JP6033359B2 - 不燃下地材および出隅の内装化粧構造 - Google Patents
不燃下地材および出隅の内装化粧構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6033359B2 JP6033359B2 JP2015089627A JP2015089627A JP6033359B2 JP 6033359 B2 JP6033359 B2 JP 6033359B2 JP 2015089627 A JP2015089627 A JP 2015089627A JP 2015089627 A JP2015089627 A JP 2015089627A JP 6033359 B2 JP6033359 B2 JP 6033359B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- corner
- incombustible
- combustible
- side end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Description
また、コーナー材と石膏ボードの突き合わせ部は、段差が生じるためパテと呼ばれる下地調整材を塗布して、段差を均す必要があるが、段差が大きくパテの厚みが厚くなると、パテが内部まで乾燥しない状態でクロス貼りを行う場合、パテに含まれる水分が気泡となり、クロスが浮くという課題があった。
即ち、請求項1の発明の不燃下地材は、基材に対し固定手段を介して取り付けられ、表面に、パテが塗布され、その塗布されたパテを覆うようにクロス等の内装化粧シートが貼り付けられる、内装化粧構造に用いられる下地材であって、主成分として、セメント、ケイ酸質粉体、骨材、及び繊維を含む材料により、吸水性を有する不燃材として形成されていることを特徴とする。これにより、耐火性能のアップに寄与することができる。
請求項2の発明の不燃下地材は、請求項1に構成において、前記不燃材の吸水率が10から50%であることを特徴とする。これにより、当該不燃下地材にパテが塗布される場合このパテに含まれる水分を吸収することができる。
請求項4の発明の不燃下地材は、請求項1〜3のいずれかの構成において、内装化粧シートが貼り付けられる面にエポキシ樹脂系の接着層が設けられていることを特徴とする。これにより、内装化粧シートを下地材に強固に貼り付けることができる。
請求項2に係る発明によれば、当該不燃下地材にパテが塗布される場合にパテに含まれる水分を吸収することができ、パテが内部まで乾燥しない状態でクロス貼りを行う場合に、パテに含まれる水分が気泡となり、クロスが浮くという不具合を解消できる。
請求項4に係る発明によれば、内装化粧シートが貼り付けられる面にエポキシ樹脂系の接着層が設けられているので、内装化粧シートを下地材の表面に強固に張り付けることができる。
図1は第1実施形態の不燃下地材を建物の出隅に対して使用した場合の内装化粧構造を示す斜視図、図2は同不燃下地材の上から見た平面図、図3は同不燃下地材を建物の出隅に対して使用した場合の内装化粧構造を示す断面図である。
なお、この不燃材は、防火の点では、後述するように表裏方向に貫通する孔を持たない不燃無孔材とすることが好ましいが、必ずしも無孔材にする必要はなく、固定用のビスや釘を挿通させるための貫通孔が予め形成されたものであってもよい。貫通孔が予め形成されたものにおいては、貫通孔にビスや釘が挿通された際に、該貫通孔がビス等によって完全に封止されるのが好ましい。
前記セメントとしては、普通、早強、中庸熱、低熱、耐硫酸塩等の各種ポルトランドセメント、ビーライト高含有セメント、アルミナセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、各種混合セメント等の水硬セメントが挙げられる。
前記ケイ酸質粉体としては、けい石、けい藻土、マイクロシリカ、シリカヒューム等が挙げられ、特にけい石が好適である。
前記骨材としては、砂、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、真珠岩バルーン、黒曜石バルーン、パーライト、バーミキュライト、カナマイト、ガラスマイクロバルーン等が挙げられる。
前記繊維としては、パルプ、故紙、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ビニロン繊維等の有機繊維およびガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維などが挙げられ、特にパルプが好適である。
また、不燃材は、吸水性を有することがパテの水分を吸水するので好適であり、その吸水率は10%〜50%である。好ましくは15%〜35%である。吸水率が50%以上では、素材が膨張してしまう恐れがあり、吸水率が5%以下では、パテの水分の吸収が少ないため、気泡発生を防止することが出来ない。なお、吸水率の測定はJIS A5430で測定した。
なお、吸水率を高めるには、パルプなどの繊維乃至パーライトなどの軽量骨材の配合率を増やせば良い
・普通ポルトランドセメント =30〜65%
・けい石(ケイ酸質粉体) =20〜40%
・パーライト(骨材) = 5〜30%
・パルプ(繊維) = 2〜10%
・普通ポルトランドセメント =43%
・けい石 =34%
・パーライト =20%
・パルプ = 3%
・体質顔料(炭酸カルシウム)=55%
・エポキシ系樹脂 =28%
・無機質顔料(酸化チタン) =17%
なお、吸水率は次の通りである。
・ 接着層無し =29%
・ 接着層有り =22%
また、クロス5が貼り付けられる表面13にエポキシ樹脂系の接着層が設けられているので、クロス5を不燃下地材10の表面13に簡単に剥がれないよう強固に張り付けることができる。
例えば、クロス以外の内装化粧シートを使用してもよい。
また、前記実施形態では、不燃下地材10をビスによって基材である柱1や野縁42に取り付けているが、不燃下地材10を固定する固定手段は、ビスに限られることなく、釘やネジ釘であってもよい。
2 石膏ボード(壁板材)
10 不燃下地材
11 第1の袖板部
11a 側端面
12 第2の袖板部
12a 側端面
13 表面
14 裏面
15 湾曲面
16 凹部
17 表面溝
18 裏面溝
30 不燃下地材
31 第1の袖板部
31a 側端面
32 第2の袖板部
32a 側端面
33 表面
34 裏面
36 段差
41 壁板材
42 野縁(基材)
43 天井材
50 不燃下地材
51 第1の袖板部
51a 側端面
52 第2の袖板部
52a 側端面
53 表面
54 裏面
56 段差
60 不燃下地材
61 袖板部
61a 側端面
62 袖板部
62a 側端面
63 湾曲面(表面)
64 交差面(裏面)
71 桟木(基材)
72 壁板材
Claims (8)
- 基材に対し固定手段を介して取り付けられ、表面に、パテが塗布され、その塗布されたパテを覆うようにクロス等の内装化粧シートが貼り付けられる、内装化粧構造に用いられる下地材であって、
主成分として、セメント、ケイ酸質粉体、骨材、及びパルプを含み、骨材が5〜30%、パルプが2〜10%である材料により、吸水性を有する不燃材として形成されていることを特徴とする不燃下地材。 - 前記不燃材の吸水率が10から50%であることを特徴とする請求項1に記載の不燃下地材。
- 前記不燃材の表面に、前記基材に取り付けられる際に前記固定手段の頭部を収容する表面溝が設けられ、
この表面溝に対向する位置の裏面に、前記基材に取り付けられる際に前記固定手段の先端部の貫通による材料の破片を封入する裏面溝が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の不燃下地材。 - 前記内装化粧シートが貼り付けられる面にエポキシ樹脂系の接着層が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の不燃下地材。
- 出隅に配置されるコーナー下地材として構成され、出隅を作る2壁面にそれぞれ配された壁板材の厚さ相当の肉厚の2つの袖板部を有し、各袖板部の側端面が前記壁板材の側端面に対する対向面とされ、前記2つの袖板部の交じわる部分の外周側が湾曲面として構成されると共に、内周側に、前記出隅の頂点との当たりを避ける凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の不燃下地材。
- 入隅に配置されるコーナー下地材として構成され、入隅を作る2壁面にそれぞれ配された壁板材の厚さ相当の肉厚の2つの袖板部を有し、各袖板部の側端面が前記壁板材の側端面に対する対向面とされ、前記2つの袖板部の交じわる部分の外周側が直角に交わる交差面として構成されると共に内周側が湾曲面として形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の不燃下地材。
- 請求項5に記載の不燃下地材が2つの壁面の交わる基材の出隅に固定された出隅の内装化粧構造であって、前記不燃下地材の2つの袖板部の側端面が、前記2つの壁面にそれぞれ張り付けられた壁板材の側端面に対向し、前記不燃下地材に設けられた表面溝の内底面を貫通した前記固定手段により前記不燃下地材が前記基材に固定されており、更に前記壁板材の表面から不燃下地材の表面を覆うように前記内装化粧シートが貼り付けられていることを特徴とする出隅の内装化粧構造。
- 前記表面溝や前記固定手段の頭部がパテで覆われて、前記不燃下地材の表面が平坦にされており、その上に前記内装化粧シートが貼り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の出隅の内装化粧構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015089627A JP6033359B2 (ja) | 2015-04-24 | 2015-04-24 | 不燃下地材および出隅の内装化粧構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015089627A JP6033359B2 (ja) | 2015-04-24 | 2015-04-24 | 不燃下地材および出隅の内装化粧構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012264336A Division JP5885644B2 (ja) | 2012-12-03 | 2012-12-03 | 不燃下地材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015155646A JP2015155646A (ja) | 2015-08-27 |
JP6033359B2 true JP6033359B2 (ja) | 2016-11-30 |
Family
ID=54775093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015089627A Active JP6033359B2 (ja) | 2015-04-24 | 2015-04-24 | 不燃下地材および出隅の内装化粧構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6033359B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6940307B2 (ja) * | 2016-07-29 | 2021-09-22 | フクビ化学工業株式会社 | コーナー下地材、コーナー下地材付きシート |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH079951Y2 (ja) * | 1993-03-11 | 1995-03-08 | 勲 大川 | 建物の壁と天井の境界構造 |
JP2588263Y2 (ja) * | 1993-09-03 | 1999-01-06 | タキロン株式会社 | 合成樹脂製濡れ縁の上板固定構造 |
JPH10169140A (ja) * | 1996-12-10 | 1998-06-23 | Dantani Plywood Co Ltd | 手摺部材とそれを用いた腰壁構造 |
JP3071385U (ja) * | 2000-02-29 | 2000-08-29 | 株式会社森川ゲージ製作所 | コーナー用タイルブロックおよび辺用タイルブロック |
JP2002364149A (ja) * | 2001-06-06 | 2002-12-18 | Panahome Corp | 外装面材の取付方法および建築用複合パネル |
JP3860725B2 (ja) * | 2001-06-25 | 2006-12-20 | ミサワホーム株式会社 | 床板材 |
JP2003176612A (ja) * | 2001-10-05 | 2003-06-27 | Toyo Sangyo:Kk | クロス下地用コーナー材およびクロス貼り施工法 |
JP4009619B2 (ja) * | 2004-06-17 | 2007-11-21 | 神島化学工業株式会社 | 建築材料及び建築材料の製造方法 |
JP4409393B2 (ja) * | 2004-09-17 | 2010-02-03 | フクビ化学工業株式会社 | 下地調整材施工用下地材およびその製造方法 |
-
2015
- 2015-04-24 JP JP2015089627A patent/JP6033359B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015155646A (ja) | 2015-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100979376B1 (ko) | 건축용 기능성 복합패널 | |
KR100645488B1 (ko) | 건물외장용 인조스톤패널의 시공방법 | |
JP5885644B2 (ja) | 不燃下地材 | |
JP5348684B2 (ja) | 断熱複合パネルの壁面などへの施工法 | |
JP6033359B2 (ja) | 不燃下地材および出隅の内装化粧構造 | |
ES2913414T3 (es) | Pared externa | |
ES2490016B1 (es) | Conjunto de aislamiento para revestimiento exterior de edificaciones | |
JP2007126828A (ja) | 断熱パネル、断熱パネルを用いた外壁構造 | |
JPH10280576A (ja) | 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造 | |
JP2006206369A (ja) | 内装ボード及びその製造方法 | |
JP3120874U (ja) | アスベストの飛散防止装置 | |
KR101381160B1 (ko) | 불연몰탈층이 구비된 경량 샌드위치 패널 | |
KR200459437Y1 (ko) | 외장 조립판넬 | |
JP2020066979A (ja) | 外張り断熱構造 | |
TW200512347A (en) | Furring panels, method of outside wall decoration, and insulating PCcurtain walls | |
JP2005240331A (ja) | 断熱用パネル | |
CN215977797U (zh) | 一种装配式建筑保温结构 | |
KR200204063Y1 (ko) | 건축용 내,외장 마감판넬 | |
KR102538305B1 (ko) | 앵커 타정용 지지구 | |
JP2009019390A (ja) | 外断熱材用タイルパネル及びその取り付け方法 | |
KR200334341Y1 (ko) | 건축물의 내외부면용 경량복합패널 및 경량복합패널조립체 | |
KR200210975Y1 (ko) | 건축용 내,외장 마감판넬 | |
KR200222552Y1 (ko) | 건축용 내,외장 마감판넬 | |
KR200317410Y1 (ko) | 흡음성 차음 석고보드 | |
JPS6311241Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160325 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161025 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6033359 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |