JP6031299B2 - 計量塗布具 - Google Patents
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この際、計量筒部材のうち、少なくとも一部が、透明若しくは半透明の材質で形成され、この透明若しくは半透明の部位を通して、計量塗布具の外側から計量空間内で計量された内容液の液面を視認可能であるので、この計量空間内の内容液の液面を見ながら、計量空間内の内容液の貯留量を確認することができる。
そして、この貯留量が所望の量に達するまで、前述のようにして、容器体の内容液を計量空間内に流入させることで、計量空間内で計量された内容液を、供給孔を通して塗布部材に順次供給し、この塗布部材を被塗布部に当接させることで、内容液を被塗布部に塗布することができる。
以上のようにして、本発明に係る計量塗布具では、内容液を被塗布部に塗布するに際し、予め内容液を計量することが可能になるので、被塗布部に塗布する内容液の量を安定させることができ、操作性を向上させることができる。
しかも、空気置換路が計量空間内において印部より上方に位置する部分に開口しているので、容器体内の内容液を計量空間内に流入させるときに、内容液が空気置換路内に進入するのを防ぐことができる。
<第1の実施形態>
図1には、内容液が収容された容器体1に、本発明の第1の実施形態に係る計量塗布具2が装着されてなる塗布容器Aの縦断面が示されている。容器体1に形成された口部3には内容液を吐出するためのポンプ4が装着されている。ポンプ4は計量塗布具2を構成する一部材である。
図中Oは、容器体1における横断面の中央を通る軸線(以下、容器軸線O)を示している。以下では、容器軸線Oに沿って口部3側を上側、その逆側を下側とし、容器軸線Oに沿う方向を上下方向という。また、容器軸線Oに直交する方向を径方向、容器軸線O回りを周回する方向を周方向という。なお、図1では、説明便宜上、容器体1の一部を断面で示していない。
シリンダ5の上端開口縁には、径方向の外側に突出したフランジ部7が形成され、シリンダ5は、フランジ部7の下面を環状のシール部材8を介して口部3の上端開口縁に当接させた状態で、上方から被せるように配置される装着キャップ9によって口部3に固定されている。装着キャップ9は、合成樹脂材料等からなり、中央に開口部が形成された環状の天板部10と、天板部10の外周縁から下方に延びる装着筒部11と、天板部10の内周縁から上方に突出する突出筒部12と、を一体に有している。
なお、図中符号13は、シリンダ5の上端開口縁の内側に配置されて、ステム6の上方への抜けを防止する抜け規制部材を示している。
遮断壁部24は、連結筒部21の内周面に連結された上壁25Aと、基筒部20に連結された下壁25Bと、上壁25Aと下壁25Bとを連結する連結壁25Cと、を備えている。これにより、連結筒部21と基筒部20とが連通し、ステム6の上端開口14から本体筒部材16の計量空間Sに内容液が供給されるようになっている。
そして、本体筒部材16には、これら供給孔27を通して計量空間S内に連通する塗布部材28が装着されている。塗布部材28は、供給孔27に各別に挿入される複数の櫛部29を、本体筒部材16の外周面に沿って上下方向に延びる基部30に一体に形成して構成されている。塗布部材28は、櫛部29の基端部が、供給孔27に挿入されることで、本体筒部材16に保持され、櫛部29は中空体であり、その先端部には、櫛部29の径方向に貫通する吐出孔31が形成されている。
ここで、図1及び図2に示されるように、本体筒部材16には、計量空間S内に所望の量の内容液が貯留されているときの内容液の水位を示す印部32が設けられている。本実施形態において印部32は、本体筒部材16のうち、供給孔27のうちの上下方向で最も下側に位置するものの直下と対応する位置に設けられ、軸線L1周りに延びる破線を呈している。なお、印部32は、例えば本体筒部材16に印字してもよいし、成型時に刻設等してもよい。
この際、計量筒部材15のうち、本体筒部材16が、透明若しくは半透明の材質で形成され、この透明若しくは半透明の本体筒部材16を通して、計量塗布具2の外側から計量空間S内で計量された内容液の液面を視認可能であるので、計量空間S内の内容液を外側から視認することが可能になり、この計量空間S内の内容液の液面を見ながら、計量空間S内の内容液の貯留量を確認することができる。
そして、この貯留量が所望の量に達するまで、前述のようにして、容器体1の内容液を計量空間S内に流入させることで、計量空間S内で計量された内容液を、供給孔27を通して塗布部材28に順次供給し、この塗布部材28を被塗布部に当接させることで、内容液を被塗布部に塗布することができる。なお、この際は、容器体1を傾けて、櫛部29の先端を被塗布部に上方から当接させ、櫛部29の先端の吐出孔31から内容液が流れ出るように用いる。また、塗布中において、計量空間S内を視認することで、内容液の残量も確認することができる。
以上のようにして、この計量塗布具2では、内容液を被塗布部に塗布するに際し、予め内容液を計量することが可能になるので、被塗布部に塗布する内容液の量を安定させることができ、操作性を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図3を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号で示し、説明を省略する。
しかも、連通筒部33が計量空間S内において印部32より上方に位置する部分に開口しているので、容器体1内の内容液を計量空間S内に流入させるときに、内容液が空気置換路内に進入するのを防ぐことができる。
また、上記各実施形態では、塗布部材28として櫛部29を有するものを説明したが、本発明でいう塗布部材は、内容液を計量筒部材側から浸透させて被塗布部に塗布させるガーゼを有するものや、計量筒部材に連通するとともに回転可能に支持され、回転に伴って計量筒部材側から外側に内容液を供給するローラを有するもの等であってもよい。
2 計量塗布具
3 口部
4 ポンプ
6 ステム
15 計量筒部材
16 本体筒部材
17 接続筒部材
20 基筒部
21 連結筒部
27 供給孔
28 塗布部材
33 連通筒部
Claims (4)
- 内容液が収容される容器体の口部に装着されるとともに、上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有し、該ステムの下方移動に伴い該ステムの上端開口から内容液を吐出するポンプと、
前記ステムに装着されるとともに、内部に前記ステムの前記上端開口内に連通する計量空間が画成された計量筒部材と、
前記計量筒部材に装着された塗布部材と、を備えた計量塗布具であって、
前記計量筒部材に、前記計量空間内の内容液を前記塗布部材に供給する供給孔が形成され、
前記計量筒部材のうちの、少なくとも一部が、透明若しくは半透明の材料で形成され、該透明若しくは半透明の部位を通して、当該計量塗布具の外側から前記計量空間内で計量された内容液の液面を視認可能に構成され、
前記計量筒部材は、内部が前記計量空間とされるとともに、前記供給孔が形成された本体筒部材と、内部が前記計量空間とされるとともに、前記本体筒部材と前記ステムとを接続する接続筒部材と、を備え、
前記接続筒部材は、
前記ステムに装着された基筒部と、
前記ステムの上端開口を上方から覆う天壁部と、
前記本体筒部材が装着され、かつ内部が前記基筒部と連通した連結筒部と、
前記連結筒部の内周面に連結された上壁と、
前記基筒部に連結された下壁と、
前記上壁と前記下壁とを連結する連結壁と、を備えていることを特徴とする計量塗布具。 - 前記計量筒部材には、前記計量空間内に所望の量の内容液が貯留されているときの内容液の水位を示す印部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の計量塗布具。
- 前記計量筒部材には、前記印部より上方に位置する部分に開口し、前記計量空間を外部に連通させる空気置換路が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の計量塗布具。
- 前記接続筒部材は、前記連結筒部内に配設されて、その上端開口が前記本体筒部材内に至り、該上端開口が前記印部より上方に位置し、かつその下端開口が前記連結筒部及び前記基筒部の双方の外部に開口する連通筒部を備え、
前記連通筒部の内部が、前記空気置換路となっていることを特徴とする請求項3に記載の計量塗布具。
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