JP2016094944A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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悟 糟谷
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昌士 鬼頭
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祐一 関
浩樹 新谷
Hiroki Shintani
浩樹 新谷
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Abstract

【課題】簡易な構成で装置全体の大型化を抑制しながら、燃費の向上を図ることができる車両用駆動装置を実現する。【解決手段】本発明は、オイル貯留部が形成されたケース2内にチェーン駆動機構を備える車両用駆動装置に関する。車両用駆動装置は、径方向に延びる径方向壁部22と、径方向壁部22に固定されてチェーン駆動機構の収容室を形成するカバー部材60と、収容室とオイル貯留部とを連通する第一連通部G1とを備える。また、第一スプロケットの噛合領域の径方向の外側に形成され、収容室とケース2内の他の空間とを連通する第二連通部G2を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、オイル貯留部が形成されたケース内に、車両の駆動力源とオイルポンプとを駆動連結するチェーン駆動機構を備える車動車両用駆動装置に関する。
上記のような車両用駆動装置として、特開2003−343702号公報(特許文献1)に記載された装置が知られている。この装置は、図8に示すように、オイル貯留部〔6〕が形成されたケース〔5〕内に、車両の駆動力源〔1〕の回転軸〔2〕に駆動連結された第一スプロケット〔24〕と、ポンプ駆動軸〔22〕に駆動連結された第二スプロケット〔23〕と、一対のスプロケットに巻きかけられたチェーン〔25〕とを備えている。そして、オイル貯留部に貯留された油の静止油面よりも上方に、上部が開放されたチェーンカバー〔30〕を配置し、このチェーンカバーに溜まった油をチェーンによって掻き上げることで、第一スプロケットとチェーンとの噛合部を潤滑している。チェーンカバー内の油量はオイル貯留部内の油量に比べて少ないので、油を掻き上げる際の撹拌抵抗を低減することができ、燃費の向上を図ることが可能となっている。
しかし、特許文献1の構成では、ケース内におけるオイル貯留部の上方に、ある程度の大きさのチェーンカバーを別途設ける必要がある。また、そのチェーンカバー内に油を供給するための油路〔26〕及び油孔〔27〕を設ける必要がある。このため、装置全体の大型化につながりやすい。
特開2003−343702号公報
そこで、簡易な構成で装置全体の大型化を抑制しながら、燃費の向上を図ることができる車両用駆動装置の実現が望まれる。
本発明に係る、オイル貯留部が形成されたケース内に、車両の駆動力源の回転軸に駆動連結された第一スプロケット、オイルポンプのポンプ駆動軸に駆動連結された第二スプロケット、及び前記第一スプロケットと前記第二スプロケットとに巻きかけられたチェーンからなるチェーン駆動機構を備える車両用駆動装置の特徴構成は、前記ケースが備える壁部であって、前記回転軸の径方向に延びる径方向壁部と、前記径方向壁部に固定されているとともに、前記径方向壁部との間に前記チェーン駆動機構の全体を収容する収容室を形成するカバー部材と、前記収容室と前記オイル貯留部とを連通する第一連通部と、前記第一スプロケットにおける前記チェーンと噛み合う噛合領域の前記径方向の外側に形成され、前記収容室と前記ケース内における前記収容室の外の空間とを連通する第二連通部と、を備える点にある。
この特徴構成によれば、径方向壁部とそれに固定されるカバー部材とで、両者の間に、チェーン駆動機構を収容する収容室が形成される。この収容室には、第一連通部からオイル貯留部の油が流入する。車両の駆動力源のトルクによりチェーン駆動機構を介してオイルポンプを駆動する際に、その油をチェーンによって掻き上げて、第一スプロケットとチェーンとの噛合部を潤滑することができる。また、掻き上げられて潤滑に用いられた油の少なくとも一部は、第二連通部を通って収容室の外の空間(オイル貯留部側の空間)に戻される。このとき、第一連通部からの油の流入量が第二連通部からの油の排出量よりも小さくなるように第一連通部及び第二連通部のそれぞれの開口面積及び設置位置の少なくとも一方を設定することにより、収容室内の油面レベルをオイル貯留部の油面レベルよりも下げることができる。よって、油を掻き上げる際の撹拌抵抗を低減することができ、燃費の向上を図ることができる。しかも、カバー部材とケースの一部である径方向壁部とを利用して、簡易な構成で装置全体の大型化を抑制しながら、燃費の向上を図ることができる。
ここで、前記カバー部材は、前記チェーン駆動機構に対して前記回転軸の軸方向における前記径方向壁部側とは反対側から前記チェーン駆動機構を覆う板状の本体部を有し、前記カバー部材及び前記径方向壁部の少なくとも一方により、前記チェーン駆動機構の外周を囲む周壁部が形成され、前記本体部は、前記軸方向に見て前記チェーン、前記第一スプロケット、及び前記第二スプロケットのいずれとも重複しない非重複領域の少なくとも一部が前記径方向壁部側に向かって凹状に窪むように形成されていると好適である。
この構成によれば、カバー部材及び径方向壁部で、チェーン駆動機構の外周及び両側面を囲むように収容室を適切に形成することができる。また、本体部におけるチェーン及び一対のスプロケットとの非重複領域の少なくとも一部を凹状に窪むように形成することで、チェーン駆動機構を収容するための空間を確保しながら、収容室内の実容積を小さく抑えることができる。よって、チェーンが静止してオイル貯留部と油面が一致している状態での収容室内の油量を少なくできるので、その後チェーンが動き出す際に、早期に収容室内の油面レベルを低く抑えることができる。また、軸方向に見た収容室の形状が概ねチェーンに沿った形状となるので、収容室内での、第一スプロケット側へと掻き上げる方向とは異なる方向への油の飛散を抑制することができる。よって、第一スプロケットとチェーンとの噛合部を効率的に潤滑することができる。
また、前記第二連通部が、前記噛合領域のうち、当該噛合領域が前記回転軸の回転軸心と前記ポンプ駆動軸の回転軸心とを包含する仮想平面と交差する位置よりも前記第一スプロケットの正回転方向側に設けられていると好適である。
車両の駆動力源によるオイルポンプ駆動に際しては、第一スプロケットにおけるチェーンとの噛合領域のうち、第一スプロケットの負回転方向側の半分の領域が、実際に第一スプロケットからチェーンにトルクが伝達される動力伝達部位となる。一方、正回転方向側の半分の領域は、第一スプロケットからチェーンにはトルクが伝達されずに、両者の噛み合いが次第に解除される部位となる。この点に鑑み、上記の構成によれば、チェーンによって掻き上げられた油が、噛合領域のうち特に潤滑の必要性の高い動力伝達部位を過ぎてから第二連通部を通って排出されるので、必要な部位に対して適切かつ十分に油を供給することができる。
また、前記第二連通部は、前記第一スプロケットの外接円の接線方向に沿って延びるように形成された案内壁部を有すると好適である。
この構成によれば、案内壁部に沿って、第二連通部から収容室の外の空間(オイル貯留部側の空間)へと、油を円滑に排出することができる。よって、収容室内の油面レベルを低く維持することが容易となる。
車両用駆動装置の概略構成を示す模式図 車両用駆動装置の部分断面図 車両用駆動装置の要部断面図 カバー部材の斜視図 カバー部材の斜視図 カバー部材のケースへの取付状態を示す斜視図 チェーン駆動機構とカバー部材との位置関係を示す図 従来構造を示す図
本発明に係る車両用駆動装置の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る車両用駆動装置1は、車両の車輪Wの駆動力源として内燃機関EG及び回転電機MGの双方を備えた車両(ハイブリッド車両)を駆動するための車両用駆動装置(ハイブリッド車両用駆動装置)である。具体的には、車両用駆動装置1は、1モータパラレル方式のハイブリッド車両用の駆動装置として構成されている。
以下の説明では、特に明記している場合を除き、「軸方向L」、「径方向」、「周方向」は、互いに同軸上に配置される内燃機関EG及び回転電機MGの回転軸心(図2に示す軸心X)を基準として定義している。また、軸方向Lの一方側である相対的に内燃機関EG側(図2の左側)を軸第一方向L1側と定義し、その反対側(軸方向Lの他方側)である相対的に変速機構TM側(図2の右側)を軸第二方向L2側と定義している。なお、各部材についての方向は、それらが車両用駆動装置1に組み付けられた状態での方向を表す。また、各部材についての方向や位置等に関する用語は、製造上許容され得る誤差による差異を有する状態をも含む概念である。
1.車両用駆動装置の概略構成
車両用駆動装置1の概略構成について説明する。図1に示すように、車両用駆動装置1は、内燃機関EGに駆動連結される入力軸Iと、車輪Wに駆動連結される出力軸Oと、摩擦係合装置CLと、回転電機MGと、変速機構TMと、カウンタギヤ機構CGと、差動歯車装置DFとを備えている。なお、駆動連結とは、2つの回転要素が駆動力(トルクと同義)を伝達可能に連結された状態を意味する。この概念には、2つの回転要素が一体回転するように連結された状態や、1つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態が含まれる。摩擦係合装置CL、回転電機MG、変速機構TM、カウンタギヤ機構CG、及び差動歯車装置DFは、入力軸Iと出力軸Oとを結ぶ動力伝達経路に、入力軸Iの側から記載の順に設けられている。これらは、ケース(駆動装置ケース)2内に収容されている。
内燃機関EGは、機関内部における燃料の燃焼により駆動されて動力を取り出す原動機(ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等)である。本実施形態では、入力軸IはダンパDAを介して内燃機関出力軸Eo(クランクシャフト等)に駆動連結されている。なお、入力軸Iが、ダンパDAを介さずに内燃機関出力軸Eoに駆動連結されても良い。本実施形態では、内燃機関EGが本発明における「車両の駆動力源」の1つとなる。
摩擦係合装置CLは、入力軸Iと回転電機MGとを結ぶ動力伝達経路に設けられている。摩擦係合装置CLは、内燃機関EGに駆動連結される入力軸Iと回転電機MGとを選択的に駆動連結する。この摩擦係合装置CLは、車輪Wから内燃機関EGを切り離す内燃機関切離用係合装置として機能する。摩擦係合装置CLは、油圧駆動式の摩擦係合装置として構成されている。摩擦係合装置CLは、当該摩擦係合装置CLに供給される油圧に基づいて、係合の状態(直結係合状態/スリップ係合状態/解放状態)が制御される。
回転電機MGは、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能とを果たすことが可能である。そのため、回転電機MGは、蓄電装置(バッテリやキャパシタ等)と電気的に接続されている。回転電機MGは、蓄電装置から電力の供給を受けて力行し、或いは、内燃機関EGのトルクや車両の慣性力により発電した電力を蓄電装置に供給して蓄電させる。本実施形態では、回転電機MGが本発明における「車両の駆動力源」の1つとなる。回転電機MGは、中間軸Mと一体回転するように駆動連結されている。この中間軸Mは、変速機構TMの入力軸(変速入力軸)となっている。
変速機構TMは、本実施形態では、複数の変速用係合装置を備え、変速比の異なる複数の変速段を切替可能に備えた自動有段変速機構である。なお、変速機構TMとして、変速比を無段階に変更可能な自動無段変速機構や、変速比の異なる複数の変速段を切替可能に備えた手動式有段変速機構等を用いても良い。変速機構TMは、中間軸Mに入力される回転及びトルクを、各時点における変速比に応じて変速するとともにトルク変換して、変速出力ギヤGoに伝達する。
変速出力ギヤGoは、カウンタギヤ機構CGを介して差動歯車装置DFに駆動連結されている。差動歯車装置DFは、出力軸Oを介して車輪Wに駆動連結されている。差動歯車装置DFは、当該差動歯車装置DFに入力される回転及びトルクを左右2つの車輪Wに分配して伝達する。これにより、車両用駆動装置1は、内燃機関EG及び回転電機MGの少なくとも一方のトルクを車輪Wに伝達させて車両を走行させることができる。
なお、本実施形態に係る車両用駆動装置1は、入力軸Iと中間軸Mとが同軸上に配置されるとともに、出力軸Oが入力軸I及び中間軸Mとは異なる軸上に互いに平行に配置された複軸構成とされている。このような構成は、例えばFF(Front Engine Front Drive)車両に搭載される車両用駆動装置1の構成として適している。
2.車両用駆動装置の各部の構成
車両用駆動装置1の各部の構成について説明する。図2に示すように、ケース2は、回転電機MG及び摩擦係合装置CL等の各収容部品の外周を覆う周壁21と、当該周壁21の軸第一方向L1側の開口を塞ぐ第一支持壁22と、当該第一支持壁22よりも軸第二方向L2側において回転電機MGと変速機構TMとの間に配置される第二支持壁27とを備えている。また、ケース2は、周壁21の軸第二方向L2側の端部を塞ぐ端部支持壁(図示せず)を備えている。
第一支持壁22は、回転電機MGの軸第一方向L1側(内燃機関EG側)を径方向及び周方向に延在している。本実施形態では、第一支持壁22が本発明における「径方向壁部」に相当する。第一支持壁22は、回転電機MG等に対して軸第一方向L1側に所定間隔を空けて配置されている。第一支持壁22は、その径方向内側の端部に、軸第二方向L2側に向かって軸方向Lに突出する円筒状の内側突出部23を有している。内側突出部23には軸方向Lの貫通孔が形成されており、この貫通孔に入力軸Iが挿通されている。これにより、入力軸Iは、第一支持壁22(内側突出部23)を貫通してケース2内に挿入されている。また、第一支持壁22は、内側突出部23により、軸受B1を介して、チェーン駆動機構50を構成する第一スプロケット51を径方向内側から回転可能に支持している。
また、第一支持壁22は、特定の周方向位置における径方向外側の端部近傍に、軸第二方向L2側に向かって軸方向Lに突出する円筒状の外側突出部25を有している。外側突出部25は、内側突出部23に対して径方向外側に中心軸を有する円筒状に形成されている。第一支持壁22は、外側突出部25により、軸受B2を介して、チェーン駆動機構50を構成する第二スプロケット54を回転可能に支持している。また、第一支持壁22は、軸第二方向L2側に向かって軸方向Lに突出する円筒状の中間突出部24を有している。中間突出部24は、外側突出部25よりも径方向内側の位置に、内側突出部23と同軸状かつそれよりも大径に形成されている。中間突出部24は、内側突出部23や外側突出部25に比べて、径方向に肉厚に形成されている。第一支持壁22は、中間突出部24及びそれに取り付けられた中間支持部材24aにより、軸受B3を介して、ロータ支持部材30を回転可能に支持している。
第二支持壁27は、回転電機MG及び摩擦係合装置CLの軸第二方向L2側を径方向及び周方向に延在している。第二支持壁27は、回転電機MG及び摩擦係合装置CLに対して軸第二方向L2側に所定間隔を空けて隣接して配置されている。第二支持壁27は、その径方向内側の端部に、軸第一方向L1側に向かって軸方向Lに突出する円筒状の内端突出部28を有している。内端突出部28には軸方向Lの貫通孔が形成されており、この貫通孔に中空のスリーブ部材29を介して中間軸Mが挿通されている。これにより、中間軸Mは、第二支持壁27を貫通する状態でケース2内に配置されている。中間軸Mは、その軸第一方向L1側の端部が、入力軸Iの軸第二方向L2側の端部に形成された軸端孔部Iaに、シールされた状態で挿入されている。また、第二支持壁27には、油圧制御装置(図示せず)により所定油圧(作動油圧)に調圧された油を摩擦係合装置CLの作動油室Hに供給するための第一油路P1が形成されている。
回転電機MGは、ケース2に固定されたステータSTと、ケース2に対して回転可能に支持されたロータROとを備えている。ステータSTは、軸方向Lの両側に、ステータコアから軸方向Lに突出するコイルエンド部CEを備えている。ロータROは、ステータSTの径方向内側に配置されている。また、ロータROは、当該ロータROから径方向内側に延びるロータ支持部材30を介してケース2に対して回転可能に支持されている。
図2及び図3に示すように、ロータROを支持するロータ支持部材30は、軸方向Lに延びる筒状支持部31と、径方向に延びる板状支持部32とを備えている。筒状支持部31は、ロータROの内周面に接する本体部分及びロータROの側面に接する鍔部を有する略円筒状に形成されている。筒状支持部31は、径方向内側及び軸第一方向L1側から接する状態でロータROを支持している。ロータROは、係止保持部34によって軸第二方向L2側から保持されている。筒状支持部31は、摩擦係合装置CLの外側支持部材45と一体回転するように駆動連結されている。
板状支持部32は、筒状支持部31における軸方向Lの所定位置(本例では中央部付近)から、径方向内側に延びる円環板状に形成されている。板状支持部32は、径方向内側の端部に、軸第一方向L1側に向かって突出する円筒状の内端突出部33を有する。ロータ支持部材30は、内端突出部33と中間突出部24に取り付けられた中間支持部材24aとの間に配置された軸受B3により、ケース2(第一支持壁22)に径方向に支持されている。本実施形態では、ロータ支持部材30が軸第一方向L1側で片持ち支持されることに対応して、軸受B3としては、複数のボールからなるボール群を軸方向Lに2列有する二連軸受(二連式ボールベアリング)が用いられている。本例では、正面組み合わせ式のアンギュラボールベアリングが用いられている。第一支持壁22と入力軸Iとの間には、シール部材が配置されている。
軸方向Lにおけるロータ支持部材30(筒状支持部31)と第一支持壁22との間に、回転センサ80が設けられている。回転センサ80は、回転電機MGのステータSTに対するロータROの回転位置を検出するためのセンサである。このような回転センサ80として、本例ではレゾルバを用いている。回転センサ80のセンサステータ81は、第一支持壁22の中間突出部24に固定されている。センサロータ82は、センサステータ81の径方向外側に配置されるとともに、支持ブラケット84に固定された状態で、筒状支持部31の軸第一方向L1側の側面に固定されている。なお、支持ブラケット84は、回転センサ80による検出精度確保のために剛性を確保する観点から、金属材料を用いて形成されている。
このように、本実施形態では、支持ブラケット84を介してロータ支持部材30にセンサロータ82を固定する構造を採用している。これにより、支持ブラケット84のサイズ(ここでは特に径方向のサイズ)を適宜調整することで、回転電機MGの大きさ(体格)によることなく、同一の規格の回転センサ80を用いることが可能となっている。つまり、要求される性能に応じて異なる大きさの回転電機MGが用いられる車両用駆動装置1の各バリエーションに対して、共通の回転センサ80を用いることができる。よって、製造コストを低減することができる。なお、支持ブラケット84自体は比較的容易に加工できるので、異なるサイズの支持ブラケット84を製造する必要性が生じてもなお、製造コストの低減を図ることができる。
図2及び図3に示すように、摩擦係合装置CLは、摩擦プレート41と、内側支持部材42と、外側支持部材45と、押圧部材49とを有する。摩擦係合装置CLを構成する各部材は、入力軸I及び中間軸Mと同軸状に配置されている。摩擦係合装置CLは、回転電機MGのロータROの径方向内側であって径方向に見てロータROと重複する部分を有するように配置されている。なお、2つの部材の配置に関して、「ある方向に見て重複する部分を有する」とは、その視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線に直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの部材の双方に交わる領域が少なくとも一部に存在することを意味する。
摩擦プレート41は、対となる内側摩擦プレート41aと外側摩擦プレート41bとを有する(図3を参照)。内側摩擦プレート41a及び外側摩擦プレート41bはそれぞれ複数枚ずつ備えられており、これらは軸方向Lに沿って交互に配置されている。
内側支持部材42は、内側摩擦プレート41aを径方向内側から支持する内側筒状部43と、当該内側筒状部43から径方向内側に延びる内側板状部44とを有する。内側筒状部43は、軸方向Lに沿って延びる円筒状に形成されている。内側筒状部43の外周部にスプライン係合された状態で、当該内側支持部材42により内側摩擦プレート41aが径方向内側から支持されている。内側摩擦プレート41aは、内側支持部材42に対して相対回転が規制された状態で軸方向Lに摺動可能に支持されている。内側筒状部43には、当該内側筒状部43を径方向に貫通する(その内周面と外周面とを連通する)貫通孔43aが形成されている。内側板状部44は、内側筒状部43の軸第一方向L1側の端部から径方向内側に延びる円環板状の部材である。内側筒状部43と内側板状部44とは一体的に形成されている。内側板状部44は、その径方向内側の端部において、入力軸Iのフランジ部に連結されている。
外側支持部材45は、外側摩擦プレート41bを径方向外側から支持する外側筒状部46と、当該外側筒状部46から径方向内側に延びる外側板状部47と、中間軸Mに連結される筒状連結部48とを有する。外側筒状部46は、軸方向Lに沿って延びる円筒状に形成されている。外側筒状部46の内周部にスプライン係合された状態で、当該外側支持部材45により外側摩擦プレート41bが径方向外側から支持されている。また、外側筒状部46は、ロータ支持部材30の筒状支持部31と一体回転するように駆動連結されている。外側筒状部46と筒状支持部31との係合部は、例えば、軸方向Lに延びる複数のスプライン歯どうしが噛み合うスプライン係合部として構成することができる。外側筒状部46には、当該外側筒状部46を径方向に貫通する貫通孔46aが形成されている。
外側板状部47は、外側筒状部46の軸第二方向L2側の端部から径方向内側に延びる円環板状の部材である。外側筒状部46と外側板状部47とは一体的に形成されている。筒状連結部48は、軸方向Lに沿って延びる円筒状に形成されている。筒状連結部48は、外側板状部47の径方向内側の端部において、当該外側板状部47に連結されている。筒状連結部48は、外側板状部47から軸第一方向L1側に向かって延びるように形成されている。筒状連結部48は、その内周部において、中間軸Mと一体回転するように駆動連結されている。
押圧部材49は、油圧制御装置(図示せず)から所定油圧の油が第一油路P1を通って作動油室Hに供給された際に、油圧に応じて軸方向Lに摺動して摩擦プレート41を押圧するピストンとして機能する。例えばライン圧の油が作動油室Hに供給されると、押圧部材49は軸第一方向L1側に摺動して複数の摩擦プレート41どうしを圧接する。これにより、摩擦係合装置CLを完全係合状態とし、内燃機関EG及び回転電機MGの双方のトルクにより車両を走行させるハイブリッド走行モードを実現できる。一方、作動油室Hから油が排出されると、押圧部材49は軸第二方向L2側に摺動して摩擦プレート41どうしの圧接が解除される。これにより、摩擦係合装置CLを解放状態とし、回転電機MGのトルクのみにより車両を走行させる電動走行モードを実現できる。
図2に示すように、入力軸I及び回転電機MGの回転軸心Xとは異なる軸上に、オイルポンプPUが配置されている。本実施形態では、軸方向Lに見て第一支持壁22の外側突出部25の中心に対応する位置を回転軸心(図2に示す軸心Y)として、オイルポンプPUが配置されている。オイルポンプPUとしては、例えば内接型ギヤポンプを用いることができる。もちろん、これ以外にも、例えば外接型ギヤポンプやベーンポンプ等を用いても良い。本実施形態では、オイルポンプPUは、入力軸I(つまり内燃機関EG)及びロータ支持部材30(つまり回転電機MG)のうちの回転数が高い方に駆動連結するように構成されている。
図2及び図3に示すように、入力軸Iの径方向外側において、入力軸Iとロータ支持部材30の内端突出部33との間に、軸方向Lに延在する筒状の連結部材52が配置されている。また、第一支持壁22の内側突出部23の径方向外側に、軸受B1を介して、第一スプロケット51が回転可能に支持されている。このように、軸受B1を介して第一支持壁22により径方向内側から第一スプロケット51を支持することで、第一スプロケット51の高い支持精度が確保されている。別部品として構成される第一スプロケット51と連結部材52とは、一体回転するように駆動連結されている。本実施形態では、連結部材52は、その軸第一方向L1側の端部において第一スプロケット51の筒状部と噛み合い係合により駆動連結されている。第一スプロケット51と連結部材52とは、両者にそれぞれ形成された溝部に係止されるスナップリング53により、軸方向Lの相対移動が規制された状態で駆動連結されている。
入力軸Iと連結部材52との間には、第一ワンウェイクラッチF1が介在されている。また、入力軸Iと連結部材52との間であって第一ワンウェイクラッチF1の軸方向Lの両側には軸受B4がそれぞれ配置されている。第一ワンウェイクラッチF1は、入力軸I(つまり内燃機関EG)の回転数が連結部材52の回転数よりも低い状態では相対回転を許容し、入力軸Iの回転数が上昇して連結部材52の回転数に等しくなると相対回転を規制する。なお、入力軸Iの回転数は、内燃機関EGのトルクが伝達される方向を正方向として定義する。そして、入力軸Iと連結部材52との相対回転が規制されると、入力軸Iと第一スプロケット51とが一体回転する状態となる。
一方、連結部材52と内端突出部33との間には、第二ワンウェイクラッチF2が介在されている。また、連結部材52と内端突出部33の間であって第二ワンウェイクラッチF2の軸方向Lの両側には軸受B5がそれぞれ配置されている。第二ワンウェイクラッチF2は、ロータ支持部材30(つまり回転電機MG)の回転数が連結部材52の回転数よりも低い状態では相対回転を許容し、ロータ支持部材30の回転数が上昇して連結部材52の回転数に等しくなると相対回転を規制する。なお、ロータ支持部材30の回転数は、回転電機MGの駆動トルク(正トルク)が伝達される方向を正方向として定義する。そして、ロータ支持部材30と連結部材52との相対回転が規制されると、ロータ支持部材30と第一スプロケット51とが一体回転する状態となる。
連結部材52の径方向の両側にそれぞれ配設された2つのワンウェイクラッチF1,F2が協働することで、入力軸I(つまり内燃機関EG)及びロータ支持部材30(つまり回転電機MG)のうちの回転数が高い方と第一スプロケット51とが一体回転する。本実施形態では、車両の駆動力源の1つとしての内燃機関EGに関しては、内燃機関出力軸Eoが本発明における「車両の駆動力源の回転軸」となる。また、車両の駆動力源の他の1つとしての回転電機MGに関しては、ロータ支持部材30が本発明における「車両の駆動力源の回転軸」に相当するものとする。
第一スプロケット51にはチェーン56が巻きかけられている。このチェーン56は、オイルポンプPUのドライブギヤと一体回転するように駆動連結されたポンプ駆動軸55の軸第一方向L1側の端部に設けられた第二スプロケット54にも巻きかけられている。以上のような回転伝達機構を備えることで、内燃機関EG及び回転電機MGのうち回転数の高い方のトルクによりオイルポンプPUが駆動されるように構成されている。オイルポンプPUにより吐出された油は、油圧制御装置(図示せず)を介して、摩擦係合装置CLや、変速機構TM内の変速用係合装置の係合の状態の制御のために供給される。また、各部の潤滑及び冷却のためにも供給される。なお、本実施形態では、第一スプロケット51、第二スプロケット54、及びチェーン56により、チェーン駆動機構50が構成されている。
3.チェーン駆動機構の潤滑構造
チェーン駆動機構50の潤滑構造について説明する。本実施形態では、ケース2内における底部には、オイルパン(図示せず)が設けられる等して、油を貯留するオイル貯留部REが形成されている(図2を参照)。チェーン駆動機構50は、概略的には、オイル貯留部REに貯留された油を利用して潤滑されるように構成されている。つまり、車両の駆動力源である内燃機関EG及び回転電機MGのいずれか一方のトルクによりチェーン駆動機構50を介してオイルポンプPUを駆動する際に、チェーン56によって掻き上げられるオイル貯留部REの油を利用して潤滑される。このような場合には、油を掻き上げる際の撹拌抵抗に起因する燃費悪化が懸念事項となる可能性があるが、本実施形態では、第一支持壁22に固定されてチェーン駆動機構50を覆うカバー部材60を用いることで、そのような課題に対処している。
図4及び図5に示すように(図7も参照)、カバー部材60は、第一スプロケット51と第二スプロケット54とに巻きかけられたチェーン56の外形(チェーン56の外周の輪郭形状)に対応する形状の板状の本体部61を有する。本体部61は、チェーン56の外形に沿って、それよりも若干大きく形成されている。本体部61には、第一軸挿通孔62、第二軸挿通孔63、及びケース嵌合穴64が形成されている。第一軸挿通孔62は、入力軸Iが挿通される孔部である。第一軸挿通孔62は、入力軸I及び第一スプロケット51と同軸状に形成されている。ここでは、第一軸挿通孔62は、軸方向Lに見て第一スプロケット51と重複する部分に形成されている(図7を参照)。第一軸挿通孔62には、連結部材52と一体回転するように駆動連結された第一スプロケット51の筒状部も挿通される(図3を参照)。そのため、第一軸挿通孔62の内径は、第一スプロケット51の筒状部の外径よりも僅かに大きく設定されている。
第二軸挿通孔63は、ポンプ駆動軸55が挿通される孔部である。第二軸挿通孔63は、ポンプ駆動軸55及び第二スプロケット54と同軸状に形成されている。ここでは、第二軸挿通孔63は、軸方向Lに見て第二スプロケット54と重複する部分に形成されている(図7を参照)。第二軸挿通孔63の内径は、ポンプ駆動軸55の外径よりも僅かに大きく設定されている。ケース嵌合穴64は、カバー部材60が第一支持壁22に固定される際に、第一支持壁22(本例では中間突出部24)が嵌合される穴部である。ケース嵌合穴64は、軸方向Lに見てループ状に配置されたチェーン56の内部領域であってかつ中間突出部24と重複する部分に形成されている(図7を参照)。図2及び図3に示すように、本体部61は、第一支持壁22に固定された状態で、チェーン駆動機構50に対して軸方向Lにおける第一支持壁22側とは反対側となる軸第二方向L2側からチェーン駆動機構50を覆う。
図4及び図7に示すように、本体部61は、軸方向Lに見てチェーン56、第一スプロケット51、及び第二スプロケット54のいずれとも重複しない領域(非重複領域N)の少なくとも一部に、凹部65を有する。この凹部65は、本体部61における他の部位に対して、第一支持壁22側に向かって凹状に窪むように形成されている。本実施形態では、非重複領域Nのうち、ケース嵌合穴64に対応する領域を除いたほぼ全領域に、凹部65が形成されている。図4に示すように、凹部65は、軸方向Lに直交する面となる底面66と、当該底面66から軸方向Lに延びる内側面67とによって画定されている。カバー部材60が第一支持壁22に固定された状態で、本体部61のうち底面66に対応する部分は、第一支持壁22と微小隙間のみを隔てて配置される(図3を参照)。また、内側面67に対応する部分は、チェーン56の内側面に沿うように配置される(図7を参照)。
図4及び図5に示すように、カバー部材60は、本体部61から軸方向Lに延在する板状の側板部68を有する。カバー部材60が第一支持壁22に固定された状態で、側板部68は、第二スプロケット54の外側面及びチェーン56における第二スプロケット54側の少なくとも一部の外側面を覆う(図7を参照)。本実施形態では、側板部68は、第二スプロケット54の外側面とチェーン56における概ねケース嵌合穴64よりも第二スプロケット54側の外側面とを覆う。このようなカバー部材60には、図5に示すように、第二スプロケット54が収容される第二スプロケット収容部73と、チェーン56が収容されるチェーン収容部74とが形成される。
なお、カバー部材60は、樹脂材料等の電気的絶縁性材料を用いて形成されている。カバー部材60は、例えば射出成型技術等を利用して製造することができる。
図6に示すように、第一支持壁22の中間突出部24は、周方向に見てチェーン56と重複する軸方向Lの領域においてその内周面と外周面とを連通するように切り欠いて溝状に形成された3つの切欠溝76〜78を有する。これらのうち、第一切欠溝76及び第二切欠溝77は、ループ状に配置されるチェーン56に対応する位置に形成されている。これにより、一対のスプロケット51,54を中間突出部24の内外に分けて配置しつつ、それらに巻きかけられたチェーン56の軌道が適正に確保されている。
一方、第三切欠溝78は、チェーン56の軌道とは異なる位置に形成されている。本実施形態では、第三切欠溝78は、第一スプロケット51におけるチェーン56と噛み合う周方向の領域である噛合領域Eの径方向外側に形成されている(図7を参照)。また、第三切欠溝78は、噛合領域Eのうち、当該噛合領域Eが入力軸Iの回転軸心Xとポンプ駆動軸55の回転軸心Yとを包含する仮想平面と交差する位置(図7において「(c)」と表示)よりも第一スプロケット51の正回転方向側に設けられている。すなわち、第三切欠溝78は、噛合領域Eが上記仮想平面によって区分される2つの領域のうち、第一スプロケット51の正回転方向側の領域(図7において「E+」と表示)に設けられている。なお、“第一スプロケット51の正回転方向”とは、内燃機関EG又は回転電機MGの正トルクによるオイルポンプPUの駆動時に、第一スプロケット51の回転に伴ってその特定部位が進む方向(向き)を表す。つまり、オイルポンプPUの駆動時における第一スプロケット51の回転方向前方である。
また、本実施形態では、第三切欠溝78は、図7に示すように第一スプロケット51の仮想外接円の接線方向に沿って平行に延びるように形成されている。この場合、第三切欠溝78を画定する両側面は、第一スプロケット51の外接円の接線方向に沿って平行に延びるように形成された案内壁部78aとなる。
図6に示すように、カバー部材60は、中間突出部24のうち第一切欠溝76と第二切欠溝77との間の部位がケース嵌合穴64に嵌合し、本体部61の所定部位が第一切欠溝76及び第二切欠溝77に配置された状態で、第一支持壁22に固定されている。そしてその状態で、第一支持壁22とカバー部材60との間に、チェーン駆動機構50の全体を収容する収容室Cが形成されている(図2を参照)。本実施形態では、チェーン駆動機構50の軸第一方向L1側の側面は第一支持壁22によって覆われ、軸第二方向L2側の側面はカバー部材60の本体部61によって覆われる。また、第一スプロケット51の外側面及びチェーン56における第一スプロケット51側の一部の外側面は中間突出部24によって覆われ、第二スプロケット54の外側面及びチェーン56における第二スプロケット54側の一部の外側面はカバー部材60の側板部68によって覆われる。このようにして、側板部68と第一支持壁22の中間突出部24とが協働することで、チェーン駆動機構50の外周を囲む周壁部71が構成されている。
図2及び図3に示すように、収容室Cは、第一スプロケット51を収容する第一スプロケット収容室C1と、第二スプロケット54を収容する第二スプロケット収容室C2とを含む。第一スプロケット収容室C1は、中間突出部24の径方向内側の空間が本体部61によって区画されて形成されている。第二スプロケット収容室C2は、カバー部材60における上述した第二スプロケット収容部73により構成されている。第一スプロケット収容室C1と第二スプロケット収容室C2とは、上述したチェーン収容部74により構成されるチェーン収容室によって接続(連通)されている。
収容室Cは、ケース2内の大部分を占める空間(回転電機MGや摩擦係合装置CL等が配置されている空間)からは隔離されているものの、完全には密封されていない。特に本実施形態では、図2及び図6に示すように、カバー部材60はオイル貯留部REの底部において周壁21及び第一支持壁22に対して微小隙間を隔てて配置されている。この微小隙間は、収容室C(第二スプロケット収容室C2)とオイル貯留部REとを連通する第一連通部G1として機能する。また、上述したように中間突出部24には第三切欠溝78が形成されている。この第三切欠溝78は、収容室C(第一スプロケット収容室C1)とケース2内における収容室Cの外の空間(つまりオイル貯留部RE側の空間)とを連通する第二連通部G2として機能する。第一連通部G1としての微小隙間がオイル貯留部REに浸漬しているのに対して、第二連通部G2としての第三切欠溝78はオイル貯留部REの静止油面よりも上方に配置されている。また、第一連通部G1としての微小隙間の開口面積は、第二連通部G2としての第三切欠溝78の開口面積よりも十分に小さく設定されている。
収容室C(第二スプロケット収容室C2)には、第一連通部G1としての微小隙間から、オイル貯留部REに貯留された油が流入する。内燃機関EG又は回転電機MGのトルクによりチェーン駆動機構50を介してオイルポンプPUを駆動する際には、収容室C内の油をチェーン56によって掻き上げて、第一スプロケット51とチェーン56との噛合部を潤滑することができる。また、その噛合部の潤滑に用いられた油の少なくとも一部は、第二連通部G2を通って収容室Cの外の空間(オイル貯留部RE側の空間)に戻される。このとき、第一連通部G1としての微小隙間の開口面積は、第二連通部G2としての第三切欠溝78の開口面積よりも十分に小さいので、収容室C内への油の流入量よりも収容室Cの外への油の排出量を大きくすることができる。その結果、チェーン56の静止状態ではオイル貯留部REと同レベルとなる収容室C内の油面レベルを、チェーン56の回転状態で下げることができる。よって、油を掻き上げる際の撹拌抵抗を低減することができ、燃費の向上を図ることができる。しかも、カバー部材60とケース2の一部である第一支持壁22とを利用して、簡易な構成で装置全体の大型化を抑制しながら、燃費の向上を図ることができる。
また、本体部61における非重複領域Nの一部に凹部65を形成しているので、チェーン駆動機構50を収容するための空間を確保しながら、収容室C内の容積が小さく抑えられている。これにより、チェーン56が静止してオイル貯留部REと油面が一致している状態での収容室C内の油量を少なくできる。よって、その後チェーン56が動き出す際に、収容室C内の油面レベルを早期に低下させることができ、この点からも、収容室C内の油面レベルを低く抑えることができる。また、軸方向Lに見た収容室Cの形状が概ねチェーン56に沿った形状となるので、収容室C内での、第一スプロケット51へと掻き上げる方向とは異なる方向への油の飛散を抑制することができる。よって、第一スプロケット51とチェーン56との噛合部を効率的に潤滑することができる。
また、第三切欠溝78は、噛合領域Eのうち、第一スプロケット51の正回転方向側の領域(図7の「E+」領域)に設けられているので、噛合領域Eのうち実際に動力が伝達される部位を通過した後の油を、収容室Cの外へと排出することができる。よって、噛合領域Eのうち特に潤滑の必要性の高い動力伝達部位を、適切に潤滑できる。また、第三切欠溝78は、第一スプロケット51の仮想外接円の接線方向に沿って延びるように形成されているので、収容室Cの外への油の排出を円滑に行うことができる。
なお、本実施形態では、カバー部材60は樹脂材料等の絶縁性材料を用いて形成されているので、コイルエンド部CEと第二スプロケット54及び第一支持壁22との電気的絶縁性を確保することができる。つまり、本実施形態のように軸方向Lに見てコイルエンド部CEと第二スプロケット54とが重複する部分における両者間の間隔が狭い場合であっても、これらの間にカバー部材60を配置することで、電気的絶縁性を有効に確保することができる。これにより、軸方向Lに見て互いに重複する部分を有するように配置されるコイルエンド部CEと第二スプロケット54及び第一支持壁22とを、カバー部材60を介在させて、軸方向Lに近接させて配置することができる。よって、装置全体の軸長(軸方向Lの長さ)を短縮して小型化を図ることができる。
4.回転電機及び摩擦係合装置の冷却構造
回転電機MG及び摩擦係合装置CLの冷却構造について説明する。本実施形態では、回転電機MG及び摩擦係合装置CLは、径方向内側から供給される油によって冷却される。このような内側油供給部を構成するため、図3に示すように、中間軸Mの内部には、周方向の異なる位置を軸方向Lに沿って延びる2つの油路(第二油路P2及び第三油路P3)が形成されている。これらの油路P2,P3には、油圧制御装置(図示せず)により所定油圧(循環圧)に調圧された油が供給される。
第二油路P2を通って供給された油は、軸端孔部Iaと入力軸Iの外周面とを連通するように形成された油孔を通って、入力軸Iの径方向外側へと導かれる。この油は、第一スプロケット51の筒状部と連結部材52との連結部をすり抜けて、連結部材52の径方向外側へと導かれる。この油は、カバー部材60の本体部61と軸受B3の固定のために内端突出部33に螺合されたナット部材36との間を通り、さらに中間突出部24と中間支持部材24aとの連結部をすり抜けて、筒状支持部31の径方向内側の空間へと導かれる。このとき、カバー部材60は、第二油路P2からの油を円滑に径方向外側へと導くための油流通案内部材として機能する。
本実施形態では、筒状支持部31の側面に固定された支持ブラケット84は、その径方向内側から供給されて筒状支持部31の内周面に沿って軸方向Lに流れる油を捕集する油捕集部としても機能する。そのため、支持ブラケット84は、筒状支持部31に固定された状態で、径方向内側の端部が軸第二方向L2側に向かって開口するように配置されている。支持ブラケット84は、特定の周方向位置においては筒状支持部31に固定されることなく、当該筒状支持部31に対して隙間を隔てて配置されている(図2の上側を参照)。支持ブラケット84により捕集された油の一部は、筒状支持部31との隙間を通って流れ、その径方向外側に配置された軸第一方向L1側のコイルエンド部CEに供給される。
また、支持ブラケット84が固定された周方向位置においては、支持ブラケット84により形成される油捕集部は、図3に示すように、ロータRO(本例では主に筒状支持部31の鍔部、ロータコア、及び係止保持部34)に形成された油路に連通している。支持ブラケット84により捕集された油の一部は、このロータRO内の油路を通って流れ、係止保持部34の径方向外側に配置された軸第二方向L2側のコイルエンド部CEに供給される。
このように、第二油路P2を通って径方向内側から供給された油が軸方向Lの両側のコイルエンド部CEに供給されて、当該コイルエンド部CEが冷却される。第二油路P2からの油は、支持ブラケット84で捕集されるまでに、その流通経路の周辺に配置された各部材(軸受B1等や第一ワンウェイクラッチF1等)の潤滑を行うものの、比較的低温のまま維持されている。このため、そのような比較的低温の油を利用して、コイルエンド部CEを効率的に冷却することができる。
また、本実施形態では、軸第二方向L2側のコイルエンド部CEには、その周囲を覆うコイルエンドカバー90が取り付けられている。このため、ロータRO内の油路を通って軸第二方向L2側のコイルエンド部CEに供給された油の飛散を抑制するとともに、その内部での油の滞留を促進することができる。よって、軸第二方向L2側のコイルエンド部CEをさらに効率的に冷却することができる。
第三油路P3を通って供給された油は、中間軸M及び筒状連結部48にそれぞれ形成された油孔を通って、摩擦プレート41の径方向内側の空間へと導かれる。この油は、内側筒状部43の貫通孔43a(図2を参照)を通って、内側摩擦プレート41aと外側摩擦プレート41bとの間へと導かれ、これらを冷却する。摩擦プレート41a,41bを冷却した後の油は、外側筒状部46の貫通孔46aを通って径方向外側に排出される。
外側筒状部46の貫通孔46aは、軸第二方向L2側のコイルエンド部CEの径方向内側であって、径方向に見て当該コイルエンド部CEと重複する部分を有する位置に形成されている。このため、貫通孔46aから排出された油が、軸第二方向L2側のコイルエンド部CEに降り注ぐ可能性がある。しかし、本実施形態では、上述したように、軸第二方向L2側のコイルエンド部CEには、その周囲を覆うコイルエンドカバー90が取り付けられている。このため、摩擦プレート41を冷却した後の比較的高温の油から、軸第二方向L2側のコイルエンド部CEを遮蔽することができる。よって、上述した第二油路P2からの油を利用したコイルエンド冷却との協働により、当該コイルエンド部CEの高い冷却性能が担保されている。
なお、本実施形態では、コイルエンドカバー90は樹脂材料等の低熱伝導性材料を用いて形成されている。このため、コイルエンドカバー90による熱遮蔽の実効性が確保されている。また、コイルエンドカバー90を構成する樹脂材料は絶縁性材料でもあるので、コイルエンド部CEと第二支持壁27との間の電気的絶縁性を有効に確保することができる。これにより、軸方向Lに見て互いに重複する部分を有するように配置されるコイルエンド部CEと第二支持壁27とを、コイルエンドカバー90を介在させて、軸方向Lに近接させて配置することができる。よって、装置全体の軸長(軸方向Lの長さ)を短縮して小型化を図ることができる。
5.その他の実施形態
最後に、本発明に係る車両用駆動装置の、その他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態では、周壁21及び第一支持壁22とカバー部材60との間の微小隙間により第一連通部G1を構成した例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、カバー部材60(本体部61及び側板部68の少なくとも一方)におけるオイル貯留部REの油に浸漬する位置に形成される小孔や小溝等により、第一連通部G1が構成されても良い。
(2)上記の実施形態では、第一支持壁22(中間突出部24)とカバー部材60(側板部68)とが協働することにより周壁部71が構成された例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、第一支持壁22のみによって周壁部71が構成されても良い。この場合、チェーン駆動機構50の外周を囲むように異形の突出部が形成され、それに対して平板状の本体部61のみを有するカバー部材60が固定されれば良い。異形突出部には、小孔又は第4の切欠溝等により第一連通部G1を形成すれば良い。或いは、カバー部材60のみによって周壁部71が構成されても良い。この場合、本体部61の全周から側板部68が延在するように形成され、これが第一支持壁22の平坦部に固定されれば良い。側板部68における噛合領域Eの径方向外側には、孔部等により第二連通部G2を形成すれば良い。なお、この場合、当該第二連通部G2を構成する孔部から外側に向かって延在する板部によって案内壁部を構成しても良いし、そのような案内壁部を設けなくても良い。
(3)上記の実施形態では、第二連通部G2としての第三切欠溝78が、第一スプロケット51の仮想外接円の接線方向に沿って平行に延びるように形成されている例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。第三切欠溝78は、第一スプロケット51の仮想外接円の接線方向に概ね沿って延びるように形成されていれば良く、当該接線方向に対して例えば0°〜15°、15°〜30°、又は30°〜45°等の範囲内の特定方向を向いて延びるように形成されても良い。案内壁部78aの形成方向に関しても同様である。
(4)上記の実施形態では、第二連通部G2としての第三切欠溝78が、噛合領域Eのうち、第一スプロケット51の正回転方向側の領域(図7の「E+」領域)に設けられている例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、噛合領域Eのうち、第一スプロケット51の負回転方向側の領域に第二連通部G2が設けられても良い。この場合であっても、チェーン56により掻き上げられた油が第三切欠溝78からオイル貯留部RE側の空間に全て排出される訳ではないので、第一スプロケット51とチェーン56との噛合部を適切に潤滑することは可能である。
(5)上記の実施形態では、カバー部材60の本体部61が、非重複領域Nの一部に凹部65を有する例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。必ずしもそのような凹部65が設けられていなくても良い。この場合、例えば、上記の実施形態と同様の第二スプロケット収容部73が形成されるように、第二スプロケット54の外形に沿って本体部61から軸第一方向L1側に向かって延在する壁部を形成しても良い。同様に、上記の実施形態と同様のチェーン収容部74が形成されるように、チェーン56のループ形状に沿って本体部61から軸第一方向L1側に向かって延在する壁部を形成しても良い。このような壁部を設けることによっても、少なくとも収容室C内での油の無秩序な飛散を抑制して、第一スプロケット51とチェーン56との噛合部を効率的に潤滑することができる。或いは、第一支持壁22に、軸第二方向L2側に向かって突出する凸部を形成しても良い。
(6)上記の実施形態では、チェーン駆動機構50を潤滑するべく、第一支持壁22に固定されたカバー部材60を備えるとともに、第一連通部G1及び第二連通部G2の双方を備える例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。第二連通部G2は収容室C内の油面レベルを下げることによって撹拌抵抗を低減させ、燃費の向上を図るためのものであるので、例えばチェーン駆動機構50を最低限潤滑しつつ車両用駆動装置1の全体の小型化を図る観点からは、第二連通部G2は必ずしも備えられていなくても良い。そのような場合には、以下のように車両用駆動装置1を構成することもできる。すなわち、車両用駆動装置1は、前提構成として、オイル貯留部REが形成されたケース2内に、車両の駆動力源の回転軸に駆動連結された第一スプロケット51、オイルポンプPUのポンプ駆動軸55に駆動連結された第二スプロケット54、及び第一スプロケット51と第二スプロケット54とに巻きかけられたチェーン56からなるチェーン駆動機構50を備える。また、この車両用駆動装置1は、ケース2が備える壁部であって、車両の駆動力源の回転軸の径方向に延びる第一支持壁22と、第一支持壁22に固定されているとともに、第一支持壁22との間にチェーン駆動機構50の全体を収容する収容室Cを形成するカバー部材60と、収容室Cとオイル貯留部REとを連通する第一連通部G1と、を備える。このような構成において、カバー部材60と第二スプロケット54とが、軸方向Lに見て互いに重複する部分を有するように軸方向Lに隣接して配置されているとともに、カバー部材60が絶縁性材料を用いて形成される。このような構成によれば、軸方向Lに見てコイルエンド部CEと第二スプロケット54とが重複する部分における両者間の間隔が狭い場合であっても、これらの間にカバー部材60を配置することで、電気的絶縁性を有効に確保することができる。よって、装置全体の軸長(軸方向Lの長さ)を短縮して小型化を図ることができる。
(7)上記の実施形態では、車両用駆動装置1が、FF(Front Engine Front Drive)車両に搭載される場合に適した複軸構成である例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、変速機構TMの出力軸が、入力軸I及び中間軸Mと同軸上に配置されるとともにそのまま差動歯車装置DFに駆動連結される一軸構成の車両用駆動装置1としても良い。このような構成の車両用駆動装置1は、FR(Front Engine Rear Drive)車両に搭載される場合に適している。
(8)上記の実施形態では、車両用駆動装置1が、1モータパラレル方式のハイブリッド車両用の駆動装置として構成された例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、2モータスプリット方式のハイブリッド車両用の駆動装置に本発明を適用することもできる。また、車両の駆動力源として、内燃機関EG及び回転電機MGの一方のみを備えた車両(エンジン車両/電気自動車)用の駆動装置に本発明を適用することもできる。
(9)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、本願の特許請求の範囲に記載されていない構成に関しては、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、例えば1モータパラレル方式のハイブリッド車両用の駆動装置に利用することができる。
1 :車両用駆動装置
2 :ケース
22 :第一支持壁(径方向壁部)
30 :ロータ支持部材(車両の駆動力源の回転軸)
50 :チェーン駆動機構
51 :第一スプロケット
54 :第二スプロケット
55 :ポンプ駆動軸
56 :チェーン
60 :カバー部材
61 :本体部
65 :凹部
68 :側板部
71 :周壁部
78 :第三切欠溝
78a :案内壁部
EG :内燃機関(車両の駆動力源)
Eo :内燃機関出力軸(車両の駆動力源の回転軸)
MG :回転電機(車両の駆動力源)
PU :オイルポンプ
RE :オイル貯留部
C :収容室
C1 :第一スプロケット収容室
C2 :第二スプロケット収容室
G1 :第一連通部
G2 :第二連通部
E :噛合領域
N :非重複領域
L :軸方向

Claims (4)

  1. オイル貯留部が形成されたケース内に、車両の駆動力源の回転軸に駆動連結された第一スプロケット、オイルポンプのポンプ駆動軸に駆動連結された第二スプロケット、及び前記第一スプロケットと前記第二スプロケットとに巻きかけられたチェーンからなるチェーン駆動機構を備える車両用駆動装置であって、
    前記ケースが備える壁部であって、前記回転軸の径方向に延びる径方向壁部と、
    前記径方向壁部に固定されているとともに、前記径方向壁部との間に前記チェーン駆動機構の全体を収容する収容室を形成するカバー部材と、
    前記収容室と前記オイル貯留部とを連通する第一連通部と、
    前記第一スプロケットにおける前記チェーンと噛み合う噛合領域の前記径方向の外側に形成され、前記収容室と前記ケース内における前記収容室の外の空間とを連通する第二連通部と、
    を備える車両用駆動装置。
  2. 前記カバー部材は、前記チェーン駆動機構に対して前記回転軸の軸方向における前記径方向壁部側とは反対側から前記チェーン駆動機構を覆う板状の本体部を有し、
    前記カバー部材及び前記径方向壁部の少なくとも一方により、前記チェーン駆動機構の外周を囲む周壁部が形成され、
    前記本体部は、前記軸方向に見て前記チェーン、前記第一スプロケット、及び前記第二スプロケットのいずれとも重複しない非重複領域の少なくとも一部が前記径方向壁部側に向かって凹状に窪むように形成されている請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記第二連通部が、前記噛合領域のうち、当該噛合領域が前記回転軸の回転軸心と前記ポンプ駆動軸の回転軸心とを包含する仮想平面と交差する位置よりも前記第一スプロケットの正回転方向側に設けられている請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記第二連通部は、前記第一スプロケットの外接円の接線方向に沿って延びるように形成された案内壁部を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
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