JP7180454B2 - 液体吐出装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置、及び画像形成装置に関する。
液体を吐出する装置として、搬送ドラム等の回転部材にシート材を担持して搬送しながら、液体吐出部によりシート材に液体を付与し、画像形成を行うものが知られている。
また、回転部材の周面に付設したスケールを読み取るエンコーダ等のセンサの出力に基づいて吐出タイミングを制御する液体吐出装置で、回転部材の偏心等に起因したシート材の位置の検出誤差を補正する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、回転部材の周面に付設したスケールの周期(ピッチ)に累積の誤差が含まれたり、スケールを回転部材の周面に付設する時に付設誤差が生じたりする場合がある。特許文献1の技術では、このような累積誤差や付設誤差によって、シート材の位置の検出誤差を適切に補正できなくなる場合があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、シート材の位置の検出誤差を適切に補正することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る液体吐出装置は、シート材を周面に担持して搬送する回転部材と、前記シート材に液体を吐出する液体吐出部と、前記シート材の位置を検知するシート材位置検知部と、前記回転部材の回転量に応じた第1信号を出力する第1信号出力部と、前記回転部材の周面における前記シート材の移動量に相関する第2信号を出力する第2信号出力部と、前記第1信号と、前記第2信号と、に基づいて取得された前記第2信号を補正する補正データを格納する補正データ格納部と、前記第2信号と、前記補正データと、に基づき、前記液体吐出部の吐出タイミングを生成する吐出タイミング生成部と、前記吐出タイミングに応じて前記液体吐出部を制御する吐出制御部と、を有する。
本発明の一実施形態によれば、シート材の位置の検出誤差を適切に補正することができる。
実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。 実施形態に係る液体吐出ユニットの構成の一例を示す平面図である。 実施形態に係る搬送ドラム周りの構成の一例を説明する正面図である。 実施形態に係る搬送ドラム周りの構成の一例を説明する平面図である。 実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る補正データの取得方法の一例を説明する図である。 実施形態に係る補正データ取得部の処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る吐出タイミングの生成方法の一例を説明するタイミングチャートである。 実施形態に係る画像形成装置の画像形成処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形はいずれも同義語とする。
また実施形態において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。なお、「液体を吐出する装置」と「液体吐出装置」は同義である。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インク等の液体を吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置等がある。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体吐出ヘッド」とは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品である。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
以下、「液体が付着可能なもの」をシート材とし、「液体を吐出する装置」をオンデマンド方式のライン走査型インクジェット方式の画像形成装置とした場合を一例に実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
<第1の実施形態に係る画像形成装置の構成>
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。また、図2は、図1の液体吐出ユニット23の構成の一例を示す平面図である。
画像形成装置1は、搬入部10と、画像形成部20と、乾燥部30と、搬出部40とを備える。画像形成装置1は、搬入部10から搬入されるシート状部材であるシート材Pに対し、画像形成部20で液体を付与して所要の画像形成を行い、乾燥部30でシート材Pに付着した液体を乾燥させた後、シート材Pを搬出部40に排出する。
搬入部10は、複数のシート材Pが積載される搬入トレイ11と、搬入トレイ11からシート材Pを1枚ずつ分離して送り出す給送装置12と、シート材Pを画像形成部20へ送り込むレジストローラ対13とを備える。
給送装置12には、ローラやコロを用いた装置や、エア吸引を利用した装置等のあらゆる給送装置を用いることが可能である。給送装置12により搬入トレイ11から送り出されたシート材Pは、その先端がレジストローラ対13に到達した後、レジストローラ対13が所定のタイミングで駆動することにより、画像形成部20へ送り出される。
画像形成部20は、シート材Pを外周面に担持して搬送する搬送部としての回転部材の一例である搬送ドラム21と、搬送ドラム21に担持されたシート材Pに向けて液体を吐出する液体吐出部22とを備える。
また、画像形成部20は、送り込まれたシート材Pを受け取って搬送ドラム21へ渡す渡し胴24と、搬送ドラム21によって搬送されたシート材Pを乾燥部30へ受け渡す受け渡し胴25を備える。
搬入部10から画像形成部20へ搬送されてきたシート材Pは、渡し胴24の表面に設けられたシートグリッパによって先端が把持され、渡し胴24の回転に伴って搬送される。渡し胴24により搬送されたシート材Pは、搬送ドラム21との対向位置で搬送ドラム21へ受け渡される。
搬送ドラム21の表面にもシートグリッパが設けられており、シート材Pの先端がシートグリッパによって把持される。搬送ドラム21の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されている。吸着部である吸着装置26によって搬送ドラム21の吸引孔から内側へ向かう吸い込み気流を発生させる。
そして、渡し胴24から搬送ドラム21へ受け渡されたシート材Pは、シートグリッパによって先端が把持されるとともに、吸着装置26による吸い込み気流によって搬送ドラム21上に吸着され、搬送ドラム21の回転に伴って搬送される。
液体吐出部22は、液体吐出ユニット23(23A~23F)を備えている。例えば、液体吐出ユニット23Aはシアン(C)の液体を、液体吐出ユニット23Bはマゼンタ(M)の液体を、液体吐出ユニット23Cはイエロー(Y)の液体を、液体吐出ユニット23Dはブラック(K)の液体を、それぞれ吐出する。また、液体吐出ユニット23E,23Fは、YMCKのいずれか、或いは、白色、金色(銀色)などの特殊な液体の吐出に使用する。さらに、表面コート液などの処理液を吐出する吐出ユニットを設けることもできる。
液体吐出ユニット23は、図2に示すように、複数のノズルを配列したノズル列101を有する複数の液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)100をベース部材52に配置したフルライン型ヘッド等である。
液体吐出部22の各液体吐出ユニット23は、印刷情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。搬送ドラムに担持されたシート材Pが液体吐出部22との対向領域を通過するときに、液体吐出ユニット23から各色の液体が吐出され、シート材Pに、画像データに応じた画像が形成される。
乾燥部30は、画像形成部20でシート材P上に付着した液体を乾燥させるための乾燥機構部31と、画像形成部20から搬送されてくるシート材Pを吸引した状態で搬送する(吸引搬送する)吸引搬送機構部32とを備える。
画像形成部20から搬送されてきたシート材Pは、吸引搬送機構部32に受け取られた後、乾燥機構部31を通過するように搬送され、搬出部40へ受け渡される。乾燥機構部31を通過するとき、シート材P上の液体には乾燥処理が施される。これにより液体中の水分等の液分が蒸発し、シート材P上に液体中に含まれる着色剤が定着し、また、シート材Pのカールが抑制される。
搬出部40は、複数のシート材Pが積載される搬出トレイ41を備える。乾燥部30から搬送されてくるシート材Pは、搬出トレイ41上に順次積み重ねられて保持される。なお、画像形成装置1には、シート材Pに対して前処理を行う前処理部を、画像形成部20の上流側に配置したり、液体が付着したシート材Pに対して後処理を行う後処理部を乾燥部30と搬出部40との間に配置したりすることもできる。
前処理部としては、液体と反応して滲みを抑制するための処理液をシート材Pに塗布する先塗り処理を行うもの等が挙げられる。また、後処理部としては、画像形成部20で印刷されたシートを反転させて再び画像形成部20へ送ってシート材Pの両面に印刷するためのシート反転搬送処理や、複数枚のシートを綴じる処理などを行うもの等が挙げられる。
<第1信号出力部及び第2信号出力部の構成>
次に、本実施形態における吐出タイミング制御を行うための検出に係る部分について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、本実施形態における搬送ドラム周りの構成の一例を説明する正面図である。また、図4は、同じく平面図である。但し、図4では簡略化するために1つの吐出ユニットを図示している。
搬送ドラム21の軸21aにはエンコーダホイール202が設けられ、エンコーダホイール202を読取るエンコーダセンサ203が配置されている。これらのエンコーダホイール202とエンコーダセンサ203により、第1信号出力部の一例である第1エンコーダ201が構成されている。第1エンコーダ201はロータリエンコーダであり、搬送ドラム21の回転量(回転駆動量)に応じた第1信号(出力パルス)を出力する。
また、搬送ドラム21の周面にはエンコーダスケール212が付設され、エンコーダスケール212を読取るエンコーダセンサ213が配置されている。これらのエンコーダスケール212とエンコーダセンサ213により、第2信号出力部の一例である第2エンコーダ211が構成されている。第2エンコーダ211はリニアエンコーダであり、搬送ドラム21の周面の移動量に応じた第2信号(出力パルス)を出力する。第2信号は搬送ドラム21の周面におけるシート材Pの移動量に相関する信号である。
ロータリエンコーダ、及びリニアエンコーダは、一例として、物差しとなるスケール(目盛)と、位置情報を検出する検出器で構成されている。検出器によるスケールの検出信号が出力パルスとして出力される。スケールの間隔を、以下では、スケールの周期、又はピッチと称する。また、出力パルスにおけるパルスの周期は、スケールの周期に対応すものであり、以下では出力パルスの周期と称する。
ここで、第2エンコーダ211を構成するエンコーダセンサ213は、複数の液体吐出ユニット23の各々の近傍に配置されている。本実施形態では液体吐出ユニット23のベース部材52に取り付けている。従って、各液体吐出ユニット23のエンコーダセンサ213と搬送ドラム21のエンコーダスケール212によって、各々第2エンコーダ211が構成される。
さらに、搬送方向最上流の液体吐出ユニット23Aの搬送方向上流側には、シート材Pの先端を検出するシート材位置検知手段であるシート材位置センサ220が配置されている。
なお、本実施形態では、シート材位置センサ220は、シート材Pの先端を検知しているが、シート材Pに付したマーク(レジストマーク)を読取る構成とすることもできる。レジストを読み取る構成とすることで、カットシート材だけでなく、連帳紙などの連続媒体を使用する場合にも対応可能となる。
<第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成>
図5は、本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図5に示されているように、画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)304と、外部機器接続I/F(Interface)308と、ネットワークI/F309と、操作パネル330と、バスライン310とを備える。また、画像形成装置1は、搬送ドライバ312と、液体吐出ユニットドライバ322と、乾燥ドライバ332と、エンコーダI/F342とを備える。搬送ドライバ312は搬入部10、搬送ドラム21、及び搬出部40に、液体吐出ユニットドライバ322は液体吐出ユニット23に、乾燥ドライバ332は乾燥部30に、エンコーダI/F342は第1エンコーダ201、第2エンコーダ211、及びシート材位置センサ220に、それぞれ電気的に接続されている。
これらのうち、CPU301は、画像形成装置1全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。NVRAM304は、プログラムや累積誤差補正データ等の各種データを記憶し、画像形成装置1の電源が遮断されている間も各種データを保持する。外部機器接続I/F306は、PC(Personal Computer)等の外部機器に接続され、外部機器との間で、制御信号や印刷されるデータの通信を行う。
ネットワークI/F309は、インターネット等の通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインタフェースである。バスライン310は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。操作パネル330は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネルやアラームランプ等により構成されている。
搬送ドライバ312は、搬入部10、搬送ドラム21、及び搬出部40等に含まれるローラ、又はドラムの駆動させるモータを制御するドライバである。また、液体吐出ユニットドライバ322は、液体吐出ユニット23による液体の吐出を制御するドライバであり、乾燥ドライバ332は乾燥部30の動作を制御するドライバである。
センサI/F342は、第1エンコーダ201、第2エンコーダ211、及びシート材位置センサ等の各種センサとの間でデータ、又は信号の送受信を行うインタフェースである。
なお、搬送ドライバ312、液体吐出ユニットドライバ322、乾燥ドライバ332、及びエンコーダI/F342の機能は、それぞれプログラムに従ったCPU301の命令によって実現されても良い。
<第1の実施形態に係る画像形成装置の機能構成>
次に、画像形成装置1の機能構成について、図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を説明するブロック図である。図6に示すように、画像形成装置1は、シート材位置検知部110と、第1信号出力部111と、吐出開始タイミング決定部112と、第2信号出力部113とを備える。また、画像形成装置1は、補正データ取得部114と、補正データ格納部115と、吐出タイミング生成部116と、吐出ユニット制御部117と、液体吐出部22とを備える。これらのうち、補正データ取得部114、吐出開始タイミング決定部112、及び吐出タイミング生成部116は、図5のCPU301が所定のプログラムを実行することにより実現される。
シート材位置検知部110は、シート材位置センサ220等により実現され、シート材Pの先端を検知し、検知結果を吐出開始タイミング決定部112に出力する。
第1信号出力部111は、第1エンコーダ201等により実現され、第1エンコーダ201の出力パルスを、第1信号として吐出開始タイミング決定部112に出力する。
吐出開始タイミング決定部112は、シート材位置検知部110から入力した検知結果がシート材Pの先端位置を検知した状態になった時から、第1信号出力部111から入力した第1信号の出力パルスのカウントを開始する。そして、カウント数が予め定められた所定の数になったタイミングを吐出開始タイミングとして決定し、吐出開始タイミングを示す信号を吐出タイミング生成部116、及び吐出ユニット制御部117のそれぞれに出力する。
第1信号出力部111の出力に基づき、吐出開始タイミングを決定することで、液体吐出ユニット23による色毎の重ね合わせ精度を制御することができる。
第2信号出力部113は、第2エンコーダ211等により実現され、第2エンコーダ211の出力パルスを、第2信号として補正データ取得部114、及び吐出タイミング生成部116のそれぞれに出力することができる。
第2信号出力部113の出力に基づき、吐出開始タイミングで吐出された後の吐出タイミングを生成することで、シート材P上に付与された液体のドットの搬送方向の間隔、及び位置精度を、搬送ドラム21上の実際のシート材Pの位置にて制御することができる。これにより、精度が高く求められる同じ色の液体間の吐出精度を、第2信号出力部113の出力に基づき取得される搬送ドラム21上での実際のシート材Pの位置で規定することができる。このとき、第2信号出力部113に含まれる第2エンコーダ211は搬送ドラム21の表面の移動量を検出することになり、搬送ドラム21の回転精度、搬送ドラム21の部品精度によるシート材Pの位置の検出誤差を補正することができる。
ここで、第2信号出力部113の出力は、搬送ドラム21の周面に付設されたエンコーダスケール212に基づくものであるが、エンコーダスケール212の周期に累積の誤差が含まれたり、エンコーダスケール212を搬送ドラム21の周面に付設する時に付設誤差が生じたりする場合がある。そして、このような累積誤差や付設誤差により、シート材の位置の検出誤差を適切に補正できなくなる場合がある。
そこで、本実施形態では、累積誤差や付設誤差の影響を補正するための補正データを取得する補正データ取得部114を備える。補正データ取得部114は、第1信号出力部111から入力した第1信号と、第2信号出力部113から入力した第2信号とに基づいて、第2信号を補正する補正データを生成し、補正データ格納部115に出力する機能を有する。なお、この補正データと、補正データ取得部114による補正データの取得方法については、別途、図7~8を用いて詳述する。
補正データ格納部115は、NVRAM304等により実現され、補正データ取得部114から入力した補正データを格納する。
吐出タイミング生成部116は、吐出開始タイミング決定部112で決定された吐出開始タイミングで吐出された後の吐出タイミングを、第2信号出力部113から入力した第2信号の出力パルスと、補正データ格納部115に格納された補正データとに基づいて生成する。
換言すると、吐出タイミング生成部116は、第2信号の出力パルスに補正データを加算することで、第2信号に含まれる上述した累積誤差や付設誤差の影響を補正して、吐出開始タイミングで吐出された後の吐出タイミングを生成する。なお、吐出タイミング生成部116による吐出タイミングの生成方法については、別途、図9~10を用いて詳述する。
吐出ユニット制御部117は、液体吐出ユニットドライバ322等により実現され、また、液体吐出部22は液体吐出ユニット23等により実現される。吐出ユニット制御部117は、吐出開始タイミング決定部112で決定された吐出開始タイミングで液体吐出部22に液体の吐出を開始させることができる。また、吐出開始後は、吐出タイミング生成部116で生成された吐出タイミングで、液体吐出部22に液体を吐出させることができる。
<実施形態に係る補正データの取得方法>
次に、補正データ取得部114による補正データの取得方法について説明する。
補正データ取得部114は、液体吐出部22が液体の吐出を開始する前に、第1信号出力部111が出力する第1信号に基づき、搬送ドラム21の回転量を検出する。また、同時に、第2信号出力部113が出力する第2信号に基づき、搬送ドラム21の表面の移動量を検出する。そして、両者の差分等の比較により補正データを取得する。
搬送ドラム21の回転量、及び搬送ドラム21の表面の移動量の検出は、搬送ドラム21が回転原点から予め定められた角度だけ回転したタイミングで開始される。より詳しくは、吐出開始タイミング決定部112は、第1信号出力部111の出力する回転原点信号を基準として第1信号出力部111の出力パルスのカウントを開始し、所定のカウント数になった時に、開始トリガ信号を補正データ取得部114に出力する。補正データ取得部114は、開始トリガ信号を入力したタイミングで、搬送ドラム21の回転量、及び搬送ドラム21の表面の移動量の検出を開始する。
また、第2エンコーダ211におけるエンコーダスケール212は、搬送ドラム21の周方向に必ず1つ以上の繋ぎ目が存在し、この繋ぎ目が第2信号に含まれると、搬送ドラム21の回転量を適切に検出できない場合がある。そのため、吐出開始タイミング決定部112は、この繋ぎ目がエンコーダセンサ213を通過した後に、開始トリガ信号を出力するように設定しておくことが好適である。これにより、補正データ取得部114は、繋ぎ目の影響を受けずに補正データを取得することができる。吐出タイミング生成部116は、補正データを用いて第2信号を適切に補正して、吐出タイミングを生成することができる。
ここで、図7は、実施形態に係る補正データの取得方法の一例を説明する図である。図7の横軸は、第1信号出力部111及び第2信号出力部113の出力パルスのパルス数を示し、縦軸はクロック数を示す。クロック数は、図2のCPU301のクロックをカウントして取得することができる。換言すると、クロック数は、CPU301のクロックに基づき測定された時間を示している。クロック数により出力パルスの周期を測定することができる。
図7において、破線で示されているグラフ71は、第1信号出力部111の出力パルス(第1信号)のパルス数に、出力パルス毎の周期の測定結果を示すクロック数を乗じた値の積算値をプロットしたものである。この積算値は、第1信号出力部111による搬送ドラム21の回転量の検出値に該当する。
また、一点鎖線で示されているグラフ72は、第2信号出力部113の出力パルス(第2信号)のパルス数に、出力パルス毎の周期の測定結果を示すクロック数を乗じた値の積算値をプロットしたものである。この積算値は、第2信号出力部113による搬送ドラム21の表面の移動量の検出値に該当する。
なお、グラフ71及び72とも積算値をプロットしたものであるため、右肩上がりの曲線となっている。
実線で示されているグラフ73は、第2信号出力部113の出力パルスの周期の積算値(グラフ72)から第1信号出力部111の出力パルスの周期の積算値(グラフ71)を減算した差分値をプロットしたものである。この場合、第2信号出力部113の出力パルスの周期と、第1信号出力部111の出力パルスの周期とを同期させ、第2信号出力部113の出力パルスの周期の積算値から第1信号出力部111の出力パルスの周期の積算値が減算される。なお、第2信号出力部113の出力パルスの周期と、第1信号出力部111の出力パルスの周期とを「同期させる」とは、完全な同期を要求するものではなく、詳しくは第2の実施形態で述べるように、両者が対応するものであれば良い。
グラフ73で示される差分値は、第2信号出力部113の出力パルス(第2信号)に含まれる、エンコーダスケール212の周期の累積誤差や、エンコーダスケール212を搬送ドラム21の周面に付設する時の付設誤差の影響を表すものである。補正データ取得部114は、グラフ73で示される差分値のデータを補正データとして取得し、補正データ格納部115に出力する。補正データ格納部115は、補正データ取得部114から入力した補正データを格納する。
ここで、搬送ドラム21の回転精度や部品精度によって、搬送ドラム21の回転量と搬送ドラム21の表面の移動量は必ずしも一致せず、第1信号出力部111及び第2信号出力部113の検出値に誤差が含まれる場合がある。そのため、補正データ取得部114は、グラフ73で示される差分値のデータを複数回取得した結果の平均値を補正データとしても良い。これにより、第1信号出力部111及び第2信号出力部113の検出値の誤差の影響を低減させることができる。
また、第1エンコーダ201及び第2エンコーダ211は部品精度によって、スケールの周期にばらつきがある場合がある。そこで、補正データ取得部114は、第1エンコーダ201及び第2エンコーダ211の周期を複数回にわたって計測し、それぞれの移動平均処理を実行する。そして、それぞれの移動平均処理結果の差分値から補正データを取得しても良い。これにより、第1エンコーダ201及び第2エンコーダ211のスケールの周期のばらつきの影響を低減させることができる。
<実施形態に係る補正データ取得部による処理>
補正データ取得部114は、以下に示す補正データの取得処理を、一例として、画像形成装置1の工場出荷時に実行し、補正データ格納部115に補正データを格納させる。或いは、定期校正として所定の周期(1年等)毎に実行し、補正データ格納部115に格納された補正データを更新しても良い。但し、補正データ取得部114が補正データの取得処理を実行する時期は、これらに限定されるものではなく、液体吐出部22が液体の吐出を開始する前であれば、任意の時期であっても良い。
図8は、補正データ取得部114による処理の一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS81において、補正データ取得部114は、第1信号出力部111から出力パルス(第1信号)を入力し、また、同時に第2信号出力部113から出力パルス(第2信号)を入力する。
続いて、ステップS82において、補正データ取得部114は、第1信号の周期の積算値を取得する。
続いて、ステップS83において、補正データ取得部114は、第2信号の周期の積算値を取得する。
なお、ステップS82~S83の処理は適宜変更可能であり、両方の処理が並行に実行されても良い。
続いて、ステップS84において、補正データ取得部114は、第2信号の周期の積算値から第1信号の周期の積算値を減算し、補正データを取得する。
続いて、ステップS85において、補正データ取得部114は、取得した補正データを補正データ格納部115に出力し、補正データ格納部115に補正データを格納させる。
このようにして、補正データ取得部114は、第2信号を補正する補正データを取得することができる。
なお、図8のステップS81では、補正データ取得部114が第1信号と第2信号を同時に入力する例を示したが、これに限定されるものではない。図7で説明したように、第2信号出力部113の出力パルスの周期と、第1信号出力部111の出力パルスの周期とを同期させて、両者の積算値の減算処理を行えれば、必ずしも同時に入力する必要はない。補正データ取得部114は、第1信号と第2信号を並行して入力したり、或いは第1信号を入力した後で第2信号を入力したり、第2信号を入力した後で第1信号を入力したりしても良い。
<実施形態に係る吐出タイミングの生成方法>
次に、吐出タイミング生成部116による吐出タイミングの生成方法について説明する。
図9は、実施形態に係る吐出タイミングの生成方法の一例を説明するタイミングチャートである。
吐出タイミング生成部116は、吐出開始タイミング決定部112が出力する開始トリガ信号(図9(a))を入力して吐出タイミングの生成処理を開始する。吐出タイミング生成部116は、第2信号出力部113が出力する第2信号(図9(b))の出力パルスに基づき、補正データ格納部115を参照して、第2信号の出力パルスに対応した補正データを取得する。
吐出タイミング生成部116は、吐出開始タイミング決定部112が出力する吐出開始タイミング(図9(e))に基づき、吐出タイミング生成手段502は吐出タイミングを生成する。この際に、クロック(図9(d))のカウント数が、基準カウント値から補正データの値を差し引いたカウント値になったタイミングを吐出タイミングとする。
より具体的に説明すると、図9に示す例では、第2信号のパルスの立ち上がりを基準タイミングとし、第2信号のパルスの立ち上がりからクロックのカウントを開始するものとする。
先ず、吐出開始時は、吐出開始タイミング決定部112が出力する吐出開始タイミングに一致する吐出タイミング信号f1を生成する。以降の吐出では、吐出開始タイミング入力時のカウントから補正データの値「+1」の差分値「4」カウントを基準とする。
つまり、次の吐出タイミングでは、最初の吐出タイミング信号f1を生成した後の次の第2信号の出力パルスの立ち上がりから、前出の4カウントに対して補正データの値「-1」を加算した3カウント目のタイミングとなる吐出タイミング信号f2を生成する。
同様に、さらに次の吐出タイミングでは、次の第2信号の出力パルスの立ち上がりから、前出の4カウントに対して補正データの値「-2」を加算した2カウント目のタイミングとなる吐出タイミング信号f3を生成する。
補正データは、第2信号の出力パルスの1パルス毎に対応付けて生成することが可能なため、第2信号の出力パルスからそのパルスに対応付いた補正データを加算して吐出タイミングを生成することで、第2信号を補正し、エンコーダスケール212の周期の累積誤差や、エンコーダスケール212を搬送ドラム21の周面に付設する時の付設誤差の影響を除去することができる。
なお、本実施形態では4カウントを基準とした例を示したが、クロックの周波数を上げてカウント数を増やすことでより、補正精度をより向上させることができる。
また、本実施形態では、第2信号の出力パルスの立ち上がりを基準タイミングにクロックをカウントしたが、立ち下がりや、立ち上がりと立ち上がりの両エッジ等を基準タイミングとしても良い。この場合、補正データも基準タイミングに合わせて生成する。
さらに、第2エンコーダ211は部品精度によって、スケールの周期にばらつきがある場合がある。そこで、第2エンコーダ211の周期を複数回にわたって計測し、その移動平均をとることでその差分をキャンセルすることができる。このときは、前出のカウント数に対して移動平均結果から取得される周期と直前の第2エンコーダ211の周期の差分を減算する。
また、本実施形態では、液体吐出ユニット23は、図2、図4を用いて説明したように、複数のノズルを配列したノズル列101を有する複数のヘッド100をベース部材52に配置されている。また、複数のヘッド100は、搬送方向において千鳥配列されている。「搬送方向において千鳥配列」とは、図4において、6個のヘッド100のうち、左側の3つのヘッド100からなるヘッド列と、右側の3つのヘッド100からなるヘッド列とが、搬送方向と直交する方向に位置がずれていることをいう。また、複数のヘッド100が搬送方向において千鳥配列されているため、ヘッド100に含まれるノズル列101も、ヘッド100に合わせて搬送方向において千鳥配列されている。このような配置において、吐出タイミング生成部116は、ノズル列101のそれぞれに対して、吐出タイミングを生成する。
また、この場合、例えば第2エンコーダ211を各液体吐出ユニット23に対して1個ずつ配置する構成としても良い。補正データは、液体吐出ユニット23内の全てのノズル列101で共通に使用することで、エンコーダセンサ213の個数を少なくすることができる。
<実施形態に係る画像形成装置による画像形成処理>
次に、画像形成装置1による画像形成処理について説明する。
図10は、実施形態に係る画像形成装置による画像形成処理の一例を示すフローチャートである。
渡し胴24によってシート材Pが搬送ドラム21に渡されると、吸着装置26によってシート材Pの吸着を開始し、搬送ドラム21の回転によってシート材Pを搬送する。
そして、ステップS101において、シート材位置検知部110は、シート材Pの先端を検知し、検知結果を吐出開始タイミング決定部112に出力する。
続いて、ステップS102において、吐出開始タイミング決定部112は、シート材位置検知部110からの検知結果を入力したタイミングから第1信号出力部111の出力パルスのカウントを開始、所定カウント値になったタイミングで、各液体吐出ユニット23からの各色の吐出開始タイミングを決定(確定)する。これにより、各液体吐出ユニット23からの吐出が開始される。
続いて、吐出開始後は、ステップ103において、吐出タイミング生成部116は、第2信号出力部113の出力パルスに補正データを加算して、第2信号を補正しながら吐出タイミングを生成し、吐出タイミング信号を吐出ユニット制御部117に出力する。
続いて、ステップS104において、吐出ユニット制御部117は、入力した吐出タイミング信号に応じて液体吐出ユニット23を制御し、液体吐出ユニット23に液体を吐出させてシート材P上に画像を形成する。
<効果>
以上説明してきたように、本実施形態では、補正データ取得部114は、第2信号出力部113が出力する第2信号を補正する補正データを取得する。また、吐出タイミング生成部116は、第2信号と補正データとに基づき、液体吐出ユニット23の吐出タイミングを生成する。これにより、エンコーダスケール212の周期に累積の誤差が含まれたり、エンコーダスケール212を搬送ドラム21の周面に付設する時に付設誤差が生じたりする場合でも、累積誤差や付設誤差の影響を除去して、シート材の位置の検出誤差を適切に補正することができる。
また、吐出開始タイミングを第1信号に基づいて決定することで、色毎の重ね合わせの精度を確保することができる。さらに、吐出開始タイミングで吐出された後の吐出タイミングを、第2信号に基づいて生成することで、搬送ドラム21上の実際のシート材Pの位置に合わせて吐出を行うことができる。これにより、精度が高く求められる同色間の吐出精度を確保し、同じ色のドットの搬送方向の間隔、位置精度を確保することができる。
また、第1信号出力部111の第1エンコーダ201に高精度のエンコーダを使用しなくても、高精度な着弾位置精度を得ることができ、画像形成の品質を向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る画像形成装置を説明する。なお、既に説明した実施形態と同一の構成部についての説明は省略する。
図11は、本実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図11に示すように、画像形成装置1aは、補正データ取得部114aを備え、補正データ取得部114aは、周期調整部118を備えている。
ここで、エンコーダホイール202の搬送ドラム21の回転量を検出するためのスケールの周期と、エンコーダスケール212の搬送ドラム21表面の移動量を検出するためのスケールの周期は一致しない場合がある。このような周期の違いにより、補正データの取得する際に、第2信号出力部113の出力パルスの周期の積算値(グラフ72)から第1信号出力部111の出力パルスの周期の積算値(グラフ71)を、同期させて減算できず、正確な補正データを取得できない場合がある。
そこで、周期調整部118は、第1信号出力部111の出力パルス(第1信号)の周期を、第2信号出力部113の出力パルス(第2信号)の周期に対応させる調整処理を実行する。
このような調整処理の一例として、周期調整部118は、第1エンコーダ201の出力パルスを逓倍分周することで第2エンコーダ211の周期と同一、又はその整数倍にする処理を実行することができる。
或いは、他の例として、周期調整部118は、第1エンコーダ201の周期の積算値の離散的な取得データ(図7のグラフ72参照)を補間する近似式を求める。そして、第2エンコーダ211の各周期を近似式に代入して、第2エンコーダ211の各周期に対応する第1エンコーダ201の周期の積算値を算出する。このようにして、第1信号出力部111の出力パルス(第1信号)の周期を、第2信号出力部113の出力パルス(第2信号)の周期に合致させても良い。
これにより、第2信号出力部113の出力パルスの周期の積算値(グラフ72)から第1信号出力部111の出力パルスの周期の積算値(グラフ71)を、同期させて減算することができ、正確な補正データを取得することができる。
なお、上述した以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
1 画像形成装置(液体吐出装置の一例)
10 搬入部
20 画像形成部
21 搬送ドラム(回転部材の一例)
201 第1エンコーダ
202 エンコーダホイール
203 エンコーダセンサ
211 第2エンコーダ
212 エンコーダスケール
213 エンコーダセンサ
22 液体吐出部
220 シート材位置センサ
23 液体吐出ユニット
30 乾燥部
40 搬出部
100 液体吐出ヘッド
101 ノズル列
110 シート材位置検知部
111 第1信号出力部
112 吐出開始タイミング決定部
113 第2信号出力部
114 補正データ取得部
115 補正データ格納部
116 吐出タイミング生成部
117 吐出ユニット制御部
118 周期調整部
71 第1信号の周期の積算値のグラフ
72 第2信号の周期の積算値のグラフ
73 第2信号の周期の積算値から第1信号の周期の積算値を減算した結果のグラフ
P シート材
特開2016‐074101号公報

Claims (11)

  1. シート材を周面に担持して搬送する回転部材と、
    前記シート材に液体を吐出する液体吐出部と、
    前記シート材の位置を検知するシート材位置検知部と、
    前記回転部材の回転量に応じた第1信号を出力する第1信号出力部と、
    前記回転部材の周面における前記シート材の移動量に相関する第2信号を出力する第2信号出力部と、
    前記第1信号と、前記第2信号と、に基づいて取得された前記第2信号を補正する補正データを格納する補正データ格納部と、
    前記第2信号と、前記補正データと、に基づき、前記液体吐出部の吐出タイミングを生成する吐出タイミング生成部と、を有する
    液体吐出装置。
  2. 前記第2信号出力部は、
    前記回転部材の周面に設けられたエンコーダスケールと、
    前記液体吐出部の近傍に配置され、前記エンコーダスケールを読取るエンコーダセンサと、を含む
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第2信号の周期の積算値から取得した前記シート材の移動量と、
    前記第1信号の周期の積算値から取得した前記回転部材の回転量と、
    に基づき、前記補正データを取得する補正データ取得部を有する
    請求項1、又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記補正データ取得部は、
    前記補正データの取得処理を複数回実行し、複数回の取得結果の平均により前記補正データを取得する
    請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記補正データ取得部は、
    前記第2信号の周期の積算値から取得した前記シート材の移動量の移動平均処理結果と、前記第1信号の周期の積算値から取得した前記回転部材の回転量の移動平均処理結果と、に基づき、前記補正データを取得する
    請求項3、又は4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体吐出部は、
    前記シート材の搬送方向において千鳥配列されて前記液体を吐出する複数のノズル列を有し、
    前記吐出タイミング生成部は、
    前記吐出タイミングを前記ノズル列毎に生成する
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記液体吐出部は、
    前記搬送方向において、前記液体の色毎に複数の液体吐出ユニットを含み、
    前記第2信号出力部は、
    前記複数の液体吐出ユニットのそれぞれの近傍に配置されている
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記第1信号の周期を、前記第2信号の周期に対応させる調整処理を実行する周期調整部を有する
    請求項3乃至7の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記周期調整部は、
    前記第1信号を逓倍分周して前記第2信号の周期と同一、又は前記第2信号の周期の整数倍に調整する
    請求項8に記載の液体吐出装置。
  10. 前記周期調整部は、
    前記第1信号の周期の積算値を補間した近似式を算出し、前記近似式に前記第2信号の周期を代入して前記第1信号の周期の積算値を算出する
    請求項8に記載の液体吐出装置。
  11. シート材を周面に担持して搬送する回転部材と、
    前記シート材に液体を吐出する液体吐出部と、
    前記シート材の位置を検知するシート材位置検知部と、
    前記回転部材の回転量に応じた第1信号を出力する第1信号出力部と、
    前記回転部材の周面における前記シート材の移動量に相関する第2信号を出力する第2信号出力部と、
    前記第1信号と、前記第2信号と、に基づいて取得された前記第2信号を補正する補正データを格納する補正データ格納部と、
    前記第2信号と、前記補正データと、に基づき、前記液体吐出部の吐出タイミングを生成する吐出タイミング生成部と、を有する
    画像形成装置。
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