JP6029241B2 - 磁性流体シール装置 - Google Patents

磁性流体シール装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6029241B2
JP6029241B2 JP2013265312A JP2013265312A JP6029241B2 JP 6029241 B2 JP6029241 B2 JP 6029241B2 JP 2013265312 A JP2013265312 A JP 2013265312A JP 2013265312 A JP2013265312 A JP 2013265312A JP 6029241 B2 JP6029241 B2 JP 6029241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
magnetic
region
pole piece
magnetic fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013265312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015121263A (ja
Inventor
靖幸 嶋崎
靖幸 嶋崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rigaku Corp filed Critical Rigaku Corp
Priority to JP2013265312A priority Critical patent/JP6029241B2/ja
Priority to PCT/JP2014/074172 priority patent/WO2015098202A1/ja
Priority to KR1020167012347A priority patent/KR102144274B1/ko
Priority to US15/104,014 priority patent/US9746084B2/en
Priority to DE112014005874.2T priority patent/DE112014005874T5/de
Priority to CN201480056272.1A priority patent/CN105705808B/zh
Publication of JP2015121263A publication Critical patent/JP2015121263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6029241B2 publication Critical patent/JP6029241B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/40Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid
    • F16J15/43Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid kept in sealing position by magnetic force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/762Sealings of ball or roller bearings by means of a fluid
    • F16C33/763Sealings of ball or roller bearings by means of a fluid retained in the sealing gap
    • F16C33/765Sealings of ball or roller bearings by means of a fluid retained in the sealing gap by a magnetic field
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/164Sealings between relatively-moving surfaces the sealing action depending on movements; pressure difference, temperature or presence of leaking fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/3204Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip
    • F16J15/3208Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip provided with tension elements, e.g. elastic rings
    • F16J15/3212Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip provided with tension elements, e.g. elastic rings with metal springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/54Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

この発明は、気密室内に一部領域が挿入される回転軸を、気密室内の気密性を保持したまま支持する磁性流体シール装置に関する。
産業界においては、内部が気密に遮蔽された空間内を外部の圧力と異なった圧力状態、すなわち差圧状態に保持し、その差圧状態下において種々の処理を行うようにした各種の装置が存在する。また、その差圧状態に加えて内部を防塵状態、あるいは特殊なガス雰囲気状態に保持した状態で種々の処理を行う場合もある。例えば、半導体ウエハの減圧処理装置、真空乾燥機、回転対陰極形式のX線発生装置や電子顕微鏡の内部等においては、真空に減圧された防塵状態下で所定の処理が行われる。磁性流体シール装置は、それらの所定の処理が行われる空間領域(気密室内)と大気圧領域との2つの空間領域を互いに遮蔽するために用いられる。
従来の磁性流体シール装置は、筒状をしたハウジングの両端付近の内壁に軸受を組み込み、これらの軸受で回転軸を回転自在に支持している。さらに、ハウジング内に磁石を内蔵し、磁石と回転軸の間の隙間に磁性流体を充填して密閉性を高めた構成となっている。磁性流体は、磁石の周囲に生じた磁場によって磁石と回転軸の間の隙間に保持される。
特許文献1は、この種の構造を備えた従来の磁性流体シール装置を開示している。
さて、上述したように磁性流体シール装置は磁石を内蔵しているために、磁石の周囲に磁場が生じることは避けられない。ところが、磁性流体シール装置が適用される対象装置によっては、この磁場が同対象装置の性能に悪影響を及ぼすおそれがあった。例えば、電子線を使用する電子顕微鏡や、電子銃から対陰極(ターゲット)に向かって電子を衝突させて対陰極の表面からX線を発生させるX線発生装置などを対象装置とする場合である。これらの装置では、気密室の内部で電子が取り扱われるため、磁性流体シール装置の磁石によって発生した磁場が対象装置の気密室内へと漏洩した場合、電子の軌道が漏洩磁場によって本来の軌道から逸れてしまう等の悪影響が危惧される。
特開平11−166633号公報
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、気密室側への磁場の漏洩を抑制した磁性流体シール装置の提供を目的とする。
本発明は、気密室内に一部領域が挿入される回転軸を、気密室内の気密性を保持したまま支持する磁性流体シール装置であって、
気密室とその外部空間とを仕切る境界部に設けられるとともに、回転軸を挿通する中空部を有するハウジングと、
ハウジングへ軸方向に任意の間隔をおいて並べて組み込まれる複数個の磁石と、
複数個の磁石を挟み込むようにハウジングに組み込まれ、且つ径方向の内側端面を回転軸の周面と対向して配置された複数個のポールピース(磁極片)と、
ポールピースにおける径方向の内側端面と回転軸の周面との間に充填される磁性流体と、を備えている。
ここで、磁石は、各磁石の対向する軸方向の端面を同じ極として偶数個をハウジングへ組み込まれている。
また、ポールピースは、磁性材料で形成されている。
そして、回転軸は、ハウジングの中空部内にあって、気密室にもっとも近い位置にあるポールピースよりも気密室寄りにある任意の部位を境界として、当該境界部位よりも外部空間寄りの領域が磁性材料で形成され、一方、当該境界部位よりも気密室寄りの領域が非磁性材料で形成されている。
さらに、ハウジングは、気密室にもっとも近い位置にあるポールピースに接触するとともに、当該ポールピースに隣接するポールピースには接触しない部位を境界として、当該境界部位よりも外部空間寄りの領域が非磁性材料で形成され、一方、当該境界部位よりも気密室寄りの領域が磁性材料で形成されている。
本発明者らは、このように構成することで、磁石の周囲に発生する磁場の広がり、特に気密室方向への磁場の広がりを抑制することができることを実験的に見出すことができた。
なお、ハウジングの軸方向への寸法拡大による大形化を抑制するために、磁石はハウジングに2個又は4個組み込む構成とすることが好ましい。
本発明によれば、磁石の周囲に発生する磁場の広がり、特に気密室方向への磁場の広がりを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る磁性流体シール装置の基本構造を示す正面断面図である。 本発明の実施形態に係る磁性流体シール装置の特徴的構造を説明するための半断面図である。なお、断面を示すハッチングは省略してある(図3、図5、図7、図8も同じ)。 本発明に係る磁性流体シール装置の実験例1を説明するための半断面図である。 実験例1の測定結果を示す表である。 本発明に係る磁性流体シール装置の比較例1を説明するための半断面図である。 比較例1の測定結果を示す表である。 本発明に係る磁性流体シール装置の実験例2を説明するための半断面図である。 本発明に係る磁性流体シール装置の比較例2を説明するための半断面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔基本構造〕
まず、図1を参照して本発明の実施形態に係る磁性流体シール装置の基本構造を説明する。
本実施形態に係る磁性流体シール装置は、同装置が適用される対象装置の気密室1の壁面1aに装着され、気密室1内に一部領域が挿入される回転軸2を回転自在に支持するとともに、気密室1内の気密性を保持する機能を有しており、ハウジング3、軸受4、磁石5、ポールピース6(磁極片)、磁性流体7を主要な構成部品として備えている。
ハウジング3は、磁性流体シール装置の筐体を構成する部品であり、内部に一端から他端に貫通する断面円形をした中空部3aが形成してある。回転軸2は、この中空部3aを挿通して一部が気密室1内に挿入される。また、ハウジング3の一端部外面にはフランジ部3bが形成してあり、このフランジ部3bが図示しないボルト等の締結具を用いて気密室1の壁面1aに固定され、これにより本磁性流体シール装置が、気密室1とその外部空間100とを仕切る境界部に配設される。
軸受4は、ハウジング3の両端部近くに、それぞれ中空部3aの周面に支持面を露出した状態で組み込まれている。中空部3aに挿通された回転軸2は、これらの軸受4によって回転自在に支持される。
ハウジング3の内部には、偶数個の磁石5が任意の間隔をおいて軸方向に組み込まれている。ここで、偶数個の磁石5は、各磁石5の対向する軸方向の端面が同じ極となるような配置をもって組み込まれている。例えば、2個の磁石5を組み込む場合は、各磁石5の対向する端面がS極又はN極となるように配置する。同様に、4個の磁石5を組み込む場合は、例えば、左から1個目と2個目の磁石5の対向する端面をそれぞれS極(又はN極)とすれば、2個目と3個目の磁石5の対向する端面はそれぞれN極(又はS極)とし、3個目と4個目の磁石5の対向する端面はそれぞれS極(又はN極)とすればよい。
さらに、ハウジング3の内部には、複数個の磁石5を挟み込むようにして複数個のポールピース6(磁極片)が組み込まれている。これらのポールピース6は磁性材料で形成してあり、径方向の内側端面を回転軸2の周面と対向して配置されている。
そして、互いに対向するポールピース6の内側端面と回転軸2の周面との間に、磁性流体7が充填されている。この磁性流体7は、非磁性の流体媒体に磁性体の金属微粒子をコロイド状に分散させることによって形成された流体である。例えば、炭化水素、炭化フッ素、あるいは脂肪酸等の流体にフェライトその他の磁性体粉末を分散した流体を用いることができる。
充填された磁性流体7は、磁石5のそれぞれから出て各ポールピース6及び回転軸2の磁性材料部分を通る磁気閉回路を構成する磁束に集中して、磁性流体膜を構成する。こうして形成された磁性流体膜によって気密室1と外部空間100とが遮断され、気密室1内の気密状態が保持される。
なお、図1に示すように、互いに対向するポールピース6の内側端面と回転軸2の周面のいずれか一方又は双方に周方向に延びる複数本の溝を形成し、この溝内に磁性流体7を充填すれば、磁性流体7をいっそう強固に当該箇所へ留めておくことができて好ましい。
上述した構成の磁性流体シール装置において、回転軸2と、ハウジング3は、磁性材料と非磁性材料とを組み合わせた構成としてある。ここで、磁性材料というのは、磁石5によって磁化される性質を有する材料をいい、非磁性材料というのは、磁石5を近付けても磁化されない性質を有する材料をいう。
具体的には図2に示すように、回転軸2は、ハウジング3の中空部3a内にあって、気密室1にもっとも近い位置にあるポールピース6よりも気密室1寄りにある領域S2+S3内に非磁性材料と磁性材料の境界S0が設定されており、その境界S0よりも外部空間100寄りの領域2Xを磁性材料で形成するとともに、その境界S0よりも気密室1寄りの領域2Yを非磁性材料で形成した構成となっている。
また、ハウジング3は、気密室1にもっとも近い位置にあるポールピース6と接触する領域H3aから、当該領域よりも外部空間100寄りであってかつ当該ポールピース6と隣接するポールピース6には接触しない領域H3bまでの任意の部位を境界H0として、当該境界H0よりも気密室1寄りの領域3Xを磁性材料で形成するとともに、当該境界部位よりも外部空間100寄りの領域3Yを非磁性材料で形成した構成となっている。
このように回転軸2とハウジング3を構成することで、磁石5から発生する磁力線が回転軸2の磁性材料の領域から、ハウジング3の磁性材料の領域へと導かれて磁石5へ帰還する磁気回路が形成され、気密室1方向への磁場の広がりが抑制される。
ここで、回転軸2及びハウジング3の磁性材料部分は、例えば鉄鋼材料によって形成され、非磁性材料部分は非磁性金属材料や合成樹脂等によって形成することができる。両部分の繋ぎ目は、摩擦圧接による拡散接合による接合方法が強固でかつ滑らかな表面を得られて好ましいが、これに限定されず溶接やねじ結合、あるいはその他任意の方法によって接合することができる。
〔実験例1〕
次に、図3及び図4を参照して、本発明に係る磁性流体シール装置の実験例1について説明する。
本発明者は、図3に示すように、ハウジング3内に2個の磁石5を、各磁石5の対向する軸方向の端面を同じ極として組み込んだ構成の磁性流体シール装置を用いて、次の(1)(2)に示す条件を適宜変更しながら、回転軸2の気密室側の端面から中心軸に沿って10mmの距離だけ離間した地点Aにおける磁場の強さと、同じく50mmの距離だけ離間した地点Bにおける磁場の強さとを計測した。
(1)回転軸2における次のS1〜S3の領域を、磁性材料か非磁性材料のいずれかに設定する。
S1:ハウジング3よりも気密室1側に露出した領域
S2:ハウジング3の気密室1側端面からフランジ部3bの厚さ分だけ中空部3a内に入り込んだ領域
S3:ハウジング3の中空部3a内であってフランジ部3bよりも外部空間100寄りで、且つ気密室1にもっとも近い位置にあるポールピース6よりも気密室1寄りの領域
(2)ハウジング3における次のH1〜H4の領域を、磁性材料か非磁性材料のいずれかに設定する。
H1:フランジ部3bの形成された領域
H2:フランジ部3bよりも外部空間100寄りで、且つ気密室1にもっとも近い位置にあるポールピース6よりも気密室1寄りの領域
H3:気密室1にもっとも近い位置にあるポールピース6と接触する領域(図2のH3a)
H4:H3の領域端から、気密室1にもっとも近い位置にあるポールピース6と隣接するポールピース6と接触する中央部までの領域
測定結果は、図4に示すように、回転軸2における磁性材料の領域及び非磁性材料の領域と、ハウジング3における磁性材料の領域及び非磁性材料の領域との組み合わせを適宜変更して、地点A及び地点Bでの磁場の強さとを計測した結果、ハウジング3のH1、H2及びH3の領域(H1+H2+H3)を磁性材料で形成し、その他の領域を非磁性材料で形成するとともに、回転軸2におけるS1及びS2の領域(S1+S2)を非磁性材料で形成し、その他の領域を磁性材料で形成した構造において、地点A及び地点Bともに磁場の強さが著しく低減した(データNo.7)。
すなわち、ハウジング3はフランジ部3bだけを磁性材料にしても十分な磁気シールド効果が得られない。気密室1にもっとも近い位置にあるポールピース6に接触する領域まで磁性材料とすることで、磁気回路が閉じるためシールド効果が発揮される。一方、磁性材料の部位が磁石5を跨いでしまうと磁性流体7の磁場が減少(3割減)してしまうため、気密室1にもっとも近い位置にあるポールピース6と隣接するポールピース6とをハウジング3の磁性材料部分で繋ぐことは好ましくない。
回転軸2は、磁性材料部分がハウジング3の中空部3aから気密室1側へ出てしまうと、磁気漏洩先端部がシールド外部にでることになるため漏洩が大きくなる。ハウジング3の中空部3a内で磁性材料と非磁性材料の境界位置を変更しても磁気漏洩に大きな差はないが、磁性流体7よりも気密室1寄りに当該境界を配置したときもっとも磁気漏洩が小さくなる。
〔比較例1〕
次に、図5及び図6を参照して、本発明に係る磁性流体シール装置の比較例1について説明する。
本発明者は、図5に示すように、ハウジング3内に1個の磁石5を組み込んだ構成の磁性流体シール装置を用いて、上述した(1)(2)に示す条件を適宜変更しながら、回転軸2の真空室側の端面から中心軸に沿って10mmの距離だけ離間した地点Aにおける磁場の強さと、同じく50mmの距離だけ離間した地点Bにおける磁場の強さとを計測した。
測定結果は、図6に示すように、いずれの計測結果も好ましいものではなく、地点A及び地点Bに至る広範囲の磁気漏洩が観察された。
〔実験例2〕
次に、図7を参照して、本発明に係る磁性流体シール装置の実験例2について説明する。
本発明者は、図7に示すように、ハウジング3内に4個の磁石5を、各磁石5の対向する軸方向の端面を同じ極として組み込んだ構成の磁性流体シール装置を用いて、回転軸2の気密室側の端面から中心軸に沿って10mmの距離だけ離間した地点Aにおける磁場の強さと、同じく50mmの距離だけ離間した地点Bにおける磁場の強さとを計測した。
回転軸2は、S1+S2の領域を非磁性材料、その他の領域を磁性材料とした。
ハウジング3は、H1+H2+H3の領域を磁性材料、その他の領域を非磁性材料とした。
測定結果は、地点Aにおける磁場の強さは68.7μT、地点Bにおける磁場の強さは5.7μTであり、いずれも極めて低い磁場の強さであった。
〔比較例2〕
次に、図8を参照して、本発明に係る磁性流体シール装置の比較例2について説明する。
本発明者は、図8に示すように、ハウジング3内に3個の磁石5を、各磁石5の対向する軸方向の端面を同じ極として組み込んだ構成の磁性流体シール装置を用いて、回転軸2の気密室側の端面から中心軸に沿って10mmの距離だけ離間した地点Aにおける磁場の強さと、同じく50mmの距離だけ離間した地点Bにおける磁場の強さとを計測した。
回転軸2は、S1+S2の領域を非磁性材料、その他の領域を磁性材料とした。
ハウジング3は、H1+H2+H3の領域を磁性材料、その他の領域を非磁性材料とした。
測定結果は、地点Aにおける磁場の強さは452.4μT、地点Bにおける磁場の強さは73.4μTであり、いずれも極めて大きな磁場の強さであった。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、磁性流体シール装置の細部構造など必要に応じて適宜設計変更できることは勿論である。
1:気密室、1a:気密室の壁面、2:回転軸、2X:磁性材料の領域、2Y:非磁性材料の領域、3:ハウジング、3X:磁性材料の領域、3Y:非磁性材料の領域、3a:中空部、3b:フランジ部、4:軸受、5:磁石、6:ポールピース(磁極片)、7:磁性流体、100:外部空間

Claims (2)

  1. 気密室内に一部領域が挿入される回転軸を、前記気密室内の気密性を保持したまま支持する磁性流体シール装置であって、
    前記気密室とその外部空間とを仕切る境界部に設けられるとともに、前記回転軸を挿通する中空部を有するハウジングと、
    前記ハウジングへ軸方向に任意の間隔をおいて並べて組み込まれる複数個の磁石と、
    前記複数個の磁石を挟み込むように前記ハウジングに組み込まれ、且つ径方向の内側端面を前記回転軸の周面と対向して配置された複数個のポールピースと、
    前記ポールピースにおける径方向の内側端面と前記回転軸の周面との間に充填される磁性流体と、を備え、
    前記磁石は、各磁石の対向する軸方向の端面を同じ極として偶数個を前記ハウジングへ組み込み、
    前記ポールピースは、磁性材料で形成し、
    前記回転軸は、前記ハウジングの中空部内にあって、前記気密室にもっとも近い位置にあるポールピースよりも気密室寄りにある任意の部位を境界として、当該境界部位よりも外部空間寄りの領域を磁性材料で形成するとともに、当該境界部位よりも気密室寄りの領域を非磁性材料で形成し、
    前記ハウジングは、前記気密室にもっとも近い位置にあるポールピースと接触する領域から、当該領域よりも外部空間寄りであってかつ当該ポールピースと隣接するポールピースには接触しない領域までの任意の部位を境界として、当該境界部位よりも気密室寄りの領域を磁性材料で形成するとともに、当該境界部位よりも外部空間寄りの領域を非磁性材料で形成したことを特徴とする磁性流体シール装置。
  2. 前記磁石は、前記ハウジングに2個又は4個組み込んであること特徴とする請求項1の磁性流体シール装置。
JP2013265312A 2013-12-24 2013-12-24 磁性流体シール装置 Active JP6029241B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013265312A JP6029241B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 磁性流体シール装置
PCT/JP2014/074172 WO2015098202A1 (ja) 2013-12-24 2014-09-12 磁性流体シール装置
KR1020167012347A KR102144274B1 (ko) 2013-12-24 2014-09-12 자성유체 실링장치
US15/104,014 US9746084B2 (en) 2013-12-24 2014-09-12 Magnetic fluid sealing apparatus
DE112014005874.2T DE112014005874T5 (de) 2013-12-24 2014-09-12 Magnetflüssigkeits-Dichteinrichtung
CN201480056272.1A CN105705808B (zh) 2013-12-24 2014-09-12 磁流体密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013265312A JP6029241B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 磁性流体シール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015121263A JP2015121263A (ja) 2015-07-02
JP6029241B2 true JP6029241B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=53478084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013265312A Active JP6029241B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 磁性流体シール装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9746084B2 (ja)
JP (1) JP6029241B2 (ja)
KR (1) KR102144274B1 (ja)
CN (1) CN105705808B (ja)
DE (1) DE112014005874T5 (ja)
WO (1) WO2015098202A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018190148A1 (ja) 2017-04-10 2018-10-18 イーグル工業株式会社 バタフライバルブ
CN109775288B (zh) * 2019-03-25 2024-05-17 河北视窗玻璃有限公司 一种中空磁性密封板装置
KR102245294B1 (ko) 2019-06-21 2021-04-28 세메스 주식회사 기판 지지 유닛 및 이를 갖는 기판 처리 장치
CN110939739B (zh) * 2019-12-16 2020-08-21 清华大学 磁粉、磁性液体联合的密封装置
CN118225334B (zh) * 2024-05-17 2024-08-23 常州市沐泽流体科技有限公司 一种矿机冷却管气密性检测设备

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5898697A (ja) * 1981-12-09 1983-06-11 Hitachi Ltd 密封式送風機
JPS5950275A (ja) * 1982-09-16 1984-03-23 Rigaku Keisoku Kk 磁性流体軸封装置
US4995622A (en) * 1989-02-07 1991-02-26 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Magnetic fluid seal device
JPH04321881A (ja) * 1991-04-23 1992-11-11 Tokin Corp 磁気シール回転導入機
JPH07174239A (ja) * 1993-12-21 1995-07-11 Seiko Seiki Co Ltd シール機構
JPH08320083A (ja) * 1995-05-24 1996-12-03 Rigaku Corp 磁気シール装置
JPH10169789A (ja) * 1996-12-03 1998-06-26 Rigaku Corp 磁気シール装置
JP4073064B2 (ja) 1997-12-02 2008-04-09 株式会社リガク 耐磁場磁性流体シール装置
JP3766866B2 (ja) * 2002-04-04 2006-04-19 独立行政法人物質・材料研究機構 磁性流体シール回転軸受け
JP2003314705A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Nok Corp 磁性流体を利用した密封装置
CN1245583C (zh) * 2003-11-18 2006-03-15 北京交通大学 低温大直径磁性液体密封装置
CN100360839C (zh) * 2006-08-01 2008-01-09 中国兵器工业第五二研究所 一种磁性液体密封装置
CN201027988Y (zh) * 2007-04-29 2008-02-27 浙江工业大学 真空设备传动轴用磁流体密封传动装置
EP2304282B1 (en) * 2008-07-30 2013-09-25 Rigaku Innovative Technologies Inc. Magnetic fluid seal with shunt element
KR20120062582A (ko) * 2009-09-24 2012-06-14 이구루코교 가부시기가이샤 씰 장치
CN101769381B (zh) * 2010-03-01 2012-01-11 北京交通大学 一种磁性液体与c型滑环组合式往复轴密封装置
TW201204966A (en) * 2010-07-23 2012-02-01 qi-yun Gong Magnetic fluid sealing device
US8531195B2 (en) * 2010-08-26 2013-09-10 Ferrotec (Usa) Corporation Failure indicator seal for a rotary feedthrough

Also Published As

Publication number Publication date
KR102144274B1 (ko) 2020-08-13
WO2015098202A1 (ja) 2015-07-02
JP2015121263A (ja) 2015-07-02
CN105705808B (zh) 2018-01-05
KR20160102158A (ko) 2016-08-29
CN105705808A (zh) 2016-06-22
US20160312899A1 (en) 2016-10-27
US9746084B2 (en) 2017-08-29
DE112014005874T5 (de) 2016-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6029241B2 (ja) 磁性流体シール装置
US5826885A (en) Magnetic fluid sealing device
US10756612B2 (en) Eddy current deceleration device
JP5745516B2 (ja) ころがり軸受
JP5651596B2 (ja) 圧縮可能リングによりベアリングとシャフトを中心に配置する磁性流体封止装置
JP6464407B2 (ja) 磁性流体シールの組立方法及び磁性流体シール
GB2564420A (en) Magnetic Bearing
JPS61165073A (ja) 共軸の多重シヤフトの磁性流体シ−ル装置
US20060192345A1 (en) Magnetic Fluidic Seal with Improved Pressure Capacity
JP5024965B2 (ja) 磁性流体シール装置
JP2006144783A (ja) 高速回転ロータを有する真空ポンプのフランジと結合可能な破損防止装置
US7188840B2 (en) Magnetic fluidic seal with improved pressure capacity
JPH08320083A (ja) 磁気シール装置
JP3773132B2 (ja) 磁気シール装置
JP6096063B2 (ja) サイクロトロン
US20150377362A1 (en) Sealed Bearing Assembly
SG190720A1 (en) Cylindrical electromagnetic actuator
JP4140309B2 (ja) 磁性流体を利用した密封装置
JP2006109654A (ja) モータシステム
JPH0771620A (ja) 磁性流体シール装置
PL242027B1 (pl) Uszczelnienie ochronne łożyska tocznego z cieczą magnetyczną
JP4736025B2 (ja) ダイレクトドライブモータ
JPS60155066A (ja) 磁性流体を用いたシ−ル構造
JP3879546B2 (ja) 密封装置
JP2011127616A (ja) 磁気粘性流体を使用したシール手段を有する回転装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6029241

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316805

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316805

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250