JP6035469B1 - お薬カレンダー、お薬カレンダーを使用した服薬見守りシステム、及びお薬カレンダー個別製造システム - Google Patents

お薬カレンダー、お薬カレンダーを使用した服薬見守りシステム、及びお薬カレンダー個別製造システム Download PDF

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Abstract

【目的】患者が当面必要な一回服用分の薬剤だけを容易に取り出して携帯したり管理したりすることができるお薬カレンダー、患者の保護者などが患者の服薬を見守ることが容易にできるお薬カレンダーを使用した服薬見守りシステム、並びに個々の各患者に適合したお薬カレンダーを個別に自動的に製造することができるお薬カレンダー個別製造システムを提供する。【構成】患者の一回服用分の薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が縦及び横方向に複数個ずつ並ぶように配置され、前記各収容部は互いに隣接するもの同士が接続部を介して連接され、前記各収容部は互いに分離可能に構成されて成るお薬カレンダー、これを使用した服薬見守りシステム、並びに前記お薬カレンダーを個々の患者毎に個別製造できる製造システムである。【選択図】 図1

Description

本発明は患者が毎日の朝昼夕(又は朝昼夕夜)の服薬を各一回服用分毎に容易に管理することができる「お薬カレンダー」(患者が各一回服用分ずつを服用できるように各一回服用分ずつの薬剤を収容する収容部をカレンダーのように配置したもの)、及びこのような「お薬カレンダー」を使用した服薬見守りシステム、及びこのような「お薬カレンダー」の個々の患者に適合した個別製造システムに関する。
従来より、図14に示すような服薬管理用ケース(お薬カレンダー用のケース)が提案又は市販されている(特許文献1)。この服薬管理用ケースは、図14に示すように、各一回服用分の薬剤(裸状の錠剤が包装され一包化された一回服用分でもよいし、一回服用分に対応するだけの分量に切断された各PTPシートに入れられた状態の薬剤などから成る一回服用分でもよい)を収容可能な各区画(ポケット)が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個(又は朝、昼、夕及び夜の4個)ずつ並べられ平面が図示のようにユーザーから見て縦方向(上下方向)に壁などに吊り下げられて配置されるケース(硬いプラスチック製ケースでもよいし、柔らかい布製や樹脂フィルム製のケースでもよい)である。
特開2002−282337号公報
確かに、上記のような従来の服薬管理用ケースを使用したお薬カレンダーは、患者が毎日の朝昼夕(場合により夜も)に服薬するのを忘れ難くし且つ一回服用分を取り出し易くするという利便性を有していた。
しかしながら、このような従来のお薬カレンダーは、全体の寸法が大きいので患者が全体を携帯することは難しく、他方、患者が当面必要な一回服用分の薬剤だけを取り出して携帯し又は管理することが難しいという問題があった。また、従来のお薬カレンダーはカレンダー形式に各一回服用分が並んでいるので、患者にとって各回の服薬を管理し易いメリットはあるが、あくまで患者が自分で管理し易いというだけで、患者の保護者などの他人が患者の服薬を見守ることができないという問題があった。さらに、従来のお薬カレンダーは、薬局の薬剤師、介護士又は患者自身が各一回服用分の錠剤(例えば一包化されたもの)を各区画(ポケット)にそれぞれ手作業で入れていく必要があるため、手間がかかるだけでなく、薬剤師でない患者、近親者や介護士が薬を間違えてお薬カレンダーのポケット中に入れてしまうなどのリスクがあるという問題があった。
本発明はこのような従来技術の問題点に着目して為されたものであって、患者が当面必要な一回服用分の薬剤だけを容易に取り出して携帯したり管理したりすることができ且つ薬剤師でない患者、近親者や介護士が薬を間違えてお薬カレンダーのポケット中に入れてしまうなどのリスクを無くすことができるお薬カレンダーを提供することを目的とする。また、本発明は、患者が自らの服薬を自分で管理するだけでなく患者の保護者などの他人も患者の服薬を見守ることが容易にできるお薬カレンダーを使用した患者の服薬見守りシステムを提供することを目的とする。さらに、本発明は、薬局の薬剤師又は患者が各一回服用分の錠剤をお薬カレンダー中の各ポケットなどに自分で入れる作業をする必要がなく個々の各患者に適合したお薬カレンダーを個別に自動的に製造することができるお薬カレンダー個別製造システムを提供することを目的とする。
本発明によるお薬カレンダーは、一回服用分の薬剤をそれぞれ収容する各収容部が行方向及び列方向に複数個ずつ並ぶように配置され且つ前記各収容部の互いに隣接するもの同士が接続部を介して連接されて成る収容部連接体を含み、前記各収容部は前記収容部連接体から分離可能に構成されている「お薬カレンダー」であって、患者が、或る一日の中で薬剤を服用すべき複数の時間帯がそれぞれ来る毎に前記お薬カレンダー中の患者から見て最も下側の行の端部側の収容部又は最も上側の行の端部側の収容部を前記収容部連接体から分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返し、さらに前記日の次の日以降も、前記の分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返す動作をお薬カレンダー中の全ての収容部が無くなるまで順次繰り返すことが可能とされているものである。
また、本発明によるお薬カレンダーにおいては、前記各収容部は、患者が服薬するとき、当該服薬に対応する収容部だけを、複数の各収容部が接続部を介して連接されて成る収容部連接体から分離できるように、構成されていてもよい。
また、本発明によるお薬カレンダーにおいては、前記各収容部は、縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、並びに横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並ぶように、互いに隣接するもの同士が連接されていてもよい。
また、本発明によるお薬カレンダーにおいては、前記接続部に、前記各収容部を互いに容易に分離可能とするためのミシン目又は切れ目などの分離用部分が形成されていてもよい。
また、本発明によるお薬カレンダーにおいては、前記各収容部は断面凹状に形成され、一回服用分が収容された前記各収容部の開口部は、容易に破断可能又は容易に引き剥がし可能なシートにより覆われていてもよい。なお、上記シートには、患者名、日付、コード(QRコードなど)などが印刷されており、患者が薬を飲み忘れた場合に、薬局などで(又は患者自身がスマートフォンのバーコード読取機能などを使用して)前記コードを読み取ることにより、患者が飲み忘れた薬品名などが分かるようになっている。
また、本発明によるお薬カレンダーにおいては、前記シートは、前記各収容部が縦及び横方向に接続部を介して連接されて成る収容部連接体の上方側(各収容部の開口部側)の全体を覆うものであり、前記収容部連接体中の前記各収容部を除く接続部の上面側に対して固着又は粘着(引き剥がし不能に又は容易に引き剥がし可能に固着又は粘着)されていてもよい。
また、本発明によるお薬カレンダーにおいては、前記収容部連接体は、その下面(裏面)側がシート状の背景物体に当接、近接して対向、粘着又は付着された状態で使用されるものであり、前記背景物体には、患者が或る1つの収容部を間違えて前記収容部連接体から分離させたとき当該間違えて分離した収容部を前記背景物体中の対応する元の位置に粘着等により付着(粘着剤、吸盤、又は磁石等による付着)された状態で保持するための付着部(粘着剤、吸盤、又は磁石等)が備えられていてもよい。
また本発明によるお薬カレンダーにおいては、前記収容部連接体は、その下面(裏面)側がシート状の背景物体に当接、近接して対向、粘着又は付着された状態で使用されるものであり、前記背景物体には、前記収容部連接体中の各収容部に対応する各部分に、各収容部の収容部連接体中の位置を示す情報、すなわち各収容部がそれぞれ対応している服薬の日付若しくは曜日及び朝、昼、夕若しくは就寝前などの服薬時間帯を示す文字、記号その他の情報が表示されていてもよい。
また、本発明によるお薬カレンダーを使用した患者服薬見守りシステムは、患者の一回服用分の薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が縦及び横方向に複数個ずつ並ぶように配置され、前記各収容部は、患者が服薬するときに当該服薬に対応する収容部だけを複数の各収容部が接続部を介して連接されて成る収容部連接体から分離できるように構成されているお薬カレンダーであって、特定の色又は模様を有する背景物体(なお、この背景物体に粘着性を持たせることにより、患者が間違えて別の収容部を分離させても(例えば「昼」に服用すべき収容部を間違えて「朝」に分離してしまった場合でも)、当該の間違えて分離した収容部を元の位置に戻して前記背景物体に粘着・保持させることができるようにすることが望ましい。さらに、前記背景物体には、1回服用分ごとの各収容部と対応する部分に各収容部の位置コード(QRコード、バーコードなど)その他の情報が印刷等で表示されていることが望ましい。)に対向又は当接するように配置されたお薬カレンダーと、前記背景物体と前記お薬カレンダーを介して対向するように配置された撮像手段と、前記お薬カレンダー又は撮像手段の近傍に配置され、患者に対し注意を喚起し又は服薬を促すメッセージその他の情報(音又は光を含む)を出力する出力部と、1つの収容部が服薬のため患者により分離された後の収容部連接体又は背景物体の形状に関する情報を各服薬毎に区別して予め記憶しておく服薬後形状記憶手段と、前記撮像手段からの1つの収容部が服薬のため患者により分離された後の収容部連接体又は背景物体の形状に関する情報と前記服薬後形状記憶手段からの前記情報とに基づいて、前記患者が必要な服薬を怠っているとき、前記出力部を制御する制御手段と、を備えたものである。
また、本発明によるお薬カレンダーを使用した患者服薬見守りシステムにおいては、前記制御手段はインターネットなどの公衆通信網に接続されたサーバーにより構成されており、前記撮像手段及び前記出力部は公衆通信網を介して前記サーバーに接続されていてもよい。
また、本発明によるお薬カレンダーを使用した患者服薬見守りシステムにおいては、患者側の前記撮像手段又はお薬カレンダーの近傍には、前記出力部の他に、表示手段、マイク、及び会話等要求信号入力部が配置されており、調剤薬局、医療機関又は介護施設などの患者の保護者側には、撮像手段、表示手段、マイク、及び会話等要求信号入力部が配置されており、前記制御手段は、前記撮像手段からのお薬カレンダー等の画像を前記保護者側の表示手段に送信するものであり、前記制御手段は、前記患者側の信号入力部又は前記保護者側の信号入力部からの情報に基づき、前記患者側及び前記保護者側との間で前記各撮像手段からの画像及び前記各マイクからの音情報をリアルタイムに双方向で送受信させる機能をも有するものであってもよい。
また、本発明によるお薬カレンダー個別製造システムは、未使用の錠剤シート(「錠剤」はカプセル剤を含む)及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者の一回服用分の薬剤をそれぞれ収容できる複数の凹部(薬剤の収容部となる部分)が縦及び横方向に複数個ずつ並ぶように配置され、前記各凹部は、患者が服薬するときに当該服薬に対応する凹部だけを複数の各凹部が連接されて成る凹部連続体から分離できるように構成されているお薬カレンダー用の凹部連続体と、患者の処方箋データに基づいて、前記患者の各一回服用分に対応する薬剤を、順次、前記薬剤保管部から取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された各一回服用分を、それぞれ、順次、前記凹部連続体中の各凹部内に移動させる移動手段と、を備えたものである。
また、本発明によるお薬カレンダー個別製造システムにおいては、前記取出手段は、前記取り出す過程で前記薬剤保管部に保管された錠剤シートから内部の錠剤を除包し、この除包して得られた裸状の錠剤から成る各一回服用分を、順次、前記移動手段に供給するものであってもよい。
また、本発明によるお薬カレンダー個別製造システムにおいては、前記凹部連続体は、前記各凹部の上方にそれぞれ開口部が備えられており、前記移動手段は、前記取出手段により取り出された各一回服用分を、順次、自らの内部に取り込み、自らの全部又は一部を前記凹部連続体中の未だ一回服用分が配置されていない凹部の上に移動させ、前記一回服用分を前記凹部の上方から前記開口部を介して前記凹部内に落下又は移動させるものであってもよい。
また、本発明によるお薬カレンダー個別製造システムにおいては、前記一回服用分が内部に移動され配置された後の前記凹部の開口部を、前記一回服用分の薬剤が外部に出ないように閉塞する閉塞手段をさらに備えるようにしてもよい。
本発明に係るお薬カレンダーによれば、患者は、例えば毎日の朝、昼、夕(及び/又は就寝前)に服用するとき、当該服薬に対応する収容部だけを、複数の各収容部が接続部を介して連接されて成る収容部連接体から分離して、携帯し又は管理することができる。よって、本発明によれば、患者は、当面必要な一回服用分の薬剤だけをお薬カレンダーから容易に取り出して携帯したり管理したりすることが可能になると共に、薬剤師でない患者、近親者や介護士が薬を間違えてお薬カレンダーのポケット中に入れてしまうなどのリスクを無くすことができる。
特に、本発明に係るお薬カレンダーにおいて、前記接続部に、前記各収容部を互いに容易に分離可能とするためのミシン目(又は切れ目)などの分離用部分を形成するようにしたときは、患者は当面必要な一回服用分の薬剤だけを(前記収容部連接体から分離して)携帯したり管理したりすることが極めて容易にできるようになる。また、特に、本発明に係るお薬カレンダーにおいて、一回服用分の錠剤が配置された前記各収容部の開口部を、容易に破断可能又は容易に引き剥がし可能なシートで覆うようにしたときは、患者は、前記シートを自らの指などで容易に破断又は引き剥がして内部の一回服用分を取り出して服用することができる。また、特に、前記シートを、前記各収容部が縦及び横方向に接続部を介して連接されて成る収容部連接体の上方側(各収容部の開口部側)の全体を覆うものとしたときは、前記シートの前記収容部連接体への取り付け(固着)、すなわち前記シートの前記多数の各収容部の各開口部への取り付けの作業を、極めて効率的に行えるようになる。
また、本発明によるお薬カレンダーにおいて、前記収容部連接体(お薬カレンダー)を、その下面側がシート状の背景物体に当接、近接して対向、粘着又は付着された状態で使用されるものとし、前記背景物体に、患者が或る1つの収容部を間違えて前記収容部連接体から分離させたとき当該の間違えて分離した収容部を前記背景物体中の対応する元の位置に粘着等付着された状態で保持するための付着部を備えるようにしたときは、もし患者が或る1つの収容部を間違えて前記収容部連接体から分離させたときでも、当該間違えて分離した収容部を前記背景物体中の対応する元の位置に粘着等付着された状態で保持させておくことができるようになる。
また本発明によるお薬カレンダーにおいて、前記収容部連接体(お薬カレンダー)を、その下面側がシート状の背景物体に当接、近接して対向、粘着又は付着された状態で使用されるものとし、前記背景物体に、前記収容部連接体中の各収容部に対応する各部分に、各収容部の収容部連接体中の位置を示す情報、すなわち各収容部がそれぞれ対応している服薬の日付若しくは曜日及び朝、昼、夕若しくは就寝前などの服薬時間帯を示す文字、記号その他の情報を表示させるようにしたときは、例えば患者が或る1つの収容部を前記収容部連接体から分離させたが実際には服用しなかったとき、又は患者が或る1つの収容部を間違えて前記収容部連接体から分離して服用してしまったときなどに、そのような、分離させたが実際には服用しなかった収容部中の薬剤、又は間違えて前記収容部連接体から分離して服用してしまった収容部の薬剤を、後から薬剤師などの保護者側が容易に把握して対処することができるようになる。
また、本発明に係るお薬カレンダーを使用した患者服薬見守りシステムによれば、各患者の自宅等に配置されたお薬カレンダー(特定の色又は模様を有する背景物体と対向・当接するように配置されたお薬カレンダー)を使用して、遠隔地に居る患者の保護者側(調剤薬局、医療機関又は介護施設など)が、患者の服薬を容易に見守ることができるようになる。
特に、本発明に係るお薬カレンダーを使用した患者服薬見守りシステムにおいて、公衆通信網に接続された制御手段(例えばサーバーにより構成される制御手段)が患者側の信号入力部又は保護者側の信号入力部からの情報に基づき、前記患者側及び前記保護者側との間で前記各撮像手段からの画像及び前記各マイクからの音情報をリアルタイムに双方向で送受信させる機能をも有するようにしたときは、患者側と保護者側とで何時でもテレビ電話による会話等ができるようになる。
また、本発明に係るお薬カレンダー個別製造システムによれば、未使用の錠剤シート(「錠剤」はカプセル剤を含む)及び/又は裸状の錠剤を使用して、個々の各患者に適合したお薬カレンダーを、薬局の薬剤師又は患者が各一回服用分の錠剤(例えば一包化されたもの)を手作業でお薬カレンダー中の各ポケットなどに入れる作業をすることなく、自動的に製造することができるようになる。
特に、本発明に係るお薬カレンダー個別製造システムにおいて、前記移動手段が、未使用の錠剤シート(「錠剤」はカプセル剤を含む)及び/又は裸状の錠剤から前記取出手段により取り出された各一回服用分を、順次、自らの内部に取り込み、自らの全部又は一部を前記凹部連続体中の未だ一回服用分が配置されていない凹部の上に移動させ、前記一回服用分を前記凹部の上方から前記開口部を介して前記凹部内に落下又は移動させるようにしたときは、各一回服用分の前記凹部連続体中の各凹部への移動を極めて効率的に行うことができる。また、本発明に係るお薬カレンダー個別製造システムにおいて、前記一回服用分が内部に移動され配置された後の前記凹部の開口部を、前記閉塞手段により内部の薬剤が外部に出ないように閉塞するようにしたときは、各一回服用分の前記凹部連続体中の各凹部への移動を行った後の各凹部の開口部の閉塞までをも含めたお薬カレンダーの個別製造を極めて効率的に行えるようになる。
本発明の実施形態1に係るお薬カレンダーの表面側を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係るお薬カレンダーの裏面側を示す斜視図である。 本実施形態1を構成する部品となる凹部連続体の表面側を示す斜視図である。 本実施形態1を構成する部品となる凹部連続体の裏面側を示す斜視図である。 本実施形態1に係るお薬カレンダーの製造過程の一例を説明するための概略図である。 本実施形態1に係るお薬カレンダーの使用方法を説明するための概略図である。 本実施形態1に係るお薬カレンダーの使用方法を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態2に係る患者の服薬見守りシステムを説明するための斜視図である。 本発明の実施形態2に係る患者の服薬見守りシステムの全体構成及び動作を説明するための概略図である。 本発明の実施形態3に係るお薬カレンダー個別製造システムの全体構成を説明するための図である。 本実施形態3の動作を説明するための図である。 本発明の実施形態4に係るお薬カレンダー個別製造システムを説明するための図である。 本発明の実施形態5に係るお薬カレンダーの個別製造システムを説明するための図である。 従来より提案されている服薬管理用ケースの一例を示す図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るお薬カレンダーを表面側から見た斜視図、図2は同裏面側から見た斜視図である。図1(表面側)において、1はお薬カレンダー(各収容部1aが連接された収容部連接体)、1aは前記お薬カレンダー1を構成するために互いに接続部(後述)を介して連接されている各収容部、1bは前記お薬カレンダー1から分離された収容部である。図1に示すように、前記お薬カレンダー1(収容部連接体)の上側には、患者の氏名、1週間分の日付と曜日、朝、昼、夕、就寝前(夜)の区別など、1週間分の各服用分・各服薬の区別を示す文字等(図形や画像でもよい)が印刷された紙製シート(図5の符号5参照)が固着されている(なお、図1に示す例では、試作段階での印刷ズレにより上下方向において8日分が印刷されているが、実際の商品化に際しては上下方向において7日分が印刷される)。
また図2(裏面側)において、1はお薬カレンダー(各収容部1aの連接体)、1aは前記お薬カレンダー1を構成するために互いに連接されている各収容部、1bは前記お薬カレンダー1(各収容部1aの連接体)から分離された収容部、2は前記各収容部1aを互いに接続する接続部、2aは前記接続部2中の図示上下方向の略中央部に形成されたミシン目(又は切れ目)部、2bは前記接続部2中の図示左右方向の略中央部に形成されたミシン目(又は切れ目)部である。このミシン目(又は切れ目)2a,2bにより、各凹部3aを前記凹部連続体3から容易に分離(切り離し)できるようになっている。
次に、図3,図4は、前記お薬カレンダー1(各収容部1aの連接体)を製造するときの部品となる凹部連続体を示す斜視図で、図3は表面側から見た斜視図、図3は裏面側から見た斜視図である。図3,図4において、3aは各凹部(前記各収容部1aを構成する部分)、3は各凹部3aが図示縦及び横方向に複数個(例えば、縦方向に1週間分の7個ずつ、横方向に朝、昼、夕、及び就寝前の4個ずつ)、格子状に並ぶように配置された凹部連続体である。この凹部連続体3は、例えば透明プラスチック製で一体成型されている。また、前記凹部連続体3には、互いに隣接する各凹部3aを互いに接続する接続部2が図示上下左右に格子状に配置されるように、前記各凹部3aと一体成型されている。前記接続部2には、その略中央部分にミシン目(又は切れ目)2a,2bが図示上下左右に略格子状に形成されている。よって、患者は、このミシン目(又は切れ目)2a,2bに即して前記接続部2の略中央部分を切り離すことにより、これから服用する分(1回服用分)の薬剤が収容された凹部3aだけを、前記凹部連続体3から容易に分離することができる。なお、図3,図4において、4は、後述の台紙(台座)にピンなどで前記お薬カレンダー1を取り付けるときに使用される、ピンを挿入等するためのピン穴である。
次に図5を参照して本実施形態1に係るお薬カレンダーの製造過程について説明する。まず、図5(a)に示すような凹部連続体3を用意する。この凹部連続体3には、各凹部3aが、接続部2を介して、例えば平面視縦方向に1週間分の計7個ずつ、平面視横方向に朝、昼、夕、及び就寝前の計4個ずつ、全体として格子状に並ぶように配置されている。前記凹部連続体3は、前記各凹部3aと接続部2とが透明プラスチックなどで一体的に形成されて成るものである。前記各凹部3aには、前記凹部3aの内部の空洞部3aaと、前記空洞部3aaに外部の上方から薬剤を入れるための開口部3abが備えられている。
次に、図5(b)に示すように、前記凹部連続体3中の各凹部3a中に(前記空洞部3aa中に)、各一回服用分の薬剤10を前記開口部3abから入れる(落下させる)。この各一回服用分の薬剤10を前記開口部3abから入れる作業は、薬剤師などが手作業で行ってもよいし、コンピュータを使用した製造システム(実施形態3として後述する)により自動的に行ってもよい。
次に、図5(c)に示すように、前記凹部連続体3の上方に、前記各凹部3aの開口部3abを閉塞する(覆う)ためのシート5を用意する。前記シート5は例えば紙製である。前記シート5の上面には、予め、当該患者の各服薬回数に応じて、日付、曜日、朝、昼、夕、就寝前の別が印刷等で表示されている。また前記シート5には、その下面の前記接続部2に対向する部分のみに接着(固着)用の粘着部5a(糊、両面テープなど)が付着されている。なお、前記糊、両面テープなどによる接着に代えて、熱接着、熱溶着により付着(固着)させるようにしてもよい。
最後に、図5(d)に示すように、前記シート5の粘着部5aを前記接続部2の上面に粘着させる(貼り付ける)ことにより、前記凹部3aの開口部3abを前記シート5で塞ぐ。以上により、当該患者のためのお薬カレンダーが製造される。
次に本実施形態1に係るお薬カレンダー1の使用方法について図6を参照して説明する。お薬カレンダー1は、例えば、患者宅の壁に予め取り付けられた例えば黒色の台紙(台座)11に対して、ピン穴4に挿入されたピン(図示省略)などで取り付けて(又は後述のように台紙11の粘着面に付着又は貼り付けて)使用する。図6において(a)は、当該患者がお薬カレンダー1を未だ使用していない状態を示している。同(b)は、当該患者がお薬カレンダー1を薬剤の服用のため1回だけ使用した後の状態(収容部3aを1回だけ分離してその内部の薬剤を服用した後の状態)を示している。この同(b)の状態では、図示左下の1個の収容部1aだけが他の収容部連接体(お薬カレンダー1)から分離されており、その結果、同(b)の符号11aで示す部分(収容部1aの1個分)に台紙(台座)11の黒色が露出している。
また同(c)は、当該患者がお薬カレンダー1を薬剤の服用のため計2回だけ使用した後の状態(収容部3aを計2回だけ分離してそれらの内部の薬剤を服用した後の状態)を示している。この同(c)の状態では、図示左下の計2個の収容部1aが収容部連接体(お薬カレンダー1)から分離されており、その結果、同(c)の符号11aで示す部分(収容部1aの計2個分)に台紙(台座)11の黒色が露出している。
次に、図7は前記患者が収容部連接体(お薬カレンダー1)から分離した1つの収容部1aを示す図で、同(a)はそれを裏面側から見たときの斜視図、同(b)はそれを表面から見たときの斜視図である。患者は、前記分離した収容部1aを、例えば同(c)に示すように、前記接続部2に固着されているシート5の前記粘着部5a(図5の(c)及び(d)参照)の部分を剥がすことにより、前記収容部1a(前記凹部3a)の開口部3abを開口させて、そこから前記収容部1a内に収容されている薬剤を取り出すことができる。また、患者は、上記のシート5を剥がす方法によらず、前記シート5の略中央を指などで破断し、その破断された部分から前記収容部1a内に収容された薬剤を取り出すようにしてもよい。
なお、本実施形態1では、前記台紙11(シート状の背景物体)の表面に着脱が容易な粘着剤等を塗布するように(吸盤で吸着するか又は磁化するか複数の磁石を配置するなどしてもよい)し、前記凹部連続体3(収容部1aの連接体であるお薬カレンダー1)の下面(裏面)側が前記台紙11の表面に粘着等付着された状態で使用されるようにしてもよい。このようにしたときは、もし患者が或る1つの収容部1aを間違えて前記凹部連続体3(収容部1aの連接体であるお薬カレンダー1)から分離させてしまったときでも、当該の間違えて分離した収容部1aを前記台紙11中の対応する元の位置に粘着等付着させた状態で前記元の位置にそのまま保持させておくことができる。
また、本実施形態1では、前記収容部1aの連接体であるお薬カレンダー1を、その下面(裏面)側が前記台紙11(シート状の背景物体)の表面に当接、近接して対向、粘着又は付着された状態で使用されるものとし、且つ前記台紙11中の前記お薬カレンダー1中の各収容部1aに対応する各部分に、各収容部1aのお薬カレンダー1(収容部連接体)中の各位置を示す情報、すなわち各収容部1aがそれぞれ対応している服薬の日付若しくは曜日及び朝、昼、夕若しくは就寝前などの服薬時間帯を示す文字、記号(バーコード、QRコードなど)その他の情報を表示させるようにしてもよい。このようにしたときは、例えば患者が或る1つの収容部1aをお薬カレンダー1から分離させたが実際には服用しなかったとき、又は患者が或る1つの収容部1aを間違えてお薬カレンダー1から分離して服用してしまったときなどでも、そのような、分離させたが実際には服用しなかった収容部1a中の薬剤、又は間違えてお薬カレンダー1から分離して服用してしまった収容部1aの薬剤などを、後から、薬剤師などの保護者側が容易に把握して対処することができるようになる。
〔第2の実施形態〕
次に、前記実施形態1で説明したお薬カレンダー1を使用した患者の服薬見守りシステムについて図8,図9を参照して説明する。図8は患者宅でのお薬カレンダー1の設置状態の一例を示すものである。図8の例では、お薬カレンダー1は、室内の側壁に取り付けられた例えば黒色の台紙11の上に、ピンなどで固定されている。
次に図9は本実施形態2による患者服薬見守りシステムの構成及び動作の一例を説明するための図である。図9(a)において、20は患者宅の側壁、21は前記側壁20に取り付けられた台紙(例えば黒色)11及びお薬カレンダー1と対向するように配置されたタブレット端末、23はこのタブレット端末21が置かれる載置台、22は前記タブレット端末21をインターネット24に接続するためのルーターなどで構成される送受信部、25は患者服薬見守りシステムのサービスを提供する事業者が運営するサーバー、27は調剤薬局などの患者の保護者側に設置されたパソコン(パソコンに限られずタブレット端末その他の端末でもよい)、26は前記パソコン27をインターネット24に接続するためのルーターなどで構成される送受信部である。前記タブレット端末21は、図9(d)のように、カメラ21a、マイク21b、スピーカ21c、及びディスプレイ28などを備えている。
本実施形態2では、前記タブレット端末21から、所定時間毎に(例えば当該患者が服薬すべき時間帯になる毎に)、カメラ21aで撮像された前記台紙11及びお薬カレンダー1の画像がインターネット24経由でサーバー25に送信される。前記サーバー25で受信され保存された画像は保護者側(調剤薬局、医療機関、又は介護施設など)に設置されたパソコン27(前記サーバー25から閲覧許可されたパソコン)から常時閲覧可能となっている。
また、前記サーバー25には、予め当該患者の服薬管理情報、例えば当該患者の各回の服薬に対応して各収容部1aがそれぞれ分離された後(服薬された後)の当該お薬カレンダー(収容部連接体)1の形状及び/又は当該台紙11(背景物体)の形状を記憶しておく服薬後形状記録部と、当該患者宅のタブレット端末21からのお薬カレンダー1及び/又は台紙11の画像と前記服薬後形状記録部からの情報とを比較して当該患者が必要な服薬を怠っていると判断したとき前記タブレット端末21のスピーカ21c又はディスプレイ28などの出力部を制御して服薬を促すメッセージなどを出力する服薬支援プログラムと、が備えられている。
また本実施形態2では、前記患者側のタブレット端末21と前記保護者側のパソコン(又はタブレット端末などの端末)27とにはそれぞれサーバー25が提供するテレビ電話システム(前記患者側及び前記保護者側との間で前記各カメラ21aからの画像及び前記各マイク21bからの音情報をリアルタイムに双方向で送受信させるシステム)を利用するためのアプリケーションフソトが導入されている。よって、前記患者側のタブレット端末21と前記保護者側のパソコン(又はタブレット端末などの端末)27との間では、例えば一方が呼び出しを行い他方がそれを受けたときは直ちにサーバー25を介してテレビ電話が行える状態に移行されるようになっている。
次に本実施形態2の動作を説明する。本実施形態2では、前記タブレット端末21は、所定時間毎に(例えば当該患者の予め決められている各服薬時刻の前後に)、前記台紙11及びお薬カレンダー1をカメラ21a(図9(d)参照)で撮像し、その撮像した画像をインターネット24経由でサーバー25に送信する。前記サーバー25では、前記患者側から送られてきた当該お薬カレンダー1の形状及び/又は当該台紙11(黒色部分)の形状を示す画像と、自ら(前記服薬後形状記録部)が記憶している当該患者の各回の服薬に対応する各収容部1aが分離された後(服薬された後)の当該お薬カレンダー1の形状及び/又は当該台紙11(黒色部分)の形状とを比較することにより、当該患者が当該服薬時刻に適正に服薬したか否かを判定する。すなわち、サーバー25は、もし前記画像が当該服薬後のお薬カレンダー1の形状又は当該服薬後の台紙11(黒色部分)の形状と合致していれば(例えば図9(b)に示す状態)当該患者が適正に服薬したと判定し、合致していなければ(例えば図9(c)に示す状態)適正に服薬していないと判定する。前記サーバー25は、当該患者が適正に服薬していないと判定したときは、インターネット24経由で前記タブレット端末21を制御し、前記タブレット端末21のスピーカ21cから「お薬の時間です」などの音声メッセージを出力させる(その他、ディスプレイ28での文字、画像又は図形の表示、光の出力などにより患者側へのメッセージなど注意喚起等のためのアラームを発生させるようにしてもよい)。
またサーバー25は、前述のように当該患者が適正に服薬していないと判定したときは、そのことを示す情報を保護者側のパソコン27に送信する。前記情報を受けた保護者側においては、例えばその薬剤師は、前記情報をパソコン27で確認した後、例えばパソコン27の画面中のテレビ電話機能を開始させるボタンを押し、サーバー25経由で患者側を呼び出す。これにより、保護者側は、患者側がタブレット端末21の画面中のテレビ電話を承諾するボタン(図9(d)の符号28d参照)を押すことを待って、両者間でテレビ電話を開始し(図9(d)の符号28b,28c参照)、保護者側から患者側への服薬支援等を行うことができる。
なお、以上の説明では、患者が各回毎の服薬を怠っているかどうかの判定及び怠っている場合のメッセージその他のアラームの発生のために、前記服薬後形状記録部及び服薬支援プログラムをサーバー25側に備え、サーバー25側から患者側のタブレット端末21を遠隔制御するようにしたが、本発明においては、以上と異なって、前記服薬後形状記録部及び服薬支援プログラムを前記サーバー25ではなく患者宅内のタブレット端末21に直接備えるようにしてもよい。
〔第3の実施形態〕
次に、前記実施形態1に係る各患者用のお薬カレンダーを、個々の患者の処方箋データなどに基づいて、薬剤シート(PTPシート)を使用して、個別に且つ自動的に製造するシステムについて、説明する。
図10は調剤薬局などに設置されるお薬カレンダー個別製造システムの全体構成を示す概略図である。図10において、31は患者の処方箋情報を読み取る処方箋読取部(スキャナ及び文字認識装置)、32は前記処方箋読取部31からの情報に基づいて前記患者の一回服用分に対応する薬剤の情報を取得するなどの動作を行う、パコソンなどで構成される制御部、33は複数銘柄のPTPシート34を各銘柄毎に別々に複数枚ずつ収容・保管しておく薬剤保管部、35は前記制御部32からの情報に基づいて前記薬剤保管部33中の複数枚又は1枚のPTPシート34から前記患者の一回服用分に対応する複数銘柄の錠剤を順次取り出す取出除包部である。前記取出除包部35は、前記薬剤保管部33から、対応する銘柄のPTPシート34を順次引き出して除包し中身の裸状の錠剤34a(図11参照)を取り出す機構により構成されている。なお複数の種類(銘柄)のPTPシートをそれぞれ複数枚ずつ保管する箱の中から患者の一回服用分に対応する銘柄の1枚のPTPシートを引き出す機構、及び当該引き出した1枚のPTPシート中の一つのドーム状凸部(ポケット)を上方から押し出し除包して中身の裸状の錠剤を取り出す機構は、いずれも従来より公知であるので詳細な説明は省略する。
また図10において、36は前記取出除包部35により取り出された複数個の裸状の錠剤34aを順次受け入れて自らの底蓋36a上に集めるホッパーである。前記ホッパー36の底蓋36aは、前記制御部32からの信号に基づいて所定のタイミングで開閉して自らの中央部分に開口部を形成可能な開閉機構(図示省略。例えば複数枚のシャッター羽根を円形状に組み合わせて成る絞り開閉シャッターなどから成る開閉機構)を備えている。
また図10において、39は、患者が毎日・毎回の服薬管理を行い易いように、各一回服用分毎の複数銘柄(複数種類)及び複数個の薬剤を、それぞれ別々の凹部39a(一回服用分の薬剤の収容部となるもの)内に配置可能な凹部連続体である。この凹部連続体39は、前記実施形態1で説明した凹部連続体3(図3、図4、図5参照。お薬カレンダー1を構成する部品の1つ)と同様のものである。前記凹部連続体39は、患者の一回服用分を構成する複数銘柄及び複数個の裸状の錠剤34aをそれぞれ配置可能な各凹部39aが、例えば縦方向に1週間分の計7個ずつ及び横方向に少なくとも朝、昼及び夕の計3個ずつ又はこれらに就寝前を含めた計4個ずつ並ぶように形成されている。前記凹部連続体39の各凹部39aの上方は錠剤を出し入れ可能な開口部となっている。
また図10において、37は、前記制御部32からの出力に基づいて、前記ホッパー36の底蓋36a上に集められた一回服用分を構成する複数個の裸状の錠剤34aを、前記底蓋36aの中央部分が開閉機構により開かれたタイミングで自らの容器(上方が開口部となっている容器)37a内に受け入れ、前記凹部連続体39中の各凹部39aのいずれかの上まで移動する移動部である。また37bは、前記ホッパー36から落下・移動した裸状の錠剤34aが前記容器37a内で載置される底蓋であって、前記制御部32からの信号に基づいて所定のタイミングで中央部分が開閉する開閉機構(図示省略。例えば複数枚のシャッター羽根を円形状に組み合わせて成る絞り開閉シャッターなどから成る開閉機構)を備えた底蓋、38は前記移動部37を凹部連続体39中の各凹部39aの上まで順次移動させる移動機構である(なお、前記移動機構38の構成については、対象物を把持したアームで対象物を複数の場所に自在に駆動する産業用ロボットなど、公知の技術で容易に実現可能であるので説明を省略する)。
また、図10において、45は前記凹部連続体39の各凹部39aの全てに一回服用分の薬剤がそれぞれ移動配置されたとき、前記各凹部39a内の画像(前記凹部連続体39全体の画像でもよい)を取得して前記制御部32に送信するカメラである。また、図10において、46は前記制御部32からの信号に基づいて音、振動、画像又は光などから成る所定のアラームを発生するアラーム発生部、47は複数種類(複数銘柄)の薬剤毎にその形状(各銘柄を示す刻印の形状を含む)や色などの情報を記録しておく薬剤データベース、48は前記凹部連続体39の各凹部39aの上方の各開口部を内部の薬剤が排出されないように閉塞する閉塞機構である。
なお、本実施形態3において、前記凹部連続体39の各凹部39aの底部(裸状の錠剤34aが配置される部分)は、裸状の錠剤34aとのコントラストが大きな色、例えば黒色に形成(着色等)されており、これにより、前記制御部32が、前記カメラ45が取得する画像から、各裸状の錠剤34aの数及び形状(各銘柄を示す刻印の形状などを含む)を正確に認識できるようにしている。
前記制御部32は、前記カメラ45から受信した凹部連続体39の画像(又は各凹部39a内の画像)から、公知の画像認識技術により凹部連続体39中の各凹部39a内に配置された複数の裸状の錠剤34aの数及び形状又は銘柄(裸状の錠剤の表面に形成された、錠剤の銘柄を示す刻印)などの情報を取得する。そして、前記制御部32は、前記取得した各凹部39a内に配置された複数の裸状の錠剤34aの数及び形状又は銘柄などの情報と、前記処方箋読取部31からの処方箋情報及び薬剤データベース47からの情報から得られる前記患者の一回服用分の薬剤の数及び形状又は銘柄などの情報とを比較し、もし両者が一致しないときは、前記アラーム発生部46を制御して所定のアラームを発生させる。
他方、前記制御部32は、前記比較の結果、前記凹部連続体39中の各凹部39a内の一回服用分の薬剤の数や形状又は銘柄などの情報と処方箋情報から得られる一回服用分の薬剤の数や形状又は銘柄などの情報とが一致するときは、前記凹部連続体39中の各凹部39a内に一回服用分の薬剤が適正に配置されていると判断し、前記閉塞機構48を制御して、前記凹部連続体39中の各凹部39aの上方の各開口部の全てを、内部の薬剤が出ないように閉塞させる。これにより、凹部連続体39中の各凹部39aから内部の薬剤が容易に外部に出てしまうことが防止される。
この場合の前記閉塞機構48による閉塞は、例えば所定の閉塞用のシート(フィルムを含む)を前記凹部連続体39中の全ての凹部39aの上方に一度に付着させ又は貼り付けることなどの方法により、行われる(なお、前記閉塞機構48の構成については、例えば食品を収容した多数個のトレイの上に順次ラップフィルムを自動的に付着させて行く産業用ロボットなど、従来より公知の技術で実現可能なので説明を省略する)。この場合の閉塞のために使用される閉塞用シートとしては、例えばパラフィン紙、グラシン紙、又は食品用ラップフィルムなど様々な素材のシート(フィルムを含む)を使用できる。また、前記閉塞用シートは、患者が指などで各凹部39a毎に穴を容易に開けて内部の一回服用分の薬剤を取り出せるようなものであってもよい。また、このような閉塞シートとして、各凹部39aの開口部に対応する各位置に、患者が薬剤取出し用の穴を容易に開けられるミシン目(又は切れ目)を予め形成したシートを使用するようにしてもよい。
次に本実施形態3の動作を図10、図11などを参照して説明する。今、患者が調剤薬局に処方箋を持ち込んで調剤を依頼したとすると、調剤薬局側では、処方箋読取部31が当該処方箋を読み取り、この読み取られた処方箋情報が制御部32に送られる。制御部32は、この処方箋情報と前記薬剤データベース47からの情報とに基づき、患者の一回服用分の薬剤の銘柄及び個数などの情報を取得する。その後、制御部32は、前記の処方箋情報から取得された前記患者の一回服用分の薬剤の銘柄及び個数等の情報に基づき、前記取出除包部35を制御して前記一回服用分の薬剤を取り出させる。具体的には、取出除包部35は、図11(a)に示すように、前記薬剤保管部33から対応するPTPシート34中の1枚を引き出し(このようなPTPシートの引き出し機構は公知である)、この引き出したPTPシート34中の1つの薬剤を、例えば上方から1つのドーム状凸部(ポケット)の中身を押し出す方法などにより除包し(このようなPTPシートから中身の錠剤を押し出して除包する機構は公知である)、この除包して得られた裸状の錠剤34aを、図示下方のホッパー36内に落下させる。図11(a)に示す例では、計5個の錠剤34aが一回服用分として、前記底蓋36a上に載置されている。なお、前記取出除包部35は、以上と同じ動作を、当該一回服用分を構成する全ての錠剤34aを取り出すまで、順次、繰り返し、これにより、一回服用分を構成する全ての錠剤34aが、ホッパー36の底蓋36aの上に集められる。
次に、制御部32は、所定のタイミングで、ホッパー36の底蓋36aに備えられた開閉機構(図示省略)を制御し、前記底蓋36aの中央部分を開口させる(図11(b)の符号36cで示す開口部を参照)。すると、前記底蓋36a上に集められていた一回服用分を構成する計5個の錠剤34aの全てが、前記開口部36cから、下方の移動部37の容器37a内に落下する(図11(b)参照)。
次に、制御部32は、移動機構38を制御して、前記一回服用分(図11(b)に示す例では計5個の錠剤34a)が容器37a内に落下し配置された移動部37を、凹部連続体39中の未だ一回服用分が配置されていない凹部39aの上に移動させる(図11(b)の破線で示す矢印A参照)。その後、制御部32は、前記移動部37の容器37aの底蓋37bの開閉機構(図示省略)を制御してその中央部分を開口させる(図11(b)の37c’で示す開口部を参照)。これにより、前記移動部37の容器37aの底蓋37b上に配置されていた一回服用分が、前記開口部37c’を介して、凹部連続体39中の各凹部39a内に落下・移動し、前記凹部39a内に配置・収容される(図11(b)の符号34a’参照)。なお、前記の取出除包部35、移動機構38及び移動部37は、以上と同じ動作を、前記凹部連続体39中の全ての各凹部39a内にそれぞれ一回服用分が配置されるまで、順次、繰り返し、これにより、凹部連続体39中の全ての各凹部39a内に一回服用分が配置される。
次に、制御部32は、以上のようにして全ての凹部39a内に一回服用分が配置された凹部連続体39の画像をカメラ45から受信し、この画像に基づいて、前述のように、前記凹部連続体39中の各凹部39a内の一回服用分の薬剤の数や形状等の情報と処方箋情報から得られる一回服用分の薬剤の数や形状等の情報を比較し、一致するときは、前記凹部連続体39中の各凹部39a内に一回服用分の薬剤が適正に配置されたと判定し、前記閉塞機構48を制御して、前記凹部連続体39中の各凹部39aの上方の開口部の全てを、内部の薬剤が出ないように閉塞させる。他方、制御部32は、前記凹部連続体39中の各凹部39a内の一回服用分の薬剤の数や形状等の情報と処方箋情報から得られる一回服用分の薬剤の数や形状等の情報とが一致しないときは、前記凹部39a内への一回服用分の移動・配置が適正に行われなかったと判定し、前記アラーム発生部46を制御してアラームを発生させる。
以上に説明したように、本実施形態3においては、制御部32が、前記取出除包部35を制御して、薬剤保管部33から患者の各一回服用分を順次、除包しつつ取り出し、除包後の裸状の錠剤34aから成る一回服用分をホッパー36に集めた後、前記移動部37に落下・移動させ、この移動部37内の一回服用分を、順次、前記凹部連続体39中の各凹部39a内に移動(落下・配置)させる。そして、前記制御部32は、前記凹部連続体39中の各凹部39aの全てについて上記処理が終了した後、前記閉塞機構48を制御して前記各一回服用分が配置された各凹部39aの開口部をシート(フィルムを含む)などで閉塞する。本実施形態3では、前記閉塞用のシート(フィルムを含む)には、予め、患者が毎回の服用に便利なように、日付又は曜日、及び朝、昼、夕及び就寝前の各服薬の区別を示す文字等が印刷されている。
よって、本実施形態3によれば、前記各凹部39a内の全てに一回服用分の薬剤がそれぞれ自動的に配置・収容されるので、患者は自らの毎回の服薬を容易に管理でき、前記各凹部39a内の薬剤が外部に出てしまうことがなく、且つ容易に持ち運ぶことができる「お薬カレンダー」(前記凹部連続体39中の各凹部39a内の全てに一回服用分の薬剤がそれぞれ配置され且つ前記各凹部39aの開口部がシート5で閉塞されて成る、図1〜6などに示すお薬カレンダー1)を、自動的かつ効率的に作成することができる。
また、本実施形態3においては、特に、前記取出除包部35が、前記薬剤保管部33に保管された複数のPTPシート34中の1枚を引き出して内部の錠剤を除包して裸状の錠剤34aとして取り出すようにし、この裸状の錠剤34aを前記凹部連続体39中の各凹部39a内に配置するようにしたので、患者は毎回の服薬をより容易に行うことができる。
また、本実施形態3においては、前記凹部連続体39中の各凹部39aの上方が開口され、前記移動部37内の一回服用分の薬剤を、前記各凹部39aの上方から前記開口部を介して各凹部39a内に落下させるようにしたので、前記取出除包部35により取り出された各一回服用分の前記凹部連続体39中の各凹部39a内への移動及び配置を、極めて効率的に行えるようになる。
また、本実施形態3においては、前記カメラ45が前記凹部連続体39中の各凹部39aの全てに一回服用分が収容された後の各凹部39aの画像(又は凹部連続体39全体の画像)を取得して制御部32に送信するようにし、前記制御部32側では、前記送信された画像から前記各凹部39a内の薬剤の数及び形状又は銘柄等の情報を取得し、この情報と処方箋情報から得られた各一回服用分の薬剤の数及び形状又は銘柄等の情報とを比較することにより、前記各凹部39a内に配置・収容された薬剤の適否を各凹部39a毎に判定できるようにした。よって、本実施形態3では、前記取出除包部35及び移動部37による各一回服用分の前記各凹部39aへの移動及び配置が適正に行われたかどうかをコンピュータにより効率的に且つ正確に検査することができ、これによりその後に行われる薬剤師による正式な監査を有効に支援することができる。
また、本実施形態3においては、前記凹部連続体39中の各凹部39a内の裸状の錠剤34aが配置される底面を黒色(又は裸状の錠剤34aとのコントラストが大きい色)に形成したので、前記カメラ45による前記凹部連続体39中の各凹部39a内の鮮明な画像の取得が可能になり、前記制御部32による前記画像から前記各凹部39a内の裸状の錠剤の数及び形状又は銘柄を正確に取得できるようになる。
〔第4の実施形態〕
次に本発明の実施形態4に係るお薬カレンダー個別製造システムを図12を参照して説明する。本実施形態4は前記実施形態3と基本的構成が同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。
図12(a)において、42はホッパー41(図10の符号36のホッパーと同じもの)の下方に配置される分配パイプである。この分配パイプ42は、前記ホッパー41の下側開口部41aから自重により落下する複数個の錠剤を、分配パイプ42の上端部側の導入口42aから順次受け入れ、自らの内部を下降・通過させた後、下端部側の排出口42bから凹部連続体44中の各凹部45a内に順次、排出、供給するものである。前記分配パイプ42は、例えばゴムホースなどのような可とう性を有する管により構成されている。前記分配パイプ42の下端部(排出口42b)は、移動機構(図10の38参照)により、凹部連続体44中の全ての各凹部45aの上方に、順次、移動される(図12(a)の矢印A,B,Cなど参照)。
本実施形態4では、制御部32(図10参照)は、前記取出除包部35(図10参照)がPTPシート34から各一回服用分に含まれる錠剤34aを取り出す前に、前記分配パイプ42の下端部(排出口42b)を、移動機構38(図10参照)により、凹部連続体44中の各凹部45aの上方まで移動(水平移動)させる。そうすると、図12(a)の符号42に示すように、前記分配パイプ42の上端の導入口42aは前記ホッパー41の下側開口部41aに対向近接するように配置されたまま、前記分配パイプ42の下端部側の排出口42b及びその近傍部分だけが前記凹部連続体44中の各凹部45a上に対向配置される。その上で、制御部32は、前記取出除包部35を作動させて、PTPシート34から一回服用分に含まれる各錠剤34aを順次除包しつつ取り出し、順次、ホッパー41内に落下させる。すると、このホッパー41内に落下した裸状の錠剤34aは、順次、自重によりホッパー41の底部(開口部41a)から分配パイプ42内を下降・通過し、分配パイプ42の下端部の排出口42bから凹部連続体44中の各凹部45a内に落下・移動する。制御部32は、以上の動作を、前記凹部連続体44中の全ての各凹部45aについて、順次、繰り返す(図12の矢印A,B,C、符号42,42’,42’’、及び符号45,45a’,45a’’などを参照)。これにより、前記凹部連続体44中の全ての各凹部45a内に、一回服用分の薬剤がそれぞれ配置される。
その後、制御部32は、前述のようにして全ての各凹部45a内に各一回服用分の薬剤が配置されると、前記閉塞機構48(図10参照)を制御して、前記凹部連続体44中の全ての各凹部45aの上方の開口部に対して閉塞シートを付着又は貼り付ける。これにより、凹部連続体44中の全ての各凹部45aが塞がれ、各凹部45a(薬剤の収容部)から内部の薬剤が出てしまうことが防止される。
なお、本実施形態4では、前記分配パイプ42の下端部(排出口42bの近傍部分)の外周面側に、図12(b)に拡大して示すような跳ね防止板43を備えるようにしている。前記跳ね防止板43は、凹部連続体44中の各凹部45aの上方に対向するように(例えば略リング状に)形成されている。この跳ね防止板43により、図12(c)に示すように、前記分配パイプ42の下端の排出口42bから前記凹部連続体44中の各凹部45a内に落下した錠剤34aが前記凹部45aから斜め上方向に飛び跳ねて前記凹部45aの外に跳び出してしまうことが防止される(図11(c)の矢印α及びβを参照)。以上に説明したこと以外の構成及び作用効果については、前記実施形態3と同様である。
〔第5の実施形態〕
次に本発明の実施形態5に係るお薬カレンダー個別製造システムについて説明する。本実施形態5は前記実施形態4と基本的構成が同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態5では、前記実施形態4で説明した図12の分配パイプ42(可能とう性はあるが伸縮性のないパイプ)に代えて、図13に示すように、蛇腹管又は弾性管などのような可とう性及び伸縮性を有する管から成る分配パイプ52を採用している。このような分配パイプ52を使用する場合は、前記移動機構38が前記分配パイプ52の下端部の排出口52bを凹部連続体54中の各凹部55a上に順次移動させると、図13の符号52,52’,及び52’’に示すように、前記分配パイプ52の上端の導入口52aは図示上方のホッパー51の下側開口部51aに対向近接するように配置されたまま、前記分配パイプ52中の下端の排出口52b及びその近傍部分だけがスムーズに前記各凹部55a,55a’,55a’’の上を順次移動(水平移動)するようになる(図13の矢印A,B,C参照)。以上に述べたこと以外の構成及び動作については前記実施形態4と同様であるので説明を省略する。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は前記の各実施形態1〜5として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記各実施形態1〜5においてはいずれも、お薬カレンダー(凹部連続体3と印刷された閉塞用シート5などにより構成されるもの)として、各収容部1a(各凹部3a)が1週間分の列又は行だけ及び朝昼夕(及び/又は就寝前)の行又は列だけ配列されたものとしたが、本発明では、上記の行及び列の数を変えて、全体として例えば2週間分又は1ヶ月分の各収容部1a(各凹部3a)を縦及び横方向に配列したものを1つのお薬カレンダーとして構成するようにしてもよいことは勿論である。また、前記実施形態1では、図6などに示すように、患者が各服用毎に必要な各収容部1aを1個ずつお薬カレンダー1から分離する(取り外す)とき、図示下方(下端の隅)の収容部1aから順に分離していくようにしたが、本発明では、例えばお薬カレンダー1の外周部に枠体を備え、この外周側の枠体の内部に全ての各収容部1aを互いに容易に分離可能に且つ枠体とも容易に分離可能に配置することにより、患者が各服用毎に前記枠体内において上方の収容部1aから順次分離していく(取り外していく)ようにしてもよい。また、前記実施形態3〜5では前記凹部連続体39の各凹部39a内に一回服用分の薬剤を配置した後に前記各凹部39aの開口部を自動的に閉塞する閉塞機構48を備えるようにしたが、本発明では、前記閉塞機構48を備えないで、例えば薬剤師の監査が行われた後などにおいて、薬剤師などが閉塞用シート(日付、曜日、朝、昼、夕の区別などが印刷されたもの)を使用して手作業で前記各凹部39aの上方開口部を閉塞するようにしてもよい。
1 お薬カレンダー
1a 収容部
2 接続部
2a,2b ミシン目(又は切れ目)
3 凹部連続体
3a 凹部
3aa 空洞部
3ab 開口部
4 ピン穴
5,34 閉塞用シート
5a 粘着部
10 薬剤
11 台紙
20 側壁
21 タブレット端末
21a,45 カメラ
21b マイク
21b 各マイク
21c スピーカ
24 インターネット
25 サーバー
27 パソコン
28 ディスプレイ
31 処方箋読取部
32 制御部
33 薬剤保管部
34a 錠剤
35 取出除包部
36 ホッパー
36a 底蓋
36c 開口部
37 移動部
37a 容器
37b 底蓋
37c 開口部
38 移動機構
39,44,54 凹部連続体
39a,45a,55a 凹部
41,51 ホッパー
41a,51a 下側開口部
42,52 分配パイプ
42a,52a 導入口
42b,52b 排出口
43 跳ね防止板
46 アラーム発生部
47 薬剤データベース
48 閉塞機構

Claims (9)

  1. 一回服用分の薬剤をそれぞれ収容する各収容部が行方向及び列方向に複数個ずつ並ぶように配置され且つ前記各収容部の互いに隣接するもの同士が接続部を介して連接されて成る収容部連接体を含み、前記各収容部は前記収容部連接体から分離可能に構成されている「お薬カレンダー」であって、
    患者が、或る一日の中で薬剤を服用すべき複数の時間帯がそれぞれ来る毎に前記お薬カレンダー中の患者から見て最も下側の行の端部側の収容部又は最も上側の行の端部側の収容部を前記収容部連接体から分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返し、さらに前記日の次の日以降も、前記の分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返す動作をお薬カレンダー中の全ての収容部が無くなるまで順次繰り返すことが可能とされており、前記収容部連接体は、その下面側がシート状の背景物体に当接、近接して対向、粘着又は付着された状態で使用されるものであり、前記背景物体には、患者が或る1つの収容部を間違えて前記収容部連接体から分離させたとき当該間違えて分離した収容部を前記背景物体中の対応する元の位置に粘着等により付着された状態で保持するための付着部が備えられている、お薬カレンダー。
  2. 一回服用分の薬剤をそれぞれ収容する各収容部が行方向及び列方向に複数個ずつ並ぶように配置され且つ前記各収容部の互いに隣接するもの同士が接続部を介して連接されて成る収容部連接体を含み、前記各収容部は前記収容部連接体から分離可能に構成されている「お薬カレンダー」であって、
    患者が、或る一日の中で薬剤を服用すべき複数の時間帯がそれぞれ来る毎に前記お薬カレンダー中の患者から見て最も下側の行の端部側の収容部又は最も上側の行の端部側の収容部を前記収容部連接体から分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返し、さらに前記日の次の日以降も、前記の分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返す動作をお薬カレンダー中の全ての収容部が無くなるまで順次繰り返すことが可能とされており、前記収容部連接体は、その下面側がシート状の背景物体に当接、近接して対向、粘着又は付着された状態で使用されるものであり、前記背景物体には、前記収容部連接体中の各収容部に対応する部分に、各収容部の収容部連接体中の位置を示す情報、すなわち各収容部がそれぞれ対応する服薬の日付若しくは曜日及び朝、昼、夕若しくは就寝前などの服薬時間帯を示す文字、記号その他の情報が表示されている、お薬カレンダー。
  3. 一回服用分の薬剤をそれぞれ収容する各収容部が行方向及び列方向に複数個ずつ並ぶように配置され且つ前記各収容部の互いに隣接するもの同士が接続部を介して連接されて成る収容部連接体を含み、前記各収容部は前記収容部連接体から分離可能に構成されている「お薬カレンダー」であって、患者が、或る一日の中で薬剤を服用すべき複数の時間帯がそれぞれ来る毎に前記お薬カレンダー中の患者から見て最も下側の行の端部側の収容部又は最も上側の行の端部側の収容部を前記収容部連接体から分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返し、さらに前記日の次の日以降も、前記の分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返す動作をお薬カレンダー中の全ての収容部が無くなるまで順次繰り返すことが可能とされており、特定の色又は模様を有する背景物体と対向又は当接するように配置されているお薬カレンダーと、
    前記背景物体と前記お薬カレンダーを介して対向するように配置された撮像手段と、
    前記お薬カレンダー又は撮像手段の近傍に配置され、患者に対し注意を喚起し又は服薬を促すメッセージその他の情報(音又は光を含む)を出力する出力部と、
    服薬のため患者により1つの収容部が分離された後の収容部連接体又は背景物体の形状に関する情報を各服薬毎に区別して予め記憶しておく服薬後形状記憶手段と、
    前記撮像手段からの服薬のため患者により1つの収容部が分離された後の収容部連接体又は背景物体の形状に関する情報と前記服薬後形状記憶手段からの前記情報とに基づいて、前記患者が必要な服薬を怠っているとき、前記出力部を制御する制御手段と、
    を備えたお薬カレンダーを使用した患者服薬見守りシステム。
  4. 前記制御手段はインターネットなどの公衆通信網に接続されたサーバーにより構成されており、前記撮像手段及び前記出力部は公衆通信網を介して前記サーバーに接続されている、請求項3に記載のお薬カレンダーを使用した患者服薬見守りシステム。
  5. 患者側の前記撮像手段又はお薬カレンダーの近傍には、前記出力部の他に、表示手段、マイク、及び会話等要求信号入力部が配置されており、
    調剤薬局、医療機関又は介護施設などの患者の保護者側には、撮像手段、表示手段、マイク、及び会話等要求信号入力部が配置されており、
    前記制御手段は、前記撮像手段からのお薬カレンダー等の画像を前記保護者側の表示手段に送信するものであり、
    前記制御手段は、前記患者側の信号入力部又は前記保護者側の信号入力部からの情報に基づき、前記患者側及び前記保護者側との間で前記各撮像手段からの画像及び前記各マイクからの音情報をリアルタイムに双方向で送受信させる機能をも有するものである、請求項4に記載のお薬カレンダーを使用した患者服薬見守りシステム。
  6. 一回服用分の薬剤をそれぞれ収容する各収容部が行方向及び列方向に複数個ずつ並ぶように配置され且つ前記各収容部の互いに隣接するもの同士が接続部を介して連接されて成る収容部連接体を含み、前記各収容部は前記収容部連接体から分離可能に構成されている「お薬カレンダー」であって、患者が、或る一日の中で薬剤を服用すべき複数の時間帯がそれぞれ来る毎に前記お薬カレンダー中の患者から見て最も下側の行の端部側の収容部又は最も上側の行の端部側の収容部を前記収容部連接体から分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返し、さらに前記日の次の日以降も、前記の分離する動作を当該行の全ての収容部が前記収容部連接体から分離されるまで順次繰り返す動作をお薬カレンダー中の全ての収容部が無くなるまで順次繰り返すことが可能とされている「お薬カレンダー」の個別製造システムであって、
    未使用の錠剤シート(「錠剤」はカプセル剤を含む)及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、
    患者の一回服用分の薬剤をそれぞれ収容できる複数の凹部(薬剤の収容部となる部分)が縦及び横方向に複数個ずつ並ぶように配置されて成り、前記各凹部は、患者が服薬するときに当該服薬に対応する凹部だけを複数の各凹部が連接されて成る凹部連続体から分離できるように構成されているお薬カレンダー用の凹部連続体と、
    患者の処方箋データに基づいて、前記患者の各一回服用分に対応する薬剤を、順次、前記薬剤保管部から取り出す取出手段と、
    前記取出手段により順次取り出された各一回服用分を、それぞれ、前記凹部連続体中の各凹部であって処方箋に示された患者による多数回の服用に対応できるように格子状に多数並べられている各凹部内に、順次、移動させる移動手段と、
    を備えたお薬カレンダー個別製造システム。
  7. 前記取出手段は、前記取り出す過程で前記薬剤保管部に保管された錠剤シートから内部の錠剤を除包し、この除包して得られた裸状の錠剤から成る各一回服用分を、順次、前記移動手段に供給するものである請求項6に記載のお薬カレンダー個別製造システム。
  8. 前記凹部連続体は、前記各凹部の上方にそれぞれ開口部が備えられており、
    前記移動手段は、前記取出手段により取り出された各一回服用分を、順次、自らの内部に取り込み、自らの全部又は一部を前記凹部連続体中の未だ一回服用分が配置されていない凹部の上に移動させ、前記一回服用分を前記凹部の上方から前記開口部を介して前記凹部内に落下又は移動させるものである請求項6又は7に記載のお薬カレンダー個別製造システム。
  9. 前記一回服用分が内部に移動され配置された後の前記凹部の開口部を、前記一回服用分の薬剤が外部に出ないように閉塞する閉塞手段をさらに備えた請求項6から8までのいずれかに記載のお薬カレンダー個別製造システム。
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