JP6022888B2 - 電子素子搭載用基板および電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子素子、例えばCCD(Charge Coupled Device)型またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の撮像素子、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子が搭載される電子素子搭載用基板および電子装置に関するもの
である。
従来から、CCD型またはCMOS型等の撮像素子を基体に搭載したデジタルカメラ、光学センサ等に適用される撮像装置が知られている。このような撮像装置として、中央部に開口部が形成されるとともに、下面に凹部が形成され、平面透視で凹部の内側に開口部が位置するようにした基体と、基体の凹部の底面にフリップチップ実装された撮像素子とを備えているものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。基体には、その下面の貫通孔の周囲に接続電極が、外周部に外部端子がそれぞれ配置されている。このような撮像装置は、例えば、貫通孔を介して撮像素子の受光部に入力された光(画像)を撮像素子によって電気信号に変換し、電気信号を基体の接続電極に伝送するものである。
特開2006−201427号公報
しかしながら、例えば携帯性が重視される携帯電話またはデジタルカメラ等の電子機器に用いられる撮像装置では、より一層の低背化が要求されている。これに対して、上述したような従来の撮像装置では、絶縁基体の厚みを薄くして撮像装置の低背化を行おうとした場合に、絶縁基体の厚みが薄いことにより、例えば撮像素子を絶縁基体に実装する場合に絶縁基体に加わる応力によって絶縁基体の開口部およびその周辺が変形し、変形した絶縁基体の開口部が撮像素子に接触して撮像素子を破損させてしまうことがあった。
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑み案出されたもので、その目的は、低背化が可能となる電子素子搭載用基板および電子装置を提供することにある。
本発明の一つの態様による電子素子搭載用基板は、開口部を有している絶縁基体と、絶縁基体の表面に設けられているとともに平面透視において絶縁基体の開口部の周辺に配置された電子素子接続用の接続電極とを備えている。絶縁基体は、平面透視における開口部の周辺に電子素子が配置される側へ傾斜した傾斜部を有している。また、電子素子搭載用基板は、絶縁基体の表面の電子素子が配置される側に設けられているとともに平面透視において絶縁基体の開口部の周辺に配置された補助層を有している。電子素子は、平面透視で開口部と重なるように配置される。
本発明の一つの態様による電子素子搭載用基板は、開口部を有している、電気絶縁性セラミックスから成る絶縁基体と、絶縁基体の表面に設けられているとともに平面透視において絶縁基体の開口部の周辺に配置された電子素子接続用の接続電極とを備えている。絶縁基体は、平面透視における開口部の周辺に電子素子が配置される側へ傾斜した傾斜部を有している。また、電子素子搭載用基板は、絶縁基体の表面の電子素子が配置される側に設けられているとともに平面透視において絶縁基体の開口部の周辺に配置された、電気絶縁性セラミックスまたは金属層の表面を電気絶縁性セラミックスで覆ったものから成る補助層を有している。電子素子は、平面透視で開口部と重なるように配置される。
本発明の一つの態様による電子素子搭載用基板は、開口部を有している絶縁基体と、絶縁基体の表面に設けられているとともに平面透視において絶縁基体の開口部の周辺に配置
された電子素子接続用の接続電極とを備えている。絶縁基体は、平面透視における開口部の周辺に電子素子が配置される側へ傾斜した傾斜部を有している。また、電子素子搭載用基板は、絶縁基体の表面の電子素子が配置される側に設けられているとともに平面透視において絶縁基体の開口部の周辺に配置された補助層を有している。電子素子は、平面透視で開口部と重なるように配置される。これらによって、絶縁基体は平面透視における開口部の周辺に電子素子が配置される側へ傾斜した傾斜部を有していて、例えば、電子素子を電子素子搭載用基板に実装する際に電子素子搭載用基板に応力が加わって絶縁基体の開口部およびその周辺が変形した場合であっても、絶縁基体の開口部の周辺に配置された補助層によって絶縁基体の開口部が電子素子に接触しにくいものとなり、電子素子を破損させるのを効果的に防止することが可能となるものである。
本発明の他の態様によれば、電子装置は、上記構成の電子素子搭載用基板を備えていることによって、電子素子の実装信頼性に関して向上されている。
(a)は本発明の第1の実施形態における電子装置を示す平面透視図であり、(b)は図1(a)に示された電子装置のA−A線における断面を示す縦断面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態における電子装置の変形例を示す平面透視図であり、(b)は図2(a)に示された電子装置のA−A線における断面を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態における電子装置を示す平面透視図である。 (a)は本発明の第3の実施形態における電子装置を示す平面透視図であり、(b)は図1(a)に示された電子装置のA−A線における断面を示す縦断面図である。
以下、本発明のいくつかの例示的な実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1、図2を参照して本発明の第1の実施形態における電子装置について説明する。本実施形態における電子装置は、電子素子搭載用基板1と、電子素子搭載用基板1に配置された電子素子11を有している。
電子素子搭載用基板1は、開口部3を有している絶縁基体2と、絶縁基体2の表面に設けられているとともに平面透視において絶縁基体2の開口部3の周辺に配置された電子素子接続用の接続電極5とを有している。
絶縁基体2は、電子素子11を重なるように配置する開口部3を有し、例えば、酸化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,炭化珪素質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,窒化珪素質焼結体,ガラスセラミックス焼結体等の電気絶縁性セラミックス、またはエポキシ樹脂,ポリイミド樹脂,アクリル樹脂,フェノール樹脂,ポリエステル樹脂または四フッ化エチレン樹脂を始めとするフッ素系樹脂等の樹脂(プラスティックス)から成る略四角形の絶縁層を複数上下に積層して形成されている。なお、絶縁基体2は、例えば底面に電子素子11を搭載するための凹部2bを有していてもよい。
絶縁基体2は、例えば酸化アルミニウム質焼結体からなる場合には、アルミナ(Al),シリカ(SiO),カルシア(CaO)およびマグネシア(MgO)等の原料粉末に適当な有機溶剤および溶媒を添加混合して泥漿状となすとともに、これを従来周知のドクターブレード法またはカレンダーロール法等を採用してシート状に成形することに
よってセラミックグリーンシートを得て、次に、セラミックグリーンシートに適当な打ち抜きまたはレーザー加工を施すとともに必要に応じて複数枚積層し、高温(約1500〜1800℃)で焼成することによって製作される。なお、絶縁基体2の開口部3および凹部2bを形成するには、上述の打ち抜きまたはレーザー加工時に、絶縁基体2用のセラミックグリーンシートのいくつかに、開口部3用および凹部2b用の貫通孔を金型、パンチングによる打ち抜きまたはレーザー加工等により形成しておけばよい。また、絶縁基体2に凹部2bを形成する場合は、それぞれのセラミックグリーンシートに凹部2b用の貫通孔が開口部3用の貫通孔よりも大きくなるように形成しておけばよい。
また、絶縁基体2が、例えば樹脂から成る場合は、傾斜部2aを有する形状に成形できるような金型を用いて、トランスファーモールド法またはインジェクションモールド法等によって成形することによって形成することができる。また、例えばガラスエポキシ樹脂のように、ガラス繊維から成る基材に樹脂を含浸させたものであってもよい。この場合は、ガラス繊維から成る基材にエポキシ樹脂の前駆体を含浸させ、このエポキシ樹脂前駆体を所定の温度で熱硬化させることによって形成することができる。
この絶縁基体2において、平面視で略中央部に開口部3が形成されており、平面透視における開口部3の周辺に電子素子11が配置される側へ傾斜した傾斜部2aを有している。傾斜部2aは、図1、図2に示す例のように、絶縁基体2の開口部3の周辺が電子素子の実装面側へ傾斜するように変形しており、絶縁基板2の厚み方向における傾斜部2aの高さは10μm〜50μm程度である。また、傾斜部2aは図1、図2に示す例のように開口部3の周辺の傾斜している箇所を傾斜部2aとしているが、絶縁基板2の電子素子11が配置される側の面の全体が、電子素子11が配置される側へ傾斜している場合においても、傾斜している面を傾斜部2aとしてもよい。なお、傾斜部2aは、絶縁基体2がセラミックスから成る場合は、平面視で電子素子搭載用基板1と同形状で開口部3の中心に向かって傾斜しているとともに、例えば空気等の気体が通過できる孔を多数設けた治具の上に、電子素子搭載用基板1となる焼成前のセラミックグリーンシートの積層体を乗せた後、治具の下側を真空ポンプ等を用いて減圧し吸引することで形成することができる。
また絶縁基体2において、絶縁基体2の表面の電子素子11が配置される側に設けられているとともに平面透視において絶縁基体2の開口部3の周辺に補助層4が形成されている。これにより、例えば、電子素子11を電子素子搭載用基板1に実装する際に電子素子搭載用基板1に応力が加わって絶縁基体の開口部およびその周辺が変形した場合であっても、絶縁基体2の開口部3の周辺に配置された補助層4によって絶縁基体2の開口部3が電子素子11に接触しにくいものとなり、電子素子11を破損させるのを効果的に防止することが可能となるものである。
なお、平面視において、補助層4は開口部3の周辺に複数配置させていると、絶縁基体2と電子素子11と間に複数の補助層4を介することとなり、絶縁基体2の開口部3が電子素子11により接触しにくいものとすることができ、好ましい。
また、上記構成において、平面視で補助層4が開口部3の周辺に島状に配置させていると、絶縁基体2の開口部3が電子素子11に接触しにくいものとなり、電子素子11を電子素子搭載用基板1に実装する際にかかる応力を複数の島状の補助層4で分散することができ、好ましい。
また、上記構成において、平面視で補助層4が開口部3の周辺に対向するように配置させていると、絶縁基体2の開口部3が電子素子11に接触しにくく、対向するように配置された補助層4により電子素子11が傾きにくいものとすることが可能となる。このとき、補助層4を同じ高さとなるように形成すると電子素子11の傾きがより低減されたもの
とすることができ、好ましい。また、上記構成において、電子素子11が補助層4にそれぞれ接触するように実装させると、例えば電子素子11として撮像素子を用いる場合には、撮像素子の傾きがより低減され、外部の光すなわち像を良好に入射することができ、その結果良好に撮像することが可能となる。また、電子素子11として発光素子を用いる場合には、所定の方向に良好に光を放射することができる。
また、上記構成において、平面視で補助層4が開口部に沿って帯状に配置させていると、電子素子搭載用基板1に電子素子11を実装する際、開口部に沿って形成された補助層4の全体が絶縁基体2と電子素子11との間に介するものとすることができるので、電子素子11を電子素子搭載用基板1に実装する際にかかる応力を、帯状に配置された補助層4で分散することができる。なお、帯状に配置された補助層4は実装される電子素子11の対応する1辺よりも長さが長いと、電子素子11を実装する際に位置ずれを起こした場合でも補助層4が絶縁基体2と電子素子11との間に介するものとすることができ、好ましい。
また、上記構成において、平面視で補助層4が開口部3の傾斜部2aよりも外側に配置させていると、補助層4を絶縁基体2に形成する場合に、補助層4の高さを一定かつ平坦に形成しやすく、電子素子11が補助層4に接触した際に、補助層4により電子素子11が傾きにくいものとすることが可能となり、好ましい。
補助層4は、絶縁基体2がセラミックスからなる場合は、タングステン(W),モリブデン(Mo),マンガン(Mn),銀(Ag)または銅(Cu)等の金属メタライズから成る金属層、もしくは、窒化アルミニウム質焼結体,窒化珪素質焼結体またはガラスセラミックス焼結体等から成る絶縁層により形成される。
金属層から形成される補助層4は絶縁基体2の表面に被着形成されている。補助層4は、タングステン(W),モリブデン(Mo),マンガン(Mn),銀(Ag)または銅(Cu)等の金属メタライズから成り、絶縁基体2用のセラミックグリーンシートに金属ペーストをスクリーン印刷法等によって所定形状で印刷して、絶縁基体2用のセラミックグリーンシートと同時に焼成することによって、複数の絶縁基体2のそれぞれの所定位置に形成される。このような金属ペーストは、タングステン,モリブデン,マンガン,銀または銅等の金属粉末に適当な溶剤およびバインダーを加えて混練することによって、適度な粘度に調整して作製される。なお、絶縁基体2との接合強度を高めるために、ガラス、セラミックスを含んでいても構わない。
絶縁層から形成される補助層4は、絶縁基体2の表面に形成される。補助層4は例えば、酸化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,炭化珪素質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,窒化珪素質焼結体またはガラスセラミックス焼結体等からなり、絶縁基体2のセラミックグリーンシートと同様に製作された補助層4用のセラミックグリーンシートを形成し、このセラミックグリーンシートを打ち抜き加工して、開口部3の周辺に配置し絶縁基体2用のグリーンシートと積層をして焼成することによって形成する。また、絶縁基体2用のセラミックペーストを開口部3の周辺に印刷した後、焼成することによって形成することもできる。このように補助層4が絶縁層から形成される場合、例えば補助層4が絶縁基体2に形成される電子素子11接続用の接続電極5または配線導体に接触しても短絡等を発生することがなく好ましい。
また、補助層4は、絶縁基体2が樹脂から成る場合には、銅,金,アルミニウム,ニッケル,クロム,モリブデン,チタンおよびそれらの合金等の金属材料もしくは、エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂,アクリル樹脂,フェノール樹脂,ポリエステル樹脂または四フッ化エチレン樹脂を始めとするフッ素系樹脂等の樹脂(プラスティックス)から成る絶縁層
により形成される。
金属層から形成される補助層4は絶縁基体2の表面に被着形成されている。補助層4は、金(Au),アルミニウム(Al),ニッケル(Ni),クロム(Cr),モリブデン(Mo)またはチタン(Ti)およびそれらの合金等の金属材料から成る。例えば、ガラスエポキシ樹脂から成る樹脂シート上に配線導体の形状に加工した銅箔を転写し、銅箔が転写された樹脂シートを積層して接着剤で接着することによって形成する。また、金属箔または金属柱を樹脂から成る絶縁基体に一体化させたり、絶縁基体2にスパッタリング法,蒸着法等またはめっき法等を用いて被着させたりして形成される。
絶縁層から形成される補助層4は、絶縁基体2の表面に形成される。補助層4は例えば、エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂,アクリル樹脂,フェノール樹脂,ポリエステル樹脂または四フッ化エチレン樹脂を始めとするフッ素系樹脂等の樹脂(プラスティックス)から形成され、絶縁基体2を形成する場合と同様に作成することができる。
補助層4は、金属層から成るもの、絶縁層から成るもの、金属層の表面を絶縁層で覆ったもの、もしくは、金属層の上面に絶縁層を積層させたもの等がある。
なお、補助層4が金属層からなるもの、または露出した金属層を絶縁層で覆ったもの、または金属層の上面に絶縁層を積層させたもののように、補助層4が金属層を有する場合、補助層4の硬度が大きいため、補助層4が変形にくく、より絶縁基体2の開口部3が電子素子11に接触しにくいものとすることができる。
補助層4が金属層からなる場合、補助層4は電子素子11の配線がない箇所もしくは配線から離間した箇所に設けると、補助層4と電子素子11の配線との電気的短絡を抑制される。
また、補助層4は、金属層の表面を絶縁層で覆ったものとすることで、電気的短絡を抑制することができる。
また、補助層4の電子素子11との当接面は、平坦であることが好ましい。ここで、平坦とは、当接面に鋭角な角部などがなく、当接面が平面もしくは滑らかな曲面である状態である。補助層4の当接面が平坦であることにより、電子素子11を電子素子搭載用基板1に実装する際に電子素子11が補助層4と接触した場合、補助層4により電子素子11が破損することが抑制される。
また、補助層4の厚みは、絶縁基板2の厚み方向における傾斜部2aの最も高い箇所よりも厚くすなわち高く形成されている。このことにより、電子素子11を電子素子搭載用基板1に実装する際に、絶縁基体2と電子素子11と間に補助層4を介することとなり、補助層4によって絶縁基体2の開口部3が電子素子11に接触しにくいものとなり、電子素子11を破損させるのを効果的に防止することが可能となる。
このような補助層4は、あらかじめ補助層4を備えていない電子素子搭載用基板1を製作しておき、この電子素子搭載用基板1の開口部3の全周にわたって傾斜部2aの高さを計測し、この高さよりも高くなるように製作すればよい。なお、補助層4の高さは傾斜部2aの高さよりも5μm程度高くしておくことが好ましい。
また、1つの電子素子搭載用基板1において、補助層4は少なくとも1つ形成されている。補助層4の形状は平面視で角部が円弧の矩形状でもよく、角部が起点となって剥がれ等が起きにくいものとなり好ましい。なお十字形状、長円の形状でもよい。また、1つの
電子素子搭載用基板1において、各補助層4の形状は互いに異なるものであっても良い。
図1に示す例において、絶縁基体2において、例えば絶縁基体2の凹部2bの底面に電子素子接続用の接続電極5が被着形成されており、また絶縁基体2の凹部2bの底面から絶縁基体2内部、下面にかけてビアホール導体またはスルーホール導体等の貫通導体を含む配線導体(図示せず)が被着形成されている。これにより、電子素子接続用の接続電極5が配線導体を介して外部回路基板(図示せず)に電気的に接続される。電子素子接続用の接続電極5および配線導体は、絶縁基体2がセラミックスから成る場合は、タングステン(W),モリブデン(Mo),マンガン(Mn),銀(Ag)または銅(Cu)等の金属メタライズから成り、絶縁基体2用のセラミックグリーンシートに電子素子接続用電極および配線導体用の金属ペーストをスクリーン印刷法等によって所定形状で印刷して、セラミックグリーンシートと同時に焼成することによって、絶縁基体2の所定位置に形成される。内部導体のうち、セラミックグリーンシートを厚み方向に貫通する貫通導体は、金属ペーストを印刷することによってセラミックグリーンシートに形成した貫通孔を充填しておけばよい。このような金属ペーストは、タングステン(W),モリブデン(Mo),マンガン(Mn),銀(Ag)または銅(Cu)等の金属粉末に適当な溶剤およびバインダーを加えて混練することによって、適度な粘度に調整して作製される。なお、絶縁基体2との接合強度を高めるために、ガラスまたはセラミックスを含んでいても構わない。
電子素子接続用の接続電極5は、絶縁基体2の凹部2bの底面に複数形成されており、金バンプ等の接続導体6により電子素子11の各電極にそれぞれ電気的に接続されている。
電子素子11は、平面透視で開口部3と重なるように凹部2bに配置されている。また、電子素子11は、複数の電極を有している。電子素子11の各電極は、金バンプ等の接続導体6により絶縁基体2の凹部2bの底面に形成された複数の電子素子接続用の接続電極5のそれぞれに電気的に接続されている。すなわち、電子素子11は電子素子接続用の接続電極5にフリップチップ実装されている。
次に、本実施形態の電子素子搭載用基板1の製造方法について説明する。
絶縁基体2は、例えば酸化アルミニウム(Al)質焼結体からなり、例えば底面に電子素子11を搭載するための凹部2bを有しており、平面透視において電子素子11を実装する側へ傾斜している傾斜部2aをもつ開口部3が凹部2b内に形成されている。この絶縁基体2は、主成分が酸化アルミニウム(Al)である酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、Alの粉末に焼結助材としてシリカ(SiO),マグネシア(MgO)またはカルシア(CaO)等の粉末を添加し、さらに適当なバインダ、溶剤および可塑剤を添加し、次にこれらの混合物を混錬してスラリー状となす。その後、従来周知のドクターブレード法等の成形方法によって多数個取り用のセラミックグリーンシートを得る。
このセラミックグリーンシートを用いて、以下の(1)〜(5)の工程により電子素子搭載用基板1が作製される。
(1)凹部2bの側壁および絶縁基体2の開口部3となる部位の打ち抜き金型を用いた打ち抜き工程。
(2)平面視において絶縁基体2の開口部3の周辺となる部位に形成される補助層4、また絶縁基体2の凹部2bの底面となる部位に形成される電子素子接続用の接続電極5、また絶縁基体2の凹部2bの底面から絶縁基体2内部、下面となる部位にかけてビアホー
ル導体またはスルーホール導体等の貫通導体を含む配線導体をそれぞれ形成するための金属ペーストの印刷塗布工程。
(3)各絶縁層となるセラミックグリーンシートを積層してセラミックグリーンシート積層体を作製する工程。
(4)このセラミックグリーンシート積層体を焼成して、各開口部3および補助層4を有する絶縁基体2が複数配列された多数個取り基板を得る工程。
(5)焼成して得られた多数個取り基板に電子素子搭載用基板1の外縁となる箇所に沿って分割溝を形成しておき、この分割溝に沿って破断させて分割する方法、またはスライシング法等により電子素子搭載用基板1の外縁となる箇所に沿って切断する方法等を用いることができる。なお、分割溝は、焼成後にスライシング装置により多数個取り基板の厚みより小さく切り込むことによって形成することもできるが、多数個取り基板用の生成形体にカッター刃を押し当てたり、スライシング装置により生成形体の厚みより小さく切り込んだりすることによって形成してもよい。
なお、セラミックグリーンシートに形成する補助層4は、印刷塗布した金属ペーストの代わりに、(3)の積層工程で、開口部3の周辺となる位置に補助層4の形状をしたセラミックグリーンシートを積層して形成してもよい。また、(2)の印刷塗布工程で形成した補助層4となる金属ペーストの表面にセラミックスラリーから成る絶縁層を塗布してもよい。
また、電子素子搭載用基板1に樹脂等から成る絶縁層を電子素子搭載用基板1に設けることで補助層4を形成してもよい。
また、絶縁基体2の表面に露出した金属層から成る補助層4、電子素子接続用の接続電極5および配線導体を保護して酸化防止をするために補助層4、電子素子接続用の接続電極5および配線導体の露出した表面に、厚さ0.5〜10μmのNiめっき層を被着させ
るか、またはこのNiめっき層および厚さ0.5〜3μmの金(Au)めっき層を順次被
着させてもよい。
開口部3の周辺の傾斜部2aは、例えば平面視で電子素子搭載用基板1と同形状で開口部3の中心に向かって傾斜しているとともに、例えば空気等の気体が通過できる孔を多数設けた治具の上に、電子素子搭載用基板1となる焼成前のセラミックグリーンシート積層体を乗せた後、治具の下側を真空ポンプ等を用いて減圧し吸引することで形成することができる。
このようにして形成された電子素子搭載用基板1に、電子素子11が平面透視で開口部3と重なるように凹部2b内に電子素子11をフリップチップ実装して、電子素子11の各電極が金バンプ等の接続導体6により絶縁基体2の凹部2bの底面に形成された複数の電子素子接続用の接続電極5のそれぞれに電気的に接続されるとともに、いわゆるアンダーフィルとして例えばエポキシ樹脂等の樹脂からなる接合材を開口部3に沿って電子素子搭載用基板1と電子素子11との間に注入することで電子装置となる。なお、電子素子11の各電極と複数の電子素子接続用の接続電極5との電気的な接続に、上述の金バンプ等の接続部材6を用いる代わりにはんだまたは導電性樹脂(異方性導電樹脂等)から成る接続部材6を用いてもよい。
電子素子11は例えばCCD型電子素子またはCMOS型撮像素子等の半導体素子、LED等の発光素子である。
なお、図2のように、電子素子搭載用基板1は平板形状であってもよい。この場合の電子素子搭載用基板1は、上述の電子素子搭載用基板1の作製工程において、凹部2bの側壁となる部位を省略することにより作製される。
本実施形態の電子素子搭載用基板1は、開口部3を有している絶縁基体2と、絶縁基体2の表面に設けられているとともに平面透視において絶縁基体2の開口部3の周辺に配置された電子素子接続用の接続電極5とを有している。絶縁基体2は、平面視で略中央部に開口部3が形成されており、平面透視における開口部3の周辺に電子素子11が配置される側へ傾斜した傾斜部2aを有している。電子素子搭載用基板1は、絶縁基体2の表面の電子素子11が配置される側に設けられているとともに平面透視において絶縁基体2の開口部3の周辺に補助層4が形成されている。電子素子11は、平面透視で開口部3と重なるように配置される。これらによって、例えば、電子素子11を電子素子搭載用基板1に実装する際に電子素子搭載用基板1に応力が加わって絶縁基体の開口部およびその周辺が変形した場合であっても、絶縁基体2の開口部3の周辺に配置された補助層4が絶縁基体2と電子素子11と間に介することとなり、絶縁基体2の開口部3が電子素子11に接触しにくいものとなり、電子素子11を破損させるのを効果的に防止することが可能となるものである。
本発明の他の態様によれば、電子装置は上記の電子素子搭載用基板1を備えていることによって、電子素子11の実装信頼性に関して向上されている。
(第2の実施形態)
図3を参照して本発明の第2の実施形態における電子装置について説明する。本実施形態の電子装置は、開口部3は平面視で矩形状であり、補助層4が平面透視で開口部3の電子素子接続用の接続電極5が形成された辺を除く3辺にそれぞれ補助層4を形成しており、補助層4は連なり1つのコの字状となっている。このように補助層4がコの字状に設けられていると、電子素子11を電子素子搭載用基板1に実装する際に、絶縁基体2と電子素子11と間に広範囲で補助層4を介することとなり、補助層4によって絶縁基体2の開口部3が電子素子11により効果的に接触しにくいものとなる。また、アンダーフィルとして例えばエポキシ樹脂等の樹脂からなる接合材を電子素子搭載用基板1と電子素子11との間に設ける場合に、コの字状に設けられた補助層4がダムの役割を果たし接合材が絶縁基体2の開口部3側すなわち電子素子11の中央へ流出するのを防ぐことが可能となる。
(第3の実施形態)
図4を参照して本発明の第3の実施形態における電子装置について説明する。本実施形態の電子装置は、開口部3は円状であり補助層4が平面透視で開口部3の開口縁と重なるように設けられている。このように、補助層4が平面透視で開口部3の開口縁と重なるように設けられていると、絶縁基板2の厚み方向における傾斜部2aの最も高い箇所に補助層4が配置されることとなり、電子素子11を電子素子搭載用基板1に実装する際に、絶縁基体2と電子素子11と間に確実に補助層4を介することとなり、補助層4によって絶縁基体2の開口部3が電子素子11により効果的に接触しにくいものとなる。なお、このような場合は、補助層4は、絶縁基体2に樹脂等からなる絶縁層を塗布することで形成することが好ましい。なお、補助層4は開口部3の開口縁から開口部3の内壁面まで形成されていてもよく、例えば電子素子11が撮像素子であった場合、光の乱反射等を防止することもできる。
なお、本発明は、上述の実施形態の例に限定されるものではなく、種々の変形は可能である。例えば、電子素子接続用の接続電極5、配線導体の配置、数、形状などは指定され
ない。
1・・・・・電子素子搭載用基板
2・・・・・絶縁基体
2a・・・・傾斜部
2b・・・・凹部
3・・・・・開口部
4・・・・・補助層
5・・・・・電子素子接続用の接続電極
11・・・・電子素子

Claims (7)

  1. 開口部を有しており、平面透視で前記開口部と重なるように電子素子が配置される、電気絶縁性セラミックスから成る絶縁基体と、
    該絶縁基体の表面に設けられているとともに平面透視において前記絶縁基体の前記開口部の周辺に配置された前記電子素子接続用の接続電極とを備えており、
    前記絶縁基体は、平面透視における前記開口部の周辺に前記電子素子が配置される側へ傾斜した傾斜部を有しており、
    該絶縁基体の表面の前記電子素子が配置される側に設けられているとともに平面透視において前記絶縁基体の前記開口部の周辺に配置された、電気絶縁性セラミックスまたは金属層の表面を電気絶縁性セラミックスで覆ったものから成る補助層を有していることを特徴とする電子素子搭載用基板。
  2. 平面視において、前記補助層は前記開口部の周辺に複数配置されていることを特徴とする請求項1記載の電子素子搭載用基板。
  3. 平面視において、前記補助層は前記開口部の周辺に島状に配置されていることを特徴とする請求項2記載の電子素子搭載用基板。
  4. 平面視において、前記補助層は前記開口部の周辺に対向するように配置されていることを特徴とする請求項2記載の電子素子搭載用基板。
  5. 平面視において、前記補助層は前記開口部に沿って帯状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電子素子搭載用基板。
  6. 平面視において、前記補助層は前記傾斜部の外側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電子素子搭載用基板。
  7. 請求項1に記載された電子素子搭載用基板と、
    平面透視で該電子素子搭載用基板に形成された前記開口部と重なるように配置された電子素子とを備えていることを特徴とする電子装置。
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