JP6021731B2 - メンブレンハウジング及びメンブレンハウジングの使用方法 - Google Patents
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Description
イムノクロマト法では、例えば、図11に示すように、メンブレン102上に試料添加部104、反応部106、検出部108、コントロール部110、吸収パッド112が設けられたテストストリップ100が用いられる。
図12,13に示すように、メンブレンハウジング200は、前述したテストストリップ100が、例えば、樹脂製のハウジング202に収納されている。
前記検体液を展開するためのメンブレンを含むテストストリップと、
前記テストストリップを収納するハウジングと、を有し、
前記ハウジングには、前記テストストリップに励起光を照射するための測定用開口部と、
前記測定用開口部を開閉可能に、該測定用開口部を覆うように設けられた乾燥防止部材と、
を備えていることを特徴とする。
また、前記乾燥防止部材が、乾燥防止シートであり、該乾燥防止シートを前記ハウジングに脱着可能に接着することもできる。
また、前記乾燥防止部材が、乾燥防止シャッターであり、該乾燥防止シャッターが開閉可能に設けられていてもよい。
前記アナライトと特異的に結合するアナライト捕捉リガンドが固定された検出部と、
前記検体液の展開が完了したことを確認するためのコントロール部と、
を有することが好ましい。
前記アナライトと特異的に結合する標識化リガンドを含む反応部を有し、
前記標識化リガンドが、蛍光物質によって標識化されていてもよい。
また、前記反応部が、着色粒子を含んでいてもよい。
更にこの場合、前記乾燥防止部材の少なくとも一部を、前記コントロール部を視認可能なように透明にすることもできる。
この場合、前記ハウジングに開閉部を設けることもできる。
前記測定用開口部を覆う前記乾燥防止部材を除去する工程と、
前記測定用開口部を介して、前記テストストリップに励起光を照射する工程と、
前記励起光により発光した蛍光を測定する工程と、
蛍光測定後に、前記開口部を前記乾燥防止部材によって覆う工程と、
を有することを特徴とする。
図1は、本実施例のメンブレンハウジングの構成を説明するための平面図、図2(a)は、図1のメンブレンハウジングのA−A断面図、図2(b)は、図1のメンブレンハウジングの底面図である。
テストストリップ12は、メンブレン14上に試料添加部であるサンプルパッド16、反応部であるコンジュゲートパッド18、検出部20、コントロール部22、吸収パッド24が設けられている。
コンジュゲートパッド18には、アナライトと特異的に結合する標識化リガンドが含まれており、この標識化リガンドは、蛍光体によって標識化されている。
検出部20は、検出したいアナライトの種類に応じて、1つないし複数設けることができる。
ハウジング30は、上部ハウジング32と下部ハウジング34とから構成され、下部ハウジング34の収納部36にテストストリップ12を収納し、上部ハウジング32で蓋をすることによって、本実施例のメンブレンハウジング10が構成されている。
まず、アナライトが含まれた検体液をメンブレンハウジング10の注入口38を介して、テストストリップ12のサンプルパッド16に添加する。
蛍光測定装置50は、図3に示すように、メンブレンハウジング10を挿入し位置決めするためのハウジング挿入部52と、メンブレンハウジング10の測定用開口部40に励起光を照射するための励起光照射手段54と、励起光が照射され励起した標識化リガンド(蛍光体)が発光する蛍光を測定するための蛍光検出手段56と、ハウジング挿入部52に挿入されたメンブレンハウジング10の個体識別手段46を読み取るための個体情報読取手段58とを備えている。なお、符号60は、励起光照射手段54から照射された励起光をメンブレンハウジング10の測定用開口部40に照射するために用いたハーフミラーである。
一方で、メンブレンハウジング10が蛍光未測定であると判定された場合には、励起光照射手段54からテストストリップ12の検出部20及びコントロール部22に励起光を照射する。
ここで、コントロール部22において蛍光が検出されない場合には、検体液の展開が未完了であるとして、再測定が必要である判断できる。
なお、蛍光測定装置50から回収されたメンブレンハウジング10の測定用開口部40には、除去された乾燥防止シート44を再度接着するようにしてもよい。
この実施例のメンブレンハウジング10は、図1,2に示したメンブレンハウジング10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
蛍光測定が終了し、メンブレンハウジング10がハウジング挿入部52から回収される際には、図5(c)に示すように、乾燥防止シート44が測定用開口部40を覆うように被さり、再度接着されることになる。
この実施例のメンブレンハウジング10は、図1,2に示したメンブレンハウジング10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
乾燥防止シャッター45は、開閉可能なものであれば特に限定されず、図6(a)に示すようにスライド式の乾燥防止シャッター45aや、図6(b)に示すように蛇腹式の乾燥防止シャッター45bであってもよい。
この実施例のメンブレンハウジング10は、図1,2に示したメンブレンハウジング10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
このように構成することによって、テストストリップ12に添加された検体液の展開前線(フロントライン)がコントロール部22に到達して、検体液の展開が完了した際には、コントロール部22の発色を目視によって確認することができ、検体液の展開完了を容易に確認することができる。
この実施例のメンブレンハウジング10は、図1,2に示したメンブレンハウジング10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
12 テストストリップ
14 メンブレン
16 サンプルパッド
18 コンジュゲートパッド
20 検出部
22 コントロール部
24 吸収パッド
30 ハウジング
32 上部ハウジング
32a 開閉部
34 下部ハウジング
36 収納部
38 注入口
40 測定用開口部
42 蒸発窓
44 乾燥防止シート
44a 強接着部
45 乾燥防止シャッター
45a 乾燥防止シャッター
45b 乾燥防止シャッター
45c 当接部
46 個体識別手段
50 蛍光測定装置
50a 外装
52 ハウジング挿入部
54 励起光照射手段
56 蛍光検出手段
58 個体情報読取手段
60 ハーフミラー
100 テストストリップ
102 メンブレン
104 試料添加部
106 反応部
108 検出部
110 コントロール部
112 吸収パッド
200 メンブレンハウジング
202 ハウジング
204 注入口
206 測定用開口部
208 蒸発窓
Claims (15)
- 検体液中のアナライトを検出するためのメンブレンハウジングであって、
前記検体液を展開するためのメンブレンを含むテストストリップと、
前記テストストリップを収納するハウジングと、を有し、
前記ハウジングには、前記テストストリップに励起光を照射するための測定用開口部と、
前記測定用開口部を開閉可能に、該測定用開口部を覆うように設けられた乾燥防止部材と、
を備えていることを特徴とするメンブレンハウジング。 - 前記乾燥防止部材が、遮光性を有していることを特徴とする請求項1に記載のメンブレンハウジング。
- 前記乾燥防止部材が、乾燥防止シートであり、該乾燥防止シートが前記ハウジングに脱着可能に接着されていることを特徴とする請求項1または2に記載のメンブレンハウジング。
- 前記乾燥防止シートの強接着部と、前記ハウジングとが接着されていることを特徴とする請求項3に記載のメンブレンハウジング。
- 前記乾燥防止部材が、乾燥防止シャッターであり、該乾燥防止シャッターが開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のメンブレンハウジング。
- 前記テストストリップが、
前記アナライトと特異的に結合するアナライト捕捉リガンドが固定された検出部と、
前記検体液の展開が完了したことを確認するためのコントロール部と、
を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のメンブレンハウジング。 - 前記テストストリップが、
前記アナライトと特異的に結合する標識化リガンドを含む反応部を有し、
前記標識化リガンドが、蛍光物質によって標識化されていることを特徴とする請求項6に記載のメンブレンハウジング。 - 前記コントロール部には、前記標識化リガンドと特異的に結合する標識物質補足リガンドが固定されていることを特徴とする請求項7に記載のメンブレンハウジング。
- 前記反応部が、着色粒子を含むことを特徴とする請求項7または8に記載のメンブレンハウジング。
- 前記コントロール部には、前記着色粒子と特異的に結合する着色粒子補足リガンドが固定されていることを特徴とする請求項9に記載のメンブレンハウジング。
- 前記乾燥防止部材の少なくとも一部が、前記コントロール部を視認可能なように透明になっていることを特徴とする請求項10に記載のメンブレンハウジング。
- 前記テストストリップが、前記検出部及び前記コントロール部を通過した検体液を吸収する吸収パッドを有することを特徴とする請求項6から11のいずれか一項に記載のメンブレンハウジング。
- 前記ハウジングに開閉部が設けられていることを特徴とする請求項12に記載のメンブレンハウジング。
- 請求項1から13のいずれか一項に記載のメンブレンハウジングの使用方法であって、
前記測定用開口部を覆う前記乾燥防止部材を除去する工程と、
前記測定用開口部を介して、前記テストストリップに励起光を照射する工程と、
前記励起光により発光した蛍光を測定する工程と、
蛍光測定後に、前記開口部を前記乾燥防止部材によって覆う工程と、
を有することを特徴とするメンブレンハウジングの使用方法。 - 請求項12または13に記載のメンブレンハウジングの使用方法であって、
前記テストストリップに前記検体液を添加して、所定の展開待ち時間経過後、前記テストストリップから前記吸収パッドを除去する工程を有することを特徴とするメンブレンハウジングの使用方法。
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