JP6023028B2 - 光スイッチ素子 - Google Patents

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Description

本発明は、大容量光通信ネットワークを支えるための重要な光部品である光スイッチ素子に関する発明である。
近年、通信トラフィックの急激な増大に起因して,電気ルータの膨大な電力消費量が大きな課題となっている。そこで、ルータ内において入力光パケットを光のまま所望の出力ポートにパケット毎にスイッチングするN入力N出力(以下、N×Nとする)光スイッチ素子は、たとえば40Gbit/sや100Gbit/sなどの高速なビットレートの光パケット信号を光−電気変換および電気−光変換を必要とせずにスイッチングできるため、ルータの低消費電力化や低遅延化に有効な光部品として期待されている。
N×N光スイッチ素子は、たとえばN個の1×N光スイッチ素子101とN個のN×1光カプラ102を図12に示すように接続することで構成できる。入力ポート103より入力された光パケットは、1×N光スイッチ素子101により、所望の出力ポート104に接続されたN×1光カプラ102に向けて出力される。
このようなN×N光スイッチ素子を構成する光スイッチ素子の従来技術として、たとえば特許文献1(特開平6−59294号公報)に示す2×2光スイッチ素子が提案されている。
図13に従来の2×2光スイッチ素子の斜視図を示す。図13の2×2光スイッチ素子は、方向性結合器型の光スイッチ素子であり、n−InP基板206上に、光入力部(図13中のI)、光スイッチ部(図13中のII)、光出力部(図13中のIII)および光吸収部(図13中のIV)を設けた構成となっている。より詳細に説明すると、従来の2×2光スイッチ素子は、n−InP基板206上に、i−MQW層205、i−InPクラッド層204、p−InPクラッド層203が順に積層され、p−InPクラッド層203は、図13に示すような構造で、細線状に形成されている。さらに、光スイッチ部IIの一方のp−InPクラッド層203上、および光吸収部IVの両方のp−InPクラッド層203上には、p+ −InGaAsキャップ層202およびp形電極201が順に形成されている。n−InP基板206の裏面にはn型電極207が形成されている。
光パケットなどの入力信号光は、i−MQW層205内の、細線状に形成されたp−InPクラッド層203の下部に位置する部分を導波する。以下、光入力部I、光スイッチ部II、光出力部IIIおよび光吸収部IVに設けたp−InPクラッド層203の下部に位置するi−MQW層205を、それぞれ入力導波路、光スイッチ導波路、出力導波路および光吸収導波路と呼ぶこととする。
入力信号光は、いずれか一方の入力導波路に入力され、光スイッチ導波路に導かれる。光スイッチ導波路では、光スイッチ部IIに設けたp形電極201とn型電極207との間に所望の電圧を印加することにより、たとえば多重量子井戸(Multiple Quantum Well: MQW)構造に起因する量子井戸シュタルク効果(Quantum Confined Stark Effect: QCSE)により、p形電極201下方の光スイッチ導波路の屈折率を変えることで、いずれか一方の光スイッチ導波路からのみ信号光を出力する。すなわち、光路切り替えを行う。光吸収部IVでは、信号光が入力された光吸収導波路と異なる光吸収導波路に設けたp形電極201と、n型電極207との間に、所望の電圧が印加される。これにより、電圧が印加された光吸収導波路を導波する光(すなわち、前記光スイッチ導波路から漏れ出たクロストーク光)は光吸収導波路で吸収される一方、光スイッチ導波路から出力された信号光は出力導波路へ導かれる。このように、光吸収部IVを備えることにより、光クロストークを低減可能な光スイッチ素子を実現している。
特開平6−59294号公報
従来の光スイッチ素子では、光スイッチ部IIに少なくとも一つ、光吸収部IVに二つ設け
られた電極201は、それぞれ異なる電圧値で、かつ独立に動作させる必要があった。そのため、各電極201間で電気クロストークが生じないよう、各電極201間は電気的に分離される必要があった。一般に、電気クロストークを抑制するためには、電極間の抵抗を増大させる手段がとられるため、従来の光スイッチ素子では、図13に示されているように、各電極201間にある導電率の高いp+ −InGaAsキャップ層202およびp−InPクラッド層203を除去し、電極201間に分離溝204を形成することで、電極201間抵抗を増大させている。
しかし、p−InPクラッド層203を除去してしまうと、信号光が伝搬する導波路の実効屈折率が変化してしまい、分離溝204の有無により導波路伝搬光のモード分布に差異が生じる。これにより、信号光の過剰損失が増大してしまう、という課題があった。また、信号光がモード分布の差異に起因して反射する、という課題があった。すなわち、光スイッチ素子の光学的特性が劣化してしまう、という課題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、作製方法が簡便で、光学的特性を劣化させることなく、かつ、高い光クロストークを有する光スイッチ素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1発明の光スイッチ素子は、半導体基板上に形成された、入力光導波路と、1×N光カプラと、マイナス電圧の印加により吸収係数が増加するN個の電界吸収型光ゲートと、N個の出力光導波路とを順に接続して構成されている光スイッチ素子であって、
前記入力光導波路と、前記1×N光カプラと、前記電界吸収型光ゲートと、前記出力光導波路は、物理的に連続して形成されており、
前記入力光導波路から、入力信号光とともに、前記電界吸収型光ゲートの導波層内にフォトキャリアを発生させるためのアシスト光を入力させる構成であることを特徴とする。
また、第2発明の光スイッチ素子は、半導体基板上に形成された、2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチと、マイナス電圧の印加により吸収係数が増加する2個の電界吸収型光ゲートと、2個の出力光導波路とを順に接続して構成されている光スイッチ素子であって、
前記2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチと、前記電界吸収型光ゲートと、前記出力光導波路は、物理的に連続して形成されており、
前記2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの一方の入力ポートに入力信号光を入力し、前記2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの他方の入力ポートに、前記電界吸収型光ゲートの導波層内にフォトキャリアを発生させるためのアシスト光を入力させる構成であることを特徴とする。
また、第3発明の光スイッチ素子は、複数の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチと、マイナス電圧の印加により吸収係数が増加する複数の電界吸収型光ゲートとを、半導体基板上に形成して成る光スイッチ素子であって、
前記複数の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチは多段に配設され、前段の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの2つの出力ポートのそれぞれに対して、後段の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの2つの入力ポートのうちの1つが接続されており、
前記複数の電界吸収型光ゲートは、最終段の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの各出力ポートにそれぞれ設けられており、
多段に配置された前記2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチと、前記電界吸収型光ゲートは、物理的に連続して形成されており、
前記最終段の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチにおいて入力信号光が通過する入力ポートとは異なる入力ポートに、前記電界吸収型光ゲートの導波層内にフォトキャリアを発生させるためのアシスト光を入力させる構成であることを特徴とする。
また、第4発明の光スイッチ素子は、第1発明の光スイッチ素子において、
前記アシスト光の波長は、前記入力信号光の波長よりも短いことを特徴とする。
また、第5発明の光スイッチ素子は、第2又は第3発明の光スイッチ素子において、
前記アシスト光の波長は、前記入力信号光の波長と同じであることを特徴とする。
本発明の光スイッチ素子によれば、簡便な方法で作製でき、光学的特性を劣化させることなく、かつ、高い光クロストークを有する、という効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る1×2光スイッチ素子を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る1×2光スイッチ素子を示す構成図(概念図)である。 本発明の第1の実施形態に係る1×2光スイッチ素子を示す導波路断面図(図1のA−A線矢視断面図)である。 本発明の第1の実施形態に係る1×2光スイッチ素子の各出力ポートにおける透過率と印加電圧の関係(印加電圧に対する光ゲートの透過特性)を示す特性図である。 本発明の第1の実施形態に係る1×2光スイッチ素子を示す等価回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る1×2光スイッチ素子の各点における上部クラッド層の電位分布を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る1×N光スイッチ素子を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る1×2光スイッチ素子を示す構成図である(Crossポート側に信号光が出力される状態を示す)。 本発明の第2の実施形態に係る2×2MZI光スイッチ素子の透過率と注入電流の関係を示す特性図である。 本発明の第2の実施形態のEA光ゲート単体素子の透過率と印加電圧の関係を示す特性図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る1×8光スイッチ素子を示す構成図である。 N個の1×N光スイッチ素子とN個のN×1光カプラで構成されるN×N光スイッチ素子を示す構成図である。 特許文献1に示された従来技術である2×2光スイッチ素子を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る光スイッチ素子は、1×2光カプラと、この1×2光カプラの各出力にそれぞれ電界吸収型(Electro absorption: EA)の光ゲートを備えた1×2光スイッチ素子であり、入力信号光とともに、EA光ゲートの導波層内にフォトキャリア(正孔と電子の対)を発生させるためのアシスト光を入力させることを特徴とする。以下、図面を用いてその構成および動作について詳細に説明する。
本実施形態に係る光スイッチ素子の斜視図を図1に、概念図を図2に示す。また、図1のA−A線矢視における光スイッチ素子の断面図を図3に示す。
光スイッチ素子は、同一のn−InP基板11上に形成された、入力光導波路12と、1×2光カプラ13と、2個のEA光ゲート14(14A,14B)と、2個の出力光導波路15(15A,15B)とを順に接続して構成されている。入力光導波路12は、その端面である入力ポート12aを介して、入力信号光およびアシスト光を1×2光カプラ13に導く。1×2光カプラ13は、入力光導波路から入力される入力信号光およびアシスト光をそれぞれ2分割し、同じ強度で2つのEA光ゲート14A,14Bへ出力する。EA光ゲート14A,14Bの動作については、後述する。EA光ゲート14A,14Bから出力される信号光は出力光導波路15A,15Bへ導かれ、その端面である出力ポート15A−1,15B−1から出力される。
入力光導波路12、1×2光カプラ13、EA光ゲート14A,14B、および出力光導波路15A,15Bは、物理的に分断されることなく連続して(途中に分離溝を有することなく)形成されており、すべて図3に示すものと同じ断面構造を有する。すなわち、n−InP基板11上に、n−InP下部クラッド層21、バルク1.4Q組成のInGaAsPコア層22(フォトルミネッセンスピーク波長1.4μm、厚さ0.3μm)、p−InP上部クラッド層23、p+ −InGaAsキャップ層24の順に形成された積層構造を、同時にInGaAsPコア層22の下部までエッチングすることで作製され、ハイメサ光導波路構造を形成している。入力光導波路12、1×2光カプラ13、EA光ゲート14A,14B、および出力光導波路15A,15Bは、pinダブルヘテロ接合構造となっている。EA光ゲート14A,14Bのp+ −InGaAsキャップ層24には、その上面を覆うように、それぞれp型電極16A,16Bが設けられている。n−InP基板11の裏面、あるいは上面の各積層構造が除去された部分には、n型電極(不図示)が設けられている。
入力光導波路12、1×2光カプラ13、EA光ゲート14A,14B、および出力光導波路15A,15Bの高さは、4μmとした。入力光導波路12、EA光ゲート14A,14B、および出力光導波路15A,15Bの導波路幅は、1.5μmとした。EA光ゲート14A,14Bの導波方向の長さ(すなわち、EA光ゲート14A,14Bに設けたp型電極16A,16Bの長さ)は、1000μmとした。1×2光カプラ13は、マルチモード干渉(MMI)光カプラとし、そのサイズは17×4μmとした(導波方向の長さが17μm)。
以下、EA光ゲート14A,14Bおよび光スイッチ素子の動作について説明する。
n−InP基板11に設けたn型電極は接地し(電位=0V)、EA光ゲート14A,14Bに設けたp型電極16A,16Bにマイナス電圧を印加すると、フランツケルディッシュ効果により、InGaAsPコア層22における吸収端がシフトし、EA光ゲート14A,14Bを伝搬する信号光波長での吸収係数が増加する。
そこで、例えば、EA光ゲート14Aに0Vを印加し、EA光ゲート14Bに信号光波長で所望の吸収率(減衰)が得られるマイナス電圧を印加することで、入力ポート12aに入力された入力信号光は出力ポート15A−1からのみ出力されるようになる。逆に、EA光ゲート14Aに所定のマイナス電圧を印加し、EA光ゲート14Bに0Vを印加することで、入力ポート12aに入力された入力信号光は出力ポート15B−1からのみ出力されるようになる。こうして、EA光ゲート14A,14Bへの印加電圧の制御により、光スイッチ素子をスイッチ動作させることができる。
なお、EA光ゲート14A,14Bへの印加電圧が0Vである場合、信号光波長を1.55μmとすると、EA光ゲート14A,14Bの吸収端は信号光波長よりも100nm以上離れており、EA光ゲート14A,14Bにおける伝搬損失は0.5dB/mmと極めて低い。
図1に記載の光スイッチ素子のEA光ゲート14Bに印加する電圧を0Vとしたときの、EA光ゲート14Aの印加電圧に対する、出力ポート15A−1および出力ポート15B−1からの各出力の透過特性を図4に示す。図4の縦軸は、入力信号光の強度に対する出力ポート15A−1,15B−1からの出力光の強度の比であり、EA光ゲート14Aの印加電圧が0Vであるときの出力光の強度を基準(0dB)とした場合の「正規化透過率」とした。また、入力信号光としては、波長1.55μm、強度0dBmの連続光(CW光)を用いた。
図4(a)は、光スイッチ素子にアシスト光を入力しない場合のEA光ゲート14A,14Bの透過特性である。出力ポート15A−1の透過特性(図4(a)の実線)から、EA光ゲート14A単体では、印加電圧−7Vで40dB以上の消光比が得られることが分かる。一方、出力ポート15B−1の透過特性(図4(a)の破線)から、EA光ゲート14Bへの印加電圧を0Vとしているにもかかわらず、EA光ゲート14Aへのマイナス電圧印加とともにEA光ゲート14Bの透過率が減少する現象が見られた。具体的には、EA光ゲート14Aへの印加電圧が−7Vのとき、EA光ゲート14Bで約10dBの光出力強度の低下が生じた。これは、物理的に分断されていないp+ −InGaAsキャップ層24およびp−InP上部クラッド層23を介して、EA光ゲート14Aに印加した電圧がEA光ゲート14B近傍にまで及ぶ(電気クロストーク)ことに起因する。すなわち、EA光ゲート14Aのp型電極16Aに印加した電圧により、EA光ゲート14A,1×2光カプラ13,EA光ゲート14Bの各p−InP上部クラッド層23の電圧がマイナス側に引っ張られたため、1×2光カプラ13とEA光ゲート14Bの間のInGaAsPコア層22の吸収係数がフランツケルディッシュ効果により増大したものである。以下、この現象を、等価回路を用いて詳しく説明する。
図5は、図1の光スイッチ素子にて、EA光ゲート14Aにマイナス電圧である−Vbを、EA光ゲート14Bに0Vを印加した場合における等価回路図を示している。図1の光スイッチ素子の積層構造は、前述のとおり半導体pin構造であり、p側をマイナス電圧にして動作(逆方向バイアス動作)させるため、図5に示すように容量Cと電流源Iを用いて表すことができる。また、EA光ゲート14A、1×2光カプラ13およびEA光ゲート14B間には素子抵抗Rが存在し、本実施形態のEA光ゲート14A−EA光ゲート14B間の抵抗値(図5の等価回路図における4Rに相当)は約10kΩであった。等価回路中の素子抵抗Rは、p−InP上部クラッド層23における等価抵抗に相当する。なお、図5中、A点はEA光ゲート14Aのp型電極16Aの端子、C点はEA光ゲート14Bのp型電極16Bの端子、B点は1×2光カプラ13の中心付近におけるp−InP上部クラッド層23の仮想端子を表している。
図6は、EA光ゲート14Aのp型電極16A(A点)に電圧−Vbを印加し、EA光ゲート14Bのp型電極16B(C点)を0Vとした場合の、光スイッチ素子のA−C点間の電位分布を示している。信号光を入力しない場合は、図6(a)の実線のように、A点からC点に向けてリニアに電位が降下する。C点の電位は0Vであり、光吸収は生じないが、B点−C点間、すなわち1×2光カプラ13−EA光ゲート14B間のp−InP上部クラッド層23にはマイナス電圧が印加された状態となる。したがって、この状態では、B点−C点間においてフランツケルディッシュ効果により光吸収が生じる。
次いで、光スイッチ素子に信号光を入力すると、光スイッチ素子全域において光スイッチ素子におけるInGaAsPコア層22(pinダブルヘテロ接合構造における空乏層に相当)でフォトキャリア(正孔と電子の対)が発生する。発生した正孔は、p−InP上部クラッド層23およびp+ −InGaAsキャップ層24を通りEA光ゲート14Aのp型電極16A(A点)に向けて移動するため、図5に示すような光電流(フォトカレント)Ip1〜Ip5が流れるが、そこには素子間抵抗Rがあるため、光電流量に応じてp−InP上部クラッド層23の電圧は図6(a)の破線のように降下する。しかし、それでもB−C点間にマイナス電圧が印加された状態となっているため、図4(a)の破線のように、本来透過状態であるべきEA光ゲート14Bからの光出力強度は低下してしまう。
そこで、前述の電気クロストークによる光出力強度の変動を抑えるため、入力信号光とともに「アシスト光」を入力する。アシスト光とは、前述のフォトカレントを増大させてB−C点間の電位降下を増大させるための光である。後述するように、連続光(CW光)あるいはパルス光のいずれであってもよい。アシスト光として、波長1.53μm、強度−10dBmのCW光(条件I)を入力した場合、図6(b)の一点鎖線に示すように、B−C点間の電位が0Vに近づくようになったため、EA光ゲート14Bにおける光出力強度の低下は抑制される。さらに、アシスト光の強度を0dBm(条件II)まで増大させると、図6(b)の破線に示すように、B−C点間の電位がほぼ0Vとなり、EA光ゲート14Bにおける光出力強度の低下はほぼ無視できる程度になった(図4(b)の一点鎖線)。このように、アシスト光を入力させることで、p+ −InGaAsキャップ層24およびp−InP上部クラッド層23を除去するなどデバイスの構造に物理的な加工を施すことなく、EA光ゲート14A,14Bの各電極16A,16B間の電気的な分離が可能になる。
アシスト光の波長は、シングルモードで光スイッチ素子を導波し、1×2光カプラ13にて等しい強度に2分岐出力される波長とすることが望ましい。また、入力信号光の波長と異なる波長とすることが望ましい。その場合、波長フィルタを用いて容易に信号光だけを取り出せるようになるため、アシスト光による光クロストークを無視することができる。アシスト光の波長は、上記条件を満たし、かつ短波長であるほど効率的にフォトキャリアを生成できるため、強度の小さいアシスト光であっても、EA光ゲート14A,14Bの光出力低下を抑制できる。アシスト光の強度は、光スイッチ素子の設計パラメータによって変わるが、フォトキャリアによるB−C点間の電位を十分に低い値にすることができる程度の強度があればよい。前述のとおり、アシスト光は連続光(CW光)あるいはパルス光のいずれであってもよい。本実施形態では、波長範囲1.5〜1.6μmのCW光をアシスト光として用いることで、光出力の低下を抑制することができた。
次に、本実施形態に係る光スイッチ素子の作製方法について述べる。
まず、n−InP基板11上に、n−InP下部クラッド層21、1.4Q組成0.3μm膜厚のバルクi−InGaAsPコア層22、p−InP上部クラッド層23、p+ −InGaAsキャップ層24を、有機金属気相成長法(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy:MOVPE)により成長させる。次いで、フォトリソグラフィとドライエッチングとにより、ハイメサ光導波路構造を有する入力光導波路12、1×2光カプラ13、EA光ゲート14A,14B、および出力光導波路15A,15Bを一括形成する。光導波路構造を形成後、局所領域への埋め込みが可能で平坦化に優れた有機材料であるベンゾシクロブテン(Benzocyclobutene: BCB)をスピンコートにより塗布し、O2/C26混合ガスを用いたRIE(Reactive Ion Etching)によりn−InP基板11の表面が露出するまでエッチバックし、n−InP基板11の表面を平坦化する。最後に、EA光ゲート14AおよびEA光ゲート14Bのp+ −InGaAsキャップ層24上にp型電極16A,16Bを形成し、n−InP基板11の裏面ないし同基板11の光導波路構造が形成されていない領域にn型電極を形成する。
以上説明したように、MOVPE成長および光導波路構造の形成を一括に行えるようになる。また、従来の光スイッチ素子と異なり、1×2光カプラ13とEA光ゲート14A,14B間で、n−InP上部クラッド層23およびp+−InGaAsキャップ層24を除去するプロセスが不要となる。ゆえに、作製方法が簡便で、光学的特性を劣化させることなく、かつ、高い光クロストークを有する光スイッチ素子を提供することができるようになる。
本実施形態では、膜厚0.3μm、幅1.5μmの1.4Q組成InGaAsPコア層22を用いている。これらの設計値は、光スイッチ素子の光学的特性を決める重要なパラメータとなる。入力信号光波長が例えば1.53μmから1.57μmで動作し、低損失、高速、かつ低消費電力な動作を実現するためには、下記の条件が満たされることが好ましい。
1) InGaAsPコア層22の厚さは、入力信号光およびアシスト光に対してシングルモード導波条件で、かつInGaAsPコア層22への十分な光閉じ込めを有する条件であり、0.1μm〜0.4μmの範囲が望ましい。
2) InGaAsPコア層22の幅は、入力信号光およびアシスト光に対してシングルモード導波条件であり、0.8μm〜3μmの範囲が望ましい。
3) 駆動回路の消費電力を低減する観点から、EA光ゲート14A,14Bへの印加電圧が−7V以下となる条件であり、InGaAsPコア層22の組成は1.3Q〜1.5Qで、各電極長は100μm〜2000μmの範囲が望ましい。
本実施形態における光スイッチ素子では、EA光ゲート14A,14BのInGaAsPコア層22としてバルク層を用いるように説明してきたが、多重量子井戸構造としてもよい。その場合は、量子閉じ込めシュタルク効果により高効率に消光できるようになる。また、光導波路構造をハイメサ光導波路構造としているが、それ以外の構造、例えばリッジ型光導波路構造として作製してもよい。あるいはInGaAsPコア層22の両横が半導体で埋め込まれた埋め込み型光導波路構造やリブ型光導波路構造などであってもよい。
本実施形態では、光スイッチ素子として1×2光スイッチ素子について説明してきたが、図7のように、入力光導波路12と、1×N光カプラ13と、N個のEA光ゲートアレイであるNアレイ光ゲート14と、N個の出力光導波路15とを順に接続して構成された、1×N光スイッチ素子にも応用できることは言うまでもない。この1×N光スイッチ素子においても、1×2光スイッチ素子の場合と同様に入力光導波路12から、入力信号光とともに、EA光ゲート14の導波層内にフォトキャリアを発生させるためのアシスト光を入力させる。
本実施形態では、InP系の化合物半導体を用いて説明してきたが、GaAs系の化合物半導体を用いてもよい。また、シリコン細線導波路などのナノ秒オーダの屈折率および吸収係数の変化が可能な材料系を用いても、同様に実現できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る光スイッチ素子は、2×2対称マッハツェンダー干渉計(MZI)と、この2×2MZIの各出力にそれぞれ電界吸収型(Electro absorption: EA)の光ゲートを備えた1×2光スイッチ素子であり、2×2MZIの一方の入力ポートに入力信号光を入力し、他方の入力ポートに、EA光ゲートの導波層内にフォトキャリア(正孔と電子の対)を発生させるためのアシスト光を入力させることを特徴とする。以下、図面を用いてその構成および動作について詳細に説明する。
本実施形態に係る光スイッチ素子の概念図を図8に示す。この光スイッチ素子は、同一のn−InP基板上に形成された、2×2MZI31と、2個のEA光ゲート32A,32Bと、2個の出力光導波路33A,33Bとを順に接続して構成されている。2×2MZI31の構成の詳細は後述するが、2×2MZI31は2つの入力ポート41A,41Bを有し、一方の入力ポート41Aに入力信号光が入力され、他方の入力ポート41Bにアシスト光が入力される。2×2MZI31は、後述する動作に従い、入力信号光とアシスト光をEA光ゲート32AあるいはEA光ゲート32Bへ導く。EA光ゲート32A,32Bは、第1の実施形態で述べたEA光ゲート14A,14Bの動作と同じ動作をする。すわなち、EA光ゲート32A,32Bへのマイナス電圧の印加に従い、入力された光を透過ないし減衰する。EA光ゲート32A,32Bから出力される信号光は出力光導波路33A,33Bへ導かれ、その端面である出力ポートから出力される。
2×2MZI31、EA光ゲート32A,32B、および出力光導波路33A,33Bは、物理的に分断されることなく連続して(途中に分離溝を有することなく)形成されており、すべて図3に示すものと同じ断面構造を有する。n−InP基板の裏面、あるいは上面の各積層構造が除去された部分には、やはり第1の実施形態と同様、n型電極が設けられる。
本実施形態に用いる2×2MZI31の構成および動作について説明する。
図8に示すように、2×2MZI31は、入力された信号を2分岐する2×2光カプラ42、および2×2光カプラ43と、2×2光カプラ42の2つの出力光導波路と2×2光カプラ43の2つの入力光導波路をそれぞれ接続する、長さの等しい2つのアーム光導波路44A,44Bとで構成される。2つのアーム光導波路44A,44B上のp+ −InGaAsキャップ層24上にはそれぞれp型電極45A,45Bが形成され、n−InGaAsPコア層22に電流を注入できるようになっている。p型電極45A,45Bが形成されたアーム光導波路44A,44Bの長さはそれぞれ200μmである。
p型電極45A,45Bを介して電流が注入されると、注入電流はn−InGaAsPコア層22に効率的に閉じ込められ、プラズマ効果により屈折率が変化し、2つのアーム光導波路44A,44B間に位相差が与えられる。図9に2×2MZI31の透過特性を示す。2つのアーム光導波路44A,44Bへの注入電流が0mAの場合、2×2MZI31の入力ポート41Aに入力された入力信号光は、図8におけるCrossポート側に出力される。どちらか一方のp型電極45A(45B)に電流を注入すると、注入した方のアーム光導波路44A(44B)の屈折率が変化し、該アーム光導波路44A(44B)を伝搬する光の位相が変化する。アーム光導波路44A(44B)への注入電流が4mAとなったとき、Crossポートからの出力は最小となり、Barポートへの光出力が最大となる。このとき、Barポートへの光出力とCrossポートへの光出力との比は20dB以上が得られた。本実施形態の2×2MZI31において、注入電流を0mAと4mAの二つの状態、すなわち2値をデジタル的に切り替えることで、CrossかBarの所望のポートに信号光を出力することができる。一方、アシスト光は、入力信号光とは異なる入力ポート41Bから入力されるため、注入電流が0mAでは図8のBarポートへ、注入電流が4mAでは図8のCrossポートへ出力される。
前述のとおり、2×2MZI31を動作させるためには、2つのアーム光導波路44A,44Bの一方のみに電流を注入すればよいため、p型電極は一方のアーム光導波路にのみ設けるようにしてもよい。
本実施形態に係る光スイッチ素子は、2×2MZI31の2つの出力ポート(CrossポートおよびBarポート)のそれぞれに、2×2MZI31と同じ構造、同一組成を光導波層とするEA型の光ゲート32A,32Bを接続するようにしている。光ゲート32Aおよび光ゲート32Bとも、その導波方向の長さは400μmであり、第1の実施形態と同様、p+ −InGaAsキャップ層上にはそれぞれp型電極34A,34Bが設けられている。
第1の実施形態と同様に、EA光ゲート32A,32Bにマイナス電圧を印加すると、フランツケルディッシュ効果によりInGaAsPコア層における吸収端がシフトし、EA光ゲート32A,32Bを伝搬する信号光波長での吸収係数が増加する。本実施形態のEA光ゲート32AおよびEA光ゲート32Bでは、図10に示すように、印加電圧−3Vで消光比20dBを得ることができる。2×2MZI31の消光比20dBと併せて、光スイッチ素子全体で消光比40dB以上を得ることができる。
なお、光ゲートとして半導体光増幅器を用いて同様の機能を実現することも可能であるが、EA型の光ゲート32A,32Bを用いると、パタン効果や非線形光学効果による入力信号の劣化を避けることが可能である。
本実施形態の光スイッチ素子の場合であっても、第1の実施形態と同様の理由で、各電極34A,34B間を電気的に分離しなければならない。そこで、本実施形態では、図8に示すとおり、アシスト光を入力信号光と異なる入力ポート41Bに入力させる。このような構成により、消光動作させるEA光ゲート側、つまり図8においていずれの電極34A,34Bにも電流を注入しない場合には、光ゲート32A側にアシスト光は出力され、EA光ゲート32A−2×2光カプラ43間の光導波路におけるInGaAsPコア層(pinダブルヘテロ接合構造における空乏層に相当)で効率的にフォトキャリアが生成され、結果として2×2光カプラ43の電位をおおむね0Vにすることができる。また、アシスト光は入力信号光とは異なる入力ポート41Bから入力するため、2×2MZI31の出力段では入力信号光と空間的に分離出力(先の例ではBarポートから出力)される。つまり、アシスト光の波長は、入力信号光の波長と同一であってもよく、第1の実施形態と比較して波長フィルタが不要になる、という効果がある。
本実施形態では、光スイッチ素子として2×2MZI31を1つ用いた1×2光スイッチ素子について説明してきたが、図11のように、2×2MZI31をツリー状に多段接続し、最終段の出力ポートにN個のEA光ゲート32を備えた、1×N光スイッチ素子としてもよい。図11の例では、半導体基板37上に設けた7個の2×2MZI31と、8個のEA型の光ゲート32を接続することで、1×8光スイッチ素子を構成している。
即ち、1段目(前段)の2×2MZI31の2つの出力ポートのそれぞれ対して、2段目(後段)の2×2MZI31の2つの入力ポートのうちの1つが接続され、同様に2段目(前段)の2×2MZI31の2つの出力ポートのそれぞれに対して、3段目(後段)の2×2MZI31の二つの入力ポートのうちの一つが接続されることにより、ツリー状の1×8MZI光スイッチ部51を構成している。更に、3段目(最終段)の2×2MZI31の出力ポート36−1〜36−8のそれぞれにEA光ゲート32を設けることにより、EAゲートアレイ部52を構成している。
光スイッチ部51とEAゲートアレイ部52は、物理的に分断されることなく連続して(途中に分離溝を有することなく)形成されている。
この場合、アシスト光用入力ポート53は、3段目(最終段)にある4つの2×2MZI31の入力ポートの一方で、入力信号光が通過する入力ポートとは異なる入力ポートに設けるようにすればよい。4つのアシスト光用入力ポート53からは、アシスト光を同時に入力する。これにより、アシスト光を用いて8個のEA光ゲート32におけるすべての電極34の電気的分離、およびアシスト光と出力信号光との空間的分離が可能である。
なお、図11では、交差導波路54を用いてアシスト光用入力ポート53を信号入力用ポート35と同じ側に設けたが、交差導波路54による損失や反射を回避するために、アシスト光用入力ポート53を導波路の途中で180度反転させ、出力ポート36−1〜36−8側に設けるようにしてもよい。
その他、各種の応用的構成については、第1の実施形態と同様に取り扱ってよいことは言うまでもない。
本発明は光スイッチ素子に関するものであり、簡便な方法で作製でき、光学的特性を劣化させることなく、かつ、高い光クロストークを有する光スイッチ素子を実現する場合に適用して有用なものである。
11 n−InP基板
12 入力光導波路
12a 入力ポート
13 1×2光カプラ(1×N光カプラ)
14,14A,14B EA光ゲート
15,15A,15B 出力光導波路
15A−1,15B−1 出力ポート
16A,16B p型電極
21 n−InP下部クラッド層
22 i−InGaAsPコア層
23 p−InP上部クラッド層
24 p+ −InGaAsキャップ層
31 2×2MZI
32,32A,32B EA光ゲート
33A,33B 出力光導波路
34,34A,34B p型電極
35 入力ポート
36−1〜36−8 出力ポート
41A,41B 入力ポート
42,43 2×2光カプラ
44A,44B アーム光導波路
45A,45B p型電極
51 1×8MZI光スイッチ部
52 EAゲートアレイ部
53 アシスト光用入力ポート
54 交差導波路

Claims (5)

  1. 半導体基板上に形成された、入力光導波路と、1×N光カプラと、マイナス電圧の印加により吸収係数が増加するN個の電界吸収型光ゲートと、N個の出力光導波路とを順に接続して構成されている光スイッチ素子であって、
    前記入力光導波路と、前記1×N光カプラと、前記電界吸収型光ゲートと、前記出力光導波路は、物理的に連続して形成されており、
    前記入力光導波路から、入力信号光とともに、前記電界吸収型光ゲートの導波層内にフォトキャリアを発生させるためのアシスト光を入力させる構成であることを特徴とする光スイッチ素子。
  2. 半導体基板上に形成された、2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチと、マイナス電圧の印加により吸収係数が増加する2個の電界吸収型光ゲートと、2個の出力光導波路とを順に接続して構成されている光スイッチ素子であって、
    前記2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチと、前記電界吸収型光ゲートと、前記出力光導波路は、物理的に連続して形成されており、
    前記2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの一方の入力ポートに入力信号光を入力し、前記2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの他方の入力ポートに、前記電界吸収型光ゲートの導波層内にフォトキャリアを発生させるためのアシスト光を入力させる構成であることを特徴とする光スイッチ素子。
  3. 複数の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチと、マイナス電圧の印加により吸収係数が増加する複数の電界吸収型光ゲートとを、半導体基板上に形成して成る光スイッチ素子であって、
    前記複数の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチは多段に配設され、前段の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの2つの出力ポートのそれぞれに対して、後段の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの2つの入力ポートのうちの1つが接続されており、
    前記複数の電界吸収型光ゲートは、最終段の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチの各出力ポートにそれぞれ設けられており、
    多段に配置された前記2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチと、前記電界吸収型光ゲートは、物理的に連続して形成されており、
    前記最終段の2×2マッハツェンダ干渉計型光スイッチにおいて入力信号光が通過する入力ポートとは異なる入力ポートに、前記電界吸収型光ゲートの導波層内にフォトキャリアを発生させるためのアシスト光を入力させる構成であることを特徴とする光スイッチ素子。
  4. 請求項1に記載の光スイッチ素子において、
    前記アシスト光の波長は、前記入力信号光の波長よりも短いことを特徴とする光スイッチ素子。
  5. 請求項2又は3に記載の光スイッチ素子において、
    前記アシスト光の波長は、前記入力信号光の波長と同じであることを特徴とする光スイッチ素子。
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