JP6026111B2 - 電動車両の電源システムおよび電動車両 - Google Patents

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Description

この発明は、インホイールモータ式やワンモータ式の電動車両における電源システム、およびこの電源システムを備えた電動車両に関する。
一般的に、電動車両における駆動用モータの出力特性は、基底回転数(モータの誘起電圧ピークと駆動電流の和が電源電圧と等しくなる回転数)以下ではトルク一定に、それを超える場合は、出力(回転数とトルクの関)が一定になるように制御される。
従来技術で、モータの駆動電圧をバッテリー電圧以上にしたい場合、図6に示すように、リアクトル71と、半導体スイッチ72、平滑コンデンサ73を組み合わせた昇圧回路が用いられている(例えば、特許文献1)。
特開2005−212659号公報
電動車両において、走行中に駆動トルクを瞬時的に増大させたい場合がある。しかし、バッテリーの電圧で制限され、それ以上に駆動トルクを瞬時的に増大させることができない。また、昇降回路を設けた電源システムにおいても、従来のシステムは図6のようなリアクトル71、半導体スイッチ72、平滑コンデンサ73を組み合わせた構成であるため、入力であるバッテリーの出力電力は変わらないため、出力電流が低下し、モータ駆動トルクを上昇させることができない。しかも昇降回路の構成が複雑である。
この発明の目的は、出力電流を低下させることなく瞬時的にバッテリー電圧以上の駆動電圧を発生させることができて、モータの駆動トルクを瞬時的に増大でき、かつ昇圧回路を簡単な構成とできる電動車両の電源システムおよび電動車両を提供することである。
この発明の電動車両の電源システムは、走行用のモータMを駆動するモータ駆動回路1とバッテリー2とが接続された正側配線3に昇圧用のコンデンサC1の一方の電極が接続され、このコンデンサC1の他方の電極、充電側端子bと昇圧側端子cとに切り換えて接続された充電・昇圧切換スイッチSW1が設けられ、前記充電側端子bは前記モータ駆動回路1とバッテリー2間の負側配線4に接続され、前記昇圧側端子cは、前記コンデンサC1の前記一方の電極前記正側配線3に接続された接続点3aよりもモータ駆動回路1側で前記正側配線3に接続され、この昇圧側端子cが接続された接続点3bよりもさらにモータ駆動回路1側で前記正側配線3に逆電流防止ダイオードD1が挿入され、前記正側配線3の前記接続点3aと前記コンデンサC1の前記一方の端子caとが接続された配線6に一つのバイパス用のダイオードD2、前記コンデンサC1側へ電流が流れる向きに挿入され、このダイオードD2の出力側端子と前記正側配線3における前記逆電流防止ダイオードD1よりもさらにモータ駆動回路1側となる接続点3cとが接続された配線7に、他の一つのバイパス用のダイオードD3が挿入されたものである。
この構成によると、前記充電・昇圧切換スイッチSW1を充電側端子bと導通する切換状態とすることで、昇圧用のコンデンサC1がバッテリー2と並列接続状態となり、車両走行中に前記コンデンサC1が蓄電される。モータMの基底回転数以上の最大出力領域では、バッテリー2の出力電圧、電流とも最大値となっており、通常ではこれ以上の出力はできない。この状態で更なる加速が必要となったときに、前記充電・昇圧切換スイッチSW1を昇圧側端子cと導通する切換状態とする。これにより、前記バッテリー2とコンデンサC1とがモータ駆動回路1に対して直列接続状態となる。そのため、瞬時ではあるが、最大電流を確保したまま出力電圧を上げることができる。出力増大可能な時間はコンデンサC1の容量に依存するが、上記のような加速を必要とする場合は多くないため、通常走行時は充電状態としておくことによって、十分な充電を行うことができる。
前記逆電流防止ダイオードD1を設けているため、制動回転時のモータMの起電力によってモータMから前記コンデンサC1へ電流が流れることが回避される。また、前記コンデンサC1と並列接続状態となるバイパス用のダイオードD2,D3を設けたため、バッテリー2とコンデンサC1とが直列接続状態となっている間に、コンデンサC1の電荷が全て消費されても、バイパス用のダイオードを介してバッテリー2の電流がモータM側へ流れ、コンデンサC1が電流の流れを阻害することがない。
この発明において、前記正側配線3に挿入した前記逆電流防止ダイオードD1と並列に半導体スイッチを備え、前記モータMが回生制動状態にあるときに前記半導体スイッチQ1を導通状態とする回生制御手段12を備えても良い。
逆電流防止ダイオードD1と並列に半導体スイッチQ1を設けることにより、走行用のモータMが回生制動状態にあるときに半導体スイッチQ1を導通状態とすれば、モータMからの回生電流によるバッテリー2への充電が可能になる。
この発明において、前記充電・昇圧切換スイッチSW1を半導体スイッチQ2,Q3で構成しても良い。半導体スイッチQ2,Q3であれば、接点を開閉するスイッチとは異なり、切換時の火花の発生等の問題が生じない。
この発明において、前記充電・昇圧切換スイッチSW1の切換を、車両のアクセル信号を基に判断する充電・昇圧判断手段11を備えても良い。この場合に、前記充電・昇圧判断手段11は、前記アクセル信号の時間的変化が、定められた閾値よりも大きいときに前記充電・昇圧切換スイッチSW1を前記昇圧側端子cに接続される切換状態とする構成であっても良い。
アクセル信号は、運転者のアクセル操作により生成される信号であり、アクセル信号を基に充電・昇圧切換スイッチSW1の切換を行うことで、運転者の加速の希望に応じたモータMの駆動トルクの瞬時的増大が行える。特に、アクセル信号の時間的変化が閾値よりも大きいときは、運転者が急加速を望む場合であり、その要望に応じて駆動トルクを増大させることができる。前記閾値は、任意に設定すれば良いが、例えば、モータMの基底回転数以上の最大出力領域で満足できない加速が必要になる可能性が高いと考えられるアクセル信号の時間的変化の値を設定する。
この発明において、前記コンデンサC1が電気二重層コンデンサであっても良い。電気二重層コンデンサは、一般的には、スーパーキャパシタと呼ばれる。電気二重層コンデンサC1は容量が大きなものがあり、出力増大可能な時間を長くすることができる。
この発明のインホイールモータ駆動システム40は、この発明の上記いずれかの構成の電動車両の電源システム20と、前記モータ駆動回路1と、このモータ駆動回路1で駆動されるインホイールモータMとを備える。この発明の電動車両は、この発明のインホイールモータ駆動システム40を備えたものであってもよい。
前記インホイールモータMは、必ずしもモータ自体がホイール内に収められるものでなくても良く、例えば、モータMと、車輪用軸受24と、前記モータMの駆動を前記車輪用軸受24の回転側輪に伝達する減速機27とでなるインホイールモータ装置28を構成し、このインホイールモータ装置28の一部または全体がホイール内に収められるものであっても良い。
このインホイールモータ駆動システム40、およびこの発明のインホイールモータ装備の電動車両によると、この発明の電源システム20を備えることで、モータMの基底回転数以上の最大出力領域においても、モータMの駆動トルクを瞬時的ではあるが増大することができる。
この発明のワンモータ式車両駆動システム50は、この発明の上記いずれかの構成の電動車両の電源システム20と、前記モータ駆動回路1と、このモータ駆動回路1で駆動される前記モータMとを備え、このモータMが、ワンモータ形式の車両に搭載される。この発明の電動車両は、この発明のワンモータ式車両駆動システム50を備えたものであっても良い。
このワンモータ式車両駆動システム50、およびこのワンモータ式車両駆動システム50を装備した電動車両によると、この発明の電源システム20を備えることで、モータMの基底回転数以上の最大出力領域においても、モータMの駆動トルクを瞬時的ではあるが増大することができる。
この発明の電動車両の電源システムは、走行用のモータを駆動するモータ駆動回路とバッテリとが接続された正側配線に昇圧用のコンデンサの一方の電極が接続され、このコンデンサの他方の電極、充電側端子と昇圧側端子とに切り換えて接続された充電・昇圧切換スイッチが設けられ、前記充電側端子は前記モータ駆動回路とバッテリ間の負側配線に接続され、前記昇圧側端子は、前記コンデンサの一方の電極前記正側配線に接続された接続点よりもモータ駆動回路側で前記正側配線に接続され、この昇圧側端子が接続された接続点よりもさらにモータ駆動回路側で前記正側配線に逆電流防止ダイオードが挿入され、前記正側配線の前記接続点と前記コンデンサの前記一方の端子とが接続された配線に一つのバイパス用のダイオード、前記コンデンサ側へ電流が流れる向きに挿入され、このダイオードの出力側端子と前記正側配線における前記逆電流防止ダイオードよりもさらにモータ駆動回路側となる接続点とが接続された配線に、他の一つのバイパス用のダイオードが挿入されたため、モータの基底回転数以上の最大出力領域においても、出力電流を低下させることなく瞬時的にバッテリー電圧以上の駆動電圧を発生させることができて、モータの駆動トルクを瞬時的ではあるが増大でき、しかも昇圧回路が簡単な構成で済む。
この発明のインホイールモータ駆動システム、このインホイールモータ駆動システムを備えた電動車両、この発明のワンモータ式車両駆動システム、および、このワンモータ式車両駆動システムを備えた電動車両によると、いずれも、モータの基底回転数以上の最大出力領域においても、出力電流を低下させることなく瞬時的にバッテリー電圧以上の駆動電圧を発生させることができて、モータの駆動トルクを瞬時的ではあるが増大でき、しかも昇圧回路が簡単な構成で済む。
この発明の第1の実施形態に係る電動車両の電源システムの電気回路図である。 この発明の第2の実施形態に係る電動車両の電源システムの電気回路図である。 この発明の第3の実施形態に係る電動車両の電源システムの電気回路図である。 同電源システムを搭載したインホイールモータ式電動車両の概念構成を示す説明図である。 同電源システムを搭載したワンモータ式電動車両の概念構成を示す説明図である。 従来例の電気回路図である。
この発明の第1の実施形態を図1と共に説明する。この電動車両の電源システム20は、走行用のモータMを駆動するモータ駆動回路1とバッテリ2とを正側配線3と負側配線4とで接続した回路に、昇圧回路5を介在させて構成される。この昇圧回路5は、昇圧用のコンデンサC1を設けると共に、充電・昇圧切換スイッチSW1、逆電流防止ダイオードD1、バイパス用のダイオードD2,D3を設けて構成される。昇圧用のコンデンサC1は、容量が大きいものが好ましく、例えば電気二重層コンデンサとする。電気二重層コンデンサは、一般的にはスーパーキャパシタと呼ばれる。充電・昇圧切換スイッチSW1は、コモン端子aを、2つの端子b,cに切り換えて接続可能なものであれば良く、電磁式のものや、半導体式のものなど、形式は問わない。上記2つの端子b,cを、この明細書ではその用途から充電側端子b,昇圧側端子cと称する。
昇圧用のコンデンサC1は、一方の電極caを前記正側配線3に接続点3aで接続し、他方の電極cbを充電・昇圧切換スイッチSW1のコモン端子aに接続する。充電・昇圧切換スイッチSW1の充電側端子bは、前記負側配線4に接続点4aで接続する。昇圧側端子cは、前記正側配線3に、コンデンサC1を接続した接続点3aよりもモータ駆動回路側1となる接続点3bで接続する。この接続点3bよりもさらにモータ駆動回路側1で、正側配線3に前記逆電流防止ダイオードD1を挿入する。
前記バイパス用のダイオードD2,D3は、充電・昇圧切換スイッチSW1が昇圧側端子cに導通状態である場合に、コンデンサC1と並列接続状態となるように設けられる。具体的には、正側配線3の前記接続点3aとコンデンサC1の一方の端子caとを接続する配線6に一つのバイパス用のダイオードD2を、コンデンサC1側へ電流が流れる向きに挿入し、このダイオードD2の出力側端子と前記正側配線3における逆電流防止ダイオードD1よりもさらにモータ駆動回路1側となる接続点3cとを接続する配線7に、他の一つのバイパス用のダイオードD3を挿入する。
前記充電・昇圧切換スイッチSW1の切換は、昇圧制御回路8の指令によって行われる。昇圧制御回路8は、上位制御手段となる車両制御装置9の出力する指令によって、充電・昇圧切換スイッチSW1を切り換える。車両制御装置9は、例えば、車両全体の統合制御、協調制御等を行うコンピュータ式のECU(電気制御ユニット)(VCU(車両制御ユニット)とも言う)である。
車両制御装置9は、車両のアクセル10からのアクセル開度となるアクセル信号を基に充電・昇圧切換スイッチSW1の切換を判断する充電・昇圧判断手段11を有し、この充電・昇圧判断手段11の判定結果となる指令を昇圧制御回路8に与える。充電・昇圧判断手段11は、例えば、前記アクセル信号の時間的変化が、定められた閾値よりも大きいときに充電・昇圧切換スイッチSW1を前記昇圧側端子cに接続される切換状態とする。充電・昇圧判断手段11は、昇圧側端子cに接続される切換状態とする指令を与えた後、例えば設定時間の経過後に充電側端子bが接続される切換状態とする指令を与える。この設定時間は、例えばコンデンサC1の蓄電量が全て消費されると想定される時間とする。この設定時間の経過後に充電側端子bが接続される切換状態とする指令は、昇圧制御回路8において出力させるようにしても良い。また、充電・昇圧判断手段11を車両制御装置9ではなく昇圧制御回路8に設け、車両制御装置9は、前記アクセル信号を昇圧制御回路8に出力するようにしても良い。
上記構成の動作を説明する。充電・昇圧切換スイッチSW1を充電側端子bと導通する切換状態とすることで、昇圧用のコンデンサC1がバッテリー2と並列接続状態となり、車両走行中にコンデンサC1が蓄電される。モータMの基底回転数以上の最大出力領域では、バッテリー2の出力電圧、電流とも最大値となっており、通常ではこれ以上の出力はできない。
この状態で更なる加速が必要となったときに、前記充電・昇圧切換スイッチSW1を昇圧側端子cと導通する切換状態とする。これにより、バッテリー2とコンデンサC1とがモータ駆動回路1に対して直列接続状態となる。そのため、瞬時ではあるが、最大電流を確保したまま出力電圧を上げることができる。出力増大可能な時間はコンデンサC1の容量に依存するが、上記のような加速を必要とする場合は多くないため、通常走行時は充電状態としておくことによって、十分な充電を行うことができる。特に、コンデンサC1が電気二重層コンデンサである場合は、容量が大きいため、追越し時等に必要となる加速のための出力増大可能な時間は、満足できる時間となる。
前記逆電流防止ダイオードD1を設けているため、制動回転時のモータMの起電力によってモータMから前記コンデンサC1へ電流が流れることが回避される。また、前記コンデンサC1と並列接続状態となるバイパス用のダイオードD2,D3を設けたため、バッテリー2とコンデンサC1とが直列接続状態となっている間に、コンデンサC1の電荷が全て消費されても、バイパス用のダイオードD2,D3を介してバッテリー2の電流がモータM側へ流れ、コンデンサC1が電流の流れを阻害することがない。
充電・昇圧切換スイッチSW1の切換の判断は、次のように、車両のアクセル信号を基に、充電・昇圧判断手段11によって行う。充電・昇圧判断手段11は、アクセル信号の時間的変化が、定められた閾値よりも大きいときに充電・昇圧切換スイッチSW1を昇圧側端子cに接続される切換状態とする指令を昇圧制御回路8に送信し、昇圧制御回路8はこの指令に応答して充電・昇圧切換スイッチSW1を昇圧側端子cに接続される切換状態に接続する。この切換の後、設定時間後に充電・昇圧切換スイッチSW1は充電側端子bに接続される切換状態に戻され、車両の走行によってコンデンサC1は再度充電される状態となる。
アクセル信号は、運転者のアクセル操作により生成される信号であり、アクセル信号を基に充電・昇圧切換スイッチSW1の切換を行うことで、運転者の加速の希望に応じたモータMの駆動トルクの瞬時的増大が行える。特に、アクセル信号の時間的変化が閾値よりも大きいときは、運転者が急加速を望む場合であり、その要望に応じて駆動トルクを増大させることができる。前記閾値は、任意に設定すれば良いが、例えば、モータMの基底回転数以上の最大出力領域で満足できない加速が必要になる可能性が高いと考えられるアクセル信号の時間的変化の値を設定する。
図2は第2の実施形態を示す。この実施形態は、図1に示す第1の実施形態において、正側配線3に挿入した前記逆電流防止ダイオードD1と並列に半導体スイッチQ1を設け、モータMが回生制動状態にあるときに半導体スイッチQ1を導通状態とする回生制御手段として、回生制御回路12を設けたものである。回生制御回路12は、車両制御装置9から回生制御回路12へ出力される回生制動状態であることを知らせる信号に基づき、その回生制動状態信号がオンである間は、半導体スイッチQ1を導通状態に維持する。
このように逆電流防止ダイオードD1と並列に半導体スイッチQ1を設けることにより、走行用のモータMが回生制動状態にあるときに半導体スイッチQ1を導通状態とすれば、モータMからの回生電流によるバッテリー2への充電が可能になる。この実施形態におけるその他の構成,効果は、第1の実施形態と同様である。
図3はさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、図2に示す第2の実施形態において、充電・昇圧切換スイッチSW1を、2つの半導体スイッチQ2,Q3で構成している。半導体スイッチQ2,Q3であれば、接点を開閉する形式の接触式スイッチと異なり、切換時の火花の発生等の問題が生じない。この実施形態におけるその他の構成,効果は、第1の実施形態と同様である。
図4は、この発明の前記いずれかの実施形態、例えば図3に示す第3の実施形態に係る電動車両の電源システム20を備えたインホイールモータ形式の電動車両の一例を示す。この電動車両は、車体21の左右の後輪となる車輪22が駆動輪とされ、左右の前輪となる車輪23が従動輪とされた4輪の自動車である。前輪となる車輪23は操舵輪とされている。駆動輪となる左右の車輪22,22は、それぞれ独立のインホイール型のモータMにより駆動される。モータMの回転は、減速機27および車輪用軸受24の回転側輪を介して車輪22に伝達される。これらモータM、減速機27、および車輪用軸受24は、互いに一つの組立部品であるインホイールモータ装置28を構成している。モータMは、3相の同期モータ、例えばIPM型(埋込磁石型)同期モータ等からなる。バッテリ2は、モータMの駆動、および車両全体の電気系統の電源として用いられる。
制御系を説明する。前記ECUである車両制御装置9と、この車両制御装置9の指令に従って各走行用のモータMの制御をそれぞれ行う複数(図示の例では2つ)のインバータ装置32とが、車体21に搭載されている。車両制御装置9は、コンピュータとこれに実行されるプログラム、並びに各種の電子回路等で構成される。なお、車両制御装置9は、各インバータ装置32の弱電系とは、互いに共通のコンピュータや共通の基板上の電子回路で構成されていても良い。
車両制御装置9は、トルク配分手段38と、前記昇圧・充電判断部11と、回生制動判断部39を有している。トルク配分手段38は、アクセル操作部10の出力するアクセル開度の信号と、ブレーキ操作部37の出力する減速指令と、操舵手段35の出力する旋回指令とから、左右輪の走行用モータM,Mに与える加速・減速指令をトルク指令値として生成し、各インバータ装置32へ出力する。車両制御装置9は、上記各制御の他に、車両に設けられた車速センサ、荷重センサ、車輪回転センサ(いずれも図示せず)等の各種センサからの信号に基づいて、車両の各部の制御を行う機能を備える。
インバータ装置32は、モータ駆動回路1と、このモータ駆動回路1の制御を行う制御部41とを備える。電源システム20は、インバータ装置32とは独立して設けても、またインバータ装置32の一部として設けてもよい。電源システム20をインバータ装置32の一部とする場合、1台の電源システム20を両インバータ装置32で共有しても、各インバータ装置32に個別に設けてもよい。モータ駆動回路1は、バッテリ2の直流電力をモータMの駆動に用いる3相の交流電力に変換するインバータからなる。制御部41は、車両制御装置9から指令されたトルク指令値等に従い、インバータからなるモータ駆動回路1の駆動指令となる電流指令を生成する手段であり、生成した電流指令をパルス幅変調し、インバータからなるモータ駆動回路1の各スイッチング素子にオンオフ指令を与えるPWMドライバ(図示せず)を有する。
電源システム20は、図1〜図3のいずれかの実施形態に係る電動車両の電源システムであり、前記昇圧回路5と、昇圧制御回路8(図1〜図3)とを備える。電源システム20は、図2,図3の実施形態の場合は、さらに回生制御回路12を備える。この回生制御回路12は、車両制御装置9に設けられた回生制動判断部39により制御される。
前記電源システム20と、モータ駆動回路1と、インホイール型のモータMとで、インホイールモータ駆動システム40が構成される。
このようなインホイールモータ駆動システム40、インホイールモータ式の電動車両において、前記昇圧回路5を有する電源システム20を備えることにより、モータMの基底回転数以上の最大出力領域においても、モータMの駆動トルクを瞬時的ではあるが増大することができる。
図5は、この発明の前記いずれかの実施形態に係る電動車両の電源システム20を備えたワンモータ形式の電動車両の一例を示す。この電動車両は、モータMにより、変速機およびディファレンシャルを有するトランスミッション51を介して、左右の駆動輪となる車輪22,22が駆動される車両である。モータ駆動回路1は、モータMを駆動するインバータからなる。前記電源システム20と、モータ駆動回路1と、モータMとで、ワンモータ式車両駆動システム50が構成される。
このようなワンモータ式車両駆動システム50、ワンモータ式電動車両において、前記昇圧回路5を有する電源システム20を備えることにより、モータMの基底回転数以上の最大出力領域においても、モータMの駆動トルクを瞬時的ではあるが増大することができる。
1…モータ駆動回路
2…バッテリー
3…正側配線
3a,3b,3c…接続点
4…負側配線
5…昇圧回路
9…車両制御装置
11…昇圧・充電判断部
12…回生制御回路(回生制御手段)
20…電源システム
28…インホイールモータ装置
32…インバータ装置
40…インホイールモータ駆動システム
50…ワンモータ式車両駆動システム
a…コモン端子
b…充電側端子
c…昇圧側端子
C1…昇圧用のコンデンサ
D1…逆電流防止ダイオード
D2,D3…バイパス用のダイオード
M…モータ
Q1,Q2,Q3…半導体スイッチ
SW1…充電・昇圧切換スイッチ

Claims (10)

  1. 走行用のモータを駆動するモータ駆動回路とバッテリとが接続された正側配線に昇圧用のコンデンサの一方の電極が接続され、このコンデンサの他方の電極、充電側端子と昇圧側端子とに切り換えて接続された充電・昇圧切換スイッチが設けられ、前記充電側端子は前記モータ駆動回路とバッテリ間の負側配線に接続され、前記昇圧側端子は、前記コンデンサの一方の電極前記正側配線に接続された接続点よりもモータ駆動回路側で前記正側配線に接続され、この昇圧側端子が接続された接続点よりもさらにモータ駆動回路側で前記正側配線に逆電流防止ダイオードが挿入され、前記正側配線の前記接続点と前記コンデンサの前記一方の端子とが接続された配線に一つのバイパス用のダイオード、前記コンデンサ側へ電流が流れる向きに挿入され、このダイオードの出力側端子と前記正側配線における前記逆電流防止ダイオードよりもさらにモータ駆動回路側となる接続点とが接続された配線に、他の一つのバイパス用のダイオードが挿入された電動車両の電源システム。
  2. 請求項1に記載の電動車両の電源システムにおいて、前記正側配線に挿入した前記逆電流防止ダイオードと並列に半導体スイッチを備え、前記モータが回生制動状態にあるときに前記半導体スイッチを導通状態とする回生制御手段を備えた電動車両の電源システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動車両の電源システムにおいて、前記充電・昇圧切換スイッチを半導体スイッチで構成した電動車両の電源システム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電動車両の電源システムにおいて、前記充電・昇圧切換スイッチの切換を、車両のアクセル信号を基に判断する充電・昇圧判断手段を備えた電動車両の電源システム。
  5. 請求項4に記載の電動車両の電源システムにおいて、前記充電・昇圧判断手段は、前記アクセル信号の時間的変化が、定められた閾値よりも大きいときに前記充電・昇圧切換スイッチを前記昇圧側端子に接続される切換状態とする電動車両の電源システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電動車両の電源システムにおいて、前記コンデンサが電気二重層コンデンサである電動車両の電源システム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電動車両の電源システムと、前記モータ駆動回路と、このモータ駆動回路で駆動されるインホイールモータとを備えたインホイールモータ駆動システム。
  8. 請求項7記載のインホイールモータ駆動システムを備えた電動車両。
  9. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電動車両の電源システムと、前記モータ駆動回路とを備え、このモータ駆動回路で駆動される前記モータとを備え、このモータは、ワンモータ形式の車両に搭載されるモータであるワンモータ式車両駆動システム。
  10. 請求項9記載のワンモータ式車両駆動システムを備えた電動車両。
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