JP2015230091A - トランスアクスル内の油路構造 - Google Patents

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弘達 北畠
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英知 汐田
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【課題】冷却用油路と潤滑用油路とを安価かつ簡易に構成し、摩擦接触部の摩擦を軽減し、モータジェネレータを冷却することができるトランスアクスル内の油路構造を提供する。【解決手段】トランスアクスル5内の潤滑対象部に潤滑油を供給する潤滑用油路16と、トランスアクスル5内の冷却対象部に、潤滑油よりも低温の冷却油を供給する冷却用油路14と、を備え、ケーシング11の内周面部11aに形成された溝を第1の区画壁13によって区画して冷却用油路14が構成され、ケーシング11の内周面部11aに形成された溝を第2の区画壁15によって区画して潤滑用油路16が構成されている。冷却用油路14は、ケーシング11の外周11b側に配設され、潤滑用油路16は、第1の区画壁13を介して冷却用油路14と隣接し、ケーシング11の内部側に配設される、ことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、トランスアクスル内の油路構造に関する。
ハイブリッド車両などに動力源として適用されるモータジェネレータは、電動機(モータ)と発電機(ジェネレータ)としての機能を有する。モータジェネレータは、駆動により発熱するので、熱を吸収して冷却するために冷却油が供給される。また、エンジンやモータジェネレータによって得られた動力を伝達する動力伝達装置(トランスアクスル)のギヤやベアリングなどの部材は摩擦接触するので、潤滑性を保ち、動力の伝達効率を高効率で維持するために、摩擦接触部に潤滑油が供給される。
特開2013−199216号公報 特開2012−034481号公報
特許文献1に記載されるハイブリッド車両の油圧制御装置は、冷却用油路と潤滑用油路とが別々に配設されている。このように、潤滑油を供給するための潤滑用油路と冷却油を供給するための冷却用油路とを別々に配設すると、配管が複雑になり、コストが上昇してしまう。また、特許文献2に記載される車両用モータ駆動装置は、リヤカバーの筒状部の外周面に水路溝を形成し、モータハウジングの筒状部とリヤカバーを嵌め合せることにより、冷却用水路が形成されている。特許文献2に記載される車両用モータ駆動装置は、冷却用水路とは別に潤滑用の流路を設ける必要がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、冷却用油路と潤滑用油路とを安価かつ簡易に構成し、摩擦接触部の摩擦を軽減し、モータジェネレータを冷却することができるトランスアクスル内の油路構造を提供することを目的とする。
本発明は、トランスアクスル内の潤滑対象部に潤滑油を供給する潤滑用油路と、前記トランスアクスル内の冷却対象部に、前記潤滑油よりも低温の冷却油を供給する冷却用油路と、を備え、前記潤滑用油路または前記冷却用油路の少なくともいずれか一方は、前記トランスアクスルのケーシングの内周面部に形成された溝を区画壁によって区画して構成され、前記冷却用油路は、前記ケーシングの外周側に配設され、前記潤滑用油路は、前記区画壁を介して前記冷却用油路と隣接し、前記ケーシングの内部側に配設される、ことを特徴とする。
上記トランスアクスル内の油路構造は、前記区画壁は、管状部材によって形成され、前記潤滑用油路は、前記管状部材によって構成され、前記冷却用油路は、前記溝と前記管状部材の外周面とによって構成される、ことが好ましい。
本発明にかかるトランスアクスル内の油路構造は、ケーシングの内周面部に形成された溝を区画壁によって区画することで、潤滑用油路または冷却用油路の少なくともいずれか一方を構成することができるので、簡易な構成となり、コストを削減できるという効果を奏する。
また、冷却用油路はケーシングの外周側に配設され、潤滑用油路はケーシングの内部側に配設されるので、潤滑油の温度低下を抑制し、冷却油を低温に維持することが容易となる。
さらに、潤滑用油路は、区画壁としての管状部材によって構成され、冷却用油路は、溝と管状部材の外周面とによって構成されるので、より簡易な構成となり、コストを削減できる。
図1は、実施形態1に係るトランスアクスル内の油路構造を備える車両を示す概略図である。 図2は、図1に示すトランスアクスルを示す概略図である。 図3は、トランスアクスル内の油路構造の断面図である。 図4は、実施形態2に係るトランスアクスル内の油路構造の断面図である。 図5は、実施形態3に係るトランスアクスル内の油路構造の断面図である。
以下に、本発明にかかるトランスアクスル内の油路構造(以下、「油路構造」という。)の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1にかかる油路構造を備える車両の概略図を示す図である。本発明に係るトランスアクスル5内の油路構造の一例である実施形態に係る油路構造を備える車両1は、走行時の動力源として内燃機関であるエンジン3を搭載しており、このエンジン3の動力によって走行可能になっている。また、エンジン3には、減速機構6と差動機構7とが一体となって設けられた動力伝達装置であるトランスアクスル5が接続されており、これらの減速機構6と差動機構7とは、互いに動力の伝達が可能に設けられている。また、トランスアクスル5の差動機構7には、駆動軸25が接続されており、駆動軸25には、駆動輪26が接続されている。このため、エンジン3で発生した動力はトランスアクスル5に伝達され、伝達された動力はトランスアクスル5から駆動軸25を介して駆動輪26に伝達される。これにより、駆動輪26は回転し、車両1は走行可能になっている。
また、このトランスアクスル5には、電気によって作動可能な電動機として設けられていると共に電気を発電可能な発電機としても設けられているモータジェネレータ20と、このモータジェネレータ20の動力とエンジン3の動力とを分割したり統合したりして駆動輪26に向けて伝達可能な動力分割統合機構8とが設けられている。このうち、モータジェネレータ20は、電気で作動することにより車両1の走行時の動力を発生したり、車両1の走行時の運動エネルギーが伝達されることにより発電したりすることが可能になっており、第1モータジェネレータ21と第2モータジェネレータ22との2つが設けられている。
これらの第1モータジェネレータ21と第2モータジェネレータ22、及びエンジン3は、全て動力分割統合機構8に連結されており、動力分割統合機構8は、差動機構7との間で動力の伝達が可能に設けられた減速機構6との間で、動力の伝達が可能に形成されている。これにより、トランスアクスル5は、モータジェネレータ20で発生した動力やエンジン3で発生した動力を駆動輪26に向けて伝達可能に設けられていると共に、駆動輪26から伝達される車両1の走行時の運動エネルギーをモータジェネレータ20に伝達可能に設けられている。
図2は、図1に示すトランスアクスル5を示す概略図である。なお、図2は、トランスアクスル5の概略の説明図であるため、モータジェネレータ20は、2つのモータジェネレータ20の一方のみを図示している。図2中のモータジェネレータ20は、第1モータジェネレータ21と第2モータジェネレータ22とのいずれのモータジェネレータ20も適用することができる。トランスアクスル5に設けられるモータジェネレータ20は、トランスアクスル5における筐体として設けられるケーシング11の内部に配設されている。
また、トランスアクスル5のケーシング11内には、減速機構6などの作動部分を潤滑する潤滑油であるATF(Automatic Transmission Fluid)と、潤滑油よりも低温の冷却油であるATFが貯留されている。
また、トランスアクスル5には、潤滑油および冷却油をトランスアクスル5内で循環させることができる電動循環手段である電動オイルポンプ30が接続されている。この電動オイルポンプ30は、電気によって作動可能に設けられており、電動オイルポンプ30とトランスアクスル5とは、潤滑油および冷却油の通路であるATF通路31によって接続されている。電動オイルポンプ30とトランスアクスル5とを接続するATF通路31は、潤滑油および冷却油がケーシング11内から電動オイルポンプ30に流れる流出側ATF通路32と、潤滑油および冷却油が電動オイルポンプ30からケーシング11内に流れる流入側ATF通路33との2つの通路が設けられている。
流出側ATF通路32は、ケーシング11の下方側、すなわち、潤滑油および冷却油が貯留されている部分に接続されており、ケーシング11の内部と連通している。
流入側ATF通路33は、潤滑油が流動する潤滑用通路34と、冷却油が流動する冷却用通路35との2つの通路に分岐している。潤滑用通路34にはオイルヒータ40が接続されており、潤滑油は所定温度に加熱される。潤滑用通路34は、トランスアクスル5内の油路構造、すなわち、ケーシング11の内周面部11a(図3参照)に形成された潤滑用油路16に接続されている。冷却用通路35にはオイルクーラ50が接続されており、冷却油は所定温度に冷却される。冷却用通路35は、トランスアクスル5内の油路構造、すなわち、ケーシング11の内周面部11aに形成された冷却用油路14に接続されている。
図3は、トランスアクスル内の油路構造の断面図である。ケーシング11の内周面部11aには、対向するリブ12が形成されており、リブ12とリブ12との間に溝が形成されている。リブ12は、内周面部11aから内側に(図中における下方に)立設しており、ケーシング11の肉厚と同等の高さを有している。リブ12は、高さ方向の略中央部に平坦な段差部12aを有しており、階段状に形成されている。ここで、リブ12の形状、大きさを変形することにより溝の断面積は変更可能であり、必要となる油の流量に合わせて、リブ12の形状、大きさが設定されている。
このような対向するリブ12は、ケーシング11内の潤滑対象部、冷却対象部へ潤滑油、冷却油を供給するためのものである。具体的には、リブ12によって形成される溝は、図2に示す流入側ATF通路33と、例えば、配管などを介して接続可能に内周面部11aに沿って形成されている。このように、リブ12によって、ケーシング11の内周面部11aには、流入側ATF通路33側から供給先側を結ぶ溝が形成されている。
第1の区画壁13は、対向するリブ12の段差部12a上に載置した状態で、例えば、ネジやボルト、クリップを含む締結部材によって固定されている。第1の区画壁13は、冷却用油路14を流動する冷却油が熱交換しないよう、熱伝導性の低い、例えば、樹脂などで構成されている。この第1の区画壁13の一面部13aと、対向するリブ12間の溝の周面部12bと、ケーシング11の内周面部11aとによって囲まれた空間部は、冷却用油路14となる。
冷却用油路14は、トランスアクスル5内の冷却対象部、例えば、モータジェネレータ20などに潤滑油よりも低温の冷却油を供給するものであり、ケーシング11の内周面部11aに形成された溝を第1の区画壁13によって区画して構成されている。この冷却用油路14は、後述する潤滑用油路16よりもケーシング11の外周11b側に配設されている。
第2の区画壁15は、リブ12の先端部12c上に載置した状態で、例えば、ネジやボルト、クリップを含む締結部材によって固定されている。第2の区画壁15は、潤滑用油路16を流動する潤滑油が熱交換しないよう、熱伝導性の低い、例えば、樹脂などで構成されている。この第2の区画壁15の一面部15aと、対向するリブ12間の溝の周面部12dと、第1の区画壁13の他面部13bとによって囲まれた空間部は、潤滑用油路16となる。
潤滑用油路16は、トランスアクスル5内の潤滑対象部、例えば、減速機構6や、差動機構7、動力分割統合機構8などのギヤやベアリングを含む作動部分に潤滑油を供給するものであり、ケーシング11の内周面部11aに形成された溝を第2の区画壁15によって区画して構成されている。この潤滑用油路16は、冷却用油路14と第1の区画壁13を隔てて隣接しておりケーシング11の内部側に配設されている。
この実施形態に係るトランスアクスル5の冷却構造は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。車両1の走行時には、図1に示すように、運転者が要求するトルクの大きさに応じてエンジン3やモータジェネレータ20を作動させて、これらの動力を駆動輪26に伝達することにより走行する。詳しくは、エンジン3で発生した動力はトランスアクスル5に伝達され、トランスアクスル5内の動力分割統合機構8から減速機構6に伝達されて減速機構6で車両1の走行状態に応じて減速した後、差動機構7で左右の駆動輪26に分配して駆動輪26に伝達される。
エンジン3やモータジェネレータ20の動力を伝達するなどトランスアクスル5を作動させる場合には、図2に示すように、トランスアクスル5のケーシング11内の下方に貯留される潤滑油および冷却油は、電動オイルポンプ30が作動されると、ケーシング11外のATF通路31、すなわち、流出側ATF通路32と、流入側ATF通路33を流動する。そして、潤滑用通路34または冷却用通路35へ分岐して流動する。
潤滑用通路34へ流入した潤滑油は、オイルヒータ40によって加熱されて、ケーシング11内の潤滑用油路16へ流入して、潤滑対象部である減速機構6などの各作動部分に供給され、各作動部分が潤滑される。また、これらの作動部分は、各ギヤ等によって動力を伝達する際の摩擦時の熱によって温度が上昇するが、潤滑油によってこれらが潤滑される際には、潤滑されると同時に熱交換が行われる。これにより、各作動部分は冷却され、潤滑油は温度が上昇する。
冷却用通路35へ流入した冷却油は、オイルクーラ50によって冷却されて、ケーシング11内の冷却用油路14へ流入して、モータジェネレータ20に供給され、モータジェネレータ20と熱交換を行うことによりモータジェネレータ20が冷却される。
そして、トランスアクスル5に内設される各作動部分やモータジェネレータ20との熱交換により温度が上昇した潤滑油および冷却油は、ケーシング11内の下方に貯留され、電動オイルポンプ30によって循環される。
以上のトランスアクスル5の油路構造は、ケーシング11の内周面部11aに形成された溝を第1の区画壁13によって区画して冷却用油路14が構成され、ケーシング11の内周面部11aに形成された溝を第2の区画壁15によって区画して潤滑用油路16が構成されている。このように、冷却用油路14および潤滑用油路16を簡易に構成できるため、コストが削減できる。
しかも、冷却用油路14は、潤滑用油路16よりもケーシング11の外周11b側に配設され、潤滑用油路16は、冷却用油路14と隣接してケーシング11の内部側に配設されるので、冷却油は外気によって冷却され易く、潤滑油は温度が保持され易い。すなわち、潤滑油の温度低下を抑制し、冷却油を低温に維持することが容易となる。
また、トランスアクスル5内を循環する潤滑油および冷却油を、電動オイルポンプ30により循環可能に設けている。また、ケーシング11外のATF通路31には、潤滑油を加熱するオイルヒータ40と、冷却油を冷却するオイルクーラ50が配設されている。これにより、必要に応じて電動オイルポンプ30を作動させることにより、潤滑油および冷却油を適切に加熱、冷却することができるため、潤滑対象部を適切に潤滑したり、トランスアクスル5が有するギヤ等を適切に冷却したりすることができる。この結果、潤滑効率、冷却効率の向上を図ることができる。
〔実施形態2〕
図4は、実施形態2に係るトランスアクスル5内の油路構造の概略図を示す図である。実施形態2に係る油路構造は、溝がケーシング11の内周面部11aに対して凹状に形成され、区画壁が管状部材130によって構成されている点で実施形態1とは異なる。その他、上述した実施形態と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略し、また、概略構成については、適宜図1等を参照する。上述した実施形態と共通、対応する構成には、同一または対応する符号を付すものとする。
ケーシング11の内周面部11aには、ケーシング11の肉厚の略半分の深さを有する凹状の溝が形成されている。この溝は、管状部材130によって開口部が閉塞されており、管状部材130の外周面の一部130aと、溝の周面部11cとによって囲まれた空間部は冷却用油路140となり、管状部材130の内側の空間部は潤滑用油路160となっている。この管状部材130は、熱伝導性の低い、例えば、樹脂などで構成されている。
以上で説明した油路構造は、冷却用油路140は、溝と管状部材130の外周面部の一部130aとによって構成され、潤滑用油路160は、管状部材130によって構成される。すなわち、ケーシング11の内周面部11aに溝を形成するだけでよく、1つの管状部材130によって冷却用油路140と潤滑用油路160とを区画することができるので、より簡易な構成となり、コストを削減できる。
〔実施形態3〕
図5は、実施形態3に係るトランスアクスル5内の油路構造の概略図を示す図である。実施形態3に係る油路構造は、リブ120が段差部を有していない点、区画壁が管状部材130によって構成されている点で実施形態1とは異なる。その他、上述した実施形態と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する。
ケーシング11の内周面部11aには、対向するリブ120が形成されており、リブ120とリブ120との間に溝が形成されている。この溝は、管状部材170によって開口部が閉塞されており、管状部材170の外周面の一部170aと、対向するリブ120間の溝の周面部120bと、ケーシング11の内周面部11aとによって囲まれた空間部は冷却用油路180となり、管状部材170の内側の空間部は潤滑用油路190となっている。
以上で説明した油路構造は、冷却用油路180は、管状部材170の外周面部の一部170aと、対向するリブ120間の溝の周面部120bと、ケーシング11の内周面部11aとによって構成され、潤滑用油路190は、区画壁としての管状部材170によって構成される。すなわち、リブ120には段差部を形成する必要がなく、1つの管状部材170によって冷却用油路180と潤滑用油路190を区画することができるので、より簡易な構成となり、コストを削減できる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るトランスアクスル5内の油路構造は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係るトランスアクスル5の油路構造は、以上で説明した各実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
例えば、ここでは、トランスアクスル5内の油路構造は、冷却用油路と潤滑用油路とを1つずつ備えるものとして説明したが、冷却用油路と潤滑用油路の組み合わせは、これに限定されるものではない。また、冷却用油路と潤滑用油路として説明したが、目的の異なる(温度が異なる)油の油路であればよいことはもちろんである。
1 車両
3 エンジン
5 トランスアクスル
6 減速機構(潤滑対象部)
7 差動機構(潤滑対象部)
8 動力分割統合機構(潤滑対象部)
11 ケーシング
11a 内周面部
11b 外周
12 リブ
12a 段差部
13 第1の区画壁
14 冷却用油路
15 第2の区画壁
16 潤滑用油路
20 モータジェネレータ(冷却対象部)
26 駆動輪
30 電動オイルポンプ
130 管状部材
130a 外周面部の一部(外周面)
170 管状部材
170a 外周面部の一部(外周面)

Claims (2)

  1. トランスアクスル内の潤滑対象部に潤滑油を供給する潤滑用油路と、
    前記トランスアクスル内の冷却対象部に、前記潤滑油よりも低温の冷却油を供給する冷却用油路と、
    を備え、
    前記潤滑用油路または前記冷却用油路の少なくともいずれか一方は、前記トランスアクスルのケーシングの内周面部に形成された溝を区画壁によって区画して構成され、
    前記冷却用油路は、前記ケーシングの外周側に配設され、
    前記潤滑用油路は、前記区画壁を介して前記冷却用油路と隣接し、前記ケーシングの内部側に配設される、
    ことを特徴とするトランスアクスル内の油路構造。
  2. 前記区画壁は、管状部材によって形成され、
    前記潤滑用油路は、前記管状部材によって構成され、
    前記冷却用油路は、前記溝と前記管状部材の外周面とによって構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトランスアクスル内の油路構造。
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