JP6026984B2 - ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法 - Google Patents

ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6026984B2
JP6026984B2 JP2013214883A JP2013214883A JP6026984B2 JP 6026984 B2 JP6026984 B2 JP 6026984B2 JP 2013214883 A JP2013214883 A JP 2013214883A JP 2013214883 A JP2013214883 A JP 2013214883A JP 6026984 B2 JP6026984 B2 JP 6026984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
sheet
detection
timing
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013214883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015078030A (ja
Inventor
修平 星野
修平 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2013214883A priority Critical patent/JP6026984B2/ja
Priority to PCT/JP2014/076807 priority patent/WO2015056604A1/ja
Publication of JP2015078030A publication Critical patent/JP2015078030A/ja
Priority to US15/096,335 priority patent/US9789707B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6026984B2 publication Critical patent/JP6026984B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/006Means for preventing paper jams or for facilitating their removal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0095Detecting means for copy material, e.g. for detecting or sensing presence of copy material or its leading or trailing end

Landscapes

  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

本発明は、ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法に関し、特に枚葉紙の搬送における搬送異常を検出するための配線の接続状態を検出する技術に関する。
従来、インク液滴をインクジェットヘッドのノズル孔から吐出させてカットシート状の用紙を記録媒体とし、用紙の記録面に画像を形成して記録するインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置では、用紙は、給紙部から画像形成部へ搬送され、画像形成部で画像が形成された後に乾燥部に搬送され、乾燥部で加熱乾燥された後に排紙トレイに排紙される。
この用紙搬送に何らかの異常が発生した場合、用紙が装置内に留まってしまう場合がある。特に、乾燥部に設けられたヒータ等の発熱部で用紙が留まると、用紙が発火してしまうという課題があった。
このような課題に対し、特許文献1には、発熱部への用紙の有無センサに加えて、有無を検知するタイミングを制御するセンサを用いて用紙の入りと出を適切なタイミングで測定し、発熱部に紙が留まっていることを検知する技術が記載されている。
また、特許文献2には、ローラの回転量でタイミングを制御し、トレイの有無を適切なタイミングで検出する技術が記載されている。
特開2012―213895号公報 特開2005―59569号公報
しかしながら、これらの検出方法に関しては、装置が正確に組み立っていることが前提となる。例えば、特許文献1では、コネクタ抜け、接続忘れ等でタイミング制御信号が入力されない場合には、用紙の有無の検出をすることはできない。また、特許文献2についても同様に、回転量検出信号が入力されない場合は、トレイの搬送状態を特定することはできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、用紙の通過異常を検出するための信号の配線異常を検知することで、用紙の通過異常を確実に検出し、用紙が装置内に留まることを防止するジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためにジャム検出装置の一の態様は、枚葉紙を搬送しつつ枚葉紙に処理を施す処理手段、処理手段に枚葉紙を受け渡す第1搬送手段、及び処理手段から枚葉紙を受け取る第2搬送手段からなる搬送装置の搬送動作に同期する搬送同期信号を生成する同期信号生成手段と、第1搬送手段に対向して設けられ、枚葉紙の通過に応じた第1出力信号を出力する第1検出センサと、第2搬送手段に対向して設けられ、枚葉紙の通過に応じた第2出力信号を出力する第2検出センサと、第1出力信号及び第2出力信号の検出タイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、第1出力信号、第2出力信号、及びタイミング信号が入力される基板と、タイミング信号を基板に入力する第1配線と、搬送同期信号を基板に入力する第2配線と、基板に配置された通過異常検出手段であって、第1出力信号及び第2出力信号の状態を検出タイミングで検出して枚葉紙の通過異常を検出する通過異常検出手段と、基板に配置された接続状態検出手段であって、タイミング信号と搬送同期信号とを比較することで第1配線の接続状態を検出する接続状態検出手段とを備えた。
本態様によれば、枚葉紙の通過異常を検出する通過異常検出手段を備えた基板に第1配線によってタイミング信号を入力すると共に、第2配線によって搬送同期信号を基板に入力し、入力されたタイミング信号と搬送同期信号とを比較することで第1配線の接続状態を検出するようにしたので、用紙の通過異常を検出するための信号の配線異常を検知することができる。
接続状態検出手段は、搬送同期信号が複数回出力される間にタイミング信号に変化がない場合に第1配線の異常を検出することが好ましい。また、接続状態検出手段は、タイミング信号が複数回出力される間に搬送同期信号に変化がない場合に第2配線の異常を検出してもよい。これにより、適切に配線異常を検知することができる。
基板と第1配線とはコネクタを介して接続されていてもよいし、基板と第2配線とはコネクタを介して接続されていてもよい。本態様によれば、コネクタの抜けを検出することも可能である。
上記目的を達成するために搬送装置の一の態様は、枚葉紙を搬送しつつ枚葉紙に処理を施す処理手段、処理手段に枚葉紙を受け渡す第1搬送手段、及び処理手段から枚葉紙を受け取る第2搬送手段からなる搬送装置の搬送動作に同期する搬送同期信号を生成する同期信号生成手段と、第1搬送手段に対向して設けられ、枚葉紙の通過に応じた第1出力信号を出力する第1検出センサと、第2搬送手段に対向して設けられ、枚葉紙の通過に応じた第2出力信号を出力する第2検出センサと、第1出力信号及び第2出力信号の検出タイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、第1出力信号、第2出力信号、及びタイミング信号が入力される基板と、タイミング信号を基板に入力する第1配線と、搬送同期信号を基板に入力する第2配線と、基板に配置された通過異常検出手段であって、第1出力信号及び第2出力信号の状態を検出タイミングで検出して枚葉紙の通過異常を検出する通過異常検出手段と、基板に配置された接続状態検出手段であって、タイミング信号と搬送同期信号とを比較することで第1配線の接続状態を検出する接続状態検出手段とを備えたジャム検出装置と、枚葉紙を搬送しつつ枚葉紙に処理を施す処理手段と、処理手段に枚葉紙を受け渡す第1搬送手段と、処理手段から枚葉紙を受け取る第2搬送手段とを備えた。
本態様は、処理手段、第1搬送手段、及び第2搬送手段を備えた搬送装置に適用することができ、枚葉紙の通過異常を検出する通過異常検出手段を備えた基板に第1配線によってタイミング信号を入力すると共に、第2配線によって搬送同期信号を基板に入力し、入力されたタイミング信号と搬送同期信号とを比較することで第1配線の接続状態を検出する接続状態検出手段とを備えるようにしたので、用紙の通過異常を検出するための信号の配線異常を検知することができる。
処理手段、第1搬送手段、及び第2搬送手段のうち少なくとも1つは枚葉紙を外周面に保持しつつ回転して枚葉紙を搬送する圧胴であり、同期信号生成手段は、圧胴の回転角度を検出するロータリエンコーダを含むことが好ましい。これにより、適切に搬送装置の搬送動作に同期する搬送同期信号を生成することができる。
タイミング信号生成手段は、圧胴の回転と同期して回転する円盤と、円盤に設けられたドグと、ドグを検出するセンサと、を有することが好ましい。これにより、適切に第1出力信号及び第2出力信号の検出タイミングを規定することができる。
処理手段は、枚葉紙を加熱乾燥させる乾燥手段を備えてもよい。本態様は、処理手段が高温になるため、処理手段の搬送部において直接ジャムの発生を検知することが難しい場合であっても適用することができる。
上記目的を達成するために画像記録装置の一の態様は、枚葉紙を搬送しつつ枚葉紙に処理を施す処理手段、処理手段に枚葉紙を受け渡す第1搬送手段、及び処理手段から枚葉紙を受け取る第2搬送手段からなる搬送装置の搬送動作に同期する搬送同期信号を生成する同期信号生成手段と、第1搬送手段に対向して設けられ、枚葉紙の通過に応じた第1出力信号を出力する第1検出センサと、第2搬送手段に対向して設けられ、枚葉紙の通過に応じた第2出力信号を出力する第2検出センサと、第1出力信号及び第2出力信号の検出タイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、第1出力信号、第2出力信号、及びタイミング信号が入力される基板と、タイミング信号を基板に入力する第1配線と、搬送同期信号を基板に入力する第2配線と、基板に配置された通過異常検出手段であって、第1出力信号及び第2出力信号の状態を検出タイミングで検出して枚葉紙の通過異常を検出する通過異常検出手段と、基板に配置された接続状態検出手段であって、タイミング信号と搬送同期信号とを比較することで第1配線の接続状態を検出する接続状態検出手段とを備えたジャム検出装置と、枚葉紙を搬送しつつ枚葉紙に処理を施す処理手段と、処理手段に枚葉紙を受け渡す第1搬送手段と、処理手段から枚葉紙を受け取る第2搬送手段とを備えた搬送装置と、枚葉紙を搬送しつつ枚葉紙にインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を形成する画像形成手段とを備え、画像形成手段は、インクジェットヘッドにより画像が記録された枚葉紙を第1搬送手段に受け渡す。
本態様によれば、枚葉紙に画像を記録する画像記録装置に適用することができ、枚葉紙の通過異常を検出する通過異常検出手段を備えた基板に第1配線によってタイミング信号を入力すると共に、第2配線によって搬送同期信号を基板に入力し、入力されたタイミング信号と搬送同期信号とを比較することで第1配線の接続状態を検出する接続状態検出手段とを備えるようにしたので、用紙の通過異常を検出するための信号の配線異常を検知することができる。
上記目的を達成するために接続状態検出方法の一の態様は、枚葉紙を搬送しつつ枚葉紙に処理を施す処理手段、処理手段に枚葉紙を受け渡す第1搬送手段、及び処理手段から枚葉紙を受け取る第2搬送手段からなる搬送装置の搬送動作に同期する搬送同期信号を生成し、第2配線により基板に入力する工程と、第1搬送手段に対向して設けられた第1検出センサにより枚葉紙の通過に応じた第1出力信号を基板に入力する工程と、第2搬送手段に対向して設けられた第2検出センサにより枚葉紙の通過に応じた第2出力信号を基板に入力する工程と、第1検出センサ及び第2検出センサの検出タイミングを規定するタイミング信号を生成し、第1配線により基板に入力する工程と、基板に入力された第1出力信号及び第2出力信号の状態を検出タイミングで検出して枚葉紙の通過異常を検出する工程と、基板に入力されたタイミング信号と搬送同期信号とを比較することで第1配線の接続状態を検出する工程とを備えた。
本態様によれば、基板に入力された第1出力信号及び第2出力信号の状態を検出タイミングで検出して枚葉紙の通過異常を検出し、さらに第1配線によって入力されたタイミング信号と第2配線によって入力された搬送同期信号とを比較することで第1配線の接続状態を検出するようにしたので、用紙の通過異常を検出するための信号の配線異常を検知することができる。
本発明によれば、用紙の通過異常を検出するための信号の配線異常を検知することで、用紙の通過異常を確実に検出し、用紙が装置内に留まることを防止することができる。
インクジェット記録装置の一例の装置構成を示す概略構成図 インクジェット記録装置の要部の概略構成図 インクジェット記録装置のジャム検出回路の一実施例のブロック図 ジャム検出回路の各部の信号の一例のタイミングチャート 接続状態検出方法の処理を示すフローチャート 各信号の出力論理を示すタイミングチャート 接続状態検出方法の処理を示すフローチャート 各信号の出力論理を示すタイミングチャート
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の一例の装置構成を示す概略構成図である。図2は、図1に示すインクジェット記録装置の要部を示す概略構成図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置10(画像記録装置の一例)は、記録媒体としての枚葉紙(用紙)を給紙搬送する給紙搬送部12、用紙の記録面に処理液を塗布する処理液塗布部14、用紙の記録面に画像を形成する画像形成部16、記録面に形成された画像を乾燥させるインク乾燥部18、乾燥した画像を用紙に定着させる画像定着部20、及び画像が定着した用紙を排出する排出部21、ジャム検出部22を備えている。
(給紙搬送部)
給紙搬送部12には、用紙が積載される積載部24aが設けられており、積載部24aの用紙搬送方向下流側(以下、単に下流側ともいう)には、当該積載部24aに積載された用紙を一枚ずつ給紙する給紙部24bが設けられている。この給紙部24bによって、給紙された用紙は、複数の搬送ローラ対26aで構成された搬送部28を経て処理液塗布部14へ搬送される。
(処理液塗布部)
処理液塗布部14では、処理液塗布ドラム(胴)30が回転可能に配設されている。処理液塗布ドラム30は上流側の給紙搬送部12の最も下流側の搬送ローラ対26aと中間搬送部56aの中間搬送ドラム34aとの間に配置されている。この処理液塗布ドラム30には、用紙の先端部を把持する把持部材であるチャック32が設けられており、上流側の給紙搬送部12の搬送ローラ対26aから用紙を受け取り、当該チャック32によって用紙の先端部を把持することにより、処理液塗布ドラム30の外周面(外表面)に用紙を保持した状態で、処理液塗布ドラム30の回転によって当該用紙を下流側の中間搬送部56aの中間搬送ドラム34aに受け渡すことにより、上流側の給紙搬送部12から下流側の中間搬送部56aへ搬送する。なお、図示例の実施形態においては、チャック32は、処理液塗布ドラム30の外表面近傍に点対称な位置に2つ設けられており、処理液塗布ドラム30は、その外表面に2枚の用紙を保持できるようになっている。
なお、後述する中間搬送ドラム34a,34b,34c、並びに処理胴に相当する画像形成ドラム36、インク乾燥ドラム38、及び画像定着ドラム40についても、処理液塗布ドラム30と同様に2つのチャック32が設けられている。そして、このチャック32によって、上流側のドラムから下流側のドラムへの用紙の受け渡しが行われる。
処理液塗布ドラム30の上部には、処理液塗布ドラム30の周方向に沿って、処理液塗布装置42及び処理液乾燥装置44が配設されており、処理液塗布ドラム30をその外表面に用紙を保持した状態で回転させながら、処理液塗布装置42によって、用紙の記録面に処理液が塗布され、処理液乾燥装置44によって、当該処理液が乾燥される。
ここで、処理液は、画像を形成するためのインクと反応して色材(顔料)を凝集し、色材と溶媒を分離促進する効果を有している。処理液塗布装置42には、処理液が貯留している貯留部46が設けられており、グラビアローラ48の一部が処理液に浸されている。
このグラビアローラ48には、ゴムローラ50が圧接して配置されており、当該ゴムローラ50が用紙の記録面(表面)側に接触して処理液が塗布される。また、グラビアローラ48には、スキージ(図示省略)が接触しており、用紙の記録面に塗布する処理液塗布量を制御する。
一方、処理液乾燥装置44には、熱風ノズル52及び赤外線ヒータ(以下、IRヒータという)54が処理液塗布ドラム30の表面に近接して配設されている。この熱風ノズル52及びIRヒータ54により、処理液中の水等の溶媒を蒸発させ、固体薄層又は薄膜処理液層を用紙の記録面側に形成する。処理液乾燥工程で処理液を薄層化することで、画像形成部16でインク打滴した液滴ドットが用紙表面と接触して必要なドット径が得られると共に、薄層化した処理液と反応して色材凝集し、用紙表面に固定する作用が得られやすい。
このようにして、処理液塗布部14で記録面に処理液が塗布、乾燥された用紙は、処理液塗布部14と画像形成部16との間に設けられた中間搬送部56aへ搬送される。
(中間搬送部)
中間搬送部56aには、渡し胴に相当する中間搬送ドラム34aが回転可能に設けられている。中間搬送ドラム34aは、処理液塗布部14の処理液塗布ドラム30と画像形成部16の画像形成ドラム36との間に配置されており、チャック32が設けられている。中間搬送ドラム34aは、用紙を上流側の処理液塗布ドラム30から受け取り、チャック32によって用紙の先端を把持して中間搬送ドラム34aの外表面に用紙を保持し、中間搬送ドラム34aの回転によって用紙を下流側の画像形成ドラム36に受け渡すことにより、上流側の処理液塗布部14から下流側の画像形成部16へ搬送する。
なお、画像形成部16とインク乾燥部18との間に設けられた中間搬送部56b、及びインク乾燥部18と画像定着部20との間に設けられた中間搬送部56cは、中間搬送部56aと同様の構成を有しているので、詳細な説明を省略する。
(画像形成部)
画像形成部16(画像形成手段の一例)には、画像形成ドラム36が回転可能に設けられている。画像形成ドラム36は、中間搬送ドラム34aと中間搬送ドラム34bとの間に配置されている。画像形成ドラム36には、チャック32が設けられており、当該用紙を上流側の中間搬送ドラム34aから受け取り、チャック32によって用紙の先端を把持して、画像形成ドラム36の外周表面に用紙を保持し、画像形成ドラム36の回転によって当該用紙を下流側の中間搬送ドラム34bに受け渡すことにより、上流側の中間搬送部56aから下流側の中間搬送部56bへ搬送する。
画像形成ドラム36の上部には、画像形成ドラム36の表面に近接して、4つのインクジェットヘッド58で構成されたヘッドユニット60が配設されている。当該ヘッドユニット60では、少なくとも基本色であるYMCKの4色のインクジェットヘッド58が画像形成ドラム36の外周方向に沿って配列されている。各色のヘッドユニット60の各インクジェットヘッド58では、画像形成ドラム36をその外表面に用紙を保持した状態で回転させながら、処理液塗布部14で用紙の記録面に形成された処理液層上にノズルからインク(液滴)を吐出(打滴)することにより、各色の画像を形成する。
処理液は、インク中に分散する色材とラテックス粒子とを処理液に凝集する効果を持たせ、用紙上で色材流れ等が発生しない凝集体を形成する。インクと処理液の反応の一例として、処理液内に酸を含有しPHダウンにより顔料分散を破壊し、凝集するメカニズムを用いて色材の滲み、各色インク間の混色、及びインク滴の着弾時の液合一等による打滴干渉を回避する。
インクジェットヘッド58は、画像形成ドラム36に配置された回転速度を検出するエンコーダ(不図示)に同期してインク液滴の打滴を行うことで、高精度に着弾位置を決定すると共に、画像形成ドラム36の振れ、回転軸62の精度、及びドラム表面速度等に依存せず、打滴ムラを低減することが可能となる。
なお、ヘッドユニット60は、画像形成ドラム36の上部から退避可能とされており、インクジェットヘッド58のノズル面清掃や増粘インク排出等のメンテナンス動作は、当該ヘッドユニット60を画像形成ドラム36の上部から退避させることで実施される。画像形成部16において、記録面に画像が形成された用紙は、画像形成ドラム36の回転によって、画像形成部16とインク乾燥部18との間に設けられた中間搬送部56bを介してインク乾燥部18へ搬送される。
(中間搬送部)
中間搬送部56bには、中間搬送ドラム34bが回転可能に設けられており、中間搬送ドラム34bには、同様に、チャック32が設けられている。中間搬送ドラム34bは、画像形成ドラム36とインク乾燥ドラム38との間に配置され、当該用紙を上流側の画像形成ドラム36から受け取り、チャック32によって用紙の先端を把持して、中間搬送ドラム34bの外表面に用紙を保持し、中間搬送ドラム34bの回転によって、用紙を下流側のインク乾燥ドラム38に受け渡すことにより、上流側の画像形成部16から下流側のインク乾燥部18へ搬送する。
(インク乾燥部)
インク乾燥部18には、中間搬送部56bの中間搬送ドラム34bと中間搬送部56cの中間搬送ドラム34cとの間に、インク乾燥ドラム38が回転可能に設けられている。インク乾燥ドラム38の上部には、インク乾燥部の表面に近接して、熱風ノズル64及びIRヒータ66が複数配設されている。
インク乾燥ドラム38には、チャック32が設けられており、当該用紙を上流側の中間搬送ドラム34bから受け取り、チャック32によって用紙の先端を把持して、インク乾燥ドラム38の外周表面に用紙を保持し、インク乾燥ドラム38の回転によって当該用紙を下流側の中間搬送ドラム34cに受け渡すことにより、上流側の中間搬送部56bから下流側の中間搬送部56cへ搬送する(搬送動作の一例)。
本実施形態では、一例として、上流側と下流側に熱風ノズル64(乾燥手段の一例)が配設されるようにして、熱風ノズル64と平行配列された一つのIRヒータ66(乾燥手段の一例)を交互に配設し、用紙を加熱乾燥している。これに限らず、例えば、上流側にIRヒータ66を多く配設して上流側で熱エネルギーを多く照射し水分の温度を上昇させ、下流側に熱風ノズル64を多く配設して、飽和水蒸気を吹き飛ばすようにしてもよい。
インク乾燥部18では、インク乾燥ドラム38をその外表面に用紙を保持した状態で回転させながら、熱風ノズル64及びIRヒータ66による温風によって、用紙の画像形成領域において、色材凝集作用により分離された溶媒が乾燥され、薄膜の画像層が形成される。
インク乾燥部18において、記録面の画像が乾燥された用紙は、インク乾燥ドラム38の回転によって、インク乾燥部18と画像定着部20との間に設けられた中間搬送部56cを介して画像定着部20へ搬送される。
(中間搬送部)
中間搬送部56cには、中間搬送ドラム34cが回転可能に設けられており、中間搬送ドラム34cには、同様に、チャック32が設けられている。中間搬送ドラム34cは、インク乾燥ドラム38と画像定着ドラム40との間に配置され、当該用紙を上流側のインク乾燥ドラム38から受け取り、チャック32によって用紙の先端を把持して、中間搬送ドラム34cの外表面に用紙を保持し、中間搬送ドラム34cの回転によって、用紙を下流側の画像定着ドラム40に受け渡すことにより、上流側のインク乾燥部18から下流側の画像定着部20へ搬送する。
なお、ここでは、図2に示すように、インクジェット記録装置10のうち、中間搬送部56b(第1搬送手段の一例)、インク乾燥部18(処理手段の一例)、中間搬送部56c(第2搬送手段の一例)、から構成される部分を用紙搬送装置11(用紙搬送装置の一例)と呼ぶ。
(画像定着部)
画像定着部20には、画像定着ドラム40が回転可能に設けられている。画像定着ドラム40は、中間搬送ドラム34cと排出部21の搬送ローラ対26bとの間に配置されている。画像定着ドラム40には、チャック32が設けられており、当該用紙を上流側の中間搬送ドラム34cから受け取り、チャック32によって用紙の先端を把持して、画像定着ドラム40の外周表面に用紙を保持し、画像定着ドラム40の回転によって当該用紙を下流側の排出部21の搬送ローラ対26bに受け渡すことにより、上流側の中間搬送部56cから下流側の排出部21へ搬送する。
画像定着部20では、画像定着ドラム40をその外表面に用紙を保持した状態で回転させながら、インク乾燥ドラム38上で形成された薄層の画像層内のラテックス粒子を加熱及び加圧して溶融し、用紙上に固着定着する機能を有する。画像定着ドラム40の上部には、画像定着ドラム40の表面に近接して、加熱ローラ68が配設されている。当該加熱ローラ68は熱伝導率のよいアルミ等の金属パイプ内にハロゲンランプが組み込まれており、当該加熱ローラ68によって、ラテックスのガラス転移温度Tg以上の熱エネルギーが付与される。これにより、ラテックス粒子を溶融し、用紙上の凹凸に押し込み定着を行うと共に、画像表面の凹凸をレベリングし、光沢性を得ることを可能とする。
画像定着部20では、加熱ローラ68の下流側には定着ローラ69が設けられている。当該定着ローラ69は、画像定着ドラム40の表面に圧接した状態で配設され、画像定着ドラム40との間でニップ力を得るようにしている。このため、定着ローラ69又は画像定着ドラム40のうち少なくとも一方は表面に弾性層を持ち、用紙に対して均一なニップ幅を持つ構成とする。
画像定着部20において、記録面の画像が定着された用紙は、画像定着ドラム40の回転によって、画像定着部20の下流側に設けられた排出部21側へ搬送される。
なお、本実施形態では、画像定着部20について説明したが、インク乾燥部18で記録面に形成された画像を乾燥・定着させることができれば、当該画像定着部20を備えない構成としてもよい。
(ジャム検出部)
ジャム検出部22(ジャム検出装置の一例)は、用紙搬送装置11において搬送される用紙のジャムを検出する手段であり、図2に示すように、ジャム検出回路70、第1検出センサ72、第2検出センサ74、タイミングセンサ98、ロータリエンコーダ100等を備えている。
本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、インク乾燥部18のインク乾燥ドラム38は、熱風ノズル64からの熱風やIRヒータ66からの熱により非常に高温になっており、インク乾燥部18において直接ジャムの発生を検知することは難しい。このため、本実施形態においては、インク乾燥ドラム38の上流側及び下流側の中間搬送ドラム34b及び34cに、それぞれ通紙を検出する第1検出センサ72及び第2検出センサ74を設け、第1検出センサ72及び第2検出センサ74で、用紙の通過(先端及び/又は後端)をモニタすることにより、インク乾燥部18内やそのインク乾燥ドラム38でのジャムの発生の有無を検知している。
第1検出センサ72は、中間搬送部56bの中間搬送ドラム34bの外表面から一定間隔離隔して対向して配置され、中間搬送ドラム34bのチャック32によって先端が把持された用紙の通過、例えば、用紙の先端又は後端を検出するためのものであり、第1センサ信号S1(第1出力信号の一例)を出力する。
第2検出センサ74は、中間搬送部56cの中間搬送ドラム34cの外表面から一定間隔離隔して対向して配置され、用紙の通過、即ち通紙、例えば用紙の先端又は後端を検出するためのものであり、第2センサ信号S2(第2出力信号の一例)を出力する。
本実施形態では、第1検出センサ72及び第2検出センサ74として、反射型センサ、例えば、発光素子から用紙に照射された光を受光素子で受光する反射型光学センサを用いているが、これに限定されず、他のタイプ反射型センサを始めとして、透過型センサを含め、各種のセンサを用いることができる。
タイミングセンサ98(タイミング信号生成手段の一例)は、チャック32が第1検出センサ72及び第2検出センサ74を通過完了したタイミングを知るためのものである。本実施形態では、中間搬送ドラム34cの回転と同期して回転する円盤(不図示)に設けられた2か所のドグが遮光位置になるようにフォトインタラプタが配置されている。これにより、タイミングセンサ98は、中間搬送ドラム34cが半回転(1/2回転)する毎にオンパルスのタイミング信号TMを出力する。
なお、ドグを設ける位置は、センサ状態をモニタすべき位置でタイミング信号を出力できるように調整すればよい。また、タイミングセンサ98は、中間搬送ドラム34bに設けてもよい。
第1センサ信号S1、第2センサ信号S2、及びタイミング信号TMは、第1ワイヤーハーネス92に入力され、第1コネクタ部92aを介してジャム検出回路70に入力される(第1配線の一例)。
ロータリエンコーダ100(同期信号生成手段の一例)は、インク乾燥ドラム38(圧胴の一例)に備えられ、インク乾燥ドラム38の回転角度に応じた信号を出力する。ここで出力する胴回転検出信号R_ENC_Z(搬送動作に同期する搬送同期信号の一例)は、ロータリエンコーダ100のZ相信号であり、インク乾燥ドラム38が1回転する毎に1回出力されるオフパルスである。この胴回転検出信号R_ENC_Zは、第2ワイヤーハーネス94に入力され、第2コネクタ部94aを介してジャム検出回路70に入力される(第2配線の一例)。
ジャム検出回路70(通過異常検出手段の一例)は、入力された第1センサ信号S1及び第2センサ信号S2からジャム、例えば、紙詰まり等の用紙の通過異常を検出するためのものであり、ジャム判定出力信号を出力する。なお、ジャム検出回路70は、第1センサ信号S1及び第2センサ信号S2を用いてジャムを検出可能なものであれば、どのようなジャム検出方式であってもよい。
また、本実施形態では、2つの第1検出センサ72及び第2検出センサ74をインク乾燥ドラム38の前後(上流側及び下流側)の中間搬送ドラム34b及び34cにそれぞれ設けているが、これに限定されず、用紙に何らかの処理を行う処理胴の前後の2つの中間搬送ドラムにそれぞれ設けても良く、例えば、画像形成ドラム36の前後の2つの中間搬送ドラム34a及び34bにそれぞれ設けて、画像形成部16内やその画像形成ドラム36でのジャムの発生の有無を検知してもよい。
また、2つの検出センサの内の一方を、処理胴の前後の一方のみの中間搬送ドラムに設け、他方の検出センサを、処理胴の他方の側にある用紙の搬送経路上に設けてもよい。例えば、処理液塗布部14の処理液塗布ドラム30の場合には、上流側に中間搬送ドラムが存在しないので、下流側の中間搬送ドラム34aに第2検出センサ74を設け、上流側の搬送部28の搬送ローラ対26aの一方のローラに第1検出センサ72を設けてもよい。また、画像定着部20の画像定着ドラム40の場合には、下流側に中間搬送ドラムがないので、上流側の中間搬送ドラム34cに第1検出センサ72を設け、下流側の排出部21の搬送ローラ対26bの一方のローラに第2検出センサ74を設けてもよい。
さらに、ジャムの発生の有無の検知精度は低下するが、検知精度が許容できる範囲内であれば、2つの検出センサの内の一方を、処理胴の直前又は直後の一方のみの中間搬送ドラムに設け、他方の検出センサを、処理胴の他方の側の離れた位置にある中間搬送ドラムや搬送経路に設けてもよい。
(ジャム検出回路の動作)
次に、本実施形態のジャム検出回路について詳細に説明する。図3は、図2に示すジャム検出回路70の回路構成の一実施例のブロック図である。同図に示すように、ジャム検出回路70は、第1オフディレイタイマ76、第2オフディレイタイマ78、第1検出回路80、第2検出回路82、第1段遅延回路84a、第2段遅延回路84b、ジャム判定回路86、及びコネクタ抜け判定回路88等を有している。
このジャム検出回路70は、基板90に実装されている。基板90には第1コネクタ部92aを介して第1ワイヤーハーネス92が、第2コネクタ部94aを介して第2ワイヤーハーネス94が接続されている。
第1ワイヤーハーネス92からは、前述の第1センサ信号S1、第2センサ信号S2、タイミング信号TMの他、後述するクリア信号CLが入力される。また、第2ワイヤーハーネス94からは、胴回転検出信号R_ENC_Zが入力される。
第1オフディレイタイマ76は、検出論理がオン(Hレベル)である第1センサ信号S1に対して、逆の論理であるオフ(Lレベル)のタイミングをタイマ設定時間だけ遅延させるものである。第1オフディレイタイマ76は、第1センサ信号S1のタイマ設定時間より短い信号変化、即ちオフ状態への変化をキャンセルする信号処理がなされた第1センサ信号を出力する。
第2オフディレイタイマ78は、検出論理がオンである第2センサ信号S2に対して、逆の論理であるオフのタイミングをタイマ設定時間だけ遅延させるものである。第2オフディレイタイマ78は、第2センサ信号S2のタイマ設定時間より短い信号変化、即ちオフ状態への変化をキャンセルする信号処理がなされた第2センサ信号を出力する。
第1検出回路80は、入力されるタイミング信号TMの検出タイミング(センサチェックタイミング)において、第1オフディレイタイマ76で信号処理された第1センサ信号の状態を検出し、第1検出信号DS1として取得して出力するものである。ここで、第1検出回路80は、入力される第1センサ信号の論理がオンであれば、第1検出信号DS1として用紙検出を表すパルス信号(オンパルスやフラグ)を出力し、第1センサ信号の論理がオフであれば、第1検出信号DS1は用紙不検出(オフ)の状態を維持する。
第2検出回路82は、入力されるタイミング信号TMの検出タイミング(センサチェックタイミング)において、第2オフディレイタイマ78で信号処理された第2センサ信号を検出し、第2検出信号DS2として出力するものである。第2検出回路82についても、入力される第2センサ信号の論理がオンであれば、第2検出信号DS2として用紙検出を表すパルス信号(オンパルスやフラグ)を出力し、第2センサ信号の論理がオフであれば、第2検出信号DS2は用紙不検出の状態を維持する。
このように、タイミング信号TMは、第1センサ信号及び第2センサ信号の論理を検出するタイミング(検出タイミング)を規定している。
第1段遅延回路84a及び第2段遅延回路84bは、第1検出信号DS1の検出タイミングと第2検出信号DS2の検出タイミングとのずれを一致させるために、検出タイミングのずれの分だけ、第1検出信号DS1のパルス信号を遅延させるためのものである。本実施形態では、検出タイミングのずれは検出タイミング2回分、即ち2段であり、第1段遅延回路84a及び第2段遅延回路84bは、それぞれ1回分ずつ第1検出信号DS1のパルス信号を遅延させる。これにより、第1検出信号DS1のパルス信号を2段遅延させた遅延第1検出信号DD1が出力される。
ここでは、例えば第1段遅延回路84a及び第2段遅延回路84bとしてFF(フリップフロップ)等を用い、これらをシフトレジスタとして構成し、所要の段数の遅延を行う。即ち、第1段遅延回路84a及び第2段遅延回路84bには、タイミング信号TMが入力されており、検出タイミングパルス(チェックパルス)が来る毎に、それぞれ1段ずつ第1検出信号DS1が遅延される。こうして、後段の第2段遅延回路84bから、第1検出信号DS1のパルス信号を2段遅延させた遅延第1検出信号DD1が出力される。
なお、本実施形態では、検出タイミングのずれを2回分として、遅延回路を2段接続しているが、ずれの回数は、第1検出センサ72及び第2検出センサ74を設ける位置に応じて、1回である場合も、3回以上である場合もあるので、ずれの回数に応じて遅延回路の段数を設定すればよい。また、1つの遅延回路を用いて必要な段数の遅延を行うようにしてもよい。
ジャム判定回路86は、第2段遅延回路84bから出力される2段遅延された第1検出信号DS1のパルス信号と、第2検出センサ74から出力される第2検出信号DS2のパルス信号との一致/不一致を検出して、不一致の場合にはジャムと判定して、パルス信号(オンパルスやフラグ)からなるジャム判定出力信号を出力し、一致した場合には正常通紙と判定してオフの状態のジャム判定出力信号を出力するものである。なお、クリア信号CLは、ジャム判定回路86内の判定をリセットするためのものである。
コネクタ抜け判定回路88(接続状態検出手段の一例)は、入力されるタイミング信号TMと胴回転検出信号R_ENC_Zとを比較して、第1コネクタ部92a,第2コネクタ部94aの抜け(抜脱)や、第1ワイヤーハーネス92,第2ワイヤーハーネス94の断線、又は第1ワイヤーハーネス92,第2ワイヤーハーネス94の第1コネクタ部92a,第2コネクタ部94aとは反対側のコネクタ部(不図示)の抜脱等の配線異常を検出するためのものである。
本実施形態においては、ジャム検出回路70は、以上のように構成されるが、各構成要素を個々に構成してもよいし、FPGA(Field programmable gate array)で構成してもよい。
また、第1検出センサ72及び第2検出センサ74として、オフディレイタイマや、その逆のオンディレイタイマ等を備えた光学センサを用いて、第1オフディレイタイマ76及び第2オフディレイタイマ78を省略する構成としてもよい。
次に、本実施形態のジャム検出回路70のジャム検出方式について説明するが、説明を容易にするために、まず、図3に示す第1オフディレイタイマ76及び第2オフディレイタイマ78のタイマ設定時間が0である場合の図4(a)〜(i)に示すタイミングチャートに基づいて説明する。なお、このタイマ設定時間が0である場合は、図3に示すジャム検出回路70において、第1オフディレイタイマ76及び第2オフディレイタイマ78が設けられていない場合に相当する。
図4(a)に示すタイミング信号TMは、タイミングセンサ98の出力信号であり、センサチェックタイミング、即ち通紙の検出タイミングを表すチェックパルスが4回出力されたことを示す。このタイミング信号TMは、タイミングセンサが反応したタイミングで第1検出センサ72及び第2検出センサ74における用紙検知の有無を判定し、その間でジャムが発生したかどうか判定するためのものである。ここで、第1検出センサ72及び第2検出センサ74によるセンサ誤検知が発生すると、正常であるにも関わらずジャム誤判定が発生するなど、不都合が生じるからである。
図4(b)に示す第1検出センサ72から出力される第1センサ信号S1は、第1検出センサ72がチャック32に続いてチャック32に先端が把持された用紙を検出したことを示す検出論理がオンであるパルス信号であるが、後半部分で、用紙の後端のばたつき等によるものと類推されるような短い間隔の信号変化を示す。この第1センサ信号S1は、短い間隔の信号変化を含むものの、図4(a)に示すタイミング信号TMと同様に4回用紙が適正に検出されたことを示す。また、図示例の場合、後半部分の短い間隔の信号変化は、タイミング信号TMのチェックパルスのタイミングから外れているので、次の第1検出回路80における第1検出信号DS1のパルス生成には影響を与えない。
図4(c)に示す第1検出信号DS1は、第1検出回路80から出力される信号で、第1検出回路80に入力された図4(a)に示すタイミング信号TMのチェックパルスのタイミングで、第1センサ信号S1のオン状態を示すオンパルスが出力されたことを示す。図示例では、第1検出信号DS1は、タイミング信号TMの4回のチェックパルスにそれぞれ対応して、4回オンパルスが出力されたことを示す。
図4(d)に示す遅延第1検出信号DD1は、第2段遅延回路84bから出力される信号であり、第1段遅延回路84a及び第2段遅延回路84bによって、これらに入力されたタイミング信号TMのチェックパルスに応じて第1検出信号DS1を2段遅延させた信号であることを示す。
図4(e)に示す第2検出センサ74から出力される第2センサ信号S2は、第1センサ信号S1と同様に、第2検出センサ74がチャック32に続いてチャックに先端が把持された用紙が検出されたことを示すが、後半部分で、用紙の後端のばたつき等によるものと類推されるような短い間隔の信号変化を示す。しかしながら、この第2センサ信号S2は、第1センサ信号S1より、2段遅れていることを示し、タイミング信号TMの3段目のチェックパルスに対応する用紙検出オンパルスは出力されているが、タイミング信号TMの4段目のチェックパルスに対応する用紙検出オンパルスが出力されておらず、これは用紙が検出されなかったことを示す。
図4(f)に示す第2検出信号DS2は、第2検出回路82から出力される信号で、入力されたタイミング信号TMのチェックパルスのタイミングで、第2センサ信号S2のオン状態を示すオンパルスが出力されたことを示す。図示例では、第2検出信号DS2は、タイミング信号TMの3段目のチェックパルスに対応するオンパルスが存在するが、タイミング信号TMの4段目のチェックパルスに対応するパルスが存在しないことを示す。
図4(g)に示すジャム判定信号JFSは、ジャム判定回路86内で生成される信号であり、タイミング信号TMのチェックパルス毎に、第2段遅延回路84bから出力された2段遅延された遅延第1検出信号DD1と、第2検出回路82から出力された第2検出信号DS2との一致不一致を判定した結果の信号であり、不一致の場合には、ジャムと判定されてオンパルスを生成し、一致した場合には、正常通紙と判定されてオフの状態が維持される信号である。図示例では、タイミング信号TMの3段目のチェックパルスに対応する遅延第1検出信号DD1のパルス信号及び第2検出信号DS2のパルス信号は共に存在しており、ジャム判定信号JFSは、一致と判定されて正常通紙を示すオフの状態が維持されるが、タイミング信号TMの4段目のチェックパルスに対応する遅延第1検出信号DD1にはパルス信号が存在するが、第2検出信号DS2のパルス信号は存在しないため、ジャム判定信号JFSは、不一致と判定されてジャムを示す不一致パルスが生成されていることを示す。なお、タイミング信号TMの1段目及び2段目のチェックパルスに対応する第2検出信号DS2は存在しないため、オフの状態が維持されている。
図4(h)に示すジャム除去入力信号JRIは、詰まった紙などのジャムが除去されたことを表すパルスであり、外部入力信号を示す。
図4(i)に示すジャム判定出力信号JFOは、ジャム判定回路86から出力される信号であり、ジャム判定信号JFSにおけるジャムを示す不一致パルスの立下り(オフ)で立上がり(オンし)、ジャム除去入力信号JRIの立下がり(オフ)で立下がり(オフし)、ジャムが検出されてからジャムが除去されるまでジャムを示すオン状態が維持される。
図4(a)〜(i)に示すタイミングチャートでは、検出論理をオンとし、オンパルスを用いているが、検出論理をオフとし、オフパルスを用いてもよい。
上述したように、本実施形態のジャム検出回路70のジャム検出方式は、図4のタイミングチャートに示すように、タイミング信号TMのチェックパルスに対応して、入力された第1センサ信号S1から第1検出回路80で第1検出信号DS1を取得し、第1検出信号DS1から第1段遅延回路84a及び第2段遅延回路84bで2段遅延された遅延第1検出信号DD1を取得し、一方、入力された第2センサ信号S2から第2検出回路82で第2検出信号DS2を取得し、ジャム判定回路86で遅延第1検出信号DD1と第2検出信号DS2とを比較して、不一致を示すパルスを持つジャム判定信号JFSを生成し、ジャム判定信号JFSに基づくジャム判定出力信号JFOを出力し、外部からジャム除去入力信号JRIが入力されるまで維持するものである。
ここでは、第1オフディレイタイマ76及び第2オフディレイタイマ78のタイマ設定時間が0の場合について説明したが、このタイマ設定時間を適切な値とすることで、用紙の厚みによるばたつきの大きさ、用紙の検出面側、特に両面印刷の場合の検出面側の色味による反射率の低下等の用紙の条件に起因する短い間隔の信号変化を除去(キャンセル)し、用紙の通過を安定して検出することができる。
即ち、第1検出センサ72及び第2検出センサ74の部分を用紙が通過する際、用紙の厚みによっては用紙がばたつくために、用紙の通過を安定して検出できなくなる場合や、第1検出センサ72及び第2検出センサ74として反射型センサを用いた際に、用紙の条件によっては、用紙の通過を安定して検出できなくなる場合であっても、用紙の通過を安定して検出することができる。特に、第1センサ信号S1及び第2センサ信号S2において、タイミング信号TMのチェックパルスに対応する範囲に、用紙のばたつき等の用紙の条件に起因する短い間隔の信号変化があると、用紙の通過を安定して検出できなくなるが、このような場合であっても用紙の通過を安定して検出することができ、その結果、適切にジャム検出を行うことができる。
(接続状態検出方法:第1の実施形態)
次に、本実施形態に係る接続状態検出方法について説明する。図5は、接続状態検出方法の処理を示すフローチャートであり、図6は、胴回転検出信号R_ENC_Z、第1センサ信号S1、タイミング信号の反転信号(タイミング反転信号)TMb、及びコネクタ抜け判定回路88の出力信号であるコネクタ抜け判定出力信号の出力論理を示すタイミングチャートである。ここでは、インクジェット記録装置10が通常の画像記録を行っている状態、即ち給紙搬送部12から給紙された用紙に対し、処理液塗布部14において処理液を塗布し、画像形成部16において画像を形成し、インク乾燥部18において画像を乾燥させ、画像定着部20において乾燥した画像を用紙に定着させ、排出部21において画像が定着した用紙を排出するという一連の動作を行っている状態において、用紙搬送装置11のジャム検出を行うと共に、第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aの接続状態を検出する。
前述のように、用紙搬送装置11は、定期的に出力されるタイミング信号TMを用いて用紙のジャム検出を行っている。したがって、ジャム検出回路70にタイミング信号TMが入力されない場合には、ジャム検出を行うことができない。このため、本実施形態では、ジャム検出回路70にタイミング信号TMを入力する第1ワイヤーハーネス92や第1コネクタ部92aの状態を事前に検出し、接続状態に異常がある場合には、搬送を停止する。
図6に示すように、正常に動作している場合(タイミングt〜tの間)は、タイミング信号TMbは、胴回転検出信号R_ENC_Zが1回出力される毎に2回出力される。即ち、インク乾燥ドラム38が1回転する毎に中間搬送ドラム34cが半回転する。
ここでは、第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aとは異なる経路でジャム検出回路70に入力される胴回転検出信号R_ENC_Zを用いて、第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92a(配線の一例)の状態を検出する。
最初に、コネクタ抜け判定回路88は、胴回転検出信号R_ENC_Zの立下り回数である変数R_Z_CNTを0に初期化する(ステップS01)。コネクタ抜け判定回路88は、胴回転検出信号R_ENC_Zの立下り回数を計数するためのカウンタ(不図示)を備えており、このカウンタの計数値を0にクリアする。
次に、システムクロックClkの立上がりが検出されたか否かを判定する(ステップS02)。システムクロックClkは、図6のタイミングチャートでは図示していないが、コネクタ抜け判定回路88の内部に設けられたパルス発生回路(不図示)により生成される矩形波信号である。システムクロックClkは、コネクタ抜け判定回路88が使用する基準クロック信号であり、ここでは接続状態検出のサンプリング信号として用いられる。
システムクロックClkの立上がりが検出されない場合はステップS02に戻り、検出された場合はステップS03に移行する。
次に、タイミング反転信号TMbの論理がオフ(Lレベル)であるか否かを判定する(ステップS03)。コネクタ抜け判定回路88は、第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aを介して入力されたタイミング信号TMの論理を内部の反転回路(不図示)で反転してタイミング反転信号TMbを生成し、このタイミング反転信号TMbの論理を判定する。
タイミング反転信号TMbの論理がオン(Hレベル)の場合はステップS01に戻り、再び変数R_Z_CNTが0に初期化される。また、オフの場合はステップS04に移行する。
次に、胴回転検出信号R_ENC_Zの立下りが検出されたか否かを判定する(ステップS04)。前述のように、胴回転検出信号R_ENC_Zは、画像形成ドラム36が1回転する毎にオフパルスが1回出力される。図6のタイミングt〜tに示すように、タイミング反転信号TMbの論理と胴回転検出信号Z_ENC_Zの論理は、接続状態が正常であれば同時にオフにはならないように構成されている。
胴回転検出信号R_ENC_Zの立下りが検出された場合はステップS05に移行する。また、胴回転検出信号R_ENC_Zの立下りが検出されない場合、即ち、胴回転検出信号R_ENC_Zが立下る前にタイミング反転信号TMbの論理がオンになった場合はステップS02に戻る。
ステップS04において胴回転検出信号R_ENC_Zの立下りが検出された場合は、コネクタ抜け判定回路88は、変数R_Z_CNTに1を加算(インクリメント)する(ステップS05)。
続いて、コネクタ抜け判定回路88は、変数R_Z_CNTが2であるか否か、即ち、タイミング反転信号TMbの論理がオフの間に胴回転検出信号R_ENC_Zの立下りが2回検出(複数回検出の一例)されたか否かを判定する(ステップS06)。変数R_Z_CNTが2でない場合はステップS02に戻り同様の処理を繰り返す。また、2である場合はステップS07に移行する。
ステップS06において変数R_Z_CNTが2であると判定された場合は、第1ワイヤーハーネス92の断線や第1コネクタ部92aの抜け等のエラー(異常)状態であると判断し、コネクタ抜け判定回路88はコネクタ抜け判定出力信号の論理をオフとする(ステップS07)。また、エラー状態では、ジャム検出回路70は、適切な用紙ジャム検出ができない。したがって、インクジェット記録装置10は、コネクタ抜け判定出力信号の論理がオフとなったことを受けて、搬送部28、処理液塗布ドラム30、中間搬送ドラム34a,画像形成ドラム36、中間搬送ドラム34b,インク乾燥ドラム38、中間搬送ドラム34c、画像定着ドラム40、搬送ローラ対26bによる用紙の搬送を停止する。同時に、図示しない表示装置や警音装置により、エラー状態が発生していることを報知してもよい。
また、コネクタ抜け判定回路88は、クリア信号CLによりコネクタ抜け判定出力信号の論理をオンに戻すように構成してもよい。
図6に示した例では、タイミングt〜tでは、正常に用紙の搬送及びジャム検出が行われているが、タイミングt1において、第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aの配線異常、例えば第1コネクタ部92aの抜けが発生している。コネクタ抜け判定回路88は、第1コネクタ部92aの抜けが発生した場合に、第1センサ信号S1、第2センサ信号S2、タイミング反転信号TMbの論理が、オフとなるように構成されている。
この状態で、システムクロックClk(不図示)が立ち上がると、ステップS02においてYes判定され、ステップS03に移行する。このとき、タイミング反転信号TMbの論理はオフのためステップS03においてYes判定され、ステップS04に移行する。
ステップS04では、胴回転検出信号R_ENC_Zの立下りが検出されるまでNo判定となり、ステップS02〜S04の処理を繰り返す。
その後、タイミングt2に到達すると、胴回転検出信号R_ENC_Zが立下り、ステップS04においてYes判定され、ステップS05に移行する。ステップS05では、変数R_Z_CNTがインクリメントされ、R_Z_CNT=1となる。
R_Z_CNT=2ではないため、ステップS06においてNo判定されると、再びステップS02に戻る。その後システムクロックClkが立ち上がると、ステップS02においてYes判定されてステップS03に移行し、さらにタイミング反転信号TMbの論理はオフのためステップS03においてYes判定され、ステップS04に移行する。
ステップS04では、胴回転検出信号R_ENC_Zの立下りが検出されるまでNo判定となり、ステップS2〜S4の処理を繰り返す。
その後、タイミングt3に到達すると、胴回転検出信号R_ENC_Zが立下り、ステップS04においてYes判定される。そして、ステップS05に移行し、変数R_Z_CNTがインクリメントされ、R_Z_CNT=2となる。
R_Z_CNTが2であるため、ステップS06においてYes判定される。その結果、ステップS07においてコネクタ抜け判定回路88はコネクタ抜け判定出力信号の論理をオフとする。
このように、第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aとは異なる第2ワイヤーハーネス94・第2コネクタ部94aを介して入力される信号を用いることで、第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aの接続状態を検出することができる。
ここでは、インクジェット記録装置10が通常の画像記録を行っている状態において接続状態の検出を行ったが、装置の立ち上げ時(電源投入時)等において、用紙の搬送を行わない状態で行ってもよい。この場合は、ジャム検出は行わず、接続状態検出だけを行えばよい。
(接続状態検出方法:第2の実施形態)
第1の実施形態では、第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aの接続状態を検出したが、本実施形態では第2ワイヤーハーネス94・第2コネクタ部94aの状態を検出する。
図7は、本実施形態に係る接続状態検出方法の処理を示すフローチャートであり、図8は、胴回転検出信号R_ENC_Z、第1センサ信号S1、タイミング反転信号TMb、及びコネクタ抜け判定出力信号の出力論理を示すタイミングチャートである。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、インクジェット記録装置10が通常の画像記録を行っている状態において、第2ワイヤーハーネス94・第2コネクタ部94aの接続状態を検出する。
最初に、コネクタ抜け判定回路88は、タイミング反転信号TMbの立下り回数である変数TMb_CNTを0に初期化する(ステップS11)。コネクタ抜け判定回路88は、タイミング反転信号TMbの立下り回数を計数するためのカウンタ(不図示)を備えており、このカウンタの計数値を0にクリアする。
次に、システムクロックClkの立上がりが検出されたか否かを判定する(ステップS12)。システムクロックClkの立上がりが検出されない場合はステップS12に戻り、検出された場合はステップS13に移行する。
次に、胴回転検出信号R_ENC_Zの論理がオン(Hレベル)であるか否かを判定する(ステップS13)。胴回転検出信号R_ENC_Zの論理がオフ(Lレベル)の場合はステップS11に戻り、再び変数TMb_CNTが0に初期化される。また、オンの場合はステップS14に移行する。
次に、タイミング反転信号TMbの立下りが検出されたか否かを判定する(ステップS14)。前述のように、タイミング信号TMは、中間搬送ドラム34cが半回転する毎にオンパルスが1回出力されるため、タイミング反転信号TMbは、中間搬送ドラム34cが半回転する毎にオフパルスが1回出力される。
タイミング反転信号TMbの立下りが検出されない場合はステップS12に戻り、検出された場合はステップS15に移行する。
ステップS14においてタイミング反転信号TMbの立下りが検出された場合は、コネクタ抜け判定回路88は、変数TMb_CNTに1を加算する(ステップS15)。
続いて、コネクタ抜け判定回路88は、変数TMb_CNTが4であるか否か、即ち胴回転検出信号R_ENC_Zの論路がオンの間にタイミング反転信号TMbの立下りが4回検出(複数回検出の一例)されたか否かを判定する(ステップS16)。変数TMb_CNTが4でない場合はステップS12に戻り同様の処理を繰り返す。また、4である場合はステップS17に移行する。
ステップS16において変数TMb_CNTが4であると判定された場合は、第2ワイヤーハーネス94の断線や第2コネクタ部94aの抜け等のエラー状態であると判断し、コネクタ抜け判定回路88はコネクタ抜け判定出力信号の論理をオフとする(ステップS17)。また、インクジェット記録装置10は、コネクタ抜け判定出力信号の論理がオフとなったことを受けて、搬送部28、処理液塗布ドラム30、中間搬送ドラム34a,画像形成ドラム36、中間搬送ドラム34b,インク乾燥ドラム38、中間搬送ドラム34c、画像定着ドラム40、搬送ローラ対26bによる用紙の搬送を停止する。同時に、図示しない表示装置や警音装置により、エラー状態が発生していることを報知してもよい。
図8に示した例では、タイミングt10〜t11では、正常に用紙の搬送及びジャム検出が行われている。この状態では、胴回転検出信号R_ENC_Zの論理が連続してオンである間に、タイミング反転信号TMbの立下りが2回発生する。
その後、タイミングt11において、第2ワイヤーハーネス94・第2コネクタ部94aの配線異常、例えば第2コネクタ部94aの抜けが発生している。コネクタ抜け判定回路88は、第2コネクタ部94aの抜けが発生した場合に、胴回転検出信号R_ENC_Zの論理が、オンとなるように構成されている。
この状態で、システムクロックClk(不図示)が立ち上がると、ステップS12においてYes判定され、ステップS13に移行する。このとき、胴回転検出信号R_ENC_Zの論理はオンのためステップS13においてYes判定され、ステップS14に移行する。
ステップS14では、タイミング反転信号TMbの立下りが検出されるまでNo判定となり、ステップS12〜S14の処理を繰り返す。
その後、タイミングt12に到達すると、タイミング反転信号TMbが立下り、ステップS14においてYes判定され、ステップS15に移行する。ステップS15では、変数TMb_CNTがインクリメントされ、TMb_CNT=1となる。
TMb_CNT=4ではないため、ステップS16においてNo判定されると、再びステップS12に戻る。その後システムクロックClkが立ち上がると、ステップS12においてYes判定されてステップS13に移行し、さらに胴回転検出信号R_ENC_Zの論理はオンのためステップS13においてYes判定され、ステップS14に移行する。
ステップS14では、タイミング反転信号TMbの立下りが検出されるまでNo判定となり、ステップS12〜S14の処理を繰り返す。
その後、タイミングt13に到達すると、タイミング反転信号TMbが立下り、ステップS14においてYes判定される。そして、ステップS15に移行し、変数TMb_CNTがインクリメントされ、TMb_CNT=2となる。
TMb_CNT=4ではないため、ステップS16においてNo判定され、再びステップS12に戻る。以下、同様に、TMb_CNT=4になるまで、ステップS12〜S16の処理を繰り返す。
TMb_CNT=4になると、ステップS16においてYes判定される。その結果、ステップS17においてコネクタ抜け判定回路88はコネクタ抜け判定出力信号の論理をオフとする。
このように、第2ワイヤーハーネス94・第2コネクタ部94aとは異なる第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aを介して入力される信号を用いることで、第2ワイヤーハーネス94・第2コネクタ部94aの接続状態を検出することができる。
本実施形態の接続状態検出においても、用紙の搬送を行わない状態で行う態様が可能である。また、第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aの接続状態と第2ワイヤーハーネス94・第2コネクタ部94aの接続状態の両方を検出するには、図5に示したフローチャートの処理と図7に示したフローチャートの処理を同時に又は交互に行えばよい。
ここでは、ジャム検出に使用する第1センサ信号S1、第2センサ信号S2、クリア信号CLを第1ワイヤーハーネス92・第1コネクタ部92aを介してジャム検出回路70に入力するように構成したが、第2ワイヤーハーネス94・第2コネクタ部94aを介してジャム検出回路70に入力するように構成してもよい。即ち、ジャム検出に用いるタイミング信号TMと、タイミング信号TMの配線の状態を検出する胴回転検出信号R_ENC_Zとが、異なる配線によってジャム検出回路70に入力されていればよい。
本発明の技術的範囲は、上記実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合せることができる。
10…インクジェット記録装置、12…給紙搬送部、14…処理液塗布部、16…画像形成部、18…インク乾燥部、20…画像定着部、21…排出部、22…ジャム検出部、34a,34b,34c…中間搬送ドラム、36…画像形成ドラム、38…インク乾燥ドラム、40…画像定着ドラム、56a,56b,56c…中間搬送部、64…熱風ノズル、66…赤外線(IR)ヒータ、70…ジャム検出回路、88…コネクタ抜け判定回路、90…基板、92…第1ワイヤーハーネス、92a…第1コネクタ部、94…第2ワイヤーハーネス、94a…第2コネクタ部、98…タイミングセンサ、100…ロータリエンコーダ

Claims (11)

  1. 枚葉紙を搬送しつつ前記枚葉紙に処理を施す処理手段、前記処理手段に前記枚葉紙を受け渡す第1搬送手段、及び前記処理手段から前記枚葉紙を受け取る第2搬送手段からなる搬送装置の搬送動作に同期する搬送同期信号を生成する同期信号生成手段と、
    前記第1搬送手段に対向して設けられ、前記枚葉紙の通過に応じた第1出力信号を出力する第1検出センサと、
    前記第2搬送手段に対向して設けられ、前記枚葉紙の通過に応じた第2出力信号を出力する第2検出センサと、
    前記第1出力信号及び前記第2出力信号の検出タイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、
    前記第1出力信号、前記第2出力信号、及び前記タイミング信号が入力される基板と、
    前記タイミング信号を前記基板に入力する第1配線と、
    前記搬送同期信号を前記基板に入力する第2配線と、
    前記基板に配置された通過異常検出手段であって、前記第1出力信号及び前記第2出力信号の状態を前記検出タイミングで検出して前記枚葉紙の通過異常を検出する通過異常検出手段と、
    前記基板に配置された接続状態検出手段であって、前記タイミング信号と前記搬送同期信号とを比較することで前記第1配線の接続状態を検出する接続状態検出手段と、
    を備えたジャム検出装置。
  2. 前記接続状態検出手段は、前記搬送同期信号が複数回検出される間に前記タイミング信号に変化がない場合に前記第1配線の異常を検出する請求項1に記載のジャム検出装置。
  3. 前記接続状態検出手段は、前記タイミング信号が複数回検出される間に前記搬送同期信号に変化がない場合に前記第2配線の異常を検出する請求項1又は2に記載のジャム検出装置。
  4. 前記基板と前記第1配線とはコネクタを介して接続されている請求項1から3のいずれか1項に記載のジャム検出装置。
  5. 前記基板と前記第2配線とはコネクタを介して接続されている請求項1から4のいずれか1項に記載のジャム検出装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のジャム検出装置と、
    前記枚葉紙を搬送しつつ前記枚葉紙に処理を施す処理手段と、
    前記処理手段に前記枚葉紙を受け渡す第1搬送手段と、
    前記処理手段から前記枚葉紙を受け取る第2搬送手段と、
    を備えた搬送装置。
  7. 前記処理手段、前記第1搬送手段、及び前記第2搬送手段のうち少なくとも1つは前記枚葉紙を外周面に保持しつつ回転して前記枚葉紙を搬送する圧胴であり、
    前記同期信号生成手段は、前記圧胴の回転角度を検出するロータリエンコーダを含む請求項6に記載の搬送装置。
  8. 前記タイミング信号生成手段は、
    前記圧胴の回転と同期して回転する円盤と、
    前記円盤に設けられたドグと、
    前記ドグを検出するセンサと、
    を有する請求項7に記載の搬送装置。
  9. 前記処理手段は、前記枚葉紙を加熱乾燥させる乾燥手段を備えた請求項6から8のいずれか1項に記載の搬送装置。
  10. 請求項6から9のいずれか1項に記載の搬送装置と、
    前記枚葉紙を搬送しつつ前記枚葉紙にインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を形成する画像形成手段と、
    を備え、
    前記画像形成手段は、前記インクジェットヘッドにより画像が記録された枚葉紙を前記第1搬送手段に受け渡す画像記録装置。
  11. 枚葉紙を搬送しつつ前記枚葉紙に処理を施す処理手段、前記処理手段に前記枚葉紙を受け渡す第1搬送手段、及び前記処理手段から前記枚葉紙を受け取る第2搬送手段からなる搬送装置の搬送動作に同期する搬送同期信号を生成し、第2配線により基板に入力する工程と、
    前記第1搬送手段に対向して設けられた第1検出センサにより前記枚葉紙の通過に応じた第1出力信号を前記基板に入力する工程と、
    前記第2搬送手段に対向して設けられた第2検出センサにより前記枚葉紙の通過に応じた第2出力信号を前記基板に入力する工程と、
    前記第1検出センサ及び前記第2検出センサの検出タイミングを規定するタイミング信号を生成し、第1配線により前記基板に入力する工程と、
    前記基板に入力された前記第1出力信号及び前記第2出力信号の状態を前記検出タイミングで検出して前記枚葉紙の通過異常を検出する工程と、
    前記基板に入力された前記タイミング信号と前記搬送同期信号とを比較することで前記第1配線の接続状態を検出する工程と、
    を備えた接続状態検出方法。
JP2013214883A 2013-10-15 2013-10-15 ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法 Expired - Fee Related JP6026984B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013214883A JP6026984B2 (ja) 2013-10-15 2013-10-15 ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法
PCT/JP2014/076807 WO2015056604A1 (ja) 2013-10-15 2014-10-07 ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法
US15/096,335 US9789707B2 (en) 2013-10-15 2016-04-12 Jam detection device, conveying device, image recording apparatus, and connection status detection method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013214883A JP6026984B2 (ja) 2013-10-15 2013-10-15 ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015078030A JP2015078030A (ja) 2015-04-23
JP6026984B2 true JP6026984B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=52828050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013214883A Expired - Fee Related JP6026984B2 (ja) 2013-10-15 2013-10-15 ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9789707B2 (ja)
JP (1) JP6026984B2 (ja)
WO (1) WO2015056604A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6026984B2 (ja) 2013-10-15 2016-11-16 富士フイルム株式会社 ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法
US11662682B2 (en) * 2021-02-12 2023-05-30 Hand Held Products, Inc. Method, apparatus, and system for detecting a printer media jam based on a reflectance characteristic

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5526156A (en) * 1978-08-14 1980-02-25 Ricoh Co Ltd Sheet condition detecting method
JPS5895052A (ja) * 1981-11-30 1983-06-06 Toshiba Corp ジヤム検出装置
JPH0674100B2 (ja) * 1987-04-14 1994-09-21 富士写真フイルム株式会社 ジヤム検出表示装置
US6585437B1 (en) * 1999-09-27 2003-07-01 Intermec Ip Corp. Method and apparatus for reliable printing on linerless label stock
JP4416254B2 (ja) * 2000-02-24 2010-02-17 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2002062780A (ja) * 2000-08-16 2002-02-28 Canon Inc 画像形成装置および方法
JP4035355B2 (ja) * 2002-04-08 2008-01-23 キヤノン株式会社 異常シート識別機能付き画像形成装置
JP4066185B2 (ja) 2003-07-31 2008-03-26 セイコーエプソン株式会社 トレイ送り制御装置、記録装置、液体噴射装置
JP2005249832A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Canon Inc 画像形成装置
JP5111830B2 (ja) * 2006-10-26 2013-01-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5064277B2 (ja) * 2008-03-25 2012-10-31 富士フイルム株式会社 画像形成方法及び画像形成装置
JP5277853B2 (ja) * 2008-10-14 2013-08-28 株式会社リコー 画像形成装置
JP5477954B2 (ja) 2010-02-24 2014-04-23 富士フイルム株式会社 画像記録装置及び画像記録装置のヘッド調整方法
JP2011203635A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Fuji Xerox Co Ltd 電子装置及びプログラム
JP5358546B2 (ja) * 2010-09-28 2013-12-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5389089B2 (ja) * 2011-03-31 2014-01-15 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置
JP2013039710A (ja) * 2011-08-15 2013-02-28 Seiko Epson Corp 印刷装置の制御方法および印刷システム
JP6026984B2 (ja) 2013-10-15 2016-11-16 富士フイルム株式会社 ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9789707B2 (en) 2017-10-17
WO2015056604A1 (ja) 2015-04-23
JP2015078030A (ja) 2015-04-23
US20160221364A1 (en) 2016-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9227429B1 (en) Indirect aqueous inkjet printer with media conveyor that facilitates media stripping in a transfer nip
JP4919349B2 (ja) 給紙装置
JP6066493B2 (ja) 両面印刷方法及び装置
JP2012091511A (ja) 印刷システムにおける基板媒体見当合わせシステムおよび方法
JP2012101534A5 (ja)
US20120051823A1 (en) Recording apparatus and its control method
JP2011177944A (ja) プリント装置
US8777396B2 (en) System and method for imaging and evaluating printing parameters in an aqueous inkjet printer
JP5389089B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2019136910A (ja) 画像形成装置
JP2008114547A (ja) 液滴吐出装置
JP6026984B2 (ja) ジャム検出装置、搬送装置、画像記録装置、及び接続状態検出方法
JP2011189602A (ja) 位置補正装置及び記録装置
JP5696505B2 (ja) プリンター
US11173710B2 (en) Image forming apparatus and signal control method in image forming apparatus
JP6282610B2 (ja) 用紙搬送装置、用紙搬送方法及びプログラム
JP7180454B2 (ja) 液体吐出装置、及び画像形成装置
EP3459750B1 (en) Printing apparatus and printing method
JP5353593B2 (ja) 画像形成装置及び両面画像形成装置
JP7016481B2 (ja) 液体を吐出する装置
JP2018130956A (ja) 搬送装置、搬送システム及び処理方法
JP2014196175A (ja) 両面デジタル印刷機のシート不正搬送検出装置
JP2018154077A (ja) 搬送装置、搬送システム及び処理方法
US20180334345A1 (en) Sheet conveyance device capable of detecting shape of sheet, image forming apparatus, sheet shape detecting method
JP2016107429A (ja) 検査装置、画像形成装置、及び検査方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6026984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees