JP6020416B2 - 処理液供給装置及び処理液供給方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば半導体ウエハやLCD用ガラス基板等の被処理基板の表面に処理液を供給する処理液供給装置及び処理液供給方法に関する。
一般に、半導体デバイスの製造のフォトリソグラフィ技術においては、半導体ウエハやFPD基板等の基板にフォトレジストを塗布し、これにより形成されたレジスト膜を所定の回路パターンに応じて露光し、この露光パターンを現像処理することによりレジスト膜に回路パターンが形成されている。
このようなフォトリソグラフィ工程において、基板等に供給されるレジスト液や現像液等の処理液には、様々な原因によって窒素ガス等の気泡やパーティクル(異物)が混入するおそれがあり、気泡やパーティクルの混在した処理液を基板に供給すると塗布ムラや欠陥が発生するおそれがある。そのため、処理液を基板に塗布する処理液供給装置には、処理液に混入した気泡やパーティクルをろ過により除去するためのフィルタが設けられている。
処理液に混入した気泡やパーティクルのろ過効率を向上させるための装置として、複数のフィルタを設け、これらのフィルタに通過させた処理液をウエハ等に供給する処理液供給装置が知られている。しかしながら、複数のフィルタを設けた場合、処理液供給装置が大型化すると共に大がかりな変更を要する。
特許文献1においては、薬液(処理液)を貯留する第1の容器及び第2の容器と、第1の容器と第2の容器とを繋ぐ第1の配管に設けられ第1の容器に貯留される薬液を第2の容器へと流す第1のポンプと、第1の配管に設けられる第1のフィルタと、第1の容器と第2の容器とを繋ぐ第2の配管と、第2の配管に設けられ第2の容器に貯留される薬液を前記第1の容器へ流す第2のポンプとを備える循環ろ過式の薬液供給システムが開示されている。
また、特許文献2においては、一のフィルタを設けた循環ろ過式の別の処理液供給装置として、フォトレジスト塗布液(処理液)のバッファー容器と、バッファー容器からフォトレジスト溶液の一部をくみ出しフィルタによりろ過した後にバッファー容器に戻す循環ろ過装置と、バッファー容器または循環装置からフォトレジスト塗布装置へフォトレジスト塗布液を送液する配管を具備するフォトレジスト塗布液供給装置が開示されている。特許文献3においては、フィルタの一次側及び二次側に各々ポンプを配置した構成が開示されている。
特許文献1及び特許文献2に開示された処理液供給装置においては、フィルタによりろ過された薬液(処理液)が第1の容器(バッファー容器)に戻され、第1の容器に戻された薬液をウエハに吐出している。このため、薬液のろ過効率の向上を図るためには、第1の容器に戻された薬液を複数回循環させてろ過を複数回行う必要がある。このため待機時間が長くなり、スループット低下の要因となる。
また、パーティクル検査装置やパターン検査装置の分解能が向上しつつあることから、処理液中のパーティクルについて、現在では問題にならないレベルの大きさであっても、今後顕在化してくることが予想される。顕在化した微小なパーティクルを除去する対策を講じることにより、半導体デバイスの歩留まりを向上させることができることから、処理液供給系においても今まで以上にパーティクル抑制の対策が求められ、例えば処理液供給路中のポンプからの発塵についても無視できなくなってくる。
特開2011−238666号公報(特許請求の範囲、図7) 国際公開2006/057345号公報(特許請求の範囲、図4) 特開2001−77015号公報
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、処理液中の異物を高い捕集率で捕集することができる技術を提供することにある。
本発明の処理液供給装置は、処理液供給源から吐出部を介して処理液を被処理体に供給する処理液供給装置において、
前記処理液供給源と吐出部との間の処理液供給路に設けられ、ポンプと当該ポンプの二次側に接続されたフィルタ装置とが介設された循環路を含み、前記フィルタ装置を通過した処理液と処理液供給源から補充される処理液とを合成するための合成部と、
前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記フィルタ装置を通過させ、前記ポンプに戻さずに前記吐出部から吐出させる吐出ステップと、前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記合成部の処理液供給源側に戻す戻しステップと、前記処理液供給源側に戻された処理液を前記処理液供給源から補充される処理液と共に前記ポンプに吸い込む補充ステップと、を実行するように制御信号を出力する制御部と、を備え、
前記戻しステップ及び補充ステップの少なくとも一方において処理液が前記フィルタ装置を通過するように構成され、
前記戻しステップにおける処理液の戻り量は、前記吐出部から吐出される処理液の吐出量以上に設定されていることを特徴とする。
本発明の処理液供給方法は、処理液供給源から吐出部を介して処理液を被処理体に供給する処理液供給方法において、
前記処理液供給源と吐出部との間の処理液供給路に設けられ、ポンプと当該ポンプの二次側に接続されたフィルタ装置とが介設された循環路を含み、前記フィルタ装置を通過した処理液と処理液供給源から補充される処理液とを合成するための合成部を用い、
前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記フィルタ装置を通過させ、前記ポンプに戻さずに前記吐出部から吐出させる吐出工程と、
前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記合成部の処理液供給源側に戻す戻し工程と、
前記処理液供給源側に戻された処理液を前記処理液供給源から補充される処理液と共に前記ポンプに吸い込む補充工程と、を含み、
前記戻し工程及び補充工程の少なくとも一方において処理液が前記フィルタ装置を通過し、
前記戻し工程における処理液の戻り量は、前記吐出部から吐出される処理液の吐出量以上に設定されていることを特徴とする

本発明は、処理液供給源からの処理液をノズル等の吐出部から吐出するにあたって、ポンプの二次側にフィルタ装置の一次側を接続し、フィルタ装置を通過した処理液を処理液供給源側に戻すと共に、戻した処理液と処理液供給源から補充される処理液とを合成している。そして処理液を処理液供給源側に戻すとき及び合成した処理液を前記ポンプに吸い込むときの少なくとも一方において、フィルタ装置を通過させている。このため、フィルタ装置の個数を抑えながら例えば1個のフィルタ装置を用いながら、処理液中の異物を高い捕集率で捕集することができる。
この発明に係る処理液供給装置を適用した塗布・現像処理装置に露光処理装置を接続した処理システムの全体を示す概略斜視図である。 上記処理システムの概略平面図である。 この発明に係る処理液供給装置の第1実施形態を示す概略断面図である。 第1実施形態の処理液供給装置におけるポンプ吸入動作を示す概略断面図である。 第1実施形態の処理液供給装置における吐出ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態の処理液供給装置における戻しステップを示す概略断面図である。 第1実施形態の処理液供給装置における補充ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態の処理液供給装置におけるフィルタの気泡の除去動作を示す概略断面図である。 第1実施形態の処理液供給装置におけるポンプを示す概略断面図である。 第1実施形態の処理液供給装置における一連のポンプ吸入動作、吐出ステップ、戻しステップ及び補充ステップを示すフローチャートである。 レジスト液のウエハへの吐出量と戻り量の比率に対する合成ろ過回数を示すグラフである。 第1実施形態の他の例に係る処理液供給装置における吐出ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態の他の例に係る処理液供給装置における戻しステップを示す概略断面図である。 第1実施形態の他の例に係る処理液供給装置における補充ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態のさらに他の例に係る処理液供給装置における吐出ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態のさらに他の例に係る処理液供給装置における戻しステップを示す概略断面図である。 第1実施形態のさらに他の例に係る処理液供給装置における補充ステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態に係る処理液供給装置の構成を示す概略断面図である。 第2の実施形態に係る処理液供給装置における吐出ステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態に係る処理液供給装置における戻しステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態に係る処理液供給装置における補充ステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態の他の例に係る処理液供給装置における吐出ステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態の他の例に係る処理液供給装置における戻しステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態の他の例に係る処理液供給装置における補充ステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態のさらに他の例に係る処理液供給装置における吐出ステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態のさらに他の例に係る処理液供給装置における戻しステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態のさらに他の例に係る処理液供給装置における補充ステップを示す概略断面図である。 第2の実施形態のさらに他の例に係る処理液供給装置の構成を示す概略断面図である。 第3の実施形態の処理液供給装置における処理液吐出動作を示す概略断面図である。 第3の実施形態の処理液供給装置における処理液供給動作を示す概略断面図である。 第3実施形態の処理液供給装置における戻しステップを示す概略断面図である。 第3実施形態に用いられるポンプの一例を示す概略断面図である。 第3実施形態に用いられるポンプの一例を示す概略断面図である。
以下、この発明の実施形態について、添付図面に基づいて説明する。ここでは、この発明に係る処理液供給装置(レジスト処理液供給装置)を塗布・現像処理装置に適用した場合について説明する。
上記塗布・現像処理装置は、図1及び図2に示すように、被処理基板であるウエハWを複数枚例えば25枚密閉収納するキャリア10を搬出入するためのキャリアステーション1と、このキャリアステーション1から取り出されたウエハWにレジスト塗布,現像処理等を施す処理部2と、ウエハWの表面に光を透過する液層を形成した状態でウエハWの表面を液浸露光する露光部4と、処理部2と露光部4との間に接続されて、ウエハWの受け渡しを行うインターフェース部3とを具備している。
キャリアステーション1には、キャリア10を複数個並べて載置可能な載置部11と、この載置部11から見て前方の壁面に設けられる開閉部12と、開閉部12を介してキャリア10からウエハWを取り出すための受け渡し手段A1とが設けられている。
インターフェース部3は、処理部2と露光部4との間に前後に設けられる第1の搬送室3A及び第2の搬送室3Bにて構成されており、それぞれに第1のウエハ搬送部30A及び第2のウエハ搬送部30Bが設けられている。
また、キャリアステーション1の奥側には筐体20にて周囲を囲まれる処理部2が接続されており、この処理部2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットU1,U2,U3及び液処理ユニットU4,U5の各ユニット間のウエハWの受け渡しを行う主搬送手段A2,A3が交互に配列して設けられている。また、主搬送手段A2,A3は、キャリアステーション1から見て前後方向に配置される棚ユニットU1,U2,U3側の一面部と、後述する例えば右側の液処理ユニットU4,U5側の一面部と、左側の一面をなす背面部とで構成される区画壁21により囲まれる空間内に配置されている。また、キャリアステーション1と処理部2との間、処理部2とインターフェース部3との間には、各ユニットで用いられる処理液の温度調節装置や温湿度調節用のダクト等を備えた温湿度調節ユニット22が配置されている。
棚ユニットU1,U2,U3は、液処理ユニットU4,U5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段例えば10段に積層した構成とされており、その組み合わせはウエハWを加熱(ベーク)する加熱ユニット(図示せず)、ウエハWを冷却する冷却ユニット(図示せず)等が含まれる。また、ウエハWに所定の処理液を供給して処理を行う液処理ユニットU4,U5は、例えば図1に示すように、レジストや現像液などの薬液収納部14の上に反射防止膜を塗布する反射防止膜塗布ユニット(BCT)23,ウエハWにレジスト液を塗布する塗布ユニット(COT)24、ウエハWに現像液を供給して現像処理する現像ユニット(DEV)25等を複数段例えば5段に積層して構成されている。塗布ユニット(COT)24は、この発明に係る処理液供給装置を具備する。
上記のように構成される塗布・現像処理装置におけるウエハの流れの一例について、図1及び図2を参照しながら簡単に説明する。まず、例えば25枚のウエハWを収納したキャリア10が載置部11に載置されると、開閉部12と共にキャリア10の蓋体が外されて受け渡し手段A1によりウエハWが取り出される。そして、ウエハWは棚ユニットU1の一段をなす受け渡しユニット(図示せず)を介して主搬送手段A2へと受け渡され、塗布処理の前処理として例えば反射防止膜形成処理、冷却処理が行われた後、塗布ユニット(COT)24にてレジスト液が塗布される。次いで、主搬送手段A2によりウエハWは棚ユニットU1〜U3の一の棚をなす加熱ユニットで加熱(ベーク処理)され、更に冷却された後棚ユニットU3の受け渡しユニットを経由してインターフェース部3へと搬入される。このインターフェース部3において、第1の搬送室3A及び第2の搬送室3Bの第1のウエハ搬送部30A及び第2のウエハ搬送部30Bによって露光部4に搬送され、ウエハWの表面に対向するように露光手段(図示せず)が配置されて露光が行われる。露光後、ウエハWは逆の経路で主搬送手段A2まで搬送され、現像ユニット(DEV)25にて現像されることでパターンが形成される。しかる後ウエハWは載置部11上に載置された元のキャリア10へと戻される。
次に、この発明に係る処理液供給装置の第1の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態に係る処理液供給装置は、図3に示すように、処理液であるレジスト液Lを貯留する処理液供給源をなす処理液容器60と、被処理基板であるウエハにレジスト液(処理液)Lを吐出(供給)するノズル7と、処理液容器60とノズル7を接続する処理液供給路である処理液供給管路51と、を備えている。処理液供給管路51には、処理液容器60からの処理液を一時的に貯留するバッファタンク61、ポンプ70及びレジスト液Lをろ過して異物を除去するためのフィルタ52が上流側からこの順に設けられている。従ってフィルタ52はポンプ70の二次側に接続され、後述のようにポンプ70から吐出された処理液はフィルタ52を介してノズル7に送られることになる。
処理液供給管路51については、処理液容器60とバッファタンク61との間、バッファタンク61とポンプ70との間、及びポンプ70の下流側を夫々第1の処理液供給管路51a、第2の処理液供給管路51b及び第3の処理液供給管路51cと呼ぶことにする。第3の処理液供給管路51cには、開閉弁とサックバックバルブとを含む供給制御弁57が設けられている。
第3の処理液供給管路51cにおけるフィルタ52二次側の部位からは戻り流路をなす戻り管路55が分岐され、この戻り管路55はポンプ70の一次側の第2の処理液供給管路51bに接続されている。戻り管路55の途中にはトラップタンク53が介在して設けられている。この実施形態では、第2の処理液供給管路51bと戻り管路55との接続点から第3の処理液供給管路51cと戻り管路55の接続点に至るまでの第2の処理液供給管路51bの一部、第3の処理液供給管路51cの一部、戻り管路55を含む流路及びポンプ70等の機器は、フィルタ52を通過したレジスト液Lとバッファタンク61から補充されるレジスト液Lとを合成するための合成部を構成している。そして合成部に含まれる既述の流路は、循環路に相当する。フィルタ52及びトラップタンク53には、レジスト液L中に発生した気泡を排出するためのドレイン管路56が設けられている。
処理液容器60の上部には、不活性ガス例えば窒素(N)ガスの供給源62と接続する第1の気体供給管路58aが設けられている。また、この第1の気体供給管路58aには、可変調整可能な圧力調整手段である電空レギュレータRが介設されている。この電空レギュレータRは、後述する制御部101からの制御信号によって作動する操作部例えば比例ソレノイドと、該ソレノイドの作動によって開閉する弁機構とを具備しており、弁機構の開閉によって圧力を調整するように構成されている。また、バッファタンク61の上部には、バッファタンク61の上部に滞留する不活性ガス例えば窒素(N)ガスを大気に開放する第2の気体供給管路58bが設けられている。開閉弁V11〜V16は、電磁式の開閉弁であり、開閉弁V11〜V16及び電空レギュレータRは、後述の制御部101からの制御信号によって制御されている。
バッファタンク61には、貯留されるレジスト液Lの所定の液面位置(充填完了位置、要補充位置)を監視し、貯留残量を検出する上限液面センサ61a、下限液面センサ61bが設けられている。処理液容器60からバッファタンク61にレジスト液Lが供給されている場合において、レジスト液Lの液面位置が上限液面センサ61aによって検知されると、開閉弁V11,V12が閉じ、処理液容器60からバッファタンク61へのレジスト液Lの供給が停止する。また、レジスト液Lの液面位置が下限液面センサ61bによって検知されると、開閉弁V11,V12が開き、処理液容器60からバッファタンク61へのレジスト液Lの供給が開始される。
次に、図9に基づいて、ポンプ70の詳細な構造について説明する。図9に示されるポンプ70は可変容量ポンプであるダイヤフラムポンプであり、このダイヤフラムポンプ70は、可撓性部材であるダイヤフラム71にてポンプ室72と作動室73に仕切られている。
ポンプ室72には、開閉弁V1を介して第2の処理液供給管路51bに接続され、第2の処理液供給管路51b内のレジスト液Lを吸入するための一次側連通路72aと、開閉弁V2を介して第3の処理液供給管路51cに接続され、第3の処理液供給管路51cにレジスト液Lを吐出する二次側連通路72bと、を備える。また開閉弁V3を介して、二次側連通路72bと異なる連通路に吐出するように構成されている。
作動室73には制御部101からの信号に基づいて作動室73内の気体の減圧及び加圧を制御する駆動手段74が接続されている。駆動手段74は、エアー加圧源75a(以下に加圧源75aという)と、エアー減圧源75b(以下に減圧源75bという)と、流量センサであるフローメータ77と、電空レギュレータ78と、圧力センサ79とを備えている。
作動室73は、給排切換弁V4を介して駆動手段74側に接続する給排路73aが設けられており、この給排路73aに給排切換弁V4を介して加圧源75aと減圧源75bに選択的に連通する管路76が接続されている。この場合、管路76は、作動室73に接続する主管路76aと、この主管路76aから分岐され、減圧源75bに接続する排気管路76bと、加圧源75aに接続する加圧管路76cとで形成されている。主管路76aには流量センサであるフローメータ77が介設され、排気管路76bに介設される排気圧を調整する圧力調整機構と、加圧管路76cに介設される加圧すなわちエアー圧を調整する圧力調整機構とが電空レギュレータ78にて形成されている。この場合、電空レギュレータ78は、排気管路76bと加圧管路76cとを選択的に接続する共通の連通ブロック78aと排気管路76b又は加圧管路76cの連通を遮断する2つの停止ブロック78b,78cと、連通ブロック78a、停止ブロック78b,78cを切換操作する電磁切換部78dを備える電空レギュレータ78にて形成されている。また、電空レギュレータ78には圧力センサ79が設けられており、圧力センサ79によって管路76が接続する作動室73内の圧力が検出される。
上記のように構成されるダイヤフラムポンプ70の作動室73側に接続される作動エアーの給排部において、駆動手段74を構成する上記フローメータ77と圧力センサ79及び電空レギュレータ78は、それぞれ制御部101と電気的に接続されている。そして、フローメータ77によって検出された管路76内の排気流量と、圧力センサ79によって検出された管路76内の圧力が制御部101に伝達(入力)され、制御部101からの制御信号が電空レギュレータ78に伝達(出力)されるように形成されている。なお図9中ポンプ70の左側に一次側連通路72aが設けられ、上下に夫々循環側連通路72c、二次側連通路72bが設けられているが、概略断面図においては、一次側連通路72a、二次側連通路72bの設置位置は模式的に記載している。
制御部101はコンピュータ100に内蔵されており、コンピュータ100は、制御部101の他に、制御プログラムを格納する制御プログラム格納庫102と、外部からデータを読み取る読取部103と、データを記憶する記憶部104を内蔵している。また、制御コンピュータ100は、制御部101に接続された入力部105と、モニタ部106と、読取部103に挿着されると共に制御コンピュータ100に制御プログラムを実行させるソフトウェアが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体107と、を備えている。制御プログラムは後述する吐出ステップ、戻しステップ、補充ステップが実行されるようにステップ群が組み込まれている。ステップ群は、具体的には、各開閉弁の開閉、ポンプ70のオンオフを行うための動作を行う。
また、制御プログラムは、ハードディスク、コンパクトディスク、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、メモリカード等の記憶媒体107に格納され、これら記憶媒体107から制御コンピュータ100にインストールされて使用される。
次に、図4〜図8及び図10に基づいて、この実施形態における処理液供給装置の動作について説明する。まず、制御部101からの制御信号に基づいて、第1の気体供給管路58aに介設された開閉弁V11と第1の処理液供給管路51aに介設された開閉弁V12が開放し、Nガス供給源62から処理液容器60内に供給されるNガスの加圧によってレジスト液Lをバッファタンク61内に供給する。
バッファタンク61内に所定量のレジスト液Lが供給(補充)されると、上限液面センサ61aからの検知信号を受けた制御部101からの制御信号に基づいて、開閉弁V11,V12が閉じる。このとき、開閉弁V1は開き、開閉弁V2,V13は閉じている。また、図4に示すように給排切換弁V4が排気側に切り換わり、この状態で圧力センサ79によってダイヤフラムポンプ70の作動室73内の圧力が検出され、検出された圧力の検出信号が制御部101に伝達(入力)される。また、給排切換弁V4が排気側に切り換わった後に、開閉弁V13が開く。
次に、電空レギュレータ78が減圧源75b側に連通して、作動室73内のエアーを排気する。このとき、フローメータ77によって排気流量が検出され、検出された排気流量の検出信号が制御部101に伝達(入力)される。作動室73内のエアーの排気を行うことで、図4に示すように第2の処理液供給管路51bから所定量のレジスト液Lがポンプ70(ポンプ室72)に吸入される(ステップS1)(図10参照)。図4等の作用説明図ではレジスト液Lが流れている状態を太線で示している。このステップS1はノズル7からウエハにレジスト液Lが供給されてウエハのロットを処理している途中段階から見れば後述の補充ステップS4と同じであると言えるが、この説明では、ステップS1によりポンプ70により吸入されたレジスト液Lから合成部内でのレジスト液Lの合成が開始されるものとする。
次に、開閉弁V1,V13を閉じ、開閉弁V2及び供給制御弁57を開く。このとき、給排切換弁V4を吸気側に切り換え、電空レギュレータ78を加圧側に連通して、作動室73内にエアーを供給することで、図5に示すようにポンプ室72に吸入されたレジスト液Lが押し出され、フィルタ52を通過したレジスト液Lの一部(例えば5分の1)がノズル7からウエハに吐出される(ステップS2)。ステップS1が合成部によるレジスト液Lの合成の開始時点であるとすると、ステップS2においてノズル7から吐出されたレジスト液Lはダミーディスペンスとなるが、一連のステップのサイクルが繰り返されて定常状態となっている場合には、ノズル7から吐出されたレジスト液Lはウエハに供給される。例えばこのステップS2は吐出ステップに相当する。
この場合において、ポンプ室72から排出されるレジスト液Lの量は、作動室73内に供給されるエアーの供給量により調整される。即ち、作動室73に供給されるエアーの供給量を少なくすることで作動室73の体積増加が少なくなり、ウエハに吐出されるレジスト液Lの吐出量が少なくなる。また、作動室73に供給されるエアーの供給量を多くすることで作動室73の体積増加が多くなり、ウエハに吐出されるレジスト液Lの吐出量が多くなる。この実施形態では、ポンプ室72に吸入されているレジスト液Lの5分の1がウエハに吐出される。また、作動室73に供給されるエアーの供給量は、記憶部104に記憶されたデータに基づいて定められている。
なお、ポンプ室72から排出されるレジスト液Lの量を調整する方法として、作動室73内に供給されるエアーの供給量を調整する代わりに、エアーの供給時間を調整してもよく、あるいは、作動室73内に供給されるエアーの供給を制御部101から発信されるパルス信号によって調整してもよい。
次に、開閉弁V17,V14を開き、作動室73内のエアーの供給量を多くすることで、図6に示すようにポンプ70に吸入された残りのレジスト液L(例えば5分の4)がフィルタ52を通過し、戻り管路55を介して第2の処理液供給管路51bに戻される(ステップS3)。このステップS3は戻しステップに相当する。この実施形態では、ステップS1でポンプ70に吸入されたレジスト液Lの5分の4が第2の処理液供給管路51bに戻される。
その後図7に示すように開閉弁V2,V14を閉じ、開閉弁V1,V13を開くことで、第2の処理液供給管路51bに戻されたレジスト液Lとバッファタンク61に補充されているレジスト液Lが合成され、ステップS1に戻った状態で、合成されたレジスト液Lがポンプ70に吸入される(ステップS4)。このステップS4は補充ステップに相当する。このとき、バッファタンク61からポンプ70に供給されるレジスト液Lの量は、ウエハへの吐出量と等量となる。即ち、レジスト液Lがウエハに吐出された分だけ、ポンプ70にレジスト液Lが補充される。従って、この実施形態では、ポンプ70に吸入されているレジスト液Lの5分の1の量のレジスト液Lがバッファタンク61から第2の処理液供給管路51bに補充される。
ここで、戻り管路55を介して第2の処理液供給管路51bに戻ってきたレジスト液Lはフィルタ52によりろ過されているが、バッファタンク61から供給されるレジスト液Lはフィルタ52でろ過されていない。従って、戻り管路55を介して第2の処理液供給管路51bに戻ってきたレジスト液Lとバッファタンク61から補充されるレジスト液Lの合成によるレジスト液Lとのろ過回数をレジスト液Lの合成ろ過回数として求める場合、次式(1)で示される。
An=1+(a+b)/a−b/a×{b/(a+b)}n−1 ・・・(1)
Anはウエハに吐出されるレジスト液Lの合成ろ過回数であり、式(1)で表わされる合成ろ過回数を循環合成ろ過回数という。また、a,bは、aとbとの比(a:b)によって、レジスト液Lのウエハへの吐出量と、戻り管路55への戻り量と、の比が表される値となっている。即ち、レジスト液Lのウエハへの吐出量及び戻り管路55への戻り量を夫々Va及びVbとすると、これらVa及びVbを任意の定数kで除した値が夫々a及びbとなる。以降の説明において、a、bを単に「吐出量」及び「戻り量」として説明する場合がある。
また、nはステップ1〜ステップ3の一連の処理を行った回数(処理回数)である。また、レジスト液Lの合成ろ過回数Anがこの発明の吐出量と戻り量の比率の合成に応じた回数に相当する。上述した式(1)から、合成ろ過回数Anは、処理回数nを大きくすることにより(a+b)/aの値に飽和する。このAn,n,a,bの関係を図11に示す。
図11に示すように、a=1,b=4の場合には、処理回数nの増加に従って合成ろ過回数Anが6に近づくように収束する。同様に、a=1,b=2の場合には合成ろ過回数Anが4に近づき、a=1,b=1の場合には合成ろ過回数Anが3に近づくように収束する。
この実施形態では、戻り管路55を介して第2の処理液供給管路51bに戻ってきたレジスト液Lとバッファタンク61から供給されるレジスト液Lの流量の比は4対1である。戻り管路55を介して第2の処理液供給管路51bに戻ってきたレジスト液Lのろ過回数は1回、バッファタンク61から供給されるレジスト液Lのろ過回数は0回である。この場合には、フィルタ52の一次側の第2の処理液供給管路51bに供給されるレジスト液Lの合成ろ過回数は0.8回となり、このレジスト液Lをフィルタ52に通過させることでレジスト液Lの合成ろ過回数は1.8回となる。
このようなステップS2〜S4の工程を繰り返すことで、(ステップS1は既述のようにイニシャルのステップとして取り扱っている)ポンプ70にレジスト液Lを吸入し、ポンプ70に吸入したレジスト液Lの一部(5分の1)がウエハに吐出される。そしてポンプ70に吸入したレジスト液Lの残り(5分の4)が第2の処理液供給管路51bに戻され、バッファタンク61からレジスト液Lを補充され、以上の一連の工程が繰り返される。一例として、ウエハへの吐出量と第2の処理液供給管路51bに戻る戻り量との比を1対4とした場合は、a=1,b=4であるため、合成ろ過回数を上記式(1)に基づいて計算をすると、ステップS1からS3を5回繰り返した場合(n=5)において、合成ろ過回数A5は4.36回となる。
次に、表1に基づいて第1実施形態の効果について説明する。表1には、図3に示した処理液供給装置を用いて既述のようにして行う循環合成ろ過において、吐出量と戻り量と構成ろ過回数Anとの関係が記載され、さらにサイクルタイム及びパーティクルの企画課数について記載されている。また比較のために戻しステップを行わずにフィルタ52を一回通した後のレジスト液Lをウエハに吐出した場合(一回ろ過)についても同様に記載されているが、この場合合成ろ過回数Anは1回である。サイクルタイムとは循環合成の場合には、往復合成ろ過の合成ろ過回数Anに対するステップS1〜S3を行う際にかかる時間であり。1回ろ過の場合には、ステップS1とステップS2を行う際にかかる時間である。
さらに表1には循環往復合成ろ過を行った場合についても合成ろ過回数An及び同様のパラメータ値が記載されているが、この「循環往復ろ過」とは、後述の第2の実施形態に相当する技術であり、その評価の考察については第2の実施形態の項目で述べる。
[表1]
Figure 0006020416
合成ろ過回数Anを5回行う循環合成ろ過方法では、サイクルタイムは24.9秒であり、パーティクル規格化数は17、1回ろ過に対するパーティクル規格化数は77となった。従って、合成ろ過回数Anを5回行う循環合成ろ過方法では、ろ過を1回行う場合とほぼ同じサイクルタイムを実現することができ、ろ過されていないレジスト液Lと比較してパーティクル数を17%に抑え、ろ過を1回行ったレジスト液Lと比較してパーティクル数を77%に抑えることができた。
また、合成ろ過回数Anを10回行う循環合成ろ過方法では、サイクルタイムは35.9秒であり、パーティクル規格化数は7、1回ろ過に対するパーティクル規格化数は32となった。従って、合成ろ過回数Anを10回行う循環合成ろ過方法では、ろ過されていないレジスト液Lと比較してパーティクル数を7%に抑え、ろ過を1回行ったレジスト液Lと比較してパーティクル数を32%に抑えることができた。また、合成ろ過回数Anを5回行う循環合成ろ過方法と比較してもパーティクル数を41%に抑えることができた。
従って、フィルタによるろ過を1回行った場合と同様のスループットを確保しつつろ過効率を向上させることができるため、装置の大掛かりな変更をすることなく、一のフィルタで複数のフィルタを設けた場合と同様に高いろ過効率(異物の捕集効率)を得ることができると共に、スループット低下を抑えることができる。
また液処理を続けているうちにフィルタ52に気泡が溜まった場合には、フィルタ52の気泡の除去処理を行う。例えばフィルタ52を通過したレジスト液の量が所定量、例えば500mlに達した場合に、ポンプ70に例えば1mlのレジスト液Lを供給する。その後開閉弁V2、V16を開き、ポンプ70を駆動して図8に示すようにフィルタ52にレジスト液Lを供給する。フィルタ52を通過したレジスト液Lはドレイン管路56へと流れ込む。これによりフィルタ52に溜まっていた気泡は、レジスト液Lと共にドレイン管路56から排出される。
また図12〜図14は、第1の実施形態の他の例に係る処理液供給装置である。既述の例は戻り流路55に設けられている。この例では、トラップタンク53は、第2の処理液供給流路51bに設けられている。このような例を図12〜図14に基づいて説明する。この例では、第1実施形態と同一の構成については、同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
第1の実施形態の他の例の動作は、図12に示すように、ポンプ70に流入されているレジスト液Lの一部をウエハに吐出(ステップS2)した後、図13に示すように開閉弁V34が開いた状態で、ポンプ70により、レジスト液Lが戻り管路55を介して、第2の処理液供給管路51bに戻される(ステップS3)。そして図14に示すように開閉弁V1,V31,V13が開かれ、ウエハへの吐出量と等量のレジスト液Lがバッファタンク61から第2の処理液供給管路51bに補充され、第2の処理液供給管路にて合成されたレジスト液Lがポンプ70により吸引される(ステップS4)。この例においてもレジスト液Lは、戻しステップ(ステップS3)においてフィルタ52を通過し、さらにポンプ70からノズル7に送り出される吐出ステップ(ステップS2)ときにもフィルタ52を通過する。
また第1実施の形態のさらに他の例に係る処理液供給装置について説明する。この処理液供給装置は、図15〜図17に示すように第2の処理液供給管路51bの下流に環状流路37が接続されている。環状流路37には、第2の処理液供給管路51bとの接続位置からレジスト液の流れ方向に沿って、開閉弁V36、フィルタ52、開閉弁V1、ポンプ70、開閉弁V2の順で介設されている。ポンプ70の一次側は開閉弁V1側である。この環状流路37はポンプ70から吐出したレジスト液Lがポンプに戻るので循環流路ということもできる。また環状流路37におけるフィルタ52とポンプ70との間から第3の処理液供給管路51cが分岐されている。
この処理液供給装置の動作について説明する。先の二つの例では、吐出ステップS2時にレジスト液Lをフィルタ52を通過させ、さらに戻しステップS3時にレジスト液をフィルタ52を通過させているが、この例では、吐出ステップS2時に加えて戻しステップS3ではなく、補充ステップS4時にレジスト液Lをフィルタ52を通過させている。以下に動作を詳述する。ポンプ70へのレジスト液Lを吸入する動作(ステップS1)について説明する。まず開閉弁V2が閉じ開閉弁V36、V1が開かれた状態、ポンプ70が稼働される。レジスト液Lは、バッファタンク61から、第2の処理液供給管路51b、環状流路37を介してフィルタ52に流入し、フィルタ52を通過した後、環状流路37を介してポンプ70へと供給される。この動作がレジスト液の合成の最初のステップとすれば、後述の補充ステップS4のようにフィルタを一回通過したレジスト液Lと合成されないが、液の流れとしては図17に示すようにステップS4と同じになる。
次いで図15に示すポンプ70からノズル7へのレジスト液Lを供給する吐出ステップ(ステップS2)を行うために、開閉弁V2、V36、供給制御弁57が開かれる。ポンプ70から供給されるレジスト液は、環状流路37a、環状流路37cを介してフィルタ52に供給され、フィルタ52を通過したレジスト液Lが第3の処理液供給管路51cへと流れ、ノズル7から吐出される。ポンプ70からは例えばポンプ70内の1/5の量(例1ml)のレジスト液Lが供給される。既述のように一連のステップを繰り返すことにより定常状態つまり合成ろ過回数が上限になった状態のときには、ノズル7からダミーディスペンスではなくレジスト液Lがウエハに吐出されることになる。
続いて図16に示すようにポンプ70に残るレジスト液Lを第2の処理液供給管路51bに戻す戻しステップを行う(ステップS3)。このとき開閉弁V36及び供給制御弁57が閉じられて、開閉弁V2が開かれた状態となる。その状態で残りの4/5のレジスト液L(例えば4ml)がポンプ70から押し出されて第2の処理液供給管路51bに戻される。
続いて補充ステップであるステップS4を行う。ステップS4においては、図17に示すように開閉弁V2が閉じられ、開閉弁V36、V1、V13が開かれる。バッファタンク61から第2の処理液供給管路51bにレジスト液Lが補充され、ステップS3においてポンプ70から第2の処理液供給管路51bまで戻されたレジスト液Lと、新たに補充されたレジスト液Lとが合成され、ポンプ70へと供給される。第2の処理液供給管路51b内のレジスト液Lは第2の処理液供給管路51b、環状管路37c、フィルタ52、環状管路37bを介してポンプ70へ吸い込まれる。ポンプ70によりレジスト液Lが吸い込まれることにより、処理液容器60からバッファタンク61へとレジスト液Lが補充される。
従ってこの例では、ポンプ70内のレジスト液Lを吐出する吐出ステップ(ステップS2)と、吐出ステップ(ステップS2)の後にポンプ70内に残ったレジスト液Lとバッファタンク61から補充されたレジスト液Lとをポンプ70に吸い込む補充ステップ(ステップS4)とにおいてレジスト液Lがフィルタ52を通過することになる。またポンプ70に残されたレジスト液Lを第2の処理液供給管路51bに戻す戻しステップ(ステップS3)においては、レジスト液Lは、フィルタ52を通過しないことになる。即ちこの例では、先の二つの実施形態と異なり、戻しステップS2ではなく補充ステップS4において、レジスト液Lがフィルタを通過することになる。
この実施の形態では、レジスト液Lは、ポンプ70から第2の処理液供給管路51bに戻される動作においては、フィルタ52を通過しないが、バッファタンク61から補充されるレジスト液と合成され、フィルタ52を通過した後ポンプ70に供給されることになる。結果として、ポンプ70に残されたレジスト液Lが、ポンプ70から第2の処理液供給管路51bに戻され、さらにポンプ70に供給されるまでにフィルタ52通過することになるため、ポンプ70内のレジスト液Lのフィルタ52の通過回数を増やすことができるため、同様の効果を得ることができる。
<第2の実施形態>
次に、図18〜図21に基づいて、この発明に係る処理液供給装置の第2実施形態について説明する。先の第1の実施形態では、吐出ステップS2に加えて、戻しステップS3または補充ステップS4にてレジスト液Lをフィルタ52に通していたが、第2の実施形態では、戻しステップS3及び補充ステップS4の両方でレジスト液をフィルタに通すように構成している。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成については、同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
第2実施形態の処理液供給装置は、ポンプ70から第2の処理液供給管路に接続された戻り管路55を備えている。戻り管路55には、ポンプ70の開閉弁V2側からレジスト液Lの流れ方向に沿って、フィルタ52、開閉弁V24、トラップタンク53、開閉弁V21がこの順番で介設されている。またバッファタンク61からポンプ70までは補充流路50となっている。補充流路50にはバッファタンク61側からレジスト液Lの流れ方向に沿って、開閉弁22、フィルタ52、開閉弁24、トラップタンク53が開設されており、ポンプ70の開閉弁V1側に接続されている。これら戻り管路55と補充流路50とはその一部が共通の管路となっている。
また戻り管路55と補充流路50の共通の部位におけるフィルタ52の二次側であって、開閉弁V24の一次側には、第3の処理液供給管路が分岐されている。なおこの例においては、補充流路50における開閉弁22の一次側の戻り管路55との接続点からポンプ70までの部位、戻り流路55における開閉弁V21の二次側の補充流路50との接続点までの部位及びポンプ70等の機器が合成部に相当する。
第2実施形態の動作について説明する。まずポンプ70により、ポンプ70中にレジスト液Lが吸入される(ステップS1)。このとき開閉弁V22、V24、V1が開かれる。レジスト液Lは、バッファタンク61から第2の処理液供給管路51b、補充流路50、を介してフィルタ52へ供給され、フィルタ52を通過した後、トラップタンク53を介して、ポンプ70に吸引される(ステップS1)。この例においてもステップS1は戻り液と補充液との合成を開始する最初のステップであるとして説明を進める。
次いで開閉弁V1、V22を閉じ、開閉弁V2及び供給制御弁57を開く。そしてポンプ70を駆動すると、図19に示すようにポンプ70に吸入されていたレジスト液Lの一部(例えば1ml)が押し出され、レジスト液Lは、フィルタ52を通過した後、ノズル7を介してウエハに吐出される(ステップS2)。このステップS2が吐出ステップに相当する。
ポンプ70に残されたレジスト液Lを第2の処理液供給管路51bに戻す戻しステップ(ステップS3)では、図20に示すように、供給制御弁57を閉じ、開閉弁V24,V32を開き、残りのレジスト液Lが戻り管路55を介して、第2の処理液供給管路51bに戻される。このときポンプ70から押し出されるレジスト液Lは、フィルタ52及びトラップタンク53を通過した後、第2の処理液供給管路51bに戻される。
続いて第2の処理液供給管路51bに戻されたレジスト液Lとバッファタンクから補充されたレジスト液Lが合成されて、ポンプへと供給される(ステップS1)。このとき図21に示すように開閉弁V21が閉じられ、開閉弁V22、V24、V1、V13が開かれる。そして、ウエハへの吐出量と等量のレジスト液Lがバッファタンク61から第2の処理液供給管路51bに補充され、バッファタンク61から補充されたレジスト液Lと、第2の処理液供給管路51bに戻されたレジスト液Lとが合成され、合成されたレジスト液Lがポンプ室72に吸入される。このとき第2の処理液供給管路51b内のレジスト液Lは、フィルタ52及びトラップタンク53を通過してポンプ70へと供給される。
この実施例では、ウエハへのレジスト液Lの吐出する動作(ステップS2)、ポンプ70に残されたレジスト液Lを第2の処理液供給管路51bに戻す動作(ステップS3)、さらに第2の処理液供給管路51bに戻したレジスト液Lと、バッファタンク61から供給されたレジスト液と、を合成した後ポンプに吸引する動作(ステップS1)において、レジスト液Lがフィルタ52を通過する。
従って、第2の実施形態にかかる処理液供給装置では、ポンプ70に吸入されたレジスト液Lの一部は、第1の戻り管路65aと第2の処理液供給管路51bを通過する過程、換言すれば第2の処理液供給管路51bを往復する過程でフィルタ52によるろ過(以下に、循環往復合成ろ過という)が行われる。この場合のウエハに吐出されるレジスト液Lの合成ろ過回数Anと、ポンプ70に吸入されたレジスト液Lのウエハへの吐出量と第2の処理液供給管路51bへの戻り量の関係は、次式(2)で示される。
An=1+(a+2b)/a−2b/a×{b/(a+b)}n−1 ・・・(2)
ここで、式(2)で表わされる合成ろ過回数を循環往復合成ろ過回数という。
一例として、ウエハへの吐出量と第2の処理液供給管路51bに戻る戻り量との比を1対4とした場合は、a=1,b=4であるため、合成ろ過回数を上記式(2)に基づいて計算をすると、ステップS1からS3を5回繰り返した場合(n=5)において、合成ろ過回数A5は6.72回となる。
さらに第2の実施形態の他の例に係る処理液供給装置として図22〜図24に示すように中間管路50bにおける第3の処理液供給管路51cの接続される位置よりも一次側の位置にトラップタンク53を設けた構成であってもよい。この例では開閉弁V21は三方弁なっている。まずポンプ70からノズル7にレジスト液Lを供給する過程では、図22に示すように開閉弁V1、V22及び供給制御弁57が開かれ、ポンプ70によりレジスト液Lの一部がノズル7へと送液される。このときレジスト液Lはフィルタ52、トラップタンク53と通過した後、第3の処理液供給管路51cに供給され、ノズル7から吐出される。
ポンプ70から第2の処理液供給管路51bに残りのレジスト液Lを戻す戻しステップ(ステップS3)では、図23に示すように供給制御弁57が閉じられ、開閉弁V24が開かれ、開閉弁V21により、戻り管路55に接続される。ポンプ70から送液されるレジスト液Lは、フィルタ52、トラップタンク53をこの順で通過した後、第2の処理液供給管路51bに戻される。
さらに第2の処理液供給管51bに戻されたレジスト液Lとバッファタンク61から補充されたレジスト液Lとが合成されポンプ70に供給される動作(ステップS1)では、図24に示すように開閉弁V2が閉じられ、開閉弁V21はポンプ70に向かうように接続される。また開閉弁V13が開かれて、バッファタンク61内のレジスト液が第2の処理液供給管路51bに補充される。レジスト液Lは、第2の処理液供給管路51bから補充流路50を流れることになる。このときレジスト液Lは、フィルタ52、トラップタンク53の順に通過した後、ポンプ70に供給される。
このような構成の場合にもポンプ70から押し出されるレジスト液をノズル7から吐出する動作(ステップS1)、ポンプ70に残るレジスト液Lを第2の処理液供給管路51bに戻す動作(ステップS3)、第2の処理液供給管路51bに戻されたレジスト液Lとバッファタンク60から補充されたレジスト液Lを混合してポンプ70に送る動作(ステップS1)の各動作において、レジスト液Lはフィルタ52を通過すため同様な効果を得ることができる。
次に、表1に基づいて第2実施形態の効果について説明する。第2実施形態における合成濾過回数Anを5回行う循環往復合成濾過方法では、サイクルタイムは20.5秒であり、パーティクル規格化数は18、1回濾過に対するパーティクル規格化数は82となった。従って、合成濾過回数Anを5回行う循環往復合成濾過方法では、濾過を1回行う場合よりも速いサイクルタイムを実現することができ、濾過されていないレジスト液Lと比較してパーティクル数を18%に抑え、濾過を1回行ったレジスト液Lと比較してパーティクル数を82%に抑えることができた。
また、合成濾過回数Anを10回行う循環往復合成濾過方法では、サイクルタイムは26.0秒であり、パーティクル規格化数は8、1回濾過に対するパーティクル規格化数は36となった。従って、合成濾過回数Anを10回行う循環往復合成濾過方法では、濾過されていないレジスト液Lと比較してパーティクル数を8%に抑え、濾過を1回行ったレジスト液Lと比較してパーティクル数を36%に抑えることができた。また、合成濾過回数Anを5回行う循環往復合成濾過方法と比較してもパーティクル数を44%に抑えることができた。
従って、第1実施形態と同様に、フィルタによる濾過を1回行った場合と同様のスループットを確保しつつ濾過効率を向上させることができるため、装置の大掛かりな変更をすることなく、一のフィルタで複数のフィルタを設けた場合と同様の濾過効率を得ると共に、スループット低下の防止を図ることができる。
また、第2実施形態の循環往復合成濾過方法では、レジスト液Lを第2の処理液供給管路51bに戻す際にもフィルタ52を通過させるため、第2実施形態では、第1実施形態と比べてウエハ上に付着するパーティクルの数を減少させることができる。
また第2の実施の形態のさらに他の例として、トラップタンク53を設けない構成であってもよい。図25〜図27に示すように図18に示した処理液供給装置において、トラップタンク53を除いた構成とする。この例では、ノズル7からレジスト液Lを吐出する吐出ステップ(ステップS2)においては、開閉弁V1、V22を閉じ、開閉弁V2及び供給制御弁57を開く。この後図25に示すようにポンプ70に吸入されたレジスト液Lの一部が押し出され、レジスト液Lは、フィルタ52を通過した後、第3の処理液供給管路51cへと流れ、ノズル7を介してウエハに吐出される。
ポンプ70に残されたレジスト液Lを第2の処理液供給管路51bに戻す戻しステップ(ステップS3)では、供給制御弁57を閉じ、開閉弁V24,V32を開かれる。そして図26に示すように残りのレジスト液Lがポンプ70から押し出され、戻り管路55を流れて、第2の処理液供給管路51bに戻される。このときポンプ70から押し出されるレジスト液Lは、フィルタ52を通過した後、第2の処理液供給管路51bに戻されることとなり、トラップタンク53を通過しない点で第2の実施形態と異なる。
続いて、第2の処理液供給管路51bに戻されたレジスト液Lとバッファタンク61内のレジスト液Lとを合成して、合成されたレジスト液Lをポンプ70に供給する動作(ステップS4)においては、図27に示すように開閉弁V21が閉じられ、開閉弁V22、V13、V1が開かれる。そして、ウエハへの吐出量と等量のレジスト液Lがバッファタンク61から第2の処理液供給管路51bに補充され、バッファタンク61から補充されたレジスト液Lと、第2の処理液供給管路51bに戻されたレジスト液Lとが合成され、合成されたレジスト液Lがポンプ70に吸入される。このとき第2の処理液供給管路51b内のレジスト液Lは、フィルタ52通過してポンプ70へと供給される。
従ってこの動作においてもトラップタンク53を通過しない点で第2の実施形態と異なる。この例においてもポンプ70から押し出されるレジスト液をノズル7から吐出する動作(ステップS2)、ポンプ70に残るレジスト液Lを第2の処理液供給管路51bに戻す動作(ステップS3)、第2の処理液供給管路51bに戻されたレジスト液Lとバッファタンク60から供給されたレジスト液L混合してポンプ70に送る動作(ステップS4)の各動作において、フィルタ52を通過することになり、同様な効果を得ることができる。
さらには、第2の実施の形態では、図28に示すようにトラップタンク53は補充流路50におけるフィルタ52の一次側の位置であって、補充流路50と戻り管路55との共通の管路に設けられていてもよい。
<第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態について、図29〜図33を参照して説明する。この第3実施形態では、既述の第1実施形態にて説明した合成ろ過を行うにあたって、図29〜図31に示すように、フィルタ52の一次側の第2の処理液供給管路51b及び二次側における第3の処理液供給管路51cに、供給ポンプ111と吐出ポンプ112とを夫々配置している。これらポンプ111、112は、図32に示すように、例えばシリンジポンプが用いられている。具体的には、各々のポンプ111、112は、一面側(図32中手前側)が開口する概略円筒形状の外側部材113と、この外側部材113の内部にて前記一面側から他面側に向かって進退自在に挿入された円筒形状の進退部材114と、によって構成されている。
また吐出ポンプ112の二次側に、更に他のフィルタ200を設ける。このフィルタ200と供給制御弁57との間における第3の処理液供給管路51cには、戻り流路201の一端側が接続されており、この戻り流路201の他端側は、開閉弁V51を介して、バッファタンク61と供給ポンプ111との間における第2の処理液供給管路51bに接続されている。尚、図29〜図31中202はフィルタ200から気泡を排出するためのベント管、V52はこのベント管202に設けられた開閉弁である。
外側部材113の側周面には、レジスト液Lを処理液容器60側から吸引する吸引口115と、レジスト液Lをウエハ側に供給する供給口116と、が互いに対向するように配置されている。また、外側部材113において進退部材114に対向する先端部には、レジスト液Lをフィルタ52側に戻すための戻し口117が形成されており、この戻し口117は、後述の戻り流路118の開口端をなしている。そして、これら吸引口115、供給口116及び戻し口117から夫々伸びる流路(第2の処理液供給管路51b、第3の処理液供給管路51c及び戻り流路118)には、開閉弁V91、V92、V93が夫々介設されている。尚、図32及び図33では、これら開閉弁V91〜V93の配置場所について、模式的にポンプ111、112に近接させて描画している。
進退部材114には、例えばステッピングモーターやサーボモーターなどの駆動部119が組み合わされて設けられており、当該進退部材114は、外側部材113の開口端に対して、当該進退部材114の端部における周縁部が気密に接触しながら進退できるように構成されている。従って、開閉弁V91を開放すると共に、開閉弁V92、V93を閉止して、進退部材114を外側部材113から引き抜く方向に後退させると、図30に示すように、レジスト液Lが第2の処理液供給管路51bから吸引口115を介して外側部材113の内部領域に引き込まれる。
一方、開閉弁V91を閉止すると共に、開閉弁V92あるいは開閉弁V93を開放して、進退部材114を外側部材113の内部に向かって押し込むと、開閉弁32(開閉弁V93)を介して、第3の処理液供給管路51c(戻り流路118)に向かってレジスト液Lが吐出される。各々のポンプ111、112における液供給量(液の貯留量)は、例えば30mlとなっている。尚、以下の説明において、進退部材114を外側部材113の内部に向かって押し込む動作及び進退部材114を外側部材113の内部から引き抜く動作を夫々「進退部材114を前進させる」及び「進退部材114を後退させる」として説明する。
続いて、これらポンプ111、112を備えた処理液供給装置の構成の説明に戻ると、図29に示すように、ポンプ111、112の間には、既述のフィルタ52が介設された接続路121が配置されている。この接続路121は、上流側の開口端が供給ポンプ111における供給口116として開口すると共に、下流側の開口端が吐出ポンプ112における吸引口115として開口している。また、ポンプ111、112の間には、前記接続路121とは別の戻り流路118が配置されており、ポンプ111、112における戻し口117、117同士は、当該戻り流路118を介して互いに連通している。
ここで、供給ポンプ111における各開閉弁V91〜V93及び吐出ポンプ112における各開閉弁V91〜V93について、夫々「a」及び「b」の添え字を付すと、図29に示すように、供給ポンプ111の開閉弁V93aは、吐出ポンプ112の開閉弁V93bと共通化されている。また、吐出ポンプ112の開閉弁V92bは、供給制御弁57と共通化されている。図29中122は、吐出ポンプ112内におけるレジスト液Lの圧力を測定するための圧力計である。
次に、ポンプ111、112を用いた合成ろ過の具体的な動作について説明する。ここで、初期状態として、供給ポンプ111では進退部材114が外側部材113の内部における奥部まで押し込まれていて、レジスト液Lの貯留量がゼロになっているものとする。一方、吐出ポンプ112では、進退部材114は、前記奥部よりも手前側に引き出されていて、例えば1mlのレジスト液Lが貯留されているものとする。また、供給制御弁57を含む各開閉弁V91〜33は、各々閉止されているものとする。
このような初期状態に続いて、ウエハへのレジスト液Lの吐出動作と、供給ポンプ111へのレジスト液Lの補充動作とを行う。具体的には、図29に示すように、供給制御弁57を開放して、開閉弁V13を開くと共に、吐出ポンプ112における進退部材114を前進させると、供給ポンプ111ではレジスト液Lの貯留量が例えば0mlから10mlに増加する。一方、吐出ポンプ112では、レジスト液Lの貯留量が例えば1mlから0mlに減少して、このレジスト液Lがフィルタ200を通過してノズル7から吐出される。この時、開閉弁V51、V15は、各々閉じられている。前記吐出動作と前記補充動作とは、同時に行われる。この吐出動作が吐出ステップに該当する。
ここで、「同時」とは、これらポンプ111、112の動作開始タイミングと動作終了タイミングとが互いに揃っている場合の他、ポンプ111、112のうち一方のポンプ111(112)が動作を開始した後、当該動作を終えるまでの間に、他方のポンプ112(111)が動作している場合を含む。即ち、レジスト液Lの吐出動作とレジスト液Lの補充動作とを夫々行っている時間帯同士が互いに重なり合っている場合を含む。尚、図29では、各ポンプ111、112におけるレジスト液Lの貯留量について、各ポンプ111、112の下側に併記している。以降の図29〜図31も同様である。また、図29〜図31では、装置構成について簡略化して描画している。
次いで、図30に示すように、供給ポンプ111における開閉弁V91aを閉止すると共に、開閉弁V92aを開放する。また、吐出ポンプ112における開閉弁V91bを開放して、供給制御弁57を閉じる。そして、供給ポンプ111の進退部材114を前進させると共に、吐出ポンプ112の進退部材114を後退させると、供給ポンプ111内のレジスト液Lは、フィルタ52を通過して異物や気泡が除去された後、吐出ポンプ112内に移動する。この時、レジスト液Lのフィルトレーション動作に続いて、フィルタ52に残る気泡の除去作業(ベント)を行う場合には、0.5〜1ml程度のレジスト液Lを供給ポンプ111内に残しておく。尚、図30では、供給ポンプ111に残るレジスト液Lの残量として、便宜的に0mlと記載している。このフィルトレーション動作と、前述の補充動作とが補充ステップに該当する。
気泡の除去作業は、フィルタ52の上部側における開閉弁V15を開放して、吐出ポンプ112の開閉弁V91bを閉止する。そして、供給ポンプ111の進退部材114を僅かに(0.5〜1ml程度のレジスト液Lが吐出されるように)前進させると、フィルタ52に残る気泡がレジスト液Lと共に排出される。
続いて、図31に示すように、供給ポンプ111の開閉弁V91aを開放して、開閉弁V92aを閉止する。また、吐出ポンプ112の開閉弁V93bを開放すると共に、開閉弁V15を閉止する。更に、既述のフィルタ52における気泡の除去作業を行わなかった場合には、吐出ポンプ112の開閉弁V91bを閉止する。そして、吐出ポンプ112の進退部材114を前進させると、当該吐出ポンプ112内のレジスト液Lは、フィルタ200を通過して、戻り流路201を経由してバッファタンク61の二次側(供給ポンプ111の一次側)に到達する。こうして後続のウエハの処理に必要な液量(1ml)を越えた余分な量(9ml)が吐出ポンプ112から排出されるまで、あるいは任意の量(1ml〜9ml)のレジスト液Lが吐出ポンプ112から排出されるまで、当該吐出ポンプ112における進退部材114を前進させる。図31に示す動作が戻しステップとなる。
図31は、初期状態となっている。従って、その後、供給ポンプ111内にレジスト液Lを補充すると、第2の処理液供給管路51b内にて一度フィルタ52を通過してバッファタンク61側に戻されていたレジスト液Lは、再度フィルタ52を通過する。従って、第1実施形態で説明した合成ろ過が行われる。その後、ウエハへのレジスト液Lの吐出動作、吐出ポンプ112内のレジスト液Lをフィルタ52の一次側に戻す送り戻し動作、供給ポンプ111内へのレジスト液Lの引き込み動作及びフィルタ52へのレジスト液Lの通液動作からなる一連の工程を繰り返す。
このようにフィルタ52の前後にポンプ111、112を配置した構成を用いて合成ろ過を行うことにより、第1実施形態と同様の効果に加えて、以下の効果が得られる。即ち、フィルタ52を経由して吐出ポンプ112側にレジスト液Lを通流させるにあたって、供給ポンプ111の吐出圧力を用いることができる。従って、接続路121内を陽圧に保つことができるので、当該接続路121への気泡の混入を抑制することができ、既述の第1実施形態におけるトラップタンク53が不要になる。また、フィルタ52にレジスト液Lを通液させるにあたり、供給ポンプ111においてレジスト液Lを送り出す圧力に加えて、吐出ポンプ112においてレジスト液Lを吸引する圧力を用いることができる。そのため、フィルタ52における圧力を容易に調整できる。
更に、例えば図1の構成と比べて、配管構成が簡略化されるので、装置のコストアップ及び配管内における圧力損失を抑制できる。また、ウエハへのレジスト液Lの吐出動作と、バッファタンク61からのレジスト液Lの吸引動作とを同時に行うことができるため、後続のウエハに対するレジスト液Lの吐出処理を速やかに行うことができる。
ノズル7にレジスト液Lを通流させる時、レジスト液Lがフィルタ200を通過するので、例えば吐出ポンプ112においてパーティクルが発生した場合であっても、このパーティクルを捕集して清浄なレジスト液Lをウエハに供給できる。また、吐出ポンプ112内のレジスト液Lを供給ポンプ111の一次側に戻す時も、レジスト液Lがフィルタ200を通過するので、同様に吐出ポンプ112にてパーティクルが発生しても、当該パーティクルを捕集できる。
ここで、本発明では、合成ろ過や循環往復合成ろ過を行うにあたって、既述の図11からも分かるように、フィルタ52の一次側へのレジスト液Lの戻り量bについて、ウエハへのレジスト液Lの供給量aと同じか、あるいは当該供給量aよりも多くなるように設定することが好ましい。そして、ウエハへのレジスト液Lの供給量aに対して、フィルタ52の一次側へのレジスト液Lの戻り量bが大きすぎると、処理に要する時間が嵩みやすくなり、一方少なすぎるとレジスト液の清浄化の作用が小さくなる。従って、前記比率(a:b)は、1:1〜1:20であり、好ましくは1:1〜1:10、更に好ましくは1:1〜1:5である。
以上のように、2つのポンプ111、112を用いる場合には、処理液容器60と供給ポンプ111との間、供給ポンプ111とフィルタ52との間、フィルタ52と吐出ポンプ112との間、吐出ポンプ112とノズル7との間の少なくとも一箇所に、既述のトラップタンク53を配置しても良い。
ここで、第3実施形態における2つのポンプ111、112のうち、供給ポンプ111については送液動作を行わずに、フィルタ52の二次側の吐出ポンプ112だけを用いることにより、いわば第1実施形態、第2の実施形態のようにレジスト液Lの吸引及び送液を行っても良い。
上述の実施の形態では、吐出ステップS2を行った後、戻しステップS3を行っているが、このステップの順序は逆でもよく、戻しステップS3を行った後、吐出ステップS2を行ってもよい。また吐出ステップS2を1回行った後、戻しステップS3を行うことに限らず、吐出ステップS2を2回行った後、戻しステップS3を行うようにしてもよい。この場合、例えばレジスト液を2枚のウエハに対して順次連続して1mlずつ供給し、次いで4mlを戻り流路を用いて合成部の処理液供給源に戻すようにしてもよい。
またポンプに吸いこんだレジスト液のうちの一部により吐出ステップS2を行い、残りの液により戻しステップS3を行うことに限らず、ポンプに吐出ステップS2を行う量、例えば1mlだけ吸い込んで吐出ステップS2を行い、その後、ポンプに戻しステップS3を行う量、例えば4mlだけ吸い込んで戻しステップS3を行うようにしてもよい。
なお、処理液としてはレジスト液Lに限られるものではなく、絶縁膜の前駆体を含む塗布液や現像液などであってもよい。
以上説明した各第1〜第3実施形態では、ポンプ70(吐出ポンプ112)内のレジスト液Lをウエハに吐出する吐出動作と、ポンプ70(吐出ポンプ112)内に残ったレジスト液Lの残液をフィルタ52の一次側に戻す送り戻し動作と、が一組の工程となっている。そして、この一組の工程を繰り返している。そのため、ウエハにレジスト液Lを吐出しながら、言い換えると装置がアイドリング状態(待機状態)ではなく運転状態となっていても、レジスト液Lに含まれる異物や気泡を除去できる。
ここで、前記吐出動作と送り戻し動作とを交互に繰り返すことに代えて、例えば吐出動作を複数回行った後、送り戻し動作を一度行い、その後更に吐出動作を複数回行っても良い。具体的には、ポンプ70(吐出ポンプ112)からフィルタ52の一次側にレジスト液Lを戻す時、ウエハにレジスト液Lを吐出する複数回分(例えば2回分)の液量を当該ポンプ70(吐出ポンプ112)に残しておく。次いで、ポンプ70(吐出ポンプ112)に残る液量の分だけ複数のウエハに対して連続してレジスト液Lを吐出する。その後、フィルタ52を介してレジスト液Lをポンプ70(吐出ポンプ112)に補充する。従って、本発明の特許請求の範囲において、フィルタ52の一次側に戻されるレジスト液Lの液量についての説明である、「残りの処理液」とは、ポンプ70(吐出ポンプ112)に残っている残液全てを意味する場合の他、前記残液の一部だけの場合も含まれる。
また、各第1〜第3実施形態では、ノズル7からレジスト液Lを吐出させた後、ポンプ70、111にレジスト液Lを補充するにあたって、当該ノズル7からの吐出量に対応する分だけ補充したが、前記吐出量とポンプ70、111に補充する補充量とを互いに異なる量に設定しても良い。即ち、ポンプ70については作動室73に供給するエアーの供給量を調整することにより、あるいはポンプ111については進退部材114の進退寸法を調整することにより、ポンプ70、111に引き込むレジスト液Lの流量を任意に設定しても良い。
このように前記吐出量と前記補充量とを互いに異なる量に設定する場合について、具体的に説明する。例えば第n回目における吐出動作では、吐出量、フィルタ52の一次側に戻すレジスト液Lの戻り量及び補充量について、夫々0.5ml、2.4ml及び0.6mlに設定する。次いで、第(n+1)回目における吐出動作では、吐出量、戻り量及び補充量について、夫々0.5ml、2.6ml及び0.4mlに設定する。こうして以上の2つのパターンを順番に繰り返しても良い。
以上の第3実施形態における各ポンプ111、112の少なくとも一方として、既述の図32に示す構成に代えて、ポンプ70を用いても良い。
7 ノズル
50 補充流路
51 処理液供給管路
52 フィルタ
53 トラップタンク
55 戻り管路
60 処理液容器
61 バッファタンク
70 ポンプ
101 制御部
L レジスト液(処理液)
V1〜V3,V14 開閉弁

Claims (14)

  1. 処理液供給源から吐出部を介して処理液を被処理体に供給する処理液供給装置において、
    前記処理液供給源と吐出部との間の処理液供給路に設けられ、ポンプと当該ポンプの二次側に接続されたフィルタ装置とが介設された循環路を含み、前記フィルタ装置を通過した処理液と処理液供給源から補充される処理液とを合成するための合成部と、
    前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記フィルタ装置を通過させ、前記ポンプに戻さずに前記吐出部から吐出させる吐出ステップと、前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記合成部の処理液供給源側に戻す戻しステップと、前記処理液供給源側に戻された処理液を前記処理液供給源から補充される処理液と共に前記ポンプに吸い込む補充ステップと、を実行するように制御信号を出力する制御部と、を備え、
    前記戻しステップ及び補充ステップの少なくとも一方において処理液が前記フィルタ装置を通過するように構成され、
    前記戻しステップにおける処理液の戻り量は、前記吐出部から吐出される処理液の吐出量以上に設定されていることを特徴とする処理液供給装置。
  2. 前記吐出ステップは、前記補充ステップにて前記ポンプに吸い込まれた処理液の一部を前記吐出部から吐出させるステップであり、
    前記戻しステップは、前記補充ステップにて前記ポンプに吸い込まれた処理液のうち前記処理液の一部を除いた処理液を前記合成部の処理液供給源側に戻すステップであることを特徴とする請求項1記載の処理液供給装置。
  3. 前記処理液供給源から補充される処理液の補充量は、前記吐出部から吐出された処理液の吐出量に相当する量であることを特徴とする請求項1または2記載の処理液供給装置。
  4. 前記フィルタ装置の二次側と前記ポンプの一次側とを接続する戻り流路が設けられ、
    前記戻しステップは、前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記フィルタ装置及び前記戻り流路を介して前記合成部の処理液供給源側に戻すステップであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
  5. 前記フィルタ装置の二次側は、前記ポンプの一次側及び吐出部に接続され、
    前記処理液供給源からの処理液供給路は、前記ポンプの二次側とフィルタ装置の一次側との間に接続され、
    前記補充ステップは、前記処理液供給源側に戻された処理液と前記処理液供給源からの処理液とが前記フィルタ装置を介して前記ポンプに吸い込まれるステップであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
  6. 前記フィルタ装置の二次側と前記前記処理液供給源からの処理液供給路との間に戻り流路が接続され、
    前記ポンプの二次側とフィルタ装置の一次側との間にその一端が接続された流路と、前記フィルタ装置の二次側とポンプの一次側との間に接続された流路と、により補充流路が構成され、
    前記補充ステップは、前記処理液供給源側に戻された処理液と前記処理液供給源からの処理液とが前記補充流路を介して前記ポンプに吸い込まれるステップであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
  7. 前記フィルタ装置の二次側とポンプの一次側との間に接続された流路は、前記戻り流路の一部を共用していることを特徴とする請求項6記載の処理液供給装置。
  8. 処理液供給源から吐出部を介して処理液を被処理体に供給する処理液供給方法において、
    前記処理液供給源と吐出部との間の処理液供給路に設けられ、ポンプと当該ポンプの二次側に接続されたフィルタ装置とが介設された循環路を含み、前記フィルタ装置を通過した処理液と処理液供給源から補充される処理液とを合成するための合成部を用い、
    前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記フィルタ装置を通過させ、前記ポンプに戻さずに前記吐出部から吐出させる吐出工程と、
    前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記合成部の処理液供給源側に戻す戻し工程と、
    前記処理液供給源側に戻された処理液を前記処理液供給源から補充される処理液と共に前記ポンプに吸い込む補充工程と、を含み、
    前記戻し工程及び補充工程の少なくとも一方において処理液が前記フィルタ装置を通過し、
    前記戻し工程における処理液の戻り量は、前記吐出部から吐出される処理液の吐出量以上に設定されていることを特徴とする処理液供給方法。
  9. 前記吐出工程は、前記補充工程にて前記ポンプに吸い込まれた処理液の一部を前記吐出部から吐出させる工程であり、
    前記戻し工程は、前記補充工程にて前記ポンプに吸い込まれた処理液のうち前記処理液の一部を除いた処理液を前記合成部の処理液供給源側に戻す工程であることを特徴とする請求項8記載の処理液供給方法。
  10. 前記処理液供給源から補充される処理液の補充量は、前記吐出部から吐出された処理液の吐出量に相当する量であることを特徴とする請求項または記載の処理液供給方法。
  11. 前記フィルタ装置の二次側と前記ポンプの一次側とを接続する戻り流路が設けられ、
    前記戻し工程は、前記ポンプに吸い込んだ処理液を前記フィルタ装置及び前記戻り流路を介して前記合成部の処理液供給源側に戻す工程であることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一項に記載の処理液供給方法。
  12. 前記フィルタ装置の二次側は、前記ポンプの一次側及び吐出部に接続され、
    前記処理液供給源からの処理液供給路は、前記ポンプの二次側とフィルタ装置の一次側との間に接続され、
    前記補充工程は、前記処理液供給源側に戻された処理液と前記処理液供給源からの処理液とが前記フィルタ装置を介して前記ポンプに吸い込まれる工程であることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一項に記載の処理液供給方法。
  13. 前記フィルタ装置の二次側と前記前記処理液供給源からの処理液供給路との間に戻り流路が接続され、
    前記ポンプの二次側とフィルタ装置の一次側との間にその一端が接続された流路と、前記フィルタ装置の二次側とポンプの一次側との間に接続された流路と、により補充流路が構成され、
    前記補充工程は、前記処理液供給源側に戻された処理液と前記処理液供給源からの処理液とが前記補充流路を介して前記ポンプに吸い込まれる工程であることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一項に記載の処理液供給方法。
  14. 前記フィルタ装置の二次側とポンプの一次側との間に接続された流路は、前記戻り流路の一部を共用していることを特徴とする請求項13記載の処理液供給方法。
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