JP6033758B2 - インバート及びインバートの施工方法 - Google Patents

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本発明は、マンホール底部において汚水を円滑に流すために施工されるインバートと、その施工方法に関するものである。
集水桝、マンホールの底部にはインバートと呼ばれる集水及び排水手段を有している。インバートは、流入口側から流出口側につながる樋状の流路の左右に勾配が設けられており、流入口となる下水道管から流れ込む汚水を上記の勾配により流路に集め、集水桝やマンホールの排水を円滑に行うものであった。
特開平9−3946号公報
インバートの施工は、下水道管の流入口と流出口が現場によって異なるケースが多く、このことから現場あわせを要するため、上記の先行技術文献に開示されるようなあらかじめ用意した流路を形成する型枠などが適合しない不都合が生じることから、マンホールの中に人が入り手作業で行われていた。しがしながら、狭いマンホールの中で人がモルタルやセメントを塗り込む左官工事により作業を行うものであったから、施工が容易ではなかった。さらに、インバートの底面は、流路に流れ込むための勾配を形成するものであり、この底面の勾配の形成に際し、基準を満たす精度を確保するには熟練の技術を要することから、技術者の確保が難しく、インバートの施工を後回しにせざるを得ない事例も多い。さらに、インバートの施工は、底面部の左官後の養生期間も必要となるため、作業手間や工程も長期化し、これに伴って施工コストの増大を招くものであった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、熟練の技術を要さずに施工が容易であり、しかも、短い工期で精度の高い仕上げが可能なインバート及びインバートの施工方法を提供することにある。
本発明のうち請求項1記載の発明は、マンホールの底部に設置してあり、マンホール周壁に設けられた汚水の流入口と流出口をつなぐ流路と、流路に集水するための傾斜した底面を有する底面部を備えるインバートであって、流路は、複数の流路構成部材を連結して形成してあり、流路構成部材は、流路の一部となる樋状をなし、連結部及び被連結部とガイド部を有しており、連結部及び被連結部は、他の流路構成部材を連結するものであり、ガイド部は、流路構成部材の両側部の上端から外周側に向けてそれぞれ斜め上方に延出しており、隣接する一方の流路構成部材の連結部と他方の流路構成部材の被連結部は、流路の流れる方向に凹凸に連結してあるとともに、連結部と被連結部の間には隙間が形成され、連結した各流路構成部材は、連結部と被連結部の間の隙間の範囲内で、流路の流れる方向に伸縮自在であるとともに幅方向に揺動自在であり、底面部は、ガイド部の上端面とほぼ面一となるように底面が傾斜していることを特徴とする。
本発明のうち請求項2記載の発明は、流路構成部材は、一側部と他側部の寸法がほぼ同一であり且つ流路が直線状のものと、一側部と他側部の寸法が相違しており且つ流路が彎曲したものを適宜選択して連結できることを特徴とする。
本発明のうち請求項記載の発明は、流路構成部材の底部には、幅方向に間隔をあけた少なくとも二つ以上の箇所に脚部を有していることを特徴とする。
本発明のうち請求項記載の発明は、下水道管の流入口及び流出口と隣接して配置される流路構成部材には、流路構成部材の内周面とほぼ面一にするとともに、下水道管の流入口及び流出口の端縁と隙間なく一致する端部材が取り付けてあることを特徴とする。
本発明のうち請求項記載の発明は、マンホールの底部に設置されるインバートの施工方法であって、マンホール周壁に設けてある下水道管の流入口と流出口の位置にあわせ、汚水の流路の一部となる樋状をなす流路構成部材を複数連結する工程、複数連結した流路構成部材を伸縮、揺動して方向を調整し、流路を流入口と流出口の間に配置するとともに、マンホールの下地材の上に載置する工程、複数連結した流路構成部材の外周部が埋まるまで底面部形成材料を打設して底面部を形成する工程、連結した流路構成部材における流路の外周両側部からそれぞれ斜め上方に延出したガイド部とほぼ面一となるように底面部形成材料を平滑にならし、底面部の底面を流路の向けて下がる傾斜面とする工程、上記の各工程を経ることを特徴とする。
本発明のうち請求項1及び記載の発明によれば、あらかじめ設定された角度の異なる複数の流路構成部材を連結することで、流入口と流出口の位置にあわせて流路の角度を自由に設定できるインバートを形成することができる。また、一続きに連結した複数の流路構成部材をマンホール底部に打設した下地材の上に載置し、周囲にモルタル等の底面部形成材料を打設するとともに、流路構成部材のガイド部に合わせてコテ等の冶具でガイド部の上端面とほぼ面一にならすだけで底面部の底面の勾配が高精度で形成できる。これにより、熟練の技術を要さずに容易な作業で施工が完了でき、作業者の練度に頼らないことから、工期を短くして施工コストを抑えることができる。さらに、一方の流路構成部材の連結部と他方の流路構成部材の被連結部との間に隙間があることで、連結した各流路構成部材の連結箇所で微妙に曲げることができる。これにより、流入口と流出口の設計上の位置と現場の位置との誤差がある等の特殊な事例において、流路の方向を僅かに調整することができるので、突発的に位置などに誤差が生じた状況でも現場で容易に対応できる。
本発明のうち請求項2記載の発明によれば、流路構成部材は、流路が直線状のものと流路が彎曲したものを組み合わせて連結することにより、マンホールの汚水の流入口と流出口の位置関係が対向位置にある現場や、また、設計上と現場の状況が僅かに相違する現場に対しても施工が可能となり、本発明のインバートの適用範囲が一層広がることになる。
本発明のうち請求項記載の発明によれば、脚部を有することで流路構成部材を下地の上に安定して載置できる。さらに、連結した各流路構成部材を水平に載置するときに脚部で安定させられることから、流路の角度調整を行った後にその位置で確実に位置決めできるのでより精度の高いインバートを形成できる。
本発明のうち請求項記載の発明によれば、下水道管の流入口及び流出口と隣接して配置される流路構成部材に端部材を取り付けることにより、汚水の流路となる下水道管の内周面と流路構成部材の内周面の接続箇所がほぼ面一となる。これにより、流路構成部材は、他の流路構成部材との接続及び下水道管との流路に凹凸のできない隣接配置が可能となり、インバートにおける汚水の流下を円滑に行えるようになる。
本実施によるインバートの(a)は全体を示す平面図であり、(b)は、一部を拡大した縦断面図である。 本実施によるインバートを構成する流路が直線状の流路構成部材の(a)は、平面図であり、(b)は、縦断面図である。 本実施によるインバートを構成する流路が彎曲した流路構成部材の(a)は、平面図であり、(b)は、縦断面図である。 本実施によるインバートの流路構成部材同士の連結の状態を示す平面図である。 本実施によるインバートの端部材であり、(a)は、流入口側に取り付けるものの平面図であり、(b)は、流出口側に取り付けるものの平面図であり、(c)は、流入口側のものを流路構成部材に取り付けたときの拡大した縦断面図であり、(d)は、流出口側のものを流路構成部材に取り付けたときの拡大した縦断面図であり、(e)は、流入口側のものを流路構成部材に取り付けたときの縦断面図である。 本実施によるインバートの端部材と流路構成部材の連結の状態を示す平面図であり、(a)は、流入口側であり、(b)は、流出口側である。 本実施によるインバートの施工手順を示す平面図である。 本実施によるインバートの施工手順を示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態を示す平面図であり、(a)は全体図、(b)は、本実施のものに使用する2種類の流路構成部材である。 本発明の他の実施形態を示す平面図である。(a)は全体図、(b)は、本実施のものに使用する流路構成部材である。
以下に、図面に基づいて本発明によるインバートの実施形態について説明する。
本実施によるインバートは、図1(a)(b)と図2(a)(b)及び図3(a)(b)のように、外部から下水道管10が突入するマンホール周壁13に汚水の流入口11と流出口12をそれぞれ有するマンホールの底部に設置されるものである。また、インバートは、流入口11と流出口12をつなぐ樋状をなす複数の流路構成部材1,21と、流路Sに向かって傾斜する底面部7とから構成されている。
本実施によるインバートは、複数の流路構成部材1,21と、流路構成部材1,21の周囲に形成される底面部7とからなっている。流路構成部材1,21は、全体が下向きの半円弧状をなしており、流路構成部2と、ガイド部3と、連結部4と、被連結部5と、脚部8とを備えている。また、流路構成部材1,21は、図2(a)(b)に示すような一側部と他側部の寸法がほぼ同一の直線状の流路Sを有するもの(符号1のもの)と、図3(a)(b)に示すような一側部と他側部の寸法が相違する彎曲した流路Sを有するもの(符号21のもの)がある。そして、上記の流路構成部材1,21を複数連結して、マンホール周壁13の流入口11から流出口12まで連続するように配置し、さらに、ガイド部3の上端面と略面一となるまでモルタル9を打設し、モルタル(底面部形成材料)9の底面7aを流路Sのある側に向け、下がり勾配となる傾斜した底面部7を形成することによってインバートを構成するものである。
次に、流路構成部材1,21の各構成部位について説明する。
流路構成部材1,21を構成する流路構成部2は、図2(b)と図3(b)を参照すれば、厚みの薄い樹脂で成形された樋状をなしている。そして、流路構成部2の半円弧状をなす上部が汚水の流路Sの一部を担っている。また、流路構成部2における流路Sの流れる方向の両側端部には、それぞれ段部6a,6bを有しており、一方の段部6aは、下方側に段差があり、他方の段部6bは、上方側に段差がある。これにより、複数の流路構成部材1,21を連結したときに段部6a,6b同士が上下に重なることで、各流路構成部材1,21を連結したときの水密性が向上する。
ガイド部3は、流路構成部2の両側部の上端から外周側に延出するものであり、後述するが、底面部7の底面7aの基準となるものである。また、流路構成部2から延出する両ガイド部3,3は、それぞれが流路構成部2の一側部又は他側部の上端から外周側に向けて上方に僅かに傾斜している。
連結部4は、図4(a)(b)を参照すれば、本実施のものは凸状をなしており、流路構成部2の段部6a,6bにおけるガイド部3のある箇所で流路Sの流れる方向に向かって突出しており、連結部4の突出する方向の基端側から先端側に向けて次第に狭まるテーパ部4aを両側部に有している。また、被連結部5は、流路構成部2の先端側に開放する凹状をなしており、連結部4の設けてある側とは他方の側の段部6a,6bのガイド部3のある箇所に設けてあるとともに、他方の流路構成部材1,21に設けてある連結部4とは凹凸に連結される。
脚部8は、流路構成部2の底部に設けてあり、流路構成部2の流路Sの流れる方向に沿って連続しているとともに、流路構成部2の幅方向に間隔をあけた二ヶ所に配置してある。そして、上記の各構成部位からなる流路構成部材1,21は、連結部4又は被連結部5を他方の流路構成部材1,21の連結部4又は被連結部5に連結して連ねることにより、マンホール周壁13に設けてある流入口11と流出口12をつなげる流路Sを形成することできる。さらに、上記の流路構成部材1,21を連結し、マンホール周壁13の流入口11と流出口12を各流路構成部材1,21の流路Sでつなぐように配置することで、インバートの流路Sを形成できる。
尚、符号19は、補助脚部であり、本実施のものでは、流路構成部材1,21の底部の脚部8の間に間隔をあけて配置してある。この補助脚部19により、下地材14に対して流路構成部材1,21をより安定して載置することができる。
底面部7は、連結した各流路構成部材1,21の周囲に配置されてマンホールの底部を構成するものである。マンホールの底部に打設してある下地材14の上に、マンホール周壁13の流入口11から流出口12に流路Sがつながるように配置された各流路構成部材1,21の周囲にモルタル(底面部形成材料)9又は生コンを打設する。さらに、モルタル9をコテ等の冶具でならし、流路構成部材1,21のガイド部3の上端面とほぼ面一となるように底面7aを形成している。
また、各流路構成部材1,21のうち、下水道管10と隣接するものには、図5(a)(b)に示すような端部材22a,22bが取り付けてある。この端部材22a,22bは、図5(c)(d)に示すように、流路構成部材1,21の下水道管10に隣接する側の段部6a,6bに取り付けるものである。端部材22a,22bは、流路Sを形成する一部となるため、図5(e)のように、断面形状が流路構成部材1,21とほぼ同一形状であるとともに、流路構成部材1,21の段部6a,6bと一致する形状をなしている。さらに、流路構成部材1,21と隣接する側の幅方向の両端部には、図6(a)(b)に示すように、流路構成部材1,21の連結部4又は被連結部5と連結することのできる端部側連結部23又は端部側被連結部24を有している。また、端部材22a,22bの下水道管10と隣接する側は、下水道管10の流入口11又は流出口12とほぼ一致するアール部25を有しており、流路構成部材1,21を下水道管10と隙間なく配置することができる。
また、流路構成部材1,21は、樹脂で成形されていることにより、汚水に含まれる硫化水素の影響や、経年劣化による破損が生じにくくなる。これにより、従来インバート成形の材料として使用されていたモルタル9の欠点であった粗度係数の高さによる硫化水素の影響や流下機能の低下、さらには、早期の経年劣化が解消される。
上記した各流路構成部材1,21と底面部7とから構成されるインバートは、以下の手順で施工される。
第一の手順として、図7(a)と図8(a)のように、マンホールの底部に下地材14となるモルタル9または生コン等を打設する。このとき、マンホール周壁13に設けてある流入口11と流出口12の下端位置までモルタル9又は生コンを打設する。
第二の手順として、図7(b)と図8(a)のように、マンホールの底部に打設してある下地材14の上に、マンホール周壁13の流入口11を流路Sの始点とし、さらに、流出口12を流路Sの終点とするように連結した各流路構成部材1,21を載置する。
第三の手順として、図7(c)と図8(c)のように、各流路構成部材1,21の周囲にモルタル9又は生コンを打設する。このときに、各流路構成部材1,21のガイド部3の上端面までモルタル9又は生コンを打設するとともに、コテ等の冶具を使用してガイド部3の傾斜に合わせて打設したモルタル9を平滑にならす。これにより、図7(d)と図8(d)のように、流路Sの両側において、この流路Sに対する汚水の流れ込みを案内する勾配を有する底面7aを形成する。
以上の工程を経ることにより、マンホールの底部に本実施によるインバートが完成する。
上記のように本実施によるインバートを形成することにより、以下の作用効果を奏する。
本実施によるインバートは、インバートを構成する流路構成部材1,21が直線状の流路Sを有するもの(符号1)、彎曲する流路Sを有するもの(符号21)を適宜組み合わせて連結するものである。これにより、マンホール周壁13に設けてある流入口11と流出口12の位置に合わせ、流入口11及び流出口12と近接する最端に連結される流路構成部材1,21は、それぞれ一直線状の流路Sを有するものを選択する。さらに、上記の最端に連結される流路構成部材1,21間のものは、彎曲した流路Sを有する流路構成部材1,21を順次連結していくことで、様々な角度に彎曲する流路Sを形成することができる。さらに、流路構成部材1,21同士を連結する連結部4と被連結部5は、流路Sの流れる方向に凹凸に差し込まれて連結してあるとともに、連結部4にテーパ部4aが設けてあることで、連結部4と被連結部5の間に隙間が設けられて流路Sの方向を微妙に調整することができる。さらに、流路構成部材1,21同士が互いの段部6a,6bを重ねて連結してあることで、水密性が確保されて流路構成部材1,21間の隙間からの汚水の漏れが防がれる。また、下地材14の上に連結した複数の流路構成部材1,21を載置し、その周囲にモルタル9を打設することで、インバートの施工工程のうち流路Sの確保までを短時間で行える。
さらに、従来インバートの施工で最も難しいとされている底面部7の底面7aの傾斜を設ける工程についても、流路構成部材1,21のガイド部3の上端面にあわせ、打設したモルタル9をハケ等の冶具で平滑にならして、ガイド部3の上端面とほぼ面一になるように形成することで容易に形成することができる。したがって、作業者を選ばずに容易に施工できることから、従来のように熟練したインバートの施工技能者を要せず、工期の短縮と施工コストの削減を図ることができる。
図9(a)(b)と図10(a)(b)は、本発明のインバートの他の実施形態を示すものである。このうち図9(a)は、マンホールの汚水の流入口11と流出口12が90°の位置関係となるものである。このときに本実施の流路構成部材21は、図9(b)のように、比較的急に彎曲するものと緩やかに彎曲するものの2種類のものを使用し、交互に連結することで流入口11と流出口12の間に汚水の流路Sを構成することができる。また、流路構成部材21の選択は、上記の彎曲の度合いのものに限らず、様々なものでも可能である。さらに、図10(a)のものは、流入口11と流出口12がマンホール周壁13の内周側面の対向する位置に設けてあるものである。このときに本実施の流路構成部材1は、図10(b)のように、流路構成部材1の一側部と他側部の寸法がほぼ同一で流路Sが直線状のものを複数連結して使用したものである。また、本実施のものでは、流入口11と流出口12の位置関係が対向位置から僅かに逸れる現場に施工することも可能である。このときには、ほぼ直線状の流路Sを有する流路構成部材1を複数連結し、流路構成部材1同士を連結する連結部4と被連結部5の隙間を利用して連結箇所を幅方向に曲げることで、微妙に位置を調整することができる。これにより、当初設計のものと相違する現場状況に対応して施工することが可能となる。また、上記のように連結部4と被連結部5の隙間を利用する他、流入口11と流出口12のいずれかと隣接する流路構成部材21のみ僅かに彎曲したものを連結していくことでも対応できる。さらに、流路構成部材1,21を連結する組み合わせを適宜変更することにより、流入口11と流出口12の位置関係がどのように配置されていても、流路構成部材1,21を細かく変更して対応できる。
本発明のインバートは、特許請求の範囲に記載する範囲内であれば、上記の実施形態に示す各構成部位の形状等に限定されない。流路Sは、上記のような半円弧状のものの他、角型のものでもよく、汚水の流れを円滑に行える形状であればよい。流路構成部材1,21は、本実施形態では樹脂の成形品を使用しているが、アルミやセラミック等の陶器であってもよく、その素材を限定しないが、樹脂の成型品であれば流路構成部材1,21を軽量にできる。これにより、インバートの施工時の作業負担が軽減されるとともに、現場搬送時も軽量であることから効率的に搬送できる。また、ガイド部3の流路構成部2から延出する長さは、底面部7の底面7aの傾斜の角度を設定する目安になればよく、特に限定するものではない。さらに、脚部8と補助脚部19は、上記の実施形態では流路構成部2の底部から延出するものについて記載したが、マンホールの底部に打設した下地材14の上に流路構成部材1,21を安定して載置できるものであればよい。上記実施形態のもの以外では、流路構成部2の底部を扁平に形成したものや、流路構成部2の底部における流路Sの流れる方向に千鳥状に複数配置してもよい。また、連結部4と被連結部5についても、上記実施形態では連結部4にテーパ部4aを設けて被連結部5との隙間を利用して流路構成部材1間にクリアランスを形成したものを示したが、連結部4を半円形状の凸部にし、被連結部5を矩形の凹部としても連結部4と被連結部5の間に隙間が形成され、この隙間を利用して流路構成部材1,21同士の彎曲する角度を調整することができる。
1 流路構成部材(直線状)
2 流路構成部
3 ガイド部
4 連結部
4a テーパ部
5 被連結部
6a,6b 段部
7 底面部
7a 底面
8 脚部
9 モルタル(底面部形成材料)
10 下水道管
11 流入口
12 流出口
13 マンホール周壁
14 下地材
19 補助脚部
21 流路構成部材(彎曲状)
22a 端部材(流入口側)
22b 端部材(流出口側)
23 端部側連結部
24 端部側被連結部
25 アール部
S 流路

Claims (5)

  1. マンホールの底部に設置してあり、マンホール周壁に設けられた汚水の流入口と流出口をつなぐ流路と、流路に集水するための傾斜した底面を有する底面部を備えるインバートであって、
    流路は、複数の流路構成部材を連結して形成してあり、流路構成部材は、流路の一部となる樋状をなし、連結部及び被連結部とガイド部を有しており、連結部及び被連結部は、他の流路構成部材を連結するものであり、ガイド部は、流路構成部材の両側部の上端から外周側に向けてそれぞれ斜め上方に延出しており、隣接する一方の流路構成部材の連結部と他方の流路構成部材の被連結部は、流路の流れる方向に凹凸に連結してあるとともに、連結部と被連結部の間には隙間が形成され、連結した各流路構成部材は、連結部と被連結部の間の隙間の範囲内で、流路の流れる方向に伸縮自在であるとともに幅方向に揺動自在であり、
    底面部は、ガイド部の上端面とほぼ面一となるように底面が傾斜していることを特徴とするインバート。
  2. 流路構成部材は、一側部と他側部の寸法がほぼ同一であり且つ流路が直線状のものと、一側部と他側部の寸法が相違しており且つ流路が彎曲したものを適宜選択して連結できることを特徴とする請求項1記載のインバート。
  3. 流路構成部材の下部には、幅方向に間隔をあけた少なくとも二つ以上の箇所に脚部を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のインバート。
  4. 下水道管の流入口及び流出口と隣接して配置される流路構成部材には、流路構成部材の内周面とほぼ面一にするとともに、下水道管の流入口及び流出口の端縁と隙間なく一致する端部材が取り付けてあることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインバート。
  5. マンホールの底部に設置されるインバートの施工方法であって、
    マンホール周壁に設けてある下水道管の流入口と流出口の位置にあわせ、汚水の流路の一部となる樋状をなす流路構成部材を複数連結する工程、
    複数連結した流路構成部材を伸縮、揺動して方向を調整し、流路を流入口と流出口の間に配置するとともに、マンホールの下地材の上に載置する工程、
    複数連結した流路構成部材の外周部が埋まるまで底面部形成材料を打設して底面部を形成する工程
    連結した流路構成部材における流路の外周両側部からそれぞれ斜め上方に延出したガイド部とほぼ面一となるように底面部形成材料を平滑にならし、底面部の底面を流路の向けて下がる傾斜面とする工程、
    上記の各工程を経ることを特徴とするインバートの施工方法。
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