JP6023445B2 - 速度推定装置及び信号処理装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
目標の移動速度として、複数の速度を仮定し、仮定したそれぞれの速度に合致した参照関数を使ってアジマス圧縮をし、アジマス圧縮後の信号のピーク値を比較して、ピーク値が最も大きくなる速度が、目標の移動速度であると判定する技術がある。
この発明は、例えば、目標のなかに全体と異なる移動速度をもつ部分があった場合でも、目標全体の移動速度を正しく推定することを目的とする。
分割部と、相関度算出部と、指標値算出部と、部分選択部と、推定部とを有し、
上記分割部は、合成開口レーダが出力した信号に基づくアジマス圧縮前の信号を複数の部分信号に分割し、
上記相関度算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、所定の複数の速度それぞれを、上記合成開口レーダが観測した目標の速度であると仮定して上記部分信号をアジマス圧縮し、アジマス圧縮した信号の最大値を速度相関度とし、
上記指標値算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記相関度算出部が算出した速度相関度の分布の広さを表わす指標値を算出し、
上記部分選択部は、上記指標値算出部が算出した指標値に基づいて、上記分割部が分割した複数の部分信号のなかから、上記速度相関度の分布が最も狭い部分信号を選択し、
上記推定部は、上記部分選択部が選択した部分信号について、上記速度相関度が最大になる速度を上記目標の推定速度とする
ことを特徴とする。
上記範囲平均部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記速度相関度が最大になる速度を中心とする複数の範囲それぞれについて、上記範囲内に含まれる速度についての速度相関度を平均した平均値を算出し、
上記範囲選択部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記複数の範囲のなかから、上記速度相関度が最大になる速度についての速度相関度に対する上記平均値の比が所定の閾値より小さくなる最小の範囲を選択し、
上記指標値算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記範囲選択部が選択した範囲の大きさを上記指標値とし、
上記指標値は、上記範囲選択部が選択した範囲が小さいほど、上記速度相関度の分布が狭いことを表わす
ことを特徴とする。
上記フーリエ変換部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記相関度算出部が算出した複数の速度相関度を速度の関数としてフーリエ変換し、周波数の関数とし、
上記指標値算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記フーリエ変換部がフーリエ変換した周波数領域における速度相関度に基づいて、上記相関度算出部が算出した速度相関度の分布の広さを表わす指標値を算出する
ことを特徴とする。
上記範囲平均部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、周波数領域における複数の範囲それぞれについて、上記範囲内に含まれる周波数についての速度相関度を平均した平均値を算出し、
上記範囲選択部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記複数の範囲のなかから、所定の周波数についての速度相関度に対する上記平均値の比が所定の閾値より小さくなる最小の範囲を選択し、
上記指標値算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記範囲選択部が選択した範囲の大きさを上記指標値とし、
上記指標値は、上記範囲選択部が選択した範囲が大きいほど、上記速度相関度の分布が狭いことを表わす
ことを特徴とする。
上記フーリエ変換部は、二次元フーリエ変換をする
ことを特徴とする。
上記速度推定装置と、
上記速度推定装置が推定した推定速度が、上記目標の速度であると仮定して、上記アジマス圧縮前の信号をアジマス圧縮するアジマス圧縮部と
を有することを特徴とする。
コンピュータが実行することにより、上記速度推定装置または上記信号処理装置として上記コンピュータを機能させることを特徴とする。
合成開口レーダが出力した信号に基づくアジマス圧縮前の信号に基づいて、上記合成開口レーダが観測した目標の速度を推定する速度推定方法において、
上記アジマス圧縮前の信号を複数の部分信号に分割し、
分割した上記複数の部分信号それぞれについて、所定の複数の速度それぞれについて、上記速度が上記目標の速度であると仮定して、上記部分信号をアジマス圧縮し、アジマス圧縮した信号の最大値を速度相関度とし、
上記複数の部分信号それぞれについて、算出した速度相関度の分布の広さを表わす指標値を算出し、
算出した指標値に基づいて、上記複数の部分信号のなかから、上記速度相関度の分布が最も狭い部分信号を選択し、
選択した上記部分信号について上記速度相関度が最大になる速度を上記目標の推定速度とする
ことを特徴とする。
実施の形態1について、図1〜図6を用いて説明する。
観測衛星12は、合成開口レーダ21を搭載している。観測衛星12は、プラットフォームの一例である。観測衛星12は、例えば、低軌道を周回している。観測衛星12は、速度76で移動している。観測衛星12が移動している方向を「アジマス方向」と呼ぶ。
合成開口レーダ21は、例えば地表へ向けて、マイクロ波などの電波をチャープ変調したパルス61を送信し、目標70などにパルス61が当たって反射した反射波62を受信する。合成開口レーダ21は、受信した反射波62の強度を表わす信号81を出力する。
信号処理装置13は、例えば、レンジ圧縮部31と、第一アジマス圧縮部32と、目標抽出部33と、速度推定装置34と、第二アジマス圧縮部35と、画像生成部36とを有する。
第一アジマス圧縮部32は、レンジ圧縮部31がレンジ圧縮した信号82を入力して、アジマス圧縮する。第一アジマス圧縮部32は、目標70が静止しているものと仮定した参照信号を使って、アジマス圧縮をする。目標70が静止しているという仮定でアジマス圧縮をするので、目標70の移動速度71が遅いほど、アジマス方向の分解能が高くなる。
目標抽出部33は、第一アジマス圧縮部32がアジマス圧縮した信号83から、目標70からの反射である部分を抽出する。
処理装置91は、記憶装置94が記憶したプログラム(コンピュータプログラム)を実行することにより、データを処理し、入力装置92や出力装置93を制御する。
記憶装置94は、処理装置91が実行するプログラムや、処理装置91が処理するデータを記憶する。記憶装置94は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、光学ディスク装置などである。
入力装置92は、外部から信号を入力し、処理装置91が処理できるデータに変換する。入力装置92が変換したデータは、処理装置91が直接処理する構成であってもよいし、記憶装置94が一時的に記憶する構成であってもよい。入力装置92は、例えば、キーボード、マウス、カメラ、スキャナ、マイク、センサ、アナログデジタル変換回路、受信装置などである。
出力装置93は、処理装置91が処理したデータや、記憶装置94が記憶したデータを変換して外部に出力する。出力装置93は、例えば、画像表示装置、プリンタ、スピーカ、デジタルアナログ変換回路、送信装置などである。
目標70からの反射は、アジマス方向及びレンジ方向それぞれにおいて、ある程度の幅を持つ。信号入力部41は、信号82を、パルス61送信の周期ごとに分割し、アジマス方向距離がある範囲に入る複数の周期の信号を切り出す。更に、信号入力部41は、切り出したそれぞれの周期の信号のなかから、レンジ方向距離がある範囲に入る部分の信号を切り出す。
相関度算出部44は、アジマス圧縮したそれぞれの信号において、振幅の最大値を算出する。相関度算出部44が算出した最大値を「速度相関度」と呼ぶ。速度仮定部43が仮定した速度がn個ある場合、相関度算出部44は、各アジマスラインについて、n個の速度相関度を算出する。アジマスライン分割部42が分割したアジマスラインがm個ある場合、相関度算出部44は、全部でm×n個の速度相関度を算出する。
相関度最大速度判定部45は、アジマスライン分割部42が分割したアジマスラインそれぞれについて、速度仮定部43が仮定した速度のなかから、相関度算出部44が算出した速度相関度が最大相関度になる速度を判定する。相関度最大速度判定部45が判定した速度を「相関度最大速度」と呼ぶ。なお、相関度算出部44が算出する速度相関度は実数であるから、異なる速度について相関度算出部44が算出した速度相関度が完全に等しくなることはないと仮定する。すなわち、相関度最大速度は、一つのアジマスラインに対して一つに定まる。
アジマスライン分割部42が分割したアジマスラインがm個あるとすると、相関度最大速度判定部45は、m個の最大相関度と、m個の相関度最大速度とを判定する。
また、Δva,uは、Δvaより大きくてもよいし、小さくてもよい。同様に、Δvr,uは、Δvrより大きくてもよいし、小さくてもよい。Δva,uやΔvr,uがΔvaやΔvrより小さい場合や整数倍でない場合、例えば、相関度算出部44が算出した速度相関度をアップサンプリング(補間)することにより、速度仮定部43が仮定した速度以外の速度についての速度相関度を算出する構成であってもよい。
速度出力部54は、速度推定部53が選択した目標70の推定速度を表わす信号86を出力する。
すべてのアジマスラインが選択済であり、まだ選択してないアジマスラインが存在しない場合、アジマスライン分割部42は、速度推定工程S15へ処理を進める。
まだ選択していないアジマスラインが存在する場合、アジマスライン分割部42は、まだ選択していないアジマスラインのなかから、アジマスラインを一つ選択し、指標値算出工程S13へ処理を進める。
アジマスライン分割部42は、アジマスライン選択工程S12に処理を戻し、次のアジマスラインを選択する。
すべての速度が選択済であり、まだ選択していな速度がない場合、速度仮定部43は、範囲選択工程S41へ処理を進める。相関度最大速度判定部45は、記憶している相関度最大速度の暫定値を、相関度最大速度とする。
まだ選択していない速度がある場合、速度仮定部43は、まだ選択していない速度のなかから速度を一つ選択し、相関度算出工程S33へ処理を進める。
相関度最大速度判定部45は、記憶している最大相関度と、相関度算出部44が算出した速度相関度とを比較する。相関度算出部44が算出した速度相関度のほうが大きい場合、相関度最大速度判定部45は、相関度算出部44が算出した速度相関度を、最大相関度として記憶する。相関度最大速度判定部45は、仮定速度選択工程S32で速度仮定部43が選択した速度を、相関度最大速度の暫定値として記憶する。
速度仮定部43は、仮定速度選択工程S32に処理を戻し、次の速度を選択する。
範囲設定部47は、相関度最大速度判定部45が算出した相関度最大速度と、選択したパラメータiとに基づいて、範囲を設定する。
正規化平均値のほうが大きい場合、範囲設定部47は、範囲選択工程S41に処理を戻し、次の範囲を設定する。
正規化平均値のほうが小さい場合、指標値算出部51は、範囲選択工程S41で範囲設定部47が選択したパラメータiを指標値として、指標値算出工程S13を終了する。
この図には、2つの速度相関度マップが示されている。
細線65は、速度仮定部43が仮定する速度の範囲を示す。太線66a,66bは、範囲判定部50が判定する判定範囲を示す。このように、判定範囲は、速度相関度マップ上に図形として描くことができる。この例は、上述したΔva,uとΔvr,uとが等しい場合なので、判定範囲は、正方形である。Δva,uとΔvr,uとが異なっていれば、判定範囲は、長方形になる。
左側の速度相関度マップは、アジマスライン分割部42が選択したアジマスラインに反射が含まれる目標70の各点が、ほぼ同じ移動速度で移動している場合の例である。
右側の速度相関度マップは、アジマスライン分割部42が選択したアジマスラインに反射が含まれる目標70の各点のなかに、他の点と異なる移動速度で移動している点がある場合の例である。
なぜなら、アジマス圧縮前の信号82において、目標70の一点からの反射は、レンジ圧縮によりレンジ方向には比較的狭く分布するが、アジマス圧縮前なのでアジマス方向には比較的広がって分布する。
アジマスライン分割部42が信号82を分割するのは、他の点と異なる動きをしている点からの反射を排除するためである。アジマス方向に長く、レンジ方向に短く分割すれば、他の点と異なる動きをしている点からの反射を含まない信号に分割できる可能性が高くなる。
例えば、範囲設定部47は、速度仮定部43が仮定した速度v=(va,vr)のうち、(va−va,p)2+(vr−vr,p)2≦i2・Δvu 2を満たす速度vを含む円形状の範囲から、(va−va,p)2+(vr−vr,p)2≦(i−1)2・Δvu 2を満たす速度vを含む円形状の範囲を除いた円形の枠状の範囲を設定する構成であってもよい。ただし、Δvuは、範囲設定部47が設定する最小の範囲の大きさを決める単位速度差である。
あるいは、範囲設定部47は、速度仮定部43が仮定した速度v=(va,vr)のうち、|va−va,p|≦i・Δva,u、かつ、|vr−vr,p|≦i・Δvr,uである速度vを含む四角形状の範囲(枠状の範囲だけでなく、内部も含めた範囲)を設定する構成であってもよい。
あるいは、範囲設定部47は、速度仮定部43が仮定した速度v=(va,vr)のうち、(va−va,p)2+(vr−vr,p)2≦i2・Δvu 2を満たす速度vを含む円形状の範囲(枠状の範囲だけでなく、内部の含めた範囲)を設定する構成であってもよい。
あるいは、平均値算出部48が算出した相関度平均値で最大相関度を割った商を、範囲判定部50が閾値Th’と比較することにより、判定範囲を判定する構成であってもよい。その場合、閾値Th’は1より大きい実数である。範囲判定部50は、範囲設定部47が設定した範囲のうち、算出した商が閾値Th’より大きくなる最小の範囲を、判定範囲とする。
例えば、速度相関度マップを規格化し、ウィンドウを用いて速度相関度マップの広がりを見る。
速度相関度マップの広がりが最小となる速度相関度マップを用いて、目標速度を推定し、参照関数を作成してSAR画像の再生を行うことで、鮮鋭化した目標の画像を得る。
実施の形態2について、図7〜図9を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
例えば、範囲設定部47が設定する範囲の大きさを表わすパラメータをiとする。ただし、iは、1以上の整数である。範囲設定部47は、アジマス方向速度のスペクトルfaが、i・Δfa,u以下であり、かつ、レンジ方向速度のスペクトルfrが、i・Δfr,u以下であるスペクトルを含む四角形状の範囲から、アジマス方向速度のスペクトルfaが、(i−1)・Δfa,u以下であり、かつ、レンジ方向速度のスペクトルfrが、(i−1)・Δfr,u以下であるスペクトルを含む四角形状の範囲を除いた四角い枠状の範囲を設定する。ただし、Δfa,uは、範囲設定部47が設定する最小の範囲のアジマス方向の大きさを決める単位アジマス方向スペクトル差である。Δfr,uは、範囲設定部47が設定する最小の範囲のレンジ方向の大きさを決める単位レンジ方向スペクトル差である。なお、Δfa,uとΔfr,uとは同じであってもよい。
範囲設定部47は、パラメータiを変えることにより、大きさの異なる複数の範囲を設定する。パラメータiの値を大きくすれば、設定する範囲の大きさも大きくなる。例えば、範囲設定部47は、パラメータiとして1以上j以下(jは、2以上の整数。)の整数を使って、j個の範囲を設定する。なお、実施の形態1と異なり、範囲設定部47が設定する範囲の中心は、アジマスラインによらず一定である。したがって、速度仮定部43が分割したアジマスラインの数に関わらず、範囲設定部47は、全部でj個の範囲を設定する。
範囲設定部47は、選択したパラメータiに基づいて、範囲を設定する。
この図には、速度相関度スペクトルマップが2つ示されている。
太線66c,66dは、範囲判定部50が判定する判定範囲を示す。
右側の速度相関度スペクトルマップは、アジマスライン分割部42が選択したアジマスラインに反射が含まれる目標70の各点のなかに、他の点と異なる移動速度で移動している点がある場合の例である。
判定範囲を求めるに当たり、この実施の形態では、周波数領域で判定をする。これにより、ノイズなどの影響を小さくすることができる。このため、目標70の移動速度を正しく推定することができる。
実施の形態3について、図10〜図12を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
このうち、最大相関度初期化工程S31と、仮定速度選択工程S32と、相関度算出工程S33とは、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
また、範囲判定部50は、閾値Th”を算出する。例えば、範囲判定部50は、相関度最大速度判定部45が算出した最大相関度と、あらかじめ定めた係数βとの積を算出して、閾値Th”とする。
すべての速度相関度が選択済であり、まだ選択していない速度相関度がない場合、指標値算出部51は、範囲判定部50が記憶した係数カウンタの値を指標値として、指標値算出工程S13を終了する。
まだ選択していない速度相関度がある場合、範囲判定部50は、まだ選択していない速度相関度のなかから、速度相関度を一つ選択して、計数工程S38へ処理を進める。
範囲判定部50は、相関度選択工程S37に処理を戻し、次の速度相関度を選択する。
太線67a,67bは、範囲判定部50が判定する判定範囲を示す。
判定範囲を求めるに当たり、この実施の形態では、速度相関度が閾値Th”より大きい範囲を判定範囲とする。これにより、目標70の速度推定に必要な計算量を削減できる。
実施の形態4について、図13〜図15を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
フーリエ変換部46は、実施の形態2と同様、アジマスライン分割部42が分割したアジマスラインそれぞれについて、相関度算出部44が算出した速度相関度を、速度仮定部43が仮定した速度vの関数として離散フーリエ変換をし、周波数fの関数にする。
フーリエ変換工程S34は、実施の形態2で説明したものと同様なので、説明を省略する。
太線67c,67dは、範囲判定部50が判定する判定範囲を示す。
右側の例のように、アジマスライン分割部42が選択したアジマスラインに反射が含まれる目標70の各点のなかに、他の点と異なる移動速度で移動している点がある場合、範囲判定部50が判定する判定範囲は、比較的狭くなる。
判定範囲を求めるに当たり、この実施の形態では、周波数領域における速度相関度が閾値Th”より大きい範囲を判定範囲とする。これにより、ノイズなどの影響を小さくすることができる。
上記分割部は、合成開口レーダ(21)が出力した信号(81)に基づくアジマス圧縮前の信号(82)を複数の部分信号(アジマスライン)に分割する。
上記相関度算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、所定の複数の速度それぞれを、上記合成開口レーダが観測した目標(70)の速度(71)であると仮定して上記部分信号をアジマス圧縮し、アジマス圧縮した信号の最大値を速度相関度とする。
上記指標値算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記相関度算出部が算出した速度相関度の分布の広さを表わす指標値を算出する。
上記部分選択部は、上記指標値算出部が算出した指標値に基づいて、上記分割部が分割した複数の部分信号のなかから、上記速度相関度の分布が最も狭い部分信号を選択する。
上記推定部は、上記部分選択部が選択した部分信号について、上記速度相関度が最大になる速度を上記目標の推定速度とする。
上記範囲平均部は、上記分割部(42)が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記速度相関度が最大になる速度を中心とする複数の範囲それぞれについて、上記範囲内に含まれる速度についての速度相関度を平均した平均値(相関度平均値)を算出し、
上記範囲選択部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記複数の範囲のなかから、上記速度相関度が最大になる速度についての速度相関度(最大相関度)に対する上記平均値の比(正規化平均値)が所定の閾値(Th)より小さくなる最小の範囲(判定範囲)を選択する。
上記指標値算出部(51)は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記範囲選択部が選択した範囲の大きさを上記指標値とする。
上記指標値は、上記範囲選択部が選択した範囲が小さいほど、上記速度相関度の分布が狭いことを表わす。
上記フーリエ変換部は、上記分割部(42)が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記相関度算出部(44)が算出した複数の速度相関度を速度の関数としてフーリエ変換し、周波数の関数とする。
上記指標値算出部(51)は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記フーリエ変換部がフーリエ変換した周波数領域における速度相関度に基づいて、上記相関度算出部が算出した速度相関度の分布の広さを表わす指標値を算出する。
上記範囲平均部は、上記分割部(42)が分割した複数の部分信号それぞれについて、周波数領域における複数の範囲それぞれについて、上記範囲内に含まれる周波数(スペクトル)についての速度相関度を平均した平均値を算出する。
上記範囲選択部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記複数の範囲のなかから、所定の周波数についての速度相関度に対する上記平均値の比が所定の閾値より小さくなる最小の範囲を選択する。
上記指標値算出部(51)は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記範囲選択部が選択した範囲の大きさを上記指標値とする。
上記指標値は、上記範囲選択部が選択した範囲が大きいほど、上記速度相関度の分布が狭いことを表わす。
上記フーリエ変換部は、二次元フーリエ変換をする。
上記速度推定装置(34)と、
上記速度推定装置が推定した推定速度が、上記目標の速度であると仮定して、上記アジマス圧縮前の信号(82)をアジマス圧縮するアジマス圧縮部(第二アジマス圧縮部35)とを有する。
Claims (5)
- 分割部と、相関度算出部と、範囲平均部と、範囲選択部と、指標値算出部と、部分選択部と、推定部とを有し、
上記分割部は、合成開口レーダが出力した信号に基づくアジマス圧縮前の信号を所定のサンプリング周期ごとに複数の部分信号に分割し、
上記相関度算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、所定の複数の速度それぞれを、上記合成開口レーダが観測した目標の速度であると仮定して、速度ごとに上記部分信号をアジマス圧縮し、速度ごとにアジマス圧縮した各信号の振幅の最大値を速度相関度とし、
上記範囲平均部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記速度相関度が最大になる速度を中心とする複数の範囲それぞれについて、上記範囲内に含まれる速度についての速度相関度を平均した平均値を算出し、
上記範囲選択部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記複数の範囲のなかから、上記速度相関度が最大になる速度についての速度相関度に対する上記平均値の比が所定の閾値より小さくなる最小の範囲を選択し、
上記指標値算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記範囲選択部が選択した範囲の大きさを指標値とし、
上記部分選択部は、最も小さい上記指標値を持つ部分信号を、上記分割部が分割した複数の部分信号のなかから選択し、
上記推定部は、上記部分選択部が選択した部分信号について、速度ごとにアジマス圧縮された各信号のうち上記速度相関度が最大になる速度を上記目標の推定速度とすることを特徴とする速度推定装置。 - 分割部と、相関度算出部と、フーリエ変換部と、範囲平均部と、範囲選択部と、指標値算出部と、部分選択部と、推定部とを有し、
上記分割部は、合成開口レーダが出力した信号に基づくアジマス圧縮前の信号を所定のサンプリング周期ごとに複数の部分信号に分割し、
上記相関度算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、所定の複数の速度それぞれを、上記合成開口レーダが観測した目標の速度であると仮定して、速度ごとに上記部分信号をアジマス圧縮し、速度ごとにアジマス圧縮した各信号の振幅の最大値を速度相関度とし、
上記フーリエ変換部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記相関度算出部が算出した複数の速度相関度を速度の関数としてフーリエ変換し、周波数の関数とし、
上記範囲平均部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記フーリエ変換部がフーリエ変換した周波数領域における複数の範囲それぞれについて、上記範囲内に含まれる周波数についての速度相関度を平均した平均値を算出し、
上記範囲選択部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記複数の範囲のなかから、所定の周波数についての速度相関度に対する上記平均値の比が所定の閾値より小さくなる最小の範囲を選択し、
上記指標値算出部は、上記分割部が分割した複数の部分信号それぞれについて、上記範囲選択部が選択した範囲の大きさを指標値とし、
上記部分選択部は、最も大きい上記指標値を持つ部分信号を、上記分割部が分割した複数の部分信号のなかから選択し、
上記推定部は、上記部分選択部が選択した部分信号について、速度ごとにアジマス圧縮された各信号のうち上記速度相関度が最大になる速度を上記目標の推定速度とすることを特徴とする速度推定装置。 - 上記複数の速度は、それぞれ、所定の複数のアジマス方向速度のうちのいずれかと、所定の複数のレンジ方向速度のうちのいずれかとの組からなる速度ベクトルであり、
上記フーリエ変換部は、二次元フーリエ変換をする
ことを特徴とする請求項2に記載の速度推定装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の速度推定装置と、
上記速度推定装置が推定した推定速度が、上記目標の速度であると仮定して、上記アジマス圧縮前の信号をアジマス圧縮するアジマス圧縮部と
を有することを特徴とする信号処理装置。 - コンピュータが実行することにより、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の速度推定装置として上記コンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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