JP6033766B2 - 連続鋳造用鋳型 - Google Patents
連続鋳造用鋳型 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6033766B2 JP6033766B2 JP2013269165A JP2013269165A JP6033766B2 JP 6033766 B2 JP6033766 B2 JP 6033766B2 JP 2013269165 A JP2013269165 A JP 2013269165A JP 2013269165 A JP2013269165 A JP 2013269165A JP 6033766 B2 JP6033766 B2 JP 6033766B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sides
- pair
- long
- continuous casting
- slab
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 title claims description 28
- 238000005266 casting Methods 0.000 claims description 31
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 13
- 238000007711 solidification Methods 0.000 claims description 11
- 230000008023 solidification Effects 0.000 claims description 11
- 230000005499 meniscus Effects 0.000 description 5
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 239000002436 steel type Substances 0.000 description 2
- 229910001208 Crucible steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 101100233916 Saccharomyces cerevisiae (strain ATCC 204508 / S288c) KAR5 gene Proteins 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 239000007790 solid phase Substances 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Description
鋳片を鋳造するに際しては、鋳片が鋳造方向で収縮していくため、鋳造する鋳片の厚みに応じて、一対の短辺をそれぞれ鋳造方向に向けて縮幅させ、鋳型空間部をテーパ状(先細り形状)にしている。具体的には、図5に示す鋳型90のように、短辺91として、幅方向左側の側面92の傾斜角度を一定とし、鋳片の厚みに応じて、幅と、幅方向右側の側面93の傾斜角度を種々変更したものを使用している。
前記一対の短辺は、鋳造する鋳片の厚みごとに交換可能となって、前記一対の長辺はそれぞれ、前記一対の短辺の側面の傾斜に沿って傾動可能となって、
しかも、前記一対の長辺は該各長辺の裏面に当接する水箱に取付け固定され、該各水箱の長辺幅方向両側にそれぞれ突出する突出部は、傾斜面を有する複数のベース座を介して架台上に載置され、該ベース座は、前記各長辺の傾動角度に応じて、異なる傾斜角度で傾斜した複数のベース座から選択されている。
従って、厚みの異なる複数種類の鋳片の鋳造に対応でき、しかも良好な品質の鋳片を製造可能な連続鋳造用鋳型を提供できる。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施の形態に係る連続鋳造用鋳型(以下、単に鋳型ともいう)10は、間隔を有して対向配置される一対の短辺11、12と、この短辺11、12を幅方向の両側から挟み込んだ状態で対向配置される一対の長辺13、14とを有し、一対の短辺11、12と一対の長辺13、14によって形成される鋳型空間部15がテーパ状(先細り形状)となったものであり、厚みの異なる複数種類の鋳片の鋳造に対応でき、しかも良好な品質の鋳片を製造可能なものである。以下、詳しく説明する。
また、長辺13、14はそれぞれ、例えば、厚みが5mm以上100mm以下程度、対向配置される一対の短辺11、12の間隔(鋳片と接触する幅)を200mm以上3500mm以下の範囲で変更可能とすることのできる幅を有し、鋳造方向の長さは短辺11、12と同程度である。
また、上記した長辺13、14は、図2、図3(A)、(B)、図4に示すように、その裏面に当接する水箱(バックプレートも含む)18、19に取付け固定されている。この長辺13、14の裏面側(水箱18、19側)にも上記した多数の導水溝が、長辺13、14の幅方向に所定ピッチで、鋳造方向に設けられている。
また、長辺13、14の裏面に当接する各水箱18、19は、図2、図3(A)、(B)、図4に示すように、長辺13、14の幅方向両側にそれぞれ突出する長さを有し、この突出部22〜25をフレーム(架台)26上に載置することで、連続鋳造設備に鋳型10を設置できる。
各短辺11、12の縮幅量は、鋳造する鋳片の厚みに応じて、短辺11、12の両側面27、28の各傾斜角度θ1、θ2をそれぞれ変更することで調整している。なお、鋳造する鋳片の厚みの増加に伴い、鋳片の凝固収縮量も大きくなるため、各短辺11、12の縮幅量(傾斜角度θ1、θ2)を、短辺11、12の幅の増加に伴って大きくしている。
また、短辺11(短辺12も同様)の傾斜角度θ1(傾斜角度θ2も同様)をテーパ率で示すと、例えば、0.1〜0.5%程度である。ここで、テーパ率とは、短辺11を平面視した際に、短辺11の内側表面(鋳片接触面)の幅方向一方側の上端位置と下端位置の差を、短辺11の鉛直方向の長さで除し、「%」で示した値である。
各長辺13、14の傾動角度は、図3(B)、図4に示すように、各水箱18、19の突出部22〜25と、フレーム26との間に配置される複数のベース座29、30を交換することで行う。
この各ベース座29、30は、予め設定した傾斜角度で傾斜しており(斜面となっており)、使用する各短辺11、12の両側面27、28の傾斜角度θ1、θ2と、そのときの各長辺13、14の傾動角度に応じて、傾斜角度が異なる複数のベース座から選択して使用することで、各長辺13、14を傾動させることができる。なお、図4中の符合「31」は、ベース座30に対するベース座29の位置決めを行うキーである。
ここで、同一とは、完全一致(傾斜角度θ1=傾斜角度θ2)のみならず、長辺と凝固シェルとの接触状態を鋳片の厚み方向で同等にでき、その結果、鋳片の厚み方向両側に形成される凝固シェルの厚みも略同程度にできる範囲、例えば、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2とが、±10%(好ましくは±5%、更に好ましくは±2%)の範囲内で異なる場合も含む。
なお、一対の短辺と、この短辺を幅方向両側から挟み込む一対の長辺との間には、隙間が形成されないことが好ましい。しかし、たとえ、短辺の側面と長辺との間に隙間が発生したとしても、本発明者らの知見では、例えば、0.1〜0.2mm程度であれば、鋳型からの溶鋼の漏れ出しを防止できる。
長辺傾斜部の表面形状は、その幅方向に渡って同一形状となっており、メニスカス位置からの距離の増加に伴って、テーパ率の増加率が小さくなる形状、即ち、マルチテーパとなっている。このマルチテーパとは、鋳型内(メニスカス位置(湯面)から鋳型出口まで)での鋳片の凝固収縮プロフィールを、曲線(複数の関数で規定)及び複数の直線のいずれか一方又は双方を使用して近似し、それを傾斜部の表面形状に適用したものである。
マルチテーパは、下記に示す条件を考慮したり、また実際に測定した結果を基にして、3次元の鋳片の凝固収縮及び鋳型の熱変形を考慮したFEM解析(有限要素法を用いた解析、以下同様)により求めている。具体的には、鋳片の形状、鋳片のサイズ、鋳込み条件(例えば、鋳込み温度、引抜き速度、鋳型冷却条件等)、鋳込み鋼種の成分に由来する物理量(例えば、液相温度、固相温度、変態温度、線膨張率、剛性値等)、鋳型と鋳片との間の接触熱移動量(鋳片の収縮量は、この量に大きく影響される)等を用いる。
なお、上記した接触熱移動量は、例えば、鋳造時に使用する潤滑材の種類や鋳片の表面形状(鋼種、オシレーション条件、潤滑材種類に依存)の違いに大きく影響される。従って、各鋳込み条件ごとの実績の接触熱移動量をできるだけ正確に把握することが、マルチテーパの決定には必要とされる。
対向する短辺11、12の内側断面形状、即ち短辺側傾斜部の表面形状は、その幅方向に渡って同一形状となっており、メニスカス位置からの距離の増加に伴って、テーパ率の増加率が小さくなる形状、即ち、マルチテーパとなっている。
なお、短辺側傾斜部の表面形状は、例えば、上記した特許第4659706号公報に記載の方法で決定できるため、説明を省略する。
これにより、例えば、幅が200mm以上3500mm以下程度、厚みが50mm以上500mm以下程度の厚みの異なる複数種類の鋳片の鋳造に対応でき、しかも良好な品質の鋳片を製造できる。
また、前記実施の形態に示した連続鋳造用鋳型は、従来使用されている垂直曲げ型の連続鋳造機や湾曲型の連続鋳造機のいずれにも使用できる。しかし、長辺と凝固シェルとの接触状態を鋳片の厚み方向で同等にし、鋳片の厚み方向両側に形成される凝固シェルの厚みを略同程度にすることを考慮すれば、本発明の連続鋳造用鋳型を垂直曲げ型の連続鋳造機に使用した方が、本発明の効果がより顕著になる。
Claims (3)
- 間隔を有して対向配置され、それぞれ鋳造方向へ向けて縮幅する一対の短辺と、該短辺を幅方向両側から挟み込んだ状態で対向配置される一対の長辺とを有し、前記一対の短辺と前記一対の長辺によって形成される鋳型空間部がテーパ状となった連続鋳造用鋳型において、
前記一対の短辺は、鋳造する鋳片の厚みごとに交換可能となって、前記一対の長辺はそれぞれ、前記一対の短辺の側面の傾斜に沿って傾動可能となって、
しかも、前記一対の長辺は該各長辺の裏面に当接する水箱に取付け固定され、該各水箱の長辺幅方向両側にそれぞれ突出する突出部は、傾斜面を有する複数のベース座を介して架台上に載置され、該ベース座は、前記各長辺の傾動角度に応じて、異なる傾斜角度で傾斜した複数のベース座から選択されていることを特徴とする連続鋳造用鋳型。 - 請求項1記載の連続鋳造用鋳型において、前記一対の長辺の各傾動角度は同一であることを特徴とする連続鋳造用鋳型。
- 請求項1又は2記載の連続鋳造用鋳型において、対向する前記長辺には、前記鋳造方向に鋳片シェルの凝固収縮量に追従して間隔が徐々に狭まる長辺傾斜部が形成されていることを特徴とする連続鋳造用鋳型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013269165A JP6033766B2 (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | 連続鋳造用鋳型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013269165A JP6033766B2 (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | 連続鋳造用鋳型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015123468A JP2015123468A (ja) | 2015-07-06 |
JP6033766B2 true JP6033766B2 (ja) | 2016-11-30 |
Family
ID=53534601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013269165A Active JP6033766B2 (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | 連続鋳造用鋳型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6033766B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2824157B2 (ja) * | 1991-03-06 | 1998-11-11 | 株式会社神戸製鋼所 | 連続鋳造用幅可変鋳型 |
JP4659706B2 (ja) * | 2006-08-28 | 2011-03-30 | 三島光産株式会社 | 連続鋳造用鋳型 |
JP4835804B2 (ja) * | 2010-03-29 | 2011-12-14 | Jfeスチール株式会社 | 連続鋳造用鋳型、連続鋳造用鋳型のテ―パ調整方法及び連続鋳造方法 |
-
2013
- 2013-12-26 JP JP2013269165A patent/JP6033766B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015123468A (ja) | 2015-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4659706B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
JP7234347B2 (ja) | ブルーム連続鋳造用のフラットロールと凸ロールの組み合わせによる軽圧下方法 | |
KR100394475B1 (ko) | 두개롤사이에서의얇은금속제품성형장치및그장치에서두개롤사이의간격결정방법 | |
JP5960106B2 (ja) | キャリパ用鋳造装置に用いる金型、キャリパ用鋳造装置、およびキャリパの製造方法 | |
JP6085571B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
JP6033766B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
Long et al. | Effect of uneven solidification on the quality of continuous casting slab | |
JP6064497B2 (ja) | 鋳造用鋳枠 | |
CN104399917B (zh) | 一种具有增强水冷结构的渐进弧型倒角结晶器及设计方法 | |
JP2010201450A (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
WO2011023483A1 (en) | Mould for continuous casting of long or flat products, cooling jacket designed to cooperate with such a mould and assembly comprising such a mould and such a cooling jacket | |
JP4227768B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
JPS63112047A (ja) | 双ロ−ル式連続鋳造機 | |
JP5463189B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型の補修方法及び補修された連続鋳造用鋳型 | |
JP6015914B2 (ja) | ビームブランク鋳造鋳片連続鋳造用鋳型の設計方法 | |
BG100099A (bg) | Леярска форма за непрекъснато леене на стомана,по-специално за непрекъснато отливане на тънки слаби | |
JP6319179B2 (ja) | 鋳片支持ロールのロール間隔調整方法 | |
KR102388115B1 (ko) | 주편의 제조 방법 및 제어 장치 | |
JP5525925B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
WO2021157083A1 (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
JP5383461B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型の製造方法 | |
BR112019007373B1 (pt) | Moldes de lingotamento contínuo e método para lingotamento contínuo de aço | |
JP5525896B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
JP2010188399A (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
JP2011131437A (ja) | タイヤ成型金型の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150727 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160524 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161026 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6033766 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |