JP6032516B2 - 蓄電素子の充電方法および蓄電装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の蓄電素子を充電する方法および複数の蓄電素子を備える蓄電装置に関するものである。
エネルギーを備蓄する技術として、物理的な電荷(イオン分子)の吸脱着を利用するキャパシタや、電気エネルギーを化学エネルギーに変換して備蓄する二次電池などの蓄電素子を利用するものがある。これらの技術においては、単一の蓄電素子の蓄電容量や端子電圧の使用可能範囲が限定的であることから、多数の蓄電素子が電気的に接続された状態で使用されるのが一般的である。複数の蓄電素子を充電する場合、各蓄電素子間の端子電圧のばらつきを抑えつつ、できるだけ短時間で全ての蓄電素子を満充電状態に至らせることが望まれる。この目的のために、複数の蓄電素子の接続状態を随時変化させながら充電を行う技術が提案されている。
例えば特許文献1に記載の技術では、直列接続と並列接続との間で切り替え可能な複数個のキャパシタを有する回路ブロックが複数直列接続された回路構成の蓄電手段が設けられる。各回路ブロックに含まれるキャパシタが直列に接続された状態で充電が開始され、回路ブロック内のキャパシタの端子電圧の合計が所定値に達すると、当該回路ブロック内のキャパシタが並列接続に変更される。キャパシタが並列接続されることで、端子電圧の不均衡が是正される。また例えば特許文献2に記載の技術では、互いに直列接続されたキャパシタのうち隣接するもの同士が順次直列接続から並列接続に変更されて充電が行われる。
国際公開第2007/046138号 国際公開第2012/014281号
上記従来技術では、複数の蓄電素子(キャパシタ)が電気的に接続されてなる二端子回路の両端電圧を、接続される負荷装置の耐入力電圧以下に抑えることに重点が置かれている。このため、充電の進行に伴って、並列接続される蓄電素子の数が次第に増加する構成となっている。並列接続された蓄電素子の間では外部から注入される電荷が分配されるため、直列接続時に比べて満充電に至るまでの所要時間は長くなる。このように、上記従来技術には、充電時間の短縮という点において改良の余地が残されている。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、複数の蓄電素子を用いた充電方法および蓄電装置において、蓄電素子間の電圧バランスを取りながら短時間で各蓄電素子を充電することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の一の態様は、3以上の蓄電素子を電気的に接続して充電を行う蓄電素子の充電方法であって、複数の単位回路が直列接続された回路構成を有し、かつ前記単位回路の各々は単一の前記蓄電素子または互いに並列接続された複数の前記蓄電素子である二端子回路については、直列接続された前記単位回路の数を当該二端子回路の直列度と定義し、前記蓄電素子の全てが並列接続された(すなわち、全ての蓄電素子により単一の単位回路が構成された)二端子回路については、当該二端子回路の前記直列度を1とするとき、前記蓄電素子を接続して前記直列度の値が2以上である二端子回路を構成し、該二端子回路に電流を注入して前記蓄電素子の各々を充電する第1工程と、前記直列度の値が小さくなるように前記蓄電素子の接続を変更して新たな二端子回路を構成する第2工程と、前記直列度の値が大きくなるように前記蓄電素子の接続を変更して新たな二端子回路を構成し、該二端子回路に電流を注入して前記蓄電素子の各々を充電する第3工程とを備えている。
また、本発明の他の態様は、3以上の蓄電素子と、前記蓄電素子を電気的に接続して二端子回路を構成する接続手段と、前記接続手段により構成された前記二端子回路に電流を注入して前記蓄電素子を充電する電流注入手段とを備え、複数の単位回路が直列接続された回路構成を有し、かつ前記単位回路の各々は単一の前記蓄電素子または互いに並列接続された複数の前記蓄電素子である二端子回路については、直列接続された前記単位回路の数を当該二端子回路の直列度と定義し、前記蓄電素子の全てが並列接続された二端子回路については、当該二端子回路の前記直列度を1とするとき、前記接続手段は、前記蓄電素子の接続状態を切り替えて、前記直列度の値が2以上である第1の二端子回路と、前記直列度の値が前記第1の二端子回路よりも小さい第2の二端子回路と、前記直列度の値が前記第2の二端子回路よりも大きい第3の二端子回路とをこの順番で形成する。
このように構成された発明では、複数の蓄電素子が電気的に接続されて構成される二端子回路に対し、電流が注入されて充電が行われる。この発明における二端子回路は、複数の単位回路が直列接続された回路構成を有するもの、全ての蓄電素子が並列接続されたもののいずれかである。また複数の単位回路の各々は、単一の蓄電素子を含むもの、複数の蓄電素子を含みそれらが互いに並列接続されたもののいずれかである。
なお、本発明において「単位回路」は固定的に設けられるものではなく、蓄電素子同士が接続されて二端子回路が構成されたときに一時的に出現する単一のまたは複数の蓄電素子を含む回路を指す概念である。そして、二端子回路が複数の単位回路の直列回路と見ることができるとき、当該直列回路を構成する単位回路の数を「直列度」と称する。また、全ての蓄電素子が並列接続された二端子回路においては、当該二端子回路の直列度を1とする。
本発明では、直列度の比較的高い二端子回路に対して電流が注入されて各蓄電素子の充電が開始された後、直列度が低くなるように、すなわち直列度の値が小さくなるように二端子回路の接続が変更される。二端子回路の直列度が低くなるということは、二端子回路中の少なくとも1つの蓄電素子が、新たに他の蓄電素子と並列接続されることを意味する。複数の蓄電素子が並列接続されることでそれらの蓄電素子間で端子電圧が均等化される。これにより、蓄電素子間の電圧のばらつきが抑制される。
一方、蓄電素子が並列接続された状態では、各蓄電素子への充電に長時間を要する。そのため、本発明では再度蓄電素子の接続が変更され、直列度がより高い、すなわち直列度の値がより大きな二端子回路が構成される。これにより、各蓄電素子の充電に要する時間が短縮される。
このように、本発明では、充電の過程において、複数の蓄電素子により構成される二端子回路の直列度がいったん低下するように接続が変更されて蓄電素子間の電圧ばらつきが是正された後、再び直列度の高い二端子回路が構成されることで、蓄電素子間の電圧バランスを取りながら短時間で各蓄電素子を充電することが可能である。
本発明によれば、複数の蓄電素子により構成される二端子回路の直列度が比較的高い状態で充電が開始され、いったん直列度の低い二端子回路に接続変更された後、再び直列度の高い二端子回路が構成される。これにより、蓄電素子間の電圧バランスを取りながら短時間で各蓄電素子を充電することが可能である。
この発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、添付図面を参照しながら次の詳細な説明を読めば、より完全に明らかとなるであろう。ただし、図面は専ら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
図1は本発明にかかる蓄電装置の一実施形態を示す図である。 図2はスイッチ群の作動により構成される回路の例を示す図である。 図3は蓄電素子の接続状態の例を示す図である。 図4は充電動作における蓄電素子の接続状態を示す図である。 図5は二端子回路の構成例を示す図である。 図6はこの蓄電装置における充電動作の一例を示すフローチャートである。 図7は充電動作のより具体的な一態様を示すフローチャートである。 図8は図6の充電動作の変形例の一部を示すフローチャートである。 図9は充電動作のより具体的な他の一態様を示すフローチャートである。 図10はこの動作態様における蓄電素子の接続状態の変遷を示す図である。
図1は本発明にかかる蓄電装置の一実施形態を示す図である。より詳しくは、図1Aは本発明にかかる蓄電素子の充電方法を好適に適用可能な蓄電装置1を示すブロック図である。また、図1Bは蓄電装置1に設けられる蓄電部10および接続切替部30の電気的構成を示す回路図である。
蓄電装置1は、蓄電部10と、給電部20と、接続切替部30と、電位検出部40と、制御部50とを備えている。蓄電部10は電気エネルギーを貯蔵する機能をそれぞれが有する複数の蓄電素子を備えている。給電部20は蓄電部10に電力を供給する。接続切替部30は、後述するスイッチ群により蓄電部10に設けられた複数の蓄電素子を電気的に接続する機能を有し、しかもその接続状態を変更して複数種の回路構成を実現することが可能である。
電位検出部40は、蓄電部10に設けられた蓄電素子の各々の両端子の電位を個別に検出する機能を有する。また制御部50は、上記した各構成を総合的に制御して蓄電装置1に所定の充電動作を実行させる機能を有する。
給電部20は所定の直流電流を出力する電流源21と、所定の直流電圧を出力する電圧源22と、これらを選択的に蓄電部10に接続するスイッチ23,24とを備えている。具体的には、電流源21と蓄電部10との間はスイッチ23を介して接続される一方、電圧源22と蓄電部10との間はスイッチ24を介して接続される。スイッチ23,24の開閉は制御部50により制御されており、スイッチ23が閉じているときには電流源21から出力される定電流が蓄電素子10に供給される。一方、スイッチ24が閉じているときには電圧源22から出力される定電圧が蓄電素子10に供給される。
蓄電部10はN個(Nは3以上の自然数)の蓄電素子C,C,C,…,Cを有している。これらの蓄電素子としては、例えば電気二重層キャパシタ、ハイブリッドキャパシタ、レドックスキャパシタなどの電気化学キャパシタ、および、リチウム系二次電池、ニッケル水素電池、ナトリウム硫黄電池、亜鉛ハロゲン電池、レドックス・フロー電池などの二次電池を好適に適用可能である。
これらの蓄電素子C,C,C,…,Cは、接続切替部30に設けられたスイッチ群を介して接続されている。具体的には、回路図上において隣接する2つの蓄電素子C,Cn+1(nは1以上N未満の自然数)の間は、3個のスイッチSWn1,SWn2,SWn3を介して電気的に接続される。より詳しくは、蓄電素子Cの一方(図において上側の)端子と蓄電素子Cn+1の一方端子との間がスイッチSWn1を介して接続され、蓄電素子Cの他方(図において下側の)端子と蓄電素子Cn+1の他方端子との間がスイッチSWn3を介して接続される。さらに、蓄電素子Cの他方端子と蓄電素子Cn+1の一方端子との間がスイッチSWn2を介して接続される。スイッチSWn1,SWn2,SWn3の開閉は、制御部50により制御される。
これらのスイッチの開閉形式としては任意のものを使用可能であるが、開閉時に過渡的に大きな電流が流れる可能性があることから、火花の発生を避けるために機械的な接点を持たない例えば半導体スイッチを用いることが好ましい。
例えば回路図において最も左にある蓄電素子Cとこれに隣接する蓄電素子Cとの間では、蓄電素子Cの一方端子と蓄電素子Cの一方端子との間にスイッチSW11が設けられ、蓄電素子Cの他方端子と蓄電素子Cの他方端子との間にはスイッチSW12が設けられる。さらに、蓄電素子Cの他方端子と蓄電素子Cの一方端子との間には、スイッチSW13が設けられる。
蓄電素子Cの一方端子および他方端子それぞれの電位が電位検出部40により個別に検出され、これらの電位の差が蓄電素子Cの端子電圧を表す。電位検出部40による電位検出結果は制御部50に与えられる。制御部50は、電位検出部40から与えられる電位検出結果に基づき各蓄電素子Cの端子電圧を求め、その結果に基づいて装置各部を制御する。
図2(図2Aないし図2C)はスイッチ群の作動により構成される回路の例を示す図である。回路図上で互いに隣接する2つの蓄電素子C,Cn+1と、その間に設けられるスイッチSWn1,SWn2,SWn3とで構成される最小構成の回路では、図2Aに示すように、スイッチSWn1およびSWn3が開状態、SWn2が閉状態のとき蓄電素子C,Cn+1の直列接続が実現される。一方、図2Bに示すように、スイッチSWn1およびSWn3が閉状態、SWn2が開状態のとき蓄電素子C,Cn+1の並列接続が実現される。
このように、スイッチの開閉状態により、蓄電素子C,Cn+1の接続状態が直列接続と並列接続との間で切り替わる。切り替えに際しては、スイッチSWn1とスイッチSWn2との間、およびスイッチSWn3とスイッチSWn2との間のそれぞれで、両スイッチが共に閉状態とならないようにする必要がある。すなわち、図2Cに示すように、直列状態から並列状態に接続が変更されるとき、スイッチSWn2が開いてからスイッチSWn1,SWn3が閉じられる。一方、並列状態から直列状態に接続が変更されるとき、スイッチSWn1,SWn3が開いてからスイッチSWn2が閉じられる。
スイッチSWn1とスイッチSWn2とが共に閉の状態では蓄電素子Cが短絡され、スイッチSWn2とスイッチSWn3とが共に閉の状態では蓄電素子Cn+1が短絡される。これを防止するために、上記のようなタイミングで切り替えが行われる必要がある。なお、スイッチSWn1,SWn3の開閉タイミングについては、上記条件が満たされる限り、必ずしも同時である必要はない。
蓄電素子の数が3以上の場合でも同様に、回路図上で隣接する2つの蓄電素子が互いに直列または並列に接続されることで、蓄電素子C,C,…,Cが互いに電気的に接続される。
図3(図3Aないし図3C)は蓄電素子の接続状態の例を示す図である。ここでは、蓄電部10が4個の蓄電素子C〜Cを備える(すなわちN=4)場合を例示する。図3Aに示す例では、各蓄電素子の間に設けられたスイッチ群のうちスイッチSWn1,SWn3(n=1,2,3)がいずれも開状態、スイッチSWn2がいずれも閉状態であり、全ての蓄電素子C〜Cが直列接続される。一方、図3Bに示す例では、スイッチSWn1,SWn3(n=1,2,3)がいずれも閉状態、スイッチSWn2がいずれも開状態であり、全ての蓄電素子C〜Cが並列接続される。
さらに、図3Cに示す例では、スイッチSW12,SW21,SW23,SW32が閉状態、他のスイッチが開状態となっている。この状態では、蓄電素子C,Cが並列接続され、該並列回路がさらに蓄電素子Cおよび蓄電素子Cと直列に接続される。このように、この蓄電装置1は、各スイッチの開閉を制御することにより、蓄電素子を種々の接続状態で接続することができるように構成されている。
次に、上記のように構成された蓄電装置1による充電動作について説明する。この蓄電装置1では、蓄電部10に設けられた複数の蓄電素子C〜Cが接続切替部30により相互に接続されて、適宜の回路構成を有する二端子回路が構成される。こうして構成された二端子回路に対し、電流源21からの直流定電流、または電圧源22からの直流定電圧が選択的に供給されることで、蓄電部10の各蓄電素子が充電される。後述するように、この蓄電装置1の充電動作の過程においては、蓄電素子の接続状態が切り替えられて二端子回路の構成が随時変更される。
図4(図4Aないし図4C)は充電動作における蓄電素子の接続状態を示す図である。上記したように、この蓄電装置1の充電動作では、蓄電部10および接続切替部30によって所定の二端子回路が構成される。この二端子回路は、図4Aに示すように、所定の回路構成を有する1以上の単位回路U,U,…,U(Sは自然数)を含み、単位回路が複数の場合にはそれらの全てが直列接続された回路構成を有する。各々の単位回路U(m=1,2,…,S)は、図4Bに示される単一の蓄電素子を含む回路、または図4Cに示される複数の蓄電素子が互いに並列接続された回路のいずれかである。単一の二端子回路が、回路構成の異なる複数種の単位回路を含んでいてもよい。蓄電部10に設けられた蓄電素子の全てが並列接続される場合、それらの全素子が単一の単位回路を構成するとみなす。
また、蓄電部10に含まれる蓄電素子C〜Cの全てがいずれかの単位回路に組み込まれるものとする。例えば蓄電素子C〜Cのうち少なくとも1つが短絡されている回路や、電流源21が接続されたときに形成される閉回路に含まれない蓄電素子が存在する回路のように、充電に関与しない蓄電素子を含む回路は、ここでいう二端子回路に該当しない。
次のように言い換えることもできる。互いに並列接続された複数の蓄電素子は全体として、互いの蓄電容量を加算した蓄電容量を有する1つの「広義の蓄電素子」とみることができる。このように、互いに並列接続されて広義の蓄電素子をなす複数の蓄電素子の一団が、1つの単位回路に相当する。一方、他の蓄電素子と並列接続されていない単一の蓄電素子については、当該蓄電素子が単独で1つの単位回路をなす。そして、このような単位回路が単独で、または複数直列接続されて、本実施形態にいう二端子回路を構成する。
なお、単位回路Uは、この蓄電装置1において固定的に設けられるものではなく、接続切替部30が制御部50からの制御指令に応じて蓄電素子C,C,…,Cを接続することにより一時的に形成されるものである。例えば図1Bの回路においてスイッチSW11〜SW13により蓄電素子C,Cが直列接続されたとき、蓄電素子C、蓄電素子Cはそれぞれ単独で1つの単位回路をなす。一方、スイッチSW11〜SW13により蓄電素子C,Cが並列接続されたとき、蓄電素子C,Cが全体として1つの単位回路をなす。このように、本実施形態における「単位回路」および「二端子回路」は、接続切替部30の各スイッチの開閉状態の組み合わせに応じて動的に変化する回路を指す概念である。蓄電部10に設けられる蓄電素子の数はN個であるから、これらの少なくとも一部により構成される単位回路の数Sは最大でもNである。
ここで、図4Aに示される二端子回路を構成する単位回路の数Sを、当該二端子回路の「直列度」と称する。なお全ての蓄電素子C〜Cが並列接続された二端子回路では、これらの蓄電素子C〜Cが単一の単位回路を構成するので、その直列度は1である。上記したように、この蓄電装置1では、接続切替部30の各スイッチの開閉状態の組み合わせにより、種々の直列度S(1≦S≦N)を有する二端子回路が実現可能である。
図5(図5Aないし図5E)は二端子回路の構成例を示す図である。ここでは、蓄電部10が8個の蓄電素子C〜Cを備える(すなわちN=8)場合を例示する。図5Aに示す例では、全ての蓄電素子C〜Cが直列接続されており、直列度Sの値は8である。この場合、各蓄電素子C〜Cがそれぞれ単独で1つの単位回路をなす。
図5Bに示す例では、回路図上で隣接する2つの蓄電素子C,Cが並列接続され、他の蓄電素子は直列接続されている。この場合、直列度Sの値は7であり、2つの蓄電素子C,Cが1つの単位回路Uをなし、他の蓄電素子はそれぞれ単独で1つの単位回路U,U,U〜Uをなす。なお、2つの蓄電素子のみが並列接続される限り、蓄電素子の組み合わせによらず直列度Sの値は7である。
図5Cに示す例では、回路図上で隣接する蓄電素子が2つずつ並列接続されている。具体的には、蓄電素子C,Cが並列接続されて単位回路Uを構成し、蓄電素子C,Cが並列接続されて単位回路Uを構成し、蓄電素子C,Cが並列接続されて単位回路Uを構成し、蓄電素子C,Cが並列接続されて単位回路Uを構成する。そして、それぞれ並列接続された2つの蓄電素子からなる4つの単位回路U〜Uが直列接続されて二端子回路が構成される。したがってこの場合の直列度Sの値は4である。
一方、図5Dに示す例では、直列度Sの値は図5Cの例と同じ4であるが、回路構成は全く異なる。すなわち、蓄電素子C,Cがそれぞれ単独で単位回路U,Uを構成する一方、4つの蓄電素子C〜Cが互いに並列接続されて単位回路Uを構成し、2つの蓄電素子C,Cが互いに並列接続されて1つの単位回路Uを構成する。そして、これらの単位回路U〜Uが直列接続されて二端子回路が構成される。このように、直列度Sの値が同一であっても回路構成は異なっている場合がある。
さらに、図5Eに示す例では、全ての蓄電素子C〜Cが互いに並列接続され、全体が1つの単位回路を構成する。したがってこの場合、直列度Sの値は1である。このように、この蓄電装置1では、1からNまでの任意の直列度Sを有する種々の二端子回路を構成することが可能となっている。また、直列度Sが1またはNである場合を除き、同じ直列度Sの値に対し異なる回路構成を有する2種類以上の二端子回路を構成することが可能である。次に説明するように、この蓄電装置1の充電動作の動作過程においては、直列度Sが互いに異なる複数種の二端子回路が順次出現する。
図6はこの蓄電装置における充電動作の一例を示すフローチャートである。この充電動作は、予め作成された制御プログラムに基づき制御部50が装置各部を制御して所定の動作を行わせることにより実現される。
最初に、装置各部が所定の初期状態に設定されて装置の初期化が行われる(ステップS101)。初期状態では、給電部20および接続切替部30に設けられたスイッチ類は全て開状態である。したがって蓄電部10に設けられた蓄電素子C〜Cへの充電は行われない。蓄電素子C〜Cは、未充電または完全放電状態であってもよく、また一部または全部の蓄電素子に幾らかの電気エネルギーが蓄えられた状態であってもよい。また、電位検出部40による蓄電素子C〜Cの端子電位の検出が開始される。なお、充電が開始される前における回路の接続状態は、上記に限定されず任意である。
次に、制御部50が接続切替部30を作動させ、接続切替部30は蓄電素子C〜Cを相互に接続して直列度Sが所定値S1である第1の二端子回路を構成する(ステップS102)。そして、給電部20のスイッチ23が制御部50からの制御指令に応じて閉じることにより、電流源21から蓄電部10へ直流定電流が供給され、蓄電部10の定電流充電が開始される(ステップS103)。
このときの直列度S1については2以上N以下の任意の数値とすることができるが、できるだけ大きな値であることが望ましい。複数の蓄電素子が並列接続された状態では、注入される電流がこれらの蓄電素子に分散されるため、これらの充電に長時間を要する。複数の蓄電素子を短時間で充電するという目的のためには、可能な限り多くの蓄電素子を直列接続して(つまり直列度Sを高くして)定電流充電を行うことが好ましい。例えば部分的に充電された状態の蓄電素子がある場合には、当該蓄電素子が他の蓄電素子と並列接続された状態で充電が開始されてもよい。
一方、直列接続され定電流充電される各蓄電素子の端子電圧の上昇の程度は、蓄電素子の容量ばらつきに起因して必ずしも一様ではない。例えば電気化学キャパシタでは同一の公称容量を有する素子間で最大20%程度の容量ばらつきを有する場合がある。このため、このまま充電を継続すると蓄電素子間の端子電圧のばらつきが次第に大きくなる。
端子電圧の高い蓄電素子を基準として充電制御が行われる場合、端子電圧の低い蓄電素子が満充電状態に至る前に充電が終了されてしまう。一方、端子電圧の低い蓄電素子を基準として充電制御が行われる場合、その蓄電素子が満充電状態に至る前に他の蓄電素子が過充電状態となってしまう。いずれも好ましくない状態である。
そこで、この充電動作の過程においては、充電中に各蓄電素子C〜Cの端子電圧が監視されている。蓄電素子間の端子電圧の差が予め設定された規定値以上となった場合には(ステップS104)、スイッチ23が開かれて電流源21からの電流注入が停止される(ステップS105)。そして、接続切替部30により蓄電素子の接続が直列度Sが低下するように変更されて、直列度Sの値が第1の二端子回路の直列度S1よりも小さい第2の二端子回路が新たに構成される(ステップS106)。このときの直列度SをS2(<S1)とする。
二端子回路の直列度Sが低下するように接続が変更されるとき、当該二端子回路においては、変更の直前には並列接続されていなかった少なくとも1対の蓄電素子が新たに並列接続されることになる。蓄電素子が新たに並列接続されることにより、それらの蓄電素子間の端子電圧のばらつきが是正される。したがって、二端子回路の直列度Sが低下するような蓄電素子の接続変更は、蓄電素子間の電圧ばらつきを縮小させる作用を有する。
第1の二端子回路よりも直列度Sの低い二端子回路としては種々の回路構成のものが想定され得るが、そのいずれが第2の二端子回路とされてもよい。ただし、複数の蓄電素子のうち端子電圧が最も高いもの、および端子電圧が最も低いものの少なくとも一方が他の蓄電素子と並列接続されるようにすると、電圧ばらつきを是正する効果が特に顕著となる。
二端子回路の接続を変更するのに先立って電流注入を停止するのは、端子電圧の異なる蓄電素子が並列接続された際に素子間に流れる過渡電流と充電電流とが重畳されることでスイッチに過大な電流が流れ、スイッチが破損するのを防止するためである。スイッチの電流容量が十分に大きいなど、このような問題が生じるおそれがない場合には、電流注入が継続して実施されてもよい。すなわち、ステップS105が省かれてもよい。
蓄電素子間の電圧ばらつきが解消されたか否かについては、例えば電位検出部40により検出される各蓄電素子の端子電圧を比較することによって行うことができる。すなわち、各蓄電素子のうち端子電圧が最も高いものと最も低いものとの電圧差が規定値よりも小さいとき電圧ばらつきが解消されたということができる。この場合の規定値は、ステップS104における規定値と同一値であってもよく、またこれより小さい値であってもよい。
また、端子電圧の異なる複数の蓄電素子が並列接続されたときに蓄電素子間で端子電圧が同一となるまでの時間は、蓄電素子の容量と配線の電気抵抗とで定まる時定数の大きさに依存する。したがって各部品の特性からおよその時間を予測することも可能である。このことから、ステップS106において形成された回路構成を維持する時間を予め定めておき、定められた時間だけ接続状態が維持されるようにしてもよい。
こうして直列度の低い二端子回路が構成されることで蓄電素子間の電圧ばらつきが解消されると、続いて、全ての蓄電素子の端子電圧が所定の規定電圧以上に達しているか否かが判断される(ステップS107)。この場合の規定電圧は、各蓄電素子がほぼ満充電状態であるとみなせるときの蓄電素子の端子電圧に対応する値である。例えば、満充電状態における蓄電素子の端子電圧の90%ないし95%程度の電圧値を、規定電圧とすることができる。
全ての蓄電素子の端子電圧が規定電圧以上であるとき(ステップS107においてYES)、電流源21からの電流注入が継続されていればスイッチ23が開かれて電流注入が停止され(ステップS111)、全ての蓄電素子が並列接続となるよう接続が変更される(ステップS112)。そして、給電部20のスイッチ24が閉じられて電圧源22からの直流定電圧が各蓄電素子に印加される(ステップS113)。
全蓄電素子を並列接続し直流定電圧を印加することで、次のような効果が得られる。このときの直流電圧の大きさを各蓄電素子の最終的な目標電圧値としておくことで、各蓄電素子の端子電位が自動的に目標電圧に揃えられる。これにより、ほぼ満充電状態となった各蓄電素子の端子電圧が均一化されるとともに、蓄電素子の自己放電に起因する端子電圧の低下が防止される。これらの効果は、電圧源22が出力する直流電圧の大きさを適正に維持することで得られるものであり、個々の蓄電素子の端子電位の検出およびそれに基づく制御を特に必要としない。
この状態で一連の充電動作は終了し、以後は蓄電素子の自己放電を補償するための電流だけが蓄電部10に流入するトリクル充電状態となって各蓄電素子が満充電状態に維持される。
一方、いずれかの蓄電素子の端子電圧が規定電圧に達していない場合には(ステップS107においてNO)、接続切替部30により蓄電素子の接続が変更され、第2の二端子回路の直列度S2よりも高い直列度S3(>S2)を有する第3の二端子回路が新たに構成される(ステップS108)。そして、ステップS103に戻ってさらに定電流充電が行われる。これにより、満充電に至っていない蓄電素子の充電が継続される。二端子回路の直列度Sが高められることにより、各蓄電素子を満充電状態に至らせるまでの所要時間を短縮することができる。
第3の二端子回路の回路構成は特に限定されないが、例えばステップS107の判断において端子電圧が規定電圧未満であると判断された蓄電素子については他の蓄電素子と並列接続されない状態とされることが望ましい。こうすることで、当該蓄電素子に効率的に電流を流入させて端子電圧を素早く上昇させることが可能となる。一方、端子電圧が規定電圧以上である蓄電素子については他の蓄電素子と並列接続することで、電圧ばらつきを是正するとともに過充電となるのを防止することができる。制御部50は、電位検出部40による検出結果から各蓄電素子C〜Cの端子電圧を随時把握し、その結果に応じて各蓄電素子をどのように接続するかを決定し接続切替部30を制御することが好ましい。
なお、ステップS108において構成される第3の二端子回路の直列度S3およびその回路構成は、ステップS102において構成される第1の二端子回路の直列度S1およびその回路構成と同一であってもよく、異なっていてもよい。また、第1の二端子回路と直列度は同じであって回路構成が異なっていてもよい。
また、ステップS103ないしS108の処理ループが複数回実行されるとき、回路の接続変更を伴うステップS106およびステップS108がそれぞれ複数回実行されることになる。このとき、ステップS106において構成される第2の二端子回路の直列度S2および回路構成は、各回の処理において同一であってもよく、異なっていてもよい。ただし、各蓄電素子間の電圧ばらつきを是正するとの観点からは、回路構成が種々に異なる二端子回路が順次出現することが好ましい。並列接続される蓄電素子の組み合わせが順次変化することで、各蓄電素子間の端子電圧が相互に均等化されるからである。
また、ステップS108において構成される第3の二端子回路の直列度S3および回路構成も、各回の処理において同一であってもよく、異なっていてもよい。ただし、充電所要時間の短縮との観点からは、直列度Sができるだけ高い状態とされることが好ましい。
なお、第2工程と第3工程とがそれぞれ複数回繰り返して実行される態様において、第2工程と第3工程との間で直列度Sを大きく変化させないことが有効なケースがある。直列度Sの変化を伴う接続変更は、二端子回路の両端電圧の変動の原因となる。例えば充電動作中に蓄電部10から外部負荷へ電力を供給する場合のように、二端子回路の両端電圧の変動を抑制することが必要とされる場合、第2工程と第3工程との間での直列度Sの変化を比較的小さくすることが有効である。
このように、この充電動作においては、蓄電部10に設けられた蓄電素子C〜Cが比較的高い直列度S=S1となるように接続された状態で定電流充電が開始される。そして、所定のタイミングで、より具体的には蓄電素子間の端子電圧差が規定値以上となったときに、蓄電素子の接続が変更され、直列度S=S2(<S1)を有する新たな二端子回路が構成される。二端子回路の直列度が低下することにより、蓄電素子間の電圧バランスが改善される。
そして、電圧ばらつきが是正された後、各蓄電素子が満充電に至っていなければ、より具体的には蓄電素子のうち端子電圧が規定電圧に達していないものがあれば、蓄電素子の接続が再度変更され、直列度S=S3(>S2)を有する新たな二端子回路が構成される。二端子回路の直列度が増加することにより、各蓄電素子への充電速度が向上する。そして、必要に応じて、直列度Sの上昇を伴う接続変更と直列度Sの低下を伴う接続変更とが交互に複数回実行されることで、蓄電素子間の電圧ばらつきが抑制されながら、各蓄電素子が順次満充電状態となる。
このように、この充電動作の過程においては、充電の開始後、直列度の低下を伴う蓄電素子の接続変更と、直列度の上昇を伴う蓄電素子の接続変更とが交互に実行される。これにより、蓄電素子間の電圧バランスを取りながら短時間で各蓄電素子を充電することが可能となる。前述した先行技術のいずれにおいても、充電過程において蓄電素子の接続変更は行われるが、直列度の上昇を伴う蓄電素子の接続変更は行われない。したがって、短時間での充電を可能とする点において、本実施形態の充電動作は先行技術のものよりも有利である。
図7は充電動作のより具体的な一態様を示すフローチャートである。図7においては、図6に示す充電動作と基本的に同一の動作については図6と同一の符号を付し、以下ではその動作内容についての説明を省略する。この態様においては、ステップS102aにおいて全ての蓄電素子C〜Cが直列接続された二端子回路が構成される点で、図6のステップS102の動作内容とは相違している。また、図6のステップS106に代えて、ステップs106aおよびS106bが設けられる。また、ステップS108aにおいても、全ての蓄電素子が直列接続された二端子回路が構成される。これらの点を除けば、図7の充電動作の動作内容は図6の充電動作と同じである。
ステップS106aでは、直列度の低い二端子回路として、全ての蓄電素子C〜Cが並列接続された二端子回路が構成される。ステップS106bでは、電位検出部40による各蓄電素子の端子電圧検出結果から、蓄電素子間の端子電圧差が解消されたか否かが判断され、端子電圧差が解消されるまで待機状態となる。また、前述したように、端子電圧によらず接続状態が一定時間維持されるように構成されてもよい。
つまり、図7に示す動作態様では、各蓄電素子が接続され直列度Sの高い二端子回路が構成される際、原理的に直列度Sが最も高くなる、全ての蓄電素子が直列接続された状態(以下、「全直列状態」という)の二端子回路が構成される。一方、二端子回路の直列度Sを低下させる際には、原理的に直列度Sが最も低くなる、全ての蓄電素子が並列接続された状態(以下、「全並列状態」という)の二端子回路が構成される。
これにより、この態様では、図5Aに示す蓄電素子C〜Cが全直列状態(すなわち直列度S=N)で定電流充電が開始され、所定のタイミングで、蓄電素子C〜Cの接続が図5Eに示す全並列状態(すなわち直列度S=1)に変更される。その後のステップS108aでは再び、図5Aに示す全直列接続状態に接続が変更される。なお、図5Aないし図5Eの例では蓄電部10に設けられた蓄電素子の個数Nを8としているが、任意の個数Nにおいて同様の処理が可能である。
このように、この態様の充電動作(図7)では、図5Aに示される全直列状態と図5Eに示される全並列状態とが交互に切り替えられながら蓄電素子の充電が進行する。全直列状態での定電流充電は、個々の蓄電素子への充電が最も速く進行する態様である。一方、全並列状態は、全ての蓄電素子間で端子電圧が最も短時間でかつ確実に均等化される態様である。したがって、この態様の充電動作では、蓄電素子間の電圧バランスを取りながら短時間で各蓄電素子を充電することが可能である。なお、この態様では、全ての蓄電素子が並列接続され各蓄電素子の端子電圧差が解消された状態でステップS107の判断がなされる。そのため、ステップS107では全ての蓄電素子の端子電圧を検出する必要はなく、いずれか1つの蓄電素子の端子電圧、または蓄電部10全体としての両端電圧に基づき判断を行ってよい。
図7のステップS102aおよびS108aにおける「蓄電素子の全直列状態への接続」は、図6のステップS102およびS108における「より高い直列状態への接続」の一態様に他ならない。同様に、図7のステップS106aにおける「蓄電素子の全並列状態への接続」は、図6のステップS106における「より低い直列状態への接続」の一態様に他ならない。この意味において、図7の充電動作は、図6の充電動作の技術思想をより具体的な態様に限定したものであると言える。
図8は図6の充電動作の変形例の一部を示すフローチャートである。図6のステップS106に代えて、図8に示すステップS106c〜S106eが実行されてもよい。ステップS106cでは、図6のステップS106と同様に、蓄電素子により構成される二端子回路の直列度Sが低下するような接続変更が行われる。ステップS106dでは蓄電素子間の端子電圧差が解消されたか否かが判断され、端子電圧差が解消されていれば図6のステップS107以降の処理が実行される。
端子電圧差が解消されていないとき、ステップS106eにおいて、蓄電素子の接続変更が行われる。ステップS106cにおいて形成される二端子回路が全並列状態でない場合、並列接続される蓄電素子の組み合わせによっては、並列接続されていない蓄電素子間での端子電圧差が解消されない場合があり得る。並列接続される蓄電素子の組み合わせが変わるように接続が変更されることは、このような場合に有効である。蓄電素子間の端子電圧差の解消を目的とする接続変更においては、接続変更によって二端子回路の直列度Sが維持されるか、低下することが望ましい。端子電圧差が解消されるまでステップS106d、S106eが繰り返されることで、蓄電素子間の端子電圧差を確実に解消することができる。
このように、蓄電素子間の電圧バランスを取るために二端子回路の直列度を低下させる工程において、回路構成の異なる複数種の二端子回路が順次形成されてもよい。同様の考え方に基づき、次のような態様も可能である。
図9は充電動作のより具体的な他の一態様を示すフローチャートである。また、図10(図10Aないし図10E)はこの動作態様における蓄電素子の接続状態の変遷を示す図である。図9におけるステップS101〜S104の動作内容は、図7におけるステップS101〜S104の動作内容と同一である。すなわち、この態様では、蓄電素子が図5Aに示す全直列状態に接続されて定電流充電が開始され(ステップS101〜S103)、蓄電素子間の端子電圧差が規定値に達するまで(ステップS104)、この状態が維持される。
続いて、全直列状態の蓄電素子C〜Cのうち回路図上において隣接する1対の蓄電素子の間、例えば図10Aに示すように蓄電素子C,Cの間の接続が、並列接続に変更される(ステップS106f)。これにより、蓄電素子C,Cの間で端子電圧が均等化される。以下では、こうして互いに並列接続された1対の蓄電素子を「並列部」と称し図では符号Pを付す。ここでは回路図上の配置に基づき並列部Pを形成する蓄電素子が選択されているが、これに限定されない。例えば、端子電圧が最も高いまたは最も低い1つの蓄電素子と、回路図において当該蓄電素子と隣接する1つの蓄電素子とにより並列部Pが形成されてもよい。このようにすると、端子電圧差の解消に要する時間を短縮することが可能である。特に、端子電圧が最も高い蓄電素子については、早い段階で他の蓄電素子と並列接続することで、過充電となるのを防止することができる。
このときの蓄電素子の接続変更は、全直列状態から直列度Sが1つだけ低下するものであり、1対の蓄電素子の接続状態が直列から並列に変更されるにすぎない。そのため、並列接続への変更に起因して流れる過渡電流も限定的であると考えられる。したがってこの場合には電流源22からの電流注入を停止する必要はない。むしろ、電流注入を継続することにより、1対の蓄電素子間で端子電圧の均等化を行っている間にも当該蓄電素子および他の蓄電素子への充電を継続することができるので、充電に要する時間をより短縮することが可能となる。
接続変更が行われてから所定時間が経過すると、並列部Pを構成する蓄電素子の組み合わせを回路図上で1つシフトさせた新たな二端子回路が構成される(ステップS106g)。ここで並列部のシフトとは、蓄電素子の接続を変更して、並列部Pを構成している2つの蓄電素子の一方と、当該蓄電素子と回路図において隣接する別の1つの蓄電素子との間で新たな並列部Pを形成することを意味する。図10Aに示すように2つの蓄電素子C,Cにより並列部Pが形成されているケースでは、図10Bに示すように、蓄電素子C,Cの間の並列接続が解消されて直列接続に変更され、一方の蓄電素子Cとこれに隣接する別の蓄電素子Cとの間で新たな並列部Pが形成されるという動作が、並列部Pのシフトに相当する。なお、並列部Pを形成した蓄電素子間の端子電圧差が所定値以下になったと判断したときにシフトが行われるようにしてもよい。
所定のシフト終了条件が成立するまで(ステップS106h)、上記した並列部Pのシフトが繰り返される。このとき、図10C、図10Dに示すように、並列部Pを形成する蓄電素子の対が、回路図上において1つずつシフトしてゆく。これにより、蓄電素子間での電圧ばらつきが是正される。この間も各蓄電素子への電流注入を継続して、蓄電素子への充電を進行させることができる。
シフト終了条件としては種々のものが考えられる。例えば、電位検出部40により検出される各蓄電素子間の端子電圧差が解消されたとき、シフト終了となるようにすることができる。また、回路図上において隣接する蓄電素子の対の全てにおいて並列部Pが形成された後に、シフト動作が終了するようにしてもよい。
なお、上記のように並列部を順次シフトしてゆくと、図10Eに示すように、最終的には回路図で最も右端で対をなす蓄電素子CN−1,Cにより形成される並列部でシフトが終了することになる。この状態からさらにシフト動作を継続する場合、再度図10Aに示す状態から順次並列部Pのシフトが行われてもよく、また上記とは逆順に図10Eに示す状態から図10Aに示す状態に向かってシフトが行われてもよい。また、前述した先行技術文献(国際公開第2012/014281号)に記載されたように、回路図において最も離れた2つの蓄電素子C,Cの間にこれらによる並列部Pを形成するためのスイッチを設け、並列部Pの循環が可能となるようにしてもよい。
並列部Pのシフト動作が終了すると、続いて図6、図7のステップS107と同様に、全ての蓄電素子の端子電圧が規定電圧以上となっているか否かが判断される(ステップS107)。その後の動作は、図7に示す充電動作と同じである。すなわち、蓄電素子間での電圧ばらつきが解消されると、蓄電素子が全直列状態に戻され、二端子回路の直列度Sは増加する。これにより、並列部が形成されることで電流が分散され、充電に要する時間が長くなるのを防止することができる。また、全ての蓄電素子の端子電圧が規定電圧以上となっていれば、全ての蓄電素子が並列接続されてトリクル充電状態となる。
このように、この態様の充電動作(図9)では、全直列状態での定電流充電において蓄電素子間の端子電圧差が大きくなると、1対の蓄電素子による並列部Pが形成されて端子電圧が均等化され、しかも、並列部Pのシフトが順次行われる。これにより蓄電素子間の電圧バランスが改善される。そして、蓄電素子間の端子電圧差が解消されると再び全直列状態に戻されることで、充電に要する時間が短縮される。
なお、蓄電素子間での端子電圧差を解消するために、一部の蓄電素子により並列部を形成しこれをシフトさせるという技術思想は、前述の先行技術文献(国際公開第2012/014281号)に記載された技術思想と一定の類似性を有するものである。しかしながら、この先行技術には、図9の充電動作と異なり、いったん並列部が形成された状態から全直列状態へ移行するという局面が存在しない。この相違点に起因して、図9の充電動作は、充電に要する時間がより短いという点で先行技術よりも優れたものである。言い換えれば、図9に示す充電動作は、この先行技術を充電速度の面において改良したものに相当すると言うこともできる。
図9の充電動作は、図6の充電動作のステップS106において蓄電素子間の端子電圧差が解消されなかったときに、二端子回路の直列度Sを変えずにその回路構成を順次変更するように動作を改変したものに相当するとも考えることができる。この意味において、図9の充電動作を図6の充電動作の変形例ということができる。
上記態様では回路図上における蓄電素子の配列順序に則った順番に並列部Pが形成されるが、変形例として、並列部Pの形成およびシフト動作が次のように構成されてもよい。基本的な考え方は、回路図上において隣接する蓄電素子同士で端子電圧差が最も大きい1対の蓄電素子により並列部Pを形成する、というものである。すなわち、ステップS106fでは、各蓄電素子の端子電圧検出結果に基づき、隣接する蓄電素子間で端子電圧差が最も大きい1対の蓄電素子により並列部Pが形成される。これにより当該蓄電素子対での端子電圧差が解消される。
そして、ステップS106fでは、その時点で端子電圧差が最も大きい1対の隣接する蓄電素子の間で新たな並列部Pが形成されることにより、並列部の位置がシフトする。このように端子電圧差の大きい蓄電素子の対から順に並列化してゆくことにより、短時間で蓄電素子間の電圧ばらつきを解消することができる。
以上説明したように、上記実施形態においては、接続切替部30が本発明の「接続手段」として機能する一方、電流源21および電圧源22がそれぞれ本発明の「電流注入手段」および「電圧印加手段」として機能している。
また、図6のステップS102およびS103、図7および図9のステップS102aおよびS103が、いずれも本発明の「第1工程」に相当している。また、図6のステップS106、図7のステップS106aないしS106b、図8のステップS106cないしS106e、図9のステップS106fないしS106hが、いずれも本発明の「第2工程」に相当している。また、図6のステップS108、図7および図9のステップS108aが、いずれも本発明の「第3工程」に相当している。また、図6、図7および図9のステップS112ないしS113が、本発明の「第4工程」に相当している。
以上のように、この実施形態では、複数の蓄電素子C〜Cにより構成された二端子回路に充電電流を注入し充電を行うに際して、当初は直列度Sの値が比較的高く設定される(第1工程)。そして、充電の進行に伴い蓄電素子間の電圧ばらつきが大きくなってくると、より直列度Sの低い二端子回路に接続が変更されて、蓄電素子間の電圧バランスが改善される(第2工程)。電圧ばらつきが小さくなると、再び直列度Sの高い二端子回路が構成され、これにより各蓄電素子への充電が短時間で進行する(第3工程)。このように、本実施形態によれば、複数の蓄電素子間の電圧バランスを取りながら、各蓄電素子を短時間で満充電状態に至らせることが可能である。
また、二端子回路の直列度が高められる第3工程の後に、二端子回路の直列度を再度低下させる蓄電素子の接続変更(第2工程)が行われることにより、第3工程で生じうる蓄電素子間の端子電圧のばらつきを抑えることが可能となる。この場合、第2工程が実行される都度、並列接続される蓄電素子の組み合わせが変更されてもよい。これにより、該組み合わせが固定された場合に比べて、各蓄電素子の端子電圧の均等化をより効率的に実現することができる。
また、必要に応じて第2工程と第3工程とが交互に複数回実行される構成では、充電動作の全過程において蓄電素子間の電圧ばらつきを所定範囲内に収めつつ充電を進行させることができる。この場合、直列度が上昇する接続変更が第2工程から第3工程への移行に相当し、直列度が低下する接続変更が第3工程から第2工程への移行に相当する。複数回の第2工程の間では相互に直列度の変化があってもよく、複数回の第3工程の間においても相互に直列度の変化があってもよい。その結果、あるタイミングで実行される第2工程における二端子回路の直列度が、これと連続しないタイミングで実行される第3工程における直列度よりも大きくなるケースが生じうるが、これは許容される。
また、1回の第2工程が、二端子回路の回路構成が順次変化するように構成されてもよい(図8、図9)。この場合、直列度が一定に維持されるか、直列度が低下するような接続変更がなされることが望ましい。これにより、各蓄電素子間の端子電圧のばらつきを効率よく是正することができる。
また、第2工程および第3工程が実行されることで各蓄電素子が充電された後、全ての蓄電素子が並列接続されて定電圧充電が行われる(第4工程)。これにより、各蓄電素子の端子電圧が均等化された状態が維持され、また蓄電素子の自己放電による電圧低下を補償することができる。
また、第4工程は、全ての蓄電素子の端子電圧が規定電圧以上となったときに実行される。蓄電素子の端子電圧が低い状態で定電圧充電が行われる場合、蓄電素子には短時間のうちに大きな電流が流れ込むことになる。特に複数の蓄電素子が並列接続された状態では、充電を行うための電圧源に極めて大きな電流供給能力が必要となり、また電流経路上の部品にも大きな電流容量が必要となる。蓄電素子の端子電圧が十分に上昇した状態で定電圧充電が行われることで、このような過渡的な大電流への対応は不要となる。
また、第2工程は、蓄電素子への電流の注入が行われない状態で実行されてもよい(図6、図7)。第2工程でも蓄電素子への電流注入を行うことで充電に要する時間は短縮される。しかしながら、端子電圧が異なる可能性のある複数の蓄電素子が並列接続される際に、電圧差に起因する過渡的な電流が蓄電素子間に流れる。この電流が外部から注入される充電電流に重畳されるため、電流経路上の部品に大きな電流容量が必要となる。蓄電素子への電流注入がない状態で並列接続への変更が行われるようにすれば、このような問題は生じない。
また、第2工程において全ての蓄電素子が並列接続される態様(図7)では、蓄電素子間の端子電圧差を短時間で解消して、全ての蓄電素子の間で端子電圧を均等化することができる。
また、第2工程は、蓄電素子のうち端子電圧が最も高いものと最も低いものとの差が予め定められた規定値に達したときに実行される。蓄電素子の並列化を進めることで端子電圧のバランスは改善されるが、その反面、充電に要する時間は長くなる。充電を短時間で完了させるためには、できる限り蓄電素子を直列に接続することが有効であり、それらを並列接続する期間は短いことが好ましい。端子電圧の差が小さいうちは並列化を行わず、最も大きい電圧差が規定値に達したときに第2工程が実行されるようにすれば、蓄電素子間の電圧ばらつきを規定値以下に抑えつつ、充電に要する時間を短縮することができる。
一方、蓄電素子への電流注入時間が第1規定時間に達したときに第2工程が開始されるようにしてもよい。蓄電素子の容量ばらつきの程度がわかっていれば、充電に伴う端子電圧の上昇速度のばらつきもある程度予測が可能である。したがって、端子電圧の差の実測値によらず電流注入時間のみで第2工程の実行タイミングが決定される態様であっても、端子電圧の差が極端に大きくなる前に蓄電素子を並列化し、電圧バランスを改善することが可能である。
同様に、複数の蓄電素子が並列接続された際にそれらの端子電圧差が解消されるまでに必要な時間についても、蓄電素子の容量や配線の電気抵抗等からある程度予測可能である。したがって、第2工程の実行継続時間が所定の第2規定時間に達したときに、第2工程から第3工程へ移行するように構成されてもよい。第3工程の後に再び第2工程を実行可能な構成においても同様であり、第3工程の実行継続時間が所定の第3規定時間に達したときに、第3工程から第2工程へ移行するようにしてもよい。
また、第1工程において全ての蓄電素子が直列接続されることにより、充電開始当初における各蓄電素子の端子電圧の上昇速度を最大化することができ、各蓄電素子が満充電状態に至るまでに要する時間を短くすることができる。第3工程において全ての蓄電素子が直列接続される態様(図7)では、端子電圧差が解消された後の充電を短時間で行うことができ、各蓄電素子が満充電状態に至るまでに要する時間をさらに短くすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、図7に示す充電動作における第3工程(ステップs108a)では、全ての蓄電素子が直列接続されるが、これに代えて、一部の蓄電素子を並列接続したままとしてもよい。例えば直列接続での充電時に端子電圧の上昇が比較的速い蓄電素子については他の蓄電素子と並列接続されたままでもよい。
また、図9に示す充電動作における第2工程(ステップS106f〜S106h)では、隣接する2つの蓄電素子のみが並列接続され、その組み合わせが順次シフトする。これに代えて、隣接する3以上の蓄電素子が並列接続されて、その組み合わせが順次シフトする構成であってもよい。
また、上記実施形態では、蓄電素子間の端子電圧差が規定値以上となったときに、二端子回路の直列度が低下するような蓄電素子の接続変更、つまり第2工程が実行される。これに代えて、各蓄電素子のうち端子電圧の上昇が最も速く端子電圧が最も大きい蓄電素子の端子電圧が規定値に達したときに、第2工程が開始されるようにしてもよい。この場合、規定値が大きいほど、直列度の高い状態が長く維持されて充電速度は速くなる。蓄電素子が過充電状態となる電圧よりも低く規定値を設定しておけば、端子電圧の上昇が速い蓄電素子についても確実に、過充電となるのを防止することができる。
また例えば、二端子回路に電流が注入された時間が規定時間(第1規定時間)となったときに蓄電素子の接続変更が行われてもよい。前記したように、各蓄電素子の蓄電容量等、特性のばらつきが予めわかっていれば、定電流充電に伴う端子電圧の上昇速度のばらつきもある程度予測可能である。したがって、蓄電素子間の電圧ばらつきが規定値に達するタイミングもある程度予測することができる。このタイミングよりも前に二端子回路の直列度が低下する接続変更が行われるようにすれば、蓄電素子間の電圧ばらつきが規定値を超えることはない。第3工程についても同様である。
これらのことから、例えば、第1工程、第2工程、第3工程の全てを、電位検出部40による蓄電素子の端子電圧検出結果によらず実行時間のみで管理することも可能である。すなわち、第1工程で各蓄電素子が所定の第1規定時間充電された後、蓄電素子の接続が変更されて第2工程に移行する。第2工程が第2規定時間実行された後、必要に応じて蓄電素子の接続が変更されて第3工程に移行する。第3工程の実行時間は所定の第3規定時間とされる。このように、第1ないし第3工程がそれぞれ設定された実行時間だけ実行される態様であってもよい。この場合、複数の蓄電素子により構成される二端子回路の両端電圧のみが検出されれば足りるので、簡易的には蓄電素子ごとの端子電圧の検出を省くことも可能である。また、第1ないし第3規定時間については、蓄電素子の特性、注入される電流の大きさ、配線やスイッチの電気抵抗、目標とする充電時間などを勘案して定めることができる。
また、蓄電素子を接続してなる二端子回路の充電の過程で一時的に直列度Sの低下を伴う二端子回路の接続変更が行われることにより蓄電素子間には大きな電圧ばらつきが生じないという前提の下、簡易的には以下のようにして充電完了時期を判断することも可能である。第1には、蓄電部10の両端電圧、つまり蓄電素子C〜Cの相互接続により構成される二端子回路の両端電圧が予め設定された値に達したときに、充電完了とすることができる。第2には、蓄電部10に注入された電荷の総量が予め設定された値に達したときに、充電完了とすることができる。第3には、蓄電部10への電流注入時間の合計が予め設定された値に達したときに、充電完了とすることができる。なお、注入電流量と注入時間との積が総電荷量に相当するから、蓄電部10への電流注入が定電流によって行われる場合には、第2のケースと第3のケースとは実質的に等価である。
蓄電部の両端電圧または電流注入時間に基づく判断方法は、蓄電部が単一の蓄電素子で構成される場合、蓄電部内の全ての蓄電素子の特性が完全にまたはほぼ一致する場合、および各蓄電素子を満充電状態に至らせる必要がない場合等には問題なく実用になるものである。しかしながら、蓄電部10は複数の蓄電素子を含み、かつ個々の蓄電素子には特性のばらつきが存在する。そのため、個々の蓄電素子の充電状態が反映されない上記のような簡易な判断方法を採用するには、特性ばらつきに起因する問題への対応が必要となる。また装置の利用効率の観点からは、全ての蓄電素子を満充電状態に近づけることが望ましい。
上記実施形態の充電動作では、充電動作中に一時的に二端子回路の直列度Sを低下させることで蓄電素子間の電圧バランスを取っているため、容量ばらつきに起因する問題は生じない。このため、蓄電部10は、外部からみれば各蓄電素子の容量を合計した1つの蓄電素子と実質的に等価である。したがって、充電完了時期の判断においては、蓄電素子個々の端子電圧によらず、上記のように比較的簡易な方法を採用することも実用的には可能である。
また、上記実施形態では、全ての蓄電素子の端子電圧が規定電圧以上となった後でそれらが並列接続されて定電圧充電(トリクル充電)が行われる。しかしながらこれは、高精度な端子電位検出およびそれに基づく制御を行わずに各蓄電素子の端子電圧を目標電圧に至らせるため、ならびに各蓄電素子が満充電状態となった後その状態を維持するために必要な動作である。蓄電素子間の電圧バランスを取りつつ短時間で各蓄電素子を満充電状態に至らせるという目的においては、定電圧充電は必須の要件ではない。
また、上記実施形態の接続切替部30の構成は、複数の蓄電素子を電気的に接続して本発明の趣旨に合致する二端子回路を構成するために必要な最小限のものであって、本発明の「接続手段」の構成はこれに限定されるものではない。上記に例示した二端子回路以外の種々の回路構成を実現可能なものであってもよい。
また、上記実施形態の蓄電装置1では、給電部20に対して1組の蓄電部10が接続されている。しかしながら、これに代えて、1つの給電部に対して複数の蓄電部が設けられてもよい。この場合、各々の蓄電部において、上記した各条件に合致する二端子回路が構成されればよい。
以上、特定の実施例に沿って発明を説明したが、この説明は限定的な意味で解釈されることを意図したものではない。発明の説明を参照すれば、本発明のその他の実施形態と同様に、開示された実施形態の様々な変形例が、この技術に精通した者に明らかとなるであろう。故に、添付の特許請求の範囲は、発明の真の範囲を逸脱しない範囲内で、当該変形例または実施形態を含むものと考えられる。
1…充電装置
10…蓄電部
20…給電部
21…電流源(電流注入手段)
22…電圧源(電圧印加手段)
23、24…スイッチ
30…接続切替部(接続手段)
40…電位検出部
50…制御部
〜C…蓄電素子
S102〜S103、S102a〜S103…第1工程
S106、S106a〜S106b、S106c〜S106e、S106f〜S106h…第2工程
S108、S108a…第3工程
S112〜S113…第4工程
SW11〜SWN3…スイッチ
〜U…単位回路

Claims (17)

  1. 3以上の蓄電素子を電気的に接続して充電を行う蓄電素子の充電方法において、
    複数の単位回路が直列接続された回路構成を有し、かつ前記単位回路の各々は単一の前記蓄電素子または互いに並列接続された複数の前記蓄電素子である二端子回路については、直列接続された前記単位回路の数を当該二端子回路の直列度と定義し、前記蓄電素子の全てが並列接続された二端子回路については、当該二端子回路の前記直列度を1とするとき、
    前記蓄電素子を接続して前記直列度の値が2以上である二端子回路を構成し、該二端子回路に電流を注入して前記蓄電素子の各々を充電する第1工程と、
    前記直列度の値が小さくなるように前記蓄電素子の接続を変更して新たな二端子回路を構成する第2工程と、
    前記直列度の値が大きくなるように前記蓄電素子の接続を変更して新たな二端子回路を構成し、該二端子回路に電流を注入して前記蓄電素子の各々を充電する第3工程と
    を備える蓄電素子の充電方法。
  2. 前記第3工程の後に前記第2工程を実行可能であり、前記第3工程後に実行される前記第2工程では、直前の前記第3工程における二端子回路よりも直列度の値が小さい二端子回路が構成される請求項1に記載の蓄電素子の充電方法。
  3. 少なくとも1回の前記第2工程において構成される二端子回路では、互いに並列接続される前記蓄電素子の組み合わせが、先に実行された前記第2工程における組み合わせとは異なる請求項2に記載の蓄電素子の充電方法。
  4. 前記第2工程では、前記蓄電素子の接続を変更して、回路構成が互いに異なる複数種の二端子回路を順次構成する請求項1ないし3のいずれかに記載の蓄電素子の充電方法。
  5. 前記第2工程では、前記直列度が互いに等しく、かつ、回路構成が互いに異なる複数種の二端子回路を構成する請求項4に記載の蓄電素子の充電方法。
  6. 前記第2工程および前記第3工程の実行後に、全ての前記蓄電素子を並列接続して定電圧充電する第4工程を備える請求項1ないし5のいずれかに記載の蓄電素子の充電方法。
  7. 全ての前記蓄電素子の端子電圧が規定電圧以上になったときに、前記第4工程が実行される請求項6に記載の蓄電素子の充電方法。
  8. 前記第2工程では、前記蓄電素子への電流の注入を行わない請求項1ないし7のいずれかに記載の蓄電素子の充電方法。
  9. 前記第2工程では、全ての前記蓄電素子が並列接続される請求項1ないし8のいずれかに記載の蓄電素子の充電方法。
  10. 前記蓄電素子のうち端子電圧が最も高いものと最も低いものとの端子電圧の差が規定値に達すると、前記第2工程が開始される請求項9に記載の蓄電素子の充電方法。
  11. 前記蓄電素子への電流注入時間が第1規定時間に達すると、前記第2工程が開始される請求項1ないし10のいずれかに記載の蓄電素子の充電方法。
  12. 前記第2工程の実行時間が第2規定時間に達すると、前記第3工程が開始される請求項1ないし11のいずれかに記載の蓄電素子の充電方法。
  13. 前記第3工程の実行時間が第3規定時間に達すると、前記第2工程が開始される請求項2に記載の蓄電素子の充電方法。
  14. 前記第1工程では、全ての前記蓄電素子が直列接続される請求項1ないし13のいずれかに記載の蓄電素子の充電方法。
  15. 前記蓄電素子が電気化学キャパシタまたは二次電池である請求項1ないし14のいずれかに記載の蓄電素子の充電方法。
  16. 3以上の蓄電素子と、
    前記蓄電素子を電気的に接続して二端子回路を構成する接続手段と、
    前記接続手段により構成された前記二端子回路に電流を注入して前記蓄電素子を充電する電流注入手段と
    を備え、
    複数の単位回路が直列接続された回路構成を有し、かつ前記単位回路の各々は単一の前記蓄電素子または互いに並列接続された複数の前記蓄電素子である二端子回路については、直列接続された前記単位回路の数を当該二端子回路の直列度と定義し、前記蓄電素子の全てが並列接続された二端子回路については、当該二端子回路の前記直列度を1とするとき、
    前記接続手段は、前記蓄電素子の接続状態を切り替えて、前記直列度の値が2以上である第1の二端子回路と、前記直列度の値が前記第1の二端子回路よりも小さい第2の二端子回路と、前記直列度の値が前記第2の二端子回路よりも大きい第3の二端子回路とをこの順番で形成する蓄電装置。
  17. 前記接続手段により前記蓄電素子の全てが並列接続された状態で、前記蓄電素子に定電圧を印加する電圧印加手段を備える請求項16に記載の蓄電装置。
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