JP6030910B2 - ゴム部材の製造装置 - Google Patents

ゴム部材の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6030910B2
JP6030910B2 JP2012220775A JP2012220775A JP6030910B2 JP 6030910 B2 JP6030910 B2 JP 6030910B2 JP 2012220775 A JP2012220775 A JP 2012220775A JP 2012220775 A JP2012220775 A JP 2012220775A JP 6030910 B2 JP6030910 B2 JP 6030910B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
calendar
rubber strip
strip
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012220775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014073590A (ja
Inventor
博幸 鬼松
博幸 鬼松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2012220775A priority Critical patent/JP6030910B2/ja
Priority to CN201310412224.9A priority patent/CN103707514B/zh
Publication of JP2014073590A publication Critical patent/JP2014073590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6030910B2 publication Critical patent/JP6030910B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、被巻付体の外側に、未加硫ゴムからなるテープ状のゴムストリップを供給して巻き付けて環状のゴム部材を製造しうるゴム部材の製造装置に関する。
空気入りタイヤの生カバー(生タイヤ)に用いられるゴム部材を形成する方法として、ストリップワインド工法が知られている。ストリップワインド工法では、図8に示されるように、ゴム押出装置aから連続的に押し出されるテープ状をなす未加硫のゴムストリップbを、ゴムアプリケータcを用いて、円筒状の被巻付体dに連続的に巻き重ねることにより、環状のゴム部材(例えば、トレッドゴムやサイドウォールゴム等)が形成される。このようなストリップワインド工法は、ゴムストリップの巻き付けピッチを変えることで、種々の断面形状を得ることができ汎用性が高い。また、ストリップワインド工法では、ゴム部材の在庫が不要となるため、生産性が向上する。
特開2006−43908号公報 特開2006−82277号公報
ところで、ゴム押出装置aには、通常、スクリュー式のものが採用される。このものは、安定したゴムの出力を得るためには、初期の予備運転時間が必要である。このため、スクリュー式のゴム押出装置aでは、頻繁に停止、軌道が繰り返えされると、安定したゴムの出力を得ることができず、歩留まりが悪い。
このため、従来のストリップワインド工法においては、被巻付体dからゴム部材を取り外す際(又は被巻付体自体を交換する際)、ゴム押出装置aの運転を止めず、連続してゴムストリップbを押出させていた。このため、ゴム押出装置aとゴムアプリケータcとの間には、ゴムストリップbの需要と供給とのバランスを保つためのフェスツーンeが設けられていた。
フェスツーンeは、本体fと、ゴムストリップbの長手方向と直角かつ水平な軸心を有する複数のローラgとを含んで構成されている。複数のローラgは、本体部fの上部側に回転自在に軸支された上ローラg1と、本体部fの下部側に回転自在に軸支されかつ上下に同期して移動可能な複数の下ローラg2とを含んでいる。ゴムストリップbは、これらの上下のローラg1、g2にジグザグ状に巻き掛けされている。フェスツーンeは、下ローラg2が下方に移動することにより、ゴムストリップbを一時的に滞留させることができる。
しかしながら、上述のフェスツーンeを含むゴム部材の製造装置では、製造ラインがゴムの押出方向Aに大型化するという問題があった。また、フェスツーンfで滞留しているゴムストリップbは、空気に長時間晒されると、粘度等の物性が変化するおそれもあり、巻き付け時の特性が変化するという問題もあった。
本発明は、以上のような問題等を解決しうるゴム部材の製造装置を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、被巻付体の外側に、未加硫ゴムからなるテープ状のゴムストリップを供給しかつ巻き付けて空気入りタイヤ用の環状のゴム部材を製造するための装置であって、未加硫ゴムを吐出口に向かって混練りしながら押進するスクリュ軸を有するゴム押出機本体と、前記ゴム押出機本体の前記吐出口に接続されたギヤポンプとを具えたゴム押出装置、前記ゴム押出装置から押し出された前記ゴム成形体を予め定めた断面形状に圧延してゴムストリップを得るカレンダーヘッド、及び前記ゴムストリップを前記カレンダーヘッドから受け取って前記被巻付体に供給して貼り付けるゴムアプリケータを具え、前記ゴムアプリケータは、前記カレンダーヘッドから、フェスツーンを介することなく前記ゴムストリップを受け取り、前記カレンダーヘッドは、ギャップを有して上下に配された一対のカレンダロールと、前記ギヤポンプ及び前記カレンダロールの回転の停止に伴い、前記上下のカレンダロールをゴム成形体から離間させるギャップ調節手段とを具えていることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記ゴムアプリケータは、前記ゴムストリップを搬送するコンベヤ部を有し、前記コンベヤ部は、複数の下側案内ローラにより周回可能に案内される搬送ベルトを有する下側コンベヤ部と、複数の上側案内ローラにより周回可能に案内された押付けベルトを有しかつ前記下側コンベヤ部の上部に設けられている上側コンベヤ部とを有し、前記搬送ベルトと前記押付けベルトとの間で前記ゴムストリップを挟んで搬送する請求項1記載のゴム部材の製造装置である。
また請求項3記載の発明は、前記上側コンベヤ部は、上流側の上側コンベヤ部と、その下流側に配された下流側の上側コンベヤ部とが隙間を有して設けられている請求項2記載のゴム部材の製造装置である。
また請求項4記載の発明は、前記被巻付体は、仕上がりタイヤの内面形状に一致する外表面を有する中子である請求項1乃至3のいずれかに記載のゴム部材の製造装置である。
本発明のゴム部材の製造装置は、ゴム押出装置を具えており、該ゴム押出装置は、スクリュ軸を有するゴム押出機本体と、このゴム押出機本体の吐出口に接続されたギヤポンプとを具えている。ギヤポンプは、スクリュー式の押出機に比べて、ゴムを安定して定量吐出することができる。従って、本発明では、ゴム押出装置の運転が頻繁に停止及び再開された場合でも、安定してゴムストリップが供給され得る。このため、ゴムアプリケータとカレンダーヘッドとの間には、フェスツーンを設ける必要がない。従って、本発明によれば、ゴム部材の製造装置を小さく構成することができる。また、フェスツーンでゴムスリップを滞留させる必要がないため、ゴムストリップが長時間空気に晒され、その物性が変化するのも防止できる。
本発明の一実施形態を示すゴム部材の製造装置の全体側面図である。 図1のゴム押出装置の部分断面図である。 (A)は図2のA−A断面図、(B)は図2のB−B断面図である。 ゴムアプリケータを説明する部分拡大図である。 図4の下部側コンベヤ部の断面図である。 図4の上部側コンベヤ部の断面図である。 切断部の拡大図である。 従来のゴム部材の製造装置の全体側面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態のゴム部材の製造装置1は、回転可能な略円筒状の被巻付体2の外側に、未加硫ゴムからなるテープ状のゴムストリップG2を供給しかつ巻き付けて空気入りタイヤ用の環状のゴム部材を製造するものである。ゴム部材としては、特に限定されるものではなく、インナーライナー、トレッドゴム又はサイドウォールゴムなどが少なくとも含まれる。
本実施形態の製造装置1は、ゴム押出装置3と、カレンダーヘッド4と、ゴムアプリケータ5とを具えている。
図2には、ゴム押出装置3の部分断面図が示されている。ゴム押出装置3は、ゴム押出機本体6と、その吐出口6dに接続されたギヤポンプ7とを含んで構成されている。
ゴム押出機本体6は、未加硫のゴム材料や各種の配合剤が投入される投入口6aが一端に設けられた略円筒状のシリンダ6bと、シリンダ6bの中に収納されかつ電動機M1(図1に示す)で回転駆動されるスクリュー軸6cと、スクリュー軸6cにて押し進められた未加硫ゴムを吐出する吐出口6dを有する押出ヘッド6eとを含んで構成されている。
ギヤポンプ7は、ケーシング7aと、その内部に形成された未加硫ゴムが流れるゴムチャンバー7bと、ゴムチャンバー7b内に配されかつ互いに噛み合う一対の押出しギヤ7cとを含んだ定容積型の押出しポンプである。
ゴムチャンバー7bは、ゴム押出方向xの上流側(以下、単に「上流側」ということがある。)に位置する入口7biと、ゴム押出方向xの下流側(以下、単に「下流側」ということがある。)に位置する出口7boと、これらの間に位置しかつ押出しギヤ7cを収容するギヤ収納空間7bmとを有する。
ゴムチャンバー7bの入口7biは、ゴム押出機本体6の吐出口6dと連通されている。従って、ゴム押出機本体6で圧送されてきた未加硫ゴムは、ゴムチャンバー7b内へと供給される。
押出しギヤ7cは、電動機M2により回転駆動される。これにより、入口7biからゴムチャンバー7b内に流入したゴム材料は、回転する押出しギヤ7cの歯溝内に満たされ、出口7bo側へと定量的に圧送される。
ゴムチャンバー7bの出口7boには、押出しヘッド8が接続されている。押出しヘッド8は、ギヤポンプ7のケーシング7aの下流側に交換可能に固着されたブロック状のヘッド本体8aと、ヘッド本体8aに交換自在に取り付けられかつ開口8cを有する口金8bとを具える。従って、ゴムチャンバー7bの出口7boから圧送されるゴム材料は、押出しヘッド8の開口8cによって、予備成形されたテープ状のゴム成形体G1として押し出される。
図3(A)には、図2のA−A断面図が示されている。図3(A)に示されるように、本実施形態の口金8bは、横長矩形をなす開口8cを有する。ゴム押出装置3は、口金8cとほぼ同じ断面形状のゴム成形体(プレストリップ)G1を連続して押し出すことができる。
ゴム成形体G1の厚さt1及び幅w1が小さい場合、成形精度が悪化するおそれがある。逆に、ゴム成形体G1の厚さt1及び幅w1が大きい場合、ゴム部材の断面形状を精度よく形成できない傾向がある。このような観点より、ゴム成形体G1の厚さt1は、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.6mm以上であり、好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下である。同様に、ゴム成形体G1の幅w1は、好ましくは10mm以上、より好ましくは20mm以上であり、また、好ましくは100mm以下、より好ましくは90mm以下である。ただし、ゴム成形体G1の寸法や断面形状は、上記の範囲に限定されるものではない。
図2に示されるように、ゴム押出装置3により連続して押し出されたゴム成形体G1は、カレンダーヘッド4へと送られる。カレンダーヘッド4は、押出しヘッド8の下流側に配されてている。このカレンダーヘッド4は、ギャップを有して上下に配された一対のカレンダロール4a、4bと、一対のカレンダロール4a、4bを接近又は離間する向きに移動させるギャップ調節手段10とを具えている。
カレンダーロール4a、4bは、それぞれフレーム本体4cに回転自在に支持されている。カレンダーロール4a、4bの回転軸は、実質的に平行である。本実施形態において、上側のカレンダーロール4aは、フレーム本体4cに昇降自在に設けられている。カレンダロール4a、4bの少なくとも一方は、電動機M3によって回転駆動される。
ギャップ調手段10は、例えば、シリンダ等の直線動作用のアクチュエータS1を含み、フレーム本体8cの上部に固着されている。アクチュエータS1のロッドには、上側のカレンダロール4aが接続されている。従って、アクチュエータS1のロッドを伸縮させることにより、上のカレンダロール4aがフレーム本体4cに対して上下に昇降移動する。これにより、上下のカレンダロール4a、4bは、予め定められたギャップでゴム成形体G1を圧延成形を行う圧延状態と、それよりも大きいギャップとされることによりゴム成形体G1を圧延し得ない離間状態とに選択的に切り替えが可能である。本実施形態のアクチュエータは、例えば、図示しない電磁弁や電空比例弁等の少なくとも1つからなるレギュレータを使用して流体圧により制御される。
図3(B)には、圧延状態にある図2のカレンダーヘッド4のB−B断面図が示されている。カレンダーロール4a、4b間のギャップDは、ゴム成形体G1の厚さt1よりも小さく設定されている。これにより、ゴム成形体G1は圧延され、幅w2(>w1)と厚さt2(<t1)とを有するゴムストリップG2へと成形される。
ゴムストリップG2の厚さt2は、ゴム部材の断面形状の精度を高めるために、安定的に圧延可能な範囲で極力小さくすることが望ましい。このような観点では、ゴムストリップG2の厚さt2は、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.4mm以上であり、また、好ましくは3.0mm以下、より好ましくは2.0mm以下である。ゴムストリップG2の幅w2は、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上であり、また、好ましくは100mm以下、より好ましくは90mm以下、さらに好ましくは50mmである。本実施形態のゴムストリップは、厚さt2が0.5mm、幅w2が25mmに成形されている。
図1に示されるように、カレンダーヘッド4の下流側には、剥離ローラ12が設けられている。剥離ローラ12は、カレンダーヘッド4から押出成形されたゴムストリップG2をカレンダーロール4a、4bから剥離させ、ゴムアプリケータ5へ引き渡すものである。この剥離ローラ12は、カレンダーロール4a、4bと略等しい周速度で駆動される。また、安定した剥離効果を維持するために、剥離ローラ12は、同一形状のものが直列に2つ並べて設けられている。
剥離ローラ12とゴムアプリケータ5との間には、ゴムストリップG2がU字に巻掛けされている回転自在なダンサローラー13が配される。このダンサローラー13は、その自重とゴムストリップG2の張力に応じて自由に昇降移動する。これにより、ゴムアプリケータ5とダンサローラー13との間をのびるゴムストリップG2には、一定の張力が与えられ、弛みが防止される。
ゴムアプリケータ5は、ゴム押出方向xに沿ってのびる支持レール15と、支持レール15に沿って移動可能に設けられた本体16と、本体16に沿って上下に移動可能な昇降部17と、昇降部17に支柱18を介して固着されたサイドフレーム21とを含んでいる。このゴムアプリケータ5は、ダンサローラ13に接近して配置されており、ゴムアプリケータ5とダンサローラ13との間には、フェスツーンが設けられていない。また、
図4に拡大して示されるように、サイドフレーム21には、上流側に配されたガイドローラ20と、その下流側に配されたコンベヤ部22と、コンベヤ部22の下流側に配された貼付部23と、コンベヤ部22の途中に設けられた切断部24とを含んで構成されている。
ガイドローラ20は、水平な軸を有する回転自在なローラであり、サイドフレーム21に軸支されている。このガイドローラ20には、ゴムストリップG2が巻き掛けされている。ガイドローラ20とダンサローラ13との間には、ゴムストリップG2を受ける他のローラは設けられていない。
ガイドローラ20の外径は、例えば、軸方向の中央部が最も大きく、かつ、軸方向の外側に向かって漸減するいわゆるクラウンローラが好ましい。このようなクラウンローラは、ゴムストリップG2の位置ズレや蛇行を自動調整し、常にローラの大径部の位置でゴムストリップG2を案内することができる。従って、ローラの大径部の位置を調節することにより、簡単な構成で、ガイドローラ20の下流側のコンベヤ部22にセンタリングしてゴムストリップG2を供給できる。
本実施形態のコンベヤ部22は、例えば、下側コンベヤ部26と上側コンベヤ部28とを含んでいる。
下側コンベヤ部26は、図5に単独で示されるように、サイドフレーム21に軸支された複数の下側案内ローラ30a、30b…(これらを総称するときには符号30が用いられる。)と、下側案内ローラ30により周回可能に案内される搬送ベルト31とを有している。
下側案内ローラ30は、搬送方向の最も上流側に配される最上流ローラ30aと、搬送方向の最も下流側に配される最下流ローラ30bと、その間に配される多数のローラ30c乃至20kとを少なくとも含む。
搬送ベルト31は、ゴムストリップG2を最上流ローラ30aの位置から最下流ローラ30bの位置まで搬送して被巻付体2へと供給する往路側領域31Fを走行する。往路側領域31Fは、搬送ベルト31では下流側の先端部を除いてほぼ平坦とされる。また、搬送ベルト31は、往路側領域31Fを走行した後、最下流ローラ30bで折り返され、再び最上流ローラ30aまで走行する帰路側領域31Rを走行する。
本実施形態において、サイドフレーム21には、往路側領域31Fにおいて、搬送ベルト31の下面を受ける受け板部33、34及び35が設けられている。これらの受け板部33乃至35は、搬送ベルト31の下方への撓みを抑制し、搬送ベルト31を真っ直ぐに維持するのに役立つ。受け板部33と受け板部34の間には、隙間が設けられており、この隙間に、ゴムストリップG2を切断する前記切断部24が設けられている。これについては、後述する。
上側コンベヤ部28は、図6に単独で示されるように、複数の上側案内ローラ38a、38b…(これらを総称するときには符号38が用いられる。)によって周回可能に案内される押付けベルト39を具える。本実施形態では、上流側の上側コンベヤ部28Aと、その下流側に配された下流側の上側コンベヤ部28Bとが隙間を有して設けられている。
各上側コンベヤ部28A、28Bにおいて、複数の上側案内ローラ38は、搬送方向の最上流側ローラ38aと、搬送方向の最下流側ローラ38bと、それらの間のローラ38cとを含んでいる。各押付ベルト39は、最上流側ローラ38aと、最下流側ローラ38bとに巻き掛けされて連続周回運動を行う。また、各上側コンベヤ部28A、28Bには、押付ベルト39の内周面側を下方へ押さえ付ける押し付けローラ38dがそれぞれ設けられている。
搬送ベルト31と押付ベルト39とは、互いに同一の速度で移動する。このために、本実施形態では、図4に示されるように、連結手段40が設けられている。連結手段40は、例えばチェーン、ベルト、スプロケット又はギヤー等を用いた周知の回転力伝達手段であり、ともに同一の外径を有する下側案内ローラ30のうちの1つのローラと、上側案内ローラ38の一つのローラとを同期させている。これにより、搬送ベルト31と押付けベルト39とは互いに同期し、同じ速度で駆動される。
以上のように構成されたコンベヤ部22において、ゴムストリップG2の先端は、下側コンベヤ部26と上流側の上側コンベヤ部28Aとの間に挿入される。コンベヤ部22は、下側コンベヤ部26の搬送ベルト31と、上側コンベヤ部28の押付けベルト39との間でゴムストリップG2を挟み、それらの摩擦力を利用してゴムストリップG2を搬送することができる。このようなサンドウィッチ搬送方式のコンベヤ部3bは、ゴムストリップG2の粘着性を特に必要としないため、ゴムストリップG2の物性に影響を受けることなく安定して搬送することができる。
なお、コンベヤ部22によるゴムストリップの搬送速度V2は、カレンダーヘッド4からのゴムストリップG2の供給速度V1の70〜100%の範囲が望ましい。また、ゴムストリップG2は、ダンサローラー13とコンベヤ部22との間で弛むことなく搬送される。
貼付部23は、図4に示されるように、例えば、コンベヤ部22から送り出されたゴムストリップG2を、回転する被巻付体2に押し付ける押し付け手段である。該貼付部23は、サイドフレーム21に設けられたフレーム42を介してコンベヤ部22よりも下流側に配されたシリンダ44と、シリンダ44の伸縮するロッド先端に取り付けられた回転自在な押付ローラ46とを具えている。押付ローラ46は、シリンダ44のロッドの伸縮により、被巻付体2に対して接近および離間することができる。
図7に拡大して示されるように、切断部24は、サイドフレーム21から上方に突出したブラケット50と、ブラケット50に設けられた例えばステッピングモータ(図示省略)によって回転駆動可能に設けられた回転軸52と、回転軸52に固着された切刃51とを含んで構成されている。
切断部24は、上流側の上側コンベヤ部28Aと、下流側の上側コンベヤ部28B(図7では示されていない)との間に設けられている。切刃51は、例えばゴムストリップG2の幅方向にのびる平刃でも良いし、回転軸52の回りを螺旋状にのびる螺旋刃でも良い(図示省略)。好ましくは、下側案内ローラ30(30h)は、切刃51によって押し下げられた搬送ベルト31を下側から支え、その撓みや衝撃を吸収する。
図1に示されるように、被巻付体2は、本実施形態では、円筒状のフォーマー60として構成されている。フォーマー60は、外面が、成形しようとする仕上がりタイヤの内周面形状を持っている剛性を有する中子からなる。この中子は、扇状のセグメント60aを連ねて環状に構成されており、組立式とされる。この円筒状のフォーマ60aは、フォーマ支持装置62で支持され、かつ、回転駆動される。
フォーマ支持装置62は、ゴム押出方向xと直交する向きにのびる水平なレール64と、このレール64に沿って移動しうるスライド部66と、このスライド部66に対して垂直なz軸周りに傾動可能に支持されている本体部68と、この本体部68から上方にのびフォーマ60を片持ち状に支持するチャック部を具えた支持部69とを含んで構成されている。
以上のように構成されたゴム部材の製造装置1の作用について述べる。ゴム押出装置3から押出しされたゴム成形体G1は、カレンダーヘッド4で圧延される。この圧延により、予め定められた寸法の薄いゴムストリップG2が連続して得られる。ゴムストリップG2は、剥離ローラ12、ダンサローラ13を経て、フェスツーンなどを介在させることなく、直接、ゴムアプリケータ5へと供給される。
ゴムアプリケータ5では、コンベヤ部22によってゴムストリップG2が被巻付体2まで搬送される。ゴムストリップG2の一端は、被巻付体2に固着され、該被巻付体2の回転により、順次、螺旋状に巻き付けられていく。必要により、フォーマー60を適宜移動させることにより、ゴムストリップG2の巻き付けピッチなどを変化させ、種々の断面形状のゴム部材を形成することができる。
フォーマー60上へのゴムストリップG2の巻き付けが終わると、切断部24は、図7で示したように、回転軸52を、ゴムストリップG2の搬送方向に同期する向きで1回転させる。これにより、切刃51は、回転し、ゴムストリップG2を押圧する。切刃51の周速度は、コンベヤ部22を搬送されているゴムストリップG2の速度と等しいことが望ましい。そして、切刃51により押圧されたゴムストリップG2及び搬送ベルト31は、切刃51と下側案内ローラ30とで挟まれる。これにより、ゴムストリップG2が切断される。ゴムストリップG2を切断するタイミングは、予め制御装置で制御される。
切断24によるゴムストリップG2の切断の後、直ちに、コンベヤ部22の搬送、ギヤポンプ7の運転、及び、カレンダーロール4a、4bの回転それぞれが停止される。これにより、ゴム押出装置3と、ゴムアプリケータ5との間で、ゴムストリップG2の需要と供給のバランスも一致する。
一方、ゴム押出機本体6(スクリュー軸6c)は、運転を停止させることなく、連続運転させておく。ギヤポンプ7は運転を停止させているため、ゴムはシリンダ内を適宜循環し、シリンダ6b内のゴム圧力を高く維持することができる。これは、ギヤポンプ7の運転再開時、直ちにゴムを定量で吐出させるのに役立つ。
また、カレンダーロール4a、4bは、回転の停止に伴い、離間状態とされるのが好ましい。ゴムの圧延成形時、ゴムを圧延した状態でカレンダロール4a、4bの回転を停止させると、それらに挟まれているゴムはクリープが生じ、厚さが次第に薄くなり、運転再開時にこの部分でゴムが切断され易い。特に、運転再開時には、カレンダーヘッド4とゴム押出装置3との起動タイミングの微妙なずれによっても、ゴム成形体G1は、大きな引張り応力を受けて切断しやすい。
これに対して、本実施形態のように、カレンダロール4a、4bの停止状態において、上下のカレンダロール4a、4bを離間状態とすることにより、これらの間に存在しているゴム成形体G1は、上下のカレンダロール4a、4bからの押圧力から解放される。このため、クリープ等によるゴム成形体G1の厚さの減少が抑えられる。従って、この実施態様によれば、運転停止時、ゴム成形体G1又はゴムストリップG2の切断を抑制でき、安定して断続的なゴムストリップの供給が可能である。
本実施形態において、ゴム部材が成形されたフォーマ60は、他のフォーマ60と交換される。フォーマ60の交換を終えると、カレンダーロール4a、4bのギャップが圧延状態に調整され、直ちに、コンベヤ部22の搬送、ギヤポンプ7の運転、及び、カレンダーロール4a、4bの回転それぞれが再開される。ゴム押出機本体6は連続運転をしているため、ギヤポンプ7のゴムチャンバー7b内にゴムが満たされている。従って、ギヤポンプ7は、運転の再開と同時に、安定してゴム成形体G1を出力することができる。
以上、本発明によれば、ゴム押出装置3を断続的に運転させつつも、フェスツーンといった大型の設備を省略することができる。従って、装置スペースを小さくでき、かつ、安価になる。
本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
1 ゴム部材の製造装置
2 被巻付体
3 ゴム押出装置
4 カレンダーヘッド
5 ゴムアプリケータ
6 ゴム押出機本体
6b スクリュー軸
7 ギヤポンプ
G1 ゴム成形体
G2 ゴムストリップ

Claims (4)

  1. 被巻付体の外側に、未加硫ゴムからなるテープ状のゴムストリップを供給しかつ巻き付けて空気入りタイヤ用の環状のゴム部材を製造するための装置であって、
    未加硫ゴムを吐出口に向かって混練りしながら押進するスクリュ軸を有するゴム押出機本体と、前記ゴム押出機本体の前記吐出口に接続されたギヤポンプとを具えたゴム押出装置、
    前記ゴム押出装置から押し出された前記ゴム成形体を予め定めた断面形状に圧延してゴムストリップを得るカレンダーヘッド、及び
    前記ゴムストリップを前記カレンダーヘッドから受け取って前記被巻付体に供給して貼り付けるゴムアプリケータを具え、
    前記ゴムアプリケータは、前記カレンダーヘッドから、フェスツーンを介することなく前記ゴムストリップを受け取り、
    前記カレンダーヘッドは、ギャップを有して上下に配された一対のカレンダロールと、
    前記ギヤポンプ及び前記カレンダロールの回転の停止に伴い、前記上下のカレンダロールをゴム成形体から離間させるギャップ調節手段とを具えていることを特徴とするゴム部材の製造装置。
  2. 前記ゴムアプリケータは、前記ゴムストリップを搬送するコンベヤ部を有し、
    前記コンベヤ部は、複数の下側案内ローラにより周回可能に案内される搬送ベルトを有する下側コンベヤ部と、
    複数の上側案内ローラにより周回可能に案内された押付けベルトを有しかつ前記下側コンベヤ部の上部に設けられている上側コンベヤ部とを有し、
    前記搬送ベルトと前記押付けベルトとの間で前記ゴムストリップを挟んで搬送する請求項1記載のゴム部材の製造装置。
  3. 前記上側コンベヤ部は、上流側の上側コンベヤ部と、その下流側に配された下流側の上側コンベヤ部とが隙間を有して設けられている請求項2記載のゴム部材の製造装置。
  4. 前記被巻付体は、仕上がりタイヤの内面形状に一致する外表面を有する中子である請求項1乃至3のいずれかに記載のゴム部材の製造装置。
JP2012220775A 2012-10-02 2012-10-02 ゴム部材の製造装置 Active JP6030910B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220775A JP6030910B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 ゴム部材の製造装置
CN201310412224.9A CN103707514B (zh) 2012-10-02 2013-09-11 橡胶部件的制造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220775A JP6030910B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 ゴム部材の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014073590A JP2014073590A (ja) 2014-04-24
JP6030910B2 true JP6030910B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=50401044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012220775A Active JP6030910B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 ゴム部材の製造装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6030910B2 (ja)
CN (1) CN103707514B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5945290B2 (ja) * 2014-02-24 2016-07-05 住友ゴム工業株式会社 タイヤ部材形成装置
CN104191638A (zh) * 2014-07-22 2014-12-10 山东银宝轮胎集团有限公司 一种全钢子午胎胎侧的制备方法
JP6055454B2 (ja) * 2014-10-27 2016-12-27 住友ゴム工業株式会社 ゴムストリップの製造装置及び製造方法
JP6819015B2 (ja) * 2016-08-26 2021-01-27 住友ゴム工業株式会社 ゴム部材の製造装置および空気入りタイヤの製造方法
JP7182849B2 (ja) * 2016-10-21 2022-12-05 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ製造装置
CN107379474A (zh) * 2017-08-08 2017-11-24 乐普医学电子仪器股份有限公司 一种高精度硅橡胶挤出系统
CN108437503B (zh) * 2018-05-16 2023-09-12 广州烨诺科技有限公司 一种缠绕胶片的热切刀装置
CN109333981B (zh) * 2018-11-15 2024-08-06 联亚智能科技(苏州)有限公司 一种胶条输送装置以及橡胶部件缠绕生产线

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000043158A (ja) * 1998-07-30 2000-02-15 Bridgestone Corp 積層ゴム部材の製造方法およびその装置
JP2003266555A (ja) * 2002-03-18 2003-09-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ストリップゴム連続成型設備及び連続成型方法
EP2094475B1 (en) * 2006-10-31 2011-12-28 Pirelli Tyre S.p.A. Process and apparatus for building pneumatic tyres
JP5152889B2 (ja) * 2006-11-20 2013-02-27 株式会社ブリヂストン リボン状ゴム成型装置
JP4939344B2 (ja) * 2007-08-28 2012-05-23 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ、及びその製造方法
JP5081265B2 (ja) * 2010-03-09 2012-11-28 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム部材の製造方法、及びそれに用いる製造装置
JP4922425B2 (ja) * 2010-03-19 2012-04-25 住友ゴム工業株式会社 ゴムストリップの押付け装置
JP5225431B2 (ja) * 2010-12-06 2013-07-03 住友ゴム工業株式会社 ストリップ、その製造方法および空気入りタイヤの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN103707514B (zh) 2017-06-20
CN103707514A (zh) 2014-04-09
JP2014073590A (ja) 2014-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6030910B2 (ja) ゴム部材の製造装置
JP5715606B2 (ja) ゴムストリップの製造装置及び製造方法
CN102189659B (zh) 轮胎用橡胶部件的制造方法以及其所使用的制造装置
JP3322648B2 (ja) ゴム搬送装置およびそれを用いたゴム成形装置
CN107303737B (zh) 胎圈芯包覆方法及胎圈芯包覆装置
EP3106292B1 (en) Tire member-forming apparatus
JP6063692B2 (ja) ゴムストリップ貼り付け装置
JP2014073588A (ja) ゴムストリップの貼付装置及び貼付方法
EP2301738B1 (en) Forming device and forming method for rubber member
JP6644626B2 (ja) ビードコア被覆方法及びビードコア被覆装置
JP6743476B2 (ja) ゴムストリップの貼付装置
CN103958158A (zh) 圆筒状橡胶构件的成形方法
JP4156871B2 (ja) タイヤ部材の成型装置及び成型方法
JP4451979B2 (ja) 押出・成形方法及びその装置
JP6741515B2 (ja) ビードコア被覆方法及びビードコア被覆装置
CN112672871A (zh) 用于弹性体配混物的共挤出设备,以及用于制造成型元件条带的方法
JP6747919B2 (ja) ビードコア被覆方法及びビードコア被覆装置
JP2024011018A (ja) 貼付装置、未加硫タイヤ製造装置及び貼付方法
JP2019081288A (ja) タイヤ用ゴム部材の製造方法
JP2009126143A (ja) ストリップゴム連続成型設備及びストリップゴム連続成型方法
JP2009028980A (ja) タイヤ製造装置及び製造方法
JP2016210088A (ja) ゴムストリップ製造装置およびゴムストリップ製造方法
JP2023061105A (ja) 環状ゴム部材の製造方法および装置
JP2024010735A (ja) ストリップの切断装置
JP2009023096A (ja) 帯状部材の成形方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6030910

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250