JP2011082826A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像部に塵埃の付着しにくい撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明の撮像装置1は、レンズ鏡筒着脱用のマウント部10Mを有する第1筐体30と、被写体像を撮像する撮像素子41Aを保持する撮像素子保持部42、前記撮像素子保持部42から被写体側に延びる側壁部44、及び前記側壁部44の前記被写体側に配置される透明カバー46を有し、前記側壁部44、前記撮像素子保持部42、及び前記透明カバー46によって形成されるその内部空間90を密閉空間として構成し、且つ、前記第1筐体30に対して着脱可能な第2筐体40と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ交換式デジタルカメラ等の撮像装置に関するものである。
レンズ交換式デジタルカメラ等の撮像装置は、一般に撮影レンズ着脱の際にカメラ本体の内部空間が外部に晒される構造を有している。このため、外部からカメラ本体の内部空間に侵入する塵埃が、撮像部に付着するという問題を生じる。
このため、撮影者側の撮像素子と被写体側のマウント近傍に配置された透明カバーとを壁部として含む筐体で密閉空間を形成し、カメラ本体外部からの進入する塵埃の撮像部への付着を防止するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−241869号公報
しかし、上記従来技術は、被写体光をファインダ部へ導くミラーがその密閉空間内に配置されているため、密閉空間内部において塵埃が発生し、撮像部に付着する可能性がある。
本発明の課題は、撮像部に塵埃の付着しにくい撮像装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、レンズ鏡筒着脱用のマウント部(10M)を有する第1筐体(30)と、被写体像を撮像する撮像素子(41A)を保持する撮像素子保持部(42)、前記撮像素子保持部(42)から被写体側に延びる側壁部(44)、及び前記側壁部(44)の前記被写体側に配置される保護カバー(46)を有し、前記側壁部(44)、前記撮像素子保持部(42)、及び前記保護カバー(46)によって形成されるその内部空間(90)を密閉空間として構成し、且つ、前記第1筐体(30)に対して着脱可能な第2筐体(40)と、を備えることを特徴とする撮像装置(1)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置(1)であって、前記側壁部(44)は外周に係合部(44H)を有し、前記側壁部(44)の前記外周に嵌合するとともに前記係合部(44H)が係合する被係合部(47C)が設けられた筒部(47A)と、該筒部(47A)の被写体側の端部から前記マウント部(10M)の略中心を通る光軸に向かって張り出す張出部(47B)とを備え、前記保護カバー(46)を前記側壁部(44)に固定する固定部材(47)を更に有し、前記固定部材(47)は、前記保護カバー(46)に前記張出部(47B)を当接させた状態で、前記被係合部(47C)に前記係合部(44H)を係合させることにより、前記保護カバー(46)を前記側壁部(44)に固定することを特徴とする撮像装置(1)である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置(1)であって、前記撮像素子(41A)は、パッケージ(41B)に収納された状態で前記撮像素子保持部(42)に保持されており、前記光軸と垂直な方向における前記側壁部(44)の断面形状は、撮像保持部側では前記パッケージの外周を包囲可能な大きさであり、且つ前記被写体側に向かうに従い、前記レンズ鏡筒から前記撮像素子(41A)に入射する光の光路を妨げない程度に小さくなっていくこと、を特徴とする撮像装置(1)である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置(1)であって、前記側壁部(44)の外周に放熱手段(211,44J)が設けられていること、を特徴とする撮像装置(1)である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の撮像装置(1)であって、前記放熱手段(44J)の一部は前記第1筐体(30)に熱伝導可能な状態で接触していること、を特徴とする撮像装置(1)である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の撮像装置(1)であって、前記放熱手段(44J,231)と前記第1筐体(30)との間には、弾性的な伝熱部材(221)が介在していること、を特徴とする撮像装置(1)である。
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6のいずれか1項に記載の撮像装置(1)であって、前記固定部材(47)と前記第1筐体(30)との間は、伝熱材料で製造されたばね部材(231)が配置されていること、を特徴とする撮像装置(1)である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置(1)であって、前記保護カバー(46)と前記側壁部(44)との間には、第1封止部材(91)が配置されていること、を特徴とする撮像装置(1)である。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像装置(1)であって、前記撮像素子保持部(42)と前記側壁部(44)との間には、第2封止部材(45)が配置されていること、を特徴とする撮像装置(1)である。
請求項10に記載の発明は、求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像装置(1)であって、前記第2筐体(40)は、前記撮像素子保持部(42)に入射する被写体光の通過領域を開閉可能なバリア部材(100)を、前記マウント部(10M)の略中心を通る光軸上において前記保護カバー(46)よりも前記被写体側に備えること、を特徴とする撮像装置(1)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、撮像部に塵埃の付着しにくい撮像装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態におけるカメラの概略構成を示す断面図である。 撮像ユニットを前面側から見た図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の第2実施形態におけるカメラ本体の概略構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態におけるカメラ2の概略構成を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態におけるカメラ1の概略構成を示す断面図である。
なお、以下の説明図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。また、以下の説明においては、被写体に向かうZプラス方向を前面側、その逆側のZマイナス側を背面側ともいう。
カメラ1は、レンズ交換式のカメラであって、カメラ本体10と、そのカメラ本体10に対して着脱可能なレンズ鏡筒20とにより構成されている。カメラ本体10はボディ側マウント10Mを備える一方、レンズ鏡筒20はレンズマウント20Mを備えている。そして、ボディ側マウント10Mとレンズマウント20Mとの結合によって、カメラ本体10に対してレンズ鏡筒20が光軸OAを一致させた状態で装着される。これにより、カメラ本体10に対してレンズ鏡筒20が着脱可能となり、撮影対象に応じて焦点距離や機能などの異なる種々のレンズ鏡筒20を用いることができる。
レンズ鏡筒20は、その内部に結像光学系を構成する撮影レンズ21を備えている。
カメラ本体10は、ボディ筐体30と、ボディ筐体30に装着された撮像筐体ユニット40と、電子ビューファインダー50と、これらの構成部材を収容する外装部材60等により構成されている。また、外装部材60のカメラ本体10の背面側(Zマイナス側)に、表示装置70を備えている。
ボディ筐体30は、カメラ本体10の前面側(被写体光が入射する側)に配置される部材であり、その略中央には、被写体光が通過する開口部31が形成されている。ボディ筐体30の前面側の外面には、ボディ側マウント10Mがマウントネジ84によって固定されている。
撮像筐体ユニット40は、被写体光を電気信号に変換するCCDなどの撮像素子41Aを備える撮像部41を撮像基板42で一体に保持したユニットである。撮像筐体ユニット40は、ボディ筐体30の背面側に、撮像素子41Aの受光面を光軸OAに対して直角として、撮像基板42を介してボディ筐体30に装着されている。
詳しくは後述するが、撮像筐体ユニット40は、撮像部41の周囲に外部と隔絶された密閉空間90を形成して防塵構造を構成している。これによって、レンズ鏡筒20を交換する際などに、外部から侵入した塵埃が撮像部41に付着して撮像素子41Aによる撮像に写り込むなどの不具合を防ぐようになっている。
電子ビューファインダー50は、カメラ本体10の上部に配置され、撮像照射モジュール51と、接眼光学系52と、を備えている。
電子ビューファインダー50は、撮像素子41Aによって撮像したスルー画像を撮像照射モジュール51に表示する。撮影者は、撮像照射モジュール51に表示された画像を、接眼光学系52を介して視認することができる。これにより、クイックリターンミラーを備えることなく、いわゆる一眼レフのように撮像素子41Aによる撮像をリアルタイムで見ることができる。
表示装置70は、液晶パネル等により構成され、撮像素子41Aによって撮像したスルー画像を表示する。これにより、電子ビューファインダー50を覗くことなく、表示装置70を介して撮像素子41Aによる撮像を見て撮影することもできる。
上記構成のカメラ1では、レンズ鏡筒20の光学系を介して撮像筐体ユニット40の撮像素子41Aに結像された被写体像が、撮像素子41Aによって電気信号に変換される。撮像素子41Aによって光電変換された撮像データは、図示しない制御装置によって画像データとして信号処理される。信号処理された画像データは電子ビューファインダー50および表示装置70に送られ、また、撮影時には、図示しない記録装置に記録される。
なお、本実施形態のカメラ1(カメラ本体10)は、機械式のシャッター装置を備えていない。撮影時における撮像素子41Aに対する被写体光の露光時間(撮像素子41Aが被写体光を蓄積する時間)の調整は、制御部が撮像素子41Aを電気的に制御(電子シャッタ制御)して行う。
つぎに、前述した図1に加えて図2および図3を参照して、撮像筐体ユニット40について詳細に説明する。
図2は、撮像筐体ユニット40を前面側から見た図である。図3は、図2のA−A断面図である。
ボディ筐体30は、カメラ本体10の骨格を形成する部材であって、その略中央に開口部31を備えている。開口部31は、円形で、後述する撮像筐体ユニット40における小筒部44Bが所定の間隔を有して遊嵌可能な径となっている。なお、開口部31の形状は円形に限るものではなく、たとえば、矩形などであってもよい。
ボディ筐体30の背面側には、撮像筐体ユニット40を支持する支持部32が、Z軸方向に所定長さで立設されている。支持部32は、上側(Yプラス側)の左右両側にそれぞれの2カ所と、下側(Yマイナス側)の中央に1カ所の合計3カ所設けられている。この支持部32は、後述する撮像筐体ユニット40における撮像基板42の固定部42Bと対応している。支持部32の背面側端部には、固定雌ネジが形成されている。
支持部32には、撮像筐体ユニット40における撮像基板42が固定ネジ81によって固定されている。これにより、ボディ筐体30の背面側に撮像筐体ユニット40が装着されている。
撮像筐体ユニット40は、撮像部41と、撮像基板42と、光学ローパスフィルタ43および遮光構造体44等が一体に組み立てられて構成されており、そのユニット状態でボディ筐体30に装着される。
撮像部41は、撮像素子41Aと、撮像素子41Aを収納するパッケージ41Bおよびカバーガラス41Cが所定の位置関係および精度で一体に構成されている。パッケージ41Bの背面側の周囲には、撮像実装基板41Dが設けられ、この撮像実装基板41Dが撮像素子41Aと外部との電気的な接続を担っている。パッケージ41Bの背面は、後述する撮像基板42における支持凸部42Aに、熱伝導性に優れる接着剤等によって固定され、これによって撮像部41は撮像基板42に装着されている。これによって、撮像素子41Aが駆動によって発生した熱は効率よく撮像基板42に伝導するようになっている。
撮像基板42は、図2に示すように、前面側から見た形状が撮像部41と略相似形の大形な矩形であって、熱伝導の良い金属板によって所定厚さに形成されている。撮像基板42の中央部には、撮像部41を支持する支持凸部42A(図1および図3参照)が、前面側に向けて所定高さに突出形成されている。この支持凸部42Aの面内において撮像部41の位置調整(XY位置調整)を行った後で、支持凸部42A上に撮像部41の背面側が接着剤等により固定される。その接着領域は、図2中に2点差線で示すように撮像素子41Aを中心としてそれより所定量大きく設定されており、撮像素子41Aの熱を撮像基板42に効率良く伝導できるようになっている。
また、撮像基板42は、ボディ筐体30の支持部32と対応する位置に、それぞれ貫通孔を有する固定部42Bを備えている。すなわち、固定部42Bは、上側に2カ所、下側に1カ所の合計3カ所設けられている。撮像基板42は、この固定部42Bでボディ筐体30に固定される。
撮像基板42の左右両側には、遮光構造体44を位置決めする位置決め突起(ボス)42Cが、それぞれ前面側に向けて所定高さで突設されている。
光学ローパスフィルタ43は、撮像部41における撮像素子41Aの受光面に結像される被写体像にモアレなどが発生するのを抑制するための板状のフィルタである。光学ローパスフィルタ43は、撮像部41の前面側に、間にマスク45を挟んで配置されている。
光学ローパスフィルタ43は、前述した撮像部41と同様に、撮像基板42への遮光構造体44の固定に伴って、撮像部41と共に所定の位置関係で撮像基板42に一体に固定される。
遮光構造体44は、図3に示すように、撮像部41と略相似形で一回り大きい矩形角筒状の基部44Aと、基部44Aの前面側に突設された小筒部44Bとを備え、熱伝導の良い素材(たとえばアルミニウム合金等)によって形成されている。
基部44Aの背面側端部の外周には、上側(Yプラス側)および下側(Yマイナス側)の左右両端近傍に、それぞれ雌ネジを備える固定突部44Cが設けられている。すなわち、固定突部44Cは、遮光構造体44の四隅にそれぞれ設けられている。
また、遮光構造体44における左右両側面のX軸上の部位に、背面側に開口する位置決め穴44Dが設けられている。この位置決め穴44Dには、撮像基板42に突設された位置決め突起42Cが嵌合し、これによって、撮像基板42に対する当該遮光構造体44が位置決めされるようになっている。
遮光構造体44における基部44Aの内周には、図1および図3に示すように、背面側(図中右側)から順番に、撮像実装基板41Dを収容する実装基板収容段部44Eと、撮像部41を収容する撮像部収容段部44Fと、光学ローパスフィルタ43を収容するフィルタ収容段部44Gとが、前面側程先細りとなる段々に形成されている。この内周の段々と対応して、基部44Aの外周も先細りの段々に形成されている。
基部44Aの前面側(フィルタ収容段部44Gの前面側)には、小筒部44Bが突設されている。
遮光構造体44における小筒部44Bは、所定肉厚の円筒状で前面側に向かって所定長さに延設されている。小筒部44Bの内径は、その最先端の開口部においてもレンズ鏡筒20から撮像部41(撮像素子41A)に至る被写体像光にケラレを生じさせない略最小径に設定されている。
また、小筒部44Bの外周面には、後述するカバー保持部材47を係止する係合突起44Hが突設されている。係合突起44Hは、前面側は緩斜面で背面側が切り立った楔状の断面形状であって、周方向には所定幅に形成されている。係合突起44Hは、小筒部44Bの外周面におけるX軸およびY軸上の部位(すなわち周方向に90°間隔で4カ所)に設けられている。
遮光構造体44における小筒部44Bの前端部(前面側開口部)には、透明カバー46がカバー保持部材47によって装着されている。透明カバー46と小筒部44Bの前端部との間には、前部シール部材91が介設されている。
透明カバー46は、所定厚さのガラス等の透明な部材によって、小筒部44Bの外径と略等しい円盤状に形成されている。
カバー保持部材47は、小筒部44Bに外挿可能な内径の短筒部47Aを備え、熱伝導の良い金属等の素材によって形成されている。短筒部47Aの前面は、内周側に所定幅で突出する内周縁47Bに縁取られて小筒部44Bの内径と略等しい径で開口している。カバー保持部材47は、小筒部44Bの最先端に位置するため、その開口はレンズ鏡筒20からの被写体像光にケラレを生じさせない径に設定されている。
また、内周縁47Bの開口端は、前面側に向かって所定高さに突出している。
短筒部47Aの周側面には、周方向に等間隔で4カ所(すなわち90°間隔で)、係合孔47Cが形成されている。係合孔47Cは、遮光構造体44(小筒部44B)における係合突起44Hが嵌る形状となっている。
前部シール部材91は、小筒部44Bの前面側開口部の端縁と対応するリング状であって、所定の弾性を有するシリコーンゴム、または、独立気泡性のスポンジゴムなどによって形成されている。
そして、カバー保持部材47は、小筒部44Bの先端部に外挿されて、その係合孔47Cが小筒部44Bの係合突起44Hに係合し、これによって小筒部44Bに脱落不能に装着されている。
ここで、カバー保持部材47における係合孔47Cの、小筒部44Bにおける係合突起44Hへの係合は、小筒部44Bの開口端縁と透明カバー46との間に配設された前部シール部材91を所定量圧縮変形させることで可能となっている。このため、前部シール部材91は、小筒部44Bの開口端縁と透明カバー46との間に挟まれて弾性変形して両者に密着し、両者間の内外を気密的にシールする。
上記のような小筒部44Bに対する透明カバー46の装着構造により、透明カバー46と前部シール部材91とが、小筒部44Bの開口部(遮光構造体44における前面側開口部)を気密的に密閉し、カメラ本体10の前面側からの遮光構造体44の内部への塵埃の侵入を阻止する。なお透明カバー46は、平行平板に限られるものではなく、レンズ(凹レンズまたは凸レンズ)を用いても構わない。
上記のように構成された遮光構造体44は、撮像基板42を貫通して固定突部44Cの雌ネジに螺合する固定ネジ82によって撮像基板42に固定され、これによって撮像筐体ユニット40が構成されている。
遮光構造体44が撮像基板42に固定された状態において、遮光構造体44のフィルタ収容段部44Gが、ローパスフィルタ43と、マスク45と、撮像部41とを、積層状態で撮像基板42に向けて押圧し、撮像基板42に固定している。換言すると、撮像部41、マスク45および光学ローパスフィルタ43は、遮光構造体44によっていわゆる共締め状態で撮像基板42に固定されている。
ここで、フィルタ収容段部44Gにおける光軸OAに対して垂直な面と光学ローパスフィルタ43との間には、撮像部内シール部材92が介装されている。
撮像部内シール部材92は、所定の弾性を有するシリコーンゴム、または、独立気泡性のスポンジゴムなどによって形成されている。この撮像部内シール部材92は、フィルタ収容段部44Gと光学ローパスフィルタ43との間に挟まれて圧縮され、所定量弾性変形した状態となって両者に密着し、両者間の内外を気密的にシールする。
撮像部41の前面(カバーガラス41Cの前面)と光学ローパスフィルタ43との間に介装されるマスク45は、弾性を有して密着するシリコーンゴムなどのゴム素材によって形成されている。
マスク45は、光学ローパスフィルタ43と撮像部41の前面(カバーガラス41C)との間に介在して両者を接触させないように隙間を形成すると共に、周囲部分が撮像部41と撮像部収容段部44Fとの間の空間を埋めて塵埃の侵入を防ぐシール材として機能する。
また、撮像部41における撮像実装基板41Dは、支持凸部42Aの周囲の一段低い撮像基板42の前面側に収容される。
上記構成の撮像筐体ユニット40では、遮光構造体44と、その小筒部44Bの先端部に装着された透明カバー46と、撮像筐体ユニット40とによって、外部と気密的に隔絶された密閉空間90が形成されている。これにより、外部から密閉空間90の内部への塵埃の侵入が防がれる。すなわち、撮像筐体ユニット40の前面側から密閉空間90への塵埃の侵入は、透明カバー46が防ぐ。撮像筐体ユニット40の背面側から密閉空間90への塵埃の侵入は、撮像部内シール部材92とマスク45とが防ぐ。
そして、撮像筐体ユニット40は、ボディ筐体30に、撮像基板42の固定部42Bを介して固定される。すなわち、撮像基板42の固定部42Bを貫通してボディ筐体30の支持部32に螺合する固定ネジ81によって、撮像基板42がボディ筐体30に締着され、これによって撮像筐体ユニット40にボディ筐体30が固定される。撮像基板42における固定部42Bとボディ筐体30における支持部32とは、高い熱伝導効率が得られるように面で密着する。
この撮像筐体ユニット40をボディ筐体30に固定する際には、撮像基板42に形成された位置決め部位(固定部42B)を切削等によって調整することで、光軸OAに対する撮像部41(撮像素子41A)の位置および姿勢が定められた許容範囲内となるように設定する。すなわち、撮像部41(撮像素子41A)の、図2中Vで示す光軸OAを中心とする回転、図2中Tで示す光軸OAに対する傾き(ティルトおよびスイング)、X軸およびY軸方向の位置、およびボディ筐体30のボディ側マウント面に対する撮像素子41Aにおける受光面の光軸OA方向の位置(フランジバック)を調整し、設定する。
撮像筐体ユニット40をボディ筐体30に固定した固定ネジ81は、カメラへ加わる振動などによって緩まないように接着剤等で接着固定することが望ましい。
なお、撮像筐体ユニット40をボディ筐体30に固定する際における位置調整は、上記の構成に限らず、たとえば、ネジの螺進によって調整する構成であっても良い。
ボディ筐体30に撮像筐体ユニット40が装着された状態において、撮像筐体ユニット40における遮光構造体44の小筒部44Bは、ボディ筐体30における開口部31内に配置される。小筒部44Bの先端に装着されたカバー保持部材47の前面は、ボディ筐体30の外面(前面)と略一致し、内周縁47Bの開口端はボディ筐体30の外面より突出している。
ボディ筐体30における開口部31の周囲には、保護板48が装着されている。保護板48は、所定厚さで所定内外径の円盤状であって、その内径部がカバー保持部材47における内周縁47Bの開口端に嵌合して位置決めされ、たとえば粘着テープ等によってボディ筐体30の前面に接着固定されている。これにより、保護板48は、開口部31の内周面と、小筒部44B(カバー保持部材47)との間に形成される隙間を塞いでいる。
上記のように構成されたカメラ1は、撮像筐体ユニット40における透明カバー46と撮像部41との間には、外部と隔絶された密閉空間90が形成されている。これにより、レンズ鏡筒20を交換する際などに、外部から侵入した塵埃が撮像部41や光学ローパスフィルタ43)に付着して、撮像素子41Aによる撮像に写り込むといった不具合を防ぐことができる。なお、レンズ鏡筒20を交換する際に、塵埃が透明カバー46の外側表面(前面)に付着することは生じ得る。しかし、透明カバー46の配設位置は撮像素子41Aから離間して位置しており、万一塵埃が付着したとしても撮像への影響は小さい。また、透明カバー46はボディ筐体30の前面側開口部に位置しており、ボディ側マウント10Mのマウント面から近いため、容易に清掃することができる。
また、カメラ1は、クイックリターンミラーやシャッターを備えておらず、密閉空間90の内部に可動機構は全く配設されていない。従って、密閉空間90の内部において、可動機構の作動による部品摩耗によって生成された塵埃や可動部へ塗布した潤滑油などが撮像筐体ユニット40に付着することは生じない。
撮像筐体ユニット40には、調整や設定を必要とする全ての光学要素(透明カバー46、光学ローパスフィルタ43およびカバーガラス41C等)が一体に集約されており、この撮像筐体ユニット40のみで光学調整を完結できる。このため、光学調整完了後の撮像筐体ユニット40をボディ筐体30に装着すれば、その後光学調整の必要はない。従って、組立および調整工程を簡略化でき、撮像部41の精度確保も容易となる。また、撮像筐体ユニット40に不具合があっても早期の組立工程で判別できるため、合理的に対応できる。
カバー保持部材47がボディ側マウント10Mの開口部を介してカメラ本体10の外部に露出していることにより、撮像素子41Aの駆動によって発生した熱は、撮像素子41Aから撮像基板42、遮光構造体44、透明カバー保持部材47に順次伝熱し、カバー保持部材47からカメラ本体10の外部へと放熱される。また、41A→42→81→32(30)にて10の外部1も放熱される。これにより、撮像素子41Aの温度上昇による性能劣化を抑制することができる。
(第2実施形態)
つぎに、図4に示す本発明の第2実施形態を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態におけるカメラ本体11の概略構成を示す断面図である。なお、本実施形態におけるカメラ本体11の基本的な構成は、前述した第1実施形態におけるカメラ本体10と同様であり、同一の構成要素には同符号を付して説明は省略する。
カメラ本体11は、撮像筐体ユニット40の備える撮像素子41A(撮像部41)の駆動によって発生した熱を、迅速に放熱するための放熱構造を備える。
図4に示すカメラ本体11は、3種類の異なる放熱構造を備えている。すなわち、放熱フィン211による放熱構造210と、伝熱部材221による伝導放熱構造220および伝熱バネ231による伝導放熱構造230である。なお、これらの放熱構造210,220,230は、並設しなければならないものではなく、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いる等適宜選択可能である。
放熱構造210は、複数の放熱フィン211が、撮像筐体ユニット40における遮光構造体44の外周面に複数立設されて構成されている。
放熱フィン211は、所定厚さの板状であって、遮光構造体44と一体に形成され、または熱伝導の良い素材によって別体に形成されて遮光構造体44に良好に熱伝導可能に装着される。放熱フィン211は、その板面を光軸OAと直交させた姿勢(X軸およびY軸を含む面と平行)として、遮光構造体44の外周面にZ軸方向に所定の間隔を有して複数配設されている。放熱フィン211における前面側から見た形状は、遮光構造体44の周囲を巡る円形または、断続的な矩形等の何れでも良いが、カメラ本体10の他の構成要素と干渉する部位のみ切り欠く等してより広い面積を確保するのが放熱効率の点で好ましい。
上記のような放熱フィン211を遮光構造体44の外周面に備える構成は、遮光構造体44を極力小さく被写体光を妨げない範囲で先細りとすることで、周囲の構成要素との間に創出されて可能となっている。
このように構成された放熱構造210では、放熱フィン211には、撮像部41(撮像素子41A)の駆動により発生した熱が、撮像部41から撮像基板42および遮光構造体44を介して伝導する。放熱フィン211は、その熱を、輻射および対流によって放熱する。これにより、周囲の構成要素(ボディ筐体30、外装部材60など)を介してカメラ本体11の外部へ放熱させることができる。つまり、撮像部41(撮像素子41A)を効率良く冷却することができ、撮像素子41Aの温度上昇による性能劣化を抑制することができる。
伝導放熱構造220は、遮光構造体44の外周面に突設された伝熱突起44Jと、ボディ筐体30における伝熱突部44Jと対抗する位置に背面側に向かって形成された当接面33との間に、伝熱部材221が介設されて構成されている。
伝熱突起44Jは、所定厚さの板状で、その板面を光軸OAと直交させた姿勢(X軸およびY軸を含む面内)として、遮光構造体44における小筒部44Bの外面に所定高さに突設されている。伝熱突起44Jは、遮光構造体44と一体に形成され、または熱伝導の良い素材によって別体に形成されて遮光構造体44に良好に熱伝導可能に装着される。
伝熱部材221は、高い熱伝導性と弾性とを有する部材、たとえば細い金属繊維を絡めてスポンジ状の団塊にしたもの等が用いられる。
この伝熱部材221は、撮像筐体ユニット40をボディ筐体30に組み付ける際に、ボディ筐体30の当接面33と、撮像筐体ユニット40(遮光構造体44)における伝熱突起44Jとの間に介装され、所定量弾性変形して両者と熱伝導可能に密着する。
このような構成の伝導放熱構造220は、撮像部41(撮像素子41A)の駆動により発生した熱が、撮像部41から撮像基板42および遮光構造体44を介して伝熱突起44Jに伝導する。熱はさらに伝熱突起44Jから伝熱部材221を介してボディ筐体30に伝導し、これにより、ボディ側マウント10Mおよび外装部材60などを介して外部へ放熱させることができる。つまり、撮像部41(撮像素子41A)を効率良く冷却することができ、撮像素子41Aの温度上昇による性能劣化を抑制することができる。
なお、伝熱突起44Jは、前述した放熱構造210における放熱フィン211を兼用しても良い。
伝導放熱構造230は、撮像筐体ユニット40(遮光構造体44)における小筒部44Bの先端部に装着されたカバー保持部材47に、伝熱バネ231が設けられ、この伝熱バネがボディ筐体30の背面側に向かう当接面34との間で熱伝導可能に接触している。
伝熱バネ231は、カバー保持部材47に係合する係合部231Aと、ボディ筐体30に接触する接触部231Bとを備えて、断面形状略S字状に形成されている。伝熱バネ231は、熱伝導の良い金属等によって形成されており、バネ性も有している。
カバー保持部材47には、伝熱バネ231における係合部231Aが係合する装着孔47Cが形成されている。
ボディ筐体30には、カバー保持部材47に係合装着された伝熱バネ231と対向する位置に、背面側に向かう当接面34が形成されている。
伝熱バネ231は、その係合部231Aがカバー保持部材47の装着孔47Cに係合してカバー保持部材47(撮像筐体ユニット40)に装着される。そして、伝熱バネ231は、撮像筐体ユニット40がボディ筐体30に組み付けられた状態において、ボディ筐体30の当接面34と、撮像筐体ユニット40(遮光構造体44)の伝熱突起44Jとの間に、弾性変形して介設される。伝熱バネ231は、その弾性復帰力で接触部231Bが当接面34に熱伝導可能に圧接する。
このような構成の伝導放熱構造230は、撮像部41(撮像素子41A)の駆動により発生した熱が、撮像部41から撮像基板42および遮光構造体44を介してカバー保持部材47に伝導する。熱はさらに伝熱バネ231を介してボディ筐体30に伝わり、これによってボディ側マウント10Mおよび外装部材60などを介して外部へ放熱させることができる。つまり、撮像部41(撮像素子41A)を効率良く冷却することができ、撮像素子41Aの温度上昇による性能劣化を抑制することができる。
(第3実施形態)
つぎに、図5に示す本発明の第3実施形態を説明する。
図5は、本発明の第3実施形態におけるカメラ2の概略構成を示す断面図である。なお、本実施形態におけるカメラ2の基本的な構成は、前述した第1実施形態におけるカメラ1と同様であり、同一の構成要素には同符号を付して説明は省略する。
前述下第1実施形態におけるカメラ1(カメラ本体10)は、機械式のシャッター装置を備えていない。従って、レンズ鏡筒20の前面にキャップを被せるなどの遮光手段が施されていないと、撮像素子41Aはレンズ鏡筒20から入射した像光に常時曝されることとなる。これは、撮像素子41Aの種類によっては、耐久性などの観点から好ましくない場合がある。
本第3実施形態におけるカメラ2は、カメラ本体10の撮像筐体ユニット40における透明カバー46の前面側に、バリア部材100を備えている。
バリア部材100は、バリア基板101とカバー板102との間に、光路を開閉可能なバリア群103を備えて構成されている。そして、図示しない駆動手段によって、バリア群103が開閉駆動される。なお、本実施形態におけるバリア部材100は、露光時間を司る高い精度は必要とせず、開閉可能で閉状態において光路を遮蔽するものであれば、どのような構成であってもよい。
バリア部材100は、ボディ筐体30の前面側に形成された凹部に収容され、その周囲で装着ネジ89によってボディ筐体30に固定されている。
バリア部材100におけるバリア群103の開閉は、図示しない制御部によって制御される。基本的には、メインスイッチが切られた状態(電源OFF状態)ではバリア群103は閉ざされ、メインスイッチが入れられた撮影待機状態(電源ON状態)でバリア群103が開放される。また、電源ON状態であっても、カメラ本体10にレンズ鏡筒20が装着されていない状態(カメラ本体10からレンズ鏡筒20が取り外された状態)では、バリア群103は閉ざされる。その他、長時間露光の際などにおいて、バリア群103を閉ざしてバックグラウンドノイズを減算処理するためのバックグラウンドノイズ情報を取得する際に用いることもできる。
以上説明した第3実施形態の構成によれば、密閉空間90の前面側を構成する透明カバー46のさらに前面側にバリア部材100を備え、電源OFF状態時にはバリア群103を閉ざすことで、撮像部41の撮像素子41Aがレンズ鏡筒20から入射した像光に常時曝されること防ぎ、撮像素子41Aを保護することができる。
また、カメラ本体10にレンズ鏡筒20が装着されていない状態ではバリア群103を閉ざすことで、レンズ鏡筒20を交換する際などに透明カバー46の表面に塵埃が付着することを防ぐことができる。
さらに、バリア群103を閉ざしておくことによって、透明カバー46に異物が直接接触してその表面を傷つけてしまう(例えばレンズ鏡筒20を交換する際にレンズ鏡筒20の端面が透明カバー46の表面にぶつかって傷つけてしまう)といった事態を回避することが出来る。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)撮像筐体ユニット40における透明カバー46と撮像部41との間には、外部と隔絶された密閉空間90が形成される。これにより、レンズ鏡筒20を交換する際などに、外部から侵入した塵埃が撮像部41や光学ローパスフィルタ43に付着して、撮像素子41Aによる撮像に写り込むといった不具合を防ぐことができる。
(2)本実施形態におけるカメラ1は、クイックリターンミラーやシャッターを備えておらず、密閉空間90の内部に可動機構は全く配設されていない。従って、密閉空間90の内部において、可動機構の作動による部品摩耗によって生成された塵埃や可動部へ塗布した潤滑油などが撮像筐体ユニット40に付着することは生じない。
(3)調整や設定を必要とする光学要素(透明カバー46、光学ローパスフィルタ43およびカバーガラス41C)は、全て撮像筐体ユニット40に一体に集約されており、撮像筐体ユニット40のみでの光学調整が可能である。このため、光学調整を行った撮像筐体ユニット40をボディ筐体30に装着するのみで、ボディ筐体30に装着した後の光学調整は不要となる。その結果、組立及び調整工程を簡略化でき、撮像部41の精度確保も容易となる。また、撮像筐体ユニット40に不具合があっても早期の組立工程で判別可能となる。
(4)撮像筐体ユニット40に設けられた透明カバー46、および透明カバー46を遮光構造体44へ保持するカバー保持部材47を、ボディ側マウント10Mの開口部のカメラ本体外まで露出させることでボディ筐体30との気密は不要となって、ボディ筐体30の形状を簡素化でき、放熱部や放熱部晶の配置が容易となる。
(5)撮像筐体ユニット40における撮像基板42および遮光構造体44は熱伝導の良い素材によって形成され、一体に組み立てられている。これにより、撮像部41(撮像素子41A)の駆動により発生した熱を、撮像素子41Aから撮像基板42、遮光構造体44に順次伝熱させ、撮像筐体を除くカメラ部品(ボディ筐体30、外装部材60など)へ効果的に輻射放熱させることができる。これにより、撮像素子41Aの温度上昇による性能劣化を抑制できる。
(6)カバー保持部材47がボディ側マウント10Mの開口部のカメラ本体外まで露出していることにより、撮像素子41Aの駆動により発生した熱を、撮像素子41Aから撮像基板42、遮光構造体44、透明カバー保持部材47に順次伝熱し、カバー保持部材47からカメラ本体10の外部へ放熱させることができ、撮像素子41Aの温度上昇による性能劣化を抑制できる。
(7)撮像筐体ユニット40における遮光構造体44に放熱フィン211を備えることにより、撮像素子41Aの駆動により発生した熱を、遮光構造体44から外装部材60の内部に放熱し、外装部材60およびボディ筐体30を介してカメラ本体10の外部へ放熱させることができる。これにより、撮像素子41Aの温度上昇による性能劣化を抑制できる。
(8)撮像筐体ユニット40における遮光構造体44とボディ筐体30とが伝熱部材221を介して熱伝導可能に接続していることにより、撮像素子41Aの駆動により発生した熱を、遮光構造体44からボディ筐体30へ伝熱し、ボディ筐体30からカメラ本体10の外部へ放熱させることができ、撮像素子41Aの温度上昇による性能劣化を抑制できる。
(9)撮像筐体ユニット40におけるカバー保持部材47とボディ筐体30とが伝熱バネ231を介して熱伝導可能に接触していることにより、撮像素子41Aの駆動により発生した熱を、カバー保持部材47からカメラ本体10の外部へ放熱させることができ、撮像素子41Aの温度上昇による性能劣化を抑制できる。
(10)撮像筐体ユニット40における密閉空間90を構成する透明カバー46の前面側にバリア部材100を備え、電源OFF状態時にはバリア群103を閉ざすことで、撮像素子41Aがレンズ鏡筒20から入射した像光に常時曝されること防ぎ、撮像素子41Aを保護することができる。
(11)撮像筐体ユニット40における密閉空間90を構成する透明カバー46の前面側にバリア部材100を備え、カメラ本体10にレンズ鏡筒20が装着されていない状態ではバリア103を閉ざしておくことで、レンズ鏡筒20を交換する際などに透明カバー46の表面に塵埃が付着することや接触による傷つきなどを防ぐことができる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、小筒部44Bの外周面に係合突起44Hが突設され、短筒部47Aの周側面に係合孔47Cが形成され、係合孔47Cに、係合突起44Hが嵌る形状となっている。しかし、本発明はこれに限定されず、小筒部44Bの外周面に係合孔を形成し、短筒部47Aの周側面に係合突起を形成することもできる。
(2)上記実施形態では、ボディ筐体30における遮光構造体44は、基部44Aが矩形、小筒部44Bが円形の断面形状に形成されている。しかし、形状はこの例に限らず、適宜変更可能である。
1,2:カメラ、10,11:カメラ本体、10M:ボディ側マウント、20:レンズ鏡筒、30:ボディ筐体、41A:撮像素子、41B:パッケージ、42:撮像基板、44:遮光構造体、44A:基部、44B:小筒部、44F:撮像部収容段部、44H:係合突起、44J:伝熱突起、45:マスク、46:透明カバー、47:カバー保持部材、47A:短筒部、47B:内周縁、47C:係合孔、90:密閉空間、91:前部シール部材、210:放熱フィン、211:放熱フィン、221:伝熱部材、231:伝熱バネ、100:バリア部材

Claims (10)

  1. レンズ鏡筒着脱用のマウント部を有する第1筐体と、
    被写体像を撮像する撮像素子を保持する撮像素子保持部、前記撮像素子保持部から被写体側に延びる側壁部、及び前記側壁部の前記被写体側に配置される保護カバーを有し、前記側壁部、前記撮像素子保持部、及び前記保護カバーによって形成されるその内部空間を密閉空間として構成し、且つ、前記第1筐体に対して着脱可能な第2筐体と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記側壁部は外周に係合部を有し、
    前記側壁部の前記外周に嵌合するとともに前記係合部が係合する被係合部が設けられた筒部と、該筒部の被写体側の端部から前記マウント部の略中心を通る光軸に向かって張り出す張出部とを備え、前記保護カバーを前記側壁部に固定する固定部材を更に有し、
    前記固定部材は、前記保護カバーに前記張出部を当接させた状態で、前記被係合部に前記係合部を係合させることにより、前記保護カバーを前記側壁部に固定することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記撮像素子は、パッケージに収納された状態で前記撮像素子保持部に保持されており、
    前記光軸と垂直な方向における前記側壁部の断面形状は、撮像保持部側では前記パッケージの外周を包囲可能な大きさであり、且つ前記被写体側に向かうに従い、前記レンズ鏡筒から前記撮像素子に入射する光の光路を妨げない程度に小さくなっていくこと、
    を特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記側壁部の外周に放熱手段が設けられていること、
    を特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置であって、
    前記放熱手段の一部は前記第1筐体に熱伝導可能な状態で接触していること、
    を特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置であって、
    前記放熱手段と前記第1筐体との間には、弾性的な伝熱部材が介在していること、を特徴とする撮像装置。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記固定部材と前記第1筐体との間は、伝熱材料で製造されたばね部材が配置されていること、
    を特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記保護カバーと前記側壁部との間には、第1封止部材が配置されていること、
    を特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記撮像素子保持部と前記側壁部との間には、第2封止部材が配置されていること、
    を特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記第2筐体は、前記撮像素子保持部に入射する被写体光の通過領域を開閉可能なバリア部材を、前記マウント部の略中心を通る光軸上において前記保護カバーよりも前記被写体側に備えること、
    を特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015068295A1 (ja) * 2013-11-11 2015-05-14 株式会社タムロン レンズマウント構造、レンズ交換式撮像装置、レンズ鏡筒、撮像用レンズ及び撮像システム

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