JP6035300B2 - ノイズ除去機構 - Google Patents

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Description

この発明は、窓パネルに形成されたレーダー装置によって生じるノイズを除去するためのノイズ除去機構に関するものである。
従来から、車両の窓ガラスに設けられたアンテナが知られている。このアンテナは、例えば、ラジオ,テレビ等の放送波の受信や、移動体通信を行うために設けられている。例えば、特許文献1には、車両の窓ガラスの表面に、送受信用アンテナを形成した車両が開示されている。こうしたアンテナは、例えば、窓ガラスの表面に、線状の導電体を所定のパターンで形成したものからなる。
一方、近年、車両の窓ガラス(フロントガラス)に、衝突予防装置や自動運転装置の光学センサとして、車間距離測定用のレーダー装置を設置することがある。例えば、特許文献2には、窓ガラスの車内側の面にレーダー装置のセンサを設け、窓ガラスを介して赤外線等のレーザービームを車外に向けて照射し、反射されたレーザービームを受光する構成が開示されている。
実公昭63−49932号公報 特開平9−188133号公報
上述したアンテナとレーダー装置とが、互いに近接して配置されていると、レーダー装置で生じたノイズがアンテナに入力されてしまうことがある。しかし、車載装置のレイアウト上、これらアンテナとレーダー装置とを充分に離間して配置することが困難である場合も多い。このため、レーダー装置で生じたノイズによって、ラジオ,テレビの受信時に雑音や映像の乱れが生じたり、移動体通信を行う際に音声やデータに乱れが生じるおそれがあった。
特に、アンテナとレーダー装置とが同一の窓ガラス上に近接して配置されていると、レーダー装置で生じたノイズが窓ガラスを介して伝搬してアンテナに入力されやすい。このため、アンテナとレーダー装置とを近接して配置しても、レーダー装置で生じたノイズがアンテナに伝搬することを抑制可能な構造が望まれている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、レーダー装置で生じたノイズがアンテナに伝搬することを抑制することが可能なノイズ除去機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係るノイズ除去機構は、車両の窓開口部を覆う窓パネル(例えば、実施形態における窓開口部2)と、前記窓パネルに設けられ、前記車両に配置された装置と外部機器との間で信号の送受信を行うためのアンテナ(例えば、実施形態におけるアンテナ30)と、前記窓パネルの取付面に取り付けられ、前記車両の周囲を監視するためのレーダー装置(例えば、実施形態におけるレーダー装置20)とを備え、前記取付面に、前記レーダー装置によるノイズを除去するための導電部材からなるノイズ除去部(例えば、実施形態におけるノイズ除去線11)を、前記アンテナとは電気的に分離させて設け、前記窓パネルは、前記レーダー装置が送受信するレーダー波を透過可能な透過面を備え、前記ノイズ除去部は、線状の導電部材からなり、前記透過面の外縁全体を囲む周囲線を備え、前記アンテナは、前記周囲線によって囲まれた領域よりも外側に設けられ、前記周囲線は、前記透過面の外縁全体を囲む単一の線状に形成され、かつ、前記周囲線全体は前記レーダー装置のカバーの内側に形成されていることを特徴とする。
(2)上記(1)に記載のノイズ除去機構では、前記透過面は、前記レーダー装置から出力される送信波を透過させる送信側透過領域(例えば、実施形態における送信側透過領域3PA)と、前記レーダー装置に入力する受信波を透過させる受信側透過領域(例えば、実施形態における受信側透過領域3PB)とを備え、前記ノイズ除去部は、前記送信側透過領域と前記受信側透過領域とを区分するとともに、一端側および他端側で前記周囲線に電気的に接続される区分線(例えば、実施形態における区分線13)を備えることを特徴とする。
(3)上記(1)または(2)に記載のノイズ除去機構では、前記レーダー装置は、前記取付面の接着部(例えば、実施形態における接着部3D)に接着され、前記ノイズ除去部は、前記接着部の周囲を囲むように形成されることを特徴とする。
(4)上記(3)に記載のノイズ除去機構では、前記ノイズ除去部は、前記接着部と重複しない位置に形成されることを特徴とする。
5)上記(1)から(4)の何れか1つに記載のノイズ除去機構では、前記ノイズ除去部は、前記周囲線によって囲まれた領域よりも外側に向かって延び、前記周囲線に電気的に接続される延長線(例えば、実施形態における延長線14)を備えることを特徴とする。
(6)上記(5)に記載のノイズ除去機構では、前記延長線は、前記透過面よりも外側で、矩形を成すように配線された部分と、一端が電気的に開放された直線状を成すように配線された部分とを組み合わせてなることを特徴とする。
(1)に記載した発明によれば、導電部材からなるノイズ除去部を、アンテナとは電気的に分離させて設けたことによって、レーダー装置の動作に伴って生じるノイズは、ノイズ除去部に入力される。これによって、アンテナにノイズが伝搬して入力されることを抑制でき、アンテナの性能低下を確実に抑制することが可能になる。
また、ノイズ除去部を線状の導電部材から構成し、窓パネルの透過面全体を囲むように周囲線を形成することによって、レーダー装置のレーダー波を通じて窓パネルの透過面に作用したノイズが、この周囲線で囲まれた領域から外側に抜け出ることを防止する。これによってアンテナにノイズが伝搬することをより一層確実に抑制することが可能になる。
)に記載した発明によれば、窓パネルの透過面の送信側透過領域と受信側透過領域とを区分するように、ノイズ除去部を構成する区分線を形成することで、送信側透過領域および受信側透過領域をそれぞれを個別にノイズ除去部で囲むことができる。これによって、レーダー装置のレーダー波を通じて窓パネルの透過面に作用したノイズが、送信側透過領域および受信側透過領域から外側に抜け出ることをより一層確実に抑制し、アンテナにノイズが伝搬することを防止できる。
また、送信側透過領域と受信側透過領域との隣接部分を1つの区分線によって区分けすることで、それぞれの領域を囲むことができるので、ノイズ除去部のレイアウトを簡略化して形成を容易にすることができる。
)に記載した発明によれば、レーダー装置を窓パネルの取付面に取り付けるための接着部の周囲を囲むようにノイズ除去部を形成することによって、レーダー装置から接着部を介して窓パネルに伝搬するノイズが、この窓パネルを介してアンテナに向けて拡散することを確実に抑制することが可能になる。
)に記載した発明によれば、ノイズ除去部を、接着部に対して重ならない位置、即ち接着部を避けた位置に形成することによって、レーダー装置と窓パネルとの接着強度の低下をもたらすことなく、アンテナに向けてノイズが伝搬することをより一層確実に抑制することが可能になる。
)に記載した発明によれば、ノイズ除去部を構成する延長線を、周囲線によって囲まれた領域よりも外側に向かって延びるように形成することで、周囲線よりも外側に漏れ出たノイズは延長線に入力し、アンテナに向けてノイズが伝搬することを確実に抑制することが可能になる。
本発明の実施形態に係るノイズ除去機構を備えた車両を示す要部拡大斜視図である。 レーダー装置を室内側から見た時の平面図である。 窓パネルに取り付けられたレーダー装置を車幅方向から見た時の断面図である。 窓パネルにレーダー装置やアンテナが設けられた部分を、車両の外部から見た時の平面図である。
以下、図面を参照して、本発明のノイズ除去機構について説明する。なお、以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。なお、以下の説明では、進行方向前側を単に前側、進行方向後側を単に後側、重力方向上側を単に上側、重力方向下側を単に下側などと称して説明する。
図1は、本実施形態のノイズ除去機構10を備えた車両1の前面側の一部を示す斜視図である。車両1は、前後方向Lにおける前側に窓開口部2が形成されている。そして、窓開口部2を覆うように窓パネル(窓ガラス、フロントガラス)3が形成されている。窓開口部2は、窓パネル3を支持するフロントピラー4などによって区画された前後方向Lからみて略矩形ないし略台形の開口である。
窓パネル3の室内側の面を成す取付面(内面、室内側の面)3Aには、レーダー装置20、ノイズ除去機構10、およびアンテナ30が形成されている。
図2は、レーダー装置20を室内側から見た時の平面図である。また、図3は、レーダー装置20を車幅方向から見た時の断面図である。レーダー装置20は、例えば、窓パネル3の上部中央付近に形成される。なお、窓パネル3のレーダー装置20取付位置の近傍には、ルームミラー取付台座6が形成され、このルームミラー取付台座6にルームミラーが取り付けられる。
レーダー装置20は、例えば、車両1の外部前方(外界)に設定された検出範囲を複数の角度領域に分割し、各角度領域を走査するようにしてレーダー波(送信波)を送信する。そして、レーダー装置20は、各送信信号が車両1の外部前方(外界)の物体(例えば、歩行者、他車両、および路面上または路面上方の各種の静止物など)によって、送信波が反射されることで生じた反射波であるレーダー波(受信波)を受信する。レーダー装置20は、送信波および受信波に応じた検知信号、例えば、レーダー装置20から物体までの距離、物体の位置(少なくとも方位角および高低角など)、および車両1に対する物体の相対速度などに係る検知信号を生成し、これらの検知信号を出力する。レーダー装置20から出力される検知信号は、例えば、車両1の衝突防止装置や自動運転装置の制御に用いられる。
本実施形態では、レーダー装置20は、送信波として、電磁波である赤外線(赤外域光線)を用いている。例えば、送信波として、0.7μm〜1000μmの波長範囲の赤外線が用いられる。なお、レーダー装置20の送信波として用いる電磁波は、赤外線以外にも、例えば、可視光線、紫外線、超音波、電波(短波、ミリ波)などを用いることができ、限定されるものでは無い。
レーダー装置20は、赤外線の送信波を発信させる送信部21と、この送信波が車両1の外部前方で反射された受信波を受信する受信部22と、送信部21および受信部22を支持するブランケット23と、ブランケット23を覆うカバー24と、を備えている。
送信部21は、例えば、赤外線発光素子や集束レンズなどから構成される。また、受信部22は、赤外線受光素子、あるいは固体撮像素子などから構成される。
図4は、窓パネル3にレーダー装置20やアンテナ30が設けられた部分を、車両1の外部から見た時の平面図である。なお、この図4においては、窓パネル3を介して観察される部材も実線で表記している。
窓パネル(窓ガラス、フロントガラス)3は、レーダー装置20が送受信するレーダー波(本実施形態では赤外線)を透過可能な透過面3Pを備えている。窓パネル3の透過面3Pを成す部分は、窓パネル3全体と同一の材料で構成されていればよい。また、窓パネル3の透過面3Pを構成する部分を、その周辺部分よりも赤外線の透過率が高い材料で形成したり、赤外線の透過率を高める反射防止膜などを形成して透過面3Pとすることもできる。
窓パネル3の透過面3Pは、送信部21に対面する部分となる送信側透過領域3PAと、受信部22に対面する部分となる受信側透過領域3PBからなる。送信部21から送信された送信波(赤外光、レーダー波)は、送信側透過領域3PAから車両1の外部前方に向けて出射される。そして、送信波が車両1の外部前方の物体に当たることにより生じた受信波(反射波、赤外光)は、受信側透過領域3PBから受信部22に入力される。
レーダー装置20は、窓パネル3の取付面3Aに形成された接着部3Dを介して、ブランケット23と窓パネル3とが貼り合わされることで、窓パネル3に取り付けられている。接着部3Dは、例えば、レーダー装置20の筐体と、窓パネル3を構成するガラスとを接合可能な接着剤を含む接着層が形成された部分からなる。接着部3Dは、例えば、接着剤を塗布したり、接着剤を含む接着テープを貼付することによって形成される。
レーダー装置20は、接着部3Dによって、例えば、窓パネル3の上部中央、例えば、ルームミラー(図示略)を窓パネル3に取り付けるためのルームミラー取付台座6の近傍に取り付けられる。
なお、窓パネル3のうち、レーダー装置20やルームミラー取付台座6が形成される領域には、例えば、セラミック塗装が施される。
アンテナ30は、車両1に設けられたラジオ、テレビ等の放送波の受信や、移動体通信を行うために設けられている。アンテナ30は、典型的には、超短波放送(いわゆるFMラジオ放送)や、中波放送(いわゆるAMラジオ放送)、テレビジョン放送、文字多重放送、音声多重放送、データ多重放送などの放送波を受信する。
アンテナ30は、車載ラジオアンテナとして用いられている接地形の例えばマイクロアンテナやホイップアンテナでからなるアンテナ素子30Aと、このアンテナ素子から窓パネル3に沿って所定の形状で配索されるラジアル30Bとを備えている。
アンテナ30は、車両1を介して接地されている。アンテナ30を構成するラジアル30Bは、導体線または導体膜からなり、例えば、銀線、銅線またはアルミニウム線を絶縁被覆したものなどで構成される。
本実施形態においては、アンテナ30は、窓パネル(窓ガラス、フロントガラス)3の上部、例えば、レーダー装置20の近傍に形成されている。アンテナ30のラジアル30Bは、窓パネル3の室外側の面に形成されることが好ましい。
アンテナ30を窓パネル3の上部に形成することによって、このアンテナ30が車両1のうち地上高の高い位置を占めることから、アンテナ素子の設置高も高くなり、特に超短波以上の周波数帯域において、受信信号の強度を高めることができる。
ノイズ除去機構10は、窓パネル3の室内側の面を成す取付面(内面)3Aのうち、レーダー装置20の取付位置に形成される。ノイズ除去機構10は、例えば、アンテナ30とレーダー装置20との間に形成されたノイズ除去線(ノイズ除去部)11からなる。ノイズ除去線(ノイズ除去部)11は、アンテナ30を構成するラジアル30Bと同様に導体線または導体膜からなり、例えば、銀線、銅線またはアルミニウム線を絶縁被覆したものなどで構成される。
本実施形態においては、ノイズ除去線(ノイズ除去部)11は、周囲線12、区分線13、および延長線14を備えている。ノイズ除去線11は、その一端が接地側端子15に接続されている。接地側端子15は、例えば、車両1を介して接地されている。これによって、ノイズ除去線11全体は接地電位(グランド電位、基準電位)とされている。
周囲線12は、窓パネル3の透過面3Pの外縁(周囲、周縁)全体を囲むように形成されている。より具体的には、周囲線12は、ノイズ除去線11を構成する導体線または導体膜を、窓パネル3の透過面3Pの外縁に沿って囲むように配したものからなる。
こうした周囲線12は、窓パネル3の取付面(内面、室内側の面)3Aに形成される。なお、周囲線12は、透過面3Pの外縁に完全に沿うように形成しても、あるいは、透過面3Pの外縁から任意の間隔を保って形成してもよい。また、こうした周囲線12は、窓パネル3の外側(室外側)から見た時に、レーダー装置20のカバー24の内側に形成されている。そして、アンテナ30は、窓パネル3の取付面(内面、室内側の面)3Aにおいて、この周囲線12よりも外側に配置される。
区分線13は、窓パネル(窓ガラス、フロントガラス)3の透過面3Pにおける送信側透過領域3PAと受信側透過領域3PBとを区分するように形成され、一端側および他端側で周囲線12に対して電気的に接続されている。より具体的には、区分線13は、互いに隣接する送信側透過領域3PAと受信側透過領域3PBとの境界部分に沿って、ノイズ除去線11を構成する導体線または導体膜を配したものからなる。
延長線14は、周囲線12によって囲まれた領域よりも外側に向かって延びるように形成され、周囲線12に対して電気的に接続されている。より具体的には、延長線14は、窓パネル(窓ガラス、フロントガラス)3の透過面3Pよりも外側で、矩形を成すようにノイズ除去線11を構成する導体線または導体膜を配したものを備える。また、延長線14は、一端が電気的に開放されたいくつかの直線状の導体線または導体膜を配したものを備える。こうした延長線14の一部は、接地側端子15に向けて延び、接地側端子15に電気的に接続されている。
このような周囲線12、区分線13、および延長線14を備えるノイズ除去線11は、レーダー装置20を窓パネル(窓ガラス、フロントガラス)3の取付面3Aに取り付けるための接着部3Dの周囲を囲むように形成されている。本実施形態では、送信側透過領域3PAの外側近傍に形成された接着部3Dは、ノイズ除去線11を構成する周囲線12によって周囲を囲まれている。また、受信側透過領域3PBの外側上部に形成された接着部3Dは、ノイズ除去線11を構成する延長線14によって周囲を囲まれている。
ノイズ除去線11は、この接着部3Dと重ならない位置、即ち接着部3Dを避けた位置に形成されている。
以上のような構成の本実施形態におけるノイズ除去機構の作用を説明する。
レーダー装置20は、送信部21からレーダー波である赤外線を送信するなどの動作時において、ノイズ、例えば、バーストノイズ、フリッカノイズ、ジョンソン・ナイキスト・ノイズ(熱ノイズ)などを生じる。こうしたレーダー装置20で生じたノイズは、特にレーダー装置20が取り付けられた窓パネル3(窓ガラス、フロントガラス)3に沿って伝搬しやすい。
本実施形態のノイズ除去機構10は、こうしたレーダー装置20の動作に伴い発生するノイズが、レーダー装置20の周囲に拡散し、レーダー装置20の近傍に設けられたアンテナ30に入力(入射)することを抑制する。
ノイズ除去機構10は、アンテナ30とは電気的に分離された線状の導電部材からなるノイズ除去線(ノイズ除去部)11を、例えば、窓パネル3の取付面3Aにおけるアンテナ30とレーダー装置20との間に形成してなる。これによって、レーダー装置20で生じたノイズの多くは、窓パネル3の取付面3Aに沿ってアンテナ30に入射するよりも前に、接地側端子15を介して接地電位(グランド電位)にされたノイズ除去線11に入射して接地放電される。これにより、窓パネル3中を伝搬してアンテナ30まで到達するノイズは大幅に少なくなる。よって、レーダー装置で生じたノイズによって、ラジオやテレビの放送波をアンテナ30で受信した際に雑音や映像の乱れが生じたり、移動体通信を行う際に音声やデータに乱れが生じるといった、アンテナの性能低下を確実に抑制することが可能になる。
そして、ノイズ除去機構10によって、レーダー装置20とアンテナ30とを例えば近接して配置しても、アンテナの性能低下を確実に抑制することができるので、レーダー装置20とアンテナ30とを離間して配置するといったレイアウト上の制約が少なくなり、レーダー装置20やアンテナ30の配置自由度も向上する。
また、ノイズ除去線11を構成する周囲線12を、窓パネル3の透過面3Pの外縁(周囲、周縁)全体を囲むように形成することによって、レーダー装置20のレーダー波を通じて窓パネル3の透過面3Pに作用したノイズが、この周囲線12で囲まれた領域から外側に抜け出ることを防止する。これによって、より一層確実にアンテナ30にノイズが伝搬し到達することを抑制することが可能になる。
また、ノイズ除去線11を構成する区分線13を、透過面3Pの送信側透過領域3PAと受信側透過領域3PBとを区分するように形成することで、送信側透過領域3PAおよび受信側透過領域3PBをそれぞれを個別にノイズ除去線11で囲むことができる。これによって、より一層確実に、レーダー装置20のレーダー波を通じて窓パネル3の透過面3Pに作用したノイズが、送信側透過領域3PAおよび受信側透過領域3PBから外側に抜け出ることを防止する。これによって、アンテナ30にノイズが伝搬し到達することをより一層確実に抑制することが可能になる。
また、送信側透過領域3PAと受信側透過領域3PBとの隣接部分を1つの区分線13によって区分けすることで、それぞれの領域を囲むことができるので、ノイズ除去線11のレイアウトを簡略化して形成を容易にすることができる。
また、ノイズ除去線11を、レーダー装置20を窓パネル3の取付面3Aに取り付けるための接着部3Dの周囲を囲むように形成することによって、レーダー装置20で生じたノイズが接着部3Dを介して窓パネル3に伝搬することを、より一層確実に抑制することができる。レーダー装置20で生じたノイズは、レーダー装置20と窓パネル3との接触箇所である接着部3Dから窓パネル3に向けて伝搬しやすい。よって、この接着部3Dの周囲を囲むようにノイズ除去線11を形成することで、ノイズがアンテナ30に向けて伝搬することをより一層確実に抑制することが可能になる。
また、ノイズ除去線11を、接着部3Dに対して重ならない位置、即ち接着部3Dを避けた位置に形成することによって、レーダー装置20と窓パネル3との接着強度の低下をもたらすことなく、アンテナ30に向けてノイズが伝搬することをより一層確実に抑制することが可能になる。
また、ノイズ除去線11を構成する延長線14を、周囲線12によって囲まれた領域よりも外側に向かって延びるように形成することによって、周囲線12よりも外側に漏れ出たノイズをこの延長線14に入力させ、アンテナ30に向けてノイズが伝搬することをより一層確実に抑制することが可能になる。
以上、本発明のノイズ除去機構の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、ノイズ除去線11の配線形態(レイアウト)は、上述した実施形態の形状に限定されるものではなく、任意の形状に形成することができる。
例えば、上述した実施形態では、周囲線12は、ノイズ除去線11を構成する導体線または導体膜を、窓パネル3の透過面3Pの外縁に沿って囲むように配しているが、これ以外にも、例えば、透過面3Pの外縁から任意の間隔を保って透過面3Pを囲むように形成することもできる。
また、上述した実施形態では、区分線13は、窓パネル3の透過面3Pにおける送信側透過領域3PAと受信側透過領域3PBとを区分するように形成されているが、これ以外にも、例えば、送信側透過領域3PAの外縁と受信側透過領域3PBの外縁のそれぞれに区分線13を形成するなど、複数本のノイズ除去線11からなる区分線13を形成することもできる。
また、上述した実施形態では、周囲線12によって接着部3Dの周囲を囲んだり、あるいは、延長線14によって接着部3Dの周囲を囲んだ構成としているが、これ以外にも、例えば、周囲線12や延長線14とは別に、接着部3Dの外縁の外側に沿ってノイズ除去線11を形成することによって、より一層確実に接着部3Dからのノイズの伝搬を抑制可能な構成とすることもできる。
また、上述した実施形態では、延長線14は、窓パネル3の透過面3Pよりも外側で、矩形を成すようにノイズ除去線11を形成したり、一端が電気的に開放されたいくつかの直線状のノイズ除去線11を形成することで構成しているが、これ以外にも、例えば、窓パネル3の中心付近にノイズ除去線11を配するとともに、このノイズ除去線11の左右からそれぞれ車幅方向に延びる複数のノイズ除去線11を形成することによって、延長線14を構成することもできる。
なお、上述した実施形態では、レーダー装置20は、窓パネル3の取付面3Aに対して接着部3Dを介して接着しているが、レーダー装置20の窓パネル3への取付はこうした接着に限定されるものでは無く、例えば、ネジ止めや固定具による固定など、任意の構成によって取付を行うことができる。こうした接着以外でレーダー装置20を窓パネル3に取り付ける場合であっても、レーダー装置20と窓パネル3との接触部分の周囲をノイズ除去線11によって囲むことで、レーダー装置20のノイズが窓パネル3を介してアンテナ30に伝搬することを防止できる。
また、上述した実施形態では、ノイズ除去線11は、接地側端子15を介して接地電位(グランド電位)としているが、ノイズ除去線11自体を直接、車両1と電気的に接続して車両1を介して接地させる構成であってもよい。また、専用の接地配線を設け、この接地配線を介してノイズ除去線11を接地電位とする構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、レーダー装置20やノイズ除去機構10をフロントガラス(窓パネル)に形成した例を示しているが、これらレーダー装置20、アンテナ30、およびノイズ除去機構10は、リアガラス(窓パネル)であっても全く同様に適用することができる。
1 車両
3 窓パネル
10 ノイズ除去機構
11 ノイズ除去線(ノイズ除去部)
12 周囲線
13 区分線
14 延長線
20 レーダー装置
30 アンテナ

Claims (6)

  1. 車両の窓開口部を覆う窓パネルと、前記窓パネルに設けられ、前記車両に配置された装置と外部機器との間で信号の送受信を行うためのアンテナと、前記窓パネルの取付面に取り付けられ、前記車両の周囲を監視するためのレーダー装置とを備え、
    前記取付面に、前記レーダー装置によるノイズを除去するための導電部材からなるノイズ除去部を、前記アンテナとは電気的に分離させて設け
    前記窓パネルは、前記レーダー装置が送受信するレーダー波を透過可能な透過面を備え、
    前記ノイズ除去部は、線状の導電部材からなり、前記透過面の外縁全体を囲む周囲線を備え、
    前記アンテナは、前記周囲線によって囲まれた領域よりも外側に設けられ、
    前記周囲線は、前記透過面の外縁全体を囲む単一の線状に形成され、かつ、前記周囲線全体は前記レーダー装置のカバーの内側に形成されていることを特徴とするノイズ除去機構。
  2. 前記透過面は、前記レーダー装置から出力される送信波を透過させる送信側透過領域と、前記レーダー装置に入力する受信波を透過させる受信側透過領域とを備え、
    前記ノイズ除去部は、前記送信側透過領域と前記受信側透過領域とを区分するとともに、一端側および他端側で前記周囲線に電気的に接続される区分線を備えることを特徴とする請求項記載のノイズ除去機構。
  3. 前記レーダー装置は、前記取付面の接着部に接着され、
    前記ノイズ除去部は、前記接着部の周囲を囲むように形成されることを特徴とする請求項1または2記載のノイズ除去機構。
  4. 前記ノイズ除去部は、前記接着部と重複しない位置に形成されることを特徴とする請求項記載のノイズ除去機構。
  5. 前記ノイズ除去部は、前記周囲線によって囲まれた領域よりも外側に向かって延び、前記周囲線に電気的に接続される延長線を備えることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項記載のノイズ除去機構。
  6. 前記延長線は、前記透過面よりも外側で、矩形を成すように配線された部分と、一端が電気的に開放された直線状を成すように配線された部分とを組み合わせてなることを特徴とする請求項5記載のノイズ除去機構。
JP2014190284A 2014-09-18 2014-09-18 ノイズ除去機構 Active JP6035300B2 (ja)

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