JP6033989B2 - 液体供給装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体供給装置及び画像記録装置に関し、特に液体吐出ヘッドに液体を供給する圧力制御技術に関する。
インクジェット記録装置において、インクジェットヘッドへ安定したインク供給を行い、インクジェットヘッドを安定動作させるためには、インク流路の圧力やインクジェットヘッドの内部圧力を一定に制御する必要がある。
このような圧力制御のために、インク流路の圧力変動やインクジェットヘッドの内部圧力の変動をインク流路に備えたダンパにより抑制することが行われている。このダンパは、インク流路と連通する液体室と、液体室と弾性膜を挟んで対設された気体室とを含んで構成されており、弾性膜を過度の変形や破損から保護する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、変形可能な可動膜によって液体収容室と気体収容室とに仕切られた液体吐出ヘッドの背圧調整装置において、可動膜の可動範囲を制限するストッパ部材が設けられている技術が記載されている。
また、特許文献2には、インク貯留部のフィルム面上から補強板を固定してフィルムのふくらみを防止する構造を採用したエアーダンパーが記載されている。
特開2008−230137号公報 特開2004−74462号公報
しかしながら、引用文献1及び2に記載の技術では、ストッパ部材を液体収容室に別途設けているため、部品点数が増加し、コストアップに繋がるという問題点があった。また、ストッパ部材を設ける位置の規定が難しく、膜の伸縮範囲を大きくして制御範囲を大きくするためには、ストッパ部材を設ける位置を広くする必要があり、装置の大型化に繋がるという問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、異常圧力が発生しても膜の破れが発生しない液体供給装置及び画像記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために液体供給装置の一の態様は、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドとインクが貯留されるインクタンクとを連通するインク流路と、インク流路に設けられ、インク流路内のインクに圧力を付与するポンプと、インクジェットヘッドとポンプとの間に設けられた背圧タンクであって、流通口を介してインク流路と連通する液体室と、気体が貯留される気体室と、液体室と気体室とを隔離する弾性膜とを有する背圧タンクと、液体室の内壁面の流通口における延長面に配置された規制部材であって、ポンプがインクに付与した圧力によって弾性膜が流通口に吸引された場合に、弾性膜を延長面より内側に維持する規制部材とを備えた。
本態様によれば、弾性膜が異常圧力によって流通口に吸引されても、弾性膜を液体室の内壁面の延長面より内側に維持し、弾性膜の破れを防止することができる。ここで、液体室の内壁面の流通口における延長面とは、液体室に流通口の開口が存在しなかった場合に開口の位置に存在していたと想定される液体室の内壁面を指し、流通口の周辺の内壁面から連続した形状を有する仮想的な面である。
規制部材は、流通口を複数の領域に分割していることが好ましい。これにより、適切に弾性膜を液体室の内壁面の延長面の内側に維持することができる。
規制部材は、弾性膜の引張強さとポンプの最大付与圧力とに基づいて決まる大きさの複数の領域に分割していることが好ましい。これにより、適切に弾性膜を液体室の内壁面の延長面の内側に維持することができる。
流通口は、インク流路を介してインクジェットヘッドと連通される第1の流通口と、インク流路を介してポンプと連通される第2の流通口とを含んでいてもよい。このとき、第1の流通口に配置される第1の規制部材は、ポンプがインクに付与した圧力によって弾性膜が第1の流通口に吸引された場合に、弾性膜を延長面の内側に維持できる最大の大きさの複数の領域に第1の流通口を分割していることが好ましい。これにより、圧力損失を小さくすることができ、背圧タンクが適切にポンプの圧力を緩衝させることができる。そして、適切に弾性膜を液体室の内壁面の延長面の内側に維持することができる。
さらに、第2の流通口に配置される第2の規制部材は、ポンプがインクに付与する圧力によってインク流路にインクを流通することができる最小の大きさの複数の領域に第2の流通口を分割していることが好ましい。これにより、液体室の内部のインクを乱流させ、インクの拡散効果を高めることができ、かつ、適切に弾性膜を液体室の内壁面の延長面の内側に維持することができる。
規制部材は、流通口を複数の円形の領域に分割していることが好ましい。これにより、圧力損失を小さくすることができる。
液体室は、排出流路を介してインクタンクと連通される排出口を含んでいてもよい。
規制部材は、液体室と一体に形成されていることが好ましい。これにより、別部品を用意する必要がなく、適切に配置位置を設定することができる。
上記目的を達成するために画像記録装置の一の態様は、インクが貯留されるインクタンクと、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドとインクが貯留されるインクタンクとを連通するインク流路と、インク流路に設けられ、インク流路内のインクに圧力を付与するポンプと、インクジェットヘッドとポンプとの間に設けられた背圧タンクであって、流通口を介してインク流路と連通する液体室と、気体が貯留される気体室と、液体室と気体室とを隔離する弾性膜とを有する背圧タンクと、液体室の内壁面の流通口における延長面に配置された規制部材であって、ポンプがインクに付与した圧力によって弾性膜が流通口に吸引された場合に、弾性膜を延長面の内側に維持する規制部材とを備えた液体供給装置を用いた供給手段であって、インクタンクとインクジェットヘッドとの間に配置され、インクタンクに貯留されたインクをインクジェットヘッドに供給する供給手段と、インクジェットヘッドと記録媒体とを相対的に移動させる移動手段と、記録媒体を相対的に移動させながらインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出させて記録媒体の記録面に画像を記録させる記録制御手段とを備えた。
本態様によれば、背圧タンクにより適切にポンプの圧力を緩衝させることができるので、高画質な画像を記録することができる。
この画像記録装置に、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドとインクが貯留されるインクタンクとを連通するインク流路と、インク流路に設けられ、インク流路内のインクに圧力を付与するポンプと、インクジェットヘッドとポンプとの間に設けられた背圧タンクであって、流通口を介してインク流路と連通する液体室と、気体が貯留される気体室と、液体室と気体室とを隔離する弾性膜とを有する背圧タンクと、液体室の内壁面の流通口における延長面に配置された規制部材であって、ポンプがインクに付与した圧力によって弾性膜が流通口に吸引された場合に、弾性膜を延長面の内側に維持する規制部材とを備えた液体供給装置を用いた回収手段であって、インクジェットヘッドとインクタンクとの間に配置され、インクジェットヘッドに供給されたインクをインクタンクに回収する回収手段を備えてもよい。これにより、インクジェットヘッドにインクを循環させることができる。
本発明によれば、異常圧力が発生しても膜の破れを防止することができる液体供給装置及び画像記録装置を提供することが可能となる。
図1は、インク供給装置100の全体構成を示すブロック図である。 図2は、供給サブタンク18の構造例を示す分解図である。 図3は、本実施形態の液室側タンクフレーム220の斜視図である。 図4(a)は本実施形態の液室側タンクフレーム220を収容部222の内側から見た正面図であり、図4(b)は本実施形態の液室側タンクフレーム220を収容部222の枝管部224,226,228側から見た背面図である。 図5(a)は、規制部が設けられていない液室側タンクフレーム221の正面図であり、図5(b)は規制部が設けられていない液室側タンクフレーム221の背面図である。 図6は、規制部が設けられていない液室側タンクフレーム221を用いた場合に、回収ポンプ120に動作異常が発生した場合の弾性膜22の様子を示す図である。 図7は、図2の7−7線における断面図であり、液室側タンクフレーム220を用いた場合に、回収ポンプ120に動作異常が発生した場合の弾性膜22の様子を示している。 インク流出口24における規制部232の配置を示す図である。 図9は、回収ポンプ120の最大付与圧力において液室24を吸引した場合の、各領域234a,234b,234c,234dの各大きさと弾性膜22の各引張強さとにおける弾性膜22の吸い込まれの有無を示す図である。 図10は、各領域234a,234b,234c,234dの孔径とインク流出口24Aにおける圧力損失との関係を示す図である。 図11は、インク流出口24Aの分割領域のその他の形状を示す図である。 図12は、インクジェット記録装置300の全体構成を示す図である。 図13は、インクジェット記録装置300の電気的構成を示すブロック図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔循環型インク供給装置の全体構成〕
本実施形態に係るインク供給装置100は、インクタンク52に貯留されたインクをインクの供給対象であるインクジェットヘッド50へ供給し、かつ、インクジェットヘッド50において使用されないインクをインクタンク52へ回収し、インクジェットヘッド50の内部圧力(背圧)をインクの送液量によって制御する循環型の液体供給装置である。
図1に示すように、インク供給装置100は、インクタンク52とインクジェットヘッド50とを連通する供給流路12(インク流路の一例)と、インクジェットヘッド50とインクタンク52とを連通する回収流路112とを有している。
供給流路12には、圧力センサ16、供給サブタンク18、供給ポンプ20等が設けられている。また、回収流路112には、圧力センサ116、回収サブタンク118、回収ポンプ120等が設けられている。
インクジェットヘッド50は、それぞれインクを吐出するための複数のノズルが設けられたn個のヘッドモジュール51‐1,51‐2,…,51‐nがつなぎ合わせられた構造を有するヘッドである。ヘッドモジュール51は、それぞれインク供給口51Aとインク排出口51Bを有している。ヘッドモジュール51‐1,51‐2,…,51‐nの各インク供給口51Aは、それぞれ供給バルブ14‐1,14‐2,…,14‐nを介して供給流路12と連通され、かつ、各インク排出口51Bは、それぞれ回収バルブ114‐1,114‐2,…,114‐nを介して回収流路112と連通される。
供給バルブ14は、供給流路12の連通と遮断とを切り換える流路開閉手段であり、回収バルブ114は、回収流路112の連通と遮断とを切り換える流路開閉手段である。供給バルブ14、及び回収バルブ114は、制御信号により開閉が制御されるノーマルクローズ型(または、ラッチ型)の電磁バルブが適用され、非常停止機能が作動した場合などに電源が遮断されても、インクジェットヘッド50からインクが漏れ出さないよう構成される。
供給バルブ14‐1,14‐2,…,14‐nと各インク供給口51Aとの間には、それぞれダンパ15‐1,15‐2,…,15‐nが設けられている。ダンパ15は、インクジェットヘッド50の吐出動作により発生するインクの脈動を抑制するための圧力緩衝手段である。
圧力センサ16は、供給流路12の内部圧力を計測して出力する圧力計測手段であり、圧力センサ116は、回収流路112の内部圧力を計測して出力する圧力計測手段である。圧力センサ16、及び116には、半導体ピエゾ抵抗方式や静電容量方式、シリコンレゾナント方式などのセンサを適用することができる。
供給流路12における供給サブタンク18(背圧タンクの一例)とインクジェットヘッド50との間には、インクの一時貯留部である供給側マニホールド54が設けられており、回収流路112におけるインクジェットヘッド50と回収サブタンク118(背圧タンクの一例)との間には、インクの一時貯留部である回収側マニホールド154が設けられている。供給側マニホールド54と回収側マニホールド154とは、バイパス流路190,及び192により連通され、バイパス流路190,及び192はそれぞれ、バイパス流路バルブ194,及び196が設けられている。
供給ポンプ20は、供給流路12の内部のインクに圧力を付与する液体圧力付与手段であり、回収ポンプ120は、回収流路112の内部のインクに圧力を付与する液体圧力付与手段である。供給ポンプ20及び回収ポンプ120には、チューブポンプが適用される。
供給ポンプ20は、インクタンク52からインクジェットヘッド50へインクを供給する供給流路12の圧力(送液量)を制御し、回収ポンプ120はインクジェットヘッド50からインクタンク52へインクを回収する(循環させる)回収流路112の圧力(送液量)を制御する。供給ポンプ20と回収ポンプ120は同一の性能(容量)を有するポンプを適用することができる。
供給ポンプ20及び回収ポンプ120は、インクジェットヘッド50が動作を停止している期間(すなわち、インクが安定して流れている期間)は、一方向にのみ回転し、インクジェットヘッド50がノズルからインクを吐出している期間に内部圧力が減少すると、供給ポンプ20は回転速度を増加させ、かつ、回収ポンプ120は減速又は逆転してインクジェットヘッド50の内部圧力を上昇させる。
即ち、供給流路12の内部圧力が回収流路112の内部圧力よりも相対的に高くなるように、かつ、インクジェットヘッド50のノズル内部のインクに所望の背圧(負圧)が付与されるように、供給ポンプ20及び回収ポンプ120の駆動が制御される。
供給サブタンク18は、供給ポンプ20とインクジェットヘッド50との間に設けられ、供給流路12の内部圧力の変動を抑制するように圧力調整を行う圧力緩衝装置である。供給サブタンク18は、インク流出口24A(第1の流通口の一例)、インク流入口24B(第2の流通口の一例)を介して供給流路12と連通する液室24と、気体が貯留される気室26と、液室24と気室26とを隔離する弾性膜22とを有している。インク流出口24Aは、供給流路12により供給バルブ14を介してインクジェットヘッド50と連通し、インク流入口24Bは、供給流路12により供給ポンプ20を介してインクタンク52と連通している。また、供給サブタンク18は、気泡排出口27(第3の流通口の一例)を有しており、気泡排出口27は、ドレイン流路28及びドレインバルブ30を介してインクタンク52と連通している。
インク流入口24Bから液室24へインクが流入すると、流入したインクの体積に応じて弾性膜22が気室26側へ変形する。これにより、インク流出口24Aから流出するインクの体積は変動しない。したがって、供給流路12の圧力変動を抑制することができる。即ち、供給サブタンク18は、インクジェットヘッド50の内圧変動や、供給ポンプ20の動作からの脈流による供給流路12の内部圧力の変動を抑制する圧力緩衝機能を有している。
ドレイン流路28は、液室24内のインクを強制的に排出させるための流路である。ドレインバルブ30が開かれると、液室24内のインクは、インクタンク52へ送液される。
また、供給サブタンク18は、供給サブタンク18の圧力緩衝性能を決めるための気体弾性調整部として、エア流路32、エアコネクトバルブ34、エアタンク36、大気連通路38、及びエアバルブ40を備えている。
供給サブタンク18の気室26には、エア流路32と連通するエア流路連通口26Bが設けられている。エアコネクトバルブ34は、エア流路32の連通と遮断とを切り換えるエア流路開閉手段であり、気室26は、エアコネクトバルブ34を介してエアタンク36と連通している。
また、大気連通路38には、大気連通路38の連通と遮断とを切り替えるエアバルブ40が設けられており、エアタンク36は、大気連通路38を介して大気と連通している。
エアコネクトバルブ34には、ノーマルオープン型の電磁バルブが用いられる。また、エアバルブ40には、ノーマルクローズ型の電磁バルブが適用されることによって、非常停止機能が作動した場合などに電源が遮断されても、インクジェットヘッド50からインクが漏れ出さないよう構成される。
気室26は、エアコネクトバルブ34を開くことによってエアタンク36と連通し、インク送液の圧力制御に応じて気室26の容積を増加させることができる。さらに、エアバルブ40を開くことによって、エアタンク36及び気室26を大気連通させることができる。このエアタンク36は、気室26のバッファタンクとして機能する。
一方、回収サブタンク118は、インクジェットヘッド50と回収ポンプ120との間に設けられ、回収流路112の内部圧力の変動を抑制するように圧力調整を行う圧力緩衝装置である。回収サブタンク118は、供給サブタンク18と同様の構成を有している。即ち、インク流出口124A及びインク流入口124B(流通口の一例)を介して回収流路112と連通する液体室124と、気体が貯留される気体室126と、液体室124と気体室126とを隔離する弾性膜122とを有している。インク流入口124Bは、回収バルブ114を介してインクジェットヘッド50と連通し、インク流出口124Aは、回収ポンプ120を介してインクタンク52と連通している。また、回収サブタンク118は、気泡排出口127を有しており、気泡排出口127は、ドレイン流路128及びドレインバルブ130を介してインクタンク52と連通している。
さらに、回収サブタンク118は、回収サブタンク118の圧力緩衝性能を決めるための気体弾性調整部として、エア流路132、エアコネクトバルブ134、エアタンク136、大気連通路138、及びエアバルブ140を備えており、供給サブタンク18の供給サブタンク18の気体弾性調整部と同様に作用する。
インクタンク52は、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッド50へ供給するためのインクが貯留されたインク貯留手段である。インクタンク52に貯留されたインクは、供給ポンプ20により、供給サブタンク18、供給バルブ14を介してインクジェットヘッド50へ供給される。また、インクジェットヘッド50において使用されないインクは、回収ポンプ120により、回収バルブ114、回収サブタンク118を介してインクタンク52に回収される。
インク供給装置100は、インクタンク52と供給ポンプ20との間に脱気モジュール160及びインクの逆流を防止するための一方向弁162が設けられ、かつ、供給ポンプ20と供給サブタンク18の間には、フィルタ164及び熱交換器166が設けられている。インクタンク52から送り出されたインクは脱気モジュール160によって脱気処理が施され、フィルタ164によって気泡や異物が除去され、熱交換器166による温度調整処理が施された後に供給サブタンク18へ送られる。
また、脱気モジュール160と回収ポンプ120との間には、インクの逆流防止のための一方向弁170が設けられ、かつ、フィルタ172が設けられる。インクタンク52から回収サブタンク118へインクが送られる場合にも、所定の脱気処理及びフィルタ処理が施される。
さらに、インク供給装置100は、安全弁(リリーフバルブ)174及び176を備えている。インク供給装置100は、供給ポンプ20及び回収ポンプ120に異常が発生して供給流路12及び回収流路112の内部圧力が所定値よりも上昇した場合には、安全弁174及び176が動作して供給流路12及び回収流路112の内部圧力を降下させる。また、供給ポンプ20及び回収ポンプ120を逆転動作させたときにインクの逆流を防止するための一方向弁178及び180が設けられている。
メインタンク56は、インクタンク52へ供給されるインクが貯留されている。インクタンク52内のインク量が減少すると、インク供給装置100は、補充ポンプ182を動作させてメインタンク56内のインクをインクタンク52へ送液する。メインタンク56は、内部にフィルタ184が設けられている。
以上のように構成されたインク供給装置100は、供給ポンプ20と回収ポンプ120とを動作させて、供給側マニホールド54と回収側マニホールド154との間に差圧を設けてインクを循環させる。例えば、供給バルブ14及び回収バルブ114を開いた状態で、供給ポンプ20を正転動作させて供給側マニホールド54に負圧を発生させ、一方、回収ポンプ120を逆転動作させて回収側マニホールド154に供給側より低い負圧を発生させると、供給側マニホールド54からインクジェットヘッド50を介して回収側マニホールド154へインクを流し、さらに回収流路112、回収サブタンク118等を介してインクを循環させることができる。
インクを循環させるときは、第2のバイパス流路192に設けられた第2のバイパス流路バルブ196を開き、供給側マニホールド54と回収側マニホールド154とを第2のバイパス流路192を介して連通させるとよい。なお、バイパス流路190,192が加圧時における圧力損失が発生しない直径を有するものであれば、いずれか一方を備えていればよい。
〔供給サブタンク、回収サブタンクの構成〕
次に、供給サブタンク18及び回収サブタンク118の構造について説明する。供給サブタンク18と回収サブタンク118とは、同様の構成を有しているため、ここでは代表して供給サブタンク18の構造を説明する。
図2に示すように、供給サブタンク18は、弾性膜22、気室側タンクフレーム210及び液室側タンクフレーム220を含んで構成される。
弾性膜22は、ドーム部202とフランジ部204とを有している。ドーム部202は、液室側タンクフレーム220側に凸となるドーム型形状を有しており、特に液室24の内部を負圧に維持した状態におけるインクの供給において、圧力緩衝の性能を高めている。また、フランジ部204には11個の穴部が設けられている。
弾性膜22の材料としては、成形性が良く、気体透過率が小さく、液体との化学的接液性の良いものが選ばれる。ここで、化学的接液性の良い材料とは、化学的に安定、即ち液体との接触により、変形(溶解、又は膨潤)や物性変化がないものを意味する。また、所望の圧力緩衝性能を達成するためには、柔軟であり形状変形が容易な材料である必要がある。具体的には熱可塑性エラストマーが挙げられる。ここではスチレン系熱可塑性エラストマーを用いる。より具体的には、クラレプラスチック社のアーネストンSH50NSによって弾性体22を作製する。尚、弾性膜22は熱可塑性エラストマーに限るものではなく、加硫ゴムでも良い。
気室側タンクフレーム210は、収容部212、管部214及びフランジ部216を有している。収容部212は、内部に気室26(図1参照)を構成する。収容部212の内壁面は弾性膜22のドーム型形状を受ける形状に形成されており、収容部212の頂点に相当する位置にはエア流路連通口26B(図1参照)と連通する管部214が設けられている。またフランジ部216には、11個の穴部が設けられている。
液室側タンクフレーム220は、収容部222、枝管部224,226,228及びフランジ部230を有している。収容部222は、内部に液室24(図1参照)を構成する。収容部222の内壁面223は、弾性膜22のドーム型形状を受ける形状に形成されており、インク流出口24A、インク流入口24B及び気泡排出口27(図1参照)が開口されている。収容部222には、枝管部224,226及び228が設けられており、収容部222と枝管部134,136及び138とは、それぞれインク流出口24A、インク流入口24B及び気泡排出口27を介して連通している。また、フランジ部230には8個の穴部と3個の突起部が設けられている。
弾性膜22のフランジ部204の11個の穴部のうちの3個の穴部が、この液室側タンクフレーム220のフランジ部230の3個の突起部に挿通されることによって、弾性膜22が液室側タンクフレーム220に対して位置決めされる。そして、気室側タンクフレーム210のフランジ部216、弾性膜22のフランジ部204及び液室側タンクフレーム220のフランジ部230のそれぞれの8個の穴部にボルト(不図示)が挿通されて互いに固定され、供給サブタンク18が構成される。
図3(a)に示すように、枝管部224には、継手242の一端が挿入される。継手242の他端にはボルト244が備えられており、このボルト244に供給流路12を構成するチューブ(不図示)が接続される。図3(a)では図示を省略しているが、枝管部226及び228についても同様に継手が挿入され、それぞれ供給流路12及びドレイン流路28を構成するチューブが接続される。
図3(b)及び図4に示すように、インク流出口24Aには、気室側タンクフレーム210と一体に形成された規制部232(第1の規制部材の一例)が配置されている。規制部232は、インク流出口24Aを複数の領域に分割する部材であり、インク流出口24Aは、規制部232により領域234a,234b,234c及び234dの4つの領域に分割されている。同様に、インク流入口24Bには気室側タンクフレーム210と一体に形成された規制部236(第2の規制部材の一例)が配置されており、インク流入口24Bは規制部236により領域238a,238b,238c及び238dの4つの領域に分割されている。
本実施形態では、気泡排出口27には規制部が設けられていないが、気泡排出口27にも規制部を設け、複数の領域に分割してもよい。
〔異常圧力発生時の弾性膜の形状〕
図5に示す規制部が設けられていない液室側タンクフレーム221は、本実施形態の液室側タンクフレーム220に対して規制部232及び236が設けられていない点が異なる。
図1に示す供給サブタンク18に、この規制部が設けられていない液室側タンクフレーム221を用いた場合について考える。回収ポンプ120に動作異常が発生し、液室24に異常圧力が発生すると、図6に示すように、弾性膜22が、規制部が設けられていない液室側タンクフレーム221の収容部222の内壁面223に張り付く。さらに、弾性膜22は、インク流出口24Aから内壁面223の延長面223A(図8参照)の外側に吸い込まれる。ここで、延長面223Aとは、液室24にインク流出口24Aが存在しなかった場合にインク流出口24Aの開口の位置に存在していたと想定される面であり、インク流出口24Aの周辺の内壁面223から連続した形状を有する仮想的な面である。その結果、突起形状が発生する。弾性膜22が部分的に伸びることによって、弾性膜22に破れが発生するという問題点があった。
これに対し、本実施形態の液室側タンクフレーム220には規制部232が設けられ、インク流出口24Aが4つの領域234a,234b,234c及び234dに分割されている。供給サブタンク18に本実施形態の液室側タンクフレーム220を用いた場合は、回収ポンプ120の動作異常が発生し、液室24に異常圧力が発生しても、図7に示すように、弾性膜22が収容部222の内壁面223に張り付くが、規制部232がストッパの役割を果たし、弾性膜22はインク流出口24A(の各領域234a,234b,234c及び234d)に吸い込まれず、内壁面223の延長面223Aの内側に維持され、突起形状が発生しない。
規制部232は、図8(a)に示すように、液室24側の面232Aがインク流出口24Aにおける液室24の内壁面223の延長面223Aに沿って配置されており、弾性膜22がインク流出口24Aに吸引された場合に、内壁面223の延長面223Aに沿う形状に維持する。
ここで、内壁面223の延長面223Aに沿う形状とは、弾性膜22に図6に示したような突起形状を発生させない形状をいい、延長面223Aに忠実に沿う形状に限られず、実質的に延長面223Aに沿うことによって弾性膜22にダメージを与えない形状も含まれる。
例えば、図8(b)は、面232Aが延長面223Aよりもインク流出口24Aの外側となる位置に規制部232を配置した場合に、弾性膜22がインク流出口24Aに吸引された様子を示している。このように、インク流出口24Aから吸引された際に、弾性膜22が延長面223Aよりも外側に吸い込まれても、弾性膜22が実質的に延長面223Aに沿う形状となり、弾性膜22にダメージを与えない位置に規制部232が配置されていればよい。
また、規制部232は、図8(c)に示すように、液室24側の面232Aがインク流出口24Aの周縁部を結ぶ平面223Bに沿って配置されていてもよい。これにより、弾性膜22がインク流出口24Aに吸引された場合に、弾性膜22をインク流出口24Aの周縁部を結ぶ平面223Bに沿う形状に維持することができるので、弾性膜22は実質的に延長面223Aに沿う形状となり、弾性膜22を内壁面223の延長面223Aの内側に維持することができる。
このように、本実施形態の液室側タンクフレーム220によれば、インク流出口24Aにおいて、弾性膜22に突起形状が発生することがなく、弾性膜22の破れを防止することができる。
〔分割領域の大きさと弾性膜の引張強さとの関係〕
ここで、規制部232は、インク流出口24Aを弾性膜22の引張強さと回収ポンプ120の最大付与圧力とに基づいて決まる大きさの領域234a,234b,234c及び234dに分割している。
図9は、回収ポンプ120の最大付与圧力を−100kPa、各領域234a,234b,234c及び234dの孔径の条件を大(12.0mm)、中(9.0mm)及び小(3.5mm)、弾性膜22の引張強さの条件を大(15.0MPa)、中(7.6MPa)、小(3.0MPa)とし、各組合せにおいて弾性膜22がインク流出口24Aに吸い込まれない組合せを「A」、弾性膜22がインク流出口24Aに吸い込まれる組合せを「B」で示している。弾性膜の引張強さは、膜物性から決まる値である。ここでは、その引張強さは、弾性膜22の厚みを2mmとし、試験方法JIS K 6251を用いて計測した値である。
図9に示すように、引張強さが大の弾性膜22は、孔径が大の場合は吸い込まれたが、中及び小の場合は吸い込まれなかった。また、引張強さが中の弾性膜22は、孔径が大及び中の場合は吸い込まれたが、孔径が小の場合は吸い込まれなかった。さらに、引張強さが小の弾性膜22は、孔径が大、中及び小において吸い込まれた。
一方、孔径に注目して考えると、各領域234a,234b,234c及び234dの孔径が大の場合には、全ての引張強さの弾性膜22がインク流出口24Aに吸い込まれた。また、孔径が中の場合には、引張強さが大の弾性膜は吸い込まれず、引張強さが中及び小の弾性膜は吸い込まれた。さらに、孔径が小の時は、引張強さが大及び中の弾性膜は吸い込まれず、引張強さが小の弾性膜は吸い込まれた。
このように、弾性膜22の引張強さが大きい方が、インク流出口24Aに吸い込まれにくい。また、インク流出口24Aの各領域234a,234b,234c及び234dの孔径が小さい方が、弾性膜22が吸い込まれにくい。しかしながら、孔径が小さすぎると、圧力損失が大きくなり、インクの循環が成り立たなくなるおそれがある。
図10に示すように、各領域234a,234b,234c及び234dの孔径が0.7mmより小さくなると、インク流出口24Aにおける圧力損失が100kPaを超え、インクの循環が成り立たなくなると想定される。したがって、孔径は0.7mm以上であることが望ましい。
したがって、回収ポンプ120の圧力変動を基準として、供給サブタンク18が適切な圧力緩衝性能を維持できる範囲で、弾性膜22の引張強さからインク流出口24Aの各領域の大きさを実験的に決定することができる。本実施形態では、各領域234a,234b,234c及び234dの孔径が3.5mm、弾性膜22の引張強さを7.6MPaとした。
〔分割領域のその他の形状〕
ここまで、インク流出口24Aを規制部232により4つの円形(孔)の領域234a,234b,234c及び234dに分割した例について説明したが、分割する領域は円形に限られない。圧力損失を考慮すると円形の領域に分割することが好ましいが、例えば図11(a)に示すように、規制部246により4つの矩形の領域248a,248b,248c及び248dに分割する態様も可能である。また、分割する領域の数も4つに限定されない。円形以外の形状の領域に分割する場合も、分割領域の大きさと弾性膜の引張強さとの関係を実験的に求めることによって、適切な領域の大きさに分割することができる。
さらに、複数の領域に分割する態様に限られず、例えば図11(b)に示すように、規制部250により単一の領域としてインク流出口24Aを規制してもよい。
いずれの場合も、規制部246及び250は、気室側タンクフレーム210と一体に形成され、インク流出口24Aにおける液室24の内壁面223の延長面223Aに配置される。
このように規制部を構成することによって、回収ポンプ120の動作が異常となり液室24に圧力異常が発生した場合であっても、弾性膜22のインク流出口24Aへの吸い込みを防止し、さらに弾性膜22が液室側タンクフレーム220の収容部222の内壁面223に張り付いた際に、弾性膜22を内壁面223から剥がれやすくするという効果を奏する。
〔インク流出口とインク流入口の関係〕
ここまでは、インク流出口24Aについて詳細を説明したが、インク流入口24Bについても同様に構成することができる。即ち、規制部236は、気室側タンクフレーム210と一体に形成され、その液室24側の面がインク流入口24Bにおける液室24の内壁面223の延長面223A(図8(a)参照)に沿って配置されている。インク流入口24Bの周縁部を結ぶ平面223B(図8(b)参照)に沿って配置してもよい。したがって、供給ポンプ20の動作異常が発生し、液室24に異常圧力が発生しても、規制部236がストッパの役割を果たし、弾性膜22はインク流入口24Bに吸い込まれず、弾性膜22は内壁面223の延長面の内側に維持される。このように、インク流入口24Bにおいても、弾性膜22に突起形状が発生することがない。
ここで、インク流出口24Aとインク流入口24Bとで、規制部232及び236で分割する領域の面積を異ならせてもよい。インク流出口24Aは、圧力変動に敏感なために抵抗(圧力損失)が小さい方が好ましく、インク流入口24Bは、インク流出口24Aよりも抵抗が大きくても問題がない。
即ち、インク流出口24Aの各領域234a,234b,234c及び234dは、回収ポンプ120により異常圧力によって吸引された場合に、弾性膜22が内壁面223の延長面223Aの内側に維持できる最大面積である必要がある。一方、インク流入口24Bの各領域238a,238b,238c及び238dは、供給ポンプ20が供給流路12内のインクに付与する圧力によって供給流路12にインクを流通することができる最小の大きさの面積にすればよい。領域238a,238b,238c及び238dの面積を領域234a,234b,234c及び234dよりも小さくすることによって、液室24の内部のインクが乱流になるため、インクの拡散効果(熱拡散、脱気度の拡散)を高めることができる。
これに対し、回収サブタンク118では、インク流入口124Bは、圧力変動に敏感なために抵抗(圧力損失)が小さい方が好ましく、インク流出口124Aは、インク流入口124Bよりも抵抗が大きくても問題がない。したがって、インク流入口124Bは、供給ポンプ20により異常圧力によって吸引された場合に、弾性膜122が吸い込まれない最大面積の領域に分割し、インク流出口124Aは、回収ポンプ120が回収流路112にインクを流通することができる最小の大きさの面積の領域に分割すればよい。
また、インク流出口24A、インク流入口24Bを複数の領域に分割すると、通常のインク循環においても、異物や気泡等をトラップすることが可能になるという効果を奏する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
次に、インク供給装置100を適用したインクジェット記録装置について説明する。図12に示すインクジェット記録装置300(画像記録装置の一例)は、ドラム310,312,314、インクジェットヘッド320M,320K,320C,320Y、インク供給装置322M,322K,322C,322Yとを含んで構成される。
ドラム310,312及び314(移動手段の一例)は、それぞれ回転自在に支持された円筒形状を有している。ドラム310は、給紙部(不図示)から供給された枚葉の記録媒体である用紙302を外周面に保持して搬送(移動の一例)し、ドラム312に受け渡す。ドラム312は、ドラム310から用紙302を受け取り、外周面に保持して搬送し、ドラム314に受け渡す。ドラム314は、ドラム312から用紙302を受け取り、外周面に保持して搬送し、排紙部(不図示)に受け渡す。
インクジェットヘッド320M,320K,320C及び320Yは、ドラム312によって搬送される用紙302の記録面にそれぞれマゼンタ(M)、黒(K)、シアン(C)及びイエロー(Y)の4色のインクを吐出し、用紙302に記録面に画像を記録する。
インク供給装置322M,322K,322C及び322Yは、インクジェットヘッド320M,320K,320C及び320Yにそれぞれ各色インクを供給し(供給手段の一例)、またインクジェットヘッド320M,320K,320C及び320Yにおいて使用されなかったインクを回収して(回収手段の一例)、インクを循環させる。インク供給装置322M,322K,322C及び322Yには、それぞれインク供給装置100を適用することができる。
即ち、インク供給装置322M,322K,322C及び322Yは、各色インクが貯留されるインクタンクと、インクジェットヘッド320M,320K,320C及び320Yとインクタンクとをそれぞれ連通する供給流路及び回収流路と、供給流路内のインクに圧力を付与する供給ポンプと、回収流路内のインクに圧力を付与する回収ポンプと、インクジェットヘッド320M,320K,320C及び320Yと供給ポンプとの間に設けられた供給サブタンクであって、流通口を介して供給流路と連通する液室と、気体が貯留される気室と、液室と気室とを隔離する弾性膜とを有する供給サブタンクと、インクジェットヘッド320M,320K,320C及び320Yと回収ポンプとの間に設けられた回収サブタンクであって、流通口を介して回収流路と連通する液室と、気体が貯留される気室と、液室と気室とを隔離する弾性膜とを有する回収サブタンクと、を備え、供給サブタンク及び回収サブタンクの流通口には、液室の内壁面の流通口における延長面に配置された規制部材であって、供給ポンプ及び回収ポンプがインクに付与した圧力によって弾性膜が流通口に吸引された場合に、弾性膜を延長面に沿う形状に維持する規制部材が設けられている。
〔インクジェット記録装置の電気的構成〕
図13に示すように、インクジェット記録装置300は、システム制御部330、ポンプ制御部340、バルブ制御部350及び記録制御部360を含んで構成される。
システム制御部330は、インクジェット記録装置300の各構成要素を統括制御する制御手段として機能する。システム制御部330には、インク供給装置322M,322K,322C及び322Yの圧力センサ16及び116(図1参照)の計測結果が入力される。
ポンプ制御部340は、システム制御部330から送られる制御信号に基づいて、インク供給装置322M,322K,322C及び322Yの供給ポンプ20、回収ポンプ120(図1参照)の制御を行う。
バルブ制御部350は、システム制御部330から送られる制御信号に基づいて、供給バルブ14、ドレインバルブ30、エアコネクトバルブ34、エアバルブ40等のバルブの開閉の制御を行う。
記録制御部360(記録制御手段の一例)は、システム制御部330から送られる制御信号に基づいて、ドラム310,312及び314による用紙302の搬送制御、及びインクジェットヘッド320M,320K,320C,320Yによる画像記録制御を行う。
このように構成されたインクジェット記録装置300によれば、用紙302の記録面に画像を記録することができる。このとき、各インクはインク供給装置322M,322K,322C及び322Yにより適切にインクジェットヘッド320M,320K,320C及び320Yに供給される。また、インク供給装置322M,322K,322C及び322Yの供給ポンプ20や回収ポンプ120に動作異常が発生しても、供給サブタンク18の弾性膜22や回収サブタンク118の弾性膜122は液室24の内壁面223の延長面223Aに沿う形状に維持されるため、突起形状が発生することがなく、破れが発生することがない。
本発明の技術的範囲は、上記実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合せることができる。
12…供給流路、18…供給サブタンク、22,122…弾性膜、24…液室、24A,124A…インク流出口、24B,124B…インク流入口、26…気室、27,127…気泡排出口、52…インクタンク、100,322M,322K,322C,322Y…インク供給装置、112…回収流路、118…回収サブタンク、210…気室側タンクフレーム210…液室側タンクフレーム、222…収容部、223…内壁面、223A…内壁面の延長面、223B…インク流出口24Aの周縁部を結ぶ平面223B、232,236,246,250…規制部、232A…規制部232の液室側の面、224,226,228…枝管部、242…継手

Claims (11)

  1. ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドとインクが貯留されるインクタンクとを連通するインク流路と、
    前記インク流路に設けられ、該インク流路内のインクに圧力を付与するポンプと、
    前記インクジェットヘッドと前記ポンプとの間に設けられた背圧タンクであって、流通口を介して前記インク流路と連通する液体室と、気体が貯留される気体室と、前記液体室と前記気体室とを隔離する弾性膜とを有する背圧タンクと、
    前記液体室の内壁面の前記流通口における延長面に配置された規制部材であって、前記ポンプがインクに付与した圧力によって前記弾性膜が前記流通口に吸引された場合に、該弾性膜を前記延長面より内側に維持する規制部材と、
    を備えた液体供給装置。
  2. 前記規制部材は、前記流通口を複数の領域に分割している請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記規制部材は、前記弾性膜の引張強さと前記ポンプの最大付与圧力とに基づいて決まる大きさの複数の領域に分割している請求項2に記載の液体供給装置。
  4. 前記流通口は、前記インク流路を介して前記インクジェットヘッドと連通される第1の流通口と、前記インク流路を介して前記ポンプと連通される第2の流通口とを含む請求項3に記載の液体供給装置。
  5. 前記第1の流通口に配置される第1の規制部材は、前記ポンプがインクに付与した圧力によって前記弾性膜が前記第1の流通口に吸引された場合に、該弾性膜を前記延長面より内側に維持できる最大の大きさの複数の領域に前記第1の流通口を分割している請求項4に記載の液体供給装置。
  6. 前記第2の流通口に配置される第2の規制部材は、前記ポンプがインクに付与する圧力によって前記インク流路にインクを流通することができる最小の大きさの複数の領域に前記第2の流通口を分割している請求項4又は5に記載の液体供給装置。
  7. 前記規制部材は、前記流通口を複数の円形の領域に分割している請求項2から6のいずれか1項に記載の液体供給装置。
  8. 前記液体室は、排出流路を介して前記インクタンクと連通される排出口を含む請求項1から7のいずれか1項に記載の液体供給装置。
  9. 前記規制部材は、前記液体室と一体に形成されている請求項1から8のいずれか1項に記載の液体供給装置。
  10. インクが貯留されるインクタンクと、
    ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の液体供給装置を用いた供給手段であって、前記インクタンクと前記インクジェットヘッドとの間に配置され、前記インクタンクに貯留されたインクを前記インクジェットヘッドに供給する供給手段と、
    前記インクジェットヘッドと記録媒体とを相対的に移動させる移動手段と、
    前記記録媒体を相対的に移動させながら前記インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出させて前記記録媒体の記録面に画像を記録させる記録制御手段と、
    を備えた画像記録装置。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の液体供給装置を用いた回収手段であって、前記インクジェットヘッドと前記インクタンクとの間に配置され、前記インクジェットヘッドに供給されたインクを前記インクタンクに回収する回収手段を備えた請求項10に記載の画像記録装置。
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