JP6034160B2 - 発電体ユニット - Google Patents
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Description
このような発電体として、例えば、特許文献1には、クランクシャフトから外径側に突き出して配置され、軸方向に間隔をおいて配置された一対のロータヨークの間隔に、エンジンに固定されたステータコアを配置したアキシャルギャップ型の発電体が記載されている。
一方で、既存の汎用エンジンにも発電体を装着して発電用途に使用したいというユーザの要望も存在する。
本発明の課題は、既存のエンジンに容易に取付可能な発電体ユニットを提供することである。
請求項1に係る発明は、エンジンに着脱可能に取り付けられる発電体ユニットであって、前記エンジンの出力軸が挿入される筒状体を介して前記エンジンの出力軸に接続され回転駆動され、前記筒状体の外径側に取り付けられたロータと、前記ロータに対して回転軸方向に間隔を隔てて対向して配置されたステータと、前記ステータを保持しかつ前記エンジンのクランクケースに取り付けられるハウジングと、前記ハウジングに固定された第1の軌道輪、前記筒状体を介して前記ロータに固定された第2の軌道輪、及び、前記第1の軌道輪と前記第2の軌道輪との間に組み込まれた転動体を有し、前記ロータを前記ハウジングに対して回転可能に支持する軸受とを備えることを特徴とする発電体ユニットである。
これによれば、ハウジングに設けられた軸受によってロータとハウジング、ステータとの相対配置が、エンジンへの取付前に予め位置決めされるため、ロータとステータとの芯出しや軸方向ギャップの調整を考慮することなく、発電体ユニットをエンジンに容易に取り付けて利用することができる。
これによれば、エンジンのクランクケースの種類に応じて適切なアダプタを準備することによって、多くの機種のエンジンに発電体ユニットを取付けることが可能となり、汎用性がさらに向上する。
これによれば、必要に応じて複数の発電体ユニットを連結して使用することによって発電力を増強することができる。
また、ロータ保持部材が駆動力の伝達機能を持つため、エンジンの出力軸を延長することなく複数の発電体ユニットを駆動することができる。
実施例の発電体ユニットは、汎用エンジンに取り付けられ、駆動されることによって、発電を行うものである。
図1は、実施例の発電体ユニットをエンジンに取り付けた状態を示す外観図である。
エンジン1は、例えば4ストローク単気筒のガソリン汎用エンジンであって、クランクケース10、クランクシャフト20等を備えている。
クランクケース10は、クランクシャフト20の主要部を収容する容器状の部材であって、例えばアルミニウム系合金によって形成されている。
また、クランクケース10には、ピストンが挿入されるシリンダが一体に形成されている。
シリンダには、吸排気ポート、吸排気バルブ、動弁駆動系及び点火栓などが設けられるシリンダヘッドが取り付けられ、さらにシリンダヘッドにはキャブレター、エアクリーナ、マフラなどが取り付けられる。
クランクケース10のクランクシャフト20の軸方向における一方の端部(PTO側の端部)には、蓋状のメインベアリングカバー11が着脱可能に設けられている。
また、クランクケース10のベアリングカバー11とは反対側の端部には、フライホイール、ブロワファン、リコイルスタータ等が設けられている。
クランクシャフト20の一方の端部は、クランクケース10の側部に設けられたメインベアリングカバー11から水平方向に突出して設けられ、エンジン1の出力軸部(PTO軸部)として機能する。
発電体ユニット100は、ロータとステータとが軸方向に微小なギャップを介して対向して配置された、いわゆるアキシャルギャップ型の発電体である。
図2は、発電体ユニットを回転軸を含む平面で切って見た断面図である。
また、ロータ110は、磁性体からなる円盤部材に所定のパターンで着磁処理を施して形成することも可能である。
ロータ保持部材120は、ロータ110をエンジン1のクランクシャフト20に取付ける部材(アダプタ)である。
ロータ保持部材120は、実質的に円筒状に形成され、ロータ110はロータ保持部材120の外周面部の軸方向における中央部から、外径側につば状に張り出した状態で固定されている。
ロータ保持部材120の内径側には、クランクシャフト20が挿入される。
ロータ保持部材120の内周面とクランクシャフト20の外周面との間には、駆動力の伝達のため、例えばスプラインやキー及びキー溝等の相対回転規制手段が設けられている。
また、ロータ保持部材120の軸方向における両側の端部121,122には、複数の発電体ユニット100を連結する際に、隣接する発電体ユニット100の間で駆動力伝達に用いられる例えばドグクラッチ状の嵌合手段が設けられている。
ステータ130は、ステータコアに巻線を巻き回して構成された複数のコイルを、周方向に配列して構成されている。
ステータ130は、ハウジング140の軸方向両側の端面(内面)にそれぞれ固定されている。
また、ハウジング140は、アダプタ150を介して、エンジン1のクランクケース10(メインベアリングカバー11)に固定される。
ハウジング140の端面における中央部には、クランクシャフト20及びロータ保持部材120の両端部が挿入される開口が形成されている。
この開口の内周縁部には、ロータ保持部材120を回転可能に支持する軸受141が設けられている。
軸受141は、例えば、単列の深溝玉軸受であるが、これに限定されず、他種の転がり軸受を用いることもできる。
軸受141の内輪は、ロータ保持部材120の外周面部に形成された段部に固定されている。
軸受141の外輪は、ハウジング140の端面における中央部開口の内周縁部に固定されている。
内輪の外周面、外輪の内周面には、それぞれ軌道面が形成され、これらの間には転動体(鋼球)が組み込まれている。
軸受141は、ロータ110とステータ130との位置関係を軸方向、径方向ともに位置決めしつつロータ110及びロータ保持部材120を回転可能に支持するものである。
貫通穴142は、周方向に分散して複数配置されている。
アダプタ150は、プレート151及びスタッドボルト152を有して構成されている。
プレート151は、例えば、中央部に開口を有する円盤状、平板状の部材であって、クランクケース10のメインベアリングカバー11に固定されるものである。
プレート151は、これをメインベアリングカバー11に形成されたネジ孔12に締結するビス153が挿入される開口151aを有する。
開口151aの配置は、エンジン1の機種に応じて適宜設定される。
スタッドボルト152は、ハウジング140の貫通穴142に挿入され、ナット154で締結されることによって、ハウジング140をプレート151に固定するものである。
図3は、2個の発電体ユニットを連結した状態を示す模式的断面図である。
図3に示すように、アダプタ150のスタッドボルト152を延長されたものに交換して各発電体ユニット100のハウジング140の貫通穴142に順次挿入し、ナット154で締結することによって、クランクケース10に複数の発電体ユニット100を取付けられるようになっている。
このとき、一方の発電体ユニット100のロータ保持部材120の端部121と、他方の発電体ユニット100のロータ保持部材120の端部122とを嵌合させることによって、クランクシャフト20の延長等を行わなくても、クランクケース10から離れた側の発電体ユニット100にも駆動力の伝達が可能となっている。
(1)ハウジング140に設けられた軸受141によってロータ110とハウジング140、ステータ130との相対配置が予め位置決めされるため、ロータ110とステータ130との芯出しや軸方向ギャップの調整を考慮することなく発電体ユニット100をエンジン1に容易に取り付けて利用することができる。
これによって、発電体ユニット100を、既に生産中であり、あるいは、市中に出回っている既存機種のエンジンに対しても、オプション品として提供することが可能となる。
(2)ハウジング140をクランクケース10にアダプタ150を介して取り付けることによって、エンジン1のクランクケース10の種類に応じて適切なアダプタ150を準備することによって、多くの機種のエンジンに発電体ユニット100を取付けることが可能となり、汎用性がさらに向上する。
(3)必要に応じて複数の発電体ユニット100を連結して使用することによって発電力を増強することができる。
また、ロータ保持部材120が駆動力の伝達機能を有する端部121,122をもつため、エンジン1のクランクシャフト20を延長することなく複数の発電体ユニット100を駆動することができる。
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
例えば、発電体ユニットを構成する各部材の形状、構造、材質、製法、配置等は適宜変更することができる。
10 クランクケース 11 メインベアリングカバー
11 ネジ孔 20 クランクシャフト
100 発電体ユニット 110 ロータ
111 円盤部材 112 永久磁石
120 ロータ保持部材 121,122 端部
130 ステータ 140 ハウジング
141 軸受 142 貫通穴
150 アダプタ 151 プレート
151a 開口 152 スタッドボルト
153 ビス 154 ナット
160 制御ユニット
Claims (3)
- エンジンに着脱可能に取り付けられる発電体ユニットであって、
前記エンジンの出力軸が挿入される筒状体を介して前記エンジンの出力軸に接続され回転駆動され、前記筒状体の外径側に取り付けられたロータと、
前記ロータに対して回転軸方向に間隔を隔てて対向して配置されたステータと、
前記ステータを保持しかつ前記エンジンのクランクケースに取り付けられるハウジングと、
前記ハウジングに固定された第1の軌道輪、前記筒状体を介して前記ロータに固定された第2の軌道輪、及び、前記第1の軌道輪と前記第2の軌道輪との間に組み込まれた転動体を有し、前記ロータを前記ハウジングに対して回転可能に支持する軸受と
を備えることを特徴とする発電体ユニット。 - 前記エンジンの前記クランクケースに取り付けられ、前記ハウジング側に突き出したスタッドボルトを有するアダプタを備え、
前記ハウジングは、前記スタッドボルトが挿入される開口を有するとともに、前記スタッドボルトにナットを締結することによって前記アダプタに固定されること
を特徴とする請求項1に記載の発電体ユニット。 - 前記ロータは、前記エンジンの前記出力軸に取り付けられるロータ保持部材に固定され、
前記ハウジングは、前記ロータの回転軸方向に沿って複数個を連結可能とされ、
前記ロータ保持部材は、連結された隣接するハウジング内に設けられた他のロータ保持部材と嵌合して駆動力を伝達可能な嵌合手段を有すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発電体ユニット。
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