JP6032174B2 - 通信制御装置 - Google Patents
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Description
図2は、本実施形態のECU及び車載ネットワークの概略構成図の一例を示す。本実施形態のECU(Electronic Control Unit)の概略的な特徴は以下のとおりである。
ECU_Bが送信したCANメッセージX:CANID1234+CH1
ECU_Bが送信したCANメッセージY:CANID1234+CH2
ECU_Cが送信したCANメッセージZ:CANID1234+CH3
拡張フォーマットのCANIDが29ビットであるとすると、29ビット全体ではCANIDが異なるので、CANコントローラ2はCANメッセージY,Zを別に扱うため、上書きが発生することを防止できる。
次に、図2を用いて、本来の目的である冗長化されたCANコントローラ1,2の動作について説明する。なお、ECU100を区別する場合、ECU_A〜Cと称する。CANID変換機22をCANID変換機C、CANID変換機26をCANID変換機A、CANID変換機27をCANID変換機B、と称する。CANコントローラ24をCANコントローラ1と、CANコントローラ25をCANコントローラ2と称する。CANバス13をCANバスAと、CANバス14をCANバスBと称する。
X.CANコントローラ1:CANID1234+CH1
Y.CANコントローラ2:CANID1234+CH2
また、ECU_CがCAN1234のCANメッセージBを送信する場合があるため、同様に、CANコントローラ2はCANメッセージBにチャネルデータを追加する。
Z.CANコントローラ2:CANID1234+CH3
このうち、必要なデータはXorY及びZである。冗長化はそもそも同じデータを受信した場合は、データの信頼性が高いと判断する手法なので、データが一致するか否かを判断すればよい。
図2を用いてECU及び車載ネットワークの構成について説明する。ECU_AはCANバスA及びBに接続され、ECU_BはCANバスAに接続され、ECU_CはCANバスBに接続されている。接続例は一例に過ぎず、ECU_B、Cが共にCANバスA及びBに接続されていてもよい。
CANコントローラ1、2はCANIDに基づき受信するCANメッセージを判別する。ECU_Aのように2つのCANコントローラ1、2を有する場合、CANコントローラ毎に受信すべきCANIDが設定される。したがって、ECU_Aが受信するCANIDとしては、
CANコントローラ1のみが受信するCANID(CANバスAを流れている)
CANコントローラ2のみが受信するCANID(CANバスA又はBを流れている)
CANコントローラ1と2が受信するCANID(CANバスAを流れているCANメッセージの一部)
の3種類がある。
・送信時
CANID変換器A又はBの少なくとも一方は、11ビットのCANIDを11ビットから29ビットに変換する。したがって、18ビットを追加する。この18ビットにはCANメッセージを送信するECUのチャネルデータ(チャネルの識別情報)を含める。
例 通常ID=XXXXXXXXXXXX(11ビット)
→変換後ID=XXXXXXXXXXXX000000000000000010(29ビット)
なお、一部のCANメッセージを29ビットに変換すればよいが、全てのCANメッセージを29ビットに変換してもよい。
・受信時
CANID変換器A,Bは、CANメッセージが受信されたECUのチャネルデータを追加する。
例 通常ID=XXXXXXXXXXXX(11ビット)
→変換後ID=XXXXXXXXXXXX000000000000000011(29ビット)
このような変換により、送信時には、ECUのどのCANコントローラがCANメッセージを送信したかが明らかになり、受信時にはどのチャネルからCANメッセージを受信したのかが明らかになる。
例 変換後ID=XXXXXXXXXXXX000000000000000010(29ビット)
→ 通常ID=XXXXXXXXXXXX(11ビット)
これにより、マイコン12が実行するソフトウェア11はオリジナル部分に基づきCANメッセージを判別し、CANメッセージに含まれるデータを使って必要な処理を行うことができる。すなわち、ソフトウェア11の変更を最小限に抑制できる。
図3は、ECU_AがCANメッセージを送信する手順を示すフローチャート図の一例である。
S10:ソフトウェア11はメッセージを送信要求する。具体的には、データの内容に応じた不図示の通信モジュール又はCANIDを指定するなどしてメッセージデータRAM21にCANメッセージを格納する。
S20:CANコントローラ1のCANID変換機AはCANIDを変更する必要があるか否かを判定する。すなわち、メッセージデータRAM21にCANメッセージが格納されたことを検出するか、又は、CPUからの指示を受けて、古い順にメッセージデータRAM21からメッセージデータを読み出す。そして、29ビットに変換すべきCANIDか否かを判定する。例えば、CANIDの11ビット部分がすでにCANバスAとは異なるバスで使用されている場合、29ビットに変換する。また、CANコントローラ1と2のどちらが送信したかを送信相手のECUに通知すべき場合は29ビットに変換する。
S30:CANIDの変更が必要なCANIDでない場合、CANID変換機AはCANIDを変換せず、CANコントローラ1はCANメッセージを送信する。
S40:CANIDの変更が必要なCANIDの場合、CANID変換機Aは11ビットのCANIDに、ECUのチャネルデータを追加して29ビットの変換後IDに変換する。
S50:CANコントローラ1は変換後IDを設定してCANメッセージを送信する。
S110:CANコントローラ1と2がCANメッセージを受信する。CANコントローラ1と2のどちらか一方だけが受信する場合もある。
S120:CANID変換機AとBは、CANIDを比較すべきメッセージか否かを判定する。すなわち、「CANコントローラ1と2が受信するCANID」か否かを判定する。
S130:CANIDを比較すべきメッセージでない場合、CANID変換器A又はB(CANメッセージを受信した方。比較すべきメッセージでないのでどちらかしか受信しない)が11ビットのCANIDにECUのチャネルデータを追加して29ビットに変換する。これにより、CANID変換器Bが変換した場合は、上書きが発生することを防止できる。
S140、150:CANIDを比較すべきメッセージの場合、CANID変換器AとB(両方が受信するはずなので)が、11ビットのCANIDにECUのチャネルデータを追加して29ビットに変換する。CANID変換器Bが変換した場合は、上書きが発生することを防止できる。
S160:CANID比較機23は、CANコントローラ1と2がそれぞれ受信したCANメッセージの変換後IDのうちオリジナル部分が一致するか否かを判定する。
S170:オリジナル部分が一致する場合、CANコントローラ1、2の冗長化によるCANメッセージ、又は、CANバスAとBで重複するCANIDのCANメッセージが受信されたことになるので、CANID変換器Cが拡張部分を取り除くことでCANIDを変換する。すなわち、拡張部分がCH1とCH2であれば一方を破棄してCANIDを変換する。拡張部分がCH1とCH3であれば両方のCANIDを変換する。
S180:オリジナル部分が一致しない場合、CANID比較機23はCANIDの比較が必要なCANメッセージか否かを判定する。すなわち、オリジナル部分が一致しないので、冗長化された2つのCANメッセージにノイズが含まれたのか、一方のCANメッセージがCANバスBから送信されたCANメッセージが受信されたのかを判断する。このため、コントローラ2が受信したCANメッセージのCANIDの拡張部分に、CH2が追加されているか否かを判定する。または、コントローラ2が受信したCANメッセージのCANIDの拡張部分に、CH3が追加されているか否かを判定してもよい。
S190:CANIDの比較が必要なCANメッセージであった場合(拡張部分に、CH2が追加されている冗長化されたCANメッセージの場合)、オリジナル部分にノイズが含まれているのでCANID比較機23はCANメッセージを破棄する。また、その旨をCANコントローラ1又は2に通知し、CANコントローラ1又は2が送信元のECUにエラー発生を通知する。
S170:CANIDの比較が必要なCANメッセージでなかった場合(拡張部分にCH3が追加されていた場合)、CANバスBから受信したCANメッセージなので、CANID変換器CがCANIDを変換する。
S200:CANID変換機Cは、CANIDが変換され11ビットになったCANメッセージをメッセージデータRAM21に保存する。
12 マイコン
13、14 CANバス
22,26,27 CANID変換機
23 CANID比較機
24,25 CANコントローラ
100 ECU
Claims (1)
- 第1のバスと第1チャネルを介して接続された第1の通信装置と、
前記第1のバスと第2チャネルを介して接続され、第2のバスと第3チャネルを介して接続され第2の通信装置と、を有する通信制御装置であって、
前記第1の通信装置が受信したデータのデータ識別子に、該データが受信された前記第1チャネルの識別情報を付加する第1の識別情報付加手段と、
前記第2の通信装置が受信したデータのデータ識別子に、該データが受信された前記第2チャネル又は前記第3チャネルの識別情報を付加する第2の識別情報付加手段と、
前記第1の通信装置が受信し前記識別情報が付加されたデータ識別子と、前記第2の通信装置が受信し前記識別情報が付加されたデータ識別子とを比較して、保存するデータを選択するデータ選択手段と、
前記データ選択手段が選択したデータのデータ識別子から付加された前記識別情報を除去する除去手段と、
を有することを特徴とする通信制御装置。
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Family Applications (1)
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JP2013221447A Expired - Fee Related JP6032174B2 (ja) | 2013-10-24 | 2013-10-24 | 通信制御装置 |
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