JP6032174B2 - 通信制御装置 - Google Patents

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本発明は、冗長構成を備えた通信制御装置に関する。
車両にはエンジンや各種のモータなどを制御する多くの電子制御装置が搭載されている。各電子制御装置は互いに通信してシステムとして作動したり、互いに協調制御する。このため、各電子制御装置は通信専用の通信コントローラを備えており、各電子制御装置の通信コントローラがバスに接続されることで車載ネットワークが構築されている。
そして、この電子制御装置間の通信に冗長構成を設けることで信頼性を高めることができることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、一台の電子制御装置に2つの通信コントローラが搭載され、一方が高優先度バスに、他方が低優先度バスに接続されたCANシステムが開示されている。
特開2011−182258号公報
ところで、冗長構成の方法として、1台の電子制御装置が2つの通信コントローラを有するだけでなく、1つの通信コントローラが2本の信号線でバスと接続される場合がある。
図1は、従来の電子制御装置の通信ネットワークの構成例を示す図である。ECU(Electronic Control Unit)_AのマイコンはCANコントローラ1とCANコントローラ2を有し、CANコントローラ1はCANバスAに接続され、CANコントローラ2はCANバスAとBに接続されている。すなわち、冗長構成のため、CANバスAはCANコントローラ1と2に接続されている。これにより、マイコンは、CANバスAのCANメッセージをCANコントローラ1と2の両方から受信して、CANメッセージのデータ化けなどの不具合を検出し、信頼性を向上できる。マイコンが実行するソフトウェアは、この二重化機能をON/OFFすることができる。
しかしながら、このような冗長構成では、二重化機能が故障した場合にCANメッセージの上書きが発生するという問題があった。
図1(b)を用いて説明する。二重化機能がONの場合、CANコントローラ2は、2つのバスからCANメッセージが受信されることを前提とするので、CANバスAからCANメッセージを受信したのか、CANバスBからCANメッセージを受信したのかを判別できる。
また、二重化機能がOFFの場合、CANコントローラ2はCANバスAからCANメッセージを受信することはない。
しかし、二重化機能のON/OFF機能が故障した場合、OFF状態から意図せずにONになる場合がある。この場合、CANコントローラ2は二重化機能がOFFであると認識しているが、受信バッファにCANバスAから送信されたCANメッセージが書き込まれる。CANコントローラ2はどちらのバスからCANメッセージを受信したか不明か又はCANバスBから受信したと判断するが、CANメッセージが受信されるだけで不都合は少ない。
ところが、CANコントローラ2が同時期に又は前後してCANバスA,Bから同じCANIDのCANメッセージを受信した場合、CANIDが同じCANメッセージが同じ受信バッファに記憶されるなどして、CANコントローラ2で意図しないメッセージの上書きが発生してしまう。
図の例では、ECU_Bが送信するメッセージAとECU_Cが送信するメッセージBのCANIDが同じ場合、CANコントローラ2が受信するはずのメッセージBが、メッセージAに置き換わるおそれがある。
メーカなどがCANバスAとCANバスBとで重複するCANIDを使用しなければよいが、車両では益々CANメッセージの種類が増えCANIDが枯渇しているため、重複しないCANIDを使用することは困難になっている。
本発明は、上記課題に鑑み、複数のバスに接続されていても同一の識別情報のメッセージの適切に処理可能な通信制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1のバスと第1チャネルを介して接続された第1の通信装置と、前記第1のバスと第2チャネルを介して接続され、第2のバスと第3チャネルを介して接続され第2の通信装置と、を有する通信制御装置であって、前記第1の通信装置が受信したデータのデータ識別子に、該データが受信された前記第1のチャネルの識別情報を付加する第1の識別情報付加手段と、前記第2の通信装置が受信したデータのデータ識別子に、該データが受信された前記第2又は前記第3のチャネルの識別情報を付加する第2の識別情報付加手段と、前記第1の通信装置が受信し前記識別情報が付加されたデータ識別子と、前記第2の通信装置が受信し前記識別情報が付加されたデータ識別子とを比較して、保存するデータを選択するデータ選択手段と、前記データ選択手段が選択したデータのデータ識別子から付加された前記識別情報を除去する除去手段と、を有することを特徴とする。
複数のバスに接続されていても同一の識別情報のメッセージの適切に処理可能な通信制御装置を提供することができる。
従来の電子制御装置の通信ネットワークの構成例を示す図である。 本実施形態のECU及び車載ネットワークの概略構成図の一例である。 ECU_AがCANメッセージを送信する手順を示すフローチャート図の一例である。 ECU_AがCANメッセージを受信する手順を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
〔本実施形態の通信制御装置の概略動作〕
図2は、本実施形態のECU及び車載ネットワークの概略構成図の一例を示す。本実施形態のECU(Electronic Control Unit)の概略的な特徴は以下のとおりである。
本実施形態のCANコントローラ1、2は、CANIDの拡張フォーマットを使用して、受信したCANメッセージの拡張部分にCANメッセージが受信されたECUのチェネルデータ(チャネルの識別情報)を追加する。例えば、ECU_BとECU_CがCANID1234のCANメッセージを送信した場合、CANコントローラ1,2は受信時に次のようにCANIDを拡張する。
ECU_Bが送信したCANメッセージX:CANID1234+CH1
ECU_Bが送信したCANメッセージY:CANID1234+CH2
ECU_Cが送信したCANメッセージZ:CANID1234+CH3
拡張フォーマットのCANIDが29ビットであるとすると、29ビット全体ではCANIDが異なるので、CANコントローラ2はCANメッセージY,Zを別に扱うため、上書きが発生することを防止できる。
〔冗長化されたCANコントローラ1,2の動作〕
次に、図2を用いて、本来の目的である冗長化されたCANコントローラ1,2の動作について説明する。なお、ECU100を区別する場合、ECU_A〜Cと称する。CANID変換機22をCANID変換機C、CANID変換機26をCANID変換機A、CANID変換機27をCANID変換機B、と称する。CANコントローラ24をCANコントローラ1と、CANコントローラ25をCANコントローラ2と称する。CANバス13をCANバスAと、CANバス14をCANバスBと称する。
ECU_BがCANID1234のCANメッセージAを送信した場合、CANコントローラ1,2はどちらもCANメッセージAを受信する。同様に、CANコントローラ1,2はチャネルデータを追加する。
X.CANコントローラ1:CANID1234+CH1
Y.CANコントローラ2:CANID1234+CH2
また、ECU_CがCAN1234のCANメッセージBを送信する場合があるため、同様に、CANコントローラ2はCANメッセージBにチャネルデータを追加する。
Z.CANコントローラ2:CANID1234+CH3
このうち、必要なデータはXorY及びZである。冗長化はそもそも同じデータを受信した場合は、データの信頼性が高いと判断する手法なので、データが一致するか否かを判断すればよい。
CANID比較機23は、まず、CANコントローラ1、2の拡張されたCANIDのうち、拡張部分を除くCANID(以下、元の11ビットをオリジナル部分という)が一致するか否かを判定する。XとYを比較するとCANIDは一致するので、X又はYのCANメッセージは保存される。これにより信号線を冗長化して同じCANメッセージをCANコントローラ1と2が受信する効果が得られる。オリジナル部分が一致しない場合は、両方のCANメッセージは破棄される。以下では、XのCANメッセージは保存されるとして説明する。
ただし、XとZは共に必要なメッセージ(ECU_Aが処理すべきメッセージ)なので、CANID比較機23は、拡張部分のECUのチャネルデータを比較して、一致しない場合は、XとZのオリジナル部分を比較せずに両方を保存対象とする。または、オリジナル部分を比較して一致してもしなくても拡張部分のチェネルデータが一致しない場合は、両方を保存対象とする。これにより、CANコントローラ2はCANバスBから送信されたCANメッセージを受信できる。
〔構成例〕
図2を用いてECU及び車載ネットワークの構成について説明する。ECU_AはCANバスA及びBに接続され、ECU_BはCANバスAに接続され、ECU_CはCANバスBに接続されている。接続例は一例に過ぎず、ECU_B、Cが共にCANバスA及びBに接続されていてもよい。
図ではECU_Aについてのみ示しているが、ECU_A〜ECU_Cの主要な構成は共通とする。本実施形態ではECU_A〜ECU_Cの具体的な機能に制限はないが、例えば、エンジンECU、HV(hybrid)-ECU、ブレーキECU、トランスミッションECU、ゲートウェイ、ボディECU、ナビ制御用ECU、電動パワステECU、照合ECU、エアコンECU、前照灯ECU、カメラECU、障害物検知用のECUなどがある。
ECU_Aはマイコン12を有しており、マイコン12はECU_Aに固有の制御を行うソフトウェア11を実行する。マイコン12は、CANコントローラ1,2、不図示のCPU、RAM、ROM、DAMC、I2C、SPI、及び、UARTなどを有している。また、RAMの一部には、メッセージデータを記憶するためメッセージデータRAM21の領域が確保されている。
CANコントローラ1はCANバスAにのみ接続され、CANコントローラ2はCANバスAとBに接続されている。CANコントローラ2がCANバスBに接続されることで、冗長構成が可能になる。
CANコントローラ1、2はCANプロトコルにしたがって他のECUと通信する通信コントローラである。CANプロトコルについては公知のため詳細は省略するが、CANプロトコルでは、1つのCANメッセージが、CANID、データ、CRC、ACKなどの各フィールドを有する。従来、CANIDは11ビットであったが(これを標準フォーマットという)、29ビットに拡張されたフォーマット(これを拡張フォーマットという)の使用が検討されている。CANコントローラ1、2は両方のフォーマットに対応しているため、CANバスA、BにはCANIDが11ビットのCANメッセージと、29ビットのCANメッセージが混在して流れている。このうち、元もとのCANIDが29ビットのCANメッセージはCANIDが重複するおそれがない。なお、拡張フォーマットは29ビットである必要はなく、11ビットよりも長ければよい。
CANメッセージの送信時、CANコントローラ1、2はECU_Aが送信したことを示すCANIDを設定する。1つのECUには1つ以上のCANIDが割り当てられている。同一のバス上ではCANIDは重複しないように割り当てられる。
なお、CANコントローラ1、2には、重複したCANIDが割り当てられてもよい。これにより、ECU_AがCANメッセージを送信する際に、負荷分散や冗長化が可能になる。
CANコントローラ1、2はCANIDに基づき受信するCANメッセージを判別する。ECU_Aのように2つのCANコントローラ1、2を有する場合、CANコントローラ毎に受信すべきCANIDが設定される。したがって、ECU_Aが受信するCANIDとしては、
CANコントローラ1のみが受信するCANID(CANバスAを流れている)
CANコントローラ2のみが受信するCANID(CANバスA又はBを流れている)
CANコントローラ1と2が受信するCANID(CANバスAを流れているCANメッセージの一部)
の3種類がある。
CANコントローラ1と2が受信するCANIDのCANメッセージは高い信頼性が要求されるCANメッセージである。
なお、ECU_Aは、CANコントローラ1又は2の故障や、CH1又はCH2の断線を検出した場合、CANメッセージを送受信可能な経路に接続されたCANコントローラ(1又は2)を固定して送受信用に設定する。
CANコントローラ1はCANID変換器Aを有し、CANコントローラ2はCANID変換器Bを有している。また、マイコン12はCANID比較機23とCANID変換器Cを有している。CANID比較機23とCANID変換器Cは、OS(Operating System)、ミドルウェア、ドライバソフトなどと呼ばれる通信制御用のプログラムをCPUが実行することで実現される。または、ハードウェアとして実装されたICでもよい。
・送信時
CANID変換器A又はBの少なくとも一方は、11ビットのCANIDを11ビットから29ビットに変換する。したがって、18ビットを追加する。この18ビットにはCANメッセージを送信するECUのチャネルデータ(チャネルの識別情報)を含める。
例 通常ID=XXXXXXXXXXXX(11ビット)
→変換後ID=XXXXXXXXXXXX000000000000000010(29ビット)
なお、一部のCANメッセージを29ビットに変換すればよいが、全てのCANメッセージを29ビットに変換してもよい。
・受信時
CANID変換器A,Bは、CANメッセージが受信されたECUのチャネルデータを追加する。
例 通常ID=XXXXXXXXXXXX(11ビット)
→変換後ID=XXXXXXXXXXXX000000000000000011(29ビット)
このような変換により、送信時には、ECUのどのCANコントローラがCANメッセージを送信したかが明らかになり、受信時にはどのチャネルからCANメッセージを受信したのかが明らかになる。
CANID比較機23の動作原理について説明する。この説明では、後述のフローチャート図とは手順が異なっている。CANID比較機23は、まず、オリジナル部分が、「CANコントローラ1と2が受信するCANID」でない場合、比較が不要なのでCANID比較機23は比較を行わない。また、CANコントローラ2が受信したCANメッセージにおいて拡張部分がCH3の場合、そのまま保存すべきなので、CANID比較機23は比較を行わない。
比較を行う場合、変換後IDのうちオリジナル部分が一致するか否かを判定する。一致する場合は、冗長化のために2つのCANコントローラ1,2が受信したCANメッセージなので、CANID比較機23はCANコントローラ1,2のどちらかのCANメッセージをCANID変換器Cに出力する。
CANIDが一致しない場合は、ノイズなどによりCANメッセージを正しく受信できなかったおそれがあるので、CANID比較機23は両方のCANメッセージを破棄する。
CANID変換器Cは、受信したCANメッセージの変換後IDを元のCANIDに変換して、メッセージデータRAM21に格納する。
例 変換後ID=XXXXXXXXXXXX000000000000000010(29ビット)
→ 通常ID=XXXXXXXXXXXX(11ビット)
これにより、マイコン12が実行するソフトウェア11はオリジナル部分に基づきCANメッセージを判別し、CANメッセージに含まれるデータを使って必要な処理を行うことができる。すなわち、ソフトウェア11の変更を最小限に抑制できる。
〔動作手順〕
図3は、ECU_AがCANメッセージを送信する手順を示すフローチャート図の一例である。
S10:ソフトウェア11はメッセージを送信要求する。具体的には、データの内容に応じた不図示の通信モジュール又はCANIDを指定するなどしてメッセージデータRAM21にCANメッセージを格納する。
S20:CANコントローラ1のCANID変換機AはCANIDを変更する必要があるか否かを判定する。すなわち、メッセージデータRAM21にCANメッセージが格納されたことを検出するか、又は、CPUからの指示を受けて、古い順にメッセージデータRAM21からメッセージデータを読み出す。そして、29ビットに変換すべきCANIDか否かを判定する。例えば、CANIDの11ビット部分がすでにCANバスAとは異なるバスで使用されている場合、29ビットに変換する。また、CANコントローラ1と2のどちらが送信したかを送信相手のECUに通知すべき場合は29ビットに変換する。
S30:CANIDの変更が必要なCANIDでない場合、CANID変換機AはCANIDを変換せず、CANコントローラ1はCANメッセージを送信する。
S40:CANIDの変更が必要なCANIDの場合、CANID変換機Aは11ビットのCANIDに、ECUのチャネルデータを追加して29ビットの変換後IDに変換する。
S50:CANコントローラ1は変換後IDを設定してCANメッセージを送信する。
こうすることで、送信相手のECUは、送信元のチャネルデータを判別したり(CANコントローラも判別可能)、重複しない拡張されたCANIDのCANメッセージを受信できる。また、ECUの誤り通信を発見できる(送信元のCANコントローラが分かるので誤送信したCANコントローラ又は異常のあるCANコントローラを他のECUが発見できる)。
図4は、ECU_AがCANメッセージを受信する手順を示すフローチャート図の一例である。
S110:CANコントローラ1と2がCANメッセージを受信する。CANコントローラ1と2のどちらか一方だけが受信する場合もある。
S120:CANID変換機AとBは、CANIDを比較すべきメッセージか否かを判定する。すなわち、「CANコントローラ1と2が受信するCANID」か否かを判定する。
S130:CANIDを比較すべきメッセージでない場合、CANID変換器A又はB(CANメッセージを受信した方。比較すべきメッセージでないのでどちらかしか受信しない)が11ビットのCANIDにECUのチャネルデータを追加して29ビットに変換する。これにより、CANID変換器Bが変換した場合は、上書きが発生することを防止できる。
S140、150:CANIDを比較すべきメッセージの場合、CANID変換器AとB(両方が受信するはずなので)が、11ビットのCANIDにECUのチャネルデータを追加して29ビットに変換する。CANID変換器Bが変換した場合は、上書きが発生することを防止できる。
S160:CANID比較機23は、CANコントローラ1と2がそれぞれ受信したCANメッセージの変換後IDのうちオリジナル部分が一致するか否かを判定する。
S170:オリジナル部分が一致する場合、CANコントローラ1、2の冗長化によるCANメッセージ、又は、CANバスAとBで重複するCANIDのCANメッセージが受信されたことになるので、CANID変換器Cが拡張部分を取り除くことでCANIDを変換する。すなわち、拡張部分がCH1とCH2であれば一方を破棄してCANIDを変換する。拡張部分がCH1とCH3であれば両方のCANIDを変換する。
S180:オリジナル部分が一致しない場合、CANID比較機23はCANIDの比較が必要なCANメッセージか否かを判定する。すなわち、オリジナル部分が一致しないので、冗長化された2つのCANメッセージにノイズが含まれたのか、一方のCANメッセージがCANバスBから送信されたCANメッセージが受信されたのかを判断する。このため、コントローラ2が受信したCANメッセージのCANIDの拡張部分に、CH2が追加されているか否かを判定する。または、コントローラ2が受信したCANメッセージのCANIDの拡張部分に、CH3が追加されているか否かを判定してもよい。
S190:CANIDの比較が必要なCANメッセージであった場合(拡張部分に、CH2が追加されている冗長化されたCANメッセージの場合)、オリジナル部分にノイズが含まれているのでCANID比較機23はCANメッセージを破棄する。また、その旨をCANコントローラ1又は2に通知し、CANコントローラ1又は2が送信元のECUにエラー発生を通知する。
S170:CANIDの比較が必要なCANメッセージでなかった場合(拡張部分にCH3が追加されていた場合)、CANバスBから受信したCANメッセージなので、CANID変換器CがCANIDを変換する。
S200:CANID変換機Cは、CANIDが変換され11ビットになったCANメッセージをメッセージデータRAM21に保存する。
以上説明したように、本実施形態のECUは、CANIDにECUのチャネルデータを追加することで、CANコントローラが2つのCANバスに接続されている場合でも、同一CANIDのCANメッセージが上書きされることを防止できる。冗長化により受信された2つのCANメッセージのオリジナル部分が一致しない場合、拡張部分に基づき受信すべきか破棄すべきかを判断できる。
11 ソフトウェア
12 マイコン
13、14 CANバス
22,26,27 CANID変換機
23 CANID比較機
24,25 CANコントローラ
100 ECU

Claims (1)

  1. 第1のバスと第1チャネルを介して接続された第1の通信装置と、
    前記第1のバスと第2チャネルを介して接続され、第2のバスと第3チャネルを介して接続され第2の通信装置と、を有する通信制御装置であって、
    前記第1の通信装置が受信したデータのデータ識別子に、該データが受信された前記第1チャネルの識別情報を付加する第1の識別情報付加手段と、
    前記第2の通信装置が受信したデータのデータ識別子に、該データが受信された前記第2チャネル又は前記第3チャネルの識別情報を付加する第2の識別情報付加手段と、
    前記第1の通信装置が受信し前記識別情報が付加されたデータ識別子と、前記第2の通信装置が受信し前記識別情報が付加されたデータ識別子とを比較して、保存するデータを選択するデータ選択手段と、
    前記データ選択手段が選択したデータのデータ識別子から付加された前記識別情報を除去する除去手段と、
    を有することを特徴とする通信制御装置。
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