JP6032962B2 - 自動車衝突模擬試験装置 - Google Patents

自動車衝突模擬試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6032962B2
JP6032962B2 JP2012137521A JP2012137521A JP6032962B2 JP 6032962 B2 JP6032962 B2 JP 6032962B2 JP 2012137521 A JP2012137521 A JP 2012137521A JP 2012137521 A JP2012137521 A JP 2012137521A JP 6032962 B2 JP6032962 B2 JP 6032962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sled
acceleration
intrusion
specimen
launching device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012137521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014002044A (ja
Inventor
純一 合木
純一 合木
信一郎 西村
信一郎 西村
勇 長澤
勇 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK, Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Ltd filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2012137521A priority Critical patent/JP6032962B2/ja
Publication of JP2014002044A publication Critical patent/JP2014002044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6032962B2 publication Critical patent/JP6032962B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

本発明は、自動車を破壊することなく衝突時に客室に発生する加速度を再現し、二次衝突による乗員の傷害度合いを再現する自動車衝突模擬試験装置に関するものである。
一般に、自動車の衝突試験は、クラッシュ量や客室の残存空間量などの物理量と乗員傷害値とを評価するための実車衝突試験があるが、実車にダミーを乗せて所定速度でバリヤに衝突させる方法は破壊試験であり、非常にコストを要する。このため、ダミーやエアバッグ等を搭載したホワイトボディ、模擬車体等を台車上に取り付け、この台車に対して実車衝突時とほぼ同様の加速度を与えることで、供試体に作用する衝撃度を非破壊的に再現して乗員傷害値を評価し、エアバッグなどの安全装置を開発するための自動車衝突模擬試験が行われる。
このような自動車衝突模擬試験装置としては、例えば、下記特許文献1、2に記載されたものがある。この各特許文献に記載された荷重負荷試験方法では、スレッド上に座席を固定してダミーを座らせ、このダミーの足が載るトーボードをトーボード支持台に回動自在に支持すると共に、油圧シリンダ(トーボード駆動装置)により前側を上下に傾動可能とし、また、トーボード支持台を案内部材によりスライド自在に支持すると共に、油圧シリンダ(トーボード駆動装置)により前後に移動可能としている。従って、自動車のイントルージョン試験を行う場合、実際の自動車の衝突データに基づいてトーボード駆動装置を制御し、トーボードの傾動や移動を行っている。
特開2002−062230号公報 米国特許出願公開第2008/0148878号明細書
上述した従来の自動車衝突模擬試験装置にあっては、トーボードが前後に傾動自在に支持すると共に、前後に移動自在に支持されており、イントルージョン試験時には、油圧シリンダ(トーボード駆動装置)のようなイントルージョン装置よりこのトーボードを傾動したり移動したりして実際の衝突試験を再現している。イントルージョン装置には、スレッドに加えられた水平方向の加速度と、トーボードの加速度と、ダミーからの反力との合力が作用する。このため、イントルージョン装置に必要とされる出力が大きくなり、イントルージョン装置及び付随する設備が大型化または重量化すると共に高価となりやすい。
本発明は上述した課題を解決するものであり、イントルージョン装置を小型化することができる自動車衝突模擬試験装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、自動車衝突模擬試験装置は、水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体を搭載可能なスレッドと、前記スレッドに向けて加速度を与えて前記スレッドを水平方向に移動させるスレッド加速装置と、前記供試体に押し当てる模擬車体部品に加速度を付与するイントルージョン加速装置と、前記スレッドに固定された回転シャフトを支点として回転可能な錘を備え、前記スレッド加速装置が付与した前記スレッドの加速度により前記錘を回転シャフト回りに回動させ、前記錘の回動により生じたトルクを、前記模擬車体部品を前記供試体に押し当てる力として付与するイントルージョン補助機構と、を含むことを特徴とする。
上記構成により、スレッドに加わる加速度と逆向きの加速度が錘に作用する。このため、錘が回転シャフトの回りに回動することで、錘の回動により生じたトルクを模擬車体部品に伝達し、模擬車体部品が供試体に押し当てる力とすることができる。その結果、イントルージョン加速装置の必要な出力が小さくてもすむことになり、イントルージョン加速装置を軽くあるいは安価に構成し、イントルージョン装置を小型化することができる。
本発明の望ましい態様として、前記イントルージョン補助機構は、前記スレッドに固定された回転シャフトを支点として回転可能であり、前記イントルージョン加速装置に連結された連結部と、前記錘を備え、かつ前記連結部と前記支点を介した位置に前記連結部と連動して回転するアーム部とを含むことが好ましい。
上記構成により、イントルージョン補助機構がイントルージョン加速装置に補助力を加えて、模擬車体部品を供試体に押し当てる力を付与することができる。
本発明の望ましい態様として、前記模擬車体部品は、前記スレッドの水平な左右方向に沿うように配置された前記回転シャフトにより回動自在に支持されるトーボードであることが好ましい。
上記構成により、実際の自動車衝突時におけるトーボードの変形を再現することができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、自動車衝突模擬試験装置は、水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体を搭載可能なスレッドと、前記スレッドに向けて加速度を与えて前記スレッドを水平方向に移動させるスレッド加速装置と、前記供試体に押し当てる模擬車体部品に加速度を付与するイントルージョン加速装置と、を含み、前記模擬車体部品は、ステアリングと、前記ステアリングを支持する支持部材とを含み、前記スレッド上に固定されたブラケットと、前記ブラケットにより固定され、かつスレッドの移動方向に直交し、かつ水平な方向に沿って配置される回転シャフトと、前記支持部材の突出部であるリンク部と、前記リンク部の動きを規制するガイド孔が開けられている連結部と、前記連結部と一体であって前記回転シャフトの回りを回転する回転部と、前記回転部と結合されたアーム部と、前記アーム部に取り付けられた錘とを備え、前記連結部の回転により前記支持部材を移動させるリンク機構を備えるイントルージョン補助機構と、を含むことを特徴とする
上記構成により、実際の自動車衝突時におけるステアリングの進入の動きを再現することができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、自動車衝突模擬試験装置は、水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体を搭載可能なスレッドと、前記スレッドに向けて加速度を与えて前記スレッドを水平方向に移動させるスレッド加速装置と、前記供試体に押し当てる模擬車体部品に加速度を付与するイントルージョン加速装置と、を含み、前記模擬車体部品は、ドア部材と、前記ドア部材を支持する支持部材とを含み、前記スレッド上に固定されたブラケットと、前記ブラケットにより固定され、かつスレッドの移動方向に直交し、かつ水平な方向に沿って配置される回転シャフトと、前記支持部材の突出部であるリンク部と、前記リンク部の動きを規制するガイド孔が開けられている連結部と、前記連結部と一体であって前記回転シャフトの回りを回転する回転部と、前記回転部と結合されたアーム部と、前記アーム部に取り付けられた錘とを備え、前記連結部の回転により前記支持部材を移動させるリンク機構を備えるイントルージョン補助機構と、を含むことを特徴とする
上記構成により、実際の自動車衝突時におけるドアの進入の動きを再現することができる。
本発明によれば、イントルージョン装置を小型化することができる自動車衝突模擬試験装置を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る自動車衝突模擬試験装置を示す側面図である。 図2は、実施形態1の自動車衝突模擬試験装置を示す平面図である。 図3は、実施形態1の自動車衝突模擬試験装置におけるイントルージョン装置を示す概略図である。 図4は、イントルージョン装置におけるトーボードの支持構造を示す概略図である。 図5は、図4のA−A断面を示す概略図である。 図6は、実施形態1に係る自動車衝突模擬試験装置におけるトーボードの支持構造の変形例を示す概略図である。 図7は、実施形態2に係る自動車衝突模擬試験装置におけるトーボードの支持構造を示す概略図である。 図8は、実施形態2に係る自動車衝突模擬試験装置におけるトーボードの支持構造の変形例を示す概略図である。 図9は、実施形態3の自動車衝突模擬試験装置におけるイントルージョン装置を示す概略図である。 図10は、実施形態3に係る自動車衝突模擬試験装置におけるステアリングの支持構造を示す概略図である。 図11は、図10に示すステアリングの支持構造の回転シャフトの回転中心を含む面の断面を示す概略図である。 図12は、実施形態4の自動車衝突模擬試験装置におけるイントルージョン装置を示す概略図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。本実施形態に係る自動車衝突模擬試験装置は、実際の自動車衝突時における慣性力による乗員の移動とともに車両構造物の乗員室内への侵入(イントルージョン)を模擬することができる。以下の実施形態では、車両構造物の模擬車体部品としてトーボード、ステアリングまたはドアを例示するが、模擬車体部品はこれらに限られるものではない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る自動車衝突模擬試験装置を示す側面図である。図2は、実施形態1の自動車衝突模擬試験装置を示す平面図である。図3は、実施形態1の自動車衝突模擬試験装置におけるイントルージョン装置を示す概略図である。図4は、イントルージョン装置におけるトーボードの支持構造を示す概略図である。図5は、図4のA−A断面を示す概略図である。
実施形態1の自動車衝突模擬試験装置において、図1及び図2に示すように、スレッド15は、所定厚さを有する板材を有する骨組材であって、平面視が前後方向(図1及び図2にて、左右方向)に長い矩形状をなしている。床面12には、所定間隔を有して左右一対のレール13a、13bが前後方向に沿って付設されており、スレッド15が下面に固定されたスライダ14a、14bを介してレール13a、13bに沿って前後移動自在に支持されている。
また、スレッド15は、上面に供試体16を搭載可能となっている。この供試体16は、本実施形態では、骨格のみを有する自動車、いわゆる、ホワイトボディであって、シート16a、ステアリング16b、エアバッグ16cなどの装備品が装着されると共に、ダミー16dが装着されている。この供試体16は、スレッド15における所定の位置に載置され、図示しない固定具により固定される。
なお、ここで、供試体16は、ホワイトボディであり、シート16a、ステアリング16b、エアバッグ16c、ダミー16dを含むものであるが、ホワイトボディ、シート16a、ステアリング16b、エアバッグ16c、ダミー16dを単体で供試体と称する場合もある。以下の実施形態における自動車衝突模擬試験装置では、スレッド15上に、供試体16として、ホワイトボディ、シート16a、ステアリング16b、エアバッグ16c、ダミー16dを搭載したが、供試体16として、ホワイトボディを搭載せずに、シート16aやダミー16dだけを搭載してもよい。
また、本実施形態にて、供試体16は、スレッド15上に搭載されることから、この供試体16である自動車の前方(図1及び図2にて、左方向)をスレッド15の前方とし、供試体16である自動車の後方(図1及び図2にて、右方向)をスレッド15の後方として説明する。また、供試体16である自動車の側方、つまり、左右方向(図1及び図2にて、上方向及び下方向)をスレッド15の側方、つまり、左右方向として説明する。
本実施形態の自動車衝突模擬試験装置にて、スレッド15の前方側の床面12には、スレッド15に対して後方加速度を付与するスレッド加速装置としての第1発射装置17が設置されている。この第1発射装置17は、油圧制御(または、空圧制御、摩擦制御など)されることで、スレッド15側に打ち出されるピストン17aを有している。このため、第1発射装置17は、ピストン17aの先端がスレッド15の前端に接触した状態で、ピストン17aを打ち出すことで、このスレッド15に対して後方への衝撃力、つまり、加速度を与えることができる。そして、第1発射装置17によりスレッド15に後方加速度を付与することは、スレッド15上の供試体16が前面衝突したときに後方加速度を受けることと同様の形態となり、模擬的に自動車衝突を発生させることができる。
また、スレッド15上の前部には、供試体16の前方に位置してイントルージョン装置21が設けられている。このイントルージョン装置21は、図3、図4及び図5に示すように、第2発射装置26と、トーボード25と、イントルージョン補助機構30とを含む。
スレッド15上に取付台22が固定され、取付台22は、図5に示すブラケッド23、23の台座となっている。ブラケッド23、23により回転シャフト24が装着され、回転シャフト24は、取付台22及びブラケッド23、23を介してスレッド15に固定されている。この回転シャフト24は、スレッド15の移動方向である前後方向に直交する水平な左右方向に沿って配置されている。
図4に示すイントルージョン補助機構30は、錘31と、アーム部32と、回転部33とを含む。錘31は、アーム部32に取り付けられており、回転部33から吊り下げられた振り子構造である。アーム部32は、回転部33と剛結合しており、回転シャフト24を支点として回転自在である。
トーボード25は、エンジンルームとその後方の乗員ルームとを仕切るトーボードを模擬した模擬車体部品である。また、トーボード25は、スレッド15の前方側にある傾斜部25aと、スレッド15の後方側にある水平部25bとを含み、傾斜部25aと水平部25bが回転部33で連結される一体形状となっている。例えば、トーボード25は、傾斜部25aがエンジンルームと乗員ルームとを仕切るトーボードに対応し、水平部25bが乗員ルームのフロアを構成するフロアボードに対応する。トーボード25は、回転部33を介して所定角度で折り曲げられた板形状をなし、回転シャフト24に対して回動自在に支持されている。
傾斜部25aは、回転部33(回転シャフト24)からスレッド15の前上方側に延出され、スレッド15の上面に対して所定角度θ1に設定されている。一方、水平部25bは、回転部33(回転シャフト24)からスレッド15の後方側に延出され、スレッド15の上面と略平行に設定されている。
スレッド15上の前部には、トーボード25の前方に位置して、トーボード25における傾斜部25aの後方及び水平部25bの下方に向けて加速度を付与するイントルージョン加速装置としての第2発射装置26が配置されている。この第2発射装置26は、油圧制御(または、空圧制御、摩擦制御など)されることで、トーボード25側に打ち出されるピストン26aを有している。そして、この第2発射装置26は、基端部がスレッド15上に固定された固定ブロック27に連結ピン等の連結部28により回動自在に連結され、ピストン26aの先端部がトーボード25における傾斜部25aの先端部に連結部29により回動自在に連結されている。
なお、イントルージョン装置21は、第2発射装置26のピストン26aの先端部をトーボード25に連結したが、第1発射装置17のように、ピストン26aの先端部をトーボード25に突き当てるようにしてもよい。
このため、第2発射装置26は、ピストン26aを打ち出すことで、このトーボード25に対して後方へ回動する衝撃力、つまり、加速度を与えることができる。即ち、第2発射装置26は、トーボード25に対して、傾斜部25aの先端部が後方に移動すると共に、水平部25bの先端部が下方に移動するような回転力を付与することができる。
この第2発射装置26は、第1発射装置17によりスレッド15に後方加速度を付与するときに同時に作動し、トーボード25に後方加速度を付与する。つまり、第1発射装置17によりスレッド15に加速度を付与し、スレッド15上の供試体16が前面衝突したときに後方加速度を受けたとき、第2発射装置26によりトーボード25に加速度を付与することで、スレッド15上のトーボード25が前面衝突による後方加速度(変形)を受けたことと同様の形態となり、模擬的に自動車衝突を発生させることができる。
そして、イントルージョン補助機構30は、スレッド15に固定された回転シャフト24を支点として回転可能であり、第2発射装置26に連結された連結部29と、錘31を備え、かつ連結部29と前記支点を介した位置に配置され、かつ傾斜部25aと連動して回転するアーム部32とを含む。イントルージョン補助機構30は、第1発射装置17によりスレッド15に後方加速度を付与する場合、錘31に慣性が作用し、錘31が回転シャフト24の回りに回動する。錘31の回動により生じたトルクが、第2発射装置26がピストン26aを打ち出してトーボード25に与える力を補助する。このため、イントルージョン補助機構30は、模擬車体部品であるトーボード25を供試体であるダミー16dに押し当てる力を付与することができる。
イントルージョン装置21には、スレッド15に加えられた水平方向の加速度と、トーボード25の加速度と、ダミー16dからの反力との合力が作用する。このため、イントルージョン装置21に必要とされる出力が大きくなり、第2発射装置26が大型化または重量化するおそれがある。本実施形態のイントルージョン装置21は、イントルージョン補助機構30が第2発射装置26のピストン26aに補助力を加えて、トーボード25を供試体であるダミー16dに押し当てる力を付与する。その結果、第2発射装置26のピストン26aを打ち出す力が小さくてもよいため、第2発射装置26を小型化することができる。
ここで、上述した実施形態1の自動車衝突模擬試験装置の作動について説明する。
実施形態1の自動車衝突模擬試験装置により自動車衝突試験を実施する場合、事前に、スレッド15やトーボード25の設計データ(重量や重心位置など)、実車衝突試験で得られた衝突時間に対する加速度変化の各データから、この加速度の時間的変化(波形)を再現できるように、第1発射装置17、第2発射装置26におけるピストン17a、ピストン26aの打ち出し力、スレッド15上の供試体16の位置を所定値に設定しておく。
図1、図2及び図3に示すように、第1発射装置17を油圧制御することで、ピストン17aを打ち出し、停止状態にあるスレッド15に対して目標前後加速度(スレッド15、供試体16における後方加速度)を与え、衝突時を模擬する加速度を供試体16に与える。すると、スレッド15は、与えられた目標前後加速度に伴って所定距離だけ後方に移動する。
また、第1発射装置17と同時に第2発射装置26を油圧制御することで、ピストン26aを打ち出し、停止状態にあるトーボード25に対して目標前後加速度(トーボード25における後方加速度)を与え、衝突時を模擬する加速度をトーボード25に与える。すると、トーボード25は、与えられた目標前後加速度に伴って所定角度だけ後方に回動する。即ち、図4に二点鎖線で示すように、トーボード25は、傾斜部25aが回転部33(回転シャフト24)を支点として立ち上がり、角度θ1が大きくなると共に、水平部25bが回転部33(回転シャフト24)を支点として下降し、角度θ2が発生する。
このように実施形態1の自動車衝突模擬試験装置にあっては、供試体16を搭載可能なスレッド15を水平な前後方向に沿って移動自在に支持し、前上方に延出する傾斜部25aと後方に延出する水平部25bとを有するトーボード25の回転部33をスレッド15の前部に回転シャフト24により回動自在に支持すると共に、第2発射装置26によりトーボード25における傾斜部25aの後方及び水平部25bの下方に向けて加速度を付与可能としている。
従って、第2発射装置26によりトーボード25における傾斜部25aの後方に向けて加速度を付与可能とすると共に、水平部25bの下方に向けて加速度を付与可能とすることで、トーボード25の傾斜部25aと水平部25bを同時に動作させることとなり、自動車衝突模擬試験における再現性を向上することができる。
また、実施形態1の自動車衝突模擬試験装置では、第2発射装置26により、傾斜部25aの先端部が後方に移動すると共に、水平部25bの先端部が下方に移動するように回転力を付与可能としている。従って、実際の自動車衝突時におけるトーボード25の変形を高精度に再現することができる。
また、実施形態1の自動車衝突模擬試験装置では、トーボード25の回転部33を介して傾斜部25aと水平部25bを一体に連結して回転シャフト24により回動可能に支持している。従って、傾斜部25aと水平部25bを一体としてトーボード25を構成することで、構造の簡素化を可能とすることができる。
(実施形態1の変形例)
図6は、実施形態1に係る自動車衝突模擬試験装置におけるトーボードの支持構造の変形例を示す概略図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
実施形態1の変形例のトーボード25は、スレッド15の前方側にある傾斜部25aと、スレッド15の後方側にある水平部25bとを含み、傾斜部25aが回転部33で連結されている。水平部25bは、傾斜部25aと連結されておらず、取付台22またはブラケッド23に固定されている。実施形態1の変形例のトーボード25は、傾斜部25aと水平部25bを独立して構成する。
図1、図2及び図3に示すように、第1発射装置17を油圧制御することで、ピストン17aを打ち出し、停止状態にあるスレッド15に対して目標前後加速度(スレッド15、供試体16における後方加速度)を与え、衝突時を模擬する加速度を供試体16に与える。すると、スレッド15は、与えられた目標前後加速度に伴って所定距離だけ後方に移動する。
また、第1発射装置17と同時に第2発射装置26を油圧制御することで、ピストン26aを打ち出し、停止状態にあるトーボード25に対して目標前後加速度(トーボード25における後方加速度)を与え、衝突時を模擬する加速度をトーボード25に与える。すると、トーボード25は、与えられた目標前後加速度に伴って所定角度だけ後方に回動する。即ち、図6に二点鎖線で示すように、傾斜部25aが回転部33(回転シャフト24)を支点として立ち上がり、傾斜部25aが水平部25bに対して近づくように動作する。
そして、イントルージョン補助機構30が第2発射装置26のピストン26aに補助力を加えて、トーボード25を供試体であるダミー16dに押し当てる力を付与する。その結果、第2発射装置26のピストン26aを打ち出す力が小さくてもよいため、第2発射装置26を小型化することができる。
以上説明したように実施形態1に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15と、スレッド加速装置である第1発射装置17と、イントルージョン加速装置である第2発射装置26と、イントルージョン補助機構30とを含む。スレッド15は、水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体16を搭載可能である。また、第1発射装置17は、スレッド15に向けて加速度を与えてスレッド15を水平方向に移動させる。第2発射装置26は、供試体16に押し当てる模擬車体部品であるトーボード25に加速度を付与する。そして、イントルージョン補助機構30は、スレッド15に固定された回転シャフト24を支点として回転可能な錘31を備え、第1発射装置17が付与したスレッド15の加速度により錘31を回転シャフト24の回りに回動させ、錘31の回動により生じたトルクを、トーボード25をダミー16dに押し当てる力として付与する。
この構造により、実施形態1に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15に加わる加速度と逆向きの加速度が錘31に作用する。このため、錘31が回転シャフト24の回りに回動することで、錘31の回動により生じたトルクをトーボード25に伝達し、トーボード25がダミー16dに押し当てる力とすることができる。その結果、第2発射装置26の必要な出力が小さくてもすむことになる。例えば第2発射装置26が、油圧アクチュエータである場合、第2発射装置26に使用するピストン26aだけではなく、アキュームレータ、油タンク、油圧機器または関連治具も小さく、軽くまたは安価に構成することができる。そして、自動車のイントルージョン試験を行う場合、実際の自動車の衝突データに基づいて、スレッド加速装置である第1発射装置17と、イントルージョン加速装置である第2発射装置26とを制御し、トーボード25の傾動や移動を制御することができる。
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係る自動車衝突模擬試験装置におけるトーボードの支持構造を示す概略図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図7に示すように、スレッド15上の前部には、供試体16の前方に位置してイントルージョン装置21が設けられている。実施形態2に係るイントルージョン装置21は、スレッド15上に、ガイドレール42を上述したレール13a、13bと平行となるように敷設している。
移動台43は、スライダを備えており、ガイドレール42を滑走するスライダで前後移動自在に支持されている。移動台43は、図5に示す取付台22と同様に、ブラケッド23、23の台座となっている。そして、ブラケッド23、23により回転シャフト24が装着され、回転シャフト24は、移動台43及びブラケッド23、23を介してスレッド15に固定されている。この回転シャフト24は、スレッド15の移動方向である前後方向に直交する水平な左右方向に沿って配置されている。
トーボード25は、スレッド15の前方側にある傾斜部25aと、スレッド15の後方側にある水平部25bとを有しており、傾斜部25aと水平部25bが回転部33で連結される一体形状となっている。そして、トーボード25は、回転部33が回転シャフト24により回動自在に支持されている。
図7に示すスレッド15上の前部には、図3と同様に、トーボード25の前方に位置して、トーボード25における傾斜部25aの後方及び水平部25bの下方に向けて加速度を付与する第2発射装置26が配置されている。この第2発射装置26は、油圧制御(または、空圧制御、摩擦制御など)されることで、トーボード25側に打ち出されるピストン26aを有し、ピストン26aの先端部が傾斜部25aに連結されている。このため、第2発射装置26は、ピストン26aを打ち出すことで、このトーボード25に対して後方へ回動する衝撃力、つまり、加速度を与えることができる。
また、スレッド15上の前部には、トーボード25の前方に位置して、このトーボード25の後方に向けて加速度を付与するトーボード加速装置としての第3発射装置44が配置されている。この第3発射装置44は、油圧制御(または、空圧制御、摩擦制御など)されることで、トーボード25側に打ち出されるピストン44aを有している。そして、この第3発射装置44は、基端部がスレッド15上に回動自在に連結され、ピストン44aの先端部がブラケッド23に連結ピン等の連結部45により回動自在に連結されている。このため、第3発射装置44は、ピストン44aを打ち出すことで、このトーボード25及び錘31に対して後方へ移動する衝撃力、つまり、加速度を与えることができる。なお、ピストン44aの先端部が移動台43に連結ピン等の連結部により回動自在に連結されていてもよい。
この第3発射装置44は、第2発射装置26によりスレッド15やトーボード25に後方加速度を付与するときに同時に作動し、トーボード25に後方加速度を付与する。つまり、第1発射装置17によりスレッド15に加速度を付与し、スレッド15上の供試体16が前面衝突したときに後方加速度を受けたとき、第2発射装置26、第3発射装置44によりトーボード25に加速度を付与することで、スレッド15上のトーボード25が前面衝突による後方加速度(変形)を受けたことと同様の形態となり、模擬的に自動車衝突を発生させることができる。
即ち、第1発射装置17を油圧制御することで、ピストン17aを打ち出し、停止状態にあるスレッド15に対して目標前後加速度(スレッド15、供試体16における後方加速度)を与え、衝突時を模擬する加速度を供試体16に与える。すると、スレッド15は、与えられた目標前後加速度に伴って所定距離だけ後方に移動する。
また、第1発射装置17と同時に第2発射装置26、第3発射装置44を油圧制御することで、ピストン26a、44aを打ち出し、停止状態にあるトーボード25に対して目標前後加速度(トーボード25における後方加速度)を与え、衝突時を模擬する加速度をトーボード25に与える。すると、トーボード25は、与えられた目標前後加速度に伴って所定角度だけ後方に回動すると共に、所定距離だけ後方に移動する。即ち、トーボード25は、傾斜部25aが回転部33(回転シャフト24)を支点として立ち上がると共に、水平部25bが回転部33(回転シャフト24)を支点として下降し、同時に、トーボード25が後退する。
第1発射装置17によりスレッド15に後方加速度を付与する場合、第3発射装置44によってもブラケッド23または移動台43に後方加速度が付加される。その結果、またイントルージョン補助機構30は、錘31に慣性が作用し、錘31が回転シャフト24の回りに回動する角加速度を高めることができる。錘31の回動により生じたトルクが、第2発射装置26がピストン26aを打ち出してトーボード25に与える力を補助する。このため、イントルージョン補助機構30は、模擬車体部品であるトーボード25を供試体であるダミー16dに押し当てる力を付与することができる。
このように実施形態2の自動車衝突模擬試験装置にあっては、第2発射装置26によりトーボード25における傾斜部25aの後方及び水平部25bの下方に向けて加速度を付与可能とすると共に、第3発射装置44により移動台43を介してトーボード25の後方に向けて加速度が付与可能としている。
従って、第3発射装置44によりトーボード25の後方に向けて加速度を付与可能とすることで、トーボード25の傾斜部25aと水平部25bを同時に移動させることとなり、自動車衝突模擬試験における再現性を向上することができる。
(実施形態2の変形例)
図8は、実施形態2に係る自動車衝突模擬試験装置におけるトーボードの支持構造の変形例を示す概略図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
実施形態2の変形例のトーボード25は、スレッド15の前方側にある傾斜部25aと、スレッド15の後方側にある水平部25bとを含み、傾斜部25aが回転部33で連結されている。水平部25bは、傾斜部25aと連結されておらず、取付台22またはブラケッド23に固定されている。実施形態1の変形例のトーボード25は、傾斜部25aと水平部25bを独立して構成する。
図1、図2及び図3に示すように、第1発射装置17を油圧制御することで、ピストン17aを打ち出し、停止状態にあるスレッド15に対して目標前後加速度(スレッド15、供試体16における後方加速度)を与え、衝突時を模擬する加速度を供試体16に与える。すると、スレッド15は、与えられた目標前後加速度に伴って所定距離だけ後方に移動する。
また、第1発射装置17と同時に第2発射装置26、第3発射装置44を油圧制御することで、ピストン26a、ピストン44aを打ち出し、停止状態にあるトーボード25に対して目標前後加速度(トーボード25における後方加速度)を与え、衝突時を模擬する加速度をトーボード25に与える。すると、トーボード25は、与えられた目標前後加速度に伴って所定角度だけ後方に回動する。傾斜部25aが回転部33(回転シャフト24)を支点として立ち上がり、傾斜部25aが水平部25bに対して近づくように動作する。
そして、イントルージョン補助機構30が第2発射装置26のピストン26aに補助力を加えて、トーボード25を供試体であるダミー16dに押し当てる力を付与する。その結果、第2発射装置26のピストン26aを打ち出す力が小さくてもよいため、第2発射装置26を小型化することができる。
第1発射装置17によりスレッド15に後方加速度を付与する場合、第3発射装置44によってもブラケッド23または移動台43に後方加速度が付加される。その結果、またイントルージョン補助機構30は、錘31に慣性が作用し、錘31が回転シャフト24の回りに回動する角加速度を高めることができる。錘31の回動により生じたトルクが、第2発射装置26がピストン26aを打ち出してトーボード25に与える力を補助する。このため、イントルージョン補助機構30は、模擬車体部品であるトーボード25を供試体であるダミー16dに押し当てる力を付与することができる。
また、第2発射装置26、第3発射装置44によりトーボード25の傾斜部25aと水平部25bに対して異なる加速度を付与可能とすることで、トーボード25の傾斜部25aと水平部25bを同時に、かつ、独立して移動させることとなり、自動車衝突模擬試験における再現性を向上することができる。
以上説明したように実施形態2に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15と、スレッド加速装置である第1発射装置17と、イントルージョン加速装置である第2発射装置26及び第3発射装置44と、イントルージョン補助機構30とを含む。スレッド15は、水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体16を搭載可能である。また、第1発射装置17は、スレッド15に向けて加速度を与えてスレッド15を水平方向に移動させる。第2発射装置26は、供試体16に押し当てる模擬車体部品であるトーボード25に加速度を付与する。そして、イントルージョン補助機構30は、スレッド15に固定された回転シャフト24を支点として回転可能な錘31を備え、第1発射装置17が付与したスレッド15の加速度及び第3発射装置44が付与した加速度により錘31を回転シャフト24の回りに回動させ、錘31の回動により生じたトルクを、トーボード25をダミー16dに押し当てる力として付与する。
この構造により、実施形態2に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15に加わる加速度と逆向きの加速度が錘31に作用する。このため、錘31が回転シャフト24の回りに回動することで、錘31の回動により生じたトルクをトーボード25に伝達し、トーボード25がダミー16dに押し当てる力とすることができる。その結果、実施形態1の第2発射装置26よりも実施形態2の第2発射装置26の必要な出力がより小さくてもすむことになる。例えば第2発射装置26が、油圧アクチュエータである場合、第2発射装置26に使用するピストン26aだけではなく、アキュームレータ、油タンク、油圧機器または関連治具も小さく、軽くまたは安価に構成することができる。そして、自動車のイントルージョン試験を行う場合、実際の自動車の衝突データに基づいて、スレッド加速装置である第1発射装置17と、イントルージョン加速装置である第2発射装置26及び第3発射装置44とを制御し、トーボード25の傾動や移動を制御することができる。
(実施形態3)
図9は、実施形態3の自動車衝突模擬試験装置におけるイントルージョン装置を示す概略図である。図10は、実施形態3に係る自動車衝突模擬試験装置におけるステアリングの支持構造を示す概略図である。図11は、図10に示すステアリングの支持構造の回転シャフトの回転中心を含む面の断面を示す概略図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
実施形態3に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15上の前部に、供試体であるダミー16dの前方に位置してイントルージョン装置51が設けられている。イントルージョン装置51は、模擬部品であるステアリング58をダミー16dに押し当てる状態を再現するための装置である。このイントルージョン装置51は、図9、図10及び図11に示すように、第2発射装置52と、ステアリング58と、ステアリング58を支持するステアリングシャフトを模した支持部材57と、イントルージョン補助機構60とを含む。支持部材57は、突出部であるリンク部56を備えている。
スレッド15上の前部には、スレッド15の前方に位置して、ステアリング58の後方かつ上方(斜め上方)に向けて加速度を付与するイントルージョン加速装置としての第2発射装置52が配置されている。この第2発射装置52は、油圧制御(または、空圧制御、摩擦制御など)されることで、ステアリング58側に打ち出されるピストン54を有している。そして、この第2発射装置52は、基端部がスレッド15上に固定された固定ブロック53に固定されている。また、ピストン54の端部は、ユニバーサルジョイントを模した接続部55を介して支持部材57に連結されている。なお、ピストン54の先端部を支持部材57に連結したが、第1発射装置17のように、ピストン54の先端部を支持部材57に突き当てるようにしてもよい。
また、図10に示すように、スレッド15上に取付台22が固定され、取付台22は、図11に示すブラケッド23、23の台座となっている。ブラケッド23、23により回転シャフト24が装着され、回転シャフト24は、取付台22及びブラケッド23、23を介してスレッド15に固定されている。この回転シャフト24は、スレッド15の移動方向である前後方向に直交する水平な左右方向に沿って配置されている。
図10に示すイントルージョン補助機構60は、錘61と、アーム部62と、回転部63と、連結部65とを含む。錘61は、アーム部62に取り付けられており、回転部63から吊り下げられた振り子構造である。アーム部62は、回転部63と剛結合しており、回転シャフト24を支点として回転自在である。アーム部62は、回転部63を介して連結部65と一体となっている。
図10に示すように、連結部65には、リンク部56の動きを規制するガイド孔65aが開けられている。ガイド孔65aは、回転シャフト24から離れる方向に直線的にリンク部56の規制面が延びるように開けられている。そして、リンク部56は、図11に示すように、抜け止めのために、直径を広げた拡径部56aを備えていることが好ましい。
図9に示す第2発射装置52は、第1発射装置17によりスレッド15に後方加速度を付与するときに同時に作動し、ステアリング58に後方加速度を付与する。つまり、第1発射装置17によりスレッド15に加速度を付与し、スレッド15上の供試体16が前面衝突したときに後方加速度を受けたとき、第2発射装置26によりステアリング58に加速度を付与することで、スレッド15上のステアリング58が前面衝突による後方加速度(変形)を受けたことと同様の形態となり、模擬的に自動車衝突を発生させることができる。
またイントルージョン補助機構60は、第1発射装置17によりスレッド15に後方加速度を付与する場合、錘61に慣性が作用し、図10に示すように錘61が回転シャフト24の回りに回動する。錘61の回動により生じたトルクが、連結部65の回動により、リンク部56に伝達される。リンク部56は、ガイド孔65aを移動することで、連結部65の回転運動を支持部材57がダミー16dに近づく方向の直線運動にして、第2発射装置52がピストン54を打ち出して支持部材57に与える力を補助する。このため、イントルージョン補助機構60は、模擬車体部品であるステアリング58を供試体であるダミー16dに押し当てる力として付与することができる。
以上説明したように、実施形態3の模擬車体部品は、ステアリング58と、ステアリング58を支持する支持部材57とを含み、イントルージョン補助機構60は、連結部65の回転により支持部材57を移動させるリンク機構を備えることが好ましい。リンク機構は、例えば、リンク部56と、連結部65と、ガイド孔65aとを含む。この構成により、実施形態3に係る自動車衝突模擬試験装置は、実際の自動車衝突時におけるステアリング58の進入の動きを再現することができる。
また、実施形態3に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15と、スレッド加速装置である第1発射装置17と、イントルージョン加速装置である第2発射装置52と、イントルージョン補助機構60とを含む。スレッド15は、水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体16、例えばダミー16dを搭載可能である。また、第1発射装置17は、スレッド15に向けて加速度を与えてスレッド15を水平方向に移動させる。第2発射装置52は、ダミー16dに押し当てる模擬車体部品であるステアリング58に加速度を付与する。そして、イントルージョン補助機構60は、スレッド15に固定された回転シャフト24を支点として回転可能な錘61を備え、第1発射装置17が付与したスレッド15の加速度により錘61を回転シャフト24の回りに回動させ、錘61の回動により生じたトルクを、ステアリング58をダミー16dに押し当てる力として付与する。
この構造により、実施形態3に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15に加わる加速度と逆向きの加速度が錘61に作用する。このため、錘61が回転シャフト24の回りに回動することで、錘61の回動により生じたトルクを支持部材57に伝達し、ステアリング58がダミー16dに押し当てる力とすることができる。その結果、第2発射装置52の必要な出力が小さくてもすむことになる。
(実施形態4)
図12は、実施形態4の自動車衝突模擬試験装置におけるイントルージョン装置を示す概略図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
実施形態4に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15A上の前部に、供試体であるダミー16dの右方または左方の側方に位置したイントルージョン装置71が設けられている。イントルージョン装置71は、模擬部品であるドア75をダミー16dに押し当てる状態を再現するためのドアイントルージョンの試験装置である。
実施形態4の自動車衝突模擬試験装置において、床面12には、所定間隔を有して左右一対のレール13c、13dが左右方向に沿って付設されており、スレッド15Aが下面に固定されたスライダ14c、14dを介してレール13c、13dに沿って左右移動自在に支持されている。また、スレッド15Aは、上面に供試体であるダミー16dを搭載可能となっている。なお、上述したように、スレッド15A上に、供試体16として、ホワイトボディ、シート16a、ステアリング16b、エアバッグ16c、ダミー16dを搭載してもよい。
実施形態4に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15Aの一方の側方側の床面12には、スレッド15Aに対して側方加速度を付与するスレッド加速装置としての第1発射装置17Aが設置されている。この第1発射装置17Aは、油圧制御(または、空圧制御、摩擦制御など)されることで、スレッド15A側に打ち出されるピストン17bを有している。このため、第1発射装置17Aは、ピストン17bの先端がスレッド15Aの前端に接触した状態で、ピストン17bを打ち出すことで、このスレッド15Aに対して他方の側方への衝撃力、つまり、加速度を与えることができる。そして、第1発射装置17Aによりスレッド15Aに側方加速度を付与することは、スレッド15A上の供試体であるダミー16dが側面衝突したときに加速度を受けることと同様の形態となり、模擬的に自動車衝突を発生させることができる。
イントルージョン装置71は、図12に示すように、第2発射装置72と、ドア75と、ドアを支持する支持部材57と、イントルージョン補助機構60とを含む。支持部材57は、突出部であるリンク部56を備えている。
スレッド15A上の側部には、スレッド15Aの側方に位置して、ダミー16dに向けてドア75に加速度を付与するイントルージョン加速装置としての第2発射装置72が配置されている。第2発射装置72は、油圧制御(または、空圧制御、摩擦制御など)されることで、ドア側に打ち出されるピストン74を有している。そして、この第2発射装置72は、基端部がスレッド15A上に固定された固定ブロック73に固定されている。また、ピストン74の端部は、接続部55を介して支持部材57に連結されている。なお、ピストン54の先端部を支持部材57に連結したが、第1発射装置17Aのように、ピストン54の先端部を支持部材57に突き当てるようにしてもよい。
また、スレッド15A上に取付台22が固定され、取付台22は、図11と同様に、ブラケッド23、23の台座となっている。ブラケッド23、23により回転シャフト24が装着され、回転シャフト24は、取付台22及びブラケッド23、23を介してスレッド15Aに固定されている。この回転シャフト24は、スレッド15Aの移動方向である左右方向に直交する水平な前後方向に沿って配置されている。
イントルージョン補助機構60は、錘61と、アーム部62と、回転部63と、連結部65とを含む。錘61は、アーム部62に取り付けられており、回転部63から吊り下げられた振り子構造である。アーム部62は、回転部63と剛結合しており、回転シャフト24を支点として回転自在である。アーム部62は、回転部63を介して連結部65と一体となっている。
図12に示すように、連結部65には、リンク部56の動きを規制するガイド孔65aが開けられている。ガイド孔65aは、回転シャフト24から離れる方向に直線的にリンク部56の規制面が延びるように開けられている。
図12に示す第2発射装置72は、第1発射装置17Aによりスレッド15Aに側方加速度を付与するときに同時に作動し、ドア75に加速度を付与する。つまり、第1発射装置17Aによりスレッド15Aに加速度を付与し、スレッド15A上のダミー16dが加速度を受けたとき、第2発射装置72によりドア75に加速度を付与することで、スレッド15A上のドア75が側方衝突による加速度(変形)を受けたことと同様の形態となり、模擬的に自動車衝突を発生させることができる。
またイントルージョン補助機構60は、第1発射装置17Aによりスレッド15Aに側方加速度を付与する場合、錘61に慣性が作用し、図12に示すように錘61が回転シャフト24の回りに回動する。錘61の回動により生じたトルクが、連結部65の回動により、リンク部56に伝達される。リンク部56は、ガイド孔65aを移動することで、連結部65の回転運動を支持部材57がダミー16dに近づく方向の直線運動にして、第2発射装置72がピストン74を打ち出して支持部材57に与える力を補助する。このため、イントルージョン補助機構60は、模擬車体部品であるドア75を供試体であるダミー16dに押し当てる力として付与することができる。
以上説明したように、実施形態4の模擬車体部品は、ドア75と、ドア75を支持する支持部材57とを含み、イントルージョン補助機構60は、連結部65の回転により支持部材57を移動させるリンク機構を備える。リンク機構は、例えば、リンク部56と、連結部65と、ガイド孔65aとを含む。この構成により、実施形態4に係る自動車衝突模擬試験装置は、実際の自動車衝突時におけるステアリングの進入の動きを再現することができる。
また、実施形態4に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15Aと、スレッド加速装置である第1発射装置17Aと、イントルージョン加速装置である第2発射装置72と、イントルージョン補助機構60とを含む。スレッド15Aは、水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体16、例えばダミー16dを搭載可能である。また、第1発射装置17Aは、スレッド15Aに向けて加速度を与えてスレッド15Aを水平方向に移動させる。第2発射装置72は、ダミー16dに押し当てる模擬車体部品であるドア75に加速度を付与する。そして、イントルージョン補助機構60は、スレッド15Aに固定された回転シャフト24を支点として回転可能な錘61を備え、第1発射装置17Aが付与したスレッド15Aの加速度により錘61を回転シャフト24の回りに回動させ、錘61の回動により生じたトルクを、ドア75をダミー16dに押し当てる力として付与する。
この構造により、実施形態4に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッド15Aに加わる加速度と逆向きの加速度が錘61に作用する。このため、錘61が回転シャフト24の回りに回動することで、錘61の回動により生じたトルクを支持部材57に伝達し、ドア75がダミー16dに押し当てる力とすることができる。その結果、第2発射装置72の必要な出力が小さくてもすむことになる。
以上説明した実施形態に係る自動車衝突模擬試験装置は、スレッドが一方向に加減速する通常の衝突用のスレッドだけでなく、回転運動を伴うピッチング用スレッドやヨーイング用スレッドなどいずれの自動車衝突模擬試験装置にも適用することができる。
12 床面
15、15A スレッド
16 供試体
16d ダミー
17、17A 第1発射装置(スレッド加速装置)
17a、17b、26a、44a、54、74 ピストン
21、51、71 イントルージョン装置
22 取付台
23 ブラケッド
24 回転シャフト
25 トーボード
25a 傾斜部
25b 水平部
26、52、72 第2発射装置(イントルージョン加速装置)
29、45、65 連結部
30、60 イントルージョン補助機構
31、61 錘
32、62 アーム部
33、63 回転部
42 ガイドレール
43 移動台
44 第3発射装置
55 接続部
56 リンク部
57 支持部材
58 ステアリング
65a ガイド孔
75 ドア

Claims (5)

  1. 水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体を搭載可能なスレッドと、
    前記スレッドに向けて加速度を与えて前記スレッドを水平方向に移動させるスレッド加速装置と、
    前記供試体に押し当てる模擬車体部品に加速度を付与するイントルージョン加速装置と、
    前記スレッドに固定された回転シャフトを支点として回転可能な錘を備え、前記スレッド加速装置が付与した前記スレッドの加速度により前記錘を回転シャフト回りに回動させ、前記錘の回動により生じたトルクを、前記模擬車体部品を前記供試体に押し当てる力として付与するイントルージョン補助機構と、
    を含むことを特徴とする自動車衝突模擬試験装置。
  2. 前記イントルージョン補助機構は、前記スレッドに固定された回転シャフトを支点として回転可能であり、前記イントルージョン加速装置に連結された連結部と、前記錘を備え、かつ前記連結部と前記支点を介した位置に前記連結部と連動して回転するアーム部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の自動車衝突模擬試験装置。
  3. 前記模擬車体部品は、前記スレッドの水平な左右方向に沿うように配置された前記回転シャフトにより回動自在に支持されるトーボードであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車衝突模擬試験装置。
  4. 水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体を搭載可能なスレッドと、
    前記スレッドに向けて加速度を与えて前記スレッドを水平方向に移動させるスレッド加速装置と、
    前記供試体に押し当てる模擬車体部品に加速度を付与するイントルージョン加速装置と、を含み、
    前記模擬車体部品は、ステアリングと、前記ステアリングを支持する支持部材とを含み、
    前記スレッド上に固定されたブラケットと、前記ブラケットにより固定され、かつスレッドの移動方向に直交し、かつ水平な方向に沿って配置される回転シャフトと、前記支持部材の突出部であるリンク部と、前記リンク部の動きを規制するガイド孔が開けられている連結部と、前記連結部と一体であって前記回転シャフトの回りを回転する回転部と、前記回転部と結合されたアーム部と、前記アーム部に取り付けられた錘とを備え、前記連結部の回転により前記支持部材を移動させるリンク機構を備えるイントルージョン補助機構と、を含むことを特徴とする自動車衝突模擬試験装置。
  5. 水平方向に沿って移動自在に支持されて供試体を搭載可能なスレッドと、
    前記スレッドに向けて加速度を与えて前記スレッドを水平方向に移動させるスレッド加速装置と、
    前記供試体に押し当てる模擬車体部品に加速度を付与するイントルージョン加速装置と、を含み、
    前記模擬車体部品は、ドア部材と、前記ドア部材を支持する支持部材とを含み、
    前記スレッド上に固定されたブラケットと、前記ブラケットにより固定され、かつスレッドの移動方向に直交し、かつ水平な方向に沿って配置される回転シャフトと、前記支持部材の突出部であるリンク部と、前記リンク部の動きを規制するガイド孔が開けられている連結部と、前記連結部と一体であって前記回転シャフトの回りを回転する回転部と、前記回転部と結合されたアーム部と、前記アーム部に取り付けられた錘とを備え、前記連結部の回転により前記支持部材を移動させるリンク機構を備えるイントルージョン補助機構と、を含むことを特徴とする自動車衝突模擬試験装置。
JP2012137521A 2012-06-19 2012-06-19 自動車衝突模擬試験装置 Active JP6032962B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012137521A JP6032962B2 (ja) 2012-06-19 2012-06-19 自動車衝突模擬試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012137521A JP6032962B2 (ja) 2012-06-19 2012-06-19 自動車衝突模擬試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014002044A JP2014002044A (ja) 2014-01-09
JP6032962B2 true JP6032962B2 (ja) 2016-11-30

Family

ID=50035348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012137521A Active JP6032962B2 (ja) 2012-06-19 2012-06-19 自動車衝突模擬試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6032962B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6702831B2 (ja) * 2016-09-13 2020-06-03 三菱重工機械システム株式会社 自動車衝突模擬試験装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08240509A (ja) * 1995-03-01 1996-09-17 Mitsubishi Motors Corp 車両の衝突試験装置
US6522998B1 (en) * 1998-10-13 2003-02-18 Breed Automotive Technology, Inc. Sled test apparatus and method for simulating pre-impact crash event
JP4454892B2 (ja) * 2001-07-06 2010-04-21 本田技研工業株式会社 車両衝突試験装置
JP2008039686A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Denso Corp 衝突試験装置
JP2009204395A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 自動車衝突シミュレータの構成機器
JP5627407B2 (ja) * 2010-11-16 2014-11-19 三菱重工業株式会社 自動車衝突模擬試験装置
JP5582980B2 (ja) * 2010-11-16 2014-09-03 三菱重工業株式会社 自動車衝突模擬試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014002044A (ja) 2014-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101317022B1 (ko) 자동차 충돌 모의 시험 장치
JP5627407B2 (ja) 自動車衝突模擬試験装置
JP5582980B2 (ja) 自動車衝突模擬試験装置
JP5614294B2 (ja) 衝突試験装置、車両の設計方法、及び車両
KR101547887B1 (ko) 활강기 시험 장치
WO2013111797A1 (ja) 自動車衝突模擬試験装置及び自動車衝突模擬試験の制御方法
JP6341044B2 (ja) センターピラーの側面衝突試験のための、センターピラーの上端部の支持治具
JP2010538296A (ja) ソリ型の衝突試験方法および装置
JP6032962B2 (ja) 自動車衝突模擬試験装置
JP2006138701A (ja) 自動車衝突模擬試験装置の簡易型ヨーイング装置
JP2010151791A (ja) 衝突試験装置
JP2009204395A (ja) 自動車衝突シミュレータの構成機器
JP2006138700A (ja) 自動車衝突模擬試験装置の簡易型ピッチング装置
JP2015108586A (ja) フロントサイドメンバーの前面衝突性能評価方法
JP2015537230A (ja) 自動車の衝突シミュレーション用の試験設備
KR101575332B1 (ko) 피칭 및 요잉 복합 안전 장치형 다이나믹 요잉 시뮬레이터
JP6702831B2 (ja) 自動車衝突模擬試験装置
JP5865985B1 (ja) 侵入試験シミューレータ
KR101601238B1 (ko) 침입 시험 시뮬레이터
JP2023101604A (ja) センターピラー単体の側面衝突試験方法、それに用いられる支持治具、情報処理装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150415

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6032962

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250