JP6032181B2 - 車両用トランスアクスル - Google Patents

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本発明は、大径ギヤを有する歯車装置が収容されたギヤ室と、隔壁との間に所定の距離を隔てて設けられたカバーにより、そのギヤ室に隣接して形成されたブリーザ室とを有するケースを備える車両用トランスアクスルに関して、特に、その車両用トランスアクスルの冷却性能を向上させる技術に関する。
例えば大径ギヤ等を回転させてATF(潤滑油)を掻き上げて潤滑を行うことで、トランスアクスル内のギヤ等の潤滑を行う、車両用トランスアクスルが知られている。例えば、特許文献1に示すような車両用トランスアクスルがそれである。
特開2009−257519号公報
ところで、上記のような車両用トランスアクスルを例えば電気自動車(EV車両)等に適用させる場合には、電動機の確実な駆動を保証するために、従来に比べて電動機を含めたトランスアクスルの冷却性能を向上させることが求められる。このため、上記のような車両用トランスアクスルの冷却性能を向上させるために冷却系の冷却容量を増加させるために潤滑油の供給量を増加させることが考えられるが、上記冷却系の冷却容量を増加させると、上記のような車両用トランスアクスルの大型化やコストアップ等となる問題がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、従来に比較して冷却系の冷却容量を増加させずに冷却性能を向上させる車両用トランスアクスルを提供することにある。
上記目的を達成するための、本発明の要旨とするところは、(a) 大径ギヤを有する歯車装置が収容されたギヤ室と、隔壁との間に所定の距離を隔てて設けられたカバーにより、そのギヤ室に隣接して形成されたブリーザ室とを有するケースを備える車両用トランスアクスルであって、(b) 前記大径ギヤの外周歯よりも外側に位置する連通穴が前記隔壁に設けられ、(c) 前記カバーには、前記大径ギヤの回転により発生し且つ前記連通穴を通して前記ブリーザ室に流れ込む空気をそのブリーザ室内で周回させるための整流ガイドが設けられていることにある。
このように構成された車両用トランスアクスルによれば、前記大径ギヤが回転することにより前記連通穴を介して前記ギヤ室から前記ブリーザ室に流れ込む空気が、前記カバーに設けられた整流ガイドによって前記ブリーザ室内で周回させられるので、前記ギヤ室内で発生した熱が好適に前記ブリーザ室内の全体へ伝達される。また、前記ブリーザ室の熱は、大気に露出する前記カバー全体を通して外部へ放熱されるので、冷却系の冷却容量を増加させずに車両用トランスアクスルの冷却性能を従来に比較して向上させられる。
ここで、好適には、前記大径ギヤは、その外周歯の前記隔壁側の端部よりもその隔壁から離隔する側の端部が回転方向側となるように形成された斜歯歯車である。このため、前記大径ギヤが回転すると斜めの空気流が発生して前記連通穴に向かうので、その連通穴を通る空気量を好適に多くすることができ、前記ギヤ室内で発生した熱が好適に前記ブリーザ室内の全体へ伝達される。
また、好適には、前記連通穴は、前記隔壁の前記大径ギヤの回転軸線よりも上側位置に形成されている。このため、前記大径ギヤが回転することにより発生する空気流に含まれる潤滑油が好適に少なくなる。
また、好適には、(a) 前記整流ガイドは、前記カバーの中央部から前記隔壁側へ突き出して前記ブリーザ室内の前記空気流の周回路を形成する凸壁から構成されており、(b) 前記連通穴は、その凸壁の回りに形成された前記周回路に前記ギヤ室からの空気を導入させる位置に設けられている。このため、前記ブリーザ室内に流れ込んだ空気の周回が促進され、前記ギヤ室内で発生した熱が好適に前記ブリーザ室内の全体へ伝達される。
また、好適には、前記ブリーザ室は、前記隔壁の上部が局所的に前記歯車装置側へ凹んで形成された通気室を有し、その通気室は、前記ケースに取付けられたブリーザプラグを介して外部に連通している。このため、前記ブリーザ室内の前記空気流の周回路から外れた位置で前記ブリーザプラグを介して外部と連通しているので、前記車両用トランスアクスルからの潤滑油の漏れが抑制される。
また、好適には、前記ギヤ室と前記ブリーザ室との間には、前記連通穴を通してそのブリーザ室へ流入した空気を前記ギヤ室へ戻すための戻し穴が設けられている。このため、前記ギヤ室から前記ブリーザ室へ流入した空気が再び前記ギヤ室へ戻るので、その空気の循環により、前記ギヤ室内の熱が前記ブリーザ室へ好適に循環させられ、前記ギヤ室内の熱が効率良く放熱される。
本発明が好適に適用された車両用トランスアクスルの構成を説明する骨子図である。 図1の車両用トランスアクスルのケース内のギヤ室を説明する図1のII-II視断面図である。 図1の車両用トランスアクスルのケース内のギヤ室とブリーザ室とを説明する断面図である。 図1の車両用トランスアクスルのケース内のブリーザ室を説明する図1のIV-IV視面図である。 ブリーザ室を形成するために車両用トランスアクスルのケースに固定されたカバーを説明する斜視図である。 図1の車両用トランスアクスルのケースに取り付けられたブリーザプラグの構造を説明する断面図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたトランスアクスル(車両用トランスアクスル)10の構成を説明する骨子図である。このトランスアクスル10は例えば走行用の動力源として電動機MGのみを用いる電気自動車に好適に適用されるものである。上記トランスアクスル10において、電動機MGの出力軸12から出力された駆動力は、よく知られたリダクションプラネタリーギヤ14および減速歯車装置16を介して差動歯車装置18に伝達され、車軸20を介して左右一対の駆動輪22が駆動するようになっている。
図1に示すように、トランスアクスル10には、電動機MGや、リダクションプラネタリーギヤ14、減速歯車装置16、差動歯車装置18等の歯車装置を収容するトラスアクスルケース部材(ケース)24が備えられている。また、トランスアクスルケース部材24は、電動機MGを回転可能に収容するトランスアクスルリヤカバー26およびトランスアクスルケース28と、そのトランスアクスルケース28と共に、リダクションプラネタリーギヤ14、減速歯車装置16、差動歯車装置18等の歯車装置を回転可能に収容するトランスアクスルハウジング30とによって構成されている。また、図1に示すように、トランスアクスルケース部材24では、トランスアクスルリヤカバー26と、トランスアクスルケース28と、トランスアクスルハウジング30とが例えばボルト等の固定部材32によって一体的に固定されている。
トランスアクスルケース部材24は、図1に示すように、トランスアクスルリヤカバー26とトランスアクスルケース28とそのトランスアクスルケース28の隔壁28aとにより形成された電動機MGを収容する電動機収容室Aと、トランスアクスルケース28とそのトランスアクスルケース28の隔壁28aとトランスアクスルハウジング30とにより形成された、リダクションプラネタリーギヤ14、減速歯車装置16、差動歯車装置18を収容するギヤ収容室(ギヤ室)Bと、トランスアクスルハウジング30とそのトランスアクスルハウジング30に固定されたカバー34との間に形成されたブリーザ室Cとを有している。なお、上記ギヤ収容室Bはトランスアクスルケース28の隔壁28aを介して電動機収容室Aと隣接するように配設されており、上記ブリーザ室Cはトランスアクスルハウジング30の隔壁30aを介してギヤ収容室Bと隣接するように配設されている。また、上記カバー34は、トランスアクスルハウジング30の隔壁30aとの間に所定の距離を隔てて設けられており、トランスアクスルハウジング30に例えばボルト等の固定部材36によって一体的に固定されている。
トランスアクスルケース部材24内に形成されたギヤ収容空間Bでは、図2に示すように一定量の潤滑油LFが底部に溜められており、差動歯車装置18のリングギヤ(大径ギヤ)18aが回転すると、そのリングギヤ18aによりトランスアクスルケース部材24内の底部側から潤滑油が掻き上げられて、その潤滑油が例えば各ギヤや軸受等に供給されるようになっている。なお、図2において、ギヤ収容空間B内に示された矢印F1は、リングギヤ18aの回転により掻き上げられた上記潤滑油の流れを示すものである。
ギヤ収容室Bとブリーザ室Cとの間のトランスアクスルハウジング30の壁部30aには、図2および図3に示すように、差動歯車装置18のリングギヤ18aの外周歯18bよりも外側位置であって鉛直方向最上部よりも下側位置であり、且つ差動歯車装置18のリングギヤ18aの回転軸線Eよりも鉛直方向上側位置に貫通する円形状の連通穴30bが形成されている。上記連通穴30bを介して、トランスアクスルケース部材24内においてギヤ収容室Bとブリーザ室Cとが連通している。
また、トランスアクスルハウジング30の隔壁30aには、図3および図4に示すように、その隔壁30aから電動機MG側とは反対側に環状に突出された第1環状壁30cと、その第1環状壁30cの内側に配設され、隔壁30aから電動機MG側とは反対側に環状に突出された第2環状壁30dとが形成されている。なお、図3に示すように、カバー34は第2環状壁30dの先端部に固定されており、第1環状壁30cの内側は大気に露出されている。
カバー34には、図3乃至図5に示すように、そのカバー34の中央部からトランスアクスルハウジング30の隔壁30a側へ突き出された凸壁(整流ガイド)34aが形成されている。また、トランスアクスルケース部材24内では、トランスアクスル10が駆動して差動歯車装置18のリングギヤ18aが回転すると、図2に示すように連通穴30bを通してブリーザ室C内に空気(風)Kが流れ込むようになっており、ブリーザ室C内に流れ込まれた空気Kは、図4および図5の矢印に示すように整流ガイドとして機能するカバー34の凸壁34aによってブリーザ室C内で周回させられる。つまり、ブリーザ室Cでは、図4に示すように、連通穴30bを通してブリーザ室Cに流れ込む空気Kをブリーザ室C内で周回させるために、トランスアクスルハウジング30の隔壁30aとその第2環状壁30dとカバー34の凸壁34a等とにより形成された環状の周回路C1が形成されている。なお、連通穴30bは、カバー34の凸壁34aの回りに形成された周回路C1に直接ギヤ室Bからの空気Kを効率良く導入させる位置に設けられている。また、図2乃至図5において示された矢印は、差動歯車装置18のリングギヤ18aが回転することによって発生した空気Kの流れを示している。
差動歯車装置18のリングギヤ18aは、図3に示すように、そのリングギヤ18aの外周歯18bのトランスアクスルハウジング30の隔壁30a側の端部よりもその隔壁30aから離隔する側の端部がリングギヤ18aの回転方向F2側となるように形成された斜歯歯車である。このため、斜歯歯車であるリングギヤ18aが回転すると、そのリングギヤ18aの外周歯18bの回転方向F2に対して隔壁30aへ向かう斜めの空気Kの流れが発生すなわち円板形状のリングギヤ18aの接線・歯先のねじれ角方向に空気流(強制風)が発生して、その空気Kの流れが連通穴30bへ向かうようになっている。
図1に示すように、トランスアクスル10では、円筒形状の出力軸12の内側を挿通してトランスアクスルハウジング30の隔壁30aを貫通し、オイルポンプOPに連結されたオイルポンプ駆動軸38が、トランスアクスルハウジング30に取り付けられた第1軸受40およびカバー34に取り付けられた第2軸受42により回転可能にトランスアクスルケース部材24内に設けられている。なお、オイルポンプ駆動軸38は、リダクションプラネタリーギヤ14のカウンタードライブギヤ14aと一方向クラッチ44を介して連結されている。また、上記第1軸受40では、円環状の外レース(outer race)と、オイルポンプ駆動軸38と共に回転する内レース(inner race)との間の隙間(戻し穴)が形成されており、トランスアクスルケース部材24内ではその隙間を介してギヤ収容室Bとブリーザ室Cとが連通している。すなわち、上記第1軸受40の隙間は、隔壁30aに形成された連通穴30bを通してブリーザ室Cに流入した空気Kをギヤ収容室Bへ還流させるための戻し穴として機能している。
トランスアクスルケース部材24内に形成されたブリーザ室Cは、図1および図4に示すようにトランスアクスルハウジング30の隔壁30aの上部が局所的に差動歯車装置18等を収容するギヤ収容室B側へ凹んで形成された通気室C2を有し、その通気室C2は、トランスアクスルハウジング30に取り付けられたブリーザプラグ46を介してトランスアクスルケース部材24の外部に連通している。
また、上記ブリーザプラグ46には、図6に示すように、トランスアクスルハウジング30の上部30eに形成された通気穴30fの内周面に形成された雌ねじと油密に螺合する雄ねじ部48aおよびトランスアクスルハウジング30の内外部が連通するように貫通した円柱形状の貫通穴48bを有し、上記通気穴30fの内周面に形成された雌ねじに取り付けられた略長手円筒状のブリーザ本体48と、そのブリーザ本体48の貫通穴48bのトランスアクスルハウジング30の外部側の開口48cを塞ぐようにその開口48cの周辺部に着座する円板形状の弁子50と、その弁子50とブリーザ本体48のトランスアクスルハウジング30の外部側の端部に装着されたキャップ52の底面52aとの間に予圧状態で介在されたコイル状のスプリング54とが備えられている。このため、ブリーザプラグ46では、温度変化に伴ってブリーザ室C内の圧力が所定値以上に上昇しようとすると、通気室C2内の圧縮された空気Kにより弁子50がスプリング54の付勢力に抗してキャップ52の底面52a側に押し上げられて、その圧縮された空気Kがトランスアクスルケース部材24の外部に導出されるので、ブリーザ室C内すなわちトランスアクスルケース部材24内の圧力上昇が抑制される。
以上のように構成されたトランスアクスル10では、差動歯車装置18のリングギヤ18aが回転すると、そのリングギヤ18aの回転によって発生した空気Kの流れが隔壁30aに形成された連通穴30bを介してギヤ収容室Bからブリーザ室Cに流れ込み、そのブリーザ室Cに流れ込まれた空気Kがカバー34に設けられた整流ガイドの機能を有する凸壁34aによってブリーザ室C内で周回させられる。このため、トランスアクスル10において、ギヤ収容室B内で発生した熱が好適にブリーザ室C内の全体へ伝達される。すなわち、トランスアクスルハウジング30の隔壁30aが放熱板の役割となりギヤ収容室B内に溜められた潤滑油およびそのギヤ収容室B内の空気Kから熱をブリーザ室Cへ伝達させる共に、ギヤ収容室B内で発生した熱で温度上昇した空気Kを連通穴30bを介してブリーザ室Cへ流れ込ませる。また、トランスアクスル10では、ブリーザ室Cに流れ込まれた空気Kがそのブリーザ室C内で周回させられることによって、そのブリーザ室C内の空気Kが好適に攪拌されてブリーザ室C内全体の空気Kの温度が略一定となるので、ブリーザ室C内の熱が大気に露出するカバー34全体を通してトランスアクスル10の外部へ好適に放熱される。なお、ブリーザ室C内の温度が上昇してそのブリーザ室C内の圧力が上昇すると、その圧力の上昇を抑制するためにブリーザプラグ46を介してブリーザ室C内の空気Kがトランスアクスル10の外部に排出される。
上述のように、本実施例のトランスアクスル10によれば、差動歯車装置18のリングギヤ18aが回転することにより連通穴30bを介してギヤ収容室Bからブリーザ室Cに流れ込む空気Kが、カバー34に設けられた整流ガイドとして機能する凸壁34aによってブリーザ室C内で周回させられるので、ギヤ収容室B内で発生した熱が好適にブリーザ室C内の全体へ伝達される。また、ブリーザ室Cの熱は、大気に露出するカバー34全体を通して外部へ放熱されるので、冷却系の冷却容量を増加させずにトランスアクスル10の冷却性能を従来に比較して向上させられる。
また、本実施例のトランスアクスル10によれば、差動歯車装置18のリングギヤ18aは、そのリングギヤ18aの外周歯18bの隔壁30a側の端部よりもその隔壁30aから離隔する側の端部がリングギヤ18aの回転方向F2側となるように形成された斜歯歯車である。このため、リングギヤ18aが回転するとそのリングギヤ18aの外周歯18bの回転方向F2に対して斜めの空気Kの流れが発生して隔壁30aに形成された連通穴30bに向かうので、その連通穴30bを通る空気量を好適に多くすることができ、ギヤ収容室B内で発生した熱が好適にブリーザ室C内の全体へ伝達される。
また、本実施例のトランスアクスル10によれば、連通穴30bは、隔壁30aのリングギヤ18aの回転軸線Eよりも鉛直方向上側位置に形成されている。このため、リングギヤ18aが回転することにより発生する空気Kの流れに含まれる潤滑油が好適に少なくなる。
また、本実施例のトランスアクスル10によれば、連通穴30bを通してブリーザ室Cに流れ込む空気Kをそのブリーザ室Cで周回させるための整流ガイドは、カバー34の中央部から隔壁30a側へ突き出してブリーザ室C内の空気流の周回路C1を形成する凸壁30aから構成されており、連通穴30bは、その凸壁30aの回りに形成された周回路C1にギヤ収容室Bからの空気Kを導入させる位置に設けられている。このため、ブリーザ室C内に流れ込んだ空気Kの周回が促進され、ギヤ収容室B内で発生した熱が好適にブリーザ室C内の全体へ伝達される。
また、本実施例のトランスアクスル10によれば、ブリーザ室Cは、隔壁30aの上部が局所的に差動歯車装置18側へ凹んで形成された通気室C2を有し、その通気室C2は、トランスアクスルケース部材24のトランスアクスルハウジング30に取付けられたブリーザプラグ46を介してトランスアクスル10の外部に連通している。このため、ブリーザ室C内の空気流の周回路C1から外れた位置でブリーザプラグ46を介してトランスアクスル10の外部と連通しているので、トランスアクスル10からの潤滑油の漏れが抑制される。
また、本実施例のトランスアクスル10によれば、ギヤ収容室Bとブリーザ室Cとの間には、連通穴30bを通してそのブリーザ室Cへ流入した空気Kをギヤ収容室Bへ戻すための戻し穴すなわち第1軸受40における円環状の外レースと内レースとの間の隙間が設けられている。このため、ギヤ収容室Bからブリーザ室Cへ流入した空気Kが再びギヤ収容室Bへ戻るので、その空気Kの循環により、ギヤ収容室B内の熱がブリーザ室Cへ好適に循環させられ、ギヤ収容室B内の熱が効率良く放熱される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適応される。
たとえば、本実施例のトランスアクスル10において、そのトランスアクスル10は電気自動車に適用されていたが、電気自動車以外の自動車例えばハイブリッド車両等に適用されても良い。
その他一々例示はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:トランスアクスル(車両用トランスアクスル)
18:差動歯車装置(歯車装置)
18a:リングギヤ(大径ギヤ)
18b:外周歯
24:トランスアクスルケース部材(ケース)
30a:隔壁
30b:連通穴
34:カバー
34a:凸壁(整流ガイド)
B:ギヤ収容室(ギヤ室)
C:ブリーザ室

Claims (1)

  1. 大径ギヤを有する歯車装置が収容されたギヤ室と、隔壁との間に所定の距離を隔てて設けられたカバーにより、該ギヤ室に隣接して形成されたブリーザ室とを有するケースを備える車両用トランスアクスルであって、
    前記大径ギヤの外周歯よりも外側に位置する連通穴が前記隔壁に設けられ、
    前記カバーには、前記大径ギヤの回転により発生し且つ前記連通穴を通して前記ブリーザ室に流れ込む空気を該ブリーザ室内で周回させるための整流ガイドが設けられていることを特徴とする車両用トランスアクスル。
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