JP6030901B2 - フレキソ印刷版およびフレキソ印刷版の表面処理方法 - Google Patents
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Description
・水分散ラテックス<1>(日本ゼオン株式会社製、ニポールLX111NF、ポリブタジエンラテックス、固形分55質量%)から得られた重合体(ゲル分率=85%)
・水分散ラテックス<2>(日本エイアンドエル株式会社製、ナルスターMR−174、メチルメタクリレート−ブタジエンラテックス、固形分50質量%)から得られた重合体(ゲル分率=98%)
・水分散ラテックス<3>(日本エイアンドエル株式会社製、ナルスターSR−140、スチレン−メチルメタクリレート−ブタジエンラテックス、固形分48質量%)から得られた重合体(ゲル分率=45%)
・BR:[日本ゼオン株式会社製、ニポールBR1220]
・アクリル変性液状BR:[大阪有機化学株式会社製、BAC−45]
・アクリルモノマー:[日油株式会社製、1,9−ノナンジオールジメタクリレート]
・可塑剤:[エッソ石油株式会社製、クリストール70]
・界面活性剤:[日油株式会社製、ニューレックスR]
・熱重合禁止剤:[精工化学株式会社製、MEHQ(ハイドロキノンモノメチルエーテル)]
・光重合開始剤:[チバ・ジャパン株式会社製、イルガキュア651]
乾燥後の厚みが0.3〜0.5mmとなるようにガラス板に各水分散ラテックスを塗布し、80℃で1時間乾燥後、さらに110℃で3時間乾燥させて、完全に水分を除去した。この乾燥物を常温で1日トルエンに浸漬し、メッシュで不溶解分を回収した。その回収物を120℃で3時間乾燥させることにより、トルエン不溶解分を得た。各水分散ラテックスのゲル分率は、以下の式にて表されるものである。
ゲル分率(%)={(トルエン不溶解分の質量)/(乾燥物の質量)}×100
<感光性樹脂組成物の調製>
水分散ラテックス<1>45.5質量部(固形分としての重合体は25質量部)と、アクリル変性液状BR15質量部と、アクリルモノマー10質量部と、界面活性剤8質量部(固形分としての有効成分は4質量部)と、を混合し、120℃に加熱した乾燥機で2時間水分を蒸発させて、水分散ラテックスから得られた重合体と光重合性モノマーと界面活性剤の混合物を得た。この混合物と、NBR30質量部と、可塑剤15質量部とをニーダー中で45分間混練した。その後、ニーダー中に、熱重合禁止剤0.2質量部と、光重合開始剤1質量部とを投入し、5分間混練して、実施例1の感光性樹脂組成物を得た。
このようにして得られた感光性樹脂組成物を、厚さ125μmのPETフィルムの片面に予め接着剤を塗布した基板と、厚さ100μmのPETフィルムの片面に予め粘着防止剤を塗布した保護フィルムとの間に挟み、感光性樹脂組成物の厚みが1mmになるように120℃に加熱したプレス機でプレスすることにより、基板上に、接着剤層、感光性樹脂組成物よりなる感光層、粘着防止剤層、保護フィルムがこの順で積層された実施例1の印刷版原版を作製した。
このようにして作製した印刷版原版の基板側から、20Wのケミカル灯を15本並べた露光装置で15cmの距離から30秒間露光(裏露光)した。その後、保護フィルムを剥がし、粘着防止層の上にネガフィルム(ベタ部と5mm幅凸ラインを有する)を真空密着させ、ネガフィルム上から上記露光装置で15cmの距離から10分間露光(主露光)した。その後、ネガフィルムを除去し、水を入れたブラシ式洗い出し機(液温50℃)で5分間現像を行った。その後、60℃の熱風にて水分が除去されるまで乾燥を行った。その後、感光層上から上記露光装置で15cmの距離から5分間露光(後露光)した。次いで、下記の表面処理液に30秒間浸漬して、トリクロロイソシアヌル酸による表面処理を行った。その後、水洗し、常温で乾燥させた。以上により、実施例1のフレキソ印刷版を作製した。
トリクロロイソシアヌル酸3質量部を、酢酸エチル10質量部とターシャリーブチルアルコール90質量部の混合液に溶解することにより、表面処理液を調製した。
配合割合を変更した以外は実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を調製した。次いで、実施例1と同様にして印刷版原版およびフレキソ印刷版を作製した。
水分散ラテックス<2>に変更した以外、実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を調製した。次いで、実施例1と同様にして印刷版原版およびフレキソ印刷版を作製した。
配合割合を変更した以外は実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を調製した。次いで、実施例1と同様にして印刷版原版およびフレキソ印刷版を作製した。
水分散ラテックス<3>に変更した以外、実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を調製した。次いで、実施例1と同様にして印刷版原版およびフレキソ印刷版を作製した。
トリクロロイソシアヌル酸による表面処理を行わなかった以外は実施例1と同様にしてフレキソ印刷版を作製した。
作製したフレキソ印刷版のベタ部から切り出した試験片(2cm角)を用い、表面処理されていない一般的な印刷紙を数百ミクロンまで粉砕した紙粉上に試験片を載せ、試験片の上に100gの重りを載せて、10秒間試験片の印刷側表面と紙粉とを密着させた。その後、試験片を取り上げ、印刷側表面以外に付着している紙粉を除去する為に軽くエアブローした後、印刷側表面を目視で確認した。このとき、印刷側表面のほぼ全面に紙粉が付着しているものは表面の粘着性が大きすぎるとして「×」、印刷側表面に紙粉の付着は見られたもののその付着量が少ない(印刷側表面のうち5%以上〜10%以下の面積範囲に抑えられている)ものは表面の粘着性が小さいとして「○」、その付着量が特に少ないか付着が見られない(印刷側表面のうち5%未満の面積範囲に抑えられている)ものは表面の粘着性が特に小さいとして「◎」とした。
作製したフレキソ印刷版の5mm幅凸ライン(レリーフ深度500〜550μm程度)を長さ3cmで切り出し、フレキソ印刷版の基板が内側で感光層が外側となるように基板同士が全面接触する(180度)までフレキソ印刷版を屈曲させた。このとき、フレキソ印刷版の感光層に割れが発生したものは取り扱い時の耐性に劣るとして「×」、フレキソ印刷版の感光層に割れが発生しなかったものは取り扱い時の耐性に優れるとして「○」とした。
静動摩擦計(協和界面科学社製)を用い、ステンレス製の線圧子(長さ1cm)、移動速度0.75mm/秒、荷重100gの条件下で測定した。
Claims (3)
- (A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有し、
前記(A)水分散ラテックスのゲル分率が80%以上であり、
前記(A)水分散ラテックスの含有量が10〜70質量%の範囲内であり、
活性塩素含有化合物によって表面処理されていることを特徴とするフレキソ印刷版。 - 表面の静摩擦係数が1.0〜1.6の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷版。
- (A)水分散ラテックスおよび(B)ゴムを含有し、
前記(A)水分散ラテックスのゲル分率が80%以上であり、
前記(A)水分散ラテックスの含有量が10〜70質量%の範囲内であるフレキソ印刷版の表面を、活性塩素含有化合物によって処理することを特徴とするフレキソ印刷版の表面処理方法。
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