JP2003088143A - 電源制御装置 - Google Patents

電源制御装置

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JP2003088143A
JP2003088143A JP2001272520A JP2001272520A JP2003088143A JP 2003088143 A JP2003088143 A JP 2003088143A JP 2001272520 A JP2001272520 A JP 2001272520A JP 2001272520 A JP2001272520 A JP 2001272520A JP 2003088143 A JP2003088143 A JP 2003088143A
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JP
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power
voltage
capacitor
power supply
battery
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JP2001272520A
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Akiyoshi Uejima
章義 上島
Shigetoshi Daidoji
重俊 大道寺
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電源を使用して負荷を駆動する場合に
おいて、負荷に供給する電力の変化を抑制する。 【解決手段】 バッテリ21及びキャパシタC1、又は
平滑コンデンサC2からの電力により3相交流モータ1
を駆動するに際して、バッテリ21及びキャパシタC1
を直列、並列、又は単独にしてインバータ部13に接
続、或いは、バッテリ21及びキャパシタC1とインバ
ータ部13とを非接続とするように、第1スイッチS1
〜第3スイッチS3を切り換えるときに、バッテリ電圧
Vb及びキャパシタ電圧Vc、3相交流モータ1の力行
/回生の動作状態に基づいて、インバータ部13から3
相交流モータ1に供給する電力変化を抑制する接続関係
とするように第1スイッチS1〜第3スイッチS3を電
源制御回路23により制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモータ等の
負荷を駆動する複数の電源の接続関係を制御して、電源
電圧を負荷に供給する電源制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電気自動車等の動力用モー
タを駆動するモータ駆動用電源装置として、例えば特開
平10−84628号公報に開示された技術が知られて
いる。
【0003】このモータ駆動用電源装置では、モータ駆
動用電力を蓄積するバッテリとコンデンサとを直列接続
し、バッテリの正極側にスイッチを介して第1電力変換
器を接続されている。またバッテリとコンデンサとの接
続点は、第2電力変換器を介してスイッチと第1電力変
換器との接続点とに接続されている。そして、第1電力
変換器にモータを接続して、第1電力変換器で変換され
た電力をモータに供給してモータを駆動する。また、こ
のモータ駆動用電源装置は、第2電力変換器により電力
変換されてコンデンサに蓄積される電力を制御する。
【0004】このようなモータ駆動用電源装置では、車
両運転者が操作するアクセルペダルやブレーキペダルの
操作情報に基づいて、スイッチ、第1電力変換器及び第
2電力変換器の動作を制御する制御回路を更に備える。
【0005】制御回路では、アクセルペダル操作量情
報、ブレーキペダル操作量情報を入力とし、操作状況に
基づいてモータの制御状態を決定し、決定した制御状態
に基づいて、スイッチ、第1電力変換器及び第2電力変
換器を制御する。
【0006】すなわち、モータの力行時には、制御回路
は、スイッチをオンにしてバッテリとコンデンサとを直
列接続したことによる電圧を第1電力変換器に供給し、
第1電力変換器により所望の電圧に変換してモータを回
転駆動するように制御する。また、モータの回生時に
は、制御回路は、スイッチをオフにし、モータが回生発
電した電力を第1電力変換器を介して第2電力変換器に
供給し、第2電力変換器により所望の電圧に変換してコ
ンデンサに充電を行うように制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のモータ駆動用電源装置では、モータ力行時からモー
タ回生時に切り換える時など、すなわち、バッテリとコ
ンデンサとを直列接続したことによる電圧を第1電力変
換器に供給する場合と、バッテリ単独の電圧を第1電力
変換器に供給する場合とを切り換えるときに、第1電力
変換器から出力される電圧が変化してしまう。
【0008】すると、モータに供給される電力が変化
し、モータにより発生するトルクが一時的に落ち込んだ
り、立ち上がったりして変化してしまい、例えばモータ
が電気自動車に使用される場合にあっては、車両乗員に
違和感を与える可能性があった。
【0009】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
提案されたものであり、複数の電源を使用して負荷を駆
動する場合において、負荷に供給する電力の変化を抑制
することができる電源制御装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明で
は、上述の課題を解決するために、複数の電源からの電
力により負荷を駆動する電源制御装置において、上記一
又は複数の電源からの電圧を平滑化する平滑手段を備
え、上記一又は複数の電源から上記平滑手段を介して供
給された電力を変換して上記負荷に供給する電力変換手
段と、上記複数の電源を直列、並列、又は単独にして上
記電力変換手段に接続、或いは、上記複数の電源と上記
電力変換手段とを非接続とするように、上記複数の電源
と上記電力変換手段との接続関係を切り換える電源接続
切換手段と、上記各電源の電圧、及び上記負荷の駆動状
態に基づいて、上記複数の電源と上記電力変換手段との
接続関係を上記電源接続切換手段により切り換えるとき
に、上記電力変換手段から上記負荷に供給する電力変化
を抑制する接続関係とする制御手段とを備えることを特
徴とする。
【0011】請求項2に係る発明では、請求項1記載の
発明であって、上記制御手段は、上記各電源の電圧、及
び上記負荷の駆動状態に基づいて、上記複数の電源と上
記電力変換手段との接続関係を上記電源接続切換手段に
より切り換えるときに、上記複数の電源と上記電力変換
手段とを非接続とすることを特徴とする。
【0012】請求項3に係る発明では、請求項1又は請
求項2に記載の発明であって、上記平滑手段に印加され
ている電圧に応じて、信号振幅を変化させた基準信号を
発生する信号発生手段と、上記信号発生手段により発生
された基準信号と、負荷に供給する目標電力値とに基づ
いて、上記電力変換手段から上記負荷に供給する電力量
を決定する電力量決定手段とを更に備え、上記電力変換
手段は、上記電力量決定手段により決定された電力量を
負荷に供給することを特徴とする。
【0013】請求項4に係る発明では、請求項1〜請求
項3の何れか一に記載の発明であって、上記電源接続切
換手段を、複数のダイオードからなるものとすると共
に、少なくとも一の電源を、上記電力変換手段に対して
他の電源と直列接続された状態において負荷で発生する
回生電力を回収する容量に設定されたキャパシタとする
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、各電源の
電圧、及び負荷の駆動状態に基づいて、複数の電源と電
力変換手段との接続関係を電源接続切換手段により切り
換えるときに、電力変換手段から負荷に供給する電力変
化を抑制する接続関係とするので、複数の電源と電力変
換手段との接続関係を切り換えても、負荷に供給する電
力の変化を抑制することができ、負荷の駆動状態の変化
を抑制することができる。
【0015】請求項2に係る発明によれば、各電源の電
圧、及び負荷の駆動状態に基づいて、複数の電源と電力
変換手段との接続関係を電源接続切換手段により切り換
えるときに、複数の電源と電力変換手段とを非接続とす
るので、接続関係切換時には平滑手段に蓄積された電力
のみで負荷を駆動し、接続関係切換時に負荷に供給する
電力変化を抑制することができ、負荷の駆動状態の変化
を抑制することができる。
【0016】請求項3に係る発明によれば、平滑手段に
印加されている電圧に応じて基準信号の信号振幅を変化
させ、基準信号と目標電力値とに基づいて、電力変換手
段から負荷に供給する電力量を決定して負荷を駆動する
ので、平滑手段に印加されている電圧変化により負荷に
供給する電力変化を抑制することができ、負荷の駆動状
態の変化を抑制することができる。
【0017】請求項4に係る発明によれば、電源接続切
換手段を複数のダイオードからなるものとすると共に、
少なくとも一の電源を電力変換手段に対して他の電源と
直列接続された状態において負荷で発生する回生電力を
回収する容量に設定されたキャパシタとしたので、ダイ
オードを使用したときでも回生電力を回収することでき
ると共に、回路構成を簡単化し、更には動作信頼性の向
上、回路規模の縮小、コスト低減を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】[第1実施形態に係る電源制御装置の構
成]本発明は、例えば図1に示すように構成された第1
実施形態に係る電源制御装置に適用される。
【0020】第1実施形態に係る電源制御装置は、例え
ば3相交流モータ1を駆動するための電源電圧を供給す
るものであって、3相交流モータ1を駆動する電力を蓄
積する電源部11と、電源部11に含まれるバッテリを
制御するバッテリ制御部12と、3相交流モータ1に電
力供給をするインバータ部13と、3相交流モータ1の
トルクを制御するモータ制御部14と、これらの各部を
制御するコントローラ15とを備えて構成されている。
【0021】3相交流モータ1は、インバータ部13か
ら電力が供給され、例えば電気自動車の動力源としてト
ルクを発生させる。
【0022】電源部11は、バッテリ21と、電荷を蓄
積及び放電するキャパシタC1と、バッテリ21とキャ
パシタC1との間に設けられた第1スイッチS1、第2
スイッチS2、第3スイッチS3と、第1スイッチS1
〜第3スイッチS3を駆動する駆動回路22と、駆動回
路22を制御する電源制御回路23と、バッテリ21の
電圧を検出するバッテリ電圧検知部24と、キャパシタ
C1の電圧を検出するキャパシタ電圧検知部25とを備
えて構成されている。
【0023】バッテリ21は、電力が放充電可能な2次
電池からなり、第1スイッチS1、第2スイッチS2、
第3スイッチS3のオンオフ状態に応じて、充電してい
る電力を放電してインバータ部13に供給すると共に、
3相交流モータ1の回生電力の充電をする。
【0024】バッテリ電圧検知部24は、バッテリ21
の充電量に応じたバッテリ電圧Vbを検知し、バッテリ
電圧情報を生成して電源制御回路23及びバッテリ制御
部12に出力する。
【0025】キャパシタC1は、例えば電気2重層キャ
パシタ等の大容量キャパシタからなり、第1スイッチS
1、第2スイッチS2、第3スイッチS3のオンオフ状
態に応じて、蓄積している電力を放電してインバータ部
13に供給すると共に、3相交流モータ1の回生電力の
蓄積をする。
【0026】キャパシタ電圧検知部25は、キャパシタ
C1に蓄積された電荷量に応じた端子間電圧を示すキャ
パシタ電圧Vcを検知し、キャパシタ電圧情報を生成し
て電源制御回路23に出力する。
【0027】バッテリ制御部12は、バッテリ電圧検知
部24からのバッテリ電圧情報から、バッテリ電圧Vb
を監視し、バッテリ21の充電量と、バッテリ21の容
量とを比較して、バッテリ21の容量が満充電になった
ことを検出すると、バッテリ21への充電を禁止するこ
とを指示するバッテリ充電禁止情報を電源制御回路23
に出力する。
【0028】電源制御回路23は、入力される各種情報
に基づいて、第1スイッチS1、第2スイッチS2、第
3スイッチS3の駆動状態を制御するスイッチ制御情報
を駆動回路22へ出力することで、インバータ部13に
供給する電源電力を制御すると共に、3相交流モータ1
で発生した回生電力を回収するときの電原電圧を制御す
る。
【0029】また、電源制御回路23は、後述するモー
タ制御部14から3相交流モータ1のモータ回生/モー
タ力行を判定した状態判定情報、後述するインバータ部
13からの電源電圧情報が入力され、状態判定情報から
3相交流モータ1に必要な電圧を認識して、電源電圧情
報を参照してバッテリ21又はキャパシタC1からイン
バータ部13に電圧供給を行う。
【0030】更に、電源制御回路23は、バッテリ制御
部12からバッテリ充電禁止情報が入力されると、バッ
テリ21への充電を禁止するように第1スイッチS1、
第2スイッチS2及び第3スイッチS3を駆動するスイ
ッチ制御信号を駆動回路22に出力する。
【0031】更にまた、電源制御回路23は、バッテリ
電圧検知部24からのキャパシタ電圧Vcを示すキャパ
シタ電圧情報から、キャパシタC1がキャパシタ耐圧電
圧になったか否かを監視し、キャパシタC1がキャパシ
タ耐圧電圧となったら、3相交流モータ1からの回生電
力の充電を禁止する回生禁止信号を生成してコントロー
ラ15に出力する。
【0032】駆動回路22は、電源制御回路23からの
スイッチ制御情報に従って、第1スイッチS1、第2ス
イッチS2、第3スイッチS3に駆動信号を出力してオ
ンオフ状態を制御する。
【0033】インバータ部13は、バッテリ21及びキ
ャパシタC1と並列接続された平滑コンデンサC2と、
3相交流モータ1に電力供給するためのスイッチQ3〜
スイッチQ8と、平滑コンデンサC2の端子間電圧Vo
utを示す電源電圧情報を生成する電源電圧検知部31
と、スイッチQ3〜スイッチQ8のオンオフ状態を制御
する駆動回路32とを備える。
【0034】平滑コンデンサC2は、電解コンデンサ等
からなり、バッテリ21又はキャパシタC1から供給さ
れる直流電圧を平滑化して後段のスイッチQ3〜スイッ
チQ8に供給する。
【0035】電源電圧検知部31は、平滑コンデンサC
2に印加されている端子間電圧Voutを検出して電源
電圧情報を生成して、電源制御回路23に供給する。
【0036】駆動回路32は、後述のモータ制御部14
から、3相交流モータ1のU相、V相、W相に対応し、
各相についてのデューティ比を示すデューティ指令信号
pu、pv、pwが入力される。駆動回路32は、デュ
ーティ指令信号puに従ってスイッチQ3及びスイッチ
Q4をオンオフ制御して3相交流モータ1のU相に駆動
電流iuを供給する制御をし、デューティ指令信号pv
に従ってスイッチQ5及びスイッチQ6をオンオフ制御
して3相交流モータ1のV相に駆動電流ivを供給する
制御をし、デューティ指令信号pwに従ってスイッチQ
7及びスイッチQ8をオンオフ制御して3相交流モータ
1のW相に駆動電流iwを供給する制御をする。
【0037】モータ制御部14は、インバータ部13と
3相交流モータ1とを接続する電流供給ラインに設けら
れたU相、V相、W相に対応した電流検出部2U、2
V、2W(以下、総称するときには単に「電流検出部
2」と呼ぶ。)と接続されたA/D変換部41U、41
V、41W(以下、総称するときには単に「A/D変換
部41」と呼ぶ。)と、3相−2相変換部42と、電流
PI制御部43と、2相−3相変換部44と、三角波発
生部45と、コンパレータ46U、46V、46W(以
下、総称するときには単に「コンパレータ46」と呼
ぶ。)と、符号判定部47とを備えて構成されている。
【0038】A/D変換部41U、41V、41Wは、
電流検出部2で検出したU相、V相、W相についての電
流iu、iv、iwの電流検出値がそれぞれ入力され、
ディジタル方式の電流検出値に変換して、3相−2相変
換部42に出力する。
【0039】3相−2相変換部42は、U相、V相、W
相についての電流検出値を、3相交流モータ1のd軸、
q軸についての電流id、iqに変換し、現在3相交流
モータ1にインバータ部13から供給している実電流値
id、iqとして電流PI制御部43に出力する。
【0040】電流PI制御部43は、コントローラ15
から3相交流モータ1のd軸、q軸についての電流指令
値id、iqが入力され、入力された電流指令値i
、iqと、3相−2相変換部42からの実電流値
id、iqとを比較して偏差を求め、求めた偏差に応じ
て3相交流モータ1の電圧指令値vd、vqを決定
して2相−3相変換部44に出力する。
【0041】2相−3相変換部44は、電流PI制御部
43からの電圧指令値vd、vq を、U相、V相、
W相についての電圧指令値vu、vv、vwに変
換して、電圧指令値vuをコンパレータ46Uに出力
し、電圧指令値vvをコンパレータ46Vに出力し、
電圧指令値vwをコンパレータ46Wに出力する。
【0042】三角波発生部45は、所定の周期、振幅を
有する三角波を発生して各コンパレータ46に出力す
る。
【0043】コンパレータ46は、正端子に入力された
電圧指令値が入力されると共に、負端子に三角波発生部
45からの三角波が入力される。コンパレータ46は、
電圧指令値と三角波との大小関係に応じた、デューティ
指令信号pとしてインバータ部13に供給する。
【0044】このコンパレータ46により生成されるデ
ューティ指令信号pは、駆動回路32よりスイッチQを
オンオフ制御することで、3相交流モータ1のU相、V
相、W相に供給する電圧のデューティ比を調整するPW
M(Pulse Width Modulation)制御するための信号であ
る。
【0045】これにより、コンパレータ46Uによりデ
ューティ指令信号pu、コンパレータ46Vによりデュ
ーティ指令信号pv、コンパレータ46Wによりデュー
ティ指令信号pwを駆動回路32に出力して、駆動回路
32にスイッチQをオンオフ制御するための情報を供給
する。
【0046】符号判定部47は、コントローラ15から
電流PI制御部43に供給される電流指令値iqを入
力し、入力された電流指令値iqの符号を判定するこ
とにより、3相交流モータ1が力行状態か、回生状態か
の判定をした状態判定信号を電源制御回路23に供給す
る。
【0047】コントローラ15は、図示しないアクセル
ペダル、ブレーキペダルと接続され、アクセルペダル及
びブレーキペダルの操作状況に応じて3相交流モータ1
の駆動状態を決定して、電流指令値id、iqを生
成する。
【0048】また、コントローラ15は、電源制御回路
23から回生禁止情報が入力されると、3相交流モータ
1で発生した回生電力に相当するモータトルクを図示し
ない機械式ブレーキ等で発生させるように制御する。
【0049】[第1実施形態に係る電源制御装置の動
作]上述したように構成された第1実施形態に係る電源
制御装置の電源制御回路23の動作を図2のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0050】電源制御装置は、図示しないイグニッショ
ンスイッチがオンに操作されることで処理を開始する。
ステップST1では、キャパシタ電圧検知部25により
キャパシタ電圧Vcを検出すると共にバッテリ電圧検知
部24によりバッテリ電圧Vbを検出し、電源制御回路
23によりキャパシタ電圧Vcがバッテリ電圧Vb以上
か否かの判定をする。キャパシタ電圧Vcがバッテリ電
圧Vb以上と判定したときにはステップST11以降の
通常動作に処理を進め、キャパシタ電圧Vcがバッテリ
電圧Vbよりも小さいと判定したときにはステップST
101以降の初期化フローに処理を進める。
【0051】初期化フローにおけるステップST101
において、電源制御回路23により符号判定部47から
の状態判定信号を参照して3相交流モータ1が回生状態
であるか否かの判定をし、回生状態であると判定したと
きにはステップST102に処理を進め、回生状態でな
い(すなわち力行状態である)と判定したときにはステ
ップST103に処理を進める。
【0052】3相交流モータ1が力行状態であるステッ
プST103において、電源制御回路23により、電源
電圧検知部31からの端子間電圧Voutが、ステップ
ST1で入力したバッテリ電圧Vb以下か否かの判定を
する。
【0053】ステップST103で端子間電圧Vout
がバッテリ電圧Vb以下と判定したときには、ステップ
ST104に処理を進め、電源制御回路23により、バ
ッテリ21を単独でインバータ部13に接続してインバ
ータ部13に電力供給をするバッテリ単独動作モードに
するように、第1スイッチS1をオン状態にし、第2ス
イッチS2及び第3スイッチS3をオフ状態にするスイ
ッチ制御情報を駆動回路22に出力する。
【0054】一方、ステップST103において端子間
電圧Voutがバッテリ電圧Vbよりも大きいと判定し
たときには、ステップST105に処理を進め、平滑コ
ンデンサC2を単独で動作させて3相交流モータ1を制
御する平滑コンデンサ単独動作モードにするように、第
1スイッチS1〜第3スイッチS3をオフ状態にするス
イッチ制御情報を駆動回路22に出力して、ステップS
T1に処理を戻す。この平滑コンデンサ単独動作モード
では、電源部11とインバータ部13とを非接続とする
ことで、平滑コンデンサC2のみの電力で3相交流モー
タ1に電力供給を行う。
【0055】ここで、ステップST103において、端
子間電圧Voutとバッテリ電圧Vbとの大小関係を判
定するのは、バッテリ電圧Vbよりも端子間電圧Vou
tの方が高電圧状態となっている時にバッテリ単独動作
モードに切り換えると、平滑コンデンサC2からバッテ
リ21に突入電流が流れ込むのを防止するためである。
【0056】このようなステップST103の判定を行
った後に平滑コンデンサ単独動作モードにして平滑コン
デンサC2に蓄積した電荷を3相交流モータ1を駆動さ
せるのに使用して端子間電圧Voutを徐々に低下さ
せ、端子間電圧Voutがバッテリ電圧Vb以下となっ
たら、ステップST104のバッテリ単独動作モードに
する。
【0057】これにより、平滑コンデンサ単独動作モー
ドから、バッテリ単独動作モードへのモード切り換えを
行った場合でも、3相交流モータ1に供給する電力に変
化を与えることがなく、なめらかに切り換えることがで
きる。
【0058】なお、平滑コンデンサC2の端子間電圧V
outは、通常、図示しないステップST1以前の処理
によりバッテリ電圧Vbまで充電されているために、ス
テップST1以前では平滑コンデンサC2の端子間電圧
Voutがバッテリ電圧Vb以下となることはない。
【0059】3相交流モータ1が回生状態である場合の
ステップST102において、電源制御回路23によ
り、電源電圧検知部31からの端子間電圧Voutと、
ステップST1で入力したキャパシタ電圧Vcとバッテ
リ電圧Vbとの和とを比較し、端子間電圧Voutがキ
ャパシタ電圧Vcとバッテリ電圧Vbとの和以上か否か
の判定をする。
【0060】電源制御回路23により、端子間電圧Vo
utがキャパシタ電圧Vcとバッテリ電圧Vbとの和よ
りも小さいと判定したときには、ステップST105に
処理を進めて平滑コンデンサ単独動作モードにするよう
に駆動回路22を制御する。
【0061】一方、端子間電圧Voutがキャパシタ電
圧Vcとバッテリ電圧Vbとの和以上と判定したときに
は、ステップST106に処理を進め、電源制御回路2
3により、バッテリ21とキャパシタC1とを直列接続
してインバータ部13と接続させるバッテリ・キャパシ
タ直列動作モードにするように、第2スイッチS2をオ
ン状態にすると共に第1スイッチS1及び第3スイッチ
S3をオフ状態にするスイッチ制御情報を駆動回路22
に出力して、ステップST1に処理を戻す。
【0062】ここで、ステップST102において、端
子間電圧Voutと、バッテリ電圧Vbとキャパシタ電
圧Vcとの和との大小関係を判定するのは、端子間電圧
Voutがバッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの
和以上の場合に、バッテリ・キャパシタ直列動作モード
に切り換えて、平滑コンデンサC2に突入電流が流れ込
むのを防ぐためである。
【0063】また、ステップST101での判定により
回生電力が発生しており、ステップST102からステ
ップST105に移行して平滑コンデンサ単独動作モー
ドとしているときに、回生電力を用いて平滑コンデンサ
C2に電荷を蓄積することにより、端子間電圧Vout
を徐々に増加させる。その後、端子間電圧Voutが、
バッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの和と同じ電
圧になってステップST106でバッテリ・キャパシタ
直列動作モードに切り換えることにより、3相交流モー
タ1に供給する電力に変化を与えることなく、なめらか
に切り換えることができる。
【0064】そして、再度ステップST101で3相交
流モータ1が力行状態になったと判定すると、バッテリ
・キャパシタ直列動作モードとなっていたため、ステッ
プST103において端子間電圧Voutがバッテリ電
圧Vbよりも大きくなり、平滑コンデンサ単独動作モー
ドにして平滑コンデンサC2に蓄積している電荷を3相
交流モータ1の力行電力にして、端子間電圧Voutが
バッテリ電圧Vbと同じ電圧になるのを待つ。
【0065】以上説明したようにステップST101〜
ステップST106までの初期化フローを繰り返し行う
ことにより、バッテリ・キャパシタ直列動作モードにお
いて回生電力をキャパシタC1に充電することにより、
キャパシタ電圧Vcがバッテリ電圧Vbよりも大きくな
ったら、ステップST1からステップST11以降の通
常動作に移行する。
【0066】通常動作において、先ず、ステップST1
1において、電源制御回路23により符号判定部47か
らの状態判定信号を入力して、3相交流モータ1が回生
状態であるか否かを判定する。
【0067】ステップST11において回生状態でな
い、すなわち力行状態であると判定したときには、ステ
ップST12に処理を進めて、キャパシタ電圧Vcがバ
ッテリ電圧Vbより大きいか否かの判定をする。
【0068】モータ力行時において、キャパシタ電圧V
cがバッテリ電圧Vbよりも大きい場合には、ステップ
ST12からステップST13に処理を進め、端子間電
圧Voutがキャパシタ電圧Vc以下と判定したときに
は、ステップST14に処理を進め、キャパシタC1に
充電された電力のみで3相交流モータ1を駆動するよう
に第1スイッチS1及び第2スイッチS2をオフ状態に
すると共に第3スイッチS3をオン状態にするキャパシ
タ単独動作モードにするように駆動回路22を制御す
る。
【0069】また、モータ力行時において、キャパシタ
電圧Vcとバッテリ電圧Vbとが同電圧である場合に
は、ステップST12からステップST15、更にステ
ップST16に処理を進め、端子間電圧Voutがバッ
テリ電圧Vb及びキャパシタ電圧Vc以下と判定したと
きには、ステップST17に処理を進め、バッテリ21
とキャパシタC1とを並列接続して3相交流モータ1を
駆動するように第1スイッチS1及び第3スイッチをオ
ン状態にすると共に第2スイッチS2をオフ状態にする
バッテリ・キャパシタ並列動作モードにするように駆動
回路22を制御する。
【0070】このバッテリ・キャパシタ並列動作モード
において、3相交流モータ1に供給する定常電力はバッ
テリ21からインバータ部13に供給するが、バッテリ
21よりキャパシタC1の方が内部抵抗が小さいため
に、瞬間的な過渡電力をキャパシタC1からインバータ
部13に供給するように構成することができる。このと
き、キャパシタ電圧Vcが一時的に下がっても、キャパ
シタC1とバッテリ21とが並列接続されているため
に、バッテリ21からキャパシタC1に充電が行われ、
定常的にはキャパシタ電圧Vcとバッテリ電圧Vbとが
同電圧となる。
【0071】このように、ステップST12〜ステップ
ST17までの制御を電源制御回路23により行ってい
るときに、キャパシタ電圧Vcがバッテリ電圧Vb未満
となったときには、ステップST12からステップST
15、更にステップST18に処理を進め、バッテリ電
圧Vbが端子間電圧Vout以上のときにステップST
19に処理を進め、バッテリ21からのみインバータ部
13に電力供給をするように第1スイッチS1をオン状
態にすると共に、第2スイッチS2及び第3スイッチS
3をオフ状態にするバッテリ単独動作モードにするよう
に駆動回路22を制御する。
【0072】ここで、ステップST13、ステップST
16、及びステップST18において、端子間電圧Vo
utとの関係を判定するのは、キャパシタ電圧Vc又は
バッテリ電圧Vbよりも端子間電圧Voutの方が高い
時に、モードを切り換えることにより平滑コンデンサC
2からキャパシタC1又はバッテリ21に突入電力が流
れ込むのを防止するためである。
【0073】このため、ステップST13、ステップS
T16、及びステップST18において、バッテリ電圧
Vb又はキャパシタ電圧Vcより端子間電圧Voutが
大きいと判定されたときには、ステップST20に処理
を進めて、平滑コンデンサC2から3相交流モータ1に
電力供給をする平滑コンデンサ単独動作モードに移行す
る。
【0074】ステップST11において、状態判定信号
から、3相交流モータ1が回生状態であると判定された
ときのステップST21において、電源制御回路23に
より、バッテリ制御部12からバッテリ充電禁止情報が
入力されたか否か、及びキャパシタ電圧Vcがキャパシ
タ耐圧電圧となったか否かを判定する。
【0075】モータ回生時であって、バッテリ制御部1
2からバッテリ禁止情報が電源制御回路23に入力され
ておらず、且つキャパシタ電圧Vcがキャパシタ耐圧電
圧となっていないときには、ステップST22に処理を
進める。
【0076】ステップST22において、端子間電圧V
outが、バッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの
和以上のときにはステップST23に処理を進めてバッ
テリ・キャパシタ直列動作モードに移行し、端子間電圧
Voutがバッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの
和未満のときにはステップST20に処理を進めて平滑
コンデンサ単独動作モードに移行する。
【0077】このように、モータ回生時であって、バッ
テリ21及びキャパシタC1の両方が充電禁止になって
いないときには、端子間電圧Voutがバッテリ電圧V
bとキャパシタ電圧Vcとの和よりも小さい場合に、バ
ッテリ・キャパシタ直列動作モードに切り換えて、平滑
コンデンサC2に突入電流が流れ込むのを防ぐために、
ステップST22で端子間電圧Voutと、バッテリ電
圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの和の電圧とを比較し
て、バッテリ・キャパシタ直列動作モード又は平滑コン
デンサ単独動作モードにして、キャパシタC1に回生電
力の充電をする。
【0078】モータ回生時であって、ステップST21
においてバッテリ制御部12からバッテリ禁止情報が電
源制御回路23に入力されたとき、又はキャパシタ電圧
Vcがキャパシタ耐圧電圧となったときには、ステップ
ST24に処理を進める。
【0079】ステップST24において、キャパシタC
1が充電禁止か否かの判定をし、キャパシタC1が充電
禁止でなく、バッテリ21が充電禁止であるときにはス
テップST25に処理を進め、端子間電圧Voutとキ
ャパシタ電圧Vcとが同電圧でないときには、ステップ
ST26に進んでコントローラ15に回生禁止信号を出
力し、ステップST20において平滑コンデンサ単独動
作モードにする。ステップST25において端子間電圧
Voutとキャパシタ電圧Vcとが同電圧であるときに
はステップST27に処理を進めてキャパシタ単独動作
モードにする。
【0080】また、ステップST24において、キャパ
シタC1が充電禁止であるときにはステップST28に
処理を進め、バッテリ21が充電禁止であるときにはス
テップST29において回生禁止信号をコントローラ1
5に出力してステップST20で平滑コンデンサ単独動
作モードにする。
【0081】ステップST28において、バッテリ21
が充電禁止でなく、キャパシタC1が充電禁止である場
合には、ステップST30に処理を進めて端子間電圧V
outがバッテリ電圧Vbと同電圧であるときにはステ
ップST31でバッテリ単独動作モードにする。ステッ
プST31で端子間電圧Voutとバッテリ電圧Vbと
が同電圧でないときには、ステップST32に処理を進
めてコントローラ15に回生禁止信号を出力してステッ
プST20において平滑コンデンサ単独動作モードにす
る。
【0082】このように、ステップST24〜ステップ
ST31の処理を繰り返すことにより、バッテリ21又
はキャパシタC1が満充電となって充電禁止となると、
先ず、回生禁止信号をコントローラ15に出力し、コン
トローラ15により3相交流モータ1の回生電力発生を
停止した状態で、ステップST20における平滑コンデ
ンサ単独動作モードにする。
【0083】ステップST26、ステップST29、ス
テップST32において回生禁止信号をコントローラ1
5に出力し、平滑コンデンサ単独動作モードにした後で
あっても、3相交流モータ1が回転駆動しているため、
平滑コンデンサC2に蓄積した電力を消費する。
【0084】そして、バッテリ21が充電禁止でないと
きには(ステップST24、ステップST28)、端子
間電圧Voutがバッテリ電圧Vbまで下がって同電圧
となったら(ステップST30)、バッテリ単独動作モ
ードに移行して(ステップST31)、3相交流モータ
1で発生した回生電力をバッテリ21で充電する。一
方、キャパシタC1が充電禁止でないときには(ステッ
プST24)、端子間電圧Voutがキャパシタ電圧V
cまで下がって同電圧となったら(ステップST2
5)、キャパシタ単独動作モードに移行して(ステップ
ST27)、3相交流モータ1で発生した回生電力をキ
ャパシタC1で充電する。
【0085】なお、ステップST27でのキャパシタ単
独動作モード又はステップST31でのバッテリ単独動
作モードにおいては、キャパシタC1又はバッテリ21
の単独動作のため、直列動作と比較して、充電可能な回
生電力の最大値は制限される。
【0086】このように動作する電源制御回路23を備
えた電源制御装置によれば、動作モードを切り換える時
のバッテリ21及びキャパシタC1の電圧と、平滑コン
デンサC2の端子間電圧Voutとの間に電位差がある
場合、平滑コンデンサ単独動作モードに切り換える動作
をして、平滑コンデンサC2の端子間電圧Voutを徐
々に低下、又は上昇させる。そして、端子間電圧Vou
tとバッテリ電圧Vb又はキャパシタ電圧Vcとが同電
圧になったら、バッテリ21及び/又はキャパシタC1
を使用する動作モードに切り換えるので、動作モード切
り換え時にインバータ部13に供給する電圧が大きく変
化することを抑制して、電源電圧を滑らかに切り換える
ことができる。
【0087】したがって、この電源制御装置によれば、
バッテリ21とキャパシタC1を併用した電源を使用し
て3相交流モータ1を駆動する場合において、動作モー
ド切換時に発生する3相交流モータ1のトルク変動を抑
制することができる。
【0088】また、第1実施形態に係る電源制御装置に
よれば、動作モード切換時に3相交流モータ1に供給す
る電圧変化を滑らかにすることができるので、平滑コン
デンサC2とバッテリ21及びキャパシタC1との間に
動作モード切換による突入電流が発生することがなく、
キャパシタC1、平滑コンデンサC2、第1スイッチ5
1〜第3スイッチ53およびバッテリ21への突入電流
による寿命劣化を防止することができる。
【0089】ここで、通常、バッテリ21単体では、充
電率が約80%近傍の実用領域において出力可能電力と
比較して入力可能電力が小さくなるというアンバランス
があり、例えば約2倍であるとすると、出力可能電力P
(battout)と入力可能電力P(battin)との関係は、 P(battout)=2*P(battin) となる。また、モータ回生時にバッテリ21とキャパシ
タC1とを直列接続するバッテリ・キャパシタ直列動作
モードとすると、バッテリ21及びキャパシタC1によ
る入力可能電力Pinは、 Pin=P(battin)+P(capin) P(capin):キャパシタC1の入力可能電力 となる。ここで、キャパシタ電圧Vcは図2に示した通
常動作中において、バッテリ電圧Vb以上であるために
バッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとを同電圧と
し、バッテリ・キャパシタ直列動作モードのため回生時
にバッテリ21に供給されるバッテリ電流I(batt)と
キャパシタC1に供給されるキャパシタ電流I(cap)
とが同電流となり、バッテリ21及びキャパシタC1の
入力可能電力Pinは、 Pin=V(batt)*I(batt)+V(cap)*I(cap) =2*V(batt)*I(batt) =2*P(battin) となる。そのため、モータ回生時にバッテリ・キャパシ
タ直列動作モードにし、モータ力行時にバッテリ単独動
作モード又はキャパシタ単独動作モードにすることによ
り、バッテリ21及びキャパシタC1の入力可能電力P
inと出力可能電力Poutとの関係は、 Pout=Pin となる。したがって、電源制御装置の全体としての入出
力可能電力のバランスがとれるため、電力入力時及び電
力出力時において同等の性能を発揮することができる。
【0090】更にまた、第1実施形態に係る電源制御装
置によれば、初期化フローにおいてキャパシタC1をバ
ッテリ電圧Vbまで充電するのに、回生電力のみを用い
るため、キャパシタC1を初期充電する専用のキャパシ
タ充電回路を不要とすることができ、初期充電時にバッ
テリ21から電力をキャパシタC1に供給する必要がな
く、装置構成を簡略化することができると共に、装置コ
ストを低減することができる。
【0091】[第2実施形態に係る電源制御装置の構
成]図3に、第2実施形態に係る電源制御装置の構成を
示す。なお、第1実施形態と同様の内容は同一符号を付
することによりその詳細な説明を省略する。
【0092】第2実施形態に係る電源制御装置は、モー
タ制御部14に、電源電圧検知部31及び三角波発生部
45と接続されると共に、コンパレータ46の負端子と
接続された振幅制御部51を備える点で、第1実施形態
に係る電源制御装置と異なる。
【0093】この振幅制御部51は、三角波発生部45
からの所定振幅の三角波を入力とすると共に電源電圧検
知部31からの端子間電圧Voutを入力として、三角
波の振幅を端子間電圧Voutにして、三角波を各コン
パレータ46の負端子に供給する。
【0094】このように振幅制御部51に振幅が調整さ
れる三角波は、インバータ部13から3相交流モータ1
に供給する電圧のデューティ比を制御するためのPWM
信号発生制御電圧として使用される。
【0095】コンパレータ46は、振幅制御部51によ
り振幅が端子間電圧Voutと同電圧とされた三角波を
入力し、三角波と2相−3相変換部44からの電圧目標
値とを比較したデューティ指令信号を生成して駆動回路
32に供給する。
【0096】[第2実施形態に係る電源制御装置の動
作]図4に、第2実施形態に係る電源制御装置の電源制
御回路23の動作について説明する。なお、上述の第1
実施形態に係る電源制御装置の電源制御回路23の動作
と同じ動作については同一のステップ番号を付すること
によりその詳細な説明を省略する。
【0097】第2実施形態に係る電源制御装置の電源制
御回路23は、第1実施形態と比較して、平滑コンデン
サC2の端子間電圧Voutと、バッテリ電圧Vb及び
キャパシタ電圧Vcとを大小比較して平滑コンデンサ単
独動作モードに移行する処理を削除した。具体的には、
図2において、端子間電圧Voutとバッテリ電圧Vb
又はキャパシタ電圧Vcとを大小比較するステップST
102、ステップST103、ステップST13、ステ
ップST16、ステップST18、ステップST22、
ステップST25の処理、回生禁止信号をコントローラ
15に出力するステップST26、ステップST32、
平滑コンデンサ単独動作モードとするように第1スイッ
チS1、第2スイッチS2及び第3スイッチS3を制御
するステップST105、ステップST20を削除し
た。
【0098】更に、電源制御回路23は、ステップST
21、ステップST24、ステップST28での判定に
より、バッテリ21が充電禁止であると判定したときに
は、ステップST29に処理を進めてコントローラ15
に回生禁止信号を出力してステップST41に処理を進
め、現在の第1スイッチS1、第2スイッチS2及び第
3スイッチS3のオンオフ状態を保持する回生禁止モー
ドにして、処理をステップST11に戻す。
【0099】振幅制御部51により三角波の振幅を変化
させた場合、図5に示すような三角波波形、電圧指令値
vu、デューティ指令信号puとなり、図6に示すよ
うに3相交流モータ1のトルクが変化する。また、比較
例として、三角波発生部45からコンパレータ46に出
力される三角波の振幅を変化させない場合、図7に示す
ような三角波波形、電圧目標値vu、デューティ指令
信号puとなり、図8に示すように3相交流モータ1の
トルクが変化する。
【0100】図5及び図7における時間0の時は、三角
波の振幅を変化させた場合と、変化させなかった場合と
の共に、同様のデューティ指令信号puを駆動回路32
に出力している。
【0101】そして、モータ回生時に動作モードを切り
換えたことにより、平滑コンデンサC2の端子間電圧V
outが低下すると、図5に示すように、振幅制御部5
1により徐々に三角波の振幅を小さくする。これによ
り、電圧指令値vuのピーク近傍である時間5付近に
おいて、三角波の振幅と、電圧指令値vuとの差が小
さくなり、コンパレータ46から高いデューティ比のデ
ューティ指令信号puを出力する。具体的には、比較例
である図7の時間5におけるデューティ比が80%であ
るのに対して、本実施形態である図5では端子間電圧V
outの低下により時間5におけるデューティ比を98
%に高くする。これにより、端子間電圧Voutが小さ
くなることに応じて、デューティ指令信号puのデュー
ティ比を高くして、3相交流モータ1を駆動することが
できる。
【0102】ここで、3相交流モータ1による回生トル
クは、3相交流モータ1の発電電圧と、3相交流モータ
1に印加している電圧(インバータ部13からの出力電
圧)とによって決定される。モータ回生時に動作モード
を切り換えて端子間電圧Voutが低下したとき、端子
間電圧Vout低下前と端子間電圧Vout低下後でデ
ューティ指令信号が同じであると、端子間電圧Vout
の低下に応じて、3相交流モータ1に印加する電圧が低
下する。そして、3相交流モータ1の発電電圧と3相交
流モータ1に印加する電圧との電位差が大きくなること
により回生トルクが増加する。
【0103】これに対し、振幅制御部51により端子間
電圧Voutの低下に応じてデューティ比を高くして、
インバータ部13から3相交流モータ1に供給する電圧
を高くすることにより、第2実施形態に係る電源制御装
置では、端子間電圧Voutが低下した電圧分を補って
3相交流モータ1に電圧印加をすることができ、図6に
示すように、動作モード切換時における3相交流モータ
1に印加する電圧の変動を抑制することができる。
【0104】このような第2実施形態に係る電源制御装
置に対し、端子間電圧Voutに応じて三角波の振幅を
変化させない場合には、図7に示すように、端子間電圧
Voutが低下してもデューティ比が一定であり、モー
タ回生時に動作モードを切り換えたときにインバータ部
13から3相交流モータ1に供給する電圧が低下する。
これにより、図8に示すように、動作モード切換点にお
いて3相交流モータ1のトルクが低下してしまう。
【0105】一方、モータ力行時に端子間電圧Vout
が低下すると、振幅制御部51によりデューティ比を高
くするように三角波の振幅を小さくして3相交流モータ
1に供給する電圧を高くする。これにより、第2実施形
態に係る電源制御装置によれば、モータ力行時において
も、デューティ比を高くすることにより、端子間電圧V
outの低下分を補って3相交流モータ1に電圧印加を
することができ、3相交流モータ1のトルク変動を抑制
することができる。
【0106】更に、第2実施形態に係る電源制御装置に
よれば、第1実施形態では、電流検出部2で検出した電
流検出値に応じて求めた実電流値id、iqと電流指令
値id、iqとを比較して電圧指令値vd、vq
を決定するフィードバックサイクルのみで3相交流モ
ータ1のトルクを制御していたが、端子間電圧Vout
の変動に応じてデューティ指令信号を決定する制御サイ
クルを使用して3相交流モータ1のトルクを制御するこ
とができるので、動作モード切換時にトルク変動が発生
した場合でも短い時間で収束させることができる。すな
わち、図8に示す場合と比較して、図6に示す場合の方
が短い時間で3相交流モータ1のトルクを指令値にする
ことができる。これにより、第2実施形態に係る電源制
御装置によれば、更に動作モード切換時に発生する3相
交流モータ1のトルク変動を抑制することができる。
【0107】[第3実施形態に係る電源制御装置の構
成]図9に、第3実施形態係る電源制御装置における電
源部11の構成を示す。なお、この第3実施形態に係る
電源制御装置では、第1実施形態、第2実施形態と同様
の部分は同一符号を付することによりその詳細な説明を
省略する。
【0108】第3実施形態に係る電源制御装置では、電
源部11の第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3
スイッチS3に代えて、MOSFET(Metal-Oxide-Se
miconductor Field Effect Transistor)Q11、ダイ
オードD1、MOSFETQ12で構成した点で、第1
実施形態及び第2実施形態とは異なる。
【0109】なお、図9のMOSFETQ11、Q12
において示されているダイオードは、半導体として寄生
して形成されるダイオードである。
【0110】このような電源部11では、電源制御回路
23により、バッテリ単独動作モードとするときにはM
OSFETQ11をオンにすると共にMOSFETQ1
2を共にオフにし、バッテリ・キャパシタ直列動作モー
ドとするときにはMOSFETQ11及びMOSFET
Q12をオフにし、バッテリ・キャパシタ並列動作モー
ドとするときにはMOSFETQ11及びMOSFET
Q12をオンにし、キャパシタ単独動作モードにすると
きにはMOSFETQ11をオフにすると共にMOSF
ETQ12をオンにし、平滑コンデンサ単独動作モード
とするときにはMOSFETQ11及びMOSFETQ
12を共にオフにする。
【0111】[第4実施形態に係る電源制御装置の構
成]図10に、第4実施形態係る電源制御装置における
電源部11の構成を示す。なお、この第4実施形態に係
る電源制御装置では、第1実施形態、第2実施形態と同
様の部分は同一符号を付することによりその詳細な説明
を省略する。
【0112】第4実施形態に係る電源制御装置では、電
源部11の第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3
スイッチS3に代えて、サイリスタQ21、ダイオード
D1、サイリスタQ22で構成した点で、第1実施形態
及び第2実施形態とは異なる。
【0113】このような電源部11では、電源制御回路
23により、バッテリ単独動作モードとするときにはサ
イリスタQ21をオンにすると共にサイリスタQ22を
共にオフにし、バッテリ・キャパシタ直列動作モードと
するときにはサイリスタQ21及びサイリスタQ22を
オフにし、バッテリ・キャパシタ並列動作モードとする
ときにはサイリスタQ21及びサイリスタQ22をオン
にし、キャパシタ単独動作モードにするときにはサイリ
スタQ21をオフにすると共にサイリスタQ22をオン
にし、平滑コンデンサ単独動作モードとするときにはサ
イリスタQ21及びサイリスタQ22を共にオフにす
る。
【0114】[第5実施形態に係る電源制御装置の構
成]図11に、第5実施形態係る電源制御装置の構成を
示す。なお、この第5実施形態に係る電源制御装置で
は、第1実施形態、第2実施形態と同様の部分は同一符
号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0115】第5実施形態に係る電源制御装置では、電
源部11の第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3
スイッチS3に代えて、ダイオードD11、ダイオード
D12、ダイオードD13で構成した点で、第1実施形
態及び第2実施形態とは異なる。
【0116】この電源制御装置は、通常動作時に3相交
流モータ1で発生する回生電力をキャパシタC1とバッ
テリ21とを直列接続した状態で回収することができる
ようにキャパシタC1の容量値を設定している。
【0117】また、この電源制御装置では、第1実施形
態及び第2実施形態のように、駆動回路22からの信号
に従ってオンオフ動作するスイッチを用いていないた
め、上述したような動作モードの切換制御を行わず、ダ
イオードのスイッチング機能を利用する。
【0118】[第5実施形態に係る電源制御装置の動
作]図12に、第5実施形態に係る電源制御装置の電源
制御回路23の動作を示す。なお、上述の第1実施形態
及び第2実施形態に係る電源制御装置の電源制御回路2
3の動作と同じ動作については同一のステップ番号を付
することによりその詳細な説明を省略する。
【0119】図12によれば、図示しないイグニッショ
ンスイッチがオンとされることでステップST11の処
理を開始し、モータ回生時にはステップST51に処理
を進め、モータ力行時にはステップST12に処理を進
める。
【0120】モータ回生時には(ステップST11:y
es)、インバータ部13によりスイッチQをオンオフ
するPWM制御を行うことにより、平滑コンデンサC2
の端子間電圧Voutよりも3相交流モータ1の回生電
圧を高くして、平滑コンデンサC2から電源部11に電
流を流し込むように動作する。
【0121】具体的には、バッテリ21及びキャパシタ
C1のいずれも満充電になっておらず(ステップST5
1:no)、端子間電圧Voutがバッテリ電圧Vbと
キャパシタ電圧Vcとの和以上のときには(ステップS
T22:yes)、ダイオードD11及びダイオードD
13がオフ状態になりダイオードD12のみがオン状態
になる。この結果、バッテリ21とキャパシタC1とが
直列接続となるバッテリ・キャパシタ直列動作状態にな
る(ステップST52)。これにより、平滑コンデンサ
C2に蓄積されている電荷及び回生電流が、バッテリ2
1とキャパシタC1との電圧比に応じてバッテリ21及
びキャパシタC1に流れ込む状態になる。
【0122】一方、モータ力行時には(ステップST1
1:no)、インバータ部13によりスイッチQをオン
オフするPWM制御を行うことにより、平滑コンデンサ
C2の端子間電圧Voutよりも3相交流モータ1の力
行電圧の低い範囲で、電源部11からインバータ部13
に電流を流し出すように動作する。
【0123】具体的には、バッテリ電圧Vbよりキャパ
シタ電圧Vcの方が高いときには(ステップST12:
yes)、ダイオードD11及びダイオードD12をオ
フ、ダイオードD13をオンにしたキャパシタ単独動作
状態になる(ステップST53)。一方、バッテリ電圧
Vbよりキャパシタ電圧Vcの方が低い場合には(ステ
ップST12:no、ステップST15:yes)、ダ
イオードD11のみをオンにしたバッテリ単独動作状態
になる(ステップST54)。更に、バッテリ電圧Vb
とキャパシタ電圧Vcとが同電圧である場合には(ステ
ップST12:no、ステップST15:no)、ダイ
オードD11及びダイオードD13を共にオンにしたバ
ッテリ・キャパシタ並列動作状態になる(ステップST
55)。
【0124】次に、ステップST13、ステップST1
6、ステップST18、ステップST22での判定が
「no」となったときのステップST56の平滑コンデ
ンサ単独動作状態について説明する。
【0125】モータ回生時はバッテリ・キャパシタ直列
動作状態のみにし、モータ力行時はバッテリ・キャパシ
タ並列動作状態、バッテリ単独動作状態又はキャパシタ
単独動作状態をするため、モータ力行時とモータ回生時
とで端子間電圧Voutに電位差が発生する。
【0126】モータ力行時からモータ回生時に切り換わ
るときには(ステップST11:yes)、3相交流モ
ータ1で発生した回生電力により平滑コンデンサC2が
充電され、バッテリ・キャパシタ並列動作状態時の電圧
(Vb=Vc)或いはバッテリ単独動作状態時のバッテ
リ電圧Vb、キャパシタ単独動作状態時のキャパシタ電
圧Vcよりも端子間電圧Voutが高くなるが、バッテ
リ・キャパシタ直列動作状態時の電圧(Vb+Vc)よ
りも端子間電圧Voutが低いために(ステップST2
2:no)、平滑コンデンサ単独動作状態になる(ステ
ップST56)。
【0127】モータ回生時に平滑コンデンサ単独動作状
態となることにより、回生電力により端子間電圧Vou
tがバッテリ・キャパシタ直列動作状態時の電圧(Vb
+Vc)と同じなるまで徐々に充電され、連続的に端子
間電圧Voutを変化させる。これにより、モータ力行
からモータ回生に切り換わる時であっても、端子間電圧
Voutの急変を発生させずに3相交流モータ1のトル
ク変動を抑制することができる。
【0128】一方、モータ回生からモータ力行に切り換
わるときには(ステップST11:no)、力行電力に
より平滑コンデンサC2が放電され、端子間電圧Vou
tがバッテリ・キャパシタ直列動作状態時の電圧(Vb
+Vc)よりも低くなるが、バッテリ・キャパシタ並列
動作状態時の電圧(Vb=Vc)或いはバッテリ単独動
作状態時のバッテリ電圧Vbよりも高いので(ステップ
ST16、ステップST18、ステップST13:n
o)、平滑コンデンサ単独動作状態(ステップST5
6)となる。
【0129】モータ力行時に平滑コンデンサ単独動作状
態になることにより、力行電力により端子間電圧Vou
tがバッテリ・キャパシタ並列動作状態時の電圧(Vb
=Vc)或いはバッテリ単独動作状態時のバッテリ電圧
Vb、キャパシタ単独動作状態時のキャパシタ電圧Vc
と同じなるまで徐々に放電され、連続的に端子間電圧V
outを変化させる。これにより、モータ回生からモー
タ力行に切り換わる時であっても、端子間電圧Vout
の急変を発生させずに3相交流モータ1のトルク変動を
抑制することができる。
【0130】また、モータ回生時において、バッテリ2
1又はキャパシタC1が満充電になっているときには
(ステップST51:yes)、回生禁止信号をコント
ローラ15に出力して(ステップST29)、平滑コン
デンサC2のみの電力により3相交流モータ1を駆動さ
せる(ステップST56)。
【0131】このような第5実施形態に係る電源制御装
置によれば、スイッチに代えてダイオードで構成し、モ
ータ回生時にはバッテリ・キャパシタ直列動作状態に
し、モータ力行時にはバッテリ・キャパシタ並列動作状
態或いはバッテリ単独動作状態、キャパシタ単独動作状
態にする。そして、バッテリ・キャパシタ直列動作状態
とバッテリ・キャパシタ並列動作状態或いはバッテリ単
独動作状態の間で状態が切り換わったときには平滑コン
デンサC2を放充電し、通常動作時に3相交流モータ1
で発生する回生電力をキャパシタC1とバッテリ21と
を直列接続した状態で回収することができるようにキャ
パシタC1の容量値を設定しているので、キャパシタC
1の容量によって回生電力量が決定され、回生電力でバ
ッテリ21を満充電状態にすることがなく、キャパシタ
電圧Vcをバッテリ電圧Vbより低い電圧にして単独動
作状態にすることができないが、第2実施形態での効果
に加えて、モータ回生とモータ力行の切換時に端子間電
圧Voutが急に変化することにより発生するトルク変
動を抑制することができる。
【0132】更に、第5実施形態に係る電源制御装置に
よれば、第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3ス
イッチS3に代えて、ダイオードD11、ダイオードD
12、ダイオードD13を使用しているので、回路構成
を簡単化することができると共に、動作信頼性の向上、
回路規模の縮小、コスト低減を図ることができる。
【0133】なお、第5実施形態における構成及び動作
を、第1実施形態に適用しても良いのは勿論である。
【0134】なお、上述の実施の形態は本発明の一例で
ある。このため、本発明は、上述の実施形態に限定され
ることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明
に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に
応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施形態に係る電源制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した第1実施形態に係る電源制御
装置の電源制御回路の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図3】本発明を適用した第2実施形態に係る電源制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用した第2実施形態に係る電源制御
装置の電源制御回路の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】三角波の振幅を変化させた場合の、三角波波
形、電圧目標値vu、デューティ指令信号puの関係
を示す図である。
【図6】動作モードを切り換えたときの3相交流モータ
のトルク変動を示す図である。
【図7】比較例として、三角波の振幅を変化させない場
合の、三角波波形、電圧目標値vu、デューティ指令
信号puの関係を示す図である。
【図8】比較例として、動作モードを切り換えたときの
3相交流モータのトルク変動を示す図である。
【図9】第3実施形態係る電源制御装置における電源部
の構成を示すブロック図である。
【図10】第4実施形態係る電源制御装置における電源
部11の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明を適用した第5実施形態係る電源制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明を適用した第5実施形態に係る電源制
御装置の電源制御回路の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 3相交流モータ 2 電流検出部 11 電源部 12 バッテリ制御部 13 インバータ部 14 モータ制御部 15 コントローラ 21 バッテリ 22 駆動回路 23 電源制御回路 24 バッテリ電圧検知部 25 キャパシタ電圧検知部 31 電源電圧検知部 32 駆動回路 41 A/D変換部 42 3相−2相変換部 43 電流PI制御部 44 2相−3相変換部 45 三角波発生部 46 コンパレータ 47 符号判定部 51 振幅制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H007 AA17 BB06 CB02 CB05 CC01 DB01 DC02 EA03 EA14 5H115 PA08 PA15 PG04 PI16 PO10 PU08 SE06 TO13 TR01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電源からの電力により負荷を駆動
    する電源制御装置において、 上記一又は複数の電源からの電圧を平滑化する平滑手段
    を備え、上記一又は複数の電源から上記平滑手段を介し
    て供給された電力を変換して上記負荷に供給する電力変
    換手段と、 上記複数の電源を直列、並列、又は単独にして上記電力
    変換手段に接続、或いは、上記複数の電源と上記電力変
    換手段とを非接続とするように、上記複数の電源と上記
    電力変換手段との接続関係を切り換える電源接続切換手
    段と、 上記各電源の電圧、及び上記負荷の駆動状態に基づい
    て、上記複数の電源と上記電力変換手段との接続関係を
    上記電源接続切換手段により切り換えるときに、上記電
    力変換手段から上記負荷に供給する電力変化を抑制する
    接続関係とする制御手段とを備えることを特徴とする電
    源制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記各電源の電圧、及
    び上記負荷の駆動状態に基づいて、上記複数の電源と上
    記電力変換手段との接続関係を上記電源接続切換手段に
    より切り換えるときに、上記複数の電源と上記電力変換
    手段とを非接続とすることを特徴とする請求項1記載の
    電源制御装置。
  3. 【請求項3】 上記平滑手段に印加されている電圧に応
    じて、信号振幅を変化させた基準信号を発生する信号発
    生手段と、 上記信号発生手段により発生された基準信号と、負荷に
    供給する目標電力値とに基づいて、上記電力変換手段か
    ら上記負荷に供給する電力量を決定する電力量決定手段
    とを更に備え、 上記電力変換手段は、上記電力量決定手段により決定さ
    れた電力量を負荷に供給することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 【請求項4】 上記電源接続切換手段を、複数のダイオ
    ードからなるものとすると共に、少なくとも一の電源
    を、上記電力変換手段に対して他の電源と直列接続され
    た状態において負荷で発生する回生電力を回収する容量
    に設定されたキャパシタとすることを特徴とする請求項
    1〜請求項3の何れか一に記載の電源制御装置。
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