JP6028683B2 - 把持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、組立作業やハンドリング作業を行う際にロボット等の手先に設置されて部品を把持する把持装置に関し、特に、多品種の部品に対応可能な把持装置に関するものである。
昨今、生産コスト低減や品質安定化のため、生産ラインの自動化が進められており、ロボットによる自動化は、その汎用性から、多くの生産ラインに導入されている。
ここで、ロボットを利用した生産システムにおいて、生産効率の向上、及び、多品種少量生産や変種変量生産に対応するため、1つのハンドで複数部品を把持可能な様々な把持装置が提案されている。
例えば、ロボットへの取付部材に固定される中空部材内に回転モータを配置し、軸受け部材を介し、複数の把持具が外周に設置されたターレット部を回転し、複数種の部品の把持を実現しているものがあった(例えば特許文献1)。
また、チャック式把持具の一方の爪にエア吸着と把持爪を設置し、これらを回転により切り替え、異なる把持を可能としているものもあった(例えば特許文献2)。
特開平06−210583号公報 特開平05−285877号公報
ロボットを利用した生産ラインの自動化では、昨今の多品種少量生産から変種変量生産へとますます品種変動や生産量変動への対応が要求されている。これより、機種変更時における段取り替えロスを削減することが重要である。そこで、ロボットハンドには、形状の異なる複数部品を確実に把持するとともに、部品をパレットや組立治具へ設置するために、把持位置と姿勢の再現性の他、作業環境への干渉回避の容易性などが求められている。また、生産コスト低減のため、タクト短縮、面積生産効率の向上や、安価なシステムで構成可能なことも求められている。
従来の特許文献1に開示されている技術では、複数の把持具が外周に設置されたターレットが設置され、このターレットを回転モータで回転させることにより、複数部品の把持を実現している。しかし、複数の把持具を動作させる駆動源と、爪を交換する駆動源とが別個に必要であるため、重量が大きく、軽量化には制約があった。さらに、異なる2つの駆動源を動作させるための駆動回路が必須であり、安価なシステムの構築は困難であるといった問題があった。
また、特許文献2に開示されている技術では、チャック式把持具の一方の爪にエア吸着と把持爪を設置し、これらを回転により切り替え、異なる把持を可能としている。しかし、チャック式把持具の駆動源と、爪切り替え用回転駆動源は、別個に必要となるため、重量が大きく、軽量化には制約がある。さらに、異なる2つの駆動源を動作させるための駆動回路が必須であり、安価なシステムの構築は困難であった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、複数部品の把持が可能であっても、小型軽量化が可能な把持装置を提供することを目的としている。
この発明に係る把持装置は、筐体に支持された爪回転軸と、爪回転軸に装着され、かつ、爪回転軸に沿って移動する複数種の把持爪を有した一対の回転ヘッドと、駆動源を有し、駆動源により一対の回転ヘッドの開閉動作及び回転動作を行う爪回転開閉機構部とを備え、爪回転軸は、スプライン軸とし、一対の回転ヘッドは、スプライン軸に装着され、爪回転開閉機構部は、駆動源を備えたチャック式開閉機構、及び、筐体と結合された円筒状の溝カムと、爪回転軸周りに回転可能に回転ヘッドと結合された従動接触子とから構成されるカム機構を備え、溝カムは、従動接触子の爪回転軸の軸方向の移動によって従動接触子を軸の回転方向に規制する溝を有し、チャック式開閉機構は、一対の回転ヘッドの回転ヘッドの開閉動作をし、カム機構は、回転ヘッドの開閉動作を利用して一対の回転ヘッドの回転動作を行うものである。
本発明に係る把持装置においては、上記のように構成したので、多品種の部品に対してそのつど爪の着脱を行う必要が無く把持が可能であり、かつ、装置全体として小型・軽量化することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る把持装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る把持装置の主要部を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る爪回転開閉機構部の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る把持装置の把持爪開閉動作を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る把持装置の把持爪回転動作を示す正面図である。 本発明の実施の形態2に係る把持装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態2に係る把持装置の主要部を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る把持装置の回転伝達系の要部を示す部分正面図である。 本発明の実施の形態3に係る把持装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態4に係る把持装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態4に係る把持装置について、図10中のA矢視方向に見た回転伝達系の要部を示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係る把持装置の爪回転開閉機構部のみを示す上面図である。 本発明の実施の形態5に係る把持装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態5に係る把持装置について、図13中のA矢視からみた回転伝達系の要部を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係る把持装置の爪回転開閉機構部のみを示す上面図である。 本発明の実施の形態6に係る把持装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態6に係る把持装置の要部であるカム構造を示す説明図である。 本発明の実施の形態6に係る把持装置の爪開状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態6に係る把持装置の爪回転の途中状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態6に係る把持装置の爪回転完了後の状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態7に係る把持装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態7に係る把持装置の要部である固定カム構造を示す説明図である。 本発明の実施の形態7に係る把持装置の要部である可動カム構造を示す説明図である。 本発明の実施の形態7に係る把持装置のカムと爪回転動作との関係を示す正面図である。 本発明の実施の形態7に係る把持装置のカムと爪回転動作との関係を示す概略図である
実施の形態1.
はじめに、本発明の実施の形態における把持装置について、図面を参照しながら説明する。なお、図は模式的なものであり、示された構成要素の正確な大きさなどを反映するものではない。また、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通する。
まず、本形態に係る把持装置の全体構成から説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る複数部品用の把持装置を示す正面図である。複数の把持爪2の一方が等間隔にて4種類(把持爪2a、2b、2c、2d)、回転ヘッド3に設置されている。また、一対の回転ヘッド3が開閉することにより複数種の部品の把持を実現する。回転ヘッド3の外側には、回転ヘッド3を回転させる回転伝達系4(4a、4b)が設置されるとともに、回転ヘッド3は爪回転軸5を回転軸として回転自在となっている。ここで、爪回転軸5は筐体6に固定された固定軸である。筐体6上方には図示しないロボット手先との締結部があり、ロボット手先に固定可能となっている。あるいは、ATC(Automatic Tool Changer)などにより自動着脱する構造としても良い。
爪回転開閉機構部7は、1つのボールねじ・スプライン機構7a(軸7b)、1つの回転駆動源7c、1つのクラッチ7dから構成されている。クラッチ7dをつながずにきっている場合、回転駆動源7cの回転は、ギア7fには伝達されず、ギア7eを介して、ボールねじ・スプライン機構7aの図示しないボールねじ側ナットのみを回転させる。左側の回転伝達系4は軸7bに固定されているため、図中左側の回転ヘッド3は、後述するホルダ8、および、爪回転開閉機構部7の動作によって、左右方向へ爪回転軸5に沿って動作する(移動する)ことができる。
一方、クラッチ7dをつなぐ場合、回転駆動源7cの回転は、クラッチ7dを介してギア7fへも伝達され、さらに、ギア7fを介してボールねじ・スプライン機構7aの図示しないスプライン側ナットもボールネジ側ナットと一緒に回転させる。このナットに図中右側の回転伝達系4は連結されているため、回転駆動源7cの回転が左右両側の回転ヘッド3へ伝達されることとなる。
以上をまとめると、爪回転開閉機構部7とクラッチ7dの接続条件によって、ボールねじ・スプライン機構を操作し、(a)回転動作すなわち、爪回転軸の軸周りに回転ヘッド3は回転するので、回転ヘッド3の回転動作による複数の把持爪(把持爪2a、2b、2c、2d)の切り替えと、(b)開閉動作すなわち、回転ヘッドは爪回転軸に沿って移動するので、一対の回転ヘッド3の間隔を広げたり閉じたりする動作を行う。ここで、2つの動作(a)及び(b)は、一つの回転駆動源7cで駆動される。なお、動作の詳細については後述する。
図2はホルダ8の断面図である。回転伝達系4はプーリー4aと歯付ベルト4bから構成され、確実に回転駆動源7cの回転を伝達する。プーリー4aは軸受11の内径側とボルト12にて固定されている。軸受11の外径側はホルダ8に圧入固定されている。
軸7bにはキー13がプーリー4aとの間に設置されるとともに、左端には雄ネジ加工が施されている。これより、ワッシャー14、ナット15にて軸7bにプーリー4a、および、軸受11の内径側を固定し、軸7bの回転、ならびに、左右方向に対して一体動作が可能となっている。
一方、爪回転軸5側は、摺動部材16を介してプーリー4a、軸受11の内径が接続されていることから、爪回転軸5を回転軸として回転自在、かつ、爪回転軸5に沿って移動自在となっている。ここで、摺動部材16は公知の技術である無給油ブッシュや回転拘束のないガイド軸であれば良いことは言うまでもないことである。
図3は本発明の実施の形態1による爪回転開閉機構部7の動作を示す説明図である。上側(a)が回転動作を、下側(b)が開閉動作を示している。図中矢印が回転、あるいは、開閉動作の向きであり、回転の向きは、回転体の上面が動作する向きで示している。また、白抜き矢印同士と黒塗り矢印同士が対応する向きとなっている。
同図(a)に示すように、クラッチ7dをつなぐ場合、回転駆動源7cの回転により、ギア7e、7fは同一方向に、同一量分回転することとなる。これより、ボールねじ・スプライン機構7aの図示しないボールねじナット、および、図示しないスプラインナットが同期回転することになるため、軸7bは開閉動作せずに、回転動作のみを行うことになる。これより、軸7bに固定された左側プーリー4aの回転と、図示しないスプラインナットに固定された右側プーリー4aの回転が同期され、一対の回転ヘッド3が回転動作することとなる。これより、所望の回転量により、把持爪の交換が実現できる。
次に、同図(b)に示すように、クラッチ7dを切る場合を説明する。回転駆動源7cの回転は、ギア7eのみに伝わり、図示しないボールねじナットを回転させる。この回転により、軸7bが進退動作することとなる。そうすると、左側プーリー4aはホルダ8の内部構造により軸7bと一体動作するため、左側の回転ヘッド3は図面上の左右方向に移動する、すなわち、開閉動作することとなる。開閉量は、ボールねじのリードから算出される。
以上のことから、クラッチ7dを切った状態で、所望の回転量だけ回転駆動源7cを回転させることにより、把持爪2を制御し、部品の把持(図1の状態、すなわち、一対の回転ヘッド3が近接した状態で、把持爪2cにより部品の把持が可能な状態)、および、リリース(図4の状態、すなわち、一対の回転ヘッド3が離間した状態)を実現するとともに、クラッチ7dをつなぎ、所望の回転量だけ回転駆動源7cを回転させることにより、回転ヘッド3を回転させ、把持爪2の交換(図5の状態、すなわち、一対の回転ヘッド3が回転し、把持爪が交換された状態)が実現できる。
このように、爪回転開閉機構部を、1つのボールねじ・スプライン機構から構成するとともに、駆動源を1つの回転駆動源と1つのクラッチとから構成することにより、一方の回転ヘッドのみ開閉動作可能とすることで、多品種の複数部品に対して、爪の着脱を行うことなく段取り替えロスが抑制され生産性が向上するとともに、2動作に対して駆動源が1つですむため、小型軽量化、そして、低コスト化が実現できる、といった顕著な効果が得られる。
ここで、本実施の形態では、ボールねじ・スプライン機構の図示しないスプラインナットにギア、プーリーの順番に固定しているが、固定側(図中右側)では、この順番をプーリー、ギアの順にしても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。また、回転伝達系4として、ギアと歯付ベルトにて記載しているが、回転量が確実に伝達可能な公知の技術、例えば、歯付ベルトの代わりにギアを利用し、このギアを回転ヘッド3に固定し回転伝達系4を構成しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。さらに、ギアとして、公知の技術であるバックラッシレスギアを使用し、確実な位相出しを実現することもできる。
また、固定側の回転ヘッド3にスプリングプランジャを設置し、筐体6の内側に溝を設置し、これらの勘合により、位相出しを実現してもよい。あるいは、スプリングプランジャと溝の設置を逆にしても良い。この場合、若干のバックラッシがあっても、確実な位相決めが可能となる。また、位相出しを行う近傍にのみスプリングプランジャ先端部との接触箇所を構成することにより、余計な回転トルクを必要としない構成とすることもできることは、言うまでもないことである。
さらに、回転ヘッド3と筐体6とを非磁性体で構成し、回転ヘッド3の爪位置、及び、筐体6の1箇所に、それぞれ、磁石、あるいは、磁性体を設置し、位相出しを実現しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
なお、把持爪2を4箇所、等間隔にて設置した例を記載しているが、個数や設置間隔は設置できれば、制約がないことは言うまでもないことである。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る複数部品用の把持装置を示す正面図である。実施の形態2では、回転伝達系4のみ実施の形態1と異なるため、同一部材に対しては同一番号を使用する。また、実施の形態1と同じ構造については、説明を割愛する。
詳細は後述するが、実施の形態2では、歯付ベルト4bとして、2重はすば形状を利用する。これより、歯面の傾斜にて、水平方向の推力を伝達可能となっている。
図7は左側の回転伝達系4の要部断面図である。軸7bに、キー13、ワッシャー14、ナット15により、プーリー4aが固定され、軸7bと一体動作可能となっている。実施の形態1と比べて、軸受11が不要なため、ボルト12が不要となる。
一方、爪回転軸5側も、ボルト12、摺動部材16は必要なものの、実施の形態1と比べて、軸受11が不要となり、爪回転軸5に沿って、プーリー4aは、回転自在、かつ、直線動作自在である。つまり、2重はすば形状を利用することにより、歯面の傾斜にて水平方向の推力を伝達可能とできることから、水平方向の推力を受けていた軸受11は不要となるからである。
図8は歯付ベルト4bの部分正面図である。ハッチング部4cが歯部であり、歯付ベルト4bの中央軸に対して対象な傾斜となっている。ここで、簡単なため、図中では左右の歯部の長手方向位置を一致させているが、ずらしても同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
このように、2重はすば形状を有する歯付ベルトを使用することにより、構成要素を削減することが可能となり、更なる小型軽量化、低コスト化が実現できる、といった顕著な効果が得られる。
ここで、開閉動作可能な左側の回転伝達系4に対して説明を行ったが、右側の回転伝達系4に対しても、同様な2重はすば形状の歯付ベルトを適用しても良いことは言うまでもないことである。これにより、はすば形状が有する回転時の発生音の低減や伝達効率の工場が実現できることは言うまでもないことである。
また、ボールねじ・スプライン機構の図示しないスプラインナットにギア、プーリーの順番に固定しているが、固定側(図中右側)では、この順番をプーリー、ギアの順にしても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
また、2重はすば形状の歯付ベルトの代わりに2重のはすばギアを利用し、このギアを回転ヘッド3に固定し回転伝達系4を構成しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。また、ギアとして、公知の技術であるバックラッシレスギアを使用し、確実な位相出しを実現することもできる。
また、固定側の回転ヘッド3にスプリングプランジャを設置し、筐体6の内側に溝を設置し、これらの勘合により、位相出しを実現してもよい。あるいは、スプリングプランジャと溝の設置を逆にしても良い。この場合、若干のバックラッシがあっても、確実な位相決めが可能となる。また、位相出しを行う近傍にのみスプリングプランジャ先端部との接触箇所を構成することにより、余計な回転トルクを必要としない構成とすることもできることは、言うまでもないことである。
さらに、回転ヘッド3と筐体6とを非磁性体で構成し、回転ヘッド3の爪位置、及び、筐体6の1箇所に、それぞれ、磁石、あるいは、磁性体を設置し、位相出しを実現しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
さらに、把持爪2を4箇所、等間隔にて設置した例を記載しているが、個数や設置間隔は設置できれば、制約がないことは言うまでもないことである。
実施の形態3.
図9は本発明の実施の形態3に係る複数部品用の把持装置を示す正面図である。実施の形態3では、爪回転軸5をスプライン軸とし、右側の回転伝達系4にのみプーリー4a、歯付ベルト4bを設置している。
回転ヘッド3内に爪回転軸5の図示しないスプライン軸ナットを設置するとともに、筐体6の左右に図示しない軸受を設置する。これより、ボールねじ・スプライン機構7aの図示しないスプラインナットから右側プーリー4aを介して、右側回転ヘッド3に伝達された回転は、爪回転軸5を介して、左側回転ヘッド3へ伝達され、左右一対の回転ヘッド3は同期回転可能となる。
これより、左側回転伝達系4は不要となり、軸7bの左右動作のみ伝達すればよいこととなる。これより、左側には実施の形態1で示した図2のプーリー4a、歯付ベルト4bを削除した構造でよいことがわかる。
このように、爪回転軸5をこれまでの固定軸からスプライン軸に変更することにより、一方の回転伝達系を省略することが可能となり、更なる小型軽量化、低コスト化が実現できる、といった顕著な効果が得られる。
ここで、開閉動作可能な左側の回転伝達系4として、回転自在、かつ、左右方向位置拘束されたホルダ8を示したが、2重はすば形状の歯付ベルトの使用、あるいは、2重のはすばギアを使用しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
また、ボールねじ・スプライン機構の図示しないスプラインナットにギア、プーリーの順番に固定しているが、この順番をプーリー、ギアの順にしても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
また、ギアとして、公知の技術であるバックラッシレスギアを使用し、確実な位相出しを実現することもできる。また、ホルダ8にスプリングプランジャを設置し、回転ヘッド3の外側に設置された溝との勘合により、位相出しを実現してもよい。あるいは、スプリングプランジャと溝の設置を逆にしても良い。この場合、若干のバックラッシがあっても、確実な位相決めが可能となる。また、位相出しを行う近傍にのみスプリングプランジャ先端部との接触箇所を構成することにより、余計な回転トルクを必要としない構成とすることもできることは、言うまでもないことである。
さらに、回転ヘッド3とホルダ8とを非磁性体で構成し、回転ヘッド3の爪位置、及び、ホルダ8の1箇所に、それぞれ、磁石、あるいは、磁性体を設置し、位相出しを実現しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
さらに、把持爪2を4箇所、等間隔にて設置した例を記載しているが、個数や設置間隔は設置できれば、制約がないことは言うまでもないことである。
実施の形態4.
図10は本発明の実施の形態4に係る複数部品用の把持装置を示す正面図である。これまでの実施の形態と異なり、左右両側の把持爪が開閉動作可能な構造となっている。一方の開閉動作を1つのボールねじ・スプライン機構7aで実現しているが、これは、実施の形態1で説明した図1左側の構造と同一である。本形態では、これを左右対称に設置している。
図11は、図10中に示した矢視Aの方向に把持装置を見た場合の、回転伝達系4の要部を示す説明図である。また、図12は上面図である。図11において、クラッチ7dをつないだ場合の回転する向きを矢印で示しており、プーリー4a、しいては、爪回転軸5も回転することとなる。一方、クラッチ7dを切った場合には、プーリー4a、しいては、爪回転軸5は回転しない。また、図12において、白抜き矢印はクラッチ7dを切った場合の動作方向を、黒塗り矢印はクラッチ7dをつないだ場合に動作が追加される動作方向を、それぞれ示す。ただし、クラッチ7dをつないだ場合には、回転動作のみのため、左右方向の白抜き矢印は動作しない。
1つの回転駆動源7cと1つのクラッチ7dを中央に配置し、ねじの向きが異なるボールねじ・スプライン機構7aで挟み込み、同一の回転方向でも左右開閉動作が実現可能な構造としている。
クラッチ7dをきる場合、中央の回転駆動源7cの回転がギア7eを介して、回転駆動源7cの前後に設置されたボールねじ・スプライン機構7aの図示しないボールねじナットに回転が伝達される。奥側のボールねじは右ネジ、手前側を左ネジにしている。これより、回転駆動源7cの回転で、奥側軸7bは左方向へ、手前側軸7bは右方向へ動作する。すなわち、固定軸である爪回転軸5に沿って、ホルダ8を介して、回転ヘッド3が開閉動作する。
クラッチ7dをつなぐ場合、クラッチ7d、ギア7fを介して、回転駆動源7cの前後に設置されたボールねじ・スプライン機構7aの図示しないスプラインナットに回転が伝達される。図示しないスプラインナットはプーリー4aが固定されているため、歯付ベルト4bを介して、回転ヘッド3が回転動作する。
このように、1つのボールねじ・スプライン機構7aで一方の把持爪2の回転動作と進退動作を実現し、ねじ向きを反転させた2組を対称に配置することにより、1つの回転駆動源7cと1つのクラッチ7dで、把持爪の回転動作と開閉動作を実現でき、小型軽量化、低コスト化が実現できる、といった顕著な効果が得られる。
ここで、回転伝達系4として、回転自在、かつ、左右方向位置拘束されたホルダ8を示したが、2重はすば形状の歯付ベルトの使用、あるいは、2重のはすばギアを使用しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
また、ボールねじ・スプライン機構の図示しないスプラインナットにギア、プーリーの順番に固定しているが、この順番をプーリー、ギアの順にしても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
また、ギアとして、公知の技術であるバックラッシレスギアを使用し、確実な位相出しを実現することもできる。また、ホルダ8にスプリングプランジャを設置し、回転ヘッド3の外側に設置された溝との勘合により、位相出しを実現してもよい。あるいは、スプリングプランジャと溝の設置を逆にしても良い。この場合、若干のバックラッシがあっても、確実な位相決めが可能となる。また、位相出しを行う近傍にのみスプリングプランジャ先端部との接触箇所を構成することにより、余計な回転トルクを必要としない構成とすることもできることは、言うまでもないことである。
さらに、回転ヘッド3とホルダ8とを非磁性体で構成し、回転ヘッド3の爪位置、及び、ホルダ8の1箇所に、それぞれ、磁石、あるいは、磁性体を設置し、位相出しを実現しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
さらに、把持爪2を4箇所、等間隔にて設置した例を記載しているが、個数や設置間隔は設置できれば、制約がないことは言うまでもないことである。
実施の形態5.
図13は本発明の実施の形態5に係る複数部品用の把持装置を示す正面図である。爪回転軸5をスプライン軸とし、左右の回転ヘッド3の回転を同期回転可能な構造としている。これより、右側設置のホルダ8は、実施の形態3の図9と同様な構造でよく、回転伝達系4は左側だけでよい。ここで、左側の回転伝達系4は、2重はすば形状の歯付ベルト4bを使用し、左右方向の移動を実現している。
図14は図13中に示した矢視Aの方向に見た場合の回転伝達系4の要部を示す説明図で、図15は上面図である。ここで、回転する向きを矢印で示している。図14において、クラッチ7dをつないだ場合の回転する向きを矢印で示しており、プーリー4a、しいては、爪回転軸5も回転することとなる。一方、クラッチ7dを切った場合には、プーリー4a、しいては、爪回転軸5は回転しない。図15での矢印は、図12と同様である。2つのボールねじ・スプライン機構7aを隣同士に配置し、回転を逆転させるため、ねじの向きは同一でよい。クラッチ7dをきる場合、白抜き矢印のみで開閉動作を、クラッチ7dをつなぐ場合、黒塗り矢印動作が追加される。ただし、クラッチ7dをつなぐ場合、回転のみのため、左右方向の白抜き矢印動作はしない。ここで、回転は逆向きとなるが、爪回転軸5をスプライン軸で構成するため、一方のボールねじ・スプライン機構7aの回転は伝達しないので、問題ないことは明らかである。
このように、爪回転軸5をスプライン軸にすることにより、一方の回転伝達系を省略することが可能となり、更なる小型軽量化、低コスト化が実現できる、といった顕著な効果が得られる。
ここで、本実施の形態では、2重はすば形状の歯付ベルト4bを記載しているが、実施の形態1と同様にホルダ8と一般の歯付ベルト4bから構成したり、ホルダ8の代わりに2重はすば形状の歯付ベルトや2重はすばギアから構成したりしても、同様な効果が得られることはいうまでも無いことである。
また、ギアとして、公知の技術であるバックラッシレスギアを使用し、確実な位相出しを実現することもできる。
また、ホルダ8にスプリングプランジャを設置し、回転ヘッド3の外側に設置された溝との勘合により、位相出しを実現してもよい。あるいは、スプリングプランジャと溝の設置を逆にしても良い。この場合、若干のバックラッシがあっても、確実な位相決めが可能となる。また、位相出しを行う近傍にのみスプリングプランジャ先端部との接触箇所を構成することにより、余計な回転トルクを必要としない構成とすることもできることは、言うまでもないことである。
さらに、回転ヘッド3とホルダ8とを非磁性体で構成し、回転ヘッド3の爪位置、及び、ホルダ8の1箇所に、それぞれ、磁石、あるいは、磁性体を設置し、位相出しを実現しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
さらに、把持爪2を4箇所、等間隔にて設置した例を記載しているが、個数や設置間隔は設置できれば、制約がないことは言うまでもないことである。
実施の形態6.
図16は本発明の実施の形態6に係る複数部品用の把持装置を示す正面図である。把持装置の筐体6には、チャック式開閉機構22が固定されている。また、把持爪2が90度の等間隔で4箇所設置された回転ヘッド3の外側には、開閉伝達機構21が固定されている。開閉伝達機構21には溝21aが存在し、チャック式開閉機構22の開閉部22a及び接続部22bを介したカムフォロア22cと勘合され、開閉伝達機構21へチャック式開閉機構22の開閉力が伝達される。一方の開閉伝達機構21の外側(図中で左側)には、受動カム23が固定されており、回転ヘッド3の回転動作と進退動作とが一体的に実現可能となっている。受動カム23は外側が開放された蓋形状であり、中心に向かって図示しない複数のカムフォロアが設置されている。カム溝24は筐体6に固定されており、カム溝24には複数の溝が設置されており、受動カム23と勘合することとなる。また、接続部22bには内側に向けてスプリングプランジャ25が設置されるとともに、回転ヘッド3の把持爪2設置箇所に対応した溝(図示せず)と勘合し、回転位相出しが可能な構造となっている。
図17は受動カム23とカム溝24の正面図である。カム溝24の表面には略Y字形状の溝24aが構成されている。受動カム23がチャック式開閉機構22の開動作に伴い図中左側へ動作すると、受動カム23の図示しないカムフォロワが溝24aの右上がり斜面の図中左側に当り(図18の状態)、受動カム23の水平動作力が図中下向きの回転動作に変換され、回転ヘッド3の回転力となる。カム溝24の右上がり斜面は把持爪2の設置間隔の半分である45度で終了する(図19に示す回転ヘッド3が45度回転した状態)。次に、チャック式開閉機構22の閉動作を行い、受動カム23を図中右側へ動作すると、図示しない受動カム23の図示しないカムフォロワが溝24aの右下がり斜面の図中右側に当り、受動カム23の水平動作力が図中下向きの回転動作に変換され、回転ヘッド3の回転力となる。カム溝24の右下がり斜面は把持爪2の設置間隔の半分である45度で終了する。以上の動作で、45度ずつ回転され、把持爪2の設置間隔である90度の回転が実現できる(図20参照、回転ヘッド3が回転し、切換わった状態)。
このように、受動カムとカム溝を利用することにより、把持爪2のチャック式開閉機構22の駆動源1つのみで、把持爪の開閉と回転交換が実現可能となり、更なる小型・軽量化、低コスト化が実現できる、といった顕著な効果が得られる。
ここで、本実施の形態では、把持爪2を90度間隔で4箇所設置した場合について記載したが、例えば60度間隔で6箇所などとしても同様な効果が得られることはいうまでも無いことである。
また、回転位相を出す方法として、回転ヘッド3の外側に設けた溝3aとスプリングプランジャ25との勘合を利用したが、スプリングプランジャ25と溝3aの設置を逆にしても良い。また、位相出しを行う近傍にのみスプリングプランジャ先端部との接触箇所を構成することにより、余計な回転トルクを必要としない構成とすることもできることは、言うまでもないことである。あるいは、回転ヘッド3と接続部22bとを非磁性体で構成し、回転ヘッド3の爪位置、及び、接続部22bの1箇所に、それぞれ、磁石、あるいは、磁性体を設置し、位相出しを実現しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
さらには、開閉伝達機構21の溝21aにギア面を設置するとともに、これに勘合するギアをカムフォロア22cに設置、かつ、カムフォロア22c設置側にブレーキを設置し、所望の回転角でブレーキを動作させ、位相を出す方法など、公知の技術であれば、同様な効果が得られることはいうまでも無いことである。
さらに、開閉伝達機構21のカムフォロア22cの代わりに軸受外径側と一体に接続し、軸受内径側を回転ヘッド3と一体回転可能としても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
実施の形態7.
図21は本発明の実施の形態7に係る複数部品用の把持装置を示す正面図である。筐体6の左右内側に端面カム31、32が設置されている。図中左側が固定カム31、図中右側が可動カム32である。開閉伝達機構21の外側には、ボールプランジャ33が少なくとも1本以上設置されており、筐体6の左右に設置された端面カム31、32に当接されることにより、回転力が発生する。ボールプランジャ33が可動カム32に当接後、固定カム33へ切り替わり、最終的に、所望の角度分、回転ヘッド3が回転動作する。また、爪回転軸5はスプライン軸であり、筐体6に回転自在に左右方向は固定されており、左右回転ヘッド3の回転動作は同期可能となっている。また、接続部22bには内側に向けてスプリングプランジャ25が設置されるとともに、回転ヘッド3の把持爪2設置箇所に溝3aと勘合し、回転位相出しが可能な構造となっている。
図22は固定カム31の概観である。12時、3時、6時、9時とハッチング領域が最も低く、それぞれ2時、5時、8時、11時の間が突出部31aであり、最も高い位置まで徐々に突出する形状となっている。
図23は可動カム32の概観である。12時、3時、6時、9時近傍が最も高く、それぞれ2時、5時、8時、11時の間が突出部32aで、徐々に低くなっている。また、上記以外の2時から3時近傍、5時から6時近傍、8時から9時近傍、11時から12時近傍の領域は一段更に低くなっている。また、弾性体34が、一方を可動カム32に、他方を筐体6側に拘束されるとともに、反時計回りの回転力が常に働くように設置されている。初期位置は、当て部35に当接された状態である。
図24は複数部品用の把持装置のカムと爪回転動作との関係を示す。同図(a)がチャック式開閉機構22により右側のボールプランジャ33が可動カム32に当接した瞬間の状態である。この際、左側のボールプランジャ33は固定カム31に当接していないため、可動カム32による回転力のみが発生し、スプリングプランジャ25の反力に抗して回転が始まる。チャック式開閉機構22が更に動作すると、左側のボールプランジャ33が左側の固定カム31に当接し始める(同図(b))。更に、チャック式開閉機構22が開動作をすると、今度は固定カム31により、回転力が発生する。最後は、同図(c)のように、所望の回転量だけ回転する。この際、回転ヘッド3の外側に設置された溝(図示せず)にスプリングプランジャ25先端が勘合し、位相出しが実現され、把持爪2の交換が完了する。
図25に示す固定カム31と可動カム32とボールプランジャ33との動作との関係を概説する。同図中の(a)から(i)の順に、代表的な状態を示している。各図の左側突起部が固定カム31を、右側突起部が可動カム32を、中央左右2つのピンがボールプランジャ33を、それぞれ模したものである。また、縦軸下方向がカムの回転位相角度の進行度合いを表し、45度間隔で横線を引いている。また、ボールプランジャ33移動量とカムの水平方向突起量との関係が分かりやすいように、等間隔に縦線を引いている。
同図中の(a)が把持爪2を閉じた状態であり、部品を把持している。右側可動カム32は図示しない弾性体34と当て部35により、上方に押し当てられている。
チャック式開閉機構22の開方向動作により、ボールプランジャ33も開方向に動作する。同図中の(b)が可動カム32に右側ボールプランジャ33が当接した状態である。ここで、この状態か、その手前の状態にて、部品がリリースされることになる。このリリース位置は、チャック式開閉機構22がエア式の場合には、センタークローズド弁を利用した中間停止回路を利用し実現される。次に、更に開方向へ動作すると、可動カム32の斜面からボールプランジャ33は下向きの力を受け、下方に動作することとなる(同図中の(c))。上下方向が回転方向になるため、回転ヘッド3がカムによる回転トルクにより回転を開始することとなる。更に、開方向へ動作すると、同図中の(d)のように、45度回転し、右側ボールプランジャ33は可動カム32の段差部に、左側ボールプランジャ33は固定カム31の斜面に当接することとなる。この状態がカムの切り替えであり、これ以降は固定カム31により回転力が発生することとなる。更に開方向に動作すると、固定カム31の斜面に沿って回転力を受けながら、同図中の(e)、(f)となり、右側ボールプランジャ33が可動カム32の側面と当接することとなる。更なる開方向動作により、左右ボールプランジャ33は更に下方向に動作することとなる。ここで、可動カム32は弾性体34により、図中上方向に付勢されているため、この付勢力に抗して同図中の(g)に示すように、更に45度、合計90度回転し、左側ボールプランジャ33は固定カム31の谷部に位置することとなる。これで、回転ヘッド3の回転が終了し、把持爪2が交換されることとなる。次に、部品を把持するため、チャック式開閉機構22は閉方向へ動作する(同図中の(h)、(i))。同図中の(h)では、まだ、右側ボールプランジャ33が可動カム32を下方向に押し込みながら動作するが、同図中の(i)では、右側ボールプランジャ33の拘束がはずれ、弾性体34が蓄えた弾性エネルギにて、可動カム32は上方向に動作し初期位置まで戻り、上記の動作が把持爪2交換時に繰り返されることとなる。
このように、2つの端面カムを筐体6の左右に設置するとともに、回転ヘッド3の外側にボールプランジャ33を設置することにより、把持爪2のチャック式開閉機構22の駆動源1つのみで、把持爪の開閉と回転交換が実現可能となり、更なる小型・軽量化、低コスト化が実現できる、といった顕著な効果が得られる。
ここで、本実施の形態では、把持爪2を90度間隔で4箇所設置した場合について記載したが、例えば60度間隔で6箇所などとしても同様な効果が得られることはいうまでも無いことである。
また、筐体6を略C字形状とし、その両端にて爪回転軸5の左右方向位置を拘束しているが、筐体6を略T字形状とし、その中央部にて爪回転軸5の左右方向位置を拘束するとともに、爪回転軸5にて、ボールプランジャ33から端面カム31、32が受ける反力を受けても良い。これにより、略C字形状の筐体6を広げる方向の力が筐体6に発生せず、筐体6の強度を低減することが可能となり、更なる小型軽量化が実現できる。
また、回転位相を出す方法として、回転ヘッド3の外側に設けた溝3aとスプリングプランジャ25との勘合を利用したが、スプリングプランジャ25と溝3aの設置を逆にしても良い。また、位相出しを行う近傍にのみスプリングプランジャ先端部との接触箇所を構成することにより、余計な回転トルクを必要としない構成とすることもできることは、言うまでもないことである。あるいは、回転ヘッド3と接続部22bとを非磁性体で構成し、回転ヘッド3の爪位置、及び、接続部22bの1箇所に、それぞれ、磁石、あるいは、磁性体を設置し、位相出しを実現しても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
さらには、開閉伝達機構21の溝21aにギア面を設置するとともに、これに勘合するギアをカムフォロア22cに設置、かつ、カムフォロア22c設置側にブレーキを設置し、所望の回転角でブレーキを動作させ、位相を出す方法など、公知の技術であれば、同様な効果が得られることはいうまでも無いことである。
さらに、開閉伝達機構21のカムフォロア22cの代わりに軸受外径側と一体に接続し、軸受内径側を回転ヘッド3と一体回転可能としても、同様な効果が得られることは言うまでもないことである。
なお、上述した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上述した実施形態の範囲に限られず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 複数部品把持装置、2 把持爪、3 回転ヘッド、4 回転伝達系、5 爪回転軸、
6 筐体、7 爪回転開閉機構部、7a ボールねじ・スプライン機構、7b 軸、7c 回転駆動源、7d クラッチ、7e、7f ギア、8 ホルダ、11 軸受、12 ボルト、13 キー、14 ワッシャー、15 ナット、16 摺動部材、21 開閉伝達機構、22 チャック式開閉機構、22a 開閉部、22b 接続部、22c カムフォロア、23 受動カム、24 カム溝、24a 溝、25 スプリングプランジャ、31 固定カム、32 可動カム、33 ボールプランジャ、34 弾性体、35 当て部。

Claims (2)

  1. 筐体に支持された爪回転軸と、
    前記爪回転軸に装着され、かつ、前記爪回転軸に沿って移動する複数種の把持爪を有した一対の回転ヘッドと、
    駆動源を有し、前記駆動源により、前記一対の回転ヘッドの開閉動作及び回転動作を行う爪回転開閉機構部とを備え
    前記爪回転軸は、スプライン軸とし、
    前記一対の回転ヘッドは、前記スプライン軸に装着され、
    前記爪回転開閉機構部は、駆動源を備えたチャック式開閉機構、及び、前記筐体と結合された円筒状の溝カムと、前記爪回転軸周りに回転可能に前記回転ヘッドと結合された従動接触子とから構成されるカム機構を備え、
    前記溝カムは、前記従動接触子の前記爪回転軸の軸方向の移動によって前記従動接触子を軸の回転方向に規制する溝を有し、
    前記チャック式開閉機構は、前記一対の回転ヘッドの回転ヘッドの開閉動作をし、
    前記カム機構は、前記回転ヘッドの開閉動作を利用して前記一対の回転ヘッドの回転動作を行う、把持装置。
  2. 筐体に支持された爪回転軸と、
    前記爪回転軸に装着され、かつ、前記爪回転軸に沿って移動する複数種の把持爪を有した一対の回転ヘッドと、
    駆動源を有し、前記駆動源により、前記一対の回転ヘッドの開閉動作及び回転動作を行う爪回転開閉機構部とを備え、
    前記爪回転軸は、スプライン軸とし、
    前記一対の回転ヘッドは、前記スプライン軸に装着され、
    前記回転ヘッドは、所定の間隔位相で配置された複数種の把持爪を有し、
    前記爪回転開閉機構部は、駆動源を備えたチャック式開閉機構、可動カム、前記可動カムと対になる接触子、固定カム、前記固定カムと対になる接触子、及び、前記チャック式開閉機構により前記回転ヘッドが閉動作したときに前記可動カムの回転角を初期状態に戻す弾性体を備え、
    前記可動カムと対になる接触子及び前記固定カムと対になる接触子は、前記爪回転軸に装着され前記一対の回転ヘッドと共に回転可能であり、
    前記チャック式開閉機構は、初めに前記可動カムと対になる接触子が前記可動カムに当接し、その後、前記可動カムと対になる接触子が前記可動カムに当接するよう、前記可動カムと対になる接触子及び前記固定カムと対になる接触子をそれぞれ前記爪回転軸に沿った方向であって前記一対の回転ヘッドを開く方向に移動させ、前記所定の間隔位相分だけ前記一対の回転ヘッドを回転させて回転動作を行う、把持装置。
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