JP6880441B2 - 薬剤保管装置 - Google Patents
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Description
例えば処方が、朝食後にA薬とB薬を服用し、昼食後にB薬を服用し、夕食後に朝の倍量のA薬とC薬を服用するものであるならば、患者みずからが決められた時間に決められた種類の薬剤を決められた量だけ薬箱等から取り出し、服用する必要がある。
しかしながら、現実問題として、飲むべき薬の種類や量を間違ったり、飲み忘れることがある。また逆に重複して服用してしまうこともある。
特に、高齢者や気力が低下した患者にとっては、薬の仕分けや、決められた種類の薬剤を決められた量だけ薬箱等から取り出すことが困難であり、正確に薬剤を服用できていない場合もある。
服用時には、袋帯の一端を引っ張って取り出し口から袋帯を順次引き出し、一袋づつ切り離し、開封して服用する。
しかしながら、特許文献1に開示された発明によると、服薬間違いが発生する懸念がある。即ち特許文献1に開示された発明では、処方薬が入った袋が服用時間順に配列させて帯状となっている。そのため袋を引っ張り過ぎると、その時に飲むべき薬剤の袋に連れて次の時期に飲むべき薬剤の袋も引き出されてしまう。そのため誤って次回に飲むべき薬剤が入った袋を開封してしまうことがある。
また何らかの事情で薬剤を飲まなかった場合、その回を飛ばして次回から飲むべきである場合も多い。例えば昼食後、夕食後、寝る前という順で服用すべきところ、昼食後に薬を飲まなかった場合、夕食後に夕食後用と昼食後用を合わせて飲むのではなく、飲むこと自体をキャンセルし、夕食後には夕食後に飲むべき薬剤だけを服用するべきである場合がある。
しかしながら特許文献1に開示された発明では、服用をキャンセルすべき薬剤が、飲むべき薬剤よりも先に出てきてしまうので、混乱を招く。
また、関連する態様は、本体装置と、情報読み取り装置と、複数の薬剤カセットを有し、前記薬剤カセットは、複数の薬剤包装を収容する薬剤包装収容部と、収容された薬剤包装を排出する排出機構と、情報記録部材を配置する記録部材配置部を有し、前記本体装置は、複数のカセット配置部と、当該カセット配置部に対応する報知手段と、薬剤カセットの排出機構を駆動する駆動手段を有し、前記情報記録部材には薬剤を服用すべき時期が記録されており、情報読み取り装置で前記情報記録部材の記録を読み取ると特定のカセット配置部に対応する報知手段が作動することを特徴とする薬剤保管装置である。
本態様の薬剤保管装置は、薬剤カセットを有し、当該薬剤カセットに複数の薬剤包装を収容する。本態様では、一つの薬剤カセットには服用時期が同じ薬剤包装を入れておく。例えば服用時期が、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前という様に一日4回であるならば、一つの薬剤カセットには例えば朝食後に服用する薬剤だけを収容し、他の一つの薬剤カセットには例えば昼食後に服用する薬剤だけを収容する。
また本態様の薬剤保管装置では、情報記録部材を配置する記録部材配置部を有し、情報記録部材には薬剤を服用すべき時期が記録されている。
本態様の薬剤保管装置では、情報読み取り装置で前記情報記録部材の記録を読み取ると特定のカセット配置部に対応する報知手段が作動し、薬剤カセットを収容すべきカセット配置部が指示される。作業者はその指示に従って薬剤カセットをカセット配置部に配置することとなる。
また人為的操作を経て、あるいは自動的に駆動手段が駆動して薬剤カセットから薬剤包装が排出される。即ち薬剤カセットからその時刻に飲むべき薬剤包装が排出される。
本態様の薬剤保管装置では、薬剤包装の排出に伴って、対応する報知手段が作動する。そのため使用者は薬剤包装がどこに排出されたかを容易に知ることができる。
また本発明の薬剤保管装置によると薬剤を服用する時期を間違えにくく、適切な時期に適切な薬剤を服用することができる。
本実施形態の薬剤保管装置1は、本体装置2と、4個の薬剤カセット5によって構成されている。また薬剤保管装置1には、情報読み取り装置3を備えた通信端末73が含まれる。
本体装置2は、全体形状が概ね立方体である。本体装置2は、後記する様に組み立て式となっている。本体装置2は、高さ方向に、カセット収容領域10とスイッチ群領域13に分かれている。
本体装置2のカセット収容領域10にはカセット棚62が2段、設けられている。またカセット棚62には薬剤カセット5を2個ずつ設置することができる。そのため2段のカセット棚62は、それぞれ2か所のカセット配置部6がある。
従って本体装置2のカセット収容領域10にはカセット配置部6が4箇所設けられている。
各カセット配置部6の下部に報知手段7が設けられている。また各カセット配置部6の下部には薬剤取り出し口8がある。
本実施形態では、報知手段7は、カセット5を装着すべき場所を知らせる報知手段として機能する。また本実施形態では、報知手段7は、薬剤が排出された位置を知らせる報知手段としても機能する。
なお本実施形態では、カセット配置部6が4個あり、これに対応して報知手段7及び薬剤取り出し口8も4個あるから、必要に応じてこれらをカセット配置部6a,6b,6c,6d等と表示する場合がある。
横穴15の再奥部には、図10の様に駆動歯車12が設けられている。駆動歯車12は、モータ(駆動手段)14によって回転される。
即ち各カセット棚62の奥に、駆動歯車12とモータ(駆動手段)14が2組ずつ設けられており、各カセット配置部6に対応する駆動歯車12とモータ(駆動手段)14がある。
薬剤取り出し口8は図10の様に傾斜面であり、薬剤包装を滑らせるシュータである。薬剤取り出し口8は本体装置2の表面側にあり、前記したカセット配置部6の横穴15と連通している。即ち薬剤取り出し口8は報知手段7の下にあり、報知手段7の裏面側でカセット配置部6の横穴15と連通している。
具体的に説明すると、薬剤取り出し口8は、上部にカセット配置部6の横穴15と連通する連通部17があり、連通部17に続いて急斜面部18がある。急斜面部18の下部はしだいに傾斜が緩くなり、最下部は折り返されてストッパ部20が形成されている。
本実施形態では、薬剤取り出し口8にセンサー26a,26bが設けられている。センサー26a,26bは具体的には近接センサーであり、薬剤取り出し口8に薬剤包装75があるか否かを検知するものである。
時計部22には公知のデジタル時計がはめ込まれている。
スピーカ28は音声による報知を行う報知手段である。
本実施形態では、スピーカ28は薬剤を服用する時刻が到来したことを知らせる報知手段として機能する。
また状況を知らせるための報知手段としても機能する。
スイッチ群部11の内部には、図3の様に制御装置60が内蔵されている。またスイッチ群部11の内部には、通信手段61が内蔵されている。
またスイッチ群部11の側面には、把手部63がある。
また水平に隣接するカセット配置部6a,6b及びこれに付随する報知手段7a,7bと薬剤取り出し口8a,8bが、一つの配置部ユニット27aとなっている。同様に水平に隣接するカセット配置部6c,6d及びこれに付随する報知手段7c,7dと薬剤取り出し口8c,8dが、一つの配置部ユニット27bとなっている。
薬剤カセット5は、図4の様に全体形状が直方体である。薬剤カセット5は、図5の様にベース部材30と蓋部材31によって構成されている。
ベース部材30は、全体の断面形状が概ね「L」状であり、底部32と片壁部33を有している。片壁部33の一部は折り返されて小さな正面壁34となっている。片壁部33は鋼材で作られている。
ベース部材30の長手方向の一方(正面に向く側)は片壁部33の正面壁34の部分を除いて大きく開放されている。またベース部材30の他方(奥側)には奥壁35がある。
また目盛37の線65は、7本ごとに長い線が描かれている。7本ごとに長い線を描いた理由は、暦の一週間に合わせるためである。
底部32には、通気性を有する蓋が設けられた凹部67があり、その凹部67内には図示しない乾燥剤が配されている。
本実施形態では、奥壁35から主螺旋体40及び補助螺旋体41が突出している。主螺旋体40及び補助螺旋体41はコイル又はバネ状の部材であり、金属又は樹脂の線を一定の間隔を開けて螺旋状に巻いたものである。
主螺旋体40の径は補助螺旋体41の径よりも相当に大きい。主螺旋体40の径は補助螺旋体41の径の1.5倍から3倍程度の大きさである。
主螺旋体40は、底辺側保持部として機能し、後記する様に薬剤包装75の底辺87を保持する。補助螺旋体41は、縦辺側保持部として機能し、薬剤包装75の垂直辺88が保持される。
主螺旋体40の内部には押さえ板66が内蔵されており、主螺旋体40が曲がったり浮き上がることを防いでいる。
従って、主螺旋体40と補助螺旋体41は垂直方向にも水平方向にもずれた位置にある。
補助螺旋体41の一端は、前記した様に奥壁35で支持されており、他端側は、正面壁34に回転可能に支持されている。
また歯車列43を構成する歯車72が図6、図10の様に奥壁35の下部に露出している。
さらに奥壁35の下部にはストッパ45が上下方向に揺動可能に設けられている。ストッパ45を上に押し上げて奥壁35内に押し込むと、図6(b)の様にストッパ45の一部が歯車列43と係合し、歯車列43の回転を阻止する。
蓋部材31は金属又は樹脂で作られたものである。
蓋部材31は、全体の断面形状が概ね「L」状であり、天面部46と片壁部47を有している。蓋部材31長手方向の一方(正面に向く側)には正面壁50があり、他方(奥側)は開放されている。
本実施形態では、正面壁50自体は全面が覆われたものであり、開口はない。本実施形態では、正面壁50の外側面に記録部材配置部51が設けられている。記録部材配置部51は正面が開口した枠である。即ち記録部材配置部51は、上辺52、下辺53、左右辺55,56を有している。上辺52にはスリット57が形成されている。また下辺53、左右辺55,56はいずれも外側が折り返されていてフランジ状を呈している(図示せず)。
また薬剤カセット5の下部に注目すると、図7,8,9,10の様に蓋部材31の内面と、ベース部材30の底部32との間には隙間があり当該隙間が薬剤排出口78として機能する。
通信端末73は、公知のノートパソコンや通信タブレットであり、キーボードやタッチパネル等の入力手段と、表示画面を有している。また通信端末73は、インターネットに接続する通信機能を有している。通信端末73は他の機器と共に無線LANを構築することができるものであり、コードレスで持ち運びできるものである。
さらに通信端末73は、本体装置2の通信手段61と通信する機能も備えている。本体装置2との通信方法は、有線通信であっても無線通信であってもよい。さらに通信端末73は、カメラ(情報読み取り装置3)が内蔵されており、バーコードや二次元バーコードを解析することができる。即ち通信端末73は、バーコードや二次元バーコード等の情報記録手段から情報を読み取る情報読み取り装置3を有し、情報読取手段として機能する。
薬剤包装75は、図12の様な薬剤包装75が多数帯状に繋がった状態の袋帯76を切り離したものである。
袋帯76は、本発明者らが開発した薬剤供給装置や散薬分包装置から排出されるものである。本発明者らが開発した薬剤供給装置は、錠剤や散薬を一服用分づつ包装する装置である。
薬剤包装75には、一回に服用する薬剤が封入されている。薬剤包装75に封入されている薬剤は、一種類とは限らず、複数の薬剤が入っている場合もある。また散薬と錠剤、カプセル等が一つの薬剤包装75に封入されている場合もある。
即ち医師の処方箋を図示しない薬剤供給装置等に入力すると、図12の様に薬剤が一服用分づつ包装され、それらが帯状に繋がって排出される。また各薬剤包装には、患者名や薬品名等が印字されている。
また薬剤包装75同士の間にはミシン目85があり、薬剤包装75を切り離し易い。
具体的には、二次元バーコード86の情報には、患者名(藤田隆)と、服用時期(朝食後等)が含まれている。
薬剤保管装置1は、例えば在宅療養をしている患者の自宅に設置される。薬剤供給装置(図示せず)は薬局に設置されている。ただし予備の薬剤カセット5が薬局にある。
準備作業として、薬局が保有する予備の薬剤カセット5に、薬剤包装75を充填し、さらに薬剤カセット5の正面壁50に設けられた記録部材配置部51に情報記録部材77を装着する。
そして情報記録部材77を薬剤カセット5の記録部材配置部51に装着する。具体的には、記録部材配置部51の上辺52にあるスリット57から情報記録部材77を差し入れ、情報記録部材77を薬剤カセット5の記録部材配置部51に装着する。
薬剤カセット5の記録部材配置部51は正面が開口した枠であるから、情報記録部材77の縁の部分が記録部材配置部51の上辺52、下辺53、左右辺55,56で支持される。その一方で、情報記録部材77の中央部分は露出した状態となり、情報記録部材77に描かれた文字や、二次元バーコード86は外部から目視可能である。
即ち主螺旋体40の線と線との隙間(ピッチ部分)に薬剤包装75の一辺(底辺87)を挿入する。そして補助螺旋体41の線と線との隙間(ピッチ部分)に薬剤包装75の隣接する辺(垂直辺88)を挿入する。主螺旋体40に挿入される薬剤包装75の底辺87と、補助螺旋体41に挿入される薬剤包装75の垂直辺88は直交する。
主螺旋体40には、薬剤包装75が装着された姿勢を基準として底辺87の中央部分が保持される。かたや補助螺旋体41には、垂直辺88の上端部が保持される。即ち薬剤包装75の底辺87が主螺旋体40によって広い範囲に渡って保持され、さらに薬剤包装75の肩の部分が補助螺旋体41で保持されてる。
そのため薬剤包装75は、薬剤包装収容部58内で直立姿勢を維持する。
本線部81は、棒状又は帯状であり、直線形状である。本実施形態では、本線部81は角芯状であり、一面に磁石83が装着されている。
支線部材82の間隔は、ベース部材30の片壁部33の自由端側に設けられた多数の切り欠き38の間隔と等しく、支線部材82の間隔は、主螺旋体40及び補助螺旋体41のピッチの整数倍である。
そのため薬剤カセット5を揺らしても、薬剤包装75が主螺旋体40及び補助螺旋体41から離脱することはない。
またずれ防止部材80の本線部81に設けられた磁石83がベース部材30の鋼材で作られた片壁部33に磁着されるので、薬剤カセット5を揺らしても、ずれ防止部材80は外れない。
そして患者の自宅にある薬剤保管装置1から薬剤カセット5を抜き出し、新たに運び込んだ薬剤カセット5と差し替える。以下、その手順を説明する。
薬剤師は、患者の自宅を訪問し、患者の自宅にある薬剤保管装置1から薬剤カセット5を抜き出し、服用状態を確認する。
未服用の薬剤があれば、新たに運び込んだ薬剤カセット5に入れる。
そして本体装置2の制御装置60に格納されたプログラムにより、薬剤カセット5を装着すべきカセット配置部6を決める。ここで薬剤カセット5を装着すべきカセット配置部6は、空いてさえおればどこでもよい。
本実施形態では、一例として薬剤カセット5を装着すべきカセット配置部6として選定される。
薬剤師は、報知手段7の発光を確認し、対応するカセット配置部6に薬剤カセット5を装着する。より具体的には、カセット配置部6の横穴15に薬剤カセット5を挿入する。
その結果、図10の様に、薬剤カセット5の歯車列43に、本体装置2側の駆動歯車12が係合する。具体的には、薬剤カセット5から露出した歯車72に、本体装置2側の駆動歯車12が係合する。
また薬剤カセット5の薬剤排出口78が薬剤取り出し口8の連通部17と合致する。
さらに制御装置60の記憶部(図示せず)に、薬剤カセット5の装着位置が記憶される。例えば、朝食後に服用する薬剤が充填された薬剤カセット5が、カセット配置部6aに装着されたことが記憶される。また一例として、昼食後に服用する薬剤が充填された薬剤カセット5が、カセット配置部6bに装着され、夕食後に服用する薬剤が充填された薬剤カセット5が、カセット配置部6cに装着され、就寝前に服用する薬剤が充填された薬剤カセット5が、カセット配置部6dに装着されたことが制御装置60の記憶部(図示せず)に記憶される。
作業が終了すると、薬剤師は患者宅を離れる。
また通信端末73からも同様の音を発生させてもよい。
また本実施形態では、スイッチ群部11の発光部(報知手段)23が発光し、視覚によっても服薬する時刻が到来したことを患者に知らせる。
即ち本実施形態では、発光部23とスピーカ28が、薬剤を服用する時刻が到来したことを知らせる報知手段として機能する。
そして患者が薬剤取り出し口8aから朝食後に服用する薬剤が封入された薬剤包装75を取り除かれて、上記センサー26a,26bによる検知が無くなると報知手段7aが発光を停止する。
前記した記録は、本体装置2の通信手段61によって通信端末73に送信され、同じ情報が通信端末73にも保存される。
さらにインターネット等を通じて、患者が薬剤を服用したとみなされる時刻と薬剤の情報が医師や家族等の外部の者に送信される。
そして患者が薬剤取り出し口8bから朝食後に服用する薬剤が封入された薬剤包装75を取り除くと、報知手段7bが発光を停止する。
夕食時や就寝時についても同様の動作が行われる。
その結果、駆動歯車12と係合する歯車列43が回転し、主螺旋体40及び補助螺旋体41が同期的に回転する。
ここで本実施形態では、主螺旋体40によって薬剤包装75の底辺87が広い範囲で支持され、且つ薬剤包装75の肩の部分が補助螺旋体41で保持されている。そのため移動中においても薬剤包装75は直立姿勢を維持し、各薬剤包装75は互いに平行姿勢を保って前進する。
より具体的には、薬剤包装75は、特定のカセット配置部6に対応する薬剤取り出し口8に落下し、特定の薬剤取り出し口8に落下したことをセンサー26a,26bが検知すると、対応する位置の報知手段7が発光する。
患者は、報知手段7が発光するのを見て薬剤取り出し口8に薬剤包装75が有ることを認識し、手で薬剤包装75を取り出す。その結果、センサー26a,26bは検知対象を失う。本実施形態では、薬剤取り出し口8の薬剤包装75が取り出されたことがセンサー26a,26bで確認されると、報知手段7が発光を停止する。
ただし外出のために予め薬剤を出しておきたい様な場合には、通常と異なる操作を行うことによって、薬剤包装75を排出させることができる。
本実施形態の薬剤保管装置1では、取り出しスイッチ25を長く押し続けることにより薬剤を排出させることができる。
例えば、朝食後に飲むべき薬剤を排出した後、取り出しスイッチ25を長押しすると、次に飲むべき昼食後用の薬剤が排出され、対応する報知手段7が発光する。薬剤包装75を取り出すと、報知手段7が発光を停止する。さらに続いて取り出しスイッチ25を長押しすると、次に飲むべき夕食後用の薬剤が排出され、対応する報知手段7が発光する。薬剤包装75を取り出すと、報知手段7が発光を停止する。
例えば、「お薬をお取り下さい。」と言うような排出された薬剤を取ることを促すことができる。所定の時間に薬剤を排出しているにも係わらず、再度、取り出しスイッチ25を操作した様な場合には、「お薬は排出済です。」という様にアナウンスし、間違いを知らせることができる。また薬剤を飲むべきでない時刻に取り出しスイッチ25を操作した様な場合には、「この時間に該当するお薬はありません。」という様にアナウンスし、患者を安心させることができる。さらに所定の時刻に薬剤を飲み忘れ、その後に時間が経過して既にその薬を飲むべきではない状況の場合に取り出しスイッチ25を操作すると、「時間が過ぎているのでお薬を払出しできません。」という様な理由を説明する音声を流すことも好ましい。
また独立した情報読取手段を設けてもよい。例えば図15(a)に示す様なスリット95を有するスキャナー93を情報読取手段として採用してもよい。本実施形態では、図15(b)の様にスリット95に薬剤包装75を挿入することにより、情報を読み取る。
また市販の一般用医薬品が医師によって処方される場合もあるから、その場合にはこの包装をステープラー等で他の薬剤包装75と結合し、主螺旋体40に装着すればよい。
薬剤カセット載置台90に薬剤カセット5のベース部材30を設置すると、図14の様に、ベース部材30の開放面が上向きとなり、薬剤包装75を装着し易い。
袋帯76は、同一の患者が服用する薬剤が封入された薬剤包装75が、複数個、切り離し可能に繋がって帯状を呈する袋帯76であり、その一部に服用すべき時期に関する情報を含むコードが印刷された情報記録部材77が繋がっていることを特徴とする袋帯76である。
2 本体装置
3 情報読み取り装置
5 薬剤カセット
6 カセット配置部
7 報知手段
8 薬剤取り出し口
23 発光部(報知手段)
28 スピ−カ(報知手段)
30 ベース部材
31 蓋部材
40 主螺旋体(底辺側保持部)
41 補助螺旋体(縦辺側保持部)
51 記録部材配置部
58 薬剤包装収容部
73 通信端末(情報読取手段)
75 薬剤包装
77 情報記録部材
78 薬剤排出口
Claims (5)
- 本体装置と、情報読み取り装置と、複数の薬剤カセットを有し、
前記薬剤カセットは、薬剤が封入された複数の薬剤包装を収容する薬剤包装収容部と、収容された薬剤包装を排出する排出機構と、情報記録部材を配置する記録部材配置部を有し、
前記本体装置は、複数のカセット配置部と、当該カセット配置部に対応する報知手段と、薬剤カセットの排出機構を駆動する駆動手段を有し、
前記情報記録部材には前記薬剤包装に封入された薬剤を服用すべき時期が記録されており、
情報読み取り装置で前記情報記録部材の記録を読み取ると、特定のカセット配置部に対応する報知手段が作動して、薬剤カセットを収容すべきカセット配置部が指示されることを特徴とする薬剤保管装置。 - 他の報知手段を有し、薬剤を服用すべき時期が到来すると他の報知手段が作動し、
人為的操作を経て、あるいは自動的に駆動手段が駆動して薬剤カセットから薬剤包装が排出されると共に、薬剤包装が排出された薬剤カセットが装着されたカセット配置部に対応する報知手段が作動することを特徴とする請求項1に記載の薬剤保管装置。 - 記録部材配置部は、薬剤カセットをカセット配置部に収容した状態において外部から情報記録部材を目視可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤保管装置。
- カセット配置部は薬剤カセットを挿入する穴であり、カセット配置部は立体的に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薬剤保管装置。
- 薬剤カセットは薬剤包装を縦姿勢で収容し、
薬剤カセットは薬剤排出口を有し、
前記排出機構は、薬剤包装を薬剤排出口側に移動させるものであって薬剤包装の下辺を挟んで薬剤排出口側に移動させる底辺側保持部と、薬剤包装の縦辺を挟んで薬剤排出口側に移動させる縦辺側保持部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の薬剤保管装置。
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