JP6034158B2 - 配線基板およびそれを用いた実装構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信や高速信号処理の分野などで使用される半導体レーザダイオード、フォトダイオード、ICチップまたはLSI等の電子部品を収納するための電子部品収納用パッケージなどに使用される配線基板およびそれを用いた実装構造体に関するものである。
従来から、光通信や高速信号処理の分野等で使用される、半導体レーザダイオード、フォトダイオード、ICチップまたはLSI等の電子部品を収納するための電子部品収納用パッケージが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、このようなパッケージの内部には、配線基板およびその配線基板の上面に実装された複数の電子部品を有する実装構造体と、この実装構造体の下面に配された放熱板とが収納されている。
特開2012−68407号公報
電子部品収納用パッケージに収納された実装構造体に用いられる配線基板は、この配線基板に実装された電子部品が発する熱を配線基板の下面に配された放熱板まで伝えるため、熱伝導性の良い材料からなることがある。しかしながら、この場合には、配線基板に実装された電子部品のうちの1つの電子部品の熱が他の電子部品に伝わり、他の電子部品に例えば電気的な誤作動などの不具合が生じる虞があり、ひいては実装構造体の電気的信頼性が低下する虞がある。
本発明は、配線基板に実装された電子部品に不具合が生じる虞を低減することが可能な配線基板、ひいてはそれを用いて電気的信頼性を向上させた実装構造体を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態にかかる配線基板は、上面に第1電子部品実装領域および第2電子部品実装領域を有する絶縁基板を備え、該絶縁基板は、前記第1電子部品実装領域と前記第2電子部品実装領域とを分けるように上面から内部にかけて形成された第1空洞部と、上面方向から透視したときに前記第1電子部品実装領域の全体を含むように、天井面を前記第1空洞部の下部よりも上方に位置させて形成された層状の第2空洞部とを有するとともに、前記絶縁基板はダイヤモンド基板であり、前記第2空洞部の内面は黒鉛で覆われていることを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる実装構造体は、前記配線基板と、前記第1電子部品実装領域に実装された第1電子部品および前記第2電子部品実装領域に実装されているとともに前記第1電子部品よりも発熱量の大きい第2電子部品とを備えている。
本発明は、配線基板に実装された電子部品に不具合が生じる虞を低減することが可能な配線基板を提供することができ、ひいてはその配線基板を用いて電気的信頼性を向上させた実装構造体を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる実装構造体が収納された電子部品収納用パッケージの斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる実装構造体の斜視図である。 図1の実装構造体をV−V線で切断した断面の斜視図である。 図1の実装構造体をW−W線で切断した断面の斜視図である。 図1の実装構造体の変形例を図1のV−V線と同様に切断した断面図である。 図5とは異なる実装構造体の変形例の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる配線基板およびそれを用いた実装構造体について、図面を参照しながら説明する。
(実装構造体)
実装構造体1は、図1および図2に示したように、電子部品収納用パッケージ2内に収納されている。この実装構造体1は、複数の電子部品3とこの複数の電子部品3が実装された配線基板4とを含んでおり、複数の電子部品3の発する熱を放熱するための放熱板5の上面に配されている。なお、放熱板5は、例えば、銅、タングステン、モリブデン、銀またはアルミニウム等の金属材料やこれらの混合物等からなる。また、電子部品収納用パッケージ2は、実装構造体1を保護するものであり、上面に放熱板5が配された筐体6と、筐体6上に開口を塞いで接合された蓋体7とを備えている。筐体6および蓋体7は、例えば、鉄、銅、ニッケル、クロム、コバルトまたはタングステン等の金属材料からなる。
(電子部品)
複数の電子部品3は、配線基板4の上面に実装されており、第1電子部品3Aとこの第1電子部品3Aよりも発熱量が大きい第2電子部品3Bとを含んでいる。第1電子部品3Aは、例えばフォトダイオード、ICまたはLSI等の半導体素子であり、第2電子部品3Bは、例えば発光ダイオードまたはレーザダイオード等の半導体素子である。複数の電子部品3の発熱量の大小は、例えば、実装構造体1の上面の温度分布を赤外線センサカメラなどによって確認することによって判断できる。
第1電子部品3Aの幅(Y軸方向の長さ)は、例えば0.05mm以上2mm以下に設定されており、第1電子部品3Aの奥行(X軸方向の長さ)は、例えば0.25mm以上20mm以下に設定されており、第1電子部品3Aの高さ(Z軸方向の長さ)は、例えば0.05mm以上2mm以下に設定されている。
(配線基板)
配線基板4は、実装される複数の電子部品3を支持するものであり、放熱板5の上面に位置する。この配線基板4は、矩形の平板状の絶縁基板8と、絶縁基板8の上面に配された、第1電子部品3Aが実装される第1電子部品実装領域R1および第2電子部品3Bが実装される第2電子部品実装領域R2となる第1表面金属層9Aと、配線基板4の下面に配された、配線基板4と放熱板5とを接続するための第2表面金属層9Bとを含んでいる。
(絶縁基板)
絶縁基板8は、配線基板4の上面に配された電子部品3が発する熱を、配線基板4の下面に配された放熱板5まで良好に伝えるものである。この絶縁基板8は、例えばダイヤモンド基板またはセラミック基板が用いられる。絶縁基板8がセラミック基板からなる場合であれば、絶縁基板8は、例えば、窒化ホウ素、窒化アルミ、窒化ケイ素、炭化ケイ素ま
たは酸化ベリリウム等のセラミック材料からなる。また、絶縁基板8は、単一のダイヤモンド層または単一のセラミック層で構成される。
絶縁基板8は、図1〜図4に示したように、第1電子部品実装領域R1と第2電子部品実装領域R2とを分けるように上面から内部にかけて形成された第1空洞部D1と、上面方向から透視したときに第1電子部品実装領域R1の全体を含むように、天井面を第1空洞部D1の下部よりも上方に位置させて形成された層状の第2空洞部D2とを有する。なお、第1空洞部D1および第2空洞部D2はともに空気で満たされていることが望ましい。
第1電子部品実装領域R1および第2電子部品実装領域R2のそれぞれは、図2において絶縁基板8の上面に点線で示されているように、第1電子部品3Aおよび第2電子部品3Bのそれぞれが実装される領域である。そして、本実施形態においては、第1電子部品実装領域R1と第2電子部品実装領域R2とは、一方向に沿って並んで位置している。また、第1空洞部D1は、第1電子部品実装領域R1と第2電子部品実装領域R2との間に位置しており、第1電子部品実装領域R1または第2電子部品実装領域R2における第2電子部品実装領域R2または第1電子部品実装領域R1と向かい合う一辺に沿うように平面方向に伸びている。また、第1空洞部D1は、少なくとも、第2電子部品実装領域R2の第1電子部品実装領域R1と向かい合った一辺よりも大きく形成されていることが望ましい。
第1空洞部D1の絶縁基板8の厚み方向における断面形状は、絶縁基板8の上面から下面に向かってテーパ状になっていることが望ましく、第2空洞部D2の絶縁基板8の厚み方向における断面形状は、矩形であることが望ましい。また、第1空洞部D1の奥行は、第2空洞部D2の奥行よりも小さい。また、第1空洞部D1の体積は、第2空洞部D2の体積よりも小さい。
絶縁基板8の厚みは、例えば0.05mm以上2mm以下に設定されている。また絶縁基板8の熱伝導率は、例えば、25℃において60W/m・K以上2000W/m・K以下に設定されている。なお、絶縁基板8の熱伝導率は、例えばレーザフラッシュ法を用いて測定される。
第1空洞部D1の幅(Y軸方向の長さ)は、例えば0.05mm以上2mm以下に設定されており、第1空洞部D1の奥行(X軸方向の長さ)は、例えば1.0mm以上20mm以下に設定されており、第1空洞部D1の深さ(Z軸方向の長さ)は、例えば0.05mm以上2mm以下に設定されている。
第2空洞部D2の幅(Y軸方向の長さ)は、例えば0.5mm以上20mm以下に設定されており、第2空洞部D2の奥行(X軸方向の長さ)は、例えば0.25mm以上20mm以下に設定されており、第2空洞部D2の高さ(Z軸方向の長さ)は、例えば0.05mm以上2mm以下に設定されている。
(第1表面金属層)
第1表面金属層9Aは、第1電子部品実装領域R1および第2電子部品実装領域R2となり、複数の電子部品3と配線基板4とを接続するためのものである。この第1表面金属層9Aは、例えばタングステン、ニッケル、モリブデン、マンガン、チタン、白金もしくは金などの金属材料、またはこれらの金属材料のうち複数種類の金属材料を積層したものからなる。なお、第1表面金属層9Aは、例えば、第1表面金属層9Aを所定の配線パターンに形成して、信号用配線として用いてもよい。
(第2表面金属層)
第2表面金属層9Bは、配線基板4と放熱板5とを接続するためのものであり、第1表面金属層9Aと同様の金属材料からなる。
ここで、本実施形態にかかる配線基板4が有する絶縁基板8は、前述した通り、図2〜図4に示したように、第1空洞部D1および第2空洞部D2を有しており、第2空洞部D2の天井面は、第1空洞部D1の下部よりも上方に位置している。すなわち、第1空洞部D1は、第1電子部品実装領域R1と第2電子部品実装領域R2との間に位置した第1断熱部となり、第2空洞部D2は、上面方向から透視して配線基板4の内部の第1電子部品実装領域R2と重なって位置した第2断熱部となる。そして、第1断熱部の下部は、第2断熱部の天井面よりも下方に位置することになる。その結果、配線基板4は、第1空洞部D1によって、第2電子部品3Bが発する熱が平面方向(XY平面方向)に沿って第1電子部品3Aに伝わることを低減でき、かつ第2空洞部D2によって、第2電子部品3Bが発する熱が第1空洞部D1を厚み方向(Z方向)に迂回して第1電子部品3Aに伝わることを低減することができる。そして、第1空洞部D1および第2空洞部D2は、一般的に熱伝導率が小さく断熱材として機能する空気で満たされていることから、第2電子部品3Bから第1電子部品3Aへの熱伝導を良好に低減することができる。したがって、配線基板4は、第2電子部品3Bが発する熱を第1電子部品3Aに伝わることを低減できることから、第1電子部品3Aの例えば電気的な誤作動などの不具合の発生を低減することができ、ひいては実装構造体1の電気的信頼性を向上させることができる。
第2空洞部D2は、図2〜図4に示したように、上面方向から透視したときに第2電子部品実装領域R2と重ならない。すなわち、第2電子部品実装領域R2と配線基板4の下面に位置する放熱板5との間には第2断熱部は存在しない。その結果、絶縁基板8は、第2電子部品3Bから発生する熱を絶縁基板8の下面に配された放熱板5まで良好に伝えることができる。
第1空洞部D1と第2空洞部D2とは、図3および図4に示したように、繋がっていることが望ましい。その結果、第2電子部品3Bが発する熱が、第1空洞部D1を厚み方向に迂回して第1電子部品3Aに伝わることをさらに低減することができ、第1電子部品3Aの不具合の発生を良好に抑制することができる。
絶縁基板8の側面には、図2に示したように、第2空洞部D2の開口部Oが形成されていることが望ましい。すなわち、第2空洞部D2は絶縁基板8の側面に開口しており、第2空洞部D2は開かれた空間となっていることが望ましい。その結果、配線基板4は、複数の電子部品3等の破壊を抑制することができる。すなわち、第2空洞部D2に空気が閉じ込められているときには、例えば電子部品3の作動時の発熱によって第2空洞部D2内に閉じ込められた空気が熱膨張して、絶縁基板8の第2空洞部D2から亀裂が発生することがある。しかしながら、本実施形態においては、第2空洞部D2が絶縁基板8の側面に開口していることから、閉じ込められた空気が熱膨張することがなくなって、この亀裂の発生を低減することができるため、この亀裂に起因した複数の電子部品3等の破壊を抑制することができ、ひいては実装構造体1の電気的信頼性を向上させることができる。
絶縁基板8は、ダイヤモンド基板であることが望ましい。その結果、ダイヤモンド基板はセラミック基板や樹脂基板と比較して熱伝導率が大きいことから、複数の電子部品3から発生する熱を良好に放熱板5まで伝えることができる。
絶縁基板8の角部には、図2に示したように、絶縁基板8の第1表面金属層9Aと第2表面金属層9Bとを電気的に接続する第1側部導電層10Aが配されていることが望ましい。その結果、例えば、第1表面金属層9Aを複数の電子部品3と電気的に接続させて、
第1表面金属層9Aを複数の電子部品3における接地用配線として機能させる場合に、第2表面金属層9Bを第1表面金属層9Aと電気的に接続することで、接地用配線として機能する導電性領域を大きくすることができ、複数の電子部品3における電気的特性を向上させることができる。なお、第1側部導電層10Aは、例えば黒鉛、あるいはタングステン、ニッケル、モリブデン、マンガン、チタン、白金または金などの金属材料、またはこれらの金属材料を積層したものからなる。また、絶縁基板8は、絶縁基板8の角部に上下面にわたって切り欠き部Cが形成されており、第1側部導電層10Aは切り欠き部Cの内面上に配されている。
図3および図4に示した第1空洞部D1の第1内面S1は、絶縁基板8がダイヤモンド基板である場合に、黒鉛で覆われていることが望ましい。その結果、例えば、第1表面金属層9Aを複数の電子部品3の接地用配線として機能させる場合に、第1内面S1を第1表面金属層9Aと電気的に接続することで、接地用配線として機能する導電性領域を大きくすることができ、複数の電子部品3の電気的特性を向上させることができる。
図3および図4に示した第2空洞部D2の第2内面S2は、黒鉛で覆われていることが望ましい。その結果、例えば、第1表面金属層9Aを複数の電子部品3の接地用配線として機能させる場合に、黒鉛は導電性を有することから、第1空洞部D1と第2空洞部D2とを繋げて黒鉛で覆われた第2内面S2を黒鉛で覆われた第1内面S1を介して第1表面金属層9Aと電気的に接続することで、接地用配線として機能する導電性領域を大きくすることができ、複数の電子部品3の電気的特性を向上させることができる。
第1空洞部D1の黒鉛で覆われた第1内面S1は、図2および図3に示したように、雰囲気中に露出していることが望ましい。その結果、例えば電子部品3の実装時に、電子部品3と第1表面金属層9Aとを接続するはんだ等の低融点金属材料が、第1空洞部D1内に流れ込むことを低減することができる。すなわち、第1空洞部D1に金属材料が流れ込もうとしても、炭素と金属材料とは濡れ性がよくないため、黒鉛で覆われた第1内面S1が露出している部分によって、金属材料の流れ込みを抑制することができ、第1空洞部D1の断熱性が悪化することを低減することができる。
第1空洞部D1の第1内面S1上には、図5に示したように、内部金属層11を形成してもよい。その結果、例えば、内部金属層11を信号用配線となる第1表面金層層9Aと電気的に接続することで、内部金属層11を接地用配線として機能させ、第1表面金属層9Aの電気的特性を向上させることができる。なお、内部金属層11は、例えばタングステン、ニッケル、モリブデン、マンガン、チタン、白金または金などの金属材料、またはこれらの金属材料を積層したものからなる。また、内部金属層11は、黒鉛で覆われた第1内面S1上に形成されていてもよい。この場合、内部金属層11は、黒鉛よりも電気抵抗の小さい金属材料からなることが望ましい。
絶縁基板8の側面には、図2に示したように、複数の第1側部導電層10A同士を電気的に接続する第2側部導電層10Bが配されていることが望ましい。その結果、絶縁基板8は、第2電子部品3Bから発生する熱を第2電子部品3Bの直下に良好に排熱することができるとともに、第2側部導電層10Bがあることによって、例えば、第2側部導電層10Bが接地用配線として機能し、複数の電子部品3の電気的特性を向上させることができる。なお、第2側部導電層10Bは、例えば炭素、あるいはタングステン、ニッケル、モリブデン、マンガン、チタン、白金または金などの金属材料からなる。また、図2に示したように、絶縁基板8の側面の少なくとも一部は平面方向にて配線基板4の内部方向に凹んでおり、第2側部導電層10Bは絶縁基板8の側面の凹んだ箇所に配されている。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
において種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述した本発明の実施形態は、複数の電子部品3が第1電子部品3Aおよび第2電子部品3Bを具備する構成を例に説明したが、複数の電子部品3は3個以上の電子部品を備えていても構わない。この場合、最も発熱量の大きい電子部品が実装される電子部品実装領域が第2電子部品実装領域R2となり、最も発熱量の小さい電子部品が実装される電子部品実装領域が第1電子部品実装領域R1となる。
上述した本発明の実施形態は、第1空洞部D1が、第1電子部品実装領域R1または第2電子部品実装領域R2の一辺に沿うように形成されている構成を例に説明したが、第1空洞部D1は、第1電子部品実装領域R1または第2電子部品実装領域R2を取り囲むように形成されていても構わない。
上述した本発明の実施形態は、絶縁基板8が単一のダイヤモンド層または単一のセラミック層からなる構成を例に説明したが、絶縁基板8は複数のダイヤモンド層または複数のセラミック層の積層体であっても構わない。
上述した本発明の実施形態は、第1空洞部D1と第2空洞部D2とが繋がっている構成を例に説明したが、第1空洞部D1と第2空洞部D2とは離れていても構わない。この場合には、絶縁基板8の強度を向上させることができる。
上述した本発明の実施形態は、第2空洞部D2が絶縁基板8の1つの側面に開口している構成を例に説明したが、第2空洞部D2は複数の側面に開口していても構わない。この場合には、第2電子部品3Bの発する熱が、絶縁基板8の側面を伝わって、第1電子部品3Aに達することを低減することができる。
上述した本発明の実施形態は、第1電子部品実装領域R1が第1表面金属層9Aからなるが、第1電子部品実装領域R1は、図6に示したように、第1表面金属層9Aと第1表面金属層9Aの上面に配されているとともに絶縁基板8よりも熱伝導性の小さい基台12とからなっていてもよい。この場合には、上記基台12が、第2電子部品3Bの熱が第1電子部品3Aに伝わることをさらに低減することができる。なお、基台12は、例えば鉄、ニッケルまたはコバルト等の金属材料やこれらの混合物、あるいはアルミナ、ムライト、ジルコニア等のセラミック材料からなる。また、基台12の幅は、例えば0.05mm以上2mm以下に設定されており、基台12の奥行は、例えば0.25mm以上20mm以下に設定されており、基台12の厚みは、例えば0.05mm以上2mm以下に設定されている。なお、基台12の面積は、第1電子部品3Aの面積よりも大きい。
第1電子部品実装領域R1が、第1表面金属層9Aと基台12とからなる場合は、基台12の熱膨張率は、第1表面金属層9Aの熱膨張率よりも小さく、基台12のヤング率は、第1表面金属層9Aのヤング率よりも大きいことが望ましい。このとき、基台12が第1表面金属層9Aの熱膨張を拘束することから、例えば電子部品3の作動時などの発熱に起因した第1表面金属層9Aの熱膨張によって、第1電子部品3Aと第2電子部品3Bとの距離が大きくなることを低減することができる。したがって、例えば第1電子部品3Aがフォトダイオードからなり、第2電子部品3Bが半導体レーザダイオードからなる場合など、第1電子部品3Aと第2電子部品3Bとの光の接続性を向上させることができ、ひいては実装構造体1の光学的信頼性が向上する。
(実装構造体の製造方法)
実装構造体1の製造方法について説明する。なお、形成される絶縁基板8がダイヤモンド基板である場合と、絶縁基板8がセラミック基板である場合とに分けて以下に詳述する
<絶縁基板8がダイヤモンド基板である場合>
(1)大型ダイヤモンド基板を準備する。具体的には、後にダイヤモンドを堆積させる際に堆積するダイヤモンドの支持部材となるダミー基板を準備する。次いで、例えば、CVD気相成長法によってダミー基板上にダイヤモンドを堆積させた後、堆積したダイヤモンドをダミー基板上から剥離することによって、大型ダイヤモンド基板を形成する。
(2)大型ダイヤモンド基板にレーザー光を照射することによって、大型ダイヤモンド基板7の切り欠き部Cおよび第1空洞部D1を形成する。なお、このとき、レーザー光の照射に起因して加わる熱によって、切り欠き部Cの内面および第1空洞部D1の第1内面S1は、黒鉛に覆われる。
(3)大型ダイヤモンド基板の両主面に第1表面金属層9Aおよび第2表面金属層9Bを形成する。具体的には、蒸着法またはスパッタリング法等によって、チタン、白金または金等の金属材料を大型ダイヤモンド基板の両主面に堆積させることによって、第1表面金属層9Aおよび第2表面金属層9Bを形成する。なお、このとき切り欠き部Cの内面および第1空洞部D1の第1内面S1にも、金属材料を堆積させることによって、第1側部導電層10Aおよび内部金属層11を形成することができる。
(4)大型ダイヤモンド基板の内部に空洞を形成する。具体的には、大型ダイヤモンド基板の上面から照射した複数のレーザー光を、大型ダイヤモンド基板の内部の一点に集中させ、その熱によってダイヤモンドを昇華させて、絶縁基板8の第2空洞部D2となる空洞と、後の工程で形成される絶縁基板8の形状に沿った空洞とを形成する。なお、このとき、レーザー光の照射に起因して加わる熱によって、空洞の内面におけるダイヤモンドは黒鉛となる。そして、絶縁基板8の形状に沿った空洞は、後の工程において大型ダイヤモンド基板を絶縁基板8に分割した際に、絶縁基板8の第2側部導電層10Bとなる。
(5)大型ダイヤモンド基板を、絶縁基板8の形状に沿った空洞に沿って分割することによって、絶縁基板8と第1表面金属層9Aおよび第2表面金属層9Bとを有する配線基板4を形成することができる。
(6)第1電子部品3Aおよび第2電子部品3Bを準備する。次いで、配線基板4の上面に、上面方向から透視したときに第2空洞部D2と重なる位置に第1電子部品3Aを実装し、第1空洞部D1を介して第1電子部品3Aと対向する位置に第2電子部品3Bを実装することによって、実装構造体1を作製することができる。
<絶縁基板8がセラミック基板である場合>
(7)複数のグリーンシートを形成する。具体的には、例えば、窒化ホウ素、窒化アルミ、窒化ケイ素、炭化ケイ素または酸化ベリリウムなどのセラミック粉末に、有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して混合物を得て、混合物を層状に形成して複数のグリーンシートを作製する。
(8)複数のグリーンシートを積層してグリーンシート積層体を形成する。なお、このとき、1つの層の上下面のいずれかに溝を形成することによって、上下にあるグリーンシートに挟まれて第2空洞部D2を形成することができる。次いで、グリーンシート積層体の上面から、第1空洞部D1を形成する。
(9)タングステンまたはモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して金属ペーストを準備する。次いで、グリー
ンシート積層体の両主面に、金属ペーストを所定のパターンに印刷する。
(10)グリーンシート積層体および金属ペーストを加熱することによって、絶縁基板8および第1表面金属層9Aを有する配線基板4を形成する。なお、このとき、工程(9)において、第1空洞部D1の第1内面S1にも金属ペーストを塗布することによって、金属ペーストの加熱後に、内部金属層11も形成することができる。
(11)(6)と同様の工程において、配線基板4の上面に複数の電子部品3を実装することによって、実装構造体1を作製することができる。
1 実装構造体
2 電子部品収納用パッケージ
3 電子部品
3A 第1電子部品
3B 第2電子部品
4 配線基板
5 放熱板
6 筐体
7 蓋体
8 絶縁基板
9A 第1表面金属層
9B 第2表面金属層
10A 第1側部導電層
10B 第2側部導電層
11 内部金属層
12 基台
C 切り欠き部
D1 第1空洞部
D2 第2空洞部
O 開口部
R1 第1電子部品実装領域
R2 第2電子部品実装領域
S1 第1内面
S2 第2内面

Claims (4)

  1. 上面に第1電子部品実装領域および第2電子部品実装領域を有する絶縁基板を備え、
    該絶縁基板は、前記第1電子部品実装領域と前記第2電子部品実装領域とを分けるように上面から内部にかけて形成された第1空洞部と、上面方向から透視したときに前記第1電子部品実装領域の全体を含むように、天井面を前記第1空洞部の下部よりも上方に位置させて形成された層状の第2空洞部とを有するとともに、前記絶縁基板はダイヤモンド基板であり、前記第2空洞部の内面は黒鉛で覆われていることを特徴とする配線基板。
  2. 請求項1に記載の配線基板において、
    前記第1空洞部と前記第2空洞部とが繋がっていることを特徴とする配線基板。
  3. 請求項1記載の配線基板において、
    前記第2空洞部は、前記絶縁基板の側面に開口していることを特徴とする配線基板。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載した配線基板と、前記第1電子部品実装領域に実装された第1電子部品および前記第2電子部品実装領域に実装されているとともに前記第1電子部品よりも発熱量の大きい第2電子部品とを備えた実装構造体。
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