JP6035687B2 - カメラモジュール - Google Patents

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Description

本発明はカメラモジュールに関するものであって、さらに詳しくは、レンズユニットと撮像素子とホルダとを有してなるカメラモジュールに関するものである。
車両の後部などに撮像手段を搭載して、撮像した画像を車内の表示手段によって表示する、いわゆる、ビューモニタシステムの普及が進んでいる。このようなビューモニタシステムの撮像手段として、カメラモジュールが広く用いられている。
昨今、ビューモニタシステムの高性能化の要求、すなわち、高画質化や表示レスポンスの高速化に対する要求が高まってきている。これらを実現するためには、カメラモジュール内部の撮像素子の多画素化や、撮像データの処理回路の高速化が必要となる。これらのことは、カメラモジュールの内部素子の信号処理負荷の増大を来すものであり、必然的に、これらの素子が発する熱量が大きくなる。中でも、撮像素子が高温になると画質が劣化するため、特に撮像素子が動作中に発する熱への対策が求められている。
例えば、引用文献1には、このようなカメラモジュールの撮像素子の発熱対策の一例が開示されている(本願の図9を参照)。引用文献1に開示されているカメラモジュールは、固体撮像素子140とフレキシブルプリント基板150との隙間に、固体撮像素子140からフレキシブルプリント基板150に至る放熱経路が形成されるように接着樹脂160を充填する(あるいは樹脂フィルムを貼着する)ことで、撮像モジュールの放熱効果を高めることができるものである。
その一方で、従来から、カメラモジュールの撮像に影響し得るゴミへの対処が課題となっている。例えば、引用文献2には、イメージセンサ200のパッケージ内の周壁、および、イメージセンサ200のパッケージ外のホルダ300の周壁の少なくとも一面に両面テープ400を貼着し、両面テープ400を貼着面を下向きにして振動試験にかけることによって、カメラモジュール内部のゴミdを両面テープ400で捕捉して、ゴミに起因するカメラモジュールの不良を回避する技術が開示されている(本願の図10を参照)。
特開2012−119795(段落0056,図2) 特開2009−44541(段落0016,図2)
引用文献2の構成によれば、ゴミを捕捉する効果は得ることができると考えられる。しかしながら、実際のカメラモジュールの外形寸法を鑑みた場合、貼着する両面テープの寸法は極めて小さいものとならざるを得ない。カメラモジュールの組み立て工程において、そのような小さい両面テープを周壁に貼着する作業は、極めて困難であることが想定される。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであって、簡素な構造で容易に組み立てることがき、かつ、ゴミによる撮像への影響を回避することができるカメラモジュールを実現することを目的とする。また、これに加えて、撮像素子の放熱を促進することができるカメラモジュールを実現することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明によるカメラモジュールは、円筒形の螺合部を有するレンズユニットと、印刷配線基板に実装された平板状の撮像素子と、前記レンズユニットの光軸に沿って開口して前記螺合部と螺合する円筒状の開口部を有してなり、前記レンズユニットと前記印刷配線基板とを互いに所定の位置関係で保持するホルダと、を備えてなるものであって、あらゆる表面が粘着面を呈する弾性材料によって環状に形成され、前記レンズユニットの光軸に対して直交する面と平行な2つの面であって、前記開口部側に位置する第1の面と、前記撮像素子側に位置する第2の面と、を有する第1スペーサを備え、前記ホルダと前記印刷配線基板との間において、前記撮像素子の撮像範囲が前記第1スペーサによって密閉された空間内に配設されており、かつ、少なくとも前記第1スペーサの内周壁面に前記粘着面が露出しているとともに、前記第1の面、または、前記第2の面は、全面にわたって前記粘着面の粘着性を損なわせた滑動面とされていることを特徴とする。
弾性材料によって環状に形成された第1スペーサによって密閉された空間内に撮像素子の撮像範囲を配設したので、撮像に影響し得るゴミが外部から侵入することを防ぐことができる。
また、第1スペーサを、表面が粘着面を呈する材料で形成し、第1スペーサの内周壁面にその粘着面を露出させたことによって、カメラモジュールの組み立て工程で、上述した密閉された空間内で発生したゴミ、あるいは、この密閉された空間内に侵入していたゴミが、この粘着面によって効果的に捕捉されるので、ゴミによる撮像への影響を回避することができる。第1スペーサを形成するための材料が、その特性として有している粘着面を、ゴミを捕捉するための粘着面として利用するため、ゴミを捕捉するための粘着面を別に貼り付けるなどする必要がない。
本発明によるカメラモジュールは、前記第1スペーサが、1W/m・Kより大きい熱伝導性をさらに有する材料によって形成されていてよい。
第1スペーサを良好な熱伝導性を有する材料によって形成したことによって、撮像素子が発した熱が第1スペーサを介して放熱されるため、良好な放熱作用を得ることができる。
本発明によるカメラモジュールは、前記ホルダが、前記開口部の前記撮像素子側の開放端から前記レンズユニットの光軸に対して直交する面に沿って連接する開口周縁部を有し、前記第1の面が前記粘着面によって全周にわたって前記開口周縁部に貼り付けられ、前記第2の面が全面にわたって前記粘着面の粘着性を損なわせた滑動面とされていてよい。
環状に形成された第1スペーサにおいて、開口部側に位置する第1の面は粘着面を呈するので、この第1の面を全周にわたって開口周縁部に貼り付け、その一方で、撮像素子側に位置する側の第2の面を前記撮像素子の受光面に当接させたことによって、レンズユニット、開口部の内壁面、開口周縁部、第1スペーサ、および、撮像素子によって形成される空間が密閉される。その密閉された空間内に撮像素子の撮像範囲が配設されるので、撮像に影響し得るゴミが外部から侵入することを確実に防ぐことができる。
また、第1スペーサの撮像素子と対向する面である第2の面が粘着面を呈していると、カメラモジュールの組み立て工程において、撮像素子の撮像範囲とレンズユニットの光軸との位置関係を調整する光軸調整作業を施す際に、第1スペーサによって、撮像素子の移動が妨げられる懸念がある。このため、第1スペーサの第2の面に、例えば薄膜フィルムを貼り付けるなどして、粘着面の粘着性を損なわせた滑動面とすることで、光軸調整作業において支障を来すことがない。
さらに、良好な熱伝導性を有する材料によって第1スペーサを形成した場合は、第1スペーサによって、撮像素子とホルダとの間が放熱経路として接続された状態になっているので、撮像素子が発した熱が第1スペーサを介してホルダへと導かれる。この結果、撮像素子が発した熱が、第1スペーサやホルダからも放熱されるため、高い放熱作用を得ることができる。
本発明によるカメラモジュールは、前記滑動面が前記撮像素子の受光面に対して弾性力をもって全周にわたって当接していてよい。
第1スペーサを弾性材料で形成し、その厚さを、開口周縁部から撮像素子の受光面までの距離よりも、若干、厚くすることで、ホルダに印刷配線基板を取り付けた状態において、第1スペーサが弾性変形して適度に圧縮された状態となる。この結果、第1スペーサの滑動面は、弾性力をもって撮像素子の受光面に当接する。このようにすることで、第1スペーサと撮像素子の受光面との間が密閉された状態となるので、この部分において外部からゴミが侵入することを確実に防ぐことができる。
本発明によるカメラモジュールは、前記撮像素子の周囲を取り囲む形状に形成された第2スペーサをさらに有し、前記第2スペーサが、前記印刷配線基板の前記撮像素子が実装されている実装面に貼り付けられており、前記開口周縁部と対向する面の前記印刷配線基板の実装面からの高さが、前記撮像素子の高さとほぼ同一であって、前記滑動面が前記第2スペーサに対して弾性力をもって全周にわたって当接していてよい。
撮像素子の外形寸法に応じた形状に形成された第2スペーサで撮像素子を取り囲んだ上で、第1スペーサの滑動面と第2スペーサとを全周にわたって当接させたことによって、レンズユニット、開口部の内壁面、開口周縁部、第1スペーサ、第2スペーサ、および、撮像素子によって形成される空間が密閉される。その密閉された空間内に撮像素子の撮像範囲が配設されるので、撮像に影響し得るゴミが外部から侵入することを確実に防ぐことができる。撮像素子が比較的小型である場合に、このように、撮像素子の外形寸法に応じた第2スペーサを設けることが好適である。
本発明によるカメラモジュールは、前記第1スペーサの内周の径が前記開口部の径よりも小さくてよい。
第1スペーサの内周の径を開口部の径よりも小さくしたことで、開口周縁部において、第1スペーサの内周側の部分が開口部の径方向の内側へ向けてせり出す。第1スペーサの開口部へせり出した部分は粘着面を呈するので、この粘着面によって、カメラモジュールの組み立て工程で、上述した密閉された空間内で発生したゴミ、あるいは、この密閉された空間内に侵入していたゴミが捕捉される。特に、レンズユニットの螺合部をホルダの開口部へ螺合させる際に発生したゴミが、その自重で落下してきた場合、ちょうど落下してきた個所が粘着面を呈しているので、このようなゴミを極めて効果的に捕捉することができる。この結果、これらのゴミによる撮像への影響を回避することができる。ここで、第1スペーサを形成するための材料が、その特性として有している粘着面を、ゴミを捕捉するための粘着面として利用するため、ゴミを捕捉するための粘着面を別に貼り付けるなどする必要がない。
また、本発明によるカメラモジュールは、前記第1の面が全面にわたって前記粘着面の粘着性を損なわせた滑動面とされて、前記螺合部の先端面に対して弾性力をもって全周にわたって当接し、前記第2の面が前記粘着面によって全周にわたって前記撮像素子の受光面に貼り付けられていてよい。
レンズユニットの螺合部の先端面が、ホルダの開口周縁部よりも撮像素子側に突出する態様のカメラモジュールにおいて、螺合部の先端面から撮像素子の受光面までの距離よりも、若干、厚く形成した第1スペーサを、第2の面に現れている粘着面によって撮像素子の受光面上に貼り付けることで、ホルダに印刷配線基板を取り付けた状態で、第1スペーサが弾性変形して適度に圧縮された状態となる。この結果、第1スペーサの滑動面は、弾性力をもって螺合部の先端面に当接する。第1スペーサの第1の面を螺合部の先端面に当接させたことで、レンズユニット、第1スペーサ、および、撮像素子によって形成される空間が密閉される。その密閉された空間内に撮像素子の撮像範囲が配設されるので、撮像に影響し得るゴミが外部から侵入することを確実に防ぐことができる。
第1スペーサの第1の面は滑動面であり、カメラモジュールの組み立て工程において、第1スペーサを撮像素子の受光面に貼り付けた後に、上述した光軸調整作業、ならびに、レンズユニットを回転させて螺合部によって光軸方向に移動させる焦点調整作業を施す際に、第1スペーサとレンズユニットの螺合部の先端面との間が滑らかに摺動するので、これらの作業を行う上での支障を来すことがない。
さらに、良好な熱伝導性を有する材料によって第1スペーサを形成した場合は、撮像素子とレンズユニットとの間が放熱経路として接続された状態になっているので、撮像素子が発した熱が第1スペーサを介してレンズユニットやホルダへと導かれる。この結果、撮像素子が発した熱が、第1スペーサに加えて、レンズユニットやホルダからも放熱されるため、高い放熱作用を得ることができる。
本発明によれば、撮像素子とホルダとの間に表面が粘着面を呈するスペーサを設けるという簡素な構造としたことによって、容易に組み立てることがき、かつ、粘着面によってゴミを捕捉することでゴミによる撮像への影響を回避することができるカメラモジュールが実現される。加えて、スペーサを良好な熱伝導性を有する材料によって形成した場合には、スペーサによって撮像素子の放熱を促進することができるカメラモジュールが実現される。
本発明の第1実施例に係るカメラモジュールの外観を示す図である。 図1に示すカメラモジュールの要部断面図である。 図1に示すカメラモジュールにおけるホルダの外観を示す図である。 図1に示すカメラモジュールにおける撮像素子と第1スペーサに係る位置 関係を示すための図である。 本発明の第2実施例に係るカメラモジュールの要部断面図である。 図4に示すカメラモジュールの撮像素子と第2スペーサを示す図である。 図4に示すカメラモジュールにおける撮像素子と第1スペーサと第2スペーサに係る位置関係を示すための図である。 本発明の第3実施例に係るカメラモジュールの要部断面図である。 従来のカメラモジュールを示す図である。 別の従来のカメラモジュールを示す図である。
本発明の第1の実施例に係るカメラモジュール1について、図1から図4を用いて説明する。図1は本発明による実施例に係るカメラモジュール1の外観を示す斜視図、図2は図1に示したカメラモジュール1のA−A線に沿った要部断面図、図3は図1に示したカメラモジュール1におけるホルダ30の外観を示す斜視図、図4は印刷配線基板と撮像素子60と第1スペーサ70の位置関係を示した図である。なお、図2(b)は、図2(a)において一点鎖線で示す円内を拡大して示している。
カメラモジュール1は、主に、図示しない自動車の車体に取り付けられて用いられるものであって、自動車の運転席から死角となる範囲を撮像し、その状況を把握する用途で用いられるものである。なお、カメラモジュール1の用途はこれに限定されず、他のあらゆる用途に用いられてよい。
カメラモジュール1は、内部に収容部13を有する略直方体の箱状体をなしている。収容部13内には、後述する、レンズユニット20、ホルダ30、第1印刷配線基板40、第2印刷配線基板50、撮像素子60などが収容され、保持されている。カメラモジュール1の外装は、上側の第1ケース11と下側の第2ケース12とを水密に接合することで形成されている。
第1ケース11は、上面と4つの側壁面で構成される箱状であって、その内部は収容部13を形成する空洞になっている。第1ケース11の上面には、円形の開口が設けられており、この開口から、収容部13内に収容されているレンズユニット20の頂部が露出している。開口とレンズユニット20との間は水密な状態で当接している。露出しているレンズユニット20の中央部には、対物レンズ21が配設されている。カメラモジュール1は、この対物レンズ21を介して得られる画像を撮像する。
第2ケース12は、4つの側壁面で構成される枠状である。第1ケース11の下部と第2ケース12の上部との間は、水密な状態で接合されている。第2ケース12の下側には、接続用のコネクタを介してケーブル14が水密な状態で接続されている。撮像された画像データは、ケーブル14から外部へ出力される。
第1ケース11、第2ケース12、レンズユニット20、ケーブル14で形成される空間が収容部13となる。これらの間は、いずれも水密な状態で接合されているので、収容部13は水密な空間となる。
レンズユニット20は公知な構造のものであって、筒状をなすレンズバレルの内部に、複数の円形の凸レンズあるいは凹レンズを保持している。複数の円形レンズは、撮像素子60の受光面61に対する垂直方向(図2における上下方向)に沿う直線である軸線、すなわち、光軸に沿って、同心状に保持されている。なお、保持されているレンズの枚数やレンズ間の間隔など、レンズユニット20内部に係る構造については、所望する光学特性を得るために任意に設定されてよいものであり、この点は本発明の特徴点との直接的な関係がないので、図2の中では、レンズユニット20内部の構造を簡略化して示している。レンズユニット20の下部は、ホルダ30の開口部31と螺合する円柱状の螺合部22となっている。螺合部22の下端部は、レンズユニット20の光軸と直交する面に沿った平面をなす先端面23になっている。なお、図2の中では、螺合部22の螺子形状を省略して示している。
図3に示すように、ホルダ30は、合成樹脂によって形成されており、印刷配線基板を収容して保持する箱形部33と、箱形部33の上面に設けられ、レンズユニット20の光軸に沿って円筒状に開口している開口部31とを有する。開口部31の内壁面にはレンズユニット20の螺合部22に対応する螺子形状が形成されており、開口部31と螺合部22とが螺合することで、レンズユニット20を保持することができる(図3の中では、螺合部22の螺子形状を省略している)。なお、カメラモジュール1の組み立て工程において、ホルダ30に対してレンズユニット20を適宜回転させることで、撮像素子60とレンズユニット20との間の距離を変化させることができ、これによって焦点の調整を行うことが可能である。なお、ホルダ30は、金属など、合成樹脂以外の材料によって形成されていてもよい。
図2を参照して、上述した開口部31の撮像素子60側の開放端の周辺部において、円筒状の開口部31の内周壁から連接し、光軸と直交する平面、すなわち、撮像素子60と平行な面に沿う開口周縁部32となっている。開口周縁部32は、十分に平坦に形成されており、後述する第1スペーサ70における第1の面71に現れている粘着面によって、全周にわたって隙間を生じることなく第1スペーサ70を貼り付けることができる。なお、このカメラモジュール1の場合は、レンズユニット20の先端面23が開口周縁部32よりも上方に位置している。
ホルダ30の箱形部33の内側には、第1印刷配線基板40が接着されて保持されている。箱形部33の内側の開口寸法は、第1印刷配線基板40の主面を平面視した外形寸法に対して、全周にわたって若干大きく設定されている。第1印刷配線基板40は、ホルダ30の箱形部33に固定される際に、第1印刷配線基板40の主面方向に沿って第1印刷配線基板40を移動させて、第1印刷配線基板40上に実装されている撮像素子60の撮像範囲62の中心と、レンズユニット20の光軸とを一致させる光軸調整作業を行った上で、相互の位置関係を保ったまま、接着剤を用いて、箱形部33の内側に接着される。結果、ホルダ30は、撮像素子60の撮像範囲62の中心と、レンズユニット20の光軸とが一致する位置関係で両者を保持している。
撮像素子60は、平面状の矩形をなす公知なCMOSタイプの撮像素子である。撮像素子60は、ホルダ30に保持されている第1印刷配線基板40上に実装されている。撮像素子60は、図4(b)において一点鎖線で示すように矩形の撮像範囲62を有しており、この撮像範囲62内の撮像が可能である。上述したように、この撮像範囲62の中心と、レンズユニット20の光軸とが一致する状態で、ホルダ30によって固定されている。なお、下側に位置する第2印刷配線基板50には光学系の素子が実装されていないので、配設位置は厳密なものでなくてよい。
第1スペーサ70は、適度な弾性を有し、かつ、良好な熱伝導性を有するアクリル系ゲル状体からなる薄板状の材料を円環状に打ち抜き加工することによって形成されている。アクリル系ゲル状体は、それ自体が粘着性を有するものであり、アクリル系ゲル状体を任意な形状に成形した場合の外表面、あるいは、切断した場合の切断面など、あらゆる表面が粘着性を有する粘着面を呈する。なお、第1スペーサ70の材料として、アクリル系ゲル状体以外にも、シリコン系ゲル状体など、他の同等な特性を有するあらゆる材料を用いることができる。ここで、良好な熱伝導性とは、一般的な樹脂等の成形材料の熱伝導性の目安である0.1W/m・K程度より大きい熱伝導性を指す。好ましくは、1W/m・K程度より大きい熱伝導性であれば、放熱効果の点で有利となる。
第1スペーサ70の撮像素子60側に位置する第2の面72には、極めて薄いPET(ポチエチレンテレフタレート)製のシートが貼り付けられており、この第2の面72は、粘着性を呈しない滑動面となっている。このように、第2の面72を滑動面としたことで、上述した光軸調整作業を行う上で、印刷配線基板の位置調整を妨げることがない。なお、滑動面を得るための手法は、上述のように薄いシートを貼り付けることに限定されず、例えば、熱などによって硬化する液状体を薄く塗布するなど、他の手法によって形成されてもよい。
第1スペーサ70と第1印刷配線基板40と撮像素子60は、図4に示すように配置されている。なお、第1スペーサ70は、実際は開口周縁部32に貼り付けられてホルダ30に固定されているが、図4では、撮像素子60との関係を示すための便宜上、第1スペーサ70を抜き取って示している。図4(b)に示すように、第1スペーサ70の内周の径は、撮像素子60の撮像範囲62を取り囲むことがでるように設定されており、撮像範囲62の全域が第1スペーサ70の内側に配設されて、露出している。また、第1スペーサ70の外周の径は、撮像素子60の平面視の外形寸法よりもやや大きく設定されている。第1スペーサ70と撮像素子60の受光面61の間について、必ずしも第1スペーサ70の第2の面72の全面では当接していないが、少なくとも、第1スペーサ70の全周にわたって当接している。
第1スペーサ70の厚さは、開口周縁部32から撮像素子60の受光面61までの距離よりも、若干、厚く形成されている。第1スペーサ70は、ホルダ30の箱形部33に第1印刷配線基板40を接着固定した状態において、適度に弾性変形して圧縮された状態となっている。したがって、第1スペーサ70の第2の面72は、圧縮された状態から元の形状に復元しようとして作用する弾性力をもって撮像素子60の受光面61に当接している。この結果、レンズユニット20、開口部31の内壁面、開口周縁部32、第1スペーサ70、および、撮像素子60によって形成される空間Sが密閉されているので、ゴミが外部から侵入することを防ぐことができる。撮像素子60の撮像範囲62が、この密閉された空間S内に配設されているので、ゴミが侵入することによる撮像への影響が回避される。
また、図2(b)に示すように、第1スペーサ70の内周壁面に露出した粘着面によって、カメラモジュール1の組み立て工程において、上述した密閉された空間S内で発生したゴミ、あるいは、この密閉された空間S内に侵入していたゴミが効果的に捕捉されるので、ゴミによる撮像への影響を回避することができる。このように、第1スペーサ70を形成するための材料が、その特性として有している粘着面をゴミを捕捉するための粘着面として利用することで、簡素な構造としたので、ゴミを捕捉するために個別の部材としての両面テープなどを貼り付ける必要がなく、極めて容易に組み立てることがきる。
さらに、良好な熱伝導性を有するアクリル系ゲル状体からなる第1スペーサ70によって、撮像素子60の受光面61とホルダ30との間が熱伝導経路として接続されていることで、撮像素子60が発した熱が第1スペーサ70を介してホルダ30へと導かれる。この結果、撮像素子60が発した熱が、第1スペーサ70やホルダ30からも放熱されるため、高い放熱作用を得ることができる。
本発明の第2の実施例に係るカメラモジュール2について、図5から図7を用いて説明する。図5は、図1に示したカメラモジュール1のA−A線と同一個所における第2の実施例に係るカメラモジュール2の断面図、図6は、印刷配線基板と撮像素子60と第2スペーサ80の位置関係を示した斜視図、図7は、印刷配線基板と撮像素子60と第1スペーサ70と第2スペーサ80の位置関係を示した図である。図5(b)は、図5(a)において一点鎖線で示す円内を拡大して示している。なお、カメラモジュール2の主な構成は、上述した第1実施例に係るカメラモジュール1と同様であるので、第1実施例と同一の部位に対しては同一の符号を付している。
第2の実施例に係るカメラモジュール2における、第1実施例に係るカメラモジュール1との相違点は、撮像素子60の平面視外形サイズが第1実施例の場合よりも小さく、これに対応するべく第2スペーサ80を追加した点と、第1スペーサ70の内周の径を、ホルダ30の開口部31の径よりも若干小さく設定した点にある。なお、このカメラモジュール2の場合も、上述した第1の実施例に係るカメラモジュール1と同様に、レンズユニット20の先端面23が開口周縁部32よりも上方に位置している。
第2スペーサ80は、適度な弾性を有するウレタンスポンジによって形成されている。なお、第2スペーサ80は、ゴミの侵入を防ぎ得るようなあらゆる材料で形成されてよく、例えば、弾性を有さない硬質な合成樹脂で形成されていてもよい。また、例えば、第1スペーサ70と同様に、アクリル系ゲル状体からなる材料によって形成されていてもよく、この場合は、第1スペーサ70と対向する面を滑動面にする。
図6に示すように、第2スペーサ80は、矩形をなす枠状に形成されており、その内側の開口寸法は撮像素子60の平面視寸法よりも若干大きい。その結果、第2スペーサ80は、撮像素子60の全体を取り囲んでいる。第2スペーサ80の下面は、全面に両面接着テープを貼り付けた貼着面となっており、この貼着面によって、第1印刷配線基板40の撮像素子60の実装面と同一な面に貼り付けられている。第2スペーサ80の厚さは、ほぼ撮像素子60と同じであり、撮像素子60の受光面61と第2スペーサ80の上面は、概ね面一な状態になっている。
図7に示すように、第1スペーサ70の内周の径は、撮像素子60の撮像範囲62を取り囲むことができるように設定されており、撮像範囲62の全域が第1スペーサ70の内側に露出している。ただし、第1実施例の場合と異なり、撮像素子60が小さくなった結果、第1スペーサ70の内周の径が撮像素子60の平面視外形サイズよりも若干大きくなっている。第1スペーサ70の外周の径は、第2スペーサ80の平面視の外形寸法よりも若干大きく設定されている。第1スペーサ70の第2の面72は、撮像素子60の受光面61と第2スペーサ80の上面にわたって当接している。なお、第1スペーサ70の第2の面72と第2スペーサ80の上面とは、必ずしも第1スペーサ70の第2の面72の全面では当接していないが、少なくとも、第1スペーサ70の全周にわたって当接している。
第1スペーサ70の厚さは、第1実施例の場合と同様に、開口周縁部32から撮像素子60の受光面61までの距離よりも、若干、厚く形成されており、第1スペーサ70の第2の面72は、圧縮された状態から元の形状に復元しようとして作用する弾性力をもって、撮像素子60の受光面61と第2スペーサ80の上面に当接している。この結果、レンズユニット20、開口部31の内周壁、第1スペーサ70、第2スペーサ80によって形成される空間Sが密閉されているので、ゴミが外部から侵入することを防ぐことができる。第1実施例の場合と同様、撮像素子60の撮像範囲62が、この密閉された空間S内に位置しているので、ゴミが侵入することによる撮像への影響が回避される。
第2スペーサ80は、撮像素子60の平面視の外形サイズや厚さに応じて、撮像素子60を取り囲むことができて、かつ、撮像素子60の厚さとほぼ同一の厚さの任意の形状に形成されてよい。このとき、第2スペーサ80の形状は、第2スペーサ80で撮像素子60を取り囲んだ上で、第1スペーサ70の第2の面72と第2スペーサ80の上面とを、少なくとも第1スペーサ70の全周にわたって途切れることなく当接させることができるような形状とする必要がある。なお、第2スペーサ80の厚さは、第1スペーサ70の第2の面72が弾性力をもって第2スペーサ80に当接し得る範囲で設定されてよい。
また、図5(b)に示すように、カメラモジュール2においては、第1スペーサ70の内周の径が、ホルダ30の開口部31の径よりも、若干、小さく設定されているので、開口周縁部32において、第1スペーサ70の内周側の部分が開口部31の径方向の内側へ向けてせり出す。第1スペーサ70の開口部31へせり出した部分は粘着面を呈するので、第1スペーサ70の内周壁面に露出した粘着面に加えて、せり出した部分の粘着面によっても、カメラモジュール2の組み立て工程において、上述した密閉された空間S内で発生したゴミ、あるいは、この密閉された空間S内に侵入していたゴミが捕捉される。
とりわけ、レンズユニット20の螺合部22をホルダ30の開口部31へ螺合させる際に、螺合部22と開口部31の螺子形状部が互いに摺接することに伴って発生し得る樹脂の削れカスなどのゴミが、その自重で落下してきた場合、ちょうど落下してきた個所が粘着面を呈しているので、このようなゴミを極めて効果的に捕捉することができる。この結果、これらのゴミによる撮像への影響を回避することができる。
このように、第1スペーサ70を形成するための材料が、その特性として有している粘着面をゴミを捕捉するための粘着面として利用することで、簡素な構造としたので、ゴミを捕捉するために個別の部材としての両面テープなどを貼り付ける必要がなく、極めて容易に組み立てることがきる。
さらに、良好な熱伝導性を有するアクリル系ゲル状体からなる第1スペーサ70によって、撮像素子60の受光面61とホルダ30との間が熱伝導経路として接続されていることで、撮像素子60が発した熱が第1スペーサ70を介してホルダ30へと導かれる。この結果、撮像素子60が発した熱が、第1スペーサ70やホルダ30からも放熱されるため、高い放熱作用を得ることができる。なお、撮像素子60の平面視外形サイズが小さい場合で、第1スペーサ70の第2の面72が撮像素子60の受光面61と対向しない態様である場合でも、第2スペーサ80を良好な熱伝導性を有する材料で形成することで、撮像素子60に隣接する第2スペーサ80から第1スペーサ70を介する熱伝導経路による放熱効果を得ることができる。
本発明の第3の実施例に係るカメラモジュール3について、図8を用いて説明する。図8は、図1に示したカメラモジュール1のA−A線と同一個所における第3の実施例に係るカメラモジュール3の断面図である。図8(b)は、図8(a)において一点鎖線で示す円内を拡大して示している。なお、カメラモジュール3の主な構成は、上述した第1実施例に係るカメラモジュール1と同様であるので、第1実施例と同一の部位に対しては同一の符号を付している。
第3の実施例に係るカメラモジュール3における、第1実施例に係るカメラモジュール1との相違点は、上述した第1の実施例に係るカメラモジュール1や第2の実施例に係るカメラモジュール2とは異なり、レンズユニット20の先端面23が開口周縁部32よりも下方に位置していることに対応するために、第1スペーサ70の第2の面72に現れている粘着面によって、第1スペーサ70を撮像素子60の受光面61に貼り付けた上で、第1の面71を全面にわたって粘着面の粘着性を損なわせた滑動面とし、レンズユニット20の螺合部22の先端面23に対して、弾性力をもって全周にわたって当接させた点にある。
カメラモジュール3における第1スペーサ70は、第1実施例に係るカメラモジュール1の場合と同様に、アクリル系ゲル状体によって形成されており、その厚さは、レンズユニット20の螺合部22の先端面23から、撮像素子60の受光面61までの距離よりも、若干、厚くされている。第1スペーサ70の開口部31側に位置する第1の面71は、第1実施例に係るカメラモジュール1の場合と同様の手法によって、その全面が粘着性を損なわせた滑動面となっている。第1スペーサ70は、第2の面72に現れている粘着面によって、撮像素子60の受光面61の上に貼り付けられている。
第1スペーサ70は、ホルダ30に第1印刷配線基板40が取り付けられた状態において、厚さ方向に弾性変形して適度に圧縮された状態となる。ここで、レンズユニット20を回転させすることによってレンズユニット20を光軸方向に移動させて焦点の調整を行うことに伴って、螺合部22の先端面23から受光面61までの距離が変化し得るが、この距離の変化を第1スペーサ70の弾性変形によって吸収できるように設定されている。したがって、第1スペーサ70の第1の面71は、圧縮された状態から元の形状に復元しようとして作用する弾性力をもってレンズユニット20の先端面23に当接している。この結果、レンズユニット20、第1スペーサ70、および、撮像素子60によって形成される空間Sが密閉されているので、ゴミが外部から侵入することを防ぐことができる。撮像素子60の撮像範囲62が、この密閉された空間S内に配設されているので、ゴミが侵入することによる撮像への影響が回避される。
なお、第2の実施例に係るカメラモジュール2で述べた、螺合部22と開口部31との間から発生し得るゴミについて、第3の実施例に係るカメラモジュール3の場合には、螺合部22と開口部31とが、上述した密閉された空間Sの外側に位置するため、この部位から発生し得るゴミが空間S内に落下することはない。
また、図8(b)に示すように、第1スペーサ70の内周壁面に露出した粘着面によって、カメラモジュール3の組み立て工程において、上述した密閉された空間S内で発生したゴミ、あるいは、この密閉された空間S内に侵入していたゴミが効果的に捕捉されるので、ゴミによる撮像への影響を回避することができる。このように、第1スペーサ70を形成するための材料が、その特性として有している粘着面をゴミを捕捉するための粘着面として利用することで、簡素な構造としたので、ゴミを捕捉するために個別の部材としての両面テープなどを貼り付ける必要がなく、極めて容易に組み立てることがきる。
第1スペーサ70の第1の面71は滑動面であり、カメラモジュール3の組み立て工程において、第1スペーサ70を受光面61に貼り付けた後に、上述した光軸調整作業、ならびに、レンズユニット20を回転させることによる焦点調整作業を施す際に、第1スペーサ70と螺合部22の先端面23との間が滑らかに摺動するので、これらの作業を行う上で支障を来すことがない。
さらに、良好な熱伝導性を有するアクリル系ゲル状体からなる第1スペーサ70によって、撮像素子60とレンズユニット20との間が放熱経路として接続されていることで、撮像素子60が発した熱が第1スペーサ70を介してレンズユニット20やホルダ30へと導かれる。この結果、撮像素子60が発した熱が、第1スペーサ70に加えて、レンズユニット20やホルダ30からも放熱されるため、高い放熱作用を得ることができる。
本発明は、例えば、車両周辺監視の用途で用いられるカメラモジュールにおいて好適に利用することができる。
1 カメラモジュール(第1実施例)
11 第1ケース
12 第2ケース
13 収容部
14 ケーブル
S 空間
20 レンズユニット
21 対物レンズ
22 螺合部
23 先端面
30 ホルダ
31 開口部
32 開口周縁部
33 箱形部
40 第1印刷配線基板
50 第2印刷配線基板
60 撮像素子
61 受光面
62 撮像範囲
70 第1スペーサ
71 第1の面
72 第2の面
80 第2スペーサ
2 カメラモジュール(第2実施例)
3 カメラモジュール(第3実施例)

Claims (7)

  1. 円筒形の螺合部を有するレンズユニットと、
    印刷配線基板に実装された平板状の撮像素子と、
    前記レンズユニットの光軸に沿って開口して前記螺合部と螺合する円筒状の開口部を有してなり、前記レンズユニットと前記印刷配線基板とを互いに所定の位置関係で保持するホルダと、
    を備えてなるカメラモジュールにおいて、
    あらゆる表面が粘着面を呈する弾性材料によって環状に形成され、前記レンズユニットの光軸に対して直交する面と平行な2つの面であって、前記開口部側に位置する第1の面と、前記撮像素子側に位置する第2の面と、を有する第1スペーサを備え、
    前記ホルダと前記印刷配線基板との間において、前記撮像素子の撮像範囲が前記第1スペーサによって密閉された空間内に配設されており、かつ、少なくとも前記第1スペーサの内周壁面に前記粘着面が露出しているとともに、前記第1の面、または、前記第2の面は、全面にわたって前記粘着面の粘着性を損なわせた滑動面とされている
    ことを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記第1スペーサが、1W/m・Kより大きい熱伝導性をさらに有する材料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記ホルダは、
    前記開口部の前記撮像素子側の開放端から、前記レンズユニットの光軸に対して直交する面に沿って連接する開口周縁部を有し、
    前記第1の面は、
    前記粘着面によって、全周にわたって前記開口周縁部に貼り付けられ、
    前記第2の面は、
    全面にわたって前記粘着面の粘着性を損なわせた滑動面とされている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  4. 前記滑動面が、前記撮像素子の受光面に対して、弾性力をもって全周にわたって当接している
    ことを特徴とする請求項3に記載のカメラモジュール。
  5. 前記撮像素子の周囲を取り囲む形状に形成された第2スペーサをさらに有し、
    前記第2スペーサは、
    前記印刷配線基板の前記撮像素子が実装されている実装面に貼り付けられており、
    前記開口周縁部と対向する面の前記印刷配線基板の実装面からの高さが、前記撮像素子の高さとほぼ同一であって、
    前記滑動面が、前記第2スペーサに対して、弾性力をもって全周にわたって当接している
    ことを特徴とする請求項3記載のカメラモジュール。
  6. 前記第1スペーサの内周の径が、前記開口部の径よりも小さい
    ことを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  7. 前記第1の面は、
    全面にわたって前記粘着面の粘着性を損なわせた滑動面とされ、
    前記螺合部の先端面に対して、弾性力をもって全周にわたって当接し、
    前記第2の面は、
    前記粘着面によって、全周にわたって前記撮像素子の受光面に貼り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
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