより、基礎の壁状部13とこの上に支持された柱51との接合部及び柱51と梁58との接合部が屋内側に露出し、展示室5から基礎11の壁状部13とその上に支持される構造躯体の広い範囲を観察して構造を理解することが容易となる。つまり、一般の住宅建築物では、外壁は柱と柱との間の空間に設けられて柱の全部又は柱の一部が外壁内に隠れることになるが、上記のように外壁61が構造躯体を構成する柱51又は梁58の外側に設けられることによって基礎と構造躯体の観察が容易となるものである。また、外壁61は柱51又は梁58と間隔を開けて立設されるが、連結部材66を用いて51柱又は梁58によって保持することにより、外壁部分を二重に構築することなく、外壁部分の構造躯体を屋内側に露出して展示することが可能となるものである。
図8は、本発明の他の実施形態である展示用住宅建築物の基礎構造を展示する構造展示部の概略断面図である。
この展示用住宅建築物では、深基礎部分の版状部12bの上に基礎模型20が形成され、この基礎模型20の上に透明板72による床71が形成されたものである。その他の構成は、図1から図3までに示す展示用住宅建築物と同じ構成を有するものであり、対応する部分に同じ符号を付して説明を省略する。
上記床71は、床板として充分な強度を有する透明板72、例えば強化ガラス等を用いるものであり、展示室5内の床31と同じ高さに連続して設けられている。そして、基礎構造の観察者がこの床71の上で、透明な床材を透して下側にある基礎模型20等を観察することができるものとなっている。このように透明な床71を設けることにより、基礎模型20等を直上から近い位置で観察することができる。
なお、上記透明板72を用いた床71は、必ずしも展示室5の床31と同じ高さに設ける必要はなく、展示室5の床31より低い位置に設け、より基礎模型20等に接近して観察できるものとしても良い。
以上、図を用いて説明した展示用住宅建築物は、本発明の一実施形態であって、本発明はこれに限定されるものではない。したがって、本発明の範囲内において様々の形態で実施することができるものである。
1:入り口, 2:談話室, 3:テーブル, 4:映写室, 5:展示室, 6:事務室, 7:階段, 8:構造展示部,
11:基礎, 12:版状部, 12a:標準部分の版状部, 12b:深基礎部分の版状部, 13:壁状部, 14:砕石層, 15:防水シート, 16:鉄筋,
20:基礎模型, 21:地盤を模した層, 22:砕石層を模した層, 23:基礎模型に用いられた防水シート, 24:版状部模型, 25:鉄筋模型,
31:展示室の床, 32:断熱材層, 32a:標準部分の断熱材層, 32b:深基礎部分の断熱材層, 33:床板,
40:床構造模型, 41:束模型, 42:大引き模型, 43:床板模型, 44:土台, 45:鉛直板, 46:照明装置,
51:柱, 52:アンカーボルト, 53:ナット, 54:接合金具, 55:スクリューボルト, 56:頭なしボルト, 57:ナット,
61:外壁, 62:ガラス, 63:枠体, 64:断熱材, 65:外壁用基礎, 66:連結部材,
71:構造展示部の床, 72:透明板,
81:透明基礎模型, 82:透明柱模型, 83:透明梁模型,
91:地盤を模した層, 92:砕石層を模した層, 93:基礎模型に用いられた防水シート, 94:版状部模型, 95:鉄筋模型,
A:基礎の標準部分, B:基礎の深基礎部分

Claims (7)

  1. 地盤上に形成された鉄筋コンクリートの版状部と、該版状部から立ち上げられた鉄筋コンクリートの壁状部と、を有する基礎と、
    前記基礎上に支持された構造躯体と、を有する展示用住宅建築物であって、
    前記基礎は、該展示用住宅建築物が占める平面領域の一部が、前記版状部を他の標準部分より深い位置に形成した深基礎部分となっており、
    前記深基礎部分の前記版状部上における前記標準部分の基礎とほぼ同じ高さの位置に基礎模型が形成され、
    該基礎模型が該展示用住宅建築物の内側から観察できるように露出されていることを特徴とする展示用住宅建築物。
  2. 前記基礎模型は、前記深基礎部分の版状部から立ち上げられた壁状部の側面と連続するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の展示用住宅建築物。
  3. 前記深基礎部分の版状部上に、断熱層が形成され、該断熱層の上に前記基礎模型が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の展示用住宅建築物。
  4. 前記標準部分の版状部の上に床が形成され、
    前記深基礎部分の前記基礎模型が形成された領域との境界部における前記床の下側から前記基礎模型に光を照射する照明装置が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の展示用住宅建築物。
  5. 前記深基礎部分の一部又は全部に透明板による床が形成され、該透明板の上側から該透明板を透して前記基礎模型の一部又は全部が観察できるものであることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の展示用住宅建築物。
  6. 前記基礎模型の前記壁状部を模した部分が透明な材料で形成され、
    該壁状部を模した部分の上に前記構造躯体を模して透明な材料で形成された躯体模型が設けられ、
    前記基礎と前記構造躯体とを接合するために使用される金具が、前記透明な材料で形成された壁状部を模した部分及び前記躯体模型の中に、前記基礎又は前記構造躯体の中に埋め込まれて該基礎及び該構造躯体を接合する状態を模して配置され、前記壁状部を模した部分又は前記躯体模型の外側から観察が可能となっていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の展示用住宅建築物。
  7. 前記深基礎部分は、該展示用住宅建築物の外壁に沿った位置に設けられ、
    前記深基礎部分の版状部から立ち上げられ、外壁面に沿った方向に伸びた壁状部と該壁状部の上に支持される前記構造躯体との接合部が、該展示用住宅建築物の屋内側へ露出するように、外壁が前記構造躯体及び前記外壁面に沿った方向に伸びた壁状部の外側に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の展示用住宅建築物。


JP2013019023A 2013-02-02 2013-02-02 展示用住宅建築物 Active JP6037865B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013019023A JP6037865B2 (ja) 2013-02-02 2013-02-02 展示用住宅建築物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013019023A JP6037865B2 (ja) 2013-02-02 2013-02-02 展示用住宅建築物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014149466A JP2014149466A (ja) 2014-08-21
JP6037865B2 true JP6037865B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=51572473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013019023A Active JP6037865B2 (ja) 2013-02-02 2013-02-02 展示用住宅建築物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6037865B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105761609B (zh) * 2016-03-10 2018-08-24 云南经济管理学院 拆装式建筑构件钢筋笼模型

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3118014B2 (ja) * 1991-04-04 2000-12-18 小池酸素工業株式会社 数値制御研削装置
JPH1020758A (ja) * 1996-07-01 1998-01-23 Sekisui House Ltd 木造住宅建築工法の展示説明装置
JPH1020760A (ja) * 1996-07-04 1998-01-23 Sekisui House Ltd 住宅建築工法の展示説明装置
JP3514920B2 (ja) * 1996-07-26 2004-04-05 積水ハウス株式会社 住宅断面視認装置
JPH10123925A (ja) * 1996-10-18 1998-05-15 Sutatsufu Toenteiione:Kk 展示用ハウス
JP3737260B2 (ja) * 1997-12-02 2006-01-18 積水ハウス株式会社 軟弱地盤改良部の体験装置
JPH11229637A (ja) * 1998-02-17 1999-08-24 Sekisui House Ltd 展示住宅棟
JP2001175183A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Sekisui House Ltd 住宅構造の展示方法
JP3517172B2 (ja) * 1999-12-27 2004-04-05 旭化成ホームズ株式会社 展示用住宅
JP2001350414A (ja) * 2000-06-05 2001-12-21 Sekisui House Ltd 戸建て住宅の一部断面展示方法
JP2003216020A (ja) * 2002-01-28 2003-07-30 Sekisui House Ltd 展示基礎
JP4388531B2 (ja) * 2006-06-05 2009-12-24 株式会社トーク マンションの販売に用いられる施設

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014149466A (ja) 2014-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5061253B2 (ja) 壁板材及び木造軸組構造
US20120131875A1 (en) Novel low-rise prefabricated steel structure house system
US11118343B2 (en) Architectural structure
KR101385558B1 (ko) 하프 슬라브를 이용한 조립식 건축구조물
JP6037865B2 (ja) 展示用住宅建築物
JP3874418B2 (ja) 簡易間仕切り構造
US8065840B2 (en) Modular building construction system and method of constructing
KR20090041191A (ko) 조립식 주택의 골조 연결구조
JP6037866B2 (ja) 展示用住宅建築物
US20020056835A1 (en) Solid-appearing fence system
KR101681848B1 (ko) 고효율 모듈러 하우스용 조립블록 및 이를 이용한 하우스 시공 방법
JP3112386U (ja) 組立式建物
JP6972902B2 (ja) 建物の結合構造
JP5266147B2 (ja) 集合住宅の玄関の袖壁
JP4714587B2 (ja) 原寸大の住宅模型及び住宅模型の展示方法
JP5762188B2 (ja) 簡易建築構造体
JP3514911B2 (ja) 住宅の構造断面確認機構
JP2014201960A (ja) 建物
JP3118014U (ja) 建築物の躯体模型
JPH1115363A (ja) 展示場用建物
ES2289881B1 (es) Sistema de paneles de aluminio para revestimientos y conformacion de paramentos.
JP6178639B2 (ja) 建物
JP4733408B2 (ja) ユニット建物
AU2013100693B4 (en) Elongate building panel improvement
KR20110072141A (ko) 방음벽 사이에 형성되는 석벽구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6037865

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250