JP6030901B2 - フレキソ印刷版およびフレキソ印刷版の表面処理方法 - Google Patents

フレキソ印刷版およびフレキソ印刷版の表面処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、フレキソ印刷版に関し、さらに詳しくは、水分散ラテックスおよびゴムを含有するフレキソ印刷版に関するものである。
従来より、印刷版を用いて、包装材やラベル、雑誌等の被刷体に、凸版印刷、凹版印刷、あるいは、平版印刷が行われている。このうち、凸版印刷は、凸版を用いて行われる。この凸版には、材質が柔らかいことから被刷体を選ばず、種々の被刷体に適用可能なフレキソ印刷版がある。
柔軟性を発現させるため、フレキソ印刷版にはゴム材料が用いられる。例えば特許文献1には、ブタジエンゴムなどのゴム材料が用いられたフレキソ印刷版が記載されている。
特公平04−68619号公報 特開2003−287887号公報
フレキソ印刷版の表面の粘着性が大きいと、取り扱いの上で不便であるだけでなく、印刷に伴う紙粉などのゴミが版面に付着して印刷を妨げる原因となる。このため、特許文献1では、表面の粘着性を改善する目的で、活性ハロゲン含有化合物によるフレキソ印刷版の表面処理が行われている。
ところで、フレキソ印刷版には、有機溶剤を用いて現像する溶剤現像型のものと、水を用いて現像する水現像型のものとがある。水現像に適したフレキソ印刷版としては、材料として水分散ラテックスとゴムを用いたものが知られている(特許文献2)。
また、近年は、印刷コストを下げるため、一度印刷に使用したフレキソ印刷版を再使用することがある。再使用するまでの間、フレキソ印刷版は印刷機から取り外して保管される。再使用に伴い、フレキソ印刷版の取り外し、保管、印刷機への取り付けの各作業が発生する。これらの作業においては、フレキソ印刷版を丁寧に扱っても、フレキソ印刷版に擦れ、曲げ等の負荷がかかることは避けられない。フレキソ印刷版が大型であるほど、このような負荷がかかりやすい。
このような背景下、水分散ラテックスを含む材料を用いたフレキソ印刷版に対し活性ハロゲン含有化合物による表面処理を行うと、取り扱い時においてフレキソ印刷版に割れや欠けなどの不具合が発生することがあった。
本発明が解決しようとする課題は、水分散ラテックスおよびゴムを含有する場合において、表面の粘着性が改善されるとともに取り扱い時の耐性にも優れるフレキソ印刷版を提供することにある。また、このようなフレキソ印刷版を提供できるフレキソ印刷版の表面処理方法を提供することにある。
そこで本発明者らが鋭意検討した結果、フレキソ印刷版が脆くなる理由が活性塩素含有化合物に由来する塩素にあり、この塩素がフレキソ印刷版の表面だけでなくその内部に深く侵入することにあると推測し、これを防ぐ手立てとなる本発明に至った。
すなわち本発明に係るフレキソ印刷版は、(A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有し、前記(A)水分散ラテックスのゲル分率が80%以上であり、前記(A)水分散ラテックスの含有量が10〜70質量%の範囲内であり、活性塩素含有化合物によって表面処理されていることを要旨とするものである。
この場合、表面の静摩擦係数が1.0〜1.6の範囲内であることが好ましい。
そして、本発明に係るフレキソ印刷版の表面処理方法は、(A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有し、前記(A)水分散ラテックスのゲル分率が80%以上であり、前記(A)水分散ラテックスの含有量が10〜70質量%の範囲内であるフレキソ印刷版の表面を、活性塩素含有化合物によって処理することを要旨とするものである。
本発明に係るフレキソ印刷版によれば、(A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有し、前記(A)水分散ラテックスのゲル分率が80%以上であり、前記(A)水分散ラテックスの含有量が10〜70質量%の範囲内であり、活性塩素含有化合物によって表面処理されていることから、水分散ラテックスおよびゴムを含有する場合において、表面の粘着性が改善されるとともに取り扱い時の耐性にも優れる。これは、ゲル分率の高い水分散性ラテックスによって活性塩素含有化合物に由来する塩素の内部への侵入が抑えられているためと推察される。
この場合、表面の静摩擦係数が1.0〜1.6の範囲内であると、水分散ラテックスおよびゴムを含有する場合において、表面の粘着性が改善されるとともに取り扱い時の耐性にも優れる。
そして、本発明に係るフレキソ印刷版の表面処理方法によれば、(A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有し、前記(A)水分散ラテックスのゲル分率が80%以上であり、前記(A)水分散ラテックスの含有量が10〜70質量%の範囲内であるフレキソ印刷版の表面を、活性塩素含有化合物によって処理することから、水分散ラテックスおよびゴムを含有する場合において、表面の粘着性が改善されるとともに取り扱い時の耐性にも優れる。これは、ゲル分率の高い水分散性ラテックスによって活性塩素含有化合物に由来する塩素の内部への侵入が抑えられるためと推察される。
次に、本発明の実施形態について詳細に説明する。
フレキソ印刷版は、基材上に感光層を有するものからなる。感光層は、感光性樹脂組成物により形成される。この感光層中に、(A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有する。感光層には印刷用のレリーフ像が形成され、レリーフ像が形成された感光層の表面が印刷面となる。フレキソ印刷版は、レリーフ像が形成された現像後のものでもよいし、レリーフ像が形成されていない現像前のものでもよい。感光層の現像は、水および水系現像液により好適に行うことができるが、有機溶剤系現像液により行うこともできる。
(A)成分の水分散ラテックスとは、重合体粒子を分散質として水中に分散したものである。この水分散ラテックスから水を除去することにより、重合体が得られる。水分散ラテックスは、感光性樹脂組成物の水現像性を付与することができる。
水分散ラテックスとしては、ゲル分率が80%以上のものが用いられる。ゲル分率の高いラテックスを用いることで、後述する活性塩素含有化合物により表面処理を行ったフレキソ印刷版において、取り扱いに伴う割れや欠けなどの不具合が発生するのが抑えられる。これは、ゲル分率の高い水分散性ラテックスによって活性塩素含有化合物に由来する塩素の内部への侵入が抑えられているためと推察される。水分散ラテックスのゲル分率としては、より好ましくは85%以上、さらに好ましくは90%以上である。
水分散ラテックスのゲル分率は、トルエンに対する不溶解分の割合によって表すことができる。具体的には、水分散ラテックスから得られる重合体をトルエンに浸漬した後に残る不溶解分に対する浸漬前の重合体の質量比(トルエン不溶解分の質量/トルエン浸漬前の重合体の質量)によって表すことができる。
また、上記効果に優れたものとするため、感光層(感光性樹脂組成物)中の水分散ラテックスの含有量は10質量%以上である。水分散ラテックスの含有量が10質量%未満では、活性塩素含有化合物に由来する塩素の内部への侵入が抑えられないため、取り扱いに伴う割れや欠けなどの不具合が抑えられない。また、この観点から、水分散ラテックスの含有量としては、より好ましくは25質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上である。一方、強度や柔軟性を確保するなどの観点から、水分散ラテックスの含有量は70質量%以下とする。
水分散ラテックスとしては、具体的には、ポリブタジエンラテックス、天然ゴムラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリクロロプレンラテックス、ポリイソプレンラテックス、ポリウレタンラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、ビニルピリジン重合体ラテックス、ブチル重合体ラテックス、チオコール重合体ラテックス、アクリレート重合体ラテックスなどの水分散ラテックス重合体やこれら重合体にアクリル酸やメタクリル酸などの他の成分を共重合して得られる重合体などを挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併合して用いても良い。そして、後述する活性塩素含有化合物による表面処理を行うなどの観点から、水分散ラテックスは炭素−炭素二重結合を有するものであることが好ましい。
このうち、硬度の点などから、分子鎖中にブタジエン骨格またはイソプレン骨格を含有する水分散ラテックス重合体が好ましい。具体的には、ポリブタジエンラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリル酸−メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリイソプレンラテックスが好ましい。
(B)成分のゴムは、感光性樹脂組成物のゴム弾性を増加させることができる。これにより、例えば、種々の被刷体に印刷しやすくできるなどの効果が期待できる。ゴムとしては、具体的には、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、スチレンイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、塩素化ポリエチレンなどを挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併合して用いても良い。そして、後述する活性塩素含有化合物による表面処理を行うなどの観点から、(B)成分のゴムは炭素−炭素二重結合を有するものであることが好ましい。なお、(A)成分の水分散ラテックスは、(B)成分のゴムには含まれない。
感光層(感光性樹脂組成物)中の(B)成分の含有量としては、柔軟性を確保するなどの観点から、4質量%以上であることが好ましい。一方、水分散ラテックスの含有量を確保するなどの観点から、(B)成分の含有量としては50質量%以下であることが好ましい。
感光性樹脂組成物中には、感光性樹脂組成物を硬化させるための光重合性モノマーと光重合開始剤を含有する。また、感光性樹脂組成物中には、任意成分として、界面活性剤、可塑剤、安定剤(熱重合禁止剤)、紫外線吸収剤、染料、顔料、消泡剤、香料などを含有していてもよい。
光重合性モノマーは、感光性樹脂組成物を硬化させ、あるいは、架橋させることができる。光重合性モノマーとしては、エチレン性不飽和化合物を挙げることができる。エチレン性不飽和化合物としては、(メタ)アクリルモノマー、(メタ)アクリルオリゴマ、(メタ)アクリル変性重合体などを挙げることができる。(メタ)アクリル変性重合体としては、例えば(メタ)アクリル変性ブタジエンゴム、(メタ)アクリル変性ニトリルゴムなどを挙げることができる。
エチレン性不飽和化合物は、エチレン性不飽和結合を1個だけ有する化合物であっても良いし、エチレン性不飽和結合を2つ以上有する化合物であっても良い。
エチレン性不飽和結合を1個だけ有するエチレン性不飽和化合物としては、具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート・2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート・2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート・3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート・β−ヒドロキシ−β’−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタレート等の水酸基を有する(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート・エチル(メタ)アクリレート・プロピル(メタ)アクリレート・ブチル(メタ)アクリレート・イソアミル(メタ)アクリレート・2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート・ラウリル(メタ)アクリレート・ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のシクロアルキル(メタ)アクリレート、クロロエチル(メタ)アクリレート・クロロプロピル(メタ)アクリレート等のハロゲン化アルキル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート・エトキシエチル(メタ)アクリレート・ブトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、フェノキシエチルアクリレート・ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート等のフェノキシアルキル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート・メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート・メトキシジプロピレングレコール(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレート、2、2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート・2,2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート・2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート・3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
エチレン性不飽和結合を2つ以上有するエチレン性不飽和化合物としては、具体的には、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレートなどのアルキルジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルに不飽和カルボン酸や不飽和アルコール等のエチレン性不飽和結合と活性水素を持つ化合物を付加反応させて得られる多価(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の不飽和エポキシ化合物とカルボン酸やアミンのような活性水素を有する化合物を付加反応させて得られる多価(メタ)アクリレート、メチレンビス(メタ)アクリルアミド等の多価(メタ)アクリルアミド、ジビニルベンゼン等の多価ビニル化合物等を挙げることができる。
光重合性モノマーの含有量は、感光性樹脂組成物中において、好ましくは10〜80質量%の範囲内、より好ましくは20〜50質量%の範囲内である。光重合性モノマーの含有量が10質量%以上であれば、架橋密度の不足がなく、良好な画像再現性とインク耐性が得られる。一方、光重合性モノマーの含有量が80質量%以下であれば、レリーフが脆くなく、かつ、フレキソ印刷版の特徴である柔軟性を確保することができる。
光重合開始剤は、光重合性モノマーの光重合を開始させるものであれば特に限定されず、例えば、アルキルフェノン類、アセトフェノン類、ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、アントラキノン類、ベンジル類、ビアセチル類等の光重合開始剤を挙げることができる。具体的には、例えば、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、メチル−O−ベンゾイルベンゾエート、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどを挙げることができる。
光重合開始剤の含有量は、感光性樹脂組成物中において、好ましくは0.3〜5質量%の範囲内、より好ましくは0.5〜3質量%の範囲内である。光重合開始剤の含有量が0.3質量%以上であれば、光重合性モノマーの光重合反応が十分に起こり、良好な画像が形成できる。一方、光重合開始剤の含有量が5質量%以下であれば、感度が高すぎないため、露光時間の調節が容易になる。
界面活性剤は、感光性樹脂組成物の水現像性を向上することができる。界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤を挙げることができる。界面活性剤のうち、アニオン性界面活性剤が特に好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、具体的には、ラウリン酸ナトリウム・オレイン酸ナトリウム等の脂肪族カルボン酸塩、ラウリル硫酸エステルナトリウム・セチル硫酸エステルナトリウム・オレイル硫酸エステルナトリウム等の高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム・ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル硫酸エステル塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩・ドデシルスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸塩、アルキルジスルホン酸塩・ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム・ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム・トリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアルキルアリルスルホン酸塩、ラウリルリン酸モノエステルジナトリウム・ラウリルリン酸ジエステルナトリウム等の高級アルコールリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸モノエステルジナトリウム・ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ジエステルナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩等を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併合して用いても良い。なお、具体例としてナトリウム塩を挙げたが、特にナトリウム塩に限定されるものではなく、カルシウム塩、アンモニア塩などでも同様の効果を得ることができる。
このうち、より一層、感光性樹脂組成物の水現像性に優れるなどの観点から、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩などのスルホン酸系界面活性剤が好ましい。
感光性樹脂組成物中における界面活性剤の含有量は、水現像性に優れるなどの観点から、(A)成分と(B)成分と界面活性剤の合計質量に対する界面活性剤の質量の比率(界面活性剤/(A+B+界面活性剤))として、0.1〜20%の範囲内であることが好ましい。より好ましくは0.1〜15%の範囲内、さらに好ましくは0.1〜10%の範囲内である。
可塑剤は、感光性樹脂組成物の硬さを抑えることができるため、光重合性モノマーの含有量を増やすことができる。これにより、インク耐性を向上できる。可塑剤としては、液状ゴム、オイル、ポリエステル、リン酸系化合物などを挙げることができる。特に、(A)成分あるいは(B)成分と相溶性が良好なものが好ましい。液状ゴムとしては、例えば液状のポリブタジエン、液状のポリイソプレン、あるいは、これらをマレイン酸やエポキシ基により変性したものなどを挙げることができる。オイルとしては、パラフィン、ナフテン、アロマなどを挙げることができる。ポリエステルとしては、アジピン酸系ポリエステルなどを挙げることができる。リン酸系化合物としては、リン酸エステルなどを挙げることができる。
可塑剤の含有量は、感光性樹脂組成物中において、0.1〜30質量%の範囲内であることが好ましい。より好ましくは5〜20質量%の範囲内である。可塑剤の含有量が0.1質量%以上であれば、感光性樹脂組成物に柔軟性を付与できるため、溶剤インクによる感光性樹脂組成物の膨潤が抑えられる。すなわち、溶剤インクに対する耐性(耐溶剤インク膨潤性)が向上する。一方、可塑剤の含有量が30質量%以下であれば、感光性樹脂組成物の強度を確保できる。
熱重合禁止剤(安定剤)は、感光性樹脂組成物の混練時の熱安定性を高めたり、貯蔵安定性を高めたりすることができる。熱重合禁止剤としては、フェノール類、ハイドロキノン類、カテコール類のものなどを挙げることができる。熱重合禁止剤の含有量は、感光性樹脂組成物中において、0.001〜5質量%の範囲内が一般的である。
感光性樹脂組成物は、例えば、各成分を混練しながら脱水することにより調製できる。あるいは、(A)成分を予め脱水した後、(A)成分から得られた重合体と、これ以外の成分とを混練することにより調製できる。混練時に用いる混練機としては、2軸押出機、単軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどを挙げることができる。
ここで、感光性樹脂組成物を用いた感光層の表面は粘着性が大きい。表面の粘着性が大きいと、取り扱いの上で不便であるだけでなく、印刷に伴う紙粉などのゴミが版面に付着して印刷を妨げる原因となる。このため、表面の粘着性を改善する目的で、活性塩素含有化合物により感光層の表面処理を行う。
活性塩素含有化合物は、炭素−炭素二重結合に付加反応することが可能な塩素を有する化合物であり、塩素とそれ以外の部分が炭素−炭素二重結合に付加することにより改質される。つまり、活性塩素含有化合物により感光層の表面処理を行うと、感光層の表面に塩素が付加する。また、塩素とともにそれ以外の部分(塩素が脱離した残りの部分)も付加する。このような活性塩素含有化合物としては、トリクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸などのクロロイソシアヌル酸や、N−クロロスクシンイミド、N−クロロフタルイミド等の酸イミドハロゲン化合物などが挙げられる。
感光層の表面処理は、活性塩素含有化合物を接触させることにより行うことができる。活性塩素含有化合物は、単独で用いることもできるが、表面処理を行いやすいなどの観点から、溶剤を用いて液状物として用いることが好ましい。溶剤としては、活性塩素含有化合物を溶解あるいは分散可能なものであれば特に限定されるものではない。好ましい溶剤としては、酢酸エチル、水、ターシャリーブチルアルコール、トルエン、メチルエチルケトンなどが挙げられる。
感光層の表面処理は、浸漬、塗布などの方法により行うことができる。処理温度としては、常温であってもよいし、常温よりも高い温度であってもよい。処理時間は、1秒〜60秒程度であればよい。
本発明のように、感光層が(A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有する場合、(B)ゴム中に(A)水分散ラテックスが分散する形態であるため、単一のポリマーからなるものと比べて伸びが悪くなる傾向にある。このため、活性塩素含有化合物による処理を行うと、感光層が脆くなりやすい傾向にあると推察される。そして、活性塩素含有化合物による処理が感光層の表面だけでなく内部に浸透するにつれて感光層は脆くなると推察される。したがって、活性塩素含有化合物による処理が感光層の内部に浸透するのを抑えることが望ましい。
本発明においては、上述するように、ゲル分率の高い水分散性ラテックスによって活性塩素含有化合物に由来する塩素の内部への侵入が抑えられて、取り扱いに伴う割れや欠けなどの不具合が発生するのが抑えられるものと推察される。したがって、水分散ラテックスおよびゴムを含有する場合において、表面の粘着性が改善されるとともに取り扱い時の耐性にも優れる。
感光層の表面の静摩擦係数は、表面の粘着性の観点から、1.6以下であることが好ましい。より好ましくは1.4以下である。また、取り扱い時の耐性に優れるなどの観点から、1.0以上であることが好ましい。より好ましくは1.2以上である。静摩擦係数は、静動摩擦計を用いて測定することができる。
フレキソ印刷版の基材(基板)としては、PETフィルムなどのプラスチックフィルム(あるいはプラスチックシート)、ステンレス・アルミニウムなどの金属シート、ブタジエンゴムなどのゴムシートなどを挙げることができる。基材の厚みは、用途などに応じて適宜設定される。
感光層にレリーフ像が形成されていない、いわゆる印刷版原版であるフレキソ印刷版には、レリーフ像の形成時に、感光層の上にネガフィルム(すでに画像が形成されているもの)を密着させる、いわゆるアナログ方式の印刷版原版や、予め感光層の上に赤外線アブレーション層が密着している、いわゆるCTP(Computer to plate)方式に含まれるLAM(Laser ablation mask)方式の印刷版原版がある。
アナログ方式の印刷版原版は、例えば、基板の片面に予め接着剤を塗布し、保護フィルムの片面に予め粘着防止剤を塗布し、感光性樹脂組成物を、予め接着剤を塗布した基板と予め粘着防止剤を塗布した保護フィルムとの間に挟み、プレスすることにより、製造できる。
アナログ方式の印刷版原版は、例えば、基板上に、基板と感光層とを接着する接着剤などからなる接着層と、感光性樹脂組成物よりなる感光層と、感光層表面が粘着しないようにするための粘着防止層と、使用前において感光性樹脂組成物の傷を防止する保護フィルムと、がこの順で積層された構成のものなどが挙げられる。なお、アナログ方式の印刷版原版は、使用時には、保護フィルムを剥がし、露出された粘着防止層の上に、予め画像が形成されているネガフィルムが密着される。
LAM方式の印刷版原版は、アナログ方式の印刷版原版と比較して、感光層と保護フィルムとの間に赤外線アブレーション層を有する点が異なり、その他の構成についてはアナログ方式の印刷版原版と同様の構成である。すなわち、基板上に、接着層と、感光層と、赤外線アブレーション層と、保護フィルムと、がこの順で積層された構成のものなどが挙げられる。LAM方式の印刷版原版は、使用時には、保護フィルムを剥がし、赤外線アブレーション層が露出される。
赤外線アブレーション層は、赤外線レーザにより照射された部分を除去することが可能な層であり、それ自体は実用上のレベルで紫外線の透過を遮蔽できる機能を併せ持つ層であって、それに画像を形成することによりネガ(あるいはポジ)としての役割をすることができるものである。
赤外線アブレーション層は、主に、バインダーである樹脂やゴム、赤外線吸収物質、紫外線吸収物質、可塑剤などで構成されている。赤外線アブレーション層は、例えば、上記材料を溶剤に溶かし、これを基材に塗布した後、乾燥させ溶剤を除去することにより製造できる。
LAM方式の印刷版原版は、例えば、基板の片面に予め接着剤を塗布し、保護フィルムの片面に予め赤外線アブレーション層を塗布し、感光性樹脂組成物を、予め接着剤を塗布した基板と予め赤外線アブレーション層を塗布した保護フィルムとの間に挟み、プレスすることにより、製造できる。
印刷版原版の感光層にレリーフ像を形成するには、まず、印刷版原版の基板側から紫外線照射を行う(裏露光)。
アナログ方式の印刷版原版を用いる場合、保護フィルムを剥がし、露出された粘着防止層の上に、予め画像が形成されているネガフィルムを密着させる。一方、LAM方式の印刷版原版を用いる場合、保護フィルムを剥がし、露出された赤外線アブレーション層に赤外線レーザを照射するなどして所望の画像を形成する。
次いで、ネガフィルムあるいは赤外線アブレーション層の上から紫外線を照射することにより、感光層を硬化させる(主露光)。紫外線は、通常、300〜400nmの波長の光を照射できる高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン灯、カーボンアーク灯、ケミカル灯などにより照射できる。感光性樹脂組成物は、紫外線照射により、照射された部分が硬化する。ネガフィルムあるいは赤外線アブレーション層で覆われた感光層には、紫外線が照射された硬化部分と、紫外線が照射されていない未硬化部分とが生じる。
次いで、現像液中で感光層の未硬化部分を除去することにより、レリーフ像を形成する。感光層の未硬化部分の除去は、例えばスプレー式現像装置やブラシ式洗い出し機などを用いて未硬化部分を洗い出すことにより行うことができる。
次いで、現像液から印刷版材を取り出してこれを乾燥させる。次いで、必要に応じて乾燥させた印刷版材全体に紫外線を照射する(後露光)。これにより、レリーフ像が形成されたフレキソ印刷版が得られる。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
以下に、本実施例において用いた成分を具体的に示す。
・水分散ラテックス<1>(日本ゼオン株式会社製、ニポールLX111NF、ポリブタジエンラテックス、固形分55質量%)から得られた重合体(ゲル分率=85%)
・水分散ラテックス<2>(日本エイアンドエル株式会社製、ナルスターMR−174、メチルメタクリレート−ブタジエンラテックス、固形分50質量%)から得られた重合体(ゲル分率=98%)
・水分散ラテックス<3>(日本エイアンドエル株式会社製、ナルスターSR−140、スチレン−メチルメタクリレート−ブタジエンラテックス、固形分48質量%)から得られた重合体(ゲル分率=45%)
・BR:[日本ゼオン株式会社製、ニポールBR1220]
・アクリル変性液状BR:[大阪有機化学株式会社製、BAC−45]
・アクリルモノマー:[日油株式会社製、1,9−ノナンジオールジメタクリレート]
・可塑剤:[エッソ石油株式会社製、クリストール70]
・界面活性剤:[日油株式会社製、ニューレックスR]
・熱重合禁止剤:[精工化学株式会社製、MEHQ(ハイドロキノンモノメチルエーテル)]
・光重合開始剤:[チバ・ジャパン株式会社製、イルガキュア651]
(ゲル分率の測定)
乾燥後の厚みが0.3〜0.5mmとなるようにガラス板に各水分散ラテックスを塗布し、80℃で1時間乾燥後、さらに110℃で3時間乾燥させて、完全に水分を除去した。この乾燥物を常温で1日トルエンに浸漬し、メッシュで不溶解分を回収した。その回収物を120℃で3時間乾燥させることにより、トルエン不溶解分を得た。各水分散ラテックスのゲル分率は、以下の式にて表されるものである。
ゲル分率(%)={(トルエン不溶解分の質量)/(乾燥物の質量)}×100
(実施例1)
<感光性樹脂組成物の調製>
水分散ラテックス<1>45.5質量部(固形分としての重合体は25質量部)と、アクリル変性液状BR15質量部と、アクリルモノマー10質量部と、界面活性剤8質量部(固形分としての有効成分は4質量部)と、を混合し、120℃に加熱した乾燥機で2時間水分を蒸発させて、水分散ラテックスから得られた重合体と光重合性モノマーと界面活性剤の混合物を得た。この混合物と、NBR30質量部と、可塑剤15質量部とをニーダー中で45分間混練した。その後、ニーダー中に、熱重合禁止剤0.2質量部と、光重合開始剤1質量部とを投入し、5分間混練して、実施例1の感光性樹脂組成物を得た。
<印刷版原版の作製>
このようにして得られた感光性樹脂組成物を、厚さ125μmのPETフィルムの片面に予め接着剤を塗布した基板と、厚さ100μmのPETフィルムの片面に予め粘着防止剤を塗布した保護フィルムとの間に挟み、感光性樹脂組成物の厚みが1mmになるように120℃に加熱したプレス機でプレスすることにより、基板上に、接着剤層、感光性樹脂組成物よりなる感光層、粘着防止剤層、保護フィルムがこの順で積層された実施例1の印刷版原版を作製した。
<フレキソ印刷版の作製>
このようにして作製した印刷版原版の基板側から、20Wのケミカル灯を15本並べた露光装置で15cmの距離から30秒間露光(裏露光)した。その後、保護フィルムを剥がし、粘着防止層の上にネガフィルム(ベタ部と5mm幅凸ラインを有する)を真空密着させ、ネガフィルム上から上記露光装置で15cmの距離から10分間露光(主露光)した。その後、ネガフィルムを除去し、水を入れたブラシ式洗い出し機(液温50℃)で5分間現像を行った。その後、60℃の熱風にて水分が除去されるまで乾燥を行った。その後、感光層上から上記露光装置で15cmの距離から5分間露光(後露光)した。次いで、下記の表面処理液に30秒間浸漬して、トリクロロイソシアヌル酸による表面処理を行った。その後、水洗し、常温で乾燥させた。以上により、実施例1のフレキソ印刷版を作製した。
<表面処理液の調製>
トリクロロイソシアヌル酸3質量部を、酢酸エチル10質量部とターシャリーブチルアルコール90質量部の混合液に溶解することにより、表面処理液を調製した。
(実施例2〜4)
配合割合を変更した以外は実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を調製した。次いで、実施例1と同様にして印刷版原版およびフレキソ印刷版を作製した。
(実施例5)
水分散ラテックス<2>に変更した以外、実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を調製した。次いで、実施例1と同様にして印刷版原版およびフレキソ印刷版を作製した。
(比較例1)
配合割合を変更した以外は実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を調製した。次いで、実施例1と同様にして印刷版原版およびフレキソ印刷版を作製した。
(比較例2)
水分散ラテックス<3>に変更した以外、実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を調製した。次いで、実施例1と同様にして印刷版原版およびフレキソ印刷版を作製した。
(比較例3)
トリクロロイソシアヌル酸による表面処理を行わなかった以外は実施例1と同様にしてフレキソ印刷版を作製した。
作製した各フレキソ印刷版について、表面の粘着性と割れの評価を行った。また、静摩擦係数を測定した。評価方法および測定方法を以下に示す。感光性樹脂組成物の配合組成とともに評価結果を表1に示す。
(表面の粘着性)
作製したフレキソ印刷版のベタ部から切り出した試験片(2cm角)を用い、表面処理されていない一般的な印刷紙を数百ミクロンまで粉砕した紙粉上に試験片を載せ、試験片の上に100gの重りを載せて、10秒間試験片の印刷側表面と紙粉とを密着させた。その後、試験片を取り上げ、印刷側表面以外に付着している紙粉を除去する為に軽くエアブローした後、印刷側表面を目視で確認した。このとき、印刷側表面のほぼ全面に紙粉が付着しているものは表面の粘着性が大きすぎるとして「×」、印刷側表面に紙粉の付着は見られたもののその付着量が少ない(印刷側表面のうち5%以上〜10%以下の面積範囲に抑えられている)ものは表面の粘着性が小さいとして「○」、その付着量が特に少ないか付着が見られない(印刷側表面のうち5%未満の面積範囲に抑えられている)ものは表面の粘着性が特に小さいとして「◎」とした。
(割れ)
作製したフレキソ印刷版の5mm幅凸ライン(レリーフ深度500〜550μm程度)を長さ3cmで切り出し、フレキソ印刷版の基板が内側で感光層が外側となるように基板同士が全面接触する(180度)までフレキソ印刷版を屈曲させた。このとき、フレキソ印刷版の感光層に割れが発生したものは取り扱い時の耐性に劣るとして「×」、フレキソ印刷版の感光層に割れが発生しなかったものは取り扱い時の耐性に優れるとして「○」とした。
(静摩擦係数)
静動摩擦計(協和界面科学社製)を用い、ステンレス製の線圧子(長さ1cm)、移動速度0.75mm/秒、荷重100gの条件下で測定した。
Figure 0006030901
比較例1では、ゲル分率の高い水分散ラテックスの含有量が少ないため、割れ評価でフレキソ印刷版の感光層に割れが発生し、取り扱い時の耐性に劣っている。比較例2では、ゲル分率の低い水分散ラテックスを用いているため、割れ評価でフレキソ印刷版の感光層に割れが発生し、取り扱い時の耐性に劣っている。比較例3では、トリクロロイソシアヌル酸による表面処理を行っていないため、表面の粘着性が大きすぎる。これに対し、実施例では、ゲル分率の高い水分散ラテックスを特定量用いており、トリクロロイソシアヌル酸による表面処理を行っているため、水分散ラテックスおよびゴムを含有する場合において、表面の粘着性が改善されるとともに取り扱い時の耐性にも優れることが確認された。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。

Claims (3)

  1. (A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有し、
    前記(A)水分散ラテックスのゲル分率が80%以上であり、
    前記(A)水分散ラテックスの含有量が10〜70質量%の範囲内であり、
    活性塩素含有化合物によって表面処理されていることを特徴とするフレキソ印刷版。
  2. 表面の静摩擦係数が1.0〜1.6の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷版。
  3. (A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有し、
    前記(A)水分散ラテックスのゲル分率が80%以上であり、
    前記(A)水分散ラテックスの含有量が10〜70質量%の範囲内であるフレキソ印刷版の表面を、活性塩素含有化合物によって処理することを特徴とするフレキソ印刷版の表面処理方法。
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