JP6025439B2 - 面状照明装置 - Google Patents
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又、光学シート120の位置決めを確実にするために、光学シート120の、点状光源122が配置される側の端辺と直交する端辺には、図6(a)に示されるようなタブ120aが形成され、フレーム124の対応する位置には、タブ120aを受け入れるための相補的な形状を有する凹部124cが形成されている。よって、光学シート120は、フレーム124に対して、図6(a)に示されるように、互いに直交する矢印A方向(導光板116の入光面116aと直交する方向)、及び、B方向(導光板116の入光面116aと平行な方向)の位置決めがなされるものとなる(例えば、特許文献2、3参照)。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、面状照明装置の更なる狭額縁化、特に、少なくとも導光板の入光面と直交する方向に延びるフレームの狭額縁化を促進し、かつ、面状照明装置における光学シートの位置決めを確実に行うことを可能とすることにある。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の面状照明装置は、光学シートの、導光板の入光面との対向面側の端縁部に、フレームの内周面へ向けて突出する凸部が形成されたものである。そして、この凸部が、フレームの凸部との対向部位に形成された凹部に、係合するようにして凹部内に配置されることで、フレームに対する光学シートの位置決めがなされるものである。この構成によれば、凹部が、フレームの、導光板の入光面との対向面側の端縁部に係る部分に形成され、これら凸部及び凹部が、光学シートとフレームとの位置決め機能を発揮することから、特に、フレームの導光板の入光面と直交する方向に延びる部分に、凹部を形成する必要が無く、この部分の狭額縁化を促進するものとなる。
本項に記載の面状照明装置は、出射面から数えた積層段が上段の光学シートほど、導光板の入光面側の端縁部の位置が、導光板の入光面から離間するように形成されることにより、導光板の出射面を平面視する態様で、各光学シートの、導光板の入光面側の端縁部が、各々の上段に位置する光学シートに覆われることなく露出する。この、各光学シートの露出する端縁部に、遮光部材が、導光板の入光面側から複数の光学シートの各端縁部近傍を覆うようにして、急峻な折り曲げ部が形成されることなく延びることで、全ての光学シートの各端縁部近傍の露出部分が、遮光部材によって固定されるものである。なお、各光学シートに対する遮光部材の固定には、例えば、両面テープや接着剤等を用いることとする。
本項に記載の面状照明装置は、光学シートの凸部の、少なくともその先端部が基端部に比して前記光学シートの面方向に広がる拡幅部と、フレームの凹部の、凸部の拡幅部と相補的な関係を有する拡幅部とにより、フレームから光学シートが離間する方向の相対移動を規制する、いわゆるアンダーカット構造を構成するものである。そして、このアンダーカット構造により、フレームと光学シートとの位置決め機能を高めるものである。
本項に記載の面状照明装置は、光学シートの凸部及びフレームの凹部は二箇所以上設けられていることで、各箇所におけるこれら凸部及び凹部が、光学シートとフレームとの位置決め機能を発揮するものである。しかも、他の箇所と異なる形状を有する少なくとも一箇所の凸部が、光学シートの表裏、上下の判別手段として機能するものである。
本項に記載の面状照明装置は、光学シートの、他の箇所と異なる形状を有している少なくとも一箇所の凸部に形成された切り欠き形状によっても、光学シートの表裏、上下の判別を行なうものである。
(6)上記(5)項において、前記光学シートの凸部の切り欠き形状と対応する凸形状が、対応する前記フレームの凹部に形成されている面状照明装置。
本項に記載の面状照明装置は、これら切り欠き形状及び凸形状の係合によって、フレームと光学シートとの位置決め機能を更に高めるものとなる。
本項に記載の面状照明装置は、複数の光学シートの、導光板の入光面側の端縁部から所定幅の範囲が、導光板の出射面に形成された傾斜面に倣って傾斜していることにより、導光板の入光面側から複数の光学シートの各端縁部近傍を覆うようにして延びる遮光部材が、各光学シートの傾斜面に沿って固定される。これによって、導光板の入光面側から延びる遮光部材に、急峻な折り曲げ部が形成されることを防ぎ、各光学シートに対する遮光部材の固定強度を十分に確保するものである。
本項に記載の面状照明装置は、出射面から数えた積層段が最上段に位置する光学シートについては、導光板の一定の厚みの部分の出射面と平行に配置されることで、導光板の入光面側から複数の光学シートの各端縁部近傍を覆うようにして延びる遮光部材の先端部の近傍も、最上段に位置する光学シート上で、導光板の出射面と平行に配置されることとなる。そして、導光板の出射面と平行な遮光部材の面上に、LCDの偏光フィルム等の被照明体を搭載することで、被照明体の安定を図るものである。
本項に記載の面状照明装置は、最上段に位置する光学シートの上面と、その直ぐ下段に位置する光学シートの、導光板の入光面側の端縁部の上側エッジとの、光学シートの積層方向に係る位置が一致ないし略一致していることによって、遮光部材の先端部近傍の、光学シートの積層方向に係る位置が、導光板の出射面と平行に配置されることとなる。すなわち、遮光部材の先端部近傍は、最上段に位置する光学シートの上面のみならず、その直ぐ下段に位置する光学シートの端縁部の上側エッジによっても、複数の光学シートの積層方向に係る位置が、一致ないし略一致する態様で支持されることで、遮光部材の先端部近傍は、より広範囲に渡り、導光板の出射面と平行に、安定支持されるものとなる。なお、本説明において、「略一致」の語は、各構成要素の寸法精度や組付精度の観点から、許容可能な範囲での不一致を許容する趣旨である。
本項に記載の面状照明装置は、出射面から数えた積層段が最下段に位置する光学シートの、導光板の入光面側の端縁部の上側エッジに対し、その直ぐ上段に位置する光学シートの、導光板の入光面側の端縁部の上側エッジの、複数の光学シートの積層方向に係る位置が、下方に位置していることで、導光板の入光面側から複数の光学シートの各端縁部近傍を覆うようにして延びる遮光部材が、出射面から数えた積層段が最下段に位置する光学シートの傾斜面に倣って傾斜面を構成することとなる。そして、最下段に位置する光学シートから、その直ぐ上段に位置する光学シートへと遮光部材が乗り越える位置に至るまで、遮光部材の傾斜面を維持する。これによって、遮光部材に急峻な折り曲げ部が形成されることを防ぎ、各光学シートに対する遮光部材の固定強度を十分に確保するものである。
本項に記載の面状照明装置は、導光板の出射面に積層配置される複数の光学シートが、第1シート、第2シート及び第3シートを含み、これら各シートによって、上記(2)から(10)項記載の所定の作用を奏するものである。
(13)上記(12)項において、前記光学シートを複数備え、前記出射面から数えた積層段が上段の光学シートほど、前記導光板の入光面側の端縁部の位置が、前記導光板の入光面から離間するように形成し、かつ、前記遮光部材を、前記導光板の入光面側から前記複数の光学シートの各端縁部近傍を覆うようにして、急峻な折り曲げ部が形成されることなく延ばし、各光学シートに固定する固定方法。
(14)上記(13)項において、前記光学シートの凸部に、前記フレームの内周面へ向かう方向に従い前記光学シートの面方向に広がる拡幅部を設け、前記フレームの前記凹部に、前記凸部の拡幅部と相補的な関係を有する拡幅部を設ける固定方法。
(15)上記(13)(14)項において、前記光学シートの凸部及び前記フレームの凹部を二箇所以上設け、そのうちの少なくとも一箇所を、他の箇所と異なる形状に形成する固定方法。
(16)上記(15)項において、前記光学シートの、他の箇所と異なる形状を有している少なくとも一箇所の凸部に切り欠き形状を形成する固定方法。
(17)上記(16)項において、前記光学シート凸部の切り欠き形状と対応する凸形状を、対応する前記フレームの凹部に形成する固定方法。
(20)上記(19)項において、前記複数の光学シートのうち、前記出射面から数えた積層段が最上段に位置する光学シートの上面と、その直ぐ下段に位置する光学シートの、前記導光板の入光面側の端縁部の上側エッジとの、前記複数の光学シートの積層方向に係る位置を、一致ないし略一致させる固定方法。
(22)上記(13)から(21)項において、前記複数の光学シートに、前記導光板の出射面から数えた積層段が一段目の第1シートと、該第1シート上に積層する第2シートと、該第2シート上に積層する第3シートとを含む固定方法。
そして、上記(13)から(22)項に記載の、光学シートの固定方法によれば、各々、上記(2)から(11)項の面状照明装置に対応する作用を奏するものである。
図1には、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10を示している。この面状照明装置10の全体構成を示す図2も参照しながら、以下に説明する。
なお、図2中に符号16bで示される部分は、反射シート118を位置決めするための取付座であり、この取付座16bに対して、両面テープ127(図7(b)参照)を用いて、反射テープ118が固定されている。
そして、これらの各光学シート181、182、183は、導光板12の、入光面12cとの対向面12e(図2参照)側の端縁部18b(181b、182b、183b)が、フレーム16の内周面に当接して、平面視で揃えられた状態で、光学シート18の端縁部181b、182b、183bの各々に、フレーム16の内周面へ向けて突出する凸部181bA、182bA、183bAが形成されている。これらの凸部形状は、平面視において同一位置に、同一形状で形成されていることから、これらの平面図を示した図1には、各凸部は共通の符号18bAで表示されている。又、図1を参照すると、フレーム16の内周面へ向けて突出する凸部18bAは、二箇所(18bA1、18bA2)に形成さている。そして、フレーム16の、凸部18bAとの対向する部位に、凸部18bA1、18bA2が配置される、二箇所の凹部16dA(16dA1、16dA2)が形成されているものである。
より具体的には、図1(b)に示されるように、光学シート18の、一箇所の凸部18bA2に切り欠き形状rが形成されている。又、必須ではないが、適宜、切り欠き形状rと対応する凸形状pを、フレーム16の対応する凹部16dA2に形成することとしても良い。
なお、図1(c)の上段に示されるように、光学シート18の凸部18bAと、フレーム16の凹部16dAとの間には、平面視で、寸法精度上不可避の隙間が確保されている。
まず、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10は、光学シート18の、導光板12の入光面12cとの対向面12e側の端縁部18bに、フレームの内周面へ向けて突出する凸部18bAが形成されたものである。そして、この凸部18bAが、フレーム16の、凸部18bAとの対向部位に形成された凹部16dAに、係合するようにして凹部内に配置されることで、フレーム16に対する光学シート18の位置決めがなされるものである。この構成によれば、図1に示されるように、凹部18bAが、フレーム16の、導光板12の入光面12cとの対向面12e側の端縁部に係る部分に形成され、これら凸部18bA及び凹部16dAが、光学シート18とフレーム16との位置決め機能を発揮することから、特に、フレーム16の導光板の入光面と直交する方向に延びる部分(図6(a)の凹部124c参照)に、凹部を形成する必要が無く、この部分の狭額縁化を促進することが可能となる。
又、図1(b)に例示されるように、光学シート18の凸部18bA2の切り欠き形状rと対応する凸形状pを、対応するフレーム16の凹部16dA2に形成すれば、これら切り欠き形状r及び凸形状pの係合によっても、フレーム16と光学シート18との位置決め機能を高めることが可能となる。
そして、各光学シート181、182、183のうち、第1シート181、第2シート182の、導光板12の入光面12c側の端縁部181a、182aから所定幅の範囲が、導光板12の出射面12aに形成された傾斜面12dに倣って傾斜している。
一方、導光板12の出射面12aから数えた積層段が最上段に位置する、第3シート183は、その直ぐ下段に位置する第2シート182の傾斜面に掛かることなく、導光板12の一定の厚みの部分の出射面12aと平行に配置されている。
更に、各光学シート181、182、183のうち、導光板12の出射面12aから数えた積層段が最下段に位置する第1シート181の、導光板12の入光面側12cの端縁部181aの上側エッジ181eに対し、その直ぐ上段に位置する第2シート182の、導光板12の入光面12c側の端縁部182aの上側エッジ182eの、光学シート18の積層方向に係る位置(上下方向の位置)が、下方に位置しているものである。
すなわち、本発明の実施の形態特有の作用効果としては、複数の光学シート181、182、183の、導光板12の入光面12c側の端縁部181a、182a、183aの位置が、導光板12の出射面12aから数えた積層段が上段の光学シートほど、導光板12の入光面12cから離間するように形成されることにより、導光板12の出射面12aを平面視する態様で、各光学シート181、182、183の、導光板12の入光面12c側の端縁部181a、182a、183aが、各々の上段に位置する光学シートに覆われることなく露出することとなる。この、各光学シート181、182、183の露出する端縁部181a、182a、183aに、遮光部材20が、導光板12の入光面12c側から複数の光学シート18の各端縁部181a、182a、183aの近傍を覆うようにして延びることで、全ての光学シート181、182、183の各端縁部181a、182a、183a近傍が、遮光部材20によって固定されるものである。
なお、本発明の実施の形態では、導光板の出射面に積層配置される複数の光学シートが、第1シート181、第2シート182及び第3シート183を含み、これら各シート18によって、上記作用効果を奏するものであるが、光学シート18の枚数に増減があっても、同様の作用効果が得られることは、理解されるであろう。
Claims (9)
- 対向する一対の主面の一方を光の出射面とする導光板と、該出射面に積層配置される複数の光学シートと、前記出射面の有効エリアを規定する遮光部材と、前記導光板の入光面に対向して配置される光源と、これらの構成要素を収納するためのフレームとを含む面状照明装置であって、
前記光学シートは、前記導光板の入光面との対向面側の端縁部に、前記フレームの内周面へ向けて突出する凸部が形成され、前記フレームの前記凸部との対向部位に、前記凸部が配置される凹部が形成されており、
前記出射面から数えた積層段が上段の光学シートほど、前記導光板の入光面側の端縁部の位置が、前記導光板の入光面から離間するように形成され、かつ、前記遮光部材が、前記導光板の入光面側から前記複数の光学シートの各端縁部近傍を覆うようにして、急峻な折り曲げ部が形成されることなく延び、各光学シートに固定されていることを特徴とする面状照明装置。 - 前記光学シートの凸部は、少なくともその先端部が基端部に比して前記光学シートの面方向に広がる拡幅部を有し、前記フレームの前記凹部に、前記凸部の拡幅部と相補的な関係を有する拡幅部を有することを特徴とする請求項1記載の面状照明装置。
- 前記光学シートの凸部及び前記フレームの凹部は二箇所以上設けられており、そのうちの少なくとも一箇所が、他の箇所と異なる形状を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の面状照明装置。
- 前記光学シートの、他の箇所と異なる形状を有している少なくとも一箇所の凸部に切り欠き形状が形成されていることを特徴とする請求項3記載の面状照明装置。
- 前記導光板の出射面の、前記入光面から中央部寄りの所定幅の範囲には、前記対向する一対の主面間の厚みを導光板の中央部に向けて薄くする傾斜面が形成され、該傾斜面よりも中央部寄りの範囲は一定の厚みとなっており、
前記複数の光学シートの、前記導光板の入光面側の端縁部から所定幅の範囲が、前記導光板の出射面に形成された傾斜面に倣って傾斜していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の面状照明装置。 - 前記複数の光学シートのうち、前記出射面から数えた積層段が最上段に位置する光学シートは、その下段に位置する光学シートの傾斜面に掛かることなく、前記導光板の一定の厚みの部分の出射面と平行に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の面状照明装置。
- 前記複数の光学シートのうち、前記出射面から数えた積層段が最上段に位置する光学シートの上面と、その直ぐ下段に位置する光学シートの、前記導光板の入光面側の端縁部の上側エッジとの、前記複数の光学シートの積層方向に係る位置が、一致ないし略一致していることを特徴とする請求項6記載の面状照明装置。
- 前記複数の光学シートのうち、前記出射面から数えた積層段が最下段に位置する光学シートの、前記導光板の入光面側の端縁部の上側エッジに対し、その直ぐ上段に位置する光学シートの、前記導光板の入光面側の端縁部の上側エッジの、前記複数の光学シートの積層方向に係る位置が、下方に位置していることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の面状照明装置。
- 前記複数の光学シートは、前記導光板の出射面から数えた積層段が一段目の第1シートと、該第1シート上に積層される第2シートと、該第2シート上に積層される第3シートとを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の面状照明装置。
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