JP6020300B2 - 液体補給装置、及び、その制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を補給するために用いられる液体補給装置、及び、その制御方法に関する。
特許文献1に記載のインクジェット式記録装置は、インクカートリッジ(メインタンク)に貯留されたインクを記録ヘッドに補給する前に一時的に貯留するサブタンクと、カートリッジホルダ(タンク装着部)に装着されるインクカートリッジとサブタンクとを連通させる補給チューブ(液体流路)と、サブタンク内のインク量を検知するインク量検知手段とを備えている。そして、このインクジェット式記録装置では、インクカートリッジからサブタンクに対してインクの補給動作を行ったにもかかわらず、インク量検知手段の検知結果がサブタンク内のインク量が所定量未満であることを示している場合には、インクカートリッジがインクエンド状態(サブタンクへ移送可能なインクがインクカートリッジに貯留されていない状態)であると判定している。
特開2001−239676号公報
ところで、インクカートリッジのインクの貯留室が、封入されるインクの液体量が少なくなるに伴い収縮する貯留室の場合には、インクカートリッジがインクエンド状態になったときでも、補給チューブに空気が入らないので補給チューブ内に残留するインクが存在することになる。この状態で、カートリッジホルダに対してインクカートリッジを着脱すると、補給チューブに空気が導入されて補給チューブ内の残留インクがサブタンクに流入することがある。そのため、インクカートリッジを交換する際に、インクエンド状態のインクカートリッジをカートリッジホルダに誤って装着した場合でも、サブタンク内に貯溜されているインクの液体量が所定量以上となることで、インクジェット式記録装置が、装着されたインクカートリッジがインクエンド状態でない(新しいインクカートリッジが装着された)と誤って判定する虞がある。
そこで、本発明の目的は、タンク装着部に装着されたメインタンクを交換する際において、装着されるメインタンクに液体が貯溜されているか否かを正確に判定することが可能となる、メインタンクの交換時期を決定することができる液体補給装置、及び、その制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の液体補給装置は、液体を周囲の空間から密封して貯留する第1貯留室を有し液体が前記第1貯留室外部に移送されることに伴い前記第1貯留室が収縮するメインタンクが、着脱可能に装着されるタンク装着部と、前記タンク装着部よりも鉛直方向下位置に配置され、前記タンク装着部に装着される前記メインタンクの前記第1貯留室から供給された液体を貯留する第2貯留室を有するサブタンクと、前記タンク装着部に装着された前記メインタンクの前記第1貯留室と前記サブタンクの第2貯留室とを連通させるとともに、前記第1貯留室と連通する側の端部が前記メインタンクに対して結合離脱可能に構成された液体流路と、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに対して結合又は離脱させるために、前記タンク装着部と前記液体流路の前記端部とを相対的に移動させる移動手段と、前記メインタンクの前記第1貯留室に貯留された液体を、前記液体流路を介して前記サブタンクの前記第2貯留室に移送するための液体移送手段と、前記サブタンクの前記第2貯留室に貯留されている液体の量が第1所定量以上の量であるか否かを判断する第1液体量判断手段と、前記サブタンクの前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量よりも少ない第2所定量未満の量であるか否かを判断する第2液体量判断手段と、前記移動手段及び前記液体移送手段を制御する制御手段とを備えており、前記制御手段は、(a)前記第2液体量判断手段が前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第2所定量未満の量であると判断した場合に、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第1移送時間の間、前記第1貯留室から前記第2貯留室に液体が移送されるよう前記液体移送手段を動作させ、(b)前記(a)の制御を行ったにもかかわらず、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合には、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクから離脱させるように前記移動手段を動作させ、(c)前記移動手段の前記動作が開始されてから所定時間が経過した時に、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期であると決定し、前記第1所定量以上の量であると前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期でないと決定することを特徴とする。
また、本発明の液体補給装置の制御方法は、液体を周囲の空間から密封して貯留する第1貯留室を有し液体が前記第1貯留室外部に移送されることに伴い前記第1貯留室が収縮するメインタンクが、着脱可能に装着されるタンク装着部と、前記タンク装着部よりも鉛直方向下位置に配置され、前記タンク装着部に装着される前記メインタンクの前記第1貯留室から供給された液体を貯留する第2貯留室を有するサブタンクと、前記タンク装着部に装着された前記メインタンクの前記第1貯留室と前記サブタンクの第2貯留室とを連通させるとともに、前記第1貯留室と連通する側の端部が前記メインタンクに対して結合離脱可能に構成された液体流路と、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに対して結合又は離脱させるために、前記タンク装着部と前記液体流路の前記端部とを相対的に移動させる移動手段と、前記メインタンクの前記第1貯留室に貯留された液体を、前記液体流路を介して前記サブタンクの前記第2貯留室に移送するための液体移送手段とを備えた液体補給装置の制御方法であって、(a)前記第2貯留室に貯留されている液体の量が第1所定量よりも少ない第2所定量未満の量である場合に、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第1移送時間の間、前記第1貯留室から前記第2貯留室に液体が移送されるよう前記液体移送手段を動作させる工程と、(b)前記(a)の工程を行ったにもかかわらず、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でない場合には、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクから離脱させるように前記移動手段を動作させる工程と、(c)前記移動手段の前記動作が開始されてから所定時間が経過した時に、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でない場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期であると決定し、前記第1所定量以上の量である場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期でないと決定する工程とを含むことを特徴とする。
上記の液体補給装置、及び液体補給装置の制御方法の構成によれば、メインタンクの第1貯留室からサブタンクの第2貯留室に液体が移送されるよう液体移送手段を動作させたにもかかわらず、第2貯留室に貯溜されている液体の量が第1所定量以上の量とならない場合には、液体流路に空気が導入される。その結果、液体流路の液体は自重により第2貯溜室に流入する。そして、液体流路の液体を第2貯留室に流入させても、第2貯留室に貯溜されている液体の量が第1所定量以上の量とならない場合に、メインタンクの交換時期であると決定する。これにより、液体流路内に存在する液体を少なくして、メインタンクを交換する際に、液体流路内に存在する液体がメインタンクの着脱に伴なってサブタンクの第2貯溜室に流入することを抑制できる。そのため、メインタンクが交換される際に、装着されるメインタンクに液体が貯溜されているか否かを正確に判定することが可能となる。
また、本発明の液体補給装置は、液体を周囲の空間から密封して貯留する第1貯留室を有し液体が前記第1貯留室外部に移送されることに伴い前記第1貯留室が収縮するメインタンクが、着脱可能に装着されるタンク装着部と、前記タンク装着部よりも鉛直方向上位置に配置され、前記タンク装着部に装着される前記メインタンクの前記第1貯留室から供給された液体を貯留する第2貯留室を有するサブタンクと、前記タンク装着部に装着された前記メインタンクの前記第1貯留室と前記サブタンクの第2貯留室とを連通させるとともに、前記第1貯留室と連通する側の端部が前記メインタンクに対して結合離脱可能に構成された液体流路と、前記液体流路内の液体が、当該液体流路の前記端部から流出するのを防ぐ逆流防止機構と、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに対して結合又は離脱させるために、前記タンク装着部と前記液体流路の前記端部とを相対的に移動させる移動手段と、前記メインタンクの前記第1貯留室に貯留された液体を、前記液体流路を介して前記サブタンクの前記第2貯留室に移送するための液体移送手段と、前記サブタンクの前記第2貯留室に貯留されている液体の量が第1所定量以上の量であるか否かを判断する第1液体量判断手段と、前記サブタンクの前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量よりも少ない第2所定量未満の量であるか否かを判断する第2液体量判断手段と、前記移動手段及び前記液体移送手段を制御する制御手段とを備えており、前記制御手段は、(1)前記第2液体量判断手段が前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第2所定量未満の量であると判断した場合に、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第1移送時間の間、前記第1貯留室から前記第2貯留室に液体が移送されるよう前記液体移送手段を動作させ、(2)前記(1)の制御を行ったにもかかわらず、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合には、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクから離脱させるように前記移動手段を動作させ、(3)前記(2)の制御の後に、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクから離脱させた状態で、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第2移送時間の間、前記液体流路内の液体が前記第2貯留室に移送されるよう前記液体移送手段を動作させ、(4)前記(3)の制御の後に、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期であると決定し、前記第1所定量以上の量であると前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期でないと決定することを特徴とする。
上記の液体補給装置の構成によれば、第1貯留室から第2貯留室に液体が移送されるよう液体移送手段を動作させたにもかかわらず、第2貯留室に貯溜されている液体の量が第1所定量以上の量とならない場合には、液体流路に空気が導入される。また、液体流路内の液体が第2貯留室に移送されるよう液体移送手段を制御することで、液体流路内の液体はサブタンクに流入する。そして、液体流路内の液体をサブタンクに流入させても、第2貯留室に貯溜されている液体の量が第1所定量以上の量とならない場合に、メインタンクの交換時期であると決定する。これにより、液体流路内に存在する液体を少なくして、メインタンクを交換する際に、液体流路内に存在する液体がメインタンクの着脱に伴なってサブタンクの第2貯溜室に流入することを抑制できる。そのため、メインタンクが交換される際に、装着されるメインタンクに液体が貯溜されているか否かを正確に判定することが可能となる。
タンク装着部に装着されたメインタンクを交換する際において、装着されるメインタンクに液体が貯溜されているか否かを正確に判定することが可能となる、メインタンクの交換時期を決定することができる。
本発明の第1一実施形態に係る液体補給装置を有するインクジェットプリンタの概略側面図である。 カートリッジをタンク装着部に装着するときの状況を示す部分断面図である。 カートリッジをタンク装着部に装着するときの状況を示す部分断面図である。 中空針をカートリッジに対して結合させるときの状況を示す部分断面図である。 図1に示す液体補給装置の機能ブロック図である。 図1に示す液体補給装置の制御装置の動作フロー図である。 本発明の第2実施形態に係る液体補給装置の制御装置の動作フロー図である。 本発明の第3実施形態に係る液体補給装置の制御装置の動作フロー図である。 本発明の第4実施形態に係る液体補給装置を有するインクジェットプリンタの概略側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る液体補給装置を有するインクジェットプリンタについて図面を参照しつつ説明する。
インクジェットプリンタ101は、図1に示すように、記録媒体である用紙Pを搬送する搬送機構20と、搬送機構20により搬送されている用紙Pに向けて、インクを吐出するインクジェットヘッド1と、カートリッジ(メインタンク)40に貯溜されているインクをインクジェットヘッド1に補給するための液体補給装置30とを有している。
搬送機構20は、図1中左方から右方に向かう搬送方向に沿って用紙Pを搬送する機構であり、第1搬送部6、第2搬送部7、プラテン10、剥離プレート13、及び、排紙トレイ14を有している。
第1搬送部6は、一対の搬送ローラ6a,6bと、搬送ローラ6a,6bを回転駆動する駆動モータ(不図示)を有している。一対の搬送ローラ6a,6bは、駆動モータにより互いに異なる方向(図中矢印参照)に回転されることで、給紙機構(不図示)から供給された用紙Pを挟持しつつ、当該用紙Pを搬送方向に挟持搬送する。
第2搬送部7は、一対の搬送ローラ7a,7bと、搬送ローラ7a,7bを回転駆動する駆動モータを有している。搬送ローラ7a,7bは、駆動モータにより互いに異なる方向(図中矢印参照)に回転されることで、第1搬送部6により搬送されている用紙Pを受け取って、当該用紙Pを挟持しつつ、搬送方向にさらに挟持搬送する。
インクジェットヘッド1(以下、ヘッド1と称す)は、主走査方向に沿って延在しており、搬送方向に関して第1搬送部6と第2搬送部7との間の位置に配置されている。ヘッド1の下面は、インクが吐出される吐出口が形成された吐出面1aとなっている。ヘッド1の上面には、液体補給装置30の後述の第2補給チューブ82が取り付けられるジョイント(不図示)が設けられており、内部には、液体補給装置30から供給された液体が吐出口に至るまでの流路が形成されている。ヘッド1は、搬送機構20により搬送されている用紙Pが、当該インクジェットヘッド1のすぐ下方を通過する際に、吐出口からインク滴を吐出する。これにより、用紙P上に所望の画像が記録される。
ここで、主走査方向とは、図1の紙面に直交する方向である。副走査方向とは、主走査方向に直交し且つ水平面に平行な方向である。
プラテン10は、用紙Pの搬送方向に関して第1搬送部6と第2搬送部7の間に位置し、インクジェットヘッド1の吐出面1aに対向配置されており、第1搬送部6及び第2搬送部7により搬送されている用紙Pを下方から支持する。このとき、プラテン10の上面とインクジェットヘッド1の吐出面1aとの間には、画像記録に適した所定の間隙が形成される。
剥離プレート13は、第2搬送部7よりも搬送方向下流側に配置されており、搬送ローラ7a,7bの外周面から用紙Pを剥離する。剥離プレート13によって搬送ローラ7a,7bの外周面から剥離された用紙Pは、排紙トレイ14に積載される。
次に、液体補給装置30を説明するに先だって、当該液体補給装置30の後述のタンク装着部60に着脱可能に装着されるカートリッジ40について、図1〜図4を参照しつつ説明する。
カートリッジ40は、図2、及び図3に示すように、略直方体形状の筐体41と、筐体41内に配置され内部にインクが充填されたインク袋(第1貯溜室)42と、一端においてインク袋42と連通するインク導出管43とを有している。
筐体41の内部は、2つの部屋R1,R2が形成されるように区画されている。図2中右方の部屋R1にインク袋42、左方の部屋R2にインク導出管43が配置されている。インク袋42は、脱気されたインクを周囲の空間から密封して貯溜するものであり、可撓性を有する複数のフィルムを熱圧着して形成される。このインク袋42は、封入されるインクの量が少なくなるに伴い収縮する。また、図4に示すように、インク袋42の開口部である接続部42aには、インク導出管43が接続されている。
カートリッジ40のタンク装着部60に対する装着姿勢において、インク導出管43は、図2に示すように、主走査方向(タンク装着部60に対するカートリッジ40の装着方向と直交する方向であり、且つ鉛直方向と直交する方向)に延在しており、その先端が筐体41の側面41aよりも外に突出している。このインク導出管43は、インク袋42に
貯溜されたインクを液体補給装置30に供給するための液体流路43a(図4参照)を形成している。
また、インク導出管43には、図4に示すように弁機構50が設けられている。弁機構50は、栓51と、弁体52と、コイルバネ53とを有している。栓51は、インク導出管43の先端部に設けられており、ゴムなどの弾性材料から構成されている。また、栓51には、その中央に主走査方向に貫通したスリット(貫通孔)51aが形成されている。スリット51aの直径は、後述の中空針153のよりも小さくなっている。このため、栓51は、スリット51aに中空針153が挿入されているときはスリット51aの内周面が中空針153の外周面に密着するように弾性変形し、スリット51aと中空針153との間からインクが漏れない。
弁体52は、インク導出管43内において栓51に対して当接及び離間可能に主走査方向に移動自在に装着されている。弁体52の主走査方向と直交する断面積は、スリット51aの断面積よりも大きく、且つ、インク導出管43の内断面積よりも小さく設定されている。コイルバネ53は、一端が弁体52に接触し、他端がインク導出管43の他端に形成された段差部43bと接触しており、弁体52を栓51に向かって常に付勢している。
なお、インク導出管43の先端部には、蓋44が設けられており、栓51がインク導出管43から外れないようになっている。また、蓋44には、インク排出口44aが形成されている。
この構成において、中空針153がインク排出口44aを通って、栓51のスリット51aに挿入されると、中空針153の先端が、弁体52に当接して、弁体52がコイルバネ53の付勢力に抗して図4の右方向に移動し、弁体52が栓51から離間する(図4(b)参照)。このときに弁機構50が閉状態から開状態となる。この弁機構50が開状態のときには、インク袋42と中空針153とが、液体流路43aを介して連通する。一方、中空針153がスリット51aから抜かれる方向に移動すると、弁体52がコイルバネ53の付勢によって栓51に近づく方向に移動する。そして、弁体52が栓51と当接すると、弁機構50が開状態から閉状態となる。このように弁機構50は、中空針153の挿抜に応じて、インク袋42と中空針153とを連通させる開状態、及び、インク袋42と中空針153との連通を遮断する閉状態のいずれか一方を取る。
また、タンク装着部60に対するカートリッジ40の装着方向において、筐体41における下流側の面である前面41bには、タンク装着部60の後述のタンク底センサ66と対応する端子45が設けられている。
次に、液体補給装置30について説明する。液体補給装置30は、タンク装着部60、サブタンク70、第1補給チューブ81、第2補給チューブ82、ポンプ(液体移送手段)83、バルブ84、液面検出センサ90、タッチパネル(報知手段)95(図5参照)、移動機構(移動手段)155(図5参照)及び液体補給装置30の動作全般を制御する制御装置100を有している。
タンク装着部60は、図1に示すように、カートリッジ40が装着可能な略矩形状の凹部61と、タンクカバー62を有している。凹部61の開口61aは、カートリッジ40が挿入される挿入口である。凹部61は、タンク装着部60へのカートリッジ40の装着方向において、開口61aから下流側に向かって延出している。タンクカバー62は、開口61aの下端の水平軸を支点として開閉可能に構成されている。このタンクカバー62の開閉はユーザにより行われる。なお、カートリッジ40を交換する際には、ユーザがタンクカバー62を開けて、タンク装着部60からカートリッジ40を取り外して、新しいカートリッジ40を装着すればよい。
図1〜図3に示すように、タンク装着部60へのカートリッジ40の装着方向において、凹部61の下流側の面である底壁61bには、タンク底センサ66が設けられている。タンク底センサ66は、カートリッジ40が凹部61に装着されたときに、カートリッジ40の端子45と電気的に接続される。タンク底センサ66は、端子45との接続を検出したときに、検出信号を制御装置100に出力する。このタンク底センサ66からの検出信号の有無によって、制御装置100が、カートリッジ40がタンク装着部60に装着されているか否かを判断する。
また、凹部61における開口61a近傍の内側面には、図1に示すように、タンクカバー62の閉塞を検出して、検出信号を制御装置100に出力するカバーセンサ65が設けられている。このカバーセンサ65からの検出信号の有無によって、制御装置100が、タンクカバー62が開放状態か閉塞状態かを判断する。
サブタンク70は、タンク装着部60よりも鉛直方向下位置に配置され、内部にバッファ室(第2貯留室)71を有する。バッファ室71は、タンク装着部60に装着されたカートリッジ40のインク袋42から供給されたインクをヘッド1に補給される前に一時的に貯溜する。なお、サブタンク70は、画像記録時においてヘッド1の吐出口に形成されるメニスカスを安定させるため、ヘッド1の流路内に負圧が生じるように配置されている。
液面検出センサ90は、サブタンク70の側壁に設けられており、バッファ室71内におけるインクの液面を検出する。制御装置100は、液面検出センサ90から液面高さに関する検出信号を受信し、当該検出信号に基づいて、バッファ室71に貯溜されているインクの貯溜量を判断する。
第1補給チューブ81は、一端が中空針153であり、他端はサブタンク70のバッファ室71と接続されている。第1補給チューブ81の内部には、バッファ室71と連通する液体流路81aが形成されている。
中空針153は、図2〜4に示すように、支持体154により支持されている。この中空針153及び支持体154は、カートリッジ40の装着時において、カートリッジ40の側面41aと対向する凹部61の側壁61bであって、栓51のスリット51aと対向
する位置に設けられている。
中空針153は、主走査方向に沿って延在しており、中空針153の先端近傍は、外部と液体流路81aとを連通させる孔153aが形成されている(図4参照)。
移動機構155は、制御装置100による制御の下、支持体154を挿入方向(タンク装着部60に対するカートリッジ40の装着方向と直交する方向であり、且つ鉛直方向と直交する方向)及び挿入方向と反対方向に、タンク装着部60に対して移動可能である。中空針153は、支持体154の当該移動によって、中空針153が栓51に挿入されてカートリッジ40に対して結合される結合位置(図3(b)、図4(b)参照)と、中空針153が栓51から抜かれてカートリッジ40から離脱される離脱位置(図3(a)、図4(a)参照)とを選択的に取り得る。即ち、中空針153は、カートリッジ40に対して結合離脱可能に構成されている。中空針153が結合位置に配置されると、孔153aがスリット51aを通過して、中空針153とインク導出管43のインク流路43aとが連通状態となる。その結果、カートリッジ40のインク袋42と、サブタンク70のバッファ室71とか連通される。
第2補給チューブ82は、一端がサブタンク70のバッファ室71に接続されており、他端がヘッド1のジョイントと接続されている。第2補給チューブ82の内部には、バッファ室71とヘッド1とを連通させる液体流路82aが形成されている。
ポンプ83及びバルブ84は、第1補給チューブ81に設けられている。ポンプ83及びバルブ84は制御装置100により制御される。カートリッジ40の装着時において、バルブ84が開いた状態でポンプ83が駆動されると、カートリッジ40のインク袋42に貯留されたインクが第1補給チューブ81(液体流路81a)を経由してサブタンク70のバッファ室71に供給される。ここで、上述したようにヘッド1の流路内には負圧が生じているため、バッファ室71に貯溜されたインクは自動的に第2補給チューブ82(液体流路82a)を経由してヘッド1に供給される。変形例として、第2補給チューブ82にもポンプが設けられており、このポンプを駆動することで、バッファ室71に貯溜されたインクをヘッド1に供給するように構成されていてもよい。
タッチパネル95は、ユーザによる各種操作入力が可能である。更に、タッチパネル95は、各種の設定画面や動作状態等をユーザに対して表示することが可能である。
次に、図5を参照しつつ、制御装置100について説明する。制御装置100は、CPU(CentralProcessing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するROM(Read OnlyMemory)と、プログラム
実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、不揮発性メモリとを含んでいる。制御装置100を構成する各機能部は、これらハードウェアとROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図5に示すように、制御装置100は、第1液体量判断部121、第2液体量判断部122、液体移送制御部123、中空針移動制御部124、交換回数記憶部125、フラグ記憶部126、及び交換時期決定部127を有している。
第1液体量判断部121は、液面検出センサ90からの検出信号に基づいて、サブタンク70のバッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量であるか否かを判断する。ここで、第1所定量とは、液体移送制御部123による後述のインクの移送動作によってバッファ室71に貯溜させるべき目標量である
第2液体量判断部122は、液面検出センサ90からの検出信号に基づいて、サブタンク70のバッファ室71に貯溜されているインクの量が第2所定量未満の量であるか否かを判断する。ここで、第2所定量とは、第1所定量よりも少ない量である。バッファ室71に貯溜されているインクの量が第2所定量未満の量となったときに、液体移送制御部123による後述のインクの移送動作が開始される。
液体移送制御部123は、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第2所定量未満の量であると第2液体量判断部122が判断した場合において、カートリッジ40のインク袋42に貯溜されているインクがサブタンク70のバッファ室71に移送されるように、ポンプ83及びバルブ84を制御する。
液体移送制御部123により行われるインクの移送動作には、通常移送動作と挿抜時移送動作とがある。通常移送動作とは、前回の移送動作との間において、中空針153が栓51に対して挿抜されていない(挿されている)ときに行われる動作である。この通常移送動作では、液体移送制御部123は、バッファ室71に貯溜されているインクの量を第1所定量以上の量とすべく、バルブ84を開いて、通常移送時間(第1移送時間)の間、ポンプ83を駆動させる。そして、ポンプ83の駆動が停止した後に、バルブ84を閉じる。
これに対して、挿抜時移送動作とは、前回の移送動作との間において、中空針153が栓51に対して挿抜されているときに行われる動作である。ここで、中空針153が栓51に対して挿抜されると、第1補給チューブ81の液体流路81aに空気が導入されて、液体流路81aに存在するインクが少なくなっている可能性がある(サブタンク70への流出などにより)。従って、移送動作開始時において、液体流路81aに存在するインクの量が少なくなっている可能性があるので、挿抜時移送動作では、液体移送制御部123は、バッファ室71に貯溜されているインクの量を第1所定量以上の量とすべく、バルブ84を開いて、通常移送時間よりも長い挿抜時移送時間(第4移送時間)の間、ポンプ83を駆動させる。そして、ポンプ83の駆動が停止した後に、バルブ84を閉じる。これにより、液体流路81aに存在するインクの量が少なくなっていたとしても、バッファ室71に貯溜されるインクの量を確実に第1所定量以上の量にすることができる。
中空針移動制御部124は、中空針153が結合位置(図3(b)、図4(b)参照)及び離脱位置(図3(a)、図4(a)参照)を選択的に取り得るよう、移動機構155を動作させる。具体的には、中空針移動制御部124は、タンク底センサ66、及びカバーセンサ65からの検出信号に基づいて、タンク装着部60にカートリッジ40が装着された状態で、タンクカバー62が閉塞状態から開放状態へ遷移したと判断したときに、中空針153が結合位置から離脱位置へ移動するように移動機構155を動作させる。一方、中空針移動制御部124は、タンク底センサ66、及びカバーセンサ65からの検出信号に基づいて、タンク装着部60にカートリッジ40が装着された状態で、タンクカバー62が開放状態から閉塞状態へ遷移したと判断したときに、中空針153が離脱位置から結合位置へ移動するように移動機構155を動作させる。
交換回数記憶部125には、カートリッジ40の交換回数が記憶される。この交換回数記憶部125に記憶された交換回数は、例えば、タッチパネル95を介したユーザからの操作入力に基づいて、タッチパネル95に表示される。
フラグ記憶部126は、インク切れフラグ、交換フラグ、及び挿抜フラグを記憶している。インク切れフラグは、タンク装着部60に装着されたカートリッジ40のインク袋42にサブタンク70のバッファ室71に移送可能なインクが貯溜されているか否か(インクエンド状態か否か)を示すフラグである。このインク切れフラグは、オン状態のときにはバッファ室71に移送可能なインクが貯溜されていないことを示し、オフ状態のときには移送可能なインクが貯溜されていることを示す。また、交換フラグは、交換時期決定部127がカートリッジ40の交換時期であると決定しているか否かを示すフラグである。この交換フラグは、オン状態のときには交換時期決定部127が交換時期であると決定していることを示し、オフ状態のときには交換時期であると決定していないことを示す。挿抜フラグは、液体移送制御部123による前回の移送動作から現在までの間において、中空針153が栓51に対して挿抜されているか否かを示すフラグである。この挿抜フラグは、オン状態のときには中空針153が栓51に対して挿抜されていることを示し、オフ状態のときには挿抜されていないことを示す。
交換時期決定部127は、タンク装着部60に装着されたカートリッジ40の交換時期を決定する。ここで、カートリッジ40の交換時期を、カートリッジ40のインク袋42に移送可能なインクが貯溜されていない状態(インクエンド状態)となった時点とすると以下の問題が生じ得る。カートリッジ40のインク袋42は、上述したように、封入されるインクの液体量が少なくなるに伴い収縮する。従って、インク袋42にサブタンク70のバッファ室71に移送可能なインクが貯溜されていない場合(インクエンド状態の場合)でも、第1補給チューブの液体流路81aに空気が導入されないので、液体流路81aにインクが残留することになる。この状態で、タンク装着部60に対してカートリッジ40を取り外すと、負圧状態になっている液体流路81aに空気が導入されて、その後にバルブ84を開くと、液体流路81aに存在するインクがバッファ室71に流入する場合がある。そのため、カートリッジ40を交換する際に、インクエンド状態のカートリッジ40をタンク装着部60に誤って装着した場合でも、サブタンク70内に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量となる場合がある。従って、液体補給装置30が、装着されたカートリッジ40がインクエンド状態でない(新しいインクカートリッジが装着された)と誤って判定する虞がある。なお、バルブ84が流路を遮断しないバルブの場合、バルブ84が閉の状態であってもカートリッジ40を取り外すだけで、負圧状態になっている液体流路81aに空気が導入されて液体流路81aに存在するインクがバッファ室71に流入する場合がある。
そこで、本実施形態の交換時期決定部127は、カートリッジ40の交換時期を以下のように決定する。まず、交換時期決定部127は、液体移送制御部123が上記インクの移送動作を行ったにもかかわらず、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量でないと第1液体量判断部121が判断した場合において、中空針移動制御部124を介して移動機構155を動作させることで、中空針153を離脱位置に移動させてバルブ84を開く(バルブ84がストップバルブなどの流路遮断バルブの場合)。これにより、第1補給チューブ81の液体流路81aに空気が導入されて、液体流路81aに存在するインクは自重によりサブタンク70のバッファ室71に流入する。そして、交換時期決定部127は、移動機構155の移動が開始されてから所定時間が経過したときに、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量でないと第1液体量判断部121が判断した場合は、カートリッジ40の交換時期であると決定する。一方、第1所定量以上の量であると第1液体量判断部121が判断した場合は、カートリッジ40の交換時期でないと決定する。これにより、カートリッジ40を交換時期であると決定したときには、カートリッジ40の着脱に伴いサブタンク70のバッファ室71に流入するインクは液体流路81aには存在しないことになる。その結果、カートリッジ40が交換される際に、装着されるカートリッジ40にインクが貯溜されているか否かを正確に判定することが可能となる。
また、交換時期決定部127は、カートリッジ40の交換時期であると決定したときには、タッチパネル95にカートリッジ40の交換時期であることをユーザに報知する画面を表示させる。これにより、ユーザがカートリッジ40の交換時期であることを視認することができる。
また、交換時期決定部127は、カートリッジ40の交換時期であると決定した後において、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量であると第1液体量判断部121が判断した場合には、交換回数記憶部125に記憶されたカートリッジの交換回数を1加算する。
次に、液体補給装置30の動作の一例について、図6を参照しつつ説明する。図6の動作フローの開始時における状態は、タンク装着部60にカートリッジ40が装着されており、且つ、中空針153が結合位置に配置されて、カートリッジ40に対して結合されている状態である。またタンクカバー62は閉塞されている。
図6に示すように、まず、中空針移動制御部124が、カバーセンサ65からの検出信号に基づいて、ユーザによりタンクカバー62が開放されたか否かを判断する(A1)。タンクカバー62が開放されていないと判断した場合(A1:NO)には、交換時期決定部127が、フラグ記憶部126に記憶された交換フラグがオン状態であるか否かを判断する(A2)。交換フラグがオン状態であると判断した場合(A2:YES)には、ステップA1の処理に戻り、ユーザによるカートリッジ40の交換待ちを行う。一方、交換フラグがオン状態でないと判断した場合(A2:NO)には、液体移送制御部123が、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第2所定量未満の量であると第2液体量判断部122が判断しているか否かを判断する(A3)。第2液体量判断部122が第2所定量未満の量であると判断していない場合(A3:NO)には、ステップA1の処理に戻る。一方、第2所定量未満の量であると判断している場合には(A3:YES)には、交換時期決定部127は、フラグ記憶部126に記憶されたインク切れフラグがオン状態であるか否かを判断する(A4)。インク切れフラグがオン状態であると判断した場合(A4:YES)には、カートリッジ40のインク袋42にサブタンク70のバッファ室71に移送可能なインクが貯溜されていない(インクエンド状態である)と判断して、ステップA11の処理に移る。
一方、インク切れフラグがオン状態でないと判断した場合(A4:NO)には、液体移送制御部123は、フラグ記憶部126に記憶された挿抜フラグがオン状態であるか否かを判断する(A5)。挿抜フラグがオン状態であると判断した場合(A5:YES)には、第1補給チューブ81の液体流路81aに空気が導入されており、液体流路81aに残留するインクが少ないとして、挿抜時移送動作が行われるようバルブ84及びポンプ83を制御する(A6)。これにより、カートリッジ40のインク袋42からバッファ室71へインクが移送されることになる。そして、液体移送制御部123は、フラグ記憶部126に記憶された挿抜フラグをオフ状態にして(A7)、ステップA9の処理に移る。一方、ステップA5の処理において、挿抜フラグがオン状態でないと判断した場合(A5:NO)には、液体流路81aに空気が導入されていないとして、通常移送動作が行われるようバルブ84及びポンプ83を制御する(A8)。これにより、カートリッジ40のインク袋42からバッファ室71へインクが移送されることになる。このステップA8の処理が終了すると、ステップA9の処理に移る。
ステップA9の処理では、交換時期決定部127が、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量であると第1液体量判断部121が判断しているか否かを判断する。第1液体量判断部121が第1所定量以上の量であると判断している場合(A9:YES)には、ステップA1の処理に戻る。一方、第1所定以上の量でないと判断している場合(A9:NO)には、交換時期決定部127は、カートリッジ40のインク袋42にサブタンク70のバッファ室71に移送可能なインクが貯溜されていない(インクエンド状態である)と判断して、フラグ記憶部126に記憶されているインク切れフラグをオン状態にして(A10)、ステップA11の処理に移る。
ステップA11の処理では、交換時期決定部127が、液体移送制御部123を介してバルブ84を開き、且つ、中空針153が結合位置から離隔位置に移動するように、中空針移動制御部124を介して移動機構155を動作させる。これにより、液体流路81aに空気が導入されて、液体流路81aに残留するインクがサブタンク70に流入することになる。
次に、交換時期決定部127が、ステップA11の処理により移動機構155が動作を開始されてから所定時間が経過したときに、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量であると第1液体量判断部121が判断しているか否かを判断する(A12)。第1液体量判断部121が第1所定量以上の量であると判断している場合(A12:YES)には、交換時期決定部127は、カートリッジ40の交換時期でないと決定する。そして、液体移送制御部123を介してバルブ84を閉じ、且つ、中空針153が離隔位置から結合位置に移動するように、中空針移動制御部124を介して移動機構155を動作させる(A13)。このように、中空針153を離隔位置から結合位置に移動させる理由は、カートリッジ40のインク袋42の中に少量のインクがまだ貯留されている可能性があるため、その後用紙Pに画像が記録されることによって、サブタンク70のバッファ室71に貯留されているインクの量が第2所定量未満の量となったときに、インク袋42の中に貯留されている少量のインクを、ポンプ83によってサブタンク70のバッファ室71に移送するためである。このステップA13の処理が終了すると、ステップA1の処理に戻る。
一方、ステップA12の処理において、第1液体量判断部121が第1所定量以上の量でないと判断している場合(A12:NO)には、交換時期決定部127は、カートリッジ40の交換時期であると決定する。そして、交換時期決定部127は、液体移送制御部123を介してバルブ84を閉じ、且つ、フラグ記憶部126に記憶された交換フラグをオン状態にする(A14)。次に、交換時期決定部127は、カートリッジ40の交換時期であることを報知する画面をタッチパネル95に表示させ(A15)、ステップA1の処理に戻る。これにより、ユーザがカートリッジ40の交換時期であること視認することができる。
一方、ステップA1の処理において、ユーザによりタンクカバー62が開放されたと判断した場合(A1:YES)には、中空針移動制御部124は、中空針153が結合位置から離隔位置に移動するように移動機構155を動作させる(A16)。なお、ステップA16の処理の前において、中空針153が離隔位置に配置されていた場合には、このステップA16の処理は行わない。次に、中空針移動制御部124は、フラグ記憶部126に記憶された挿抜フラグをオン状態にする(A17)。次に、交換時期決定部127が、フラグ記憶部126に記憶された交換フラグがオン状態であるか否かを判断する(A18)。交換フラグがオン状態であると判断した場合(A18:YES)には、ステップA20の処理に移る。一方、交換フラグがオン状態でないと判断した場合(A18:NO)には、交換時期決定部127は、カートリッジ40の交換時期でないことを報知する画面をタッチパネル95に表示させる(A19)。これにより、カートリッジ40の交換時期でないにもかかわらず、ユーザがカートリッジ40を誤って交換することを防ぐことができる。ステップA19の処理が終了すると、ステップA20の処理に移る。
ステップA20の処理では、中空針移動制御部124が、タンク底センサ66、及びカバーセンサ65からの検出信号に基づいて、カートリッジ40がタンク装着部60に装着された状態で、タンクカバー62が閉じられたか否かを判断する。カートリッジ40がタンク装着部60に装着された状態で、タンクカバー62が閉じられていないと判断した場合(A20:NO)には、ステップA20の処理を繰り返す。一方、カートリッジ40がタンク装着部60に装着された状態で、タンクカバー62が閉じられたと判断した場合(A20:YES)には、中空針移動制御部124は、中空針153が離隔位置から結合位置に移動するように移動機構155を動作させる(A21)。
次に、交換時期決定部127が、ステップA16の処理終了後からステップA20の処理までの間において、タンク装着部60に対するカートリッジ40の着脱がユーザにより行われたか否かを、タンク底センサ66からの検出信号に基づいて判断する(A22)。カートリッジ40の着脱が行われていないと判断した場合(A22:NO)には、ステップA1の処理に戻る。一方、カートリッジ40の着脱が行われたと判断した場合(A22:YES)には、交換時期決定部127は、フラグ記憶部126に記憶された交換フラグがオン状態であるか否かを判断する(A23)。交換フラグがオン状態でないと判断した場合(A23:NO)には、ユーザにより行われたカートリッジ40の着脱がカートリッジ40の交換を目的としてされたものでないと判断して、ステップA1の処理に戻る。
一方、交換フラグがオン状態であると判断した場合(A23:YES)には、液体移送制御部123は、挿抜時移送動作が行われるようバルブ84及びポンプ83を制御する(A24)。次に、交換時期決定部127が、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量であると第1液体量判断部121が判断しているか否かを判断する(A25)。第1液体量判断部121が第1所定量以上の量であると判断している場合(A25:YES)には、交換時期決定部127は、新しいカートリッジ40がタンク装着部60に装着されたと判断して、交換回数記憶部125に記憶されている交換回数を1加算し(A26)、フラグ記憶部126に記憶された、交換フラグ及びインク切れフラグをともにオフ状態にして(A27)、ステップA1の処理に戻る。
一方、ステップA25の処理において、第1液体量判断部121が第1所定量以上の量でないと判断している場合(A25:NO)には、交換時期決定部127は、ユーザがインクエンド状態のカートリッジ40をタンク装着部60に誤って装着したと判断して、カートリッジ40の交換時期であることを報知する画面をタッチパネル95に表示させて(A28)、ステップA1の処理に戻る。以上、液体補給装置30の動作について説明した。
以上説明したように、本実施形態によると、液体移送制御部123が移送制御をしたにもかかわらず、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量とならない場合には、液体流路81aに空気が導入される。その結果、液体流路81aのインクは自重によりバッファ室71に流入する。そして、液体流路81aのインクをバッファ室71に流入させても、バッファ室71に貯溜されている液体の量が第1所定量以上の量とならない場合に、カートリッジ40の交換時期であると決定する。これにより、カートリッジ40を交換する際に、液体流路81a内に存在する液体がカートリッジ40の着脱に伴なってサブタンク70のバッファ室71に流入することを抑制できる。そのため、カートリッジ40が交換される際に、装着されるカートリッジ40にインクが貯溜されているか否かを正確に判定することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る液体補給装置30について、図7を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、液体流路81aに存在するインクをサブタンク70に流入させる構成である。本実施形態においては、液体移送制御部123が上記インクの移送動作を行ったにもかかわらず、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量でないと第1液体量判断部121が判断した場合には、中空針153を離脱位置に配置させた状態で、ポンプ83を駆動させる。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
第2実施形態では、図7に示すように、ステップA11の処理の後に、交換時期決定部127が、バッファ室71に貯留されるインクの量を第1所定量以上の量とすべく、導入移送時間(第2移送時間)の間、液体移送制御部123を介してポンプ83を駆動させる(A50)。即ち、中空針153をカートリッジ40から離脱させた状態で、ポンプ83を駆動させる。これにより、第1補給チューブ81の液体流路81aに存在するインクが、当該インクの自重に加えて、ポンプ83の移送力によりサブタンク70のバッファ室71に流入する。ステップA50の処理を終了した後に、交換時期決定部127が、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量であると第1液体量判断部121が判断しているか否かを判断する(A51)。第1液体量判断部121が第1所定量以上の量であると判断している場合(A51:YES)には、交換時期決定部127は、カートリッジ40の交換時期でないと決定して、ステップA13の処理に移る。一方、第1液体量判断部121が第1所定量以上の量でないと判断している場合(A51:NO)には、カートリッジ40の交換時期でないと決定して、ステップA14の処理に移る。
以上説明したように、本実施形態によると、ステップA51の処理において、交換時期決定部127がカートリッジ40の交換時期であると決定したときにおいて、液体流路81aに存在するインクは、上記第1実施形態のようにインクの自重のみによりサブタンク70に流入させていた場合よりも、液体流路81aに存在するインクを確実に少なくすることができる。従って、カートリッジ40を交換する際に、インクエンド状態のカートリッジ40をタンク装着部60に誤って装着した場合でも、サブタンク70内に貯溜されているインクの量が第1所定量以上となる可能性をより低減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る液体補給装置30について、図8を参照しつつ説明する。第3実施形態において第1実施形態と異なる点は、液体流路81aに存在するインクをサブタンク70に流入させる構成である。本実施形態においては、液体移送制御部123が上記インクの移送動作を行ったにもかかわらず、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量でないと第1液体量判断部121が判断した場合には、中空針153を離脱位置に移動させてから所定時間経過したときに中空針153を結合位置に移動させて、この状態で、ポンプ83を駆動させる。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
第3実施形態では、図8に示すように、ステップA12、及びステップA13の処理に代えて、ステップA60〜ステップA62の処理を行う。ステップA60の処理では、ステップA10の処理により移動機構155が動作を開始されてから所定時間が経過したときに、交換時期決定部127が、中空針153が離隔位置から結合位置に移動するように、中空針移動制御部124を介して移動機構155を動作させる。次に、交換時期決定部127が、バッファ室71に貯留されるインクの量を第1所定量以上の量とすべく、導入移送時間(第3移送時間)の間、液体移送制御部123を介してポンプ83を駆動させる(A61)。即ち、中空針153をカートリッジ40に結合させた状態で、ポンプ83を駆動させる。これにより、液体流路81aに空気を導入したにもかかわらず、インクの表面張力等により、その導入された空気の体積分のインクがサブタンク70へ流入されていない場合でも、ポンプ83の移送力により、その空気の体積分のインクをより確実にサブタンク70へ流入させることができる。
次に、交換時期決定部127が、バッファ室71に貯溜されているインクの量が第1所定量以上の量であると第1液体量判断部121が判断しているか否かを判断する(A62)。第1液体量判断部121が第1所定量以上の量であると判断している場合(A62:YES)には、交換時期決定部127は、カートリッジ40の交換時期でないと決定して、ステップA1の処理に戻る。一方、第1液体量判断部121が第1所定量以上の量でないと判断している場合(A62:NO)には、カートリッジ40の交換時期でないと決定して、ステップA14の処理に移る。
以上説明したように、本実施形態によると、ステップA62の処理において、交換時期決定部127がカートリッジ40の交換時期であると決定したときにおいて、液体流路81aに存在するインクは、上記第1実施形態のようにインクの自重のみによりサブタンク70に流入させていた場合よりも、液体流路81aに存在するインクを確実に少なくすることができる。従って、カートリッジ40を交換する際に、インクエンド状態のカートリッジ40をタンク装着部60に誤って装着した場合でも、サブタンク70内に貯溜されているインクの量が第1所定量以上となる可能性をより低減することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る液体補給装置30について、図9を参照しつつ説明する。第4実施形態において第1実施形態と異なる点は、サブタンク70がタンク装着部60よりも鉛直方向上位置に配置されている点である。また、第1補給チューブ81の中空針153側の端部付近には、逆止弁85(逆流防止機構)が設けられている。
逆止弁85は、中空針153からバッファ室71へのインクの流通を許容し、且つ、バッファ室71から中空針153へのインクの流通を阻止する。これにより、中空針153をカートリッジ40から離脱させた場合でも、液体流路81aに存在するインクが中空針153から漏れることはない。
また、本実施形態においては、サブタンク70がタンク装着部60よりも鉛直方向上位置に配置されているため、液体流路81aに空気を導入したとしても、液体流路81aに存在するインクは、当該インクの自重ではサブタンク70のバッファ室71に流入させることができない。そこで、本実施形態においては、ポンプ83を駆動させることで、液体流路81aに存在するインクを、サブタンク70に流入させる。なお、第4実施形態における液体補給装置30の動作フローとしては、上記第2実施形態の動作フロー(図7参照)、又は、上記第3実施形態の動作フロー(図8参照)のうちの何れを採用してもよい。即ち、第2実施形態のように、中空針153を離脱位置に配置させた状態で、ポンプ83を駆動させて、液体流路81aに存在するインクをポンプ83の移送力によりサブタンク70に流入させてもよい。また、第3実施形態のように、中空針153を結合位置に配置させた状態で、ポンプ83を駆動させて、液体流路81aに存在するインクをポンプ83の移送力によりサブタンク70に流入させてもよい。
以上、本実施形態によると、サブタンク70がタンク装着部60よりも鉛直方向上位置に配置されている場合においても、ポンプ83を駆動させることで、液体流路81aに存在するインクをサブタンク70に流入させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態では、移動機構155により中空針153(支持体154)をタンク装着部60に対して移動させることで、中空針153をカートリッジ40に対して結合又は離脱させていたが、中空針153(支持体154)を固定しておき、カートリッジ40が装着されたタンク装着部60を移動させることで、中空針153をカートリッジ40に対して結合又は離脱させてもよい。
また、上述の実施形態では、第1補給チューブ81にバルブ84が設けられている構成であるが、設けられていなくてもよい。また、バルブ84が第1補給チューブ81の液体流路81aを完全に遮断しないタイプのバルブの場合、中空針153をカートリッジ40から離脱させたことによる液体流路81aへの空気導入が顕著となる。
また、上述の実施形態では、第1補給チューブ81の液体流路81aの空気の導入は、中空針153をカートリッジ40に対して離脱させることで行っていたが、他の手段でも行うことができる。例えば、第1補給チューブ81の中空針153側の端部付近に、外気と連通可能な空気導入口を形成し、当該空気導入口を開閉可能な開閉機構を設ける。そして、液体流路81aへ空気を導入するときのみ、開閉機構が空気導入口を開口するようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、液体移送制御部123による挿抜移送動作の動作内容は、前回の移送動作との間の、中空針153が栓51に対して挿抜された挿抜回数、及び中空針153がカートリッジ40から離脱されている離脱時間にかかわらず同じにされているが、挿抜回数、及び離脱時間に応じて変えてもよい。例えば、挿抜回数が多くなるに伴い、液体流路81aに存在するインクの量は少なくなっているので、ポンプ83を駆動させる移送時間を長くしてもよい。同様に、離脱時間が長くなるに伴い、液体流路81aに存在するインクの量は少なくなっているので、ポンプ83を駆動させる移送時間を長くしてもよい。
また、上述の第1実施形態において、第2実施形態と同様に、中空針153からバッファ室71へのインクの流通を許容し、且つ、バッファ室71から中空針153へのインクの流通を阻止する逆止弁を第1補給チューブ81に設けてもよい。また、上述の第2実施形態では、逆止弁85が液体流路81aのインクが中空針153から流出するのを防ぐ逆流防止機構を構成していたが、特にこれに限定されるものでない。例えば、ポンプ83が逆流防止機構としての機能を有していてもよい。
また、上述の実施形態では、タッチパネル95がカートリッジ40の交換時期であることを報知する報知手段を構成していたが、特にこれに限定されるものでない。例えば、報知手段が音声によりユーザに報知するスピーカ等であってもよい。
また、上述の実施形態において、CPUが単一のCPUにより制御装置100を構成してもよいし、複数のCPU、あるいは特定のASIC(application specific integrated circuit)、CPUと特定のASICの組み合わせにより制御装置100を構成してい
てもよい。
本発明は、インク以外の液体を補給する液体補給装置にも適用可能である。
30 液体補給装置
40 カートリッジ(メインタンク)
42 インク袋(第1貯溜室)
60 タンク装着部
70 サブタンク
71 バッファ室(第2貯溜室)
81a 液体流路
90 液面検出センサ
100 制御装置
121 第1液体量判断部
122 第2液体量判断部
155 移動機構

Claims (10)

  1. 液体を周囲の空間から密封して貯留する第1貯留室を有し液体が前記第1貯留室外部に移送されることに伴い前記第1貯留室が収縮するメインタンクが、着脱可能に装着されるタンク装着部と、
    前記タンク装着部よりも鉛直方向下位置に配置され、前記タンク装着部に装着される前記メインタンクの前記第1貯留室から供給された液体を貯留する第2貯留室を有するサブタンクと、
    前記タンク装着部に装着された前記メインタンクの前記第1貯留室と前記サブタンクの第2貯留室とを連通させるとともに、前記第1貯留室と連通する側の端部が前記メインタンクに対して結合離脱可能に構成された液体流路と、
    前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに対して結合又は離脱させるために、前記タンク装着部と前記液体流路の前記端部とを相対的に移動させる移動手段と、
    前記メインタンクの前記第1貯留室に貯留された液体を、前記液体流路を介して前記サブタンクの前記第2貯留室に移送するための液体移送手段と、
    前記サブタンクの前記第2貯留室に貯留されている液体の量が第1所定量以上の量であるか否かを判断する第1液体量判断手段と、
    前記サブタンクの前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量よりも少ない第2所定量未満の量であるか否かを判断する第2液体量判断手段と、
    前記移動手段及び前記液体移送手段を制御する制御手段と
    を備えており、
    前記制御手段は、
    (a)前記第2液体量判断手段が前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第2所定量未満の量であると判断した場合に、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第1移送時間の間、前記第1貯留室から前記第2貯留室に液体が移送されるよう前記液体移送手段を動作させ、
    (b)前記(a)の制御を行ったにもかかわらず、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合には、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクから離脱させるように前記移動手段を動作させ、
    (c)前記移動手段の前記動作が開始されてから所定時間が経過した時に、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期であると決定し、前記第1所定量以上の量であると前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期でないと決定することを特徴とする液体補給装置。
  2. 前記制御手段は、前記(c)の制御に代えて、
    (c´)前記(b)の制御の後に、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクから離脱させた状態で、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第2移送時間の間、前記液体流路内の液体が前記第2貯留室に移送されるよう前記液体移送手段を動作させ、
    (d´)前記(c´)の制御の後に、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期であると決定し、前記第1所定量以上の量であると前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期でないと決定することを特徴とする請求項1に記載の液体補給装置。
  3. 前記制御手段は、前記(c)の制御に代えて、 (c´)前記移動手段の前記動作が開始されてから所定時間が経過した時に、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに結合させるように前記移動手段を動作させて、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに結合させた状態で、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第3移送時間の間、前記液体流路内の液体が前記第2貯留室に移送されるよう前記液体移送手段を動作させ、
    (d´)前記(c´)の制御の後に、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期であると決定し、前記第1所定量以上の量であると前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期でないと決定することを特徴とする請求項1に記載の液体補給装置。
  4. 前記制御手段が前記メインタンクの交換時期でないと決定したときに、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに結合させるように前記移動手段を動作させることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体補給装置。
  5. 前記メインタンクの交換回数を記憶する記憶手段を更に備えており、
    前記制御手段は、前記メインタンクの交換時期であると決定した後において、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量であると前記第1液体量判断手段が判断した場合には、前記記憶手段に記憶されている前記メインタンクの交換回数を1加算することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体補給装置。
  6. 前記制御手段が前記メインタンクの交換時期であると決定したときに、前記メインタンクの交換時期であることを報知する報知手段を更に備えていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の液体補給装置。
  7. 前記制御手段は、前記メインタンクの交換時期であると決定した後において、前記タンク装着部に対して前記メインタンクが新たに装着された際には、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、前記第1移送時間よりも長い第4移送時間の間、前記第1貯留室から前記第2貯留室に液体が移送されるよう前記液体移送手段を制御することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の液体補給装置。
  8. 液体を周囲の空間から密封して貯留する第1貯留室を有し液体が前記第1貯留室外部に移送されることに伴い前記第1貯留室が収縮するメインタンクが、着脱可能に装着されるタンク装着部と、
    前記タンク装着部よりも鉛直方向上位置に配置され、前記タンク装着部に装着される前記メインタンクの前記第1貯留室から供給された液体を貯留する第2貯留室を有するサブタンクと、
    前記タンク装着部に装着された前記メインタンクの前記第1貯留室と前記サブタンクの第2貯留室とを連通させるとともに、前記第1貯留室と連通する側の端部が前記メインタンクに対して結合離脱可能に構成された液体流路と、
    前記液体流路内の液体が、当該液体流路の前記端部から流出するのを防ぐ逆流防止機構と、
    前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに対して結合又は離脱させるために、前記タンク装着部と前記液体流路の前記端部とを相対的に移動させる移動手段と、
    前記メインタンクの前記第1貯留室に貯留された液体を、前記液体流路を介して前記サブタンクの前記第2貯留室に移送するための液体移送手段と、
    前記サブタンクの前記第2貯留室に貯留されている液体の量が第1所定量以上の量であるか否かを判断する第1液体量判断手段と、
    前記サブタンクの前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量よりも少ない第2所定量未満の量であるか否かを判断する第2液体量判断手段と、
    前記移動手段及び前記液体移送手段を制御する制御手段と
    を備えており、
    前記制御手段は、 (1)前記第2液体量判断手段が前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第2所定量未満の量であると判断した場合に、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第1移送時間の間、前記第1貯留室から前記第2貯留室に液体が移送されるよう前記液体移送手段を動作させ、
    (2)前記(1)の制御を行ったにもかかわらず、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合には、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクから離脱させるように前記移動手段を動作させ、
    (3)前記(2)の制御の後に、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクから離脱させた状態で、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第2移送時間の間、前記液体流路内の液体が前記第2貯留室に移送されるよう前記液体移送手段を動作させ、
    (4)前記(3)の制御の後に、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期であると決定し、前記第1所定量以上の量であると前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期でないと決定することを特徴とする液体補給装置。
  9. 前記制御手段は、前記(3)の制御、及び前記(4)の制御に代えて、
    (3´)前記移動手段の前記動作が開始されてから所定時間が経過した時に、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに結合させるように前記移動手段を動作させ、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに結合させた状態で、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第3移送時間の間、前記液体流路内の液体が前記第2貯留室に移送されるよう前記液体移送手段を動作させ、
    (4´)前記(3)の制御の後に、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でないと前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期であると決定し、前記第1所定量以上の量であると前記第1液体量判断手段が判断した場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期でないと決定することを特徴とする請求項8に記載の液体補給装置。
  10. 液体を周囲の空間から密封して貯留する第1貯留室を有し液体が前記第1貯留室外部に移送されることに伴い前記第1貯留室が収縮するメインタンクが、着脱可能に装着されるタンク装着部と、
    前記タンク装着部よりも鉛直方向下位置に配置され、前記タンク装着部に装着される前記メインタンクの前記第1貯留室から供給された液体を貯留する第2貯留室を有するサブタンクと、
    前記タンク装着部に装着された前記メインタンクの前記第1貯留室と前記サブタンクの第2貯留室とを連通させるとともに、前記第1貯留室と連通する側の端部が前記メインタンクに対して結合離脱可能に構成された液体流路と、
    前記液体流路の前記端部を前記メインタンクに対して結合又は離脱させるために、前記タンク装着部と前記液体流路の前記端部とを相対的に移動させる移動手段と、
    前記メインタンクの前記第1貯留室に貯留された液体を、前記液体流路を介して前記サブタンクの前記第2貯留室に移送するための液体移送手段とを備えた液体補給装置の制御方法であって、
    (a)前記第2貯留室に貯留されている液体の量が第1所定量よりも少ない第2所定量未満の量である場合に、前記第2貯留室に貯留される液体の量を前記第1所定量以上の量とすべく、第1移送時間の間、前記第1貯留室から前記第2貯留室に液体が移送されるよう前記液体移送手段を動作させる工程と、
    (b)前記(a)の工程を行ったにもかかわらず、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でない場合には、前記液体流路の前記端部を前記メインタンクから離脱させるように前記移動手段を動作させる工程と、
    (c)前記移動手段の前記動作が開始されてから所定時間が経過した時に、前記第2貯留室に貯留されている液体の量が前記第1所定量以上の量でない場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期であると決定し、前記第1所定量以上の量である場合は、前記タンク装着部に装着されている前記メインタンクの交換時期でないと決定する工程と
    を含むことを特徴とする液体補給装置の制御方法。
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