JP6024352B2 - 発光装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、LEDなどの発光素子を用いた発光装置およびその製造方法に関する。
一般に、発光素子を用いた発光装置は、小型で電力効率がよく、鮮やかな色を発光することで知られている。この発光装置に係る発光素子は半導体素子であるため、球切れなどの心配が少ないだけでなく、初期駆動特性に優れ、振動やオン・オフなどの繰り返しに強いという特徴を有する。このような優れた特性を有するため、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、レーザーダイオード(LD:Laser Diode)などの発光素子を用いた発光装置は、各種の光源として利用されている。
従来、このような発光装置としては、例えば特許文献1に示すように、凹部が形成された基板(ケース)と、当該凹部の底面に配置されたリード配線(金属リード)と、当該リード配線上に配置された発光素子(LEDチップ)と、当該発光素子が表出するように基板の凹部内に設けられた光反射性樹脂(第1の封止層)と、を備える発光装置が提案されている。この発光装置は、基板の凹部内に光反射性樹脂を設けることで、発光素子から放出された光の反射率を高め、光取り出し効率を向上させることを企図している。
しかしながら、特許文献1で提案された発光装置は、発光素子の側面が光反射性樹脂で被覆されているため、発光素子の側面からの光の放出が妨げられ、指向色度特性が悪いという問題があった。なお、「指向色度特性」とは、発光素子の発光面における角度ごとの色度のことを示しており、「指向色度特性が悪い」とは、例えば発光素子の上面の領域とそれ以外の領域とで色度の差が大きいことを示している。
そこで、このような問題を解決するために、例えば特許文献2では、リード配線(リード)に凸部を形成し、当該凸部上に発光素子(半導体発光素子)を配置することで、当該発光素子と接触しないように、基板(成形体)の凹部内に光反射性樹脂(反射フィラー含有樹脂層)を設けた発光装置が提案されている。
特開2010−232203号公報 特開2008−60344号公報
ここで、特許文献2で提案された発光装置は、基板とリード配線とが例えばインサート成形によって一体的に成形されているため、基板の凹部の底面に、凸部が形成されたリード配線を配置することは容易であった。一方、このような一体成形される基板の代わりに、例えば複数の板状部材が積層された積層基板を用いて発光装置を構成した場合、板状部材の間に前記したような凸部が形成されたリード配線を配置することは困難であった。従って、積層基板を用いて発光装置を構成する場合は、発光素子と光反射性樹脂とを離すための術がなく、前記したような指向色度特性の悪化という問題を解決することができなかった。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、積層基板を用いた場合であっても、指向色度特性が悪化せず、かつ、光の取り出し効率にも優れた発光装置およびその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明に係る発光装置は、複数の板状部材が積層されて構成され、中央に凹部が形成された積層基板と、当該凹部の底面に形成された金属膜と、当該金属膜上に配置された発光素子と、前記凹部内において、前記発光素子の周囲に形成された光反射性樹脂と、前記発光素子および前記光反射性樹脂を覆うように前記凹部内に充填された封止樹脂と、を備える発光装置であって、前記積層基板には、前記発光素子の側面から所定間隔をあけた位置で、前記発光素子の周囲に断続的に形成された溝部が形成され、前記光反射性樹脂が、前記積層基板の凹部の底面において、前記発光素子と離間して形成され、前記発光素子と前記溝部との間に形成されていない構成とした。
このような構成を備える発光装置は、発光素子の側面から所定間隔をあけた位置に、当該発光素子を包囲するように積層基板の溝部が形成されているため、この溝部によって生じる高低差によって、製造時に塗布される光反射性樹脂の樹脂材料が積層基板の凹部の中心部、すなわち発光素子の方向に進行することが防止され、光反射性樹脂が発光素子と離間して形成され、発光素子と溝部との間に形成されていない状態とすることができる。
ここで、本発明に係る発光装置は、前記金属膜が、前記発光素子の下部に形成された接続部と、前記発光素子の側面から前記所定間隔をあけた位置で、前記発光素子の周囲に断続的に形成された周回部と、を有し、前記積層基板の溝部が、前記金属膜の周回部の間に形成されている構成とすることが好ましい。
このような構成を備える発光装置は、発光素子の側面から所定間隔をあけた位置に、当該発光素子を包囲するように積層基板の溝部および金属膜の周回部が形成されているため、この溝部および周回部によって生じる高低差によって、製造時に塗布される光反射性樹脂の樹脂材料が積層基板の凹部の中心部、すなわち発光素子の方向に進行することが防止され、発光素子から離れた溝部および周回部の外側の領域のみに光反射性樹脂が形成された状態とすることができる。
また、本発明に係る発光装置は、前記金属膜の周回部と前記積層基板の溝部とが、平面視において隣接している構成とすることが好ましい。
このような構成を備える発光装置は、発光素子の周囲に、積層基板の溝部および金属膜の周回部によって生じた高低差が切れ目なく形成されているため、製造時に塗布される光反射性樹脂の樹脂材料が積層基板の凹部の中心部に進行することがより確実に防止される。
また、本発明に係る発光装置は、前記金属膜の周回部が、前記発光素子の辺部から前記所定間隔をあけた位置で、前記辺部に沿って形成され、前記積層基板の溝部が、前記発光素子の辺部同士を接続する角部から前記所定間隔をあけた位置に形成されている構成としてもよい。
このような構成を備える発光装置は、発光素子の辺部に沿って金属膜の周回部が形成され、2つの周回部の間における角部に積層基板の溝部が形成されているため、この溝部および金属膜によって生じる高低差によって、製造時に塗布される光反射性樹脂の樹脂材料が積層基板の凹部の中心部、すなわち発光素子の方向に進行することが防止され、発光素子から離れた溝部および周回部の外側の領域のみに光反射性樹脂が形成された状態とすることができる。
また、本発明に係る発光装置は、前記金属膜の周回部が、前記発光素子の4つの辺部のうち、互いに対向する第1辺部および第2辺部からそれぞれ前記所定間隔をあけた位置で、前記第1辺部および前記第2辺部に沿って形成され、前記積層基板の溝部が、前記発光素子の4つの辺部のうち、互いに対向する第3辺部および第4辺部からそれぞれ前記所定間隔をあけた位置で、前記第3辺部および前記第4辺部に沿って形成されている構成としてもよい。
このような構成を備える発光装置は、発光素子の辺部に沿って金属膜の周回部および積層基板の溝部が形成されているため、この溝部および金属膜によって生じる高低差によって、製造時に塗布される光反射性樹脂の樹脂材料が積層基板の凹部の中心部、すなわち発光素子の方向に進行することが防止され、発光素子から離れた溝部および周回部の外側の領域のみに光反射性樹脂が形成された状態とすることができる。
また、本発明に係る発光装置は、前記積層基板の溝部と前記金属膜の周回部とが、前記積層基板の凹部の内側面から当該凹部の中心に向かう方向において、前記溝部、前記周回部の順番でそれぞれの一部が隣接するように形成されている構成とすることが好ましい。
このような構成を備える発光装置は、積層基板の溝部と金属膜の周回部とが隣接して形成されていることで、高低差を最大化することができるため、製造時に塗布される光反射性樹脂の樹脂材料が積層基板の凹部の中心部に進行することがより確実に防止される。
また、本発明に係る発光装置は、前記積層基板の溝部の深さが、5〜100μmである構成とすることが好ましい。
このような構成を備える発光装置は、積層基板の溝部がこの範囲内の深さであれば、例えば一般的な粘度を有する光反射性樹脂の樹脂材料が発光素子の方向に進行することが十分に防止される。
また、本発明に係る発光装置は、前記金属膜の厚さが、5〜100μmである構成とすることが好ましい。
このような構成を備える発光装置は、金属膜がこの範囲内の厚さであれば、例えば一般的な粘度を有する光反射性樹脂の樹脂材料が発光素子の方向に進行することが十分に防止される。
そして、本発明に係る発光装置の製造方法は、前記した発光装置を製造する方法であって、前記凹部の底面に前記金属膜が形成された前記積層基板を作成する工程と、前記金属膜上に前記発光素子を配置する工程と、前記発光素子の周囲に前記光反射性樹脂を形成する工程と、前記発光素子および前記光反射性樹脂を覆うように前記凹部内に前記封止樹脂を充填する工程と、がこの順で行われ、前記光反射性樹脂を形成する工程において、粘度が1〜20Pa・sの樹脂を、前記積層基板の凹部の隅に滴下し、前記樹脂が前記溝部でせき止められることで、前記光反射性樹脂が前記発光素子と離間して形成されるようにした。
反射性樹脂の樹脂材料がこの範囲の粘度であれば、前記した溝部によって、光反射性樹脂の樹脂材料の進行が十分にせき止められ、光反射性樹脂を発光素子と離間して形成することができる
本発明に係る発光装置によれば、積層基板の溝部によって発光素子の側面に光反射性樹脂が接触することを防止することができるため、積層基板を用いた場合であっても、指向色度特性が悪化することがない。また、本発明に係る発光装置によれば、発光素子の側面からの光の放出が妨げられることがないため、光の取り出し効率も向上する。
また、本発明に係る発光装置の製造方法によれば、前記した発光装置を製造することができる。
本発明の第1実施形態に係る発光装置の全体構成を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の全体構成を示す断面図であって、(a)は、図1のA−A断面図、(b)は、(a)のB部拡大図、である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置が備える金属膜の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置が備える発光素子の構成を示す平面図であって、(a)は、発光素子の詳細を示す平面図、(b)は、電極を下に向けた発光素子を基板の凹部上および金属膜上にフェイスダウン実装した状態を示す平面図、である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造方法の一例を示す概略図であって、(a)は、積層基板作成工程を示す断面図、(b)は、発光素子配置工程を示す断面図、(c)は、光反射性樹脂形成工程を示す断面図、(d)は、封止樹脂形成工程を示す断面図、である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造方法の一例における光反射性樹脂形成工程の詳細を示す概略図であって、(a)は、積層基板の凹部上における2点に光反射性樹脂の樹脂材料が滴下された様子を示す平面図、(b)は、積層基板の凹部上に滴下された光反射性樹脂の樹脂材料が、毛細管現象によって凹部の内側面を伝う様子を示す平面図、(c)は、積層基板の凹部上に滴下された光反射性樹脂の樹脂材料が、毛細管現象によって凹部の内側面を伝い、凹部の内側面を全て覆った状態を示す平面図、(d)は、金属膜の周回部の外側に光反射性樹脂が形成された状態を示す平面図、である。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の全体構成を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の全体構成を示す平面図である。 本発明の各実施形態の変形例に係る発光装置の全体構成を示す概略図であって、(a)は、発光装置の全体構成を示す平面図、(b)は、(a)のC−C断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において参照する図面は、本発明を概略的に示したものであるため、各部材のスケールや間隔、位置関係などが誇張、あるいは、部材の一部が省略されている場合がある。また、以下の説明では、同一の名称および符号については原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
<第1実施形態>
[発光装置の構成]
本発明の第1実施形態に係る発光装置1の構成について、図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。発光装置1は、例えば表示装置や照明装置の光源として利用できるものである。発光装置1は、ここでは図1および図2に示すように、積層基板10と、金属膜20と、発光素子30と、保護素子40と、光反射性樹脂50と、封止樹脂60と、を備えている。
積層基板10は、発光装置1を構成する各種部材を設置するためのものである。積層基板10は、図1に示すように平面視すると、矩形状に形成されており、図2(a)に示すように断面視すると、板状に形成されている。また、積層基板10の中央には、図2(a)に示すように、発光装置1を構成する各種部材を設置するための凹部10aが形成されている。
積層基板10の凹部10aの底面には、図1および図2(a)に示すように、金属膜20が配線パターンとして形成されており、当該金属膜20上に発光素子30が設置されている。また、凹部10aの底面には、図1および図2(a)に示すように、複数の溝部15,16,17,18が形成されている。さらに、凹部10aの底面には、図2(a)に示すように、発光素子30が設置された中央の領域の周囲に、光反射性樹脂50が形成されている。そして、凹部10a内には、図2(a)に示すように、発光素子30などの部材を覆うように封止樹脂60が充填されている。なお、以下の説明では、積層基板10に形成された全ての溝部15,16,17,18を指すときは、「溝部15〜18」と簡略化して示すこととする。
積層基板10は、具体的には図2(a)に示すように、平板状の第1基板11と、発光素子30が設置される領域の周囲に複数(ここでは4つ)の開口部12aが形成された第2基板12と、中央に開口部13aが形成された枠状の第3基板13と、同じく中央に開口部14aが形成された枠状の第4基板14と、がこの順番で積層されて構成されている。ここで、第4基板14の開口部14aは、図2(a)に示すように、第3基板13の開口部13aよりも大きく形成されている。従って、積層基板10の凹部10aは、図2(a)に示すように、上に向かうほど開口が大きくなるように構成されているとともに、当該凹部10aの内側面には段差部10bが形成されている。
発光装置1は、積層基板10の凹部10aの内側面にこのような段差部10bを備えることで、図2(a)に示すように、光反射性樹脂50を係止して剥がれにくくすることができる。なお、図1に示すように、積層基板10の最上層に配置された第4基板14上の2つの角部には、金属膜20のカソード側を判別するためのカソードマークCMが形成されている。また、積層基板10の形状および素材は特に限定されず、任意の形状および素材で形成することができる。
積層基板10の凹部10aの底面には、図1に示すように、複数の溝部15〜18が形成されている。この溝部15〜18は、図2(a)および図2(b)に示すように、凹部10aの内側面に形成された光反射性樹脂50が発光素子30(図1参照)と接触しないように、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料をせき止めるためのものである。溝部15〜18は、図2(a)に示すように、第2基板12に形成された開口部12aによって構成され、第2基板12の厚さと同じ深さで構成される。
発光装置1は、積層基板10の凹部10aの底面にこのような溝部15〜18を備えることで、図2(b)に示すように、当該凹部10aの底面と溝部15〜18の底面との間に高低差が生じ、表面張力によって、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料が積層基板10の凹部10aの中心部、すなわち発光素子30の方向に進行することが防止される。従って、発光装置1は、図1に示すように、光反射性樹脂50が溝部15〜18によってせき止められ、当該溝部15〜18の外側に形成されている。なお、「溝部15〜18の外側」とは、具体的には図1に示すように、凹部10a中央にある発光素子30に対して、発光素子30の側面から離れた凹部10aの外側のことを意味している。
ここで、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料は、実際には溝部15〜18の内部にも流入するが、光反射性樹脂50の樹脂材料は積層基板10の凹部10aの底面と溝部15〜18の底面との間の高低差を乗り越えることができない。従って、発光装置1は、溝部15〜18を備えることで、当該溝部15〜18の外側に光反射性樹脂50を形成することができる。
溝部15〜18は、図1に示すように、平面視において、発光素子30の側面から所定間隔をあけた位置で、当該発光素子30の周囲に断続的に形成されている。また、溝部15〜18は、より具体的には図1に示すように、発光素子30の辺部同士を接続する角部から所定間隔をあけた位置に形成されている。そして、溝部15〜18は、図3に示すように、後記する金属膜20の周回部212,213,216,217,222,223,232,233の間に形成されている。なお、以下の説明では、積層基板10に形成された全ての周回部212,213,216,217,222,223,232,233(図3参照)を指すときは、「周回部212〜233」と簡略化して示すこととする。
ここで、溝部15〜18は、図3に示すように、金属膜20の周回部212〜233と互いに接続するように形成されることが好ましい。すなわち、溝部15は、図3に示すように、P側配線21の周回部212およびN側配線22の周回部222と平面視において隣接するように形成されている。また、溝部16は、図3に示すように、P側配線21の周回部216およびN側配線22の周回部223と平面視において隣接するように形成されている。また、溝部17は、図3に示すように、P側配線21の周回部217およびN側配線23の周回部232と平面視において隣接するように形成されている。そして、溝部18は、図3に示すように、P側配線21の周回部213およびN側配線23の周回部233と平面視において隣接するように形成されている。
従って、発光装置1は、全体的には周回部212〜233および溝部15〜18により、発光素子30の周囲を取り囲むように構成されている。すなわち、発光装置1は、積層基板10の凹部10aの底面に形成した凹凸により、発光素子30を囲むように構成されている。これにより、発光装置1は、図3に示すように、発光素子30の周囲に、積層基板10の溝部15〜18および金属膜20の周回部212〜233によって生じた高低差が切れ目なく形成されているため、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料が積層基板10の凹部10aの中心部に進行することがより確実に防止される。
溝部15〜18は、例えば5〜100μmの深さとすることが好ましい。発光装置1は、溝部15〜18がこの範囲内の深さであれば、例えば一般的な粘度を有する光反射性樹脂50の樹脂材料が発光素子の方向に進行することが十分に防止される。また、溝部15〜18の形状は特に限定されない。
金属膜20は、発光素子30に対して外部の電源からの電力を供給するものである。金属膜20は、図2(a)および図3に示すように、積層基板10の第1基板11上、すなわち凹部10aの底面に配線パターンとして形成されている。この金属膜20は、発光装置1の側面または底面に露出し、その露出部が外部の電源と接続されている(図示省略)。なお、図3は、図1および図2に示す発光装置1の構成から、発光素子30と、保護素子40と、光反射性樹脂50と、封止樹脂60と、ワイヤWとを取り除いた状態で、金属膜20の全体構成を示している。
金属膜20は、図3に示すように、P側配線21と、N側配線22,23と、保護素子用他側配線24とから構成されている。
P側配線21は、発光素子30のP電極31(後記する図4(a)参照)および保護素子40のP電極(図示省略)と接続されるものである。P側配線21は、図1に示すように発光素子30を実装したときに、積層基板10の第2基板12上、すなわち凹部10aの底面において、発光素子30の周縁外から当該発光素子30の下部に入り込むように形成されている。言い換えれば、P側配線21は、図3に示すように、積層基板10の凹部10a上において、当該凹部10aの端(ここでは右上端)から、溝部15,18が形成された領域までは面状に形成され、発光素子30(図1参照)が配置される凹部10aの中央領域において、後記する発光素子30のP電極31(後記する図4(a)参照)に対応した形状で形成されている。さらに、P側配線21は、図3に示すように、凹部10aの中央領域から当該凹部10aの端(ここでは左下端)に向かって延伸して形成されている。
また、P側配線21は、より具体的には図3に示すように、保護素子配置部211と、周回部212,213,216,217と、接続部214と、延出部215とから構成されている。なお、保護素子配置部211は、図1に示すように、保護素子40が配置される領域である。また、延出部215は、後記する発光装置1の製造方法における発光素子設置工程(後記する図5(b)参照)において、溶融したハンダの逃げ領域となるものである。
N側配線22,23は、発光素子30のN電極32,33(後記する図4(a)参照)と接続されるものである。N側配線22,23は、図1に示すように発光素子30を実装したときに、積層基板10の第1基板11上、すなわち凹部10aの底面において、発光素子30の周縁外から当該発光素子30の下部に入り込むように形成されている。言い換えれば、N側配線22は、図3に示すように、積層基板10の凹部10a上において、当該凹部10aの端(ここでは右下端)から、発光素子30(図1参照)が配置される凹部10aの中央領域まで延伸して形成され、凹部10aの中央領域において、後記する発光素子30のN電極32(後記する図4(a)参照)の開口部32aに対応した形状で形成されている。また、N側配線23は、図3に示すように、積層基板10の凹部10a上において、当該凹部10aの端(ここでは左端)から、発光素子30(図1参照)が配置される凹部10aの中央領域まで延伸して形成され、凹部10aの中央領域において、後記する発光素子30のN電極33(後記する図4(a)参照)の開口部33aに対応した形状で形成されている。
また、N側配線22は、より具体的には図3に示すように、接続部221と、周回部222,223とから構成されている。そして、N側配線23は、より具体的には図3に示すように、接続部231と、周回部232,233とから構成されている。
保護素子用他側配線24は、保護素子40の一方の電極(ここではP電極)とワイヤWを介して接続されるものであり、図1に示すように、積層基板10の凹部10a内の角部付近に所定面積で形成されている。この保護素子用他側配線24は、具体的には図3に示すように、発光素子30が配置される領域から離れた位置となる、金属膜20の周回部233の外側に位置している。なお、ここでは、保護素子用他側配線25はN側配線として機能する。
ここで、前記した接続部214,221,231は、図4(a)に示す発光素子30に形成されたP電極31およびN電極32,33とそれぞれ接続するためのものである。P側配線21の一部を構成する接続部214は、図3に示すように、発光素子30の外形に対応した形状に形成されるとともに、図4(a)に示す発光素子30のN電極32,33の延伸部32b,33bに対応する領域が除去された形状を呈している。なお、接続部214の外形を発光素子30と対応させるのは、後記する発光装置1の製造方法における発光素子設置工程(後記する図5(b)参照)において、発光素子30と接続部214とをハンダによって接合する際に、リフローによって溶融させたハンダの表面張力により発光素子30をセルフアライメントさせるためである。
接続部214,221,231は、図3に示すように、周回部212〜233とは所定間隔をあけて離れて形成されている。そして、このように接続部214,221,231と、周回部212〜233とが離れていることで、接続部214,221,231に発光素子30を実装することができ、かつ、周回部212〜233によってせき止められた光反射性樹脂50の樹脂材料が発光素子30の側面に付着しない状態となる。
接続部214は、図3および図4(b)に示すように、発光素子30のP電極31の下部に形成されており、当該P電極31と接続される。一方、N側配線22,23の一部を構成する接続部221,231は、図3および図4(b)に示すように、発光素子30のN電極32,33の開口部32a,33aの下部にそれぞれ延伸するように形成されており、当該開口部32a,33aの位置で、N電極32,33とそれぞれ接続される。
ここで、周回部212〜233は、積層基板10の溝部15〜18と同様に、光反射性樹脂50が発光素子30(図1参照)と接触しないように、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料をせき止めるためのものである。この周回部212〜233は、図1に示すように発光素子30が接続部214,221,231上に設置された状態において、当該発光素子30(図1参照)の側面から所定間隔をあけた位置で、当該発光素子30の周囲を取り囲むように断続的に形成されている。また、周回部212〜233は、より具体的には図1に示すように、発光素子の4つの辺部から所定間隔をあけた位置で、当該辺部に沿って形成されている。そして、周回部212〜233は、前記した溝部15〜18の間に形成されているとともに、前記したように、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料が積層基板10の凹部10aの中心部に進行することをより確実に防止するために、溝部15〜18と互いに接続するように形成されることが好ましい。
周回部212〜233のうち、P側配線21の一部を構成する周回部212,213は、図3に示すように、P側配線21が発光素子30(図1参照)の周縁外から当該発光素子30の下部に入り込む手前の位置において、当該発光素子30の形状に沿って枝分かれしたものである。すなわち、P側配線21は、図3に示すように、積層基板10の凹部10aの端(ここでは右上端)から発光素子30が設置される接続部214の方向に延伸し、当該発光素子30の下部に入り込む手前の位置で、接続部214に向かう配線と、溝部15に向かう周回部212と、溝部18に向かう周回部213とに枝分かれしている。なお、P側配線21において、接続部214から延出する延出部215は、図3に示すように、溝部16に向かう周回部216と、溝部17に向かう周回部217とに枝分かれしている。
また、周回部212〜233のうち、N側配線22,23の一部を構成する周回部222,223,232,233は図3に示すように、N側配線22,23が発光素子30(図1参照)の周縁外から当該発光素子30の下部にそれぞれ入り込む手前の位置において、当該発光素子30の形状に沿って枝分かれしたものである。すなわち、N側配線22は、図3に示すように、積層基板10の凹部10aの端(ここでは右下端)から発光素子30が設置されるP側配線21の接続部214の方向に延伸し、当該発光素子30の下部に入り込む手前の位置で、接続部214に向かう接続部221と、溝部15に向かう周回部222と、溝部16に向かう周回部223とに枝分かれしている。また、N側配線23は、図3に示すように、積層基板10の凹部10aの端(ここでは左端)から発光素子30が設置されるP側配線21の接続部214の方向に延伸し、当該発光素子30の下部に入り込む手前の位置で、接続部214に向かう接続部231と、溝部17に向かう周回部232と、溝部18に向かう周回部233とに枝分かれしている。
これにより、例えば発光装置1の製造工程において、積層基板10の凹部10a内に光反射性樹脂50の樹脂材料を充填しても、図2(b)に示すように、当該光反射性樹脂50の樹脂材料が周回部212〜233によってせき止められて当該周回部212〜233の外側に形成されることになる。従って、発光装置1は、図1および図2に示すように、発光素子30の側面に光反射性樹脂50が接触しない状態となる。なお、「周回部212〜233の外側」とは、具体的には図1に示すように、凹部10a中央にある発光素子30に対して、発光素子30の側面から離れた凹部10aの外側のことを意味している。
金属膜20の具体的な素材としては、例えば、タングステン、モリブデン、ニッケル、銅、銀、金、アルミニウムなどが挙げられる。また、金属膜20は、例えば5〜100μmの厚さとすることが好ましく、8〜100μmの厚さとすることがより好ましい。発光装置1は、金属膜20がこの範囲内の厚さであれば、例えば一般的な粘度を有する光反射性樹脂50の樹脂材料が金属膜20を乗り越えて発光素子30の方向に進行することが十分に防止される。
発光素子30は、電圧を印加することで発光し、必要に応じて蛍光体を励起させるものである。発光素子30は、図4(a)に示すように、P電極31と、N電極32,33とを備えている。また、N電極32,33は、図4(a)に示すように、それぞれ開口部32a,33aと、電流を素子全体に拡散させるための延伸部32b,33bとを備えている。このような構成を備える発光素子30は、図4(b)に示すように、P電極31およびN電極32,33がそれぞれ第1基板11上、すなわち積層基板10の凹部10aの底面に向けて配置され、フェイスダウン実装されている。そして、発光素子30は、図4(b)に示すように、P電極31がP側配線21の接続部214と接続され、N電極32がN側配線22の接続部221と接続され、N電極33がN側配線23の接続部231と接続される。なお、発光素子30のP電極31、N電極32,33は、図1に示すように、実際には発光装置1の上部からは観察できないが、図4(b)では、説明の便宜上これらを破線で示している。
発光素子30は、具体的にはLEDチップであり、用途に応じて任意の波長のものを選択することができる。例えば青色(波長430nm〜490nmの光)、緑色(波長490nm〜570nmの光)の発光素子30としては、窒化物系半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いることができる。
保護素子40は、発光素子30を過大な電圧印加による素子破壊や性能劣化から保護するためのものである。保護素子40は、図1に示すように、金属膜20の保護素子配置部211上に配置されている。そして、保護素子40の一方の電極(ここではP電極)は、図1に示すように、ワイヤWを介して保護素子用他側配線24と接続されている。なお、保護素子40の他方の電極(ここではN電極)は、当該保護素子40の下面側に設けられており、保護素子配置部211と接続されている。保護素子40は、具体的には、規定電圧以上の電圧が印加されると通電状態になるツェナーダイオード(Zener Diode)で構成される。
光反射性樹脂50は、発光素子30から出射された光を反射するためのものである。光反射性樹脂50は、図1に示すように平面視すると、積層基板10の溝部15〜18および金属膜20の周回部212〜233(図3参照)の外側の領域において、発光素子30の側面から所定間隔をあけた位置で、当該発光素子30の周囲を取り囲むように形成されている。また、光反射性樹脂50は、図2(a)に示すように断面視すると、積層基板10の凹部10aの内側面を覆うように形成されている。そして、光反射性樹脂50は、図2(a)に示すように断面視すると、第4基板14の開口部14aの頂点、すなわち凹部10aの頂点から金属膜20の周回部212〜233(図3参照)の位置まで、階段状に内径が小さくなるように凹部10aの中心に向かって傾斜して形成されている。また、光反射性樹脂50は、図1に示すように、積層基板10の溝部15〜18および金属膜20の周回部212〜233によってせき止められ、これらの外側に形成されている。
光反射性樹脂50の具体的な素材としては、絶縁材料を用いることが好ましく、所定の強度を確保するために、例えば熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることが好ましい。光反射性樹脂50としては、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン、ウレタン樹脂、オキセタン樹脂、フッ素樹脂、アクリル、ポリカーボネイト、ポリイミド、ポリフタルアミドなどにTiO,ZrO,Al,SiOなどを含有させたものを用いることができる。
また、光反射性樹脂50は、硬化前の液状の樹脂材料の粘度を1〜20Pa・sの範囲内とすることが好ましく、粘度を3〜10Pa・sの範囲内とすることがより好ましい。発光装置1は、光反射性樹脂50の樹脂材料がこの範囲の粘度であれば、例えば一般的な厚みを有する金属膜20によって生じる高低差によって、製造時に塗布される光反射性樹脂50の進行が十分にせき止められることになる。
封止樹脂60は、積層基板10の凹部10a内に設置された部材を塵芥、水分、外力などから保護するためのものである。封止樹脂60は、図1および図2(a)に示すように、金属膜20と、発光素子30と、保護素子40と、光反射性樹脂50と、ワイヤWとを覆うように、凹部10a内に充填されている。
封止樹脂60の具体的な素材としては、発光素子30からの光を効率よく外部に放出するために、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの透光性の素材を用いることが好ましい。なお、封止樹脂60は、図示しない蛍光体を含有してもよく、当該蛍光体を封止樹脂60中に分散、あるいは、当該蛍光体を沈降させて発光素子30の上面および側面に付着させる構成としても構わない。
以上のような構成を備える発光装置1は、発光素子30の側面から所定間隔をあけた位置に、当該発光素子30を包囲するように積層基板10の溝部15〜18が形成されているため、この溝部15〜18によって生じる高低差によって、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料が積層基板10の凹部10aの中心部、すなわち発光素子30の方向に進行することが防止され、発光素子30から離れた溝部15〜18の外側の領域のみに光反射性樹脂50が形成された状態とすることができる。
従って、発光装置1によれば、積層基板10の溝部15〜18によって発光素子30の側面に光反射性樹脂50が接触することを防止することができるため、積層基板10を用いた場合であっても、指向色度特性が悪化することがない。また、発光装置1によれば、発光素子30の側面からの光の放出が妨げられることがないため、光の取り出し効率も向上する。
[発光装置の製造方法]
以下、本発明の実施形態に係る発光装置1の製造方法について、図5を参照(適宜図1〜図4を参照)しながら説明する。発光装置1の製造方法は、ここでは図5(a)から図5(d)にそれぞれ示すように、積層基板作成工程と、発光素子設置工程と、光反射性樹脂形成工程と、封止樹脂形成工程とをこの順番で行う。なお、以下では、図1に示す保護素子40を設置する工程および保護素子40をワイヤボンディングする工程については説明を省略する。
積層基板作成工程は、積層基板10を作成する工程である。この積層基板作成工程では、図5(a)に示すように、第1基板11と、めっきまたは蒸着などによって予め金属膜20が形成された第2基板12と、第3基板13と、第4基板14とをこの順番で積層し、接着材料で接着し、さらに焼成することで、凹部10aが形成された積層基板10を作成する。
なお、図5(a)は、図1のA−A断面図に相当するため、第2基板12上に形成された金属膜20として、接続部214のみを図示しているが、当該第2基板12上には、実際には保護素子配置部211、周回部212,213,216,217、接続部214および延出部215からなるP側配線21と、接続部221および周回部222,223からなるN側配線22と、接続部231および周回部232,233からなるN側配線23と、保護素子用他側配線24とが全て形成されている。
また、図5(a)では、第2基板12上に予め金属膜20が形成されている例について説明したが、当該金属膜20が第2基板12上に形成されるタイミングは特に限定されず、例えば積層基板作成工程が終わった後に、めっきまたは蒸着などによって第2基板12上に金属膜20を形成しても構わない。
発光素子設置工程は、金属膜20上に発光素子30を設置する工程である。この発光素子設置工程では、図5(b)に示すように、金属膜20の接続部214上にハンダを塗布し、当該ハンダ上に発光素子30を載置する。そして、リフローによってハンダを加熱して溶融させ、当該表面張力を利用して発光素子30を接続部214上にセルフアライメントさせる。
光反射性樹脂形成工程は、積層基板10の一部と積層基板10の凹部10aの内側面に光反射性樹脂50を形成する工程である。この光反射性樹脂形成工程では、図5(c)に示すように、光反射性樹脂50の樹脂材料を滴下する図示しない樹脂滴下装置を用いて、積層基板10の溝部15〜18(図3参照)の外側の領域、および、金属膜20の周回部212〜233(図3参照)の外側の領域において、発光素子30の側面から所定間隔をあけた位置で、当該発光素子30の周囲を取り囲むように光反射性樹脂50を形成する。
光反射性樹脂形成工程では、具体的には、毛細管現象を利用して光反射性樹脂50を積層基板10の凹部10a内に形成する。すなわち、光反射性樹脂形成工程では、図6(a)に示すように、図示しない樹脂滴下装置を積層基板10の凹部10a内における対角の位置にある2つの隅(ここでは左上の隅と右下の隅)に移動し、光反射性樹脂50の樹脂材料50aを所定量滴下する。また、光反射性樹脂形成工程では、図6(a)に示すよう
に、積層基板10の段差部10bの表面、すなわち第3基板13上まで樹脂材料50aがかかるように滴下する。すると、樹脂材料50aは、図6(b)に示すように、毛細管現象によって積層基板10の凹部10aの内側面全体に広がる。また、樹脂材料50aは、図6(c)に示すように、凹部10aの内側面全体、すなわち凹部10aの内側面の頂点まで到達すると、表面張力によって止まり、その後は凹部10aの中心、すなわち発光素子30の方向に向かって進行する。
一方、発光素子30の周囲には、積層基板10の溝部15〜18および金属膜20の周回部212〜233が形成されているため、樹脂材料50aは当該積層基板10の溝部15〜18および金属膜20の周回部212〜233によって形成される高低差を乗り越えることができず、図6(d)に示すように、当該積層基板10の溝部15〜18および金属膜20の周回部212〜233によってせき止められることになる。また、樹脂材料50aは、図6(d)に示すように、毛細管現象によって、積層基板10の段差部10bの表面が全て当該樹脂材料50aによって覆われることになる。光反射性樹脂形成工程は、以上のような手順により、発光素子30の周囲を取り囲むように光反射性樹脂50を形成する。
なお、前記した図6(a)では、積層基板10の凹部10a内における対角の位置にある2つの隅に光反射性樹脂50の樹脂材料50aを滴下する例について説明したが、凹部10a内における4隅に樹脂材料50aを滴下しても構わない。この場合、前記した図6(a)に示すように、凹部10a内における2つの隅に樹脂材料50aを滴下する場合よりも、光反射性樹脂50を迅速に形成することができる。
封止樹脂形成工程は、積層基板10の凹部10a内に封止樹脂60を形成する工程である。封止樹脂形成工程では、封止樹脂60の樹脂材料を滴下する図示しない樹脂滴下装置を用いて、図5(d)に示すように、積層基板10の凹部10a内に設けられた各種部材を覆うように封止樹脂を形成する。以上のような手順を行うことにより、図1に示すような発光装置1を製造することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る発光装置1Aについて、図7を参照しながら説明する。ここで、発光装置1Aは、図7に示すように、積層基板10の代わりに積層基板10Aを備え、溝部15〜18の代わりに溝部15A,16Aを備え、金属膜20の代わりに金属膜20Aを備え、発光素子30の代わりに発光素子30Aを備えること以外は、前記した第1実施形態に係る発光装置1(図1参照)と同様の構成を備えている。従って、以下では、前記した発光装置1と重複する構成について説明を省略するとともに、発光装置1Aの製造方法についても説明を省略する。なお、図7は、実際の発光装置1Aの構成から、保護素子40と、光反射性樹脂50と、封止樹脂60と、ワイヤWとを取り除いたものを示している。
発光装置1Aは、図7に示すように、金属膜20Aの周回部212A,213A,222A,223Aと、積層基板10Aの溝部15A,16Aとが、それぞれ発光素子30Aの4つの辺部に沿って形成されていることを特徴としている。すなわち、発光装置1Aの金属膜20Aは、図7に示すように、P側配線21Aと、N側配線22Aとを備えている。また、P側配線21AおよびN側配線22Aは、図7に示すように、発光素子30Aを実装したときに、凹部10a(図示省略)の底面において、発光素子30Aの周縁外から当該発光素子30Aの下部に入り込むように形成されている。
P側配線21Aは、より具体的には図7に示すように、接続部211Aと、周回部212A,213Aとから構成されており、接続部211Aが発光素子30AのP電極31Aと接続されている。また、N側配線22Aは、より具体的には図7に示すように、接続部221Aと、周回部222A,223Aとから構成されており、接続部221Aが発光素子30AのN電極32Aと接続されている。また、P側配線21Aの接続部211AとN側配線22Aの接続部221Aとは、図7に示すように、積層基板10A上において、所定の間隔をあけて対向するように配置されている。
金属膜20Aの周回部212A,213A,222A,223Aは、図7に示すように、発光素子30Aの4つの辺部のうち、互いに対向する第1辺部311および第2辺部312から所定間隔をあけた位置で、当該第1辺部311および第2辺部312に沿って形成されている。
積層基板10Aの溝部15A,16Aは、図7に示すように、平面視においてそれぞれ矩形状に形成されている。また、溝部15A,16Aは、図7に示すように、平面視において周回部213Aと周回部222Aとの間と、周回部212Aと周回部223Aとの間とにそれぞれ形成されている。さらに、溝部15A、16Aは、図7に示すように、発光素子30Aの4つの辺部のうち、互いに対向する第3辺部313および第4辺部314から所定間隔をあけた位置で、当該第3辺部313および第4辺部314に沿って形成されている。そして、図7に示すように、溝部15Aは、P側配線21Aの周回部213AおよびN側配線22Aの周回部222Aと平面視において隣接するように形成されており、溝部16Aは、P側配線21Aの周回部212AおよびN側配線22Aの周回部223Aと平面視において隣接するように形成されている。
以上のような構成を備える発光装置1Aは、発光素子30の辺部に沿って金属膜20Aの周回部212A,213A,222A,223Aおよび積層基板の溝部15A,16Aが形成されているため、この溝部15A,16Aおよび金属膜20Aによって生じる高低差によって、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料が積層基板10Aの凹部の中心部、すなわち発光素子30Aの方向に進行することが防止され、発光素子30Aから離れた溝部15A,16Aのおよび周回部212A,213A,222A,223Aの外側の領域のみに光反射性樹脂50が形成された状態とすることができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る発光装置1Bについて、図8を参照しながら説明する。ここで、発光装置1Bは、図8に示すように、積層基板10の代わりに積層基板10Bを備え、溝部15〜18の代わりに溝部15B,16B,17B,18Bを備え、金属膜20の代わりに金属膜20Bを備え、発光素子30の代わりに発光素子30Aを備えること以外は、前記した第1実施形態に係る発光装置1(図1参照)と同様の構成を備えている。従って、以下では、前記した発光装置1と重複する構成について説明を省略するとともに、発光装置1Bの製造方法についても説明を省略する。なお、図8は、実際の発光装置1Bの構成から、保護素子40と、光反射性樹脂50と、封止樹脂60と、ワイヤWとを取り除いたものを示している。
発光装置1Bは、図8に示すように、金属膜20B上に発光素子30Bをフェイスアップ実装することを特徴としている。すなわち、発光素子30Bは、P電極31BとN電極32Bとを備え、両電極が上に向けられて金属膜20Bの設置部223Bにフェイスアップ実装されている。また、金属膜20Bは、図8に示すように、P側配線21Bと、N側配線22Bと、包囲用配線26とを備えており、P電極31BがワイヤWによってP側配線21Bと接続され、N電極32BがワイヤWによってN側配線22Bと接続されている。
P側配線21Bは、具体的には図8に示すように、周回部211B,212Bとから構成されている。また、N側配線22Bは、具体的には図8に示すように、周回部221B,222B,224B,225Bと、設置部223Bとから構成されており、設置部223B上に発光素子30Bが設置されている。なお、放熱性を高めるために、発光素子30Bが設置される設置部223B上には、Au,Agめっきを施すことが好ましい。包囲用配線26は、金属膜20Bを構成するその他の配線と異なり、発光素子30Bや保護素子40(ここでは図示省略)への電力供給には寄与しない、独立した金属膜である。この包囲用配線26は、金属膜20Bを構成するその他の配線と同じ素材、同じ厚さで形成される。
包囲用配線26は、金属膜20Bを構成するその他の配線と同様に、例えばめっきによって形成されるが、その他の配線とは別のめっき工程で形成される。なお、包囲用配線26は、金属膜20Bを構成するその他の配線と同じめっき工程で形成することも可能であるが、この場合は、包囲用配線26は、図8に示すような直線状の形状ではなく、例えばP側配線21BのようなT字状の形状となり、他の配線(例えば設置部223B)と接続された構成となる。
金属膜20Bの周回部211B,212B,221B,222B,224B,225Bは、図8に示すように、それぞれ発光素子30Bの4つの辺部から所定間隔をあけた位置で、当該4つの辺部に沿って形成されている。また、積層基板10Bの溝部15B,16B,17B,18Bは、図8に示すように、平面視においてそれぞれ矩形状に形成されている。なお、以下の説明では、積層基板10Bに形成された全ての溝部15B,16B,17B,18B(図8参照)を指すときは、「溝部15B〜18B」と簡略化して示し、同じく積層基板10Bに形成された全ての周回部211B,212B,221B,222B,224B,225B(図8参照)を指すときは、「周回部211B〜225B」と簡略化して示すこととする。
溝部15B〜18Bは、図8に示すように、周回部211Bと周回部221Bの間と、周回部212Bと周回部224Bの間と、周回部225Bと包囲用配線26の間と、周回部222Bと包囲用配線26の間とにそれぞれ形成されている。また、図8に示すように、溝部15Bは、P側配線21Bの周回部211BおよびN側配線22Bの周回部221Bと平面視において隣接するように形成されており、溝部16Bは、P側配線21Bの周回部212BおよびN側配線22Bの周回部224Bと平面視において隣接するように形成されている。そして、図8に示すように、溝部17Bは、N側配線22Bの周回部225Bおよび包囲用配線26と平面視において隣接するように形成されており、溝部18Bは、N側配線22Bの周回部222Bおよび包囲用配線26と平面視において隣接するように形成されている。従って、発光装置1Bは、図8に示すように、周回部211B〜225Bと、包囲用配線26と、溝部15B〜18Bとによって発光素子30Bを包囲するように構成されている。
以上のような構成を備える発光装置1Bは、発光素子30Bの側面から所定間隔をあけた位置に、当該発光素子30Bを包囲するように積層基板10Bの溝部15B〜18Bおよび金属膜20Bの周回部211B〜225Bが形成されているため、この溝部15B〜18Bおよび周回部211B〜225Bによって生じる高低差によって、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料が積層基板10Bの凹部の中心部、すなわち発光素子30Bの方向に進行することが防止され、発光素子30Bから離れた溝部15B〜18Bおよび周回部211B〜225Bの外側の領域のみに光反射性樹脂50が形成された状態とすることができる。
以上、本発明に係る発光装置について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変などしたものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、前記した発光装置1,1A,1Bは、いずれも溝部と周回部とが平面視において隣接するように構成されているが、その態様は図1,7,8に示すものに限定されない。例えば、発光装置1,1A,1Bは、図9に示す変形例に係る発光装置1Cのように、積層基板10Cの凹部の内側面から当該凹部の中心に向かう方向において、溝部15C,16C、周回部252,253の順で形成された構成であっても構わない。なお、図9では、金属膜の一部と溝部の一部と発光素子30のみを図示しており、積層基板10Cの全体構成、保護素子40、光反射性樹脂50、封止樹脂60、ワイヤWなどは図示を省略している。
すなわち、発光装置1Cの金属膜25は、図9(a)に示すように、積層基板10Cの凹部の内側面側から当該凹部の中心、すなわち発光素子30Cに向かって形成された延出部251と、当該延出部251の延出方向と直交する方向に形成された周回部252,253と、発光素子30Cが設置される設置部254とを備えている。また、発光装置1Cの積層基板10Cには、図9(a)に示すように、金属膜25の延出部251を挟むように、溝部15C,16Cが形成されており、当該溝部15C,16Cと延出部251とが平面視において隣接するように構成されている。また、発光装置1Cは、積層基板10Cの溝部15C,16Cと金属膜25の周回部252,253とが、積層基板10Cの凹部の内側面から当該凹部の中心、すなわち発光素子30Cに向かう方向において、それぞれの一部が隣接して形成され、当該隣接する位置で互いに接続している。
なお、図9において示した金属膜25は、P側またはN側のどちらの極性であっても構わない。また、同じく図9において示した発光素子30Cは、金属膜25の設置部254上に、フェイスダウンまたはフェイスアップのどちらの方法で実装されても構わない。
このように、発光装置1Cは、図9(b)に示すように、例えば積層基板10Cの溝部15Cと周回部252とが隣接しているため、溝部15の深さと周回部252の厚さとを合計した高低差hが形成されている。従って、発光装置1Cは、この高低差hによって、製造時に塗布される光反射性樹脂50の樹脂材料が積層基板10Cの凹部の中心部、すなわち発光素子30Cの方向に進行することが防止され、発光素子30Cから離れた溝部15C,16Cの外側の領域のみに光反射性樹脂50が形成された状態とすることができる。
ここで、前記した発光装置1,1A,1B,1Cは、積層基板10,10A,10B,10Cの所定の層にセラミックスまたは金属からなる放熱部材(ヒートシンク)を備えていても構わない。
また、発光装置1Bは、図8に示すように、発光素子30Bを溝部15B〜18Bと金属膜20Bによって交互に囲っていたが、例えば包囲用配線26と周回部224B,225Bとを溝部の領域で形成し、円弧状の一つの溝部に連結しても構わない。すなわち、発光装置1Bは、金属膜20Bに含まれる構成のうち、発光素子30Bへの電力供給に必須ではない構成を全て溝に変更しても構わない。
また、発光装置1Bは、図8に示すように、符号21BをP側配線とし、符号22BをN側配線としていたが、それとは逆に、符号21BをN側配線とし、符号22BをP側配線としても構わない。発光装置1Bは、このようにP側配線とN側配線とを逆にした場合であっても、ワイヤWによって発光素子30BのP電極31BおよびN電極32Bを対応する配線に接続すればよい。
1,1A,1B,1C 発光装置
10,10A,10B,10C 積層基板
10a 凹部
10b 段差部
11 第1基板
12 第2基板
12a 開口部
13 第3基板
13a 開口部
14 第4基板
14a 開口部
15,16,17,18 溝部
15A,16A 溝部
15B,16B,17B,18B 溝部
15C,16C 溝部
20,20A,20B 金属膜
21,21A,21B P側配線
211 保護素子配置部
212,213,216,217,212A,213A,211B,212B 周回部
214 接続部
215,251 延出部
22,22A,22B N側配線
221,221A 接続部
222,223,222A,223A,221B,222B,224B,225B 周回部
223B 設置部
23,23A,23B N側配線
231 接続部
232,233 周回部
24 保護素子用他側配線
25 金属膜
251 延出部
252 253 周回部
254 設置部
26 包囲用配線
30,30A,30B,30C 発光素子
31,31A,31B P電極
311 第1辺部
312 第2辺部
313 第3辺部
314 第4辺部
32,33,32A,32B N電極
32a,33a 開口部
32b,33b 延伸部
40 保護素子
50 光反射性樹脂
50a 樹脂材料
60 封止樹脂
CM カソードマーク
W ワイヤ

Claims (8)

  1. 複数の板状部材が積層されて構成され、中央に凹部が形成された積層基板と、当該凹部の底面に形成された金属膜と、当該金属膜上に配置された発光素子と、前記凹部内において、前記発光素子の周囲に形成された光反射性樹脂と、前記発光素子および前記光反射性樹脂を覆うように前記凹部内に充填された封止樹脂と、を備える発光装置であって、
    前記積層基板には、前記発光素子の側面から所定間隔をあけた位置で、前記発光素子の周囲に断続的に形成された溝部が形成され、
    前記光反射性樹脂は、前記積層基板の凹部の底面において、前記発光素子と離間して形成され、前記発光素子と前記溝部との間に形成されておらず、
    前記金属膜は、前記発光素子の下部に形成された接続部と、前記発光素子の側面から前記所定間隔をあけた位置で、前記発光素子の周囲に断続的に形成された周回部と、を有し、
    前記積層基板の溝部は、前記金属膜の周回部の間に形成されていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記金属膜の周回部と前記積層基板の溝部とは、平面視において隣接していることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  3. 前記金属膜の周回部は、前記発光素子の辺部から前記所定間隔をあけた位置で、前記辺部に沿って形成され、
    前記積層基板の溝部は、前記発光素子の辺部同士を接続する角部から前記所定間隔をあけた位置に形成されていることを特徴とする請求項または請求項に記載の発光装置。
  4. 前記金属膜の周回部は、前記発光素子の4つの辺部のうち、互いに対向する第1辺部および第2辺部からそれぞれ前記所定間隔をあけた位置で、前記第1辺部および前記第2辺部に沿って形成され、
    前記積層基板の溝部は、前記発光素子の4つの辺部のうち、互いに対向する第3辺部および第4辺部からそれぞれ前記所定間隔をあけた位置で、前記第3辺部および前記第4辺部に沿って形成されていることを特徴とする請求項または請求項に記載の発光装置。
  5. 前記積層基板の溝部と前記金属膜の周回部とは、前記積層基板の凹部の内側面から当該凹部の中心に向かう方向において、前記溝部、前記周回部の順番でそれぞれの一部が隣接するように形成されていることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  6. 前記積層基板の溝部の深さは、5〜100μmであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記金属膜の厚さは、5〜100μmであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発光装置を製造する方法であって、
    前記凹部の底面に金属膜が形成された前記積層基板を作成する工程と、
    前記金属膜上に前記発光素子を配置する工程と、
    前記発光素子の周囲に前記光反射性樹脂を形成する工程と、
    前記発光素子および前記光反射性樹脂を覆うように前記凹部内に前記封止樹脂を充填する工程と、がこの順で行われ、
    前記光反射性樹脂を形成する工程において、粘度が1〜20Pa・sの樹脂を、前記積層基板の凹部の隅に滴下し、前記樹脂が前記溝部でせき止められることで、前記光反射性樹脂が前記発光素子と離間して形成されることを特徴とする発光装置の製造方法。
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