JP5801657B2 - 液体注出具 - Google Patents

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本発明は、液体注出具に係り、特に、ボトルの口に装着されてボトル内の液体を一定量注出するための液体注出具に関する。
従来から、ボトルの口に装着されて、ボトル内の液体を一定量注出するための液体注出具が提供されている。この液体注出具は、例えば酒類などのボトルに装着され、カクテルなどを作る際に、グラスやメジャーカップなどへ所定量のお酒を注ぐためのものである。
図6は、従来の液体注出具101を示す図であり、図6(A)は平面図を示し、図6(B)は図6(A)のB−B線における断面図を示している。これらの図に示すように、従来の液体注出具101は、管状の注出部111と、この注出部111と連通する管状の計量部121と、この計量部121に沿って配置されてボトルの外部から内部へ空気を通すための空気通路131,141とを備え、空気通路131,141は略一直線状に形成されている。
空気通路131,141は、ボトル内の液体を外部に注出する際に、ボトル内に空気を通すためのものであり、計量部121に沿って延設されている。実際の使用態様においては、ボトルを逆さまにすることにより、計量部121内に液体が充填されると共に、注出部111から液体が注出される。そのとき、注出される液体と入れ替わる形で空気がボトル内に導入されるのである。
上記従来の液体注出具101においては、空気通路131,141が一直線状に形成されており、その断面も全長にわたってほぼ一定であった。また、空気通路131,141のボトル側の開口部148の近傍も、何ら構造的な工夫も施されていなかった。このため、ボトルを逆さまにする際に、ボトル内の液体が空気通路131,141のボトル側開口部148内に入り込み、場合によっては注出部側の開口部111cに漏洩してしまう場合もあった。このような液体の漏洩が発生した場合には、抽出すべき一定量以上の液体が出てしまい抽出量が一定しなかったり、また注出部111を清浄に保つための作業が必要になっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、空気通路の注出部側の開口部からの液体の漏洩を防止することができる、新規な液体注出具を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するために、ボトルの口に装着されて、ボトル内の液体を一定量注出するための液体注出具であって、ボトルの外部へ抽出する液体を計量して注出する管状の計量抽出部と、ボトルの外部から内部へ空気を通すための空気通路とを備え、前記空気通路はその内部の空気の流れが屈折又は変曲するように形成されていると共に、前記空気通路の途中には当該空気通路の断面積よりも大きな断面積を有する空気溜まりが形成されている、という構成を採っている。
また、前記計量抽出部は、ボトル内から注出した液体を計量する計量部と、該計量部に連通され液体をボトルの外部へ注出する注出部とからなり、
前記空気通路は、前記計量部に沿って配置されている、という構成を採っている。
また、前記空気溜まりは、前記空気通路内の空気の流れが屈折又は変曲する位置のうち少なくとも1箇所に配されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体注出具。
また、前記空気溜まりは、前記空気通路におけるボトル側の末端部に設けられている、という構成を採っている。
また、前記空気通路は、前記計量部に沿って略直線状に形成されており、空気通路のボトル側の開口部は前記計量部における空気通路の延長線上からずれた位置に設けられている、という構成を採っている。
また、前記計量部の外周部には、ボトルへの固定及び液体のボトル外への漏洩を防止するための密封部材が装着されている、という構成を採っている。
また、前記密封部材の外周面には、大きさの異なる複数の環状シールが形成されており、前記注出部に近い側に、最も直径の大きな環状の第1シールが設けられている、という構成を採っている。
また、前記第1シールのボトル側には、第1シールから離れて少なくとも1つの環状の第2シールが設けられている、という構成を採っている。
また、前記第2のシールは4つ設けられている、という構成を採っている。
また、前記第1シール及び少なくとも2つの第2シールとは、不等間隔に配置されている、という構成を採っている。
また、前記第1シールの直径は23mmであり、前記第2シールの直径は21mmである、という構成を採っている。
更に、前記第1シールと第2シールとの間隔は5.5mmであり、隣接する複数の第2シール同士の間隔は3mmまたは3.5mmである、という構成を採っている。
本願発明の液体注出具を示す図であり、図1(A)は平面図を示し、図1(B)は図1(A)のB−B線における断面図を示す。 図1に開示された液体注出具に装着される密封部材を示す図であり、図2(A)は平面図を示し、図2(B)は図2(A)のB−B線における断面図を示す。 図2の密封部材が装着された液体注出具を示す図であり、図3(A)は斜視図を示し、図3(B)は密封部材のみを断面図とした側面図を示す。 図3に開示した液体注出具をボトルに装着した状態を示す断面図である。 液体注出具の作用を説明するための断面図であり、図5(A)は注出前の状態を示し、図5(B)は注出初期の状態を示し、図5(C)は注出中の状態を示す、図5(D)は注出終期および注出停止状態を、それぞれ示している。 従来の液体注出具を示す図であり、図6(A)は平面図を示し、図6(B)は図6(A)のB−B線における断面図を示す。
以下に、図面を参照しながら、本願発明の一実施形態について説明する。
[全体概要]
先ず、図1は、本願発明の一実施形態に係る液体注出具1を示す図であり、図1(A)は平面図を示し、図1(B)は図1(A)のB−B線における断面図を示す。この図に示すように、液体注出具1は、ボトル(図示略)の口に装着されてボトル内の液体を一定量注出するためのものであって、管状の注出部11と、この注出部11と連通する管状の計量部21と、この計量部21に沿って配置されてボトルの外部から内部へ空気を通すための空気通路31とを備え、前記空気通路31の途中に空気溜まり42が形成されている。なお、ここでいうボトルについてはその素材や大きさについて特に限定されるものではなく、PETボトルであっても瓶容器であっても、口がある容器であればかまわない。また、管状とは、液体あるいは気体が通れるよう内部が中空になっていれば、その外形の形状については特に限定されない、例えば、断面の外形が円形でも四角形でもかまわない。以下、各部について説明する。
[注出部]
注出部11は、液体注出具1がボトルに装着された場合に、ボトルの外部側に露出する部分である。具体的には、グラスやメジャーカップなどへ液体(例えば、酒類)を注出するための注ぎ口となっている。注出部11は管状の部材から形成されており、内部に液体が通る内腔13が形成されている。本実施形態の注出部11は、後述する計量部21の軸線と平行な根元部11aと、この根元部11aに対して略25°傾斜した先端部11bとからなる。先端部11bを傾斜させているのは、使用者が液体を注出する際の使い勝手を考慮したためである。また、先端部11bの注ぎ口は斜めにカットされているが、これは注ぎ口での液だれを防止するためである。但し、当該構造や先端部11bの傾斜角度はあくまでも一例であり、より小さな傾斜角或いは大きな傾斜角にしても良いし、傾斜させずに一直線状に形成しても良い。また、円弧状に湾曲させて、注ぎ口の部分に所定の傾斜角が生じるように構成してもよい。
また、液体注出具1の根元部11aには、環状鍔部15が形成されている。この環状鍔部15は、後述する密封部材51が当接する部分である。なお、本実施形態の注出部11は、液体注出具1の他の部分と一体的に構成されている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、注出部11を計量部21と別体で構成し、接着やネジ止めなどで結合するような構造としてもよい。但し、液漏れなどの対策のために、結合部にはオーリングなどを装着することが望ましい。また、本実施形態の液体注出具1の材質はプラスチックであるが、金属などで形成してもよい。
[計量部]
計量部21は、上記環状鍔部15を境として、注出部11と連通する管状の部材から形成されている。この計量部21は、注出部11の根元部11aと略一直線状に位置しており、内部に断面円形の内部空間23が形成されている。また、計量部21における注出部11に近い側の側壁には、矩形の液体通過穴25が設けられている。この液体通過穴25は、ボトル内の液体を計量部21の内部空間23に導入するためのものであり、本実施形態では2つ設けられている。但し、液体通過穴25の数や形状は一例であって、円形や楕円形の形状を採用しても良いし、数も1つでも良いし3つ以上でもよい。また、計量部21の側壁の円周方向に沿って細いスリットを多数形成するような構造であってもよい。
計量部21の内部空間23内には、所定の第1金属球27が移動自在に配置されている。計量部21の内部空間23における注出部11側の一端部は、第1金属球27の直径よりも小さな直径を有する第1弁座部29となっている。この第1弁座部29は、注出部11から計量部21に向かって直径が拡大するようなテーパー面となっており、第1金属球27が当接することで、計量部21から注出部11への液体の流れを停止させることができるようになっている。このため、本実施形態では、注出部11の内腔13が第1金属球27の直径より小さな直径を有すると共に、その内腔13と計量部21の内部空間23との遷移領域が第1弁座部29として形成されている。但し、計量部21の内部空間23の一端部に第1弁座部29が形成されていればよいので、必ずしも注出部11の内腔13の全体が第1金属球27の直径より小さな直径を有している必要は無い。
また、計量部21の外周面には環状突起28が形成されている。この環状突起28は、後述する密封部材51を固定するためのものである。ここで、密封部材51は、計量部21側から環状突起28に向かってスライドさせて装着されるので、環状突起28の計量部21側の面は傾斜面あるいは曲面となっている。但し、これは必須な要件では無く、単純な板状の断面形状であってもよい。
また、計量部21の他端部には、蓋部材40が装着されている。この蓋部材40は、計量部21の内部空間23内の第1金属球27が外に出ないようにする機能と、本発明の特徴部分である空気溜まり42を形成する役割を有しているものである。また、計量部21の内部空間23内へ液体を供給するための機能も有しており、そのために内部に連通路43が形成されている。連通路43の他端側(図1における右方)には、連通路43の直径よりも大きな直径の第2金属球47が配置されており、この第2金属球47が連通路43の第2弁座部45に当接することにより、連通路43への液体の進入を停止できるようになっている。なお、第2金属球47は、蓋部材40内で僅かに移動できるようになっており、第2金属球47を取り囲む保持突起46によって外部に脱落しないようになっている。
[空気通路]
次に、空気通路31、41について説明する。空気通路31は、環状鍔部15近傍から計量部21の他端部まで到達する管状の通路である。本実施形態では、計量部21の外周面に、計量部21の長手方向軸線と平行に設けられている。計量部21に沿った部位での空気通路31の内径は一定であり、略一直線状となっている。注出部11側の開口部11cは、環状鍔部15の表面近傍に開口している。また、蓋部材40内にも、空気通路41が形成されているが、この蓋部材40内の空気通路41は本実施形態の特徴部分であるので、以下に詳しく説明する。
蓋部材40内の空気通路41は、上述した連通路43とは別の通路として、計量部21の空気通路31と接続されている。本実施形態では、計量部21の空気通路31よりも直径が大きな空気通路として示されているが、直径の大きさは特に限定されるものではない。また、蓋部材40内の空気通路41の終端部には、空気溜まり42が形成されている。この空気溜まり42は、空気通路41よりも大きな断面積を有する所定の空間である。本実施形態では、蓋部材40内の空気通路41の直径の約3倍程度の断面積を有する空間となっている。但し、空気溜まり42の大きさは特に限定されるものではなく、空気通路41の断面積よりも大きな断面積を有する空間であればよい。
また、空気溜まり42の他端部にはボトル側の開口部48が形成されている。このボトル側の開口部48は、液体の注出中にボトル内に外部の空気を通すためのものであり、注出中は原則的に液体内に水没する状態となる。尚、ボトル側開口部48の大きさは特に限定されるものではないが、空気通路31,41内の液体の逆流を効果的に防ぐために、空気通路31,41の直径よりも小さな直径とすることが望ましい。また、ボトル側の開口部48は、計量部21の空気通路31の延長線上からはずれた位置に設けられている(図3(A)参照)。これは、後述するように、液体の逆流をより防止するための工夫である。
このように空気が溜まる空間があり、かつ、空気通路31、41内の空気の流れが一直線でなければ、空気溜まり42やボトル側開口部48の形状、配置は特に限定されない。例えば、空気溜まりは計量部21の全周を囲むように形成されていても、その一部に配置されるように形成されていてもかまわず、また、計量部21軸方向に対して蛇行したような形状で計量部21周面に形成されていてもかまわない。さらに、空気溜まり42の位置も、ボトル側端面は金型形成上都合が良いが、空気が溜まるのであれば計量部21軸方向中央付近でもかまわない。これにより、ボトルから液体を抽出すると同時にボトル内に流入する空気が、空気溜まり42にしっかり溜まると共に、空気通路31,41が一直線でないので空気通路31,41内で空気がぶつかり空気の流れに適度な乱れが生じることで、しっかりと空気抵抗を生じさせながら、ボトルから液体を抽出することができる。これにより、液体をボトルから一定量抽出後の漏洩を防止できる。
[密封部材]
図2は、密封部材51を示す図である。密封部材51は計量部21の外周面に装着され、ボトル内の液体の漏洩を防止するためのものである。密封部材51は、略円筒状の密封部材本体51aと、この密封部材本体51aの一端部に一体的に設けられるフランジ部51bとを備えている。フランジ部51bの一端部側表面には、所定の円形凹部52が形成されており、この円形凹部52に注出部11の環状鍔部15の一部分を受け入れるようになっている。
また、密封部材本体51aの内部には、基本的に計量部21の外周輪郭と相補する関係の空間が形成されている。具体的には、計量部21の環状突起28に対応した環状凹部53が形成されている。但し、計量部21の外周面と密封部材51の内周面との間の隙間は、計量部21の液体通過穴25に液体を通過させる役割を有するため、密封部材51の内部空間の直径は、計量部21の外周面の直径よりも大きなものとして構成されている。特に、密封部材51の他端部側(図2における右方)の内径は、一端部側(図2における左方)の内径よりも大きなものとなっている。
密封部材51の外周面には、ボトルに装着された場合に、液体注出具1を固定すると共に、シールの役割を果たすための、環状のシールが形成されている。ここでは、フランジ部51bに最も近い側(一端部側)のシールを第1シール54aと称し、他端部側のシールを第2シール54bと称する。本実施形態では、第1シール54aが1つであり、第2シール54bが4つである。
第1シール54aは、第2シール54bよりも大きな直径を有しており、具体的には約23mmの直径を有している。この23mmというのは、一般的なボトルのネック部の内径を考慮したものである。このため、ボトルのネック部の内径に応じて、第1シール54aの直径を適宜選択する必要がある。第2シール54bは、直径が約21mmである。本実施形態においては、全ての第2シール54bが21mmの直径を有している。但し、第2シール54bの寸法も第1シール54aと同様に、ボトルのネックの内径に応じて適宜選択されるものである。
また、第1シール54aと第2シール54bとの軸線方向の相互間距離D及び複数の第2シールの相互間距離dは、基本的に不等間隔となっている。これは、液体注出具1がボトルから抜けにくくするためと、ボトルと液体注出具1の間からの液体の漏洩を防止するためのであり、多数の実験により得られた知見である。本実施形態では、第1シール54aとこれに隣接する第2シール54bとの間隔が5.5mmであり、第1シール側から順に第2シール54b同士の間隔がそれぞれ3mm、3.5mm、3mmとなっている。なお、これらの寸法も特定のボトルに対して最適な値であって、ボトルの寸法が異なれば各シール54a,54b同士の間隔も変更する必要が生じる場合がある。
図3は、計量部21の外周部に密封部材51が装着された状態を示す図であり、図3(A)は斜視図を示し、図3(B)は密封部材51のみを断面図とした側面図を示す。図3(A)に示すように、空気通路31,41内の空気の経路は、環状鍔部15の表面から計量部21の他端部までは略直線状となっているが、蓋部材40内の空気溜まり42でクランク状に折れ曲がり、ボトル側の開口部48につながっている。
図4は、図3に開示した液体注出具1をボトルBに装着した状態を示す断面図であり、説明の便宜上、ボトルB及び密封部材51を断面図とし、注出部11と計量部21は側面図としている。この図に示すように、液体注出具1がボトルBのネックB1内に挿入されると、第1及び第2シール54a,54bがネック51Bの内面に当接する。特に、第1シール54aは直径が最も大きいため、第2シール54bと比べて強い当接力でネックB1の内面に接触する。第2シール54bも、第1シール54aほどでないが、所定の当接力でネックB1の内面に接触している。これにより、ボトルBを逆さまにした場合でも、各シール54a,54bの密封作用によって、ボトルB内の液体の漏洩が防止される。
[液体注出具の作用]
図5は、液体注出具1の作用を説明するための断面図であり、図5(A)は注出前の状態を示し、図5(B)は注出初期の状態を示し、図5(C)は注出中の状態を示す、図5(D)は注出終期もしくは注出停止状態を、それぞれ示している。ここでは、ボトルは記載されていないが、実際にはボトルに装着されている状態を想定して説明する。
先ず、図5(A)に示すように、ボトルに装着された状態では、液体注出具1は注出部11が上方で計量部21が下方となるような姿勢となる。この状態では、計量部21内の第1金属球27は蓋部材40の内部端面に接触しており、第2金属球47は保持突起46によって第2弁座部45から最も離れた位置に保持されている。基本的に、当該姿勢のときには、液体注出具1内には液体は充填されていない。
次に、図5(B)に示すように、ボトルが逆さまにされる過程で、液体注出具1が略水平になる。このとき、液体注出具1の内部には液体通過穴25を通して液体が進入する。また、第2金属球47は連通路43の第2弁座部45に当接していないので、この連通路43を通って液体が計量部21の内部空間23に進入する。この姿勢において、計量部21の内部空間23はほぼ全体が液体で満たされていることが望ましい。
次に、図5(C)に示すように、液体注出具1が更に傾けられる。すると、第2金属球47は第2弁座部45に当接して、もはや連通路43からの液体の流入は停止される。一方、液体通過穴25からの液体の流入は継続される。この状態で、第1金属球27は計量部21の内部空間23に充填されている液体の抵抗によって、第1弁座部29まで沈降するのに所定の時間を必要とする。このため、第1金属球27が第1弁座部29に当接していない状態が維持される。第1金属球27が第1弁座部29に到達するまでの間は、ボトル内の液体は液体通過穴25を通して注出部11に供給され続ける。
このとき、ボトル内に十分な量の液体が残存している場合には、蓋部材40側の開口部48も液体内に水没することとなる。このため、蓋部材40側の開口部48から液体が逆流して進入することも考えられる。しかしながら、蓋部材40側の開口部48には、断面積が大きな空間からなる空気溜まり42が形成されており、直接空気通路41、31に液体が逆流するのを防止する機能を有している。したがって、空気通路41の注出部11側の開口部11cから液体が漏洩(液だれ)するのを防止することが可能となる。
図5(D)は、注出過程の終期および注出停止状態を示している。第1金属球27は、所定時間を経過した段階で、計量部21の内部空間23の液体中を沈降し、第1弁座部29に当接する。これにより、注出部11への液体の供給は停止されることとなり、注出過程が終了する。そして、ボトルを元の姿勢に戻すことにより、図5(A)の注出前の状態となる。そして、図5に示す一連のステップによって、一定量の液体が計量されるのである。
本願発明は、ボトルの口に装着されてボトル内の液体を一定量注出するための液体注出具に利用可能である。
1 液体注出具
11 注出部
21 計量部
31 空気通路
41 空気通路
42 空気溜まり
51 密封部材
54a 第1シール
54b 第2シール

Claims (15)

  1. ボトルの口に装着されて、ボトル内の液体を一定量注出するための液体注出具であって、
    ボトルの外部へ抽出する液体を計量して注出する管状の計量抽出部と、ボトルの外部から内部へ空気を通すための空気通路とを備え、
    前記空気通路はその内部の空気の流れが屈折又は変曲するように形成されていると共に、前記空気通路の途中には当該空気通路の断面積よりも大きな断面積を有する空気溜まりが形成されており、
    前記計量抽出部は、ボトル内から注出した液体を計量する計量部と、該計量部に連通され液体をボトルの外部へ注出する注出部とからなり、
    前記空気通路は、前記計量部に沿って配置されていることを特徴とする、液体注出具。
  2. ボトルの口に装着されて、ボトル内の液体を一定量注出するための液体注出具であって、
    ボトルの外部へ抽出する液体を計量して注出する管状の計量抽出部と、ボトルの外部から内部へ空気を通すための空気通路とを備え、前記空気通路は、ボトルの液体収容空間内に配置される開口部を有しており、
    前記空気通路はその内部の空気の流れが屈折又は変曲するように形成されていると共に、前記空気通路の途中には当該空気通路の断面積よりも大きな断面積を有する空気溜まりが形成されていることを特徴とする、液体抽出具。
  3. 前記計量抽出部は、ボトル内から注出した液体を計量する計量部と、該計量部に連通され液体をボトルの外部へ注出する注出部とからなり、
    前記空気通路は、前記計量部に沿って配置されていることを特徴とする、請求項に記載の液体注出具。
  4. 前記空気溜まりは、前記空気通路内の空気の流れが屈折又は変曲する位置のうち少なくとも1箇所に配されていることを特徴とする、請求項1又は3に記載の液体注出具。
  5. 前記空気溜まりは、前記空気通路内の空気の流れが屈折又は変曲する位置のうち少なくとも1箇所に配されていることを特徴とする、請求項2に記載の液体注出具。
  6. 前記空気溜まりは、前記空気通路におけるボトル側の末端部に設けられていることを特徴とする、請求項1、3又は4に記載の液体注出具。
  7. 前記空気溜まりは、前記空気通路におけるボトル側の末端部に設けられていることを特徴とする、請求項2又は5に記載の液体注出具。
  8. 前記空気通路は、前記計量部に沿って略直線状に形成されており、前記空気溜まりにおいて折れ曲がっていることを特徴とする、請求項1、3、4又は6に記載の液体注出具。
  9. 前記計量部の外周部には、ボトルへの固定及び液体のボトル外への漏洩を防止するための密封部材が装着されていることを特徴とする、請求項1、3、4、6又は8に記載の液体注出具。
  10. 前記密封部材の外周面には、大きさの異なる複数の環状シールが形成されており、前記注出部に近い側に、最も直径の大きな環状の第1シールが設けられていることを特徴とする、請求項に記載の液体注出具。
  11. 前記第1シールのボトル側には、第1シールから離れて少なくとも1つの環状の第2シールが設けられていることを特徴とする、請求項10に記載の液体注出具。
  12. 前記第2のシールは4つ設けられていることを特徴とする、請求項11に記載の液体注出具。
  13. 前記第1シール及び少なくとも2つの第2シールとは、不等間隔に配置されていることを特徴とする、請求項10又は11に記載の液体注出具。
  14. 前記第1シールの直径は23mmであり、前記第2シールの直径は21mmであることを特徴とする、請求項11〜13のいずれか一項に記載の液体注出具。
  15. 前記第1シールと第2シールとの間隔は5.5mmであり、隣接する複数の第2シール同士の間隔は3mmまたは3.5mmである、請求項12〜14のいずれか一項に記載の液体注出具。
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